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JP2010003510A - バックライトおよび液晶表示装置 - Google Patents

バックライトおよび液晶表示装置 Download PDF

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JP2010003510A
JP2010003510A JP2008160480A JP2008160480A JP2010003510A JP 2010003510 A JP2010003510 A JP 2010003510A JP 2008160480 A JP2008160480 A JP 2008160480A JP 2008160480 A JP2008160480 A JP 2008160480A JP 2010003510 A JP2010003510 A JP 2010003510A
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polarized light
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JP2008160480A
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Naoko Iwasaki
直子 岩崎
Akimasa Yuki
昭正 結城
Kenji Itoga
賢二 糸賀
Isamu Nagae
偉 長江
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

【課題】正面方向に集光された指向性の高い偏光を照射できるバックライト、および光の利用効率が高く、正面方向の輝度が高い液晶表示装置を得る。
【解決手段】光源1と、この光源1から出射された光のうち、透過軸方向の偏光を透過し、他の偏光を反射する反射偏光素子3と、この反射偏光素子3を透過した偏光が入射される入射面2a、この入射面2aと直交して設けられ、その法線が反射偏光素子3の透過軸方向と同方向である出射面2b、および入射面2aと平行な方向に延在し、出射面2bと対向する面に入射面2aから遠ざかる方向に連続して配列された複数の三角プリズム21〜29を有する導光板2とを備え、三角プリズム21〜29の断面は二等辺三角形に形成され、その頂角を74度から88度の範囲内とした。
【選択図】図1

Description

この発明は、直線偏光を出射するバックライトおよびこのバックライトを備えた液晶表示装置に関するものである。
従来、直線偏光を出射するバックライトとして、光源から出射された無偏光の光を反射偏光フィルムに入射させ、この反射偏光フィルムによって導光板の出射面と平行な方向の直線偏光のみを導光板内に導き、この導光板から出射された直線偏光を導光板上に設けられたプリズムを用いて正面方向に集光させ液晶パネルに向けて直線偏光を出射するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−352474号(第4頁、図1)
上記のようなバックライトでは、導光板の出射面と平行な方向の直線偏光のみを導光板内に導いているので、導光板から出射した偏光の一部がプリズムを透過する際にプリズム面で反射されて正面方向以外の方向に出射される。このため、正面方向に集光された指向性の高い直線偏光を得ることが困難であった。また、正面方向の輝度が高い液晶表示装置を得ることも困難であった。
この発明は上記のような問題を解決するためになされたもので、正面方向に集光された指向性の高い直線偏光を出射できるバックライトを得るものである。また、正面方向の輝度が高い液晶表示装置を得るものである。
この発明に係るバックライトは、光源、前記光源から出射された光のうち、透過軸方向の偏光を透過し、他の偏光を反射する反射偏光素子、および前記反射偏光素子を透過した偏光が入射される入射面と、この入射面と直交して設けられ、その法線が前記反射偏光素子の透過軸方向と同方向である出射面と、前記入射面と平行な方向に延在し、前記出射面と対向する面に前記入射面から遠ざかる方向に連続して配列された複数の三角プリズムとを有する導光板を備え、前記三角プリズムの断面は二等辺三角形を形成し、その頂角が74度から88度の範囲内であることを特徴とするものである。
