JP2010014650A - 液体の検査装置および検査システム - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジン用潤滑オイル等の液体の劣化度合いを、安定的に正確に測定する。
【解決手段】劣化診断装置は、棒状の導光部材50と、導光部材50の一端に配置され、検査光を発する発光素子41と、導光部材50の他端に配置され、導光部材50の界面で全反射しながら当該導光部材50中を伝搬した検査光を受光する受光素子42とを備える。導光部材50の一部は非測定部形成部材51にて覆被されており、覆被されていない領域が測定部50aをなす。検査光が測定部50aを伝搬するとき、導光部材50と被検査オイルとの界面で、被検査オイルの劣化の程度によって検査光のエネルギーが減少する。この検査光の強度変化を測定する。
【選択図】図1
【解決手段】劣化診断装置は、棒状の導光部材50と、導光部材50の一端に配置され、検査光を発する発光素子41と、導光部材50の他端に配置され、導光部材50の界面で全反射しながら当該導光部材50中を伝搬した検査光を受光する受光素子42とを備える。導光部材50の一部は非測定部形成部材51にて覆被されており、覆被されていない領域が測定部50aをなす。検査光が測定部50aを伝搬するとき、導光部材50と被検査オイルとの界面で、被検査オイルの劣化の程度によって検査光のエネルギーが減少する。この検査光の強度変化を測定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、各種液体の物性を計測するための液体の検査装置および検査システムに関し、特に潤滑オイルの劣化度合い又は余寿命の判定に好適な液体の検査装置および検査システムに関する。
例えばコージェネレーション(CGS)用のガスエンジン、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の機関においては、摩擦低減や冷却等のために潤滑オイルが使用される。この潤滑オイルは使用により劣化し、ピストンリングやカムの腐食及び摩耗、潤滑性能の低下、燃料消費率の増加、さらにはエンジントラブル等を招来することから、適時に交換する必要がある。潤滑オイルの劣化は、一般的に運転時間が長くなるほど進行するのであるが、エンジンの使用条件によって劣化進行度合いが異なる。例えば高負荷運転の頻度が高い場合や、粗悪燃料が使用された場合には、潤滑オイルは比較的早く劣化する。そこで、オイル劣化センサを用いて潤滑オイルの劣化の度合いを判定し、潤滑オイルの交換時期を見極めることが、従来から行われている。
ところで、CGS用のガスエンジンのように、一定箇所に据え付けられる定置用エンジンにおいては、メンテナンス事業者が据え付け箇所に出向いてオイルサンプリングを行い、これを分析した上で必要に応じてオイル交換を行っている。或いは、劣化度合いに拘わらず、所定の運転時間や経日数に基づいてオイル交換が行われる場合もある。しかし、前者では、潤滑オイルの劣化度合いを判断するために現地でのオイルサンプリング作業が負担となり、また後者では、潤滑オイルが寿命期を迎えていないのにオイル交換を行う場合があると言った不具合が存在する。
そこで、潤滑オイルの劣化度合いを判定するセンサをガスエンジン等に取り付け、オイル交換時期を遠隔的に、的確に見極めることができる劣化診断装置が求められるところである。
従来のオイル劣化センサとしては、例えば特許文献1に開示されているように、一対のガラス棒を、間隙を置いて対向配置した状態で潤滑オイル中に浸漬し、ガラス棒を介して検査光を潤滑オイルに照射すると共にその透過光を検出し、吸光度又は透過光量に基づいて劣化判定を行うものが知られている。
また、従来の他のオイル劣化センサとしては、例えば特許文献2に開示されているように、全反射測定法(ATR法)を用いるものも知られている。この特許文献2に記載のオイル劣化センサは、一本のガラス棒の一端に光ファイバが、その他端にミラーがそれぞれ設けられると共に、当該光ファイバが二分岐されて各分岐端に発光部と受光部とがそれぞれ設けられた構成である。そして、上記のガラス棒の一部を潤滑オイル中に浸漬した状態で、発光部にて発光された検査光を、光ファイバを介してガラス棒へ入射すれば、当該ガラス棒の中を反射しながら伝搬する光の電磁界(エバネッセント波)が、ガラス棒の周囲にあるオイルの汚れ具合に応じて吸収される。これにより、特許文献2のオイル劣化センサにおける受光部の出力値は潤滑オイルの汚れ具合に応じたものになり、潤滑オイルの劣化度合いの判定が可能となっている。
特開平6−281575号公報
特開平3−111741号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のオイル劣化センサでは、長期間の使用により、間隙を置いて対向配置した一対のガラス棒の端面に、潤滑オイル中の汚染物質が付着し、正確な測定(オイル劣化度合いの判定)が出来なくなるといった問題を招来する。
すなわち、潤滑オイルの使用による劣化には、潤滑オイル自体の物性劣化(熱による酸化・ニトロ化・ 縮重合など)および潤滑オイルに汚染物質が混入する劣化が考えられ、潤滑オイルの使用が進むと、燃焼生成物(超微粒子カーボン等)や磨耗金属粒子などの様々な汚染物質が増加し、潤滑オイルが汚濁する。
