JP2010012515A - 金属パイプ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】矩形の平板状体を湾曲させて金属パイプを製造する際、接合部分における位置決めや保持作業をなくし、容易に、且つ低コストで製造することができる金属パイプ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】矩形の平板状体を湾曲させることにより形成された金属パイプ1であり、平板状体の長手方向の一側面に形成された第一嵌合部10と、一側面と対向する他側面に形成された、第一嵌合部10と嵌合する第二嵌合部20とを備える。第一嵌合部10と第二嵌合部20とは、平板状体の側面に夫々少なくとも1つ以上形成されていることが好ましい。
【選択図】図3
【解決手段】矩形の平板状体を湾曲させることにより形成された金属パイプ1であり、平板状体の長手方向の一側面に形成された第一嵌合部10と、一側面と対向する他側面に形成された、第一嵌合部10と嵌合する第二嵌合部20とを備える。第一嵌合部10と第二嵌合部20とは、平板状体の側面に夫々少なくとも1つ以上形成されていることが好ましい。
【選択図】図3
Description
本発明は、金属パイプ及びその製造方法に関し、詳しくは、低コストで、且つ容易に製造することができる金属パイプ及びその製造方法に関する。
一般的な金属管は、矩形の金属板を湾曲させ、その両側端を継ぎ合わせることにより筒状体に形成される。この際、一方の長手方向側面を外側に、対向する他方の側面をその内側に配設させ、その接合部分をプレス加工や溶接等により継ぎ合わせる。
しかし、上記の方法により金属管を製造する場合、継目部分の正確な位置合わせに高度の技術が必要であった。また、継ぎ合わせた状態を保持するために作業工程が増えると共に、作業中における危険性も増した。さらに、通常の方法により形成された金属管は、径や長さが規格化されており、規格外の径や長さの金属管を形成するには多くの製造コストを要した。
かかる状況下、真円度の高い小径厚肉金属管を、厚肉金属板から成形することができる金属管の製造方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1の金属管の製造方法は、金属板を矩形に切断して素材を形成する工程と、素材の相対向する両端部に傾斜付けをする工程と、外周面が製品管の曲率に近づくように素材の両端部を押し潰す工程と、素材の両端部を端曲げる工程と、素材をU形に形成する工程と、U形に形成した素材をO形に成形する工程とを有する。
特開平11−156440号公報
この特許文献1の金属管の製造方法は、金属板を矩形に切断して素材を形成する工程と、素材の相対向する両端部に傾斜付けをする工程と、外周面が製品管の曲率に近づくように素材の両端部を押し潰す工程と、素材の両端部を端曲げる工程と、素材をU形に形成する工程と、U形に形成した素材をO形に成形する工程とを有する。
しかしながら、上掲特許文献1の金属管の製造方法においては、小径厚肉金属管を成形するには適しているが、薄肉で大径状の金属パイプを成形するには向いていなかった。即ち、接合部分における傾斜付けや位置決めに高い技術を必要とした。
そこで本発明の目的は、矩形の平板状体を湾曲させて金属パイプを製造する際、接合部分における位置決めや保持作業をなくし、容易に、且つ低コストで製造することができる金属パイプ及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明の金属パイプは、矩形の平板状体を湾曲させることにより形成された金属パイプであって、
長手方向の一側面に形成された第一嵌合部と、前記一側面と対向する他側面に形成された、前記第一嵌合部と嵌合する第二嵌合部とを備えることを特徴とするものである。
長手方向の一側面に形成された第一嵌合部と、前記一側面と対向する他側面に形成された、前記第一嵌合部と嵌合する第二嵌合部とを備えることを特徴とするものである。
本発明の金属パイプにおいては、前記第一嵌合部と第二嵌合部とは、前記平板状体の側面に夫々少なくとも1つ以上形成されていることが好ましい。
また、前記第一嵌合部が、前記平板状体の一側面より突出する先方円形状の主嵌合部と、該主嵌合部の両側に形成された、平板状体の側面内側に穿設された凹部とを備え、前記第二嵌合部が、前記平板状体の他側面内側に穿設された、前記主嵌合部が嵌入される嵌合切欠部と、嵌合切欠部の両側に形成された、前記第一嵌合部の凹部に嵌合される嵌合凸部とを備えることが好ましい。