この発明によれば、正面方向以外の方向に出射する偏光を低減でき、正面方向に集光された指向性の高い偏光を出射できるバックライトを得ることができる。また、光の利用効率が高く、正面方向の輝度が高い液晶表示装置を得ることができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1におけるバックライトを示す断面図であり、図2は本実施の形態における偏光方向が異なる偏光の入射角と反射率との関係を示す図である。また、図3ないし図6は、実施の形態1におけるバックライトおよび比較例のバックライトから出射される偏光の配光分布のシミュレーション結果を示した図であり、図7は本実施の形態における三角プリズムの断面頂角とバックライトから出射される偏光の正面方向の輝度との関係を示したものである。
まず図1を用いて実施の形態1のバックライトの構成について説明する。
図1において、本実施の形態のバックライトは、無偏光の光を出射する光源1と、この光源1と対向して設けられた入射面2a、この入射面2aと直交して設けられた出射面2bおよび入射面2aと平行な方向に延在し、出射面2bと対向する面に入射面2aから遠ざかる方向に連続して配列された複数の三角プリズムを有する導光板2と、導光板2の入射面2a上に設置された反射偏光板3と、導光板2のプリズム面2cと対向して配置された反射シート4を備えている。
三角プリズム21〜29の断面は頂角が80度、底角が50度の二等辺三角形に形成されており、この三角プリズム21〜29の配列ピッチは50μmである。また、導光板2は、屈折率が1.49のポリメチルメタクリレート(以下「PMMA」という)で形成されているが、材質はこれに限るものではなく、一般的に導光板に用いられる屈折率が1.5程度の材料であればよい。ただし、できるだけ複屈折のない等方性材料であることが望ましい。
反射偏光板3は、その透過軸の方向(透過する偏光の電界の振動方向)が、導光板2の出射面2bの法線と同方向になるように配置されている。この反射偏光板3には、例えば、住友3M社製のD−BEFを用いる。
光源1は、その種類に特に制約はなく、LEDやライトガイド、冷陰極蛍光ランプなどを用いることができる。
次に、図1を用いて、本実施の形態のバックライトの動作を説明する。
光源1から出射された無偏光の光は反射偏光板3に到達すると、反射偏光板3の透過軸の方向すなわち導光板2の出射面2bの法線方向に電界の振動方向を持つ偏光は反射偏光板3を透過され、反射偏光板3の透過軸の方向と直交する方向に電界の振動方向を持つ偏光は反射偏光板3によって反射される。
反射偏光板3を透過して入射面2aから導光板2へ入射した光のうち、例えば伝播光10aは導光板2に形成された三角プリズム23に到達し、この三角プリズム23の入射面2aから遠い側の斜面で屈折して導光板2から出射する。そして、この伝播光10aは、この三角プリズム23と隣接する三角プリズム24に到達し、三角プリズム24の入射面2aに近い斜面から導光板2に再度入射した後、三角プリズム24の入射面2aから遠い側の斜面で全反射されて、導光板2の出射面2bのほぼ正面方向に方向を変えられる。その後、伝播光10aは導光板2の出射面2bから液晶パネル5に向かって出射される。
ところで、偏光には、電界の振動方向が入射光線と反射光線を含む面に対して平行なp波と、これに垂直なs波が存在する。図2(a)はp波およびs波が、本実施の形態で用いたPMMA(屈折率1.49)から空気に向かって入射するときの入射角と境界面での反射率の関係を示した図であり、図2(b)はp波およびs波が、空気からPMMAに向かって入射するときの入射角と境界面での反射率の関係を示した図であるが、図2(a)および図2(b)に示すように、入射角の増加とともに反射率が単調増加するs波とは異なり、p波の反射率は入射角の増加とともに0に向かって減少し、その後増加する特性を有する。本実施の形態においては、反射偏光板3の透過軸方向を導光板2の出射面2bの法線方向と同方向に設けることによって、導光板2内に入射する偏光はp波となるので、伝播光10aが三角プリズム23、24を透過するときの境界面での偏光の反射率を0に近づけることができる。その結果、伝播光10aは、導光板2の出射面2bの正面方向以外の方向にほとんど出射することなく正面方向に出射される。
また、反射偏光板3を透過して入射面2aから導光板2へ入射した光のうち、例えば伝播光10bは導光板2に形成された三角プリズム22に到達し、この三角プリズム22の入射面2aから遠い側の斜面で屈折して導光板2から出射する。そして、この伝播光10bは、この三角プリズム22と隣接する三角プリズム23に到達し、三角プリズム23の入射面2aに近い斜面から導光板2に再度入射した後、導光板2の出射面2bに到達する。導光板2の出射面2bに到達した伝播光10bは、出射面2bへの入射角が大きいため、出射面2bで全反射され、導光板2のプリズム面2cに向かう。これを繰り返して伝播光10bは導光板2内部を入射面2aから遠い方向へ伝播し、やがて伝播光10aと同様に導光板2の出射面2bから出射面2bの正面方向に向かって出射される。