上記特許文献1に記載のオイル劣化センサでは、対向配置した一対のガラス棒の間隙に潤滑オイルを通過させることとなるが、当該間隙が広すぎると、潤滑オイル中の汚染物質により検査光が遮られる現象(すなわち、検査光が汚染物質に当たることによる散乱現象)の発生が過大となり、受光素子に到達する光量が減少し過ぎて測定が困難となる。そこで、当該間隙は数ミリ以下に形成する必要があり、狭い間隙を通過するオイルの流れは決してよくない。よって、潤滑オイル中の汚染物質が増加すれば、間隙を形成するガラス棒の端面に汚染物質が付着し易くなる。ガラス棒の端面に汚染物質が付着してしまうと、最早、正確な測定は困難であり、間隙部の目詰まりにより測定不能状態にもなりかねない。
また、上記特許文献2に記載のオイル劣化センサでは、ガラス棒の一部を潤滑オイル中に浸漬した状態で測定が行われるが、エンジンの揺れや傾き等によりオイルレベル(潤滑オイルの上面位置)が変動すれば、測定面積(ガラス棒の浸漬面積)も変動してしまい、正確な測定が困難であるという問題を招来する。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであって、安定的に正確な測定が可能な液体の検査装置および検査システムを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る液体の検査装置は、棒状の導光部材と、前記導光部材の一端に配置され、検査光を発する発光素子と、前記導光部材の他端に配置され、当該導光部材の界面で反射しながら当該導光部材中を伝搬した前記検査光を受光する受光素子と、前記導光部材の一部を覆被して、当該導光部材に被検査液体が接触しない非測定部を形成する非測定部形成部材とを具備し、前記非測定部形成部材に覆被されていない前記導光部材の測定部が、被検査液体が充填される筐体内に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、棒状の導光部材の一部は、非測定部形成部材に覆被されており、覆被された部分は被検査液体が接触しない非測定部となり、覆被されていない部分(導光部材の表面が露出している部分)は測定部となる。そして、少なくとも導光部材の測定部は、被検査液体が充填される筐体内に配置されており、当該導光部材の測定部には被検査液体が直接接触する。また、前記導光部材の一端には発光素子、その他端には受光素子がそれぞれ配置されており、発光素子からの前記検査光は、導光部材の界面で反射しながら当該導光部材中を伝搬して受光素子に受光される。
ここで、導光部材の測定部においては、導光部材と被検査液体との界面で、検査光が被検査液体側に少しだけ浸透して反射される。この被検査液体側に浸透する電磁波が、いわゆるエバネッセント波である。当該エバネッセント波は、被検査液体の劣化の程度によって吸収される。よって、当該吸収の強さに応じて、結果的に検査光のエネルギーが減少する。この検査光を受光素子で受光して測定することにより、被検査液体の劣化度合い又は余寿命の判定が可能である。
そして、非測定部形成部材による導光部材の覆被領域を調整することにより、導光部材の測定部の面積を、自由に変更することができる。よって、被検査液体の種類や劣化時の汚濁度等に応じて、測定部の面積を最適化することにより、安定的に正確な測定が可能となる。
また、導光部材の測定部は、被検査液体が充填される筐体内にあり、導光部材の測定部と被検査液体との接触面積は、揺れや傾きが生じても一定している。よって、常時、安定的に正確な測定が可能である。
また、本発明の液体の検査装置は、上記特許文献1に記載のオイル劣化センサのように、数ミリ以下といったガラス棒の狭い間隙を被検査液体が通過するのではなく、導光部材の測定部の周囲にある被検査液体を測定する構成である。よって、長期間使用しても、被検査液体中の汚染物質が導光部材の測定部に付着し難く、常時、安定的に正確な測定が可能である。
上記構成において、前記導光部材の外周面と前記非測定部形成部材の内周面との間には空間が形成されていることが望ましい(請求項2)。この構成によれば、前記導光部材の外周面に非測定部形成部材が直接接触するのではなく、導光部材と非測定部形成部材との間に空間が形成されて非測定部となる。前記導光部材の外周面に非測定部形成部材(固体物質)を直接接触させる場合に比べ、当該空間に請求項3に記載の空気、またはその他の気体・液体を充填することにより、導光部材と非測定部との間の密着性を向上させることができる。よって、検査光が前記導光部材の非測定部を反射しながら伝搬するとき、安定した伝搬状態が担保できる。
上記構成において、前記空間には空気が充填されて空気層を形成していることが望ましい(請求項3)。空気層は非測定部として適しており、且つ、非測定部を空気層として構成すれば、製造を容易化することができる。
また、本発明の請求項4に係る液体の検査システムは、請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の液体の検査装置と、液体が貯留された機器から当該液体の一部を前記被検査液体として抜き出し、所定の循環経路を経て当該被検査液体を前記機器に戻す液体循環系統とを備え、前記液体の検査装置が前記循環経路の途中に設けられたことを特徴とする。
このシステム構成によれば、前記液体の検査装置を適用して、稼働中の機器の運転を停止することなく、液体の劣化度合いを長期間安定的に、非破壊で監視することができる。従って、例えばCGS用ガスエンジンのような定置用エンジン等であっても、オイル交換時期を遠隔的に且つ的確に判定することも可能となり、結果としてメンテナンス負担の軽減、オイル交換頻度の最適化及びそれに伴う廃油量の低減を図ることができる。