さらに、前記第一嵌合部と第二嵌合部との嵌合部分に、カシメ部を形成したことが好ましい。
本発明の金属パイプの製造方法は、前記金属パイプの製造方法において、
第一嵌合部と第二嵌合部を有する平板状体を成形する打ち抜き工程と、第一嵌合部と第二嵌合部の基部分を角度曲げする角度曲工程と、平板状体を長手方向にW状に曲げるW曲工程と、W曲工程の後、平板状体をU字状に曲げるU曲工程と、第一嵌合部と第二嵌合部とを嵌合させる嵌合工程と、を含むことを特徴とする金属パイプの製造方法。
第一嵌合部と第二嵌合部を有する平板状体を成形する打ち抜き工程と、第一嵌合部と第二嵌合部の基部分を角度曲げする角度曲工程と、平板状体を長手方向にW状に曲げるW曲工程と、W曲工程の後、平板状体をU字状に曲げるU曲工程と、第一嵌合部と第二嵌合部とを嵌合させる嵌合工程と、を含むことを特徴とするものである。
第一嵌合部と第二嵌合部を有する平板状体を成形する打ち抜き工程と、第一嵌合部と第二嵌合部の基部分を角度曲げする角度曲工程と、平板状体を長手方向にW状に曲げるW曲工程と、W曲工程の後、平板状体をU字状に曲げるU曲工程と、第一嵌合部と第二嵌合部とを嵌合させる嵌合工程と、を含むことを特徴とする金属パイプの製造方法。
第一嵌合部と第二嵌合部を有する平板状体を成形する打ち抜き工程と、第一嵌合部と第二嵌合部の基部分を角度曲げする角度曲工程と、平板状体を長手方向にW状に曲げるW曲工程と、W曲工程の後、平板状体をU字状に曲げるU曲工程と、第一嵌合部と第二嵌合部とを嵌合させる嵌合工程と、を含むことを特徴とするものである。
本発明の製造方法においては、前記嵌合工程の後、嵌合部分にカシメ加工を施すことができる。
本発明の金属パイプによれば、第一嵌合部と第二嵌合部との嵌合により、両側部分の位置決めを容易に行うことができる。また、嵌合部同士が嵌合されるので、保持作業等がなくなり、製造工程が削減でき、さらに安全性も確保される。
さらに、第一嵌合部と第二嵌合部との嵌合部分に、カシメ部を形成したことで、嵌合強度が一層向上すると共に、外観的な美観も良好なものとなる。
以下、本発明の金属パイプ及びその製造方法における実施の形態を説明する。
図3に示す本発明の好適例である金属パイプ1は、矩形の平板状体2を湾曲させることにより形成された金属パイプであり、長手方向の一側面aに形成された第一嵌合部10と、一側面aと対向する他側面bに形成された、第一嵌合部10と嵌合する第二嵌合部20とを備える。
図3に示す本発明の好適例である金属パイプ1は、矩形の平板状体2を湾曲させることにより形成された金属パイプであり、長手方向の一側面aに形成された第一嵌合部10と、一側面aと対向する他側面bに形成された、第一嵌合部10と嵌合する第二嵌合部20とを備える。
これにより、接合部分における位置決めや保持作業をなくすことで、容易に、且つ低コストで製造することができることを特徴とする。
また、本発明の金属パイプは、金属厚や形成される径を任意に調整できるため広範囲に使用できる。さらに、かかる金属パイプは、プリンタのプラテンローラをはじめ、ファクシミリや複写機などといった事務機器のローラに好適に使用することができる。
この際、金属パイプの長さは、好ましくは200〜2000mmであり、また、その径は、好ましくは10〜40mmφ程度である。
図1及び図2に示す矩形の平板状体2は、鉄、アルミ、ステンレス等の金属性の平状体である。この平板状体2の長手方向の一側面aに形成された第一嵌合部10と、一側面aと対向する他側面bに形成された、第一嵌合部2と嵌合する第二嵌合部20とを備えており、第一嵌合部10は、平板状体2の一側面より突出する先方円形状の主嵌合部11と、主嵌合部11の両側に形成された、平板状体2の側面内側に穿設された凹部14とを有する。
図示する好適例では、第一嵌合部10における主嵌合部11は、平板状体2の一側面より連設されたアーム部12と、アーム部12の先方に形成された円形部13とからなる。また、円形部13の先端部分は、変形を軽減させるための平坦部15が形成されている。さらに円形部13の先方は、平板状体2の一側面aよりやや外側に突出した状態に形成されている。
また、第一嵌合部10における凹部14は、主嵌合部11のアーム部12の両側に形成されており、平板状体2の一側面aの内側方向に矩形状に穿設されている。また第一嵌合部10は、適宜間隔で平板状体2の一側面aに複数形成されている。