また、反射偏光板3で反射された光10cは、反射偏光板3の透過軸の方向、すなわち導光板2の出射面2bの法線方向と直交する方向に電界の振動方向を持つ偏光であるが、光10cは光源1の表面で散乱反射されることによって、前記電界の振動方向が回転し、一部の光は透過軸の方向に電界の振動方向を有するような光となって、反射偏光板3を透過して導光板2に入射し、前記伝播光10aまたは伝播光10bと同様に導光板2内を伝播して、導光板2の出射面2bの正面方向に出射される。
このように、導光板2に入射された光10a、10b、10cはいずれも三角プリズム21〜29を透過するときの境界面での反射率が0に近くなるので、正面方向以外の方向に出射することなく、正面方向に集光された指向性の高い偏光となる。
次に、図3および図4を用いて、光線追跡法による幾何光学シミュレーションを実施したときの、本実施の形態のバックライトおよび比較例のバックライトから出射される偏光の配光分布について説明する。なお、導光板2の厚さは1mmとしている。
また、便宜上、本実施の形態における伝播光10aまたは10bのように三角プリズム21〜29の延在方向と直交する面内で振動する偏光を垂直偏光、三角プリズム21〜29の延在方向と平行な面内で振動する偏光を平行偏光とそれぞれ定義する。
図3は本実施の形態のバックライトから液晶パネル5方向に向かって出射される偏光の配光分布を、図4は本実施の形態のバックライトから反射シート4方向に向かって出射される偏光の配光分布をそれぞれ比較例とともに示したものである。図3および図4において、横軸は、導光板2の出射面2bの法線方向を0度とし、この法線方向から時計周りを正方向、反時計周りを負方向としたときの偏光の出射方向を表し、縦軸は偏光の輝度を相対値で表している。
なお、図3および図4において比較例として示したのは、図1に示した本実施の形態におけるバックライトにおいて、反射偏光板3の透過軸方向を導光板2の入射面2aの法線を軸として90度回転させ、三角プリズム21〜29の延在方向と平行な振動方向を持つ偏光(平行偏光)を導光板2の内部に入射させたバックライトから出射される偏光の配光分布である。
図3において、本実施の形態のバックライトから液晶パネル5に向かって出射される偏光は、0度方向の輝度が最も高く、導光板2の出射面2bのほぼ正面方向、すなわち−15度〜+10度方向に偏光が集光されて出射されていることがわかる。
一方、比較例のバックライトから液晶パネル方向に向かって出射される偏光は、本実施例のバックライトに比べて正面方向の輝度が低く、しかも正面方向ではない−60度から−15度の方向にも出射していることがわかる。
また、図4において、本実施の形態のバックライトから反射シート4に向かって出射される偏光は、図3で示した液晶パネル5側に出射される偏光に比べて十分小さく、また本実施の形態のバックライトが比較例のバックライトよりも反射シート4方向の出射量が少なく、本実施の形態のバックライトが比較例のバックライトよりも液晶パネル5方向に効率よく出射していることがわかる。
以上は、導光板2の三角プリズム21〜29の断面が頂角80度の二等辺三角形に形成された場合についてであるが、次に比較例として、三角プリズム21〜29の断面が頂角70度および頂角90度の二等辺三角形に形成されたバックライトから液晶パネル5方向および反射シート4方向に出射される偏光の配光分布を図5および図6にそれぞれ示す。
図5(a)および図6(a)は導光板2から液晶パネル5方向へ出射される偏光の配光分布、図5(b)および図6(b)は導光板2から反射シート4方向へ出射される偏光の配光分布をそれぞれ示す。また、図5および図6において横軸は、図3および図4と同様に、導光板2の出射面2bの法線方向を0度とし、この法線方向から時計周りを正方向、反時計周りを負方向としたときの偏光の出射方向を表し、縦軸は導光板2から出射される偏光の輝度を相対値で表している。
図5(a)に示すように、垂直偏光、平行偏光のいずれを導光板2に入射した場合であっても、三角プリズムの断面頂角が70度の場合は、−15度方向と+5度方向の二方向に輝度のピークが現れる。また、図6(a)に示すように、三角プリズムの断面頂角が90度の場合は、−5度方向と+15度方向の二方向に輝度のピークが現れる。
また、図5(b)および図6(b)に示すように、導光板2から反射シート4の方向へ出射される偏光の量も、三角プリズムの断面頂角が80度の場合よりも増加し、光の取り出し効率が低下していることがわかる。