本発明に係る液体の検査装置および検査システムによれば、非測定部形成部材による導光部材の覆被領域を調整することにより、被検査液体の種類や劣化時の汚濁度等に応じて、導光部材の測定部の面積を自由に設定することができ、高汚濁度の被検査液体の測定も可能である。また、導光部材の測定部には被検査液体中の汚染物質が付着し難い。従って、安定的に正確な測定が可能な液体の検査装置および検査システムを提供することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき説明する。
図2は、本発明に係る液体の検査装置の一実施形態である潤滑オイルの劣化診断装置S(液体の検査システム)の全体構成を概略的に示す構成図である。この劣化診断装置Sは、エンジン10(「潤滑オイルを使用する機関」の一例)に使用されている潤滑オイル11の劣化度合いを監視するためのものであって、オイル循環系統20(液体循環系統)と、測定器30(液体の検査装置)とを備えて構成されている。
エンジン10は、クランクシャフト等に動力を与える内燃機関であり、例えばCGS用のガスエンジン、ガソリンエンジン或いはディーゼルエンジン等から成る。エンジン10の内部には潤滑オイル11が充填されており、内燃機関の円滑な動作を可能としている。このエンジン10には、潤滑オイル11の一部を被検査オイル(被検査液体)として抜き出すためのオイル取り出し孔12と、検査後の前記被検査オイルをエンジン10に戻すためのオイル戻し孔13とが備えられている。
オイル循環系統20は、エンジン10のオイル取り出し孔12から潤滑オイル11の一部を被検査オイルとして抜き出し、測定器30を経由する循環経路を経て前記被検査オイルをエンジン10のオイル戻し孔13に戻すものである。オイル循環系統20は、被検査オイルを流通させる管路と、被検査オイルを強制循環させるためのポンプ21と、被検査オイルの循環若しくは停止を行わせるため開閉弁22とを含む。
前記管路は、オイル取り出し孔12とポンプ21との間を接続する第1管路201、ポンプ21と開閉弁22との間を接続する第2管路202、開閉弁22と測定器30との間を接続する第3管路203、測定器30とオイル戻し孔13との間を接続する第4管路204を含む。測定器30を中間に介在させた第1〜第4管路201〜204からなる管路は、密閉配管系とされている。なお、第1〜第4管路201〜204は、例えば樹脂パイプで構成することができる。
このようなオイル循環系統20がエンジン10に付設されている結果、エンジン10の運転中において、ポンプ21の動作により潤滑オイル11の一部がオイル取り出し孔12から被検査オイルとして抜き出される。抜き出された被検査オイルは、測定器30を経由して劣化度合いが光学的に計測された後、オイル戻し孔13に戻される。
測定器30は、後述するようにATR(Attenuated Total Reflection)法の原理を利用して前記被検査オイルの劣化度合いを判定するものである。測定器30は、被検査オイルを所定の流量で通過させるオイル通路32(液体通路)を有するブロック部材31(筐体)を含む。オイル通路32は、ブロック部材31を直線状に貫通する通路であり、ブロック部材31はこのオイル通路32が垂直方向に向くように設置される。
また、ブロック部材31は、オイル通路32の入口部32inの高さ位置が下側で、オイル通路32の出口部32outの高さ位置が上側になるように設置されている。そして、第3管路203(管路の上流側)の終端が入口部32inに接続され、第4管路204(管路の下流側)の始端が出口部32outに接続されている。このような測定器30には、当該測定器30の測定結果に基づき劣化度合い判定のための演算を行う処理演算部70が付設される。
図3は、測定器30(ブロック部材31)の詳細構造を示す分解斜視図、図4は組み付けられた状態の測定器30の断面図である。測定器30は、上述のブロック部材31に、第1発光素子41と第1受光素子42とのペアからなる第1センサ対40Aが、導光部材50を介して組み付けられた構造を有する。
ブロック部材31は、機械構造用炭素鋼鋼材(例えばJIS G 4051に規定のS30C〜S45C相当品)等から形成され、上下方向に長い矩形形状をもつ。ブロック部材31は、上述したオイル通路32のほか、該オイル通路32の途中に形成されたキャビティ324、シール溝326、導光部材挿通用の第1及び第2挿通孔331、332、並びに4つの締結孔34を備えている。
キャビティ324は、被検査オイルを一時的に滞留させる液体溜まりを形成させるための空間部であり、ブロック部材31の略中央部において、オイル通路32の延在方向と直交する方向の円筒状貫通孔として形成されている。オイル通路32は、入口部32inとキャビティ324の下方を連通させる第1通路321と、キャビティ324の上方と出口部32outとを連通させる第2通路322とからなる。これら第1通路321及び第2通路322に比べて、キャビティ324は、より大きな断面積を有する孔である。
図4に示すように、入口部32inにはエルボ型の管継手232の一端が螺合されており、この管継手232の他端に第3管路203の終端継手金具231が螺合されている。同様に、出口部32outには、エルボ型の管継手242の一端が螺合されており、この管継手242の他端に第4管路204の始端継手金具241が螺合されている。これにより、図中矢印で示すように、第3管路203から第1通路321に入り、キャビティ324、第2通路322を経て、第4管路204に至るオイル循環経路が形成されている。
図3に示すシール溝326は、キャビティ324の開口部の周辺に設けられる環状の溝である。キャビティ324の両側開口面には、図5で後述するように、密閉用のプレート部材35、36が取り付けられるが、このシール溝326は、その密閉性を担保するための環状シール部材(図示せず)を保持するための溝である。従って、図3の反対側の面(背面)にも、同様なシール溝が設けられている。