第二嵌合部20は、第一嵌合部10と嵌合されるもので、一側面aと対向する他側面bに形成されており、さらに各第一嵌合部10と対向する位置に形成されている。
かかる第二嵌合部20は、平板状体2の他側面b内側に穿設された、第一嵌合部10の主嵌合部11が嵌合する嵌合切欠部21と、嵌合切欠部21の両側に形成された、第一嵌合部10の凹部14に嵌合する嵌合凸部24とを備える。
第二嵌合部20における嵌合切欠部21は、短冊状切欠部22と、短冊状切欠部22に連設された円形切欠部23とからなる。また、円形切欠部23の先端は平坦部25が形成されている。さらに、嵌合凸部24は、他側面bの外側に突出した状態で一対形成されている。さらにまた、第二嵌合部20は、第一嵌合部10に対向する位置に複数形成されている。
第一嵌合部10の主嵌合部11は、第二嵌合部20の嵌合切欠部21より僅かに小さく形成されており、第二嵌合部20の嵌合凸部24は、第一嵌合部10の凹部14より僅かに小さく形成されている。そのため、図3及び図4に示すように、第一嵌合部10と第二嵌合部20とは殆ど密着された状態に嵌合される。また、嵌合部10,20を形成する際、実際上は夫々側面に僅かなバリが形成されるため、嵌合状態が一層向上する。これにより、円筒の筒状体を形成した後に発生するスプリングバック(後戻り)を解消することができる。
本発明の他の好適例においては、図5に示すように、第一嵌合部10と第二嵌合部20との嵌合部分に、平板状体2の長手方向に沿ってカシメ部30が形成されている。かかるカシメ部30は、第一嵌合部10と第二嵌合部20との嵌合部にプレス加工を施すことにより形成される。一嵌合部10と第二嵌合部20との嵌合部分にカシメ部30を形成したことで、嵌合強度が一層向上すると共に、外観的な見栄えもよくなる。
平板状体2を湾曲させ、第一嵌合部10の主嵌合部11を第二嵌合部20の嵌合切欠部21に嵌め込み、同時に第二嵌合部20の嵌合凸部24を第一嵌合部10の凹部14に夫々嵌め込むことにより、両側部a,bの位置決めを容易に行うことができる。また嵌合部同士が強固に嵌合されるので、保持作業等がなくなり、金属パイプの製造工程が削減でき、さらに安全性も確保される。
次に、本発明における金属パイプの製造方法を説明する。
本発明の金属パイプの製造方法は、第一嵌合部10と第二嵌合部20を有する平板状体2を成形する打ち抜き工程と、第一嵌合部10と第二嵌合部20の基部分を角度曲げする角度曲工程と、平板状体2を長手方向にW状に曲げるW曲工程と、W曲工程の後、平板状体2をU字状に曲げるU曲工程と、第一嵌合部10と第二嵌合部20とを嵌合させる嵌合工程と、を含むものである。
本発明の金属パイプの製造方法は、第一嵌合部10と第二嵌合部20を有する平板状体2を成形する打ち抜き工程と、第一嵌合部10と第二嵌合部20の基部分を角度曲げする角度曲工程と、平板状体2を長手方向にW状に曲げるW曲工程と、W曲工程の後、平板状体2をU字状に曲げるU曲工程と、第一嵌合部10と第二嵌合部20とを嵌合させる嵌合工程と、を含むものである。
本発明における金属パイプの製造方法の詳細を図5に示す工程(a)〜(e)に基づきを説明する。
工程(a)は、第一嵌合部10と第二嵌合部20の基部分から角度曲げする角度曲工程である。
工程(b)は、プレス加工等により、平板状体2を長手方向にW状に曲げるW曲工程である。
工程(c)は、W曲工程の後、平板状体2を両側からプレス加工等により加圧してU字状に曲げるU曲工程である。
工程(d)は、第一嵌合部10と第二嵌合部20とを嵌合させる嵌合工程である。この際、第一嵌合部10の円形部13と第二嵌合部20の嵌合凸部24とは僅かに突出した状態となる。
工程(e)は、前記嵌合工程の後、嵌合部分にカシメ加工を施すカジメ工程である。カシメ加工は、第一嵌合部10と第二嵌合部20との嵌合部にプレス加工を施すもので、カシメ加工を施すことにより、円形部13と嵌合凸部24の突出が平坦状となり、長手方向に長尺平面状のカシメ部30が形成される。かかるカシメ加工を施すことで、嵌合強度が一層向上すると共に、外観的な見栄えもよくなる。
工程(a)は、第一嵌合部10と第二嵌合部20の基部分から角度曲げする角度曲工程である。
工程(b)は、プレス加工等により、平板状体2を長手方向にW状に曲げるW曲工程である。