次に、図7を用いて、三角プリズムの断面頂角を60度から110度まで順に変化させたときの、0度方向の輝度(以下「正面輝度」という)の変化を示す。
図7に示すように、正面輝度は三角プリズムの断面頂角が82度付近をピークとして両側に下がっている。なお、三角プリズムの断面頂角が70度および94度付近で正面輝度が増加するのは、図5および図6で示した正面方向以外に出射される偏光のピークの影響である。
このように、図7で示した三角プリズムの断面頂角と正面輝度の関係、および図3ないし図6に示したバックライトから出射される偏光の配光分布(三角プリズムの断面頂角が70度、80度、90度以外の図示しないものも含む)を考慮すると、バックライトから出射される偏光が正面方向に指向性をもって出射されるのは、導光板に入射される偏光が垂直偏光であって、且つ、配光分布に正面方向以外のピークが発生しない条件、すなわち三角プリズムの断面頂角が74度から88度の範囲内にあることが必要となる。特に、正面輝度が高い78度から84度の範囲内にあることが望ましい。
本実施の形態によれば、透過軸の方向が導光板2の出射面2bの法線と同方向である反射偏光板3を用いて透過軸方向の偏光を導光板2内に入射させることで、出射面2bと対向する面に設けられた断面が頂角74度から88度の範囲内にある二等辺三角形の三角プリズム21〜29を透過するときの境界面での偏光の反射率を0に近づけることができるので、正面方向以外の方向に出射する偏光を低減でき、正面方向に集光された指向性の高い偏光を出射できるバックライトを得ることができる。
実施の形態2.
図8は、この発明の実施の形態2におけるバックライトの構成を示す断面図である。また、図9および図10はそれぞれシミュレーションによる本実施の形態のバックライトおよび比較例のバックライトから出射される偏光の配光分布を示す図であり、図11は、本実施の形態における三角プリズムの断面頂角と配光特性との関係を示す図である。
まず、図8を用いて実施の形態2のバックライトの構成について説明する。
図8において、本実施の形態のバックライトは、導光板2の両側端面に相対向して入射面2a、2dが設けられており、この入射面2a、2dにそれぞれ対向して設けられた光源1、光源11が配置されている。また、入射面2a、2dには透過軸の方向が導光板2の出射面2bの法線方向である反射偏光板3および31がそれぞれ設けられている。これらの点を除けば、本実施の形態は実施の形態1と同様の構成を有するものである。
次に、図8を用いて本実施の形態のバックライトの動作について説明する。
光源1から出射される光10a〜10cの経路は、実施の形態1で説明した経路と同じである。一方、光源11から出射される光の経路も光源1からの出射光の経路と同様に、反射偏光板31によって反射偏光板31の透過軸方向に電界の振動方向を持つ光が透過され、それ以外の光(たとえば110c)は反射される。反射偏光板31を透過し、導光板2に入射した光のうち、例えば伝播光110aは導光板2に形成された三角プリズム27に到達し、この三角プリズム27の入射面2dから遠い側の斜面で屈折して導光板2から出射する。そして、この伝播光110aは、この三角プリズム27と隣接する三角プリズム26に到達し、三角プリズム26の入射面2dに近い斜面から導光板2に再度入射した後、三角プリズム26の入射面2dから遠い側の斜面で全反射されて、導光板2の出射面2bのほぼ正面方向に方向を変えられる。その後、伝播光110aは導光板2の出射面2bから出射されて、液晶パネル5に向かって出射される。
また、たとえば伝播光110bは導光板2のプリズム面2cに形成された三角プリズム28に到達し、この三角プリズム28の入射面2dから遠い側の斜面で屈折して導光板2から出射する。そして、この伝播光110bは、この三角プリズム28と隣接する三角プリズム27に到達し、三角プリズム27の入射面2dに近い斜面から導光板2に再度入射した後、導光板2内部を入射面2dから遠ざかる方向に向かって伝播し、やがて伝播光110aと同様にして導光板2の出射面2bから正面方向に向かって出射される。
ここで、三角プリズム21〜29の断面形状は二等辺三角形であることから、光源11から出射され導光板2の出射面2bから出射される光(例えば110a)の配光分布は、光源1から出射され導光板2の出射面2bから出射される光(例えば10a)の配光分布と左右対称になり、正面方向へより輝度の高い偏光を出射することができる。