第1挿通孔331及び第2挿通孔332は、棒状の導光部材50を、キャビティ324に挿通させるための貫通孔である。詳しくは、第1挿通孔331は、ブロック部材31の一方の側面からキャビティ324に向けて水平方向に延びる孔であり、第2挿通孔332は、ブロック部材31の他方の側面からキャビティ324に向けて水平方向に延びる孔である。第1挿通孔331と第2挿通孔332とは、同一軸線上に設けられている。
第1挿通孔331及び第2挿通孔332には、第1センサ対40A用の導光部材50が挿通される。図1に示すように、導光部材50の外周の一部は、非測定部形成部材51により覆被されている。棒状の導光部材50の略中央部分は、非測定部形成部材51で覆被されておらず露出している。この非測定部形成部材51で覆被されていない導光部材50の領域(非測定部形成部材51同士の間隙)が測定部50aとなる。導光部材50の測定部50aは、キャビティ324内にあり、前記被検査オイルが直接的に測定部50aに接触するようになっている。
非測定部形成部材51は、筒状の中空部材であり、円柱状の導光部材50の外周径よりも大きな内周径を有する。よって、導光部材50と非測定部形成部材51とを同心状に配置すれば、両部材間に空間(空気層53)が形成される。このように空気層53が形成された状態で、非測定部形成部材51の各端部について、エポキシ樹脂等のシール材52により、導光部材50と非測定部形成部材51との間がシールされている。これにより、キャビティ324内の前記被検査オイルが、非測定部形成部材51内の空気層53へと浸入することを防止している。
例えば、円柱状の導光部材50の外周径を4mmとすれば、円筒状の非測定部形成部材51の内周径は5mm〜6mmとすることができる。なお、導光部材50および非測定部形成部材51の径寸法は上記寸法に限定されるものではなく、測定対象の液体に合わせて適宜変更することができる。また、導光部材50形状も円柱状に限定されるものではなく、例えば角柱状であってもよい。導光部材50の断面形状も、三角形、台形、平行四辺形または五角形以上の多角形であってもよい。非測定部形成部材51の形状は、導光部材50の形状に合わせて適切な形状とすることができる。また、棒状の導光部材50の長さは、例えば4cm程度とすることができるが、当該長さも、測定部50aの面積やキャビティ324の大きさに応じて適宜変更することができる。
導光部材50としては、例えば、石英ガラス、パイレックス(コーニング社登録商標)、BK7ガラスなどの各種ガラス材料等を用いることができる。ただし、導光部材50の屈折率は、測定対象の液体(被検査オイル)の屈折率よりも大きいことを要する。なぜならば、本実施形態の測定器30は、ATR法の原理を応用するので、導光部材50と測定対象の液体との界面(接触面)で全反射条件を満たすようにする必要があるからである。この全反射条件を満たすためには、導光部材50の屈折率を測定対象の液体の屈折率よりも大きくし、且つ、検査光(赤外線)の界面への入射角を、臨界角(屈折率が相対的に大きい物質から相対的に小さい物質へ光が入り全反射が起きる最も小さな入射角)より大きくとる必要がある。
よって、測定対象の液体の屈折率が比較的大きい場合、石英ガラスなどの比較的屈折率が小さい材料は不向きとなる場合があるので、測定対象の液体に合った材料を導光部材50として選択する。
非測定部形成部材51としては、例えば真鍮製の金属ニップル等を用いることができるが、これに限定されない。非測定部形成部材51としては、測定対象の液体(被検査オイル)に対する化学的耐性を有すると共に、空気層53を形成できる物理的強度を有する種々の金属または合成樹脂等をその材質として使用することができる。
導光部材50の一端には第1発光素子41が取り付けられており、その他端には第1受光素子42が取り付けられている。
第1発光素子41は、検査光を発するLED等の半導体発光素子チップを含み、例えばその発光波長領域は870nm〜1600nmである。また、第1受光素子42は、かかる発光波長に感度を有するシリコンフォトダイオード等からなる。
図1に示すように、第1発光素子41から発せられた検査光は、導光部材50の端面に入射され、導光部材50内を伝搬する。導光部材50の周囲には非測定部形成部材51により形成された空気層53が存在している。導光部材50の屈折率は被検査オイルよりも大きいので、当然に空気の屈折率よりも大きい。また、導光部材50と空気層53との界面において、検査光の入射角を臨界角より大きくとっているので、当該界面では全反射が生じる。このように、検査光は、導光部材50と空気層53との界面において全反射しながら導光部材50内を伝搬する。このとき、空気層53との界面における反射光のエネルギー損失は殆どない。
検査光が導光部材50の測定部50aまで伝搬したら、当該測定部50aでは、キャビティ324内の測定対象(被検査オイル)と導光部材50との界面での全反射に切り換わる。ここで、導光部材50の屈折率は被検査オイルよりも大きい。さらに、導光部材50と被検査オイルとの界面において、検査光の入射角を臨界角より大きくとっている。よって、被検査オイルとの界面でも全反射が生じる。この全反射が生じるとき、当該界面では、検査光が被検査オイル側に少しだけ浸透して反射される。このとき被検査オイル側に浸透する電磁波が、いわゆるエバネッセント波である。当該エバネッセント波は、被検査オイルの劣化の程度によって吸収され、当該吸収の強さに応じて、結果的に反射光(反射した検査光)のエネルギーが減少する。この反射光を測定することにより吸収スペクトルが得られるわけである。