工程(c)は、W曲工程の後、平板状体2を両側からプレス加工等により加圧してU字状に曲げるU曲工程である。
工程(d)は、第一嵌合部10と第二嵌合部20とを嵌合させる嵌合工程である。この際、第一嵌合部10の円形部13と第二嵌合部20の嵌合凸部24とは僅かに突出した状態となる。
工程(e)は、前記嵌合工程の後、嵌合部分にカシメ加工を施すカジメ工程である。カシメ加工は、第一嵌合部10と第二嵌合部20との嵌合部にプレス加工を施すもので、カシメ加工を施すことにより、円形部13と嵌合凸部24の突出が平坦状となり、長手方向に長尺平面状のカシメ部30が形成される。かかるカシメ加工を施すことで、嵌合強度が一層向上すると共に、外観的な見栄えもよくなる。
なお、本発明の金属パイプの製造方法において、平板状体2を打ち抜き加工する打抜き工程の前、同時、若しくは後に、締結用の開孔部を形成する穿孔加工を施すことができる。
1 金属パイプ
2 平板状体
10 第一嵌合部
11 主嵌合部
12 アーム部
13 円形部
14 凹部
15 平坦部
20 第二嵌合部
21 嵌合切欠部
22 短冊状切欠部
23 円形切欠部
24 嵌合凸部
25 平坦部
30 カシメ部
a 一側面
b 他側面
2 平板状体
10 第一嵌合部
11 主嵌合部
12 アーム部
13 円形部
14 凹部
15 平坦部
20 第二嵌合部
21 嵌合切欠部
22 短冊状切欠部
23 円形切欠部
24 嵌合凸部
25 平坦部
30 カシメ部
a 一側面
b 他側面
Claims (6)
- 矩形の平板状体を湾曲させることにより形成された金属パイプであって、
長手方向の一側面に形成された第一嵌合部と、前記一側面と対向する他側面に形成された、前記第一嵌合部と嵌合する第二嵌合部とを備えることを特徴とする金属パイプ。 - 前記第一嵌合部と第二嵌合部とは、前記平板状体の側面に夫々少なくとも1つ以上形成されている請求項1記載の金属パイプ。
- 前記第一嵌合部が、前記平板状体の一側面より突出する先方円形状の主嵌合部と、該主嵌合部の両側に形成された、平板状体の側面内側に穿設された凹部とを備え、
前記第二嵌合部が、前記平板状体の他側面内側に穿設された、前記主嵌合部が嵌入される嵌合切欠部と、嵌合切欠部の両側に形成された、前記第一嵌合部の凹部に嵌合される嵌合凸部とを備える請求項1または2記載の金属パイプ。 - 前記第一嵌合部と第二嵌合部との嵌合部分に、カシメ部を形成した請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の金属パイプ。
- 請求項1〜4のうちいずれか一項記載の金属パイプの製造方法において、
第一嵌合部と第二嵌合部を有する平板状体を成形する打ち抜き工程と、第一嵌合部と第二嵌合部の基部分を角度曲げする角度曲工程と、平板状体を長手方向にW状に曲げるW曲工程と、W曲工程の後、平板状体をU字状に曲げるU曲工程と、第一嵌合部と第二嵌合部とを嵌合させる嵌合工程と、を含むことを特徴とする金属パイプの製造方法。 - 前記嵌合工程の後、嵌合部分にカシメ加工を施す請求項5記載の金属パイプの製造方法。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008177268A JP2010012515A (ja) | 2008-07-07 | 2008-07-07 | 金属パイプ及びその製造方法 |
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013086159A (ja) * | 2011-10-21 | 2013-05-13 | Sakura Kogyo Kk | パイプ材の製造方法並びにこの方法によって製造されたパイプ材並びにこのパイプ材を外筒体として適用した排ガス触媒装置 |
| JP2014161513A (ja) * | 2013-02-25 | 2014-09-08 | Arai Seisakusho Co Ltd | ヘッドレストステーの製造方法 |
-
2008
- 2008-07-07 JP JP2008177268A patent/JP2010012515A/ja active Pending
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|---|---|---|---|---|
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