次に、図9を用いて、シミュレーションによる本実施の形態に係るバックライト(三角プリズムの断面頂角が80度の場合)から出射される偏光の配光分布を、比較例のバックライトから出射される偏光の配光分布とともに示す。光源1から出射される光も光源11から出射される光も、導光板2の出射面2bから正面方向に出射されるので、実施の形態1のような光源1のみによる片側点灯の場合よりも、正面方向により輝度の高い偏光を出射し、斜め方向への迷光が少ない配光分布となる。
また、図10は、シミュレーションによる三角プリズム21〜29の頂角が76度のバックライトから出射される偏光の配光分布を比較例として示したものである。図10においては、光源1および光源11から出射された光は導光板2から出射される偏光の出射方向が正面から約10度ずれた方向となるため、光源1および光源11の光源を両方点灯したときには2つのピークができ、正面方向の輝度は低下する。
ここで、導光板2の出射面2bから出射される偏光の配光特性の優劣を見る指標として「正面輝度/ピーク輝度」の値を求める。なお、正面輝度とは導光板2の出射面2bの法線方向の輝度、ピーク輝度とは導光板2の出射面2bから出射される全方向の偏光のうち、もっとも輝度が高い方向に出射される偏光の輝度を表す。
例えば、本実施の形態に係るバックライトから出射される偏光の配光分布を示す図9においては、正面輝度の値とピーク輝度の値が一致しているので、「正面輝度/ピーク輝度」の値は1となる。一方、比較例のバックライトから出射される偏光の配光分布を示す図10においては、正面輝度が+10度付近に見られるピーク輝度より低いので、「正面輝度/ピーク輝度」の値は1より小さくなる。
図11は、三角プリズム21〜29の頂角を74度から88度まで変化させたときの「正面輝度/ピーク輝度」の値を示したものである。三角プリズムの頂角が78度〜84度の範囲で「正面輝度/ピーク輝度」の値が1となっている。導光板から正面方向に高輝度の光を取り出すためには、ピーク輝度を有する偏光の出射方向が正面方向(0度方向)に一致していること、すなわち「正面輝度/ピーク輝度」の値が1であることが望ましい。図11に示すように、三角プリズム21〜29の頂角が78度から84度の範囲にあるときに、正面方向に指向性の高い偏光を出射できるバックライトを得ることができることがわかる。
本実施の形態によれば、導光板2の端面両側に相対向する一対の入射面2a、2dを設け、この入射面2a、2dから反射偏光板3、31を介して導光板の出射面の法線方向に電界の振動方向を持つ偏光を、導光板2のプリズム面2cに形成された断面が頂角78度から84度の範囲にある二等辺三角形をなす三角プリズムで屈折、反射させることにより、正面方向の輝度がより高く、正面方向に集光された指向性の高い偏光を出射するバックライトを得ることができる。
実施の形態3.
図12は、この発明の実施の形態3におけるバックライトの構成を示す断面図である。
まず、本実施の形態のバックライトの構成について説明する。
図12において、光源1と反射偏光板3との間には1/4λ位相差板6が配置されており、この1/4λ位相差板6の遅相軸は反射偏光板3の透過軸の方向に対して45度傾けた方向になるように配置されている。また、光源1の周囲には、光源1をカバーし、光を導光板2に向かって反射するリフレクタ7が設けられており、このリフレクタ7の内面は鏡面に形成されている。また、光源1の1/4λ位相差板6に対向する面は、金属蒸着あるいは光学的鏡面処理により、光を鏡面反射させるような面にされている。これらの点を除けば、実施の形態1と同様の構成を有するものである。
次に、本実施の形態のバックライトの動作について説明する。
光源1から放射された無偏光の光は1/4λ位相差板6を透過して反射偏光板3に到達する。ここで、導光板2の出射面2bの法線方向に平行な電界の振動方向を有する光は入射面2aから導光板2内に入射し、導光板2の出射面2bの法線方向と直交する方向に電界の振動方向を有する光は光源1方向に戻る。このとき、1/4λ位相差板6を透過することにより偏光は回転し、直線偏光が円偏光になって光源1およびリフレクタ7に到達する。
そして、光源1あるいはリフレクタ7で鏡面反射された光は偏光状態を維持したまま再度1/4λ位相差板6に到達する。そして、1/4λ位相差板6を透過することにより、円偏光は導光板2の出射面2bの法線方向に電界の振動方向を持つ直線偏光になり、反射偏光板3を透過して入射面2aから導光板2内に入射される。
本実施の形態によれば、光源1と反射偏光板3との間に形成される光路上に1/4λ位相差板6を配置し、反射偏光板3で反射された光を往復透過させて偏光方向を変え、導光板2内に入射させることにより、光の利用効率を向上させることができる。
実施の形態4.