測定部50aにおいて被検査オイルの劣化の程度に応じてエネルギーが減少した検査光は、非測定部形成部材51により形成された空気層53と導光部材50との界面において全反射しながら導光部材50内を伝搬して、第1受光素子42に到達する。そして、検査光は、第1受光素子42にて受光される。
図3および図4に示すように、非測定部形成部材51が取り付けられた導光部材50は、シール締結機構により保持されている。このシール締結機構は、本実施形態では、ホルダ部材61、締結ネジ62及びシールリング63からなる。
前記ホルダ部材61は、非測定部形成部材51の外径よりも僅かに大きい貫通孔を有し、導光部材50を覆被した状態の非測定部形成部材51を保持する。また、ホルダ部材61は、その一端側周壁に固定用のネジ山部をもち、該ネジ山部が各々第1挿通孔331及び第2挿通孔332の内周壁に刻設されたネジ切り部に螺合されることによって、ブロック部材31に固定されている。
各ホルダ部材61の他端側周壁には、調整用のネジ山部が形成されており、該ネジ山部には、締結ネジ62が螺合される。この締結ネジ62には、非測定部形成部材51が取り付けられた導光部材50を貫通させる貫通孔が形成されている。また、ホルダ部材61と締結ネジ62との間に位置するように、非測定部形成部材51にはそれぞれ2個のシールリング63が外嵌されている。シールリング63は、弾性材料から形成され、非測定部形成部材51の周壁に密に取り付けられており、オイル通路32及びキャビティ324の密閉性を保つ役割を果たす。
ここで、被検査オイルの流れを説明しておく。ブロック部材31は、オイル通路32の入口部32in(入口側)の高さ位置が下側で、出口部32out(出口側)の高さ位置が上側となるように設置されている。エンジン10から抜き出された被検査オイルは、第3管路203から入口部32inを介して第1通路321に入り、キャビティ324に至る。そして、被検査オイルの順次の供給により、キャビティ324は徐々に下側から上側へ空間を埋められるように、被検査オイルで満たされて行く。
その後、被検査オイルは、キャビティ324から溢れ出すようにして第2通路322へ向かい、出口部32outを経て、第4管路204に入り、エンジン10に戻される。
以上のように、導光部材50の測定部50aが存在するキャビティ324が、下側から上側へ油面レベルが上昇するように埋められて行くので、空気が抱き込まれてしまうようなことはない。従って、キャビティ324内は、気泡がない状態で確実に被検査オイルで充填される。これにより、導光部材50の測定部50aに被検査オイルが確実に接触した状態となり、的確に被検査オイルの劣化状態を測定することができる。
図5は、測定器30の実際の組み付け例を示す側面図である。ここでは、上記で説明したブロック部材31に、校正用ブロック部材31Rが付設されている例を示している。校正用ブロック部材31Rは、オイル通路32が存在しないことを除けば、ブロック部材31と同じ部材であり、キャビティ324と実質的に同一のキャビティ324’を有している。
ブロック部材31と校正用ブロック部材31Rとは水平方向に並置され、これらをサンドイッチするように、プレート部材35、36、37が、その両側と中間にそれぞれ配置されている。プレート部材35、36、37は炭素鋼鋼材等から成る平板部材である。ブロック部材31及び校正用ブロック部材31Rが持つ4つの締結孔34には、それぞれ締結ボルト38が挿通され、締結ナット39が締め付けられることによって両者が一体的に固定されている。なお、プレート部材35、36で両側面が塞がれることにより、ブロック部材31のオイル通路32並びにキャビティ324は密閉状態とされる。
校正用ブロック部材31Rは、第1センサ対40Aと同様な構成の第2センサ対400Aを備える。第2センサ対400Aは、第1発光素子41と同一の波長領域の参照光を発生する第2発光素子43、この参照光を受光する第2受光素子44、及びキャビティ324’内で前記測定部50aと同じ測定面積を有する導光部材(図略)を含む。
校正用ブロック部材31Rには被検査オイルは流通されず、キャビティ324’内には空気が存在する状態で、第2発光素子43及び第2受光素子44による投受光が実行される。
このような校正用ブロック部材31Rが付設されていることで、第2発光素子43及び第2受光素子44による投受光結果を、リファレンスデータとして用いることができる。特に、ブロック部材31と校正用ブロック部材31Rとが図5示すような態様で一体化されていることから、両者は熱的に結合され、ブロック部材31において検出された透過光量等のデータを外気温の影響を受けないように温度補正して利用できるようになる。
本実施形態では、このような校正用ブロック部材31Rを付設することに加えて、棒状の導光部材50に検査光を伝搬させて測定するので、被検査オイルが高熱を持つ場合であっても、棒状の導光部材50の両端に設けられた発光素子及び受光素子は、その熱の影響を受け難い構成となっている。つまり、被検査オイルと接触するのは導光部材50の測定部50a及び導光部材50を覆被する非測定部形成部材51であり、発光素子及び受光素子はそこから離間した位置に配置されているので、熱の影響をさほど受けない。
図6(a)は、一般的な受光素子の温度特性を示すグラフ、図6(b)は、一般的な発光素子の温度特性を示すグラフである。これらグラフに示す通り、受光素子は環境温度が上昇すると出力電流が上昇する傾向があり、発光素子は環境温度が上昇すると発光出力が低下する傾向がある。従って、第1発光素子41及び第1受光素子42が高温に曝されると、その温度の影響を受けて真のATR吸収スペクトルが測定できず、ひいては粘度、塩基価、酸価、不溶分などオイル劣化診断に必要なパラメータを算出できない懸念がある。しかし、本実施形態によれば、上記の対策によって温度の影響は可及的に抑制されることから、的確なオイル劣化診断を行うことができる。
続いて、処理演算部70について説明する。図7は、処理演算部70の構成を示すブロック図である。この処理演算部70は、ドライバ711、712、I/V(電流/電圧)変換部721、722、A/D(アナログ/デジタル)変換部73、CPU(Central Processing Unit)74、通信部75、表示部76、ROM(Read Only Memory)77及びRAM(Random Access Memory)78を備えて構成されている。
ドライバ711、712は、第1センサ対40A及び第2センサ400Aにそれぞれ備えられている第1発光素子41及び第2発光素子43を、後述するCPU74の測定制御部743から所定のサンプリング周期で与えられる発光制御信号に基づき駆動(発光)させる。上述した通り、第1発光素子41と第2発光素子43とは同一の発光波長領域である。
I/V変換部721、722は、第1受光素子42及び第2受光素子44がそれぞれ検査光を光電変換して出力した電流信号を電圧信号に変換する。ここで、I/V変換部721から出力される電圧信号は、第1発光素子41から発せられた検査光が被検査オイルの劣化程度に応じてエネルギー減衰した結果を表わす信号である。すなわち、被検査オイルの劣化の程度に応じた電圧信号が、I/V変換部721から出力される。一方、I/V変換部722から出力される電圧信号は、第2発光素子43から発せられた参照光が、導光部材と空気との界面を全反射しただけの電圧信号となる。
A/D変換部73は、I/V変換部721、722からそれぞれ出力される電圧信号を取得し、これをデジタル信号に変換してCPU74へ向けて出力する。
CPU74は、処理演算部70各部の動作制御を行うもので、機能的に温度補正部741、劣化演算部742及び測定制御部743を備えて構成されている。温度補正部741は、校正用ブロック部材31Rに対応するI/V変換部722からの出力信号を補正用電圧として利用し、被検査オイルの劣化の程度に応じたI/V変換部721からの出力信号を、検査光波長領域において温度補正する演算を行う。すなわち、I/V変換部721の出力信号は、同じ波長領域が用いられたI/V変換部722の出力信号で補正されるものである。
劣化演算部742は、I/V変換部721からの出力信号に基づいて、被検査オイルの劣化度合いを判定する。フーリエ変換型赤外分光(FT−IR)の原理を用い、例えば、劣化演算部742は、高速フーリエ変換(FFT;Fast Fourier Transform)することによって、被検査オイルの吸収スペクトルを得て、オイル劣化時に生成ないしは混入する物質の増加、または被検査オイルの成分物質の減少を判定する。また、劣化演算部742は、被検査オイルの劣化度合いに関するパラメータを求める演算を行う。このパラメータとしては、粘度、塩基価、酸価、不溶分などを例示することができる。
測定制御部743は、所定の測定プログラムに則りドライバ711、712及びI/V変換部721、722による測定動作を制御する。具体的には、ドライバ711、712及びI/V変換部721、722にタイミングパルス等を与え、サンプリング周期毎に第1発光素子41及び第2発光素子43を発光させると共に、その発光タイミングに同期させて第1受光素子42及び第2受光素子44から光電変換信号(測定データ)を取得させる。
図8は、温度補正部741における温度補正処理を説明するためのグラフである。I/V変換部721からの出力電圧は、符号C1で示す特性のように、温度が高くなる程低くなる。一方、校正用ブロック部材31Rに対応するI/V変換部722からの出力電圧も、ブロック同士が熱結合されていることから、符号C2で示す特性のように同じような勾配を示す。従って、符号C1の特性を符号C2の特性で補償することで、符号C3で示すように殆ど温度依存性のない特性を得ることができる。
図7に戻って、通信部75は、外部の端末機等とデータ通信を行うものであり、例えば劣化演算部742による劣化診断結果を、インターネットを介して遠隔地に存在する管理センター等へ伝送する。表示部76は、液晶ディスプレイ等からなり、例えば劣化演算部642による劣化診断結果を所定の形式で表示する。
ROM77は、当該劣化診断装置Sの動作プログラム等を記憶する。RAM78は、A/D変換部73から与えられるデータ信号、劣化演算部742による劣化診断結果等を一時的に格納する。
以上の通り構成された本実施形態に係る潤滑オイルの劣化診断装置Sの動作について説明する。エンジン10の運転が開始されると、ポンプ21の駆動も開始され、潤滑オイル11の一部がオイル取り出し孔12から被検査オイルとして抜き出される。抜き出された被検査オイルは、第1〜第3管路201〜203を経て、測定器30のブロック部材31へ導かれ、入口部32inからオイル通路32に入る(図2参照)。
その後、被検査オイルは、キャビティ324の空間を充填しつつ、オイル通路32を通過する(図3参照)。この際、キャビティ324内では、第1発光素子41が発する検査光が、測定部50aにおいて被検査オイルの劣化の程度に応じてエネルギー減衰し、第1受光素子42にて受光される。