図13は、この発明の実施の形態4におけるバックライトの構成を示す断面図である。
図13において、本実施の形態のバックライトは、導光板2と1/4λ位相差板6との間に配置する反射偏光板をワイヤーグリッド偏光板9としたものであり、この点を除けば、実施の形態3と同様の構成であり、光源1から放射された光の経路も実施の形態3と同様である。
ここで、ワイヤーグリッド偏光板9の金属細線の伸びる方向は三角プリズム21〜29の延在方向と同方向であり、このワイヤーグリッド偏光板9を透過する偏光の電界の振動方向は導光板2の出射面2bの法線方向になる。
実施の形態1においては、反射偏光板に住友3M社製のD−BEFを用いる例を示したが、D−BEFは斜め方向から入射する光に対しては正面方向からの入射光よりも偏光度が落ちる傾向があった。これと比較して、ワイヤーグリッド偏光板は斜め方向からの光に対しても偏光度が低下しないという利点がある。
本実施の形態によれば、反射偏光板としてワイヤーグリッド偏光板9を配置することにより、光の入射角度によらず、斜めから入射した場合でも正面から入射した光にほぼ等しい高い透過率を得ることができるので、光の利用効率を向上させることができる。
また、ワイヤーグリッド偏光板の金属細線の伸びる方向を三角プリズム21〜29の延在方向と同方向にすることにより、三角プリズム21〜29が延在する方向と直交する方向に振動する偏光を導光板2内に入射できるので、実施の形態1と同様に正面方向に集光された指向性の高い偏光を出射できるバックライトを得ることができる。
実施の形態5.
図14はこの発明の実施の形態5における導光板成形時の樹脂の流れを示す図であり、図15は本実施の形態における導光板を形成する樹脂の分子の配向を示す図である。また、図16は本実施の形態における導光板の屈折率楕円体の断面図である。
本実施の形態のバックライトは、実施の形態1のバックライトと同様の構成を有するものである。本実施の形態に係るバックライトの導光板は、図14(a)のように、導光板の入射面20aと平行な方向に延在した三角プリズム20cのパターンが機械加工により形成された金型内に、入射面20aと対向する側に設けられたゲート20bから、矢印30で示すような入射面20aと直交する方向に、例えば一軸性の複屈折を有する樹脂を注入・充填させることによってゲート20b付きの導光板20を成形して製造される。ここで、ゲート20bはバックライトの光学特性に悪影響を及ぼす恐れの少ない導光板20の入射面20aと対向する側に設けられている。
このように成形された導光板20においては、図15(a)に示すように、導光板20を形成する樹脂を構成する分子40は、樹脂の注入方向に従って三角プリズム20cの伸びる方向と直交する方向、すなわち分子40の長軸が三角プリズム20cの配列方向に配向される。したがって、分子40の長軸は入射面20aから入射される光の進行方向50に対して概ね平行な方向に配向することになる。
一軸性の複屈折を有する材料においては、3次元空間の方向に対する屈折率の値のプロットは分子の長軸方向に伸びたラグビーボールのような回転楕円体(屈折率楕円体)となるので、光の進行方向50と垂直な平面でこの屈折率楕円体を切ると、その断面60は図16(a)のような円となる。したがって、光が多少斜めから入射しても、あるいは樹脂の分子40の向きが所望する方向と若干ずれていても、それほど屈折率に影響がない状態となる。
一方、図14(b)に示すように、一軸性の複屈折を有する樹脂を、入射面20aに直交する側面に設けられたゲート20bから、三角プリズム20cの延在方向と平行な方向に注入して導光板20を成形した場合、導光板20内部の分子40は、図15(b)のように、樹脂の注入方向に従って三角プリズム20cの延在方向に配向される。したがって、分子40の長軸は光の進行方向50に対して概ね直交する方向に配向することになる。
この場合、屈折率楕円体を光の進行方向50と垂直な平面で切ると、その断面60は図16(b)のような楕円となる。したがって、光の波面や分子の向きのずれによって複屈折の影響を受けやすくなる。
このように、入射面20aと対向する側から入射面20aと直交する方向に向かって注入される樹脂で導光板20を形成し、樹脂を構成する分子40の長軸を導光板の三角プリズム20cの配列方向に配向したことによって、実施の形態1に示したPMMAのような等方性材料だけではなく、高い複屈折を有する材料を導光板に用いても屈折率の差が少なく等方的な特性を有する導光板を得ることができる。
次に、図17ないし図21を用いて、バックライトの導光板を形成する樹脂の種類と注入方向を変化させて、バックライトから出射される偏光の配光分布について比較実験した結果を示す。