ここで、導光部材50の測定部50aの面積は、被検査オイルの種類や劣化時の汚濁度等に応じて、自由に設計することができる。例えば、導光部材50が直径4mmの円柱状の場合、測定部50aの長さ(非測定部形成部材51同士の間隙)は1cm〜2cm程度で調整することができる。通常、被検査オイルの劣化時の汚濁度が低いほど、オイル劣化による検査光のエネルギー減衰変化量が少ないので、非測定部形成部材51同士の間隙を広くし(すなわち測定部50aの面積を広くし)、エネルギー減衰変化量を的確に捉えられるように調整することになる。
その後、第1受光素子42の受光データに基づき、処理演算部70(図7参照)により被検査オイルの劣化度合いに関するパラメータが算出される。その算出結果は、通信部75を通して外部の端末機等に送信されたり、表示部76で表示されたりする。一方、オイル通路32の出口部32outから排出された被検査オイルは、第4管路204を経て、オイル戻し孔13を介してエンジン10に戻される。以下、かかる動作が、エンジン10の運転期間中継続されるものである。
以上説明した潤滑オイルの劣化診断装置Sによれば、非測定部形成部材51による導光部材50の覆被領域を調整することにより、導光部材50の測定部50aの面積を、自由に変更することができる。よって、被検査オイルの種類や劣化時の汚濁度等に応じて、測定部50aの面積を予め最適化しておくことにより、安定的に正確な測定が可能となる。
また、導光部材50の測定部50aは、ブロック部材31のキャビティ内にあり、キャビティ内に充填された潤滑オイルと測定部50aとの接触面積は、エンジン10の揺れや傾きが生じても一定している。よって、常時、安定的に正確な測定が可能となる。
また、本実施形態の劣化診断装置Sは、上記特許文献1に記載のオイル劣化センサのように、数ミリ以下といったガラス棒の狭い間隙を潤滑オイルが通過するのではなく、導光部材50の測定部50aの周囲を被検査オイルが通過する構成である。すなわち、本実施形態の劣化診断装置Sでは、長期間使用しても、オイル中の汚染物質が導光部材50の測定部50aに付着し難く、常時、安定的に正確な測定が可能である。
また、本実施形態の劣化診断装置Sの測定器30は、発光素子と導光部材50との接合部に光ファイバ等を用いる必要はない。よって、当該接合部において高額な部品や加工は不要であり、加工が容易で安価に製造可能である。
また、本実施形態の劣化診断装置Sによれば、稼働中のエンジン10の運転を停止することなく、潤滑オイル11の劣化度合いを長期間安定的に、非破壊で監視することができる。従って、CGS用のガスエンジンのような定置用エンジン等であっても、通信部75から劣化診断結果を送信させることで、オイル交換時期を遠隔的に且つ的確に判定することができ、結果としてメンテナンス負担の軽減、オイル交換頻度の最適化及びそれに伴う廃油量の低減を図ることができる。
また、ガラス棒のような断熱性の導光部材50を介して被検査オイルの劣化測定をするので、被検査オイルが高熱を持つ場合であっても、発光素子及び受光素子がその熱の影響を受けることはない。さらに、ブロック部材31は、オイル通路32の入口部32inが下側で出口部32outが上側となるように設置されるので、被検査オイルは、オイル通路32の空間を確実に埋めながら出口部32outに向かう。このため、ブロック部材31のキャビティ内に空気が抱き込まれてしまうようなことはなく、的確に被検査オイルの劣化状態を測定することができる。
以上、本発明の各種実施形態につき説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、下記[1]〜[5]のような変形実施形態を取ることができる。
[1]上記実施形態では、1組の発光素子及び受光素子のみを用いた例を示したが、波長領域がそれぞれ異なる2組以上の発光素子及び受光素子を用いるようにしても良い。
[2]上記実施形態では、機関の例としてエンジン10を挙げたが、本発明はエンジン以外の潤滑オイルを用いる他の機関にも適用可能である。例えば、コンプレッサーやギア装置等に使用されている潤滑オイルの劣化診断にも適用することができる。
[3]上記実施形態では、潤滑オイルの劣化診断を例示したが、潤滑オイル以外の他の各種液体の物性を検査する検査装置にも適用可能である。例えば、冷却水、工業用水、温泉水、液体燃料、薬液類などの検査用途にも、本発明を適用することができる。
[4]上記実施形態では、図1に示すように、非測定部形成部材51を2つ用い、非測定部形成部材51同士の間隙に導光部材50の測定部50aを一つだけ形成する例を挙げたがこれに限定されない。すなわち、非測定部形成部材51を2つ以上用いて、これらの間隙を2つ以上とし、導光部材50の測定部50aを2つ以上形成することも可能である。
[5]上記実施形態では、導光部材50と非測定部形成部材51との間に空気層53を形成した例を挙げたが、導光部材50と非測定部形成部材51との空間に、空気以外の物質、例えば窒素などの気体または液体を充填して非測定部を形成してもよい。或いは、非測定部形成部材51自体を導光部材50に密着させて非測定部を形成してもよい(この場合、シール材52は不要)。
なお、非測定部を成す物質は、導光部材50との界面で全反射条件を満たすように導光部材50の屈折率よりも充分に小さい屈折率を有することが望ましい。また、非測定部を成す物質は、導光部材50との界面でのエバネッセント波の吸収が充分に小さい物質が望ましい。
ところで、導光部材50の外周面に非測定部形成部材51(固体物質)を直接接触させる場合に比べ、導光部材50と非測定部形成部材51との空間に、空気等の気体を充填して非測定部を構成する方が好ましい。なぜならば、導光部材50と非測定部形成部材51との空間に気体を充填すれば、導光部材50と非測定部をなす物質との間の密着性を向上させることができ、検査光が導光部材50の非測定部を全反射しながら伝搬するとき、安定した伝搬状態が担保できるからである。特に、空気層53は非測定部として好適であり、且つ、非測定部を空気層として構成すれば、製造を容易化することができる。
S 潤滑オイルの劣化診断装置(液体の検査システム)
10 エンジン(機器;潤滑オイルを使用する機関)
11 潤滑オイル
20 オイル循環系統(液体循環系統)
201〜204 第1〜第4管路
30 測定器(液体の検査装置)
31 ブロック部材(筐体)
32 オイル通路
32in 入口部
32out 出口部
324 キャビティ
41、43 第1及び第2発光素子
42、44 第1及び第2受光素子
50 導光部材
50a 測定部
51 非測定部形成部材
52 シール材
53 空気層
70 処理演算部
10 エンジン(機器;潤滑オイルを使用する機関)
11 潤滑オイル
20 オイル循環系統(液体循環系統)
201〜204 第1〜第4管路
30 測定器(液体の検査装置)
31 ブロック部材(筐体)
32 オイル通路
32in 入口部
32out 出口部
324 キャビティ
41、43 第1及び第2発光素子
42、44 第1及び第2受光素子
50 導光部材
50a 測定部
51 非測定部形成部材
52 シール材
53 空気層
70 処理演算部
Claims (4)
- 棒状の導光部材と、
前記導光部材の一端に配置され、検査光を発する発光素子と、
前記導光部材の他端に配置され、当該導光部材の界面で反射しながら当該導光部材中を伝搬した前記検査光を受光する受光素子と、
前記導光部材の一部を覆被して、当該導光部材に被検査液体が接触しない非測定部を形成する非測定部形成部材と、を具備し、
前記非測定部形成部材に覆被されていない前記導光部材の測定部が、被検査液体が充填される筐体内に配置されていることを特徴とする液体の検査装置。 - 前記導光部材の外周面と前記非測定部形成部材の内周面との間には空間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体の検査装置。
- 前記空間には空気が充填されて空気層を形成していることを特徴とする請求項2に記載の液体の検査装置。
- 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の液体の検査装置と、
液体が貯留された機器から当該液体の一部を前記被検査液体として抜き出し、所定の循環経路を経て当該被検査液体を前記機器に戻す液体循環系統とを備え、
前記液体の検査装置が前記循環経路の途中に設けられたことを特徴とする液体の検査システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008176743A JP2010014650A (ja) | 2008-07-07 | 2008-07-07 | 液体の検査装置および検査システム |
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|---|---|
| JP2010014650A true JP2010014650A (ja) | 2010-01-21 |
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| JP (1) | JP2010014650A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012177657A (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-13 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 吸着性化合物の分析方法 |
| CN104122208A (zh) * | 2014-07-03 | 2014-10-29 | 宁波摩米创新工场电子科技有限公司 | 一种测量流体浓度的反射式光电传感器 |
| JP2015141186A (ja) * | 2014-01-30 | 2015-08-03 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 潤滑剤の劣化度評価装置及び劣化度評価方法 |
| JP2019113464A (ja) * | 2017-12-26 | 2019-07-11 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 回転機器の検査装置、回転機器及び回転機器の状態管理システム |
| RU2701196C1 (ru) * | 2018-12-29 | 2019-09-25 | федеральное государственное автономное образовательное учреждение высшего образования "Южно-Уральский государственный университет (национальный исследовательский университет)" | Способ диагностики масла по показателю прочности |
-
2008
- 2008-07-07 JP JP2008176743A patent/JP2010014650A/ja active Pending
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