図17は、比較実験に用いたバックライトの構成を示す図である。図17において、導光板72は、幅46mm、長さ69mm、厚さ0.6mmの板形状である。出射面72bと対向する面には入射面72aと平行な方向に延在する三角プリズムがピッチ50μmで入射面72aから遠ざかる方向に向かって複数配列されており、三角プリズムの断面は頂角80度の二等辺三角形をなしている。
導光板72を形成する材料として、複屈折の小さな材料であるシクロオレフィン・コポリマー(ポリプラスチックス社製TOPAS、屈折率 1.53)、および高い複屈折を示すポリカーボネート(三菱エンプラ社製ユーピロン、屈折率 1.59)の2種類を用いた。
射出成形時の樹脂注入方向は、図14(a)で示したような入射面72aと対向する側から注入したものと、図14(b)で示したような三角プリズム72cの列に沿って注入したものの2通りである。
実験に用いた導光板72はいずれも転写性が良く、プリズム頂点の曲率半径は1μm以内にそろえられている。また、射出成形による残留応力の特異な影響の有無を調べるため、別のサンプルを用いてアニール処理(120℃、150時間)を行い、処理前後の特性を比較したが、このアニール処理によって偏光放射特性は変化しないことが確認された。
光源71には、評価解析を容易にする2次元性を実現するため、ライトガイドを用いた。導光板72の入射面72a側および出射面72b側には、偏光板76および偏光板77をそれぞれ設置している。
入射面側の偏光板76は、その透過軸の方向が導光板72の出射面72bの法線方向に一致するように設置されている。また、出射面72b側の偏光板77を90度回転することにより、導光板72の出射光のうち、三角プリズム72cの列に平行な振動方向を持つ偏光(平行偏光)と三角プリズム72cの列に直交する方向の偏光(垂直偏光)をそれぞれ透過させ、それぞれの輝度を測定した。
材質がシクロオレフィン・コポリマーで、樹脂を図14(a)の方向に注入して作製した導光板についての輝度測定結果(出射光の配光分布)を図18に示す。垂直偏光に関しては、正面方向(0度)および−50度方向付近に放射ピークがあり、平行偏光に関しては全角度領域に渡ってほとんど出射が認められなかった。
図19には、このバックライトをモデル化して、光線追跡法による幾何光学シミュレーションを実施した結果を示す。図18と図19とを比べると、垂直偏光のピーク位置はよく一致しており(正面方向(0度)および−50度方向付近)、平行偏光はどちらもほとんど出射が無く、ほぼ光学設計どおりの特性を持った導光板が実現できていることがわかる。シクロオレフィン・コポリマー製導光板については、樹脂の注入方向にかかわらず、ほとんど同様の特性を示す。
図21には、材質がポリカーボネートの導光板についての幾何光学シミュレーション結果を示す。ピーク位置などは、図19のシクロオレフィン・コポリマー製導光板の結果とほとんど同じである。ポリカーボネートに関しても、樹脂を図14(a)の方向に注入して作製した導光板72については図21のシミュレーション結果と同様の光学特性を示すが、樹脂を図14(b)の方向に注入して作製した導光板72については、図20のような特性を示した。図20と図21とを比較すると、シミュレーションでは出射の無かった平行偏光が増大している。正面方向のピーク輝度は垂直偏光の8割近い値になっており、これは導光板72の入射面側の偏光板76で垂直偏光のみが入射したにもかかわらず、導光板72内部で偏光状態が崩れてしまったことを示す。
以上の結果から、図14(a)の樹脂注入方向で成形した導光板72では光学シミュレーションどおりの特性が得られるが、図14(b)のように成形した導光板72では、図14(a)の導光板とは異なり、一部で幾何光学シミュレーションでは表せない現象が起きている。これが、図15および図16で説明した材料の複屈折の影響と考えられ、複屈折を有する樹脂を図14(b)の注入方向に注入して成形した場合は、上記のように光学設計どおりの特性が得られない場合がある。
本実施の形態によれば、入射面20aと対向する側からこの入射面20と直交する方向に注入される樹脂によって導光板20を構成することにより、複屈折を有する材料で導光板20を成形しても、表示に有効利用できる偏光を光学設計通りに出射できるバックライトを得ることができる。
すなわち、本実施の形態によれば、三角プリズムの配列方向に分子40の長軸方向が配向している樹脂によって導光板20を構成することにより、複屈折を有する材料で導光板20を成形しても、表示に有効利用できる偏光を光学設計通りに出射できるバックライトを得ることができる。
また、本実施の形態によれば、三角プリズム20cが形成された導光板20を樹脂で一体成形することにより、導光板20から出射した偏光を正面方向に集光させる集光プリズムを別部品として設ける必要がなくなる。
また、本実施の形態によれば、樹脂を注入するゲート20bを導光板20の入射面20aと対向する側に設けたので、ゲートの存在によってバックライトの光学特性が悪影響を受ける可能性を少なくできる。
実施の形態6.
本実施の形態6は、実施の形態1から実施の形態5までのいずれかのバックライトを備えた液晶表示装置であり、たとえば図1に示すように液晶パネル5を導光板2の出射面側に対向させて配置させたものである。このとき、液晶パネル5の裏面側に配置された偏光板の透過軸方向を導光板2の入射面に直交する方向に合わせて配置する。これにより、導光板2から出射される垂直偏光(三角プリズム21〜29の延在方向と直交する方向に電界の振動方向を持つ直線偏光)を効率よく液晶パネル5に入射させることができる。液晶パネル5としては、液晶パネルに貼付された偏光板の透過軸の方向が、通常、バックライトの導光板の入射面に対して直交方向に合わせられているIPS(In Plane Switching)方式の液晶パネルが望ましい。
本実施の形態によれば、実施の形態1から実施の形態5までに示された、入射面に直交する方向に振動方向を持つ直線偏光が出射されるバックライトに、その偏光方向に偏光板の透過軸を合わせて液晶パネルを設置することにより、光の利用効率が高く、正面方向の輝度が高い液晶表示装置を得ることができる。
この発明の実施の形態1におけるバックライトを示す断面図である。 この発明の実施の形態1における偏光の入射角と反射率の関係示す図である。 この発明の実施の形態1における出射光の配光分布を示す図である。 この発明の実施の形態1における出射光の配光分布を示す図である。 この発明の実施の形態1の出射光の配光分布における比較例を示す図である。 この発明の実施の形態1の出射光の配光分布における比較例を示す図である。 この発明の実施の形態1における三角プリズムの頂角と正面輝度の関係を示す図である。 この発明の実施の形態2におけるバックライトを示す断面図である。 この発明の実施の形態2における出射光の配光分布を示す図である。 この発明の実施の形態2の出射光の配光分布における比較例を示す図である。 この発明の実施の形態2における三角プリズムの頂角と配光特性の関係を示す図である。 この発明の実施の形態3におけるバックライトを示す断面図である。 この発明の実施の形態4におけるバックライトを示す断面図である。 この発明の実施の形態5における導光板の成形時の樹脂の流れを示す図である。 この発明の実施の形態5における導光板の分子の配向を示す図である。 この発明の実施の形態5における導光板の屈折率楕円体の断面図である。 この発明の実施の形態5における実験に用いたバックライトを示す断面図である。 この発明の実施の形態5における出射光の輝度測定結果を示す図である。 この発明の実施の形態5における出射光の輝度に関する計算結果を示す図である。 この発明の実施の形態5における出射光の輝度測定結果を示す図である。 この発明の実施の形態5における出射光の輝度に関する計算結果を示す図である。
符号の説明
1,11 光源、 2,20 導光板、2a,2d,20a 入射面、2b 出射面、 3、31 反射偏光素子、 5 液晶パネル、 6 位相差板、 9 ワイヤーグリッド偏光板、 20c,21〜29 三角プリズム、 40 分子。

Claims (7)

  1. 光源、前記光源から出射された光のうち、透過軸方向の偏光を透過し、他の偏光を反射する反射偏光素子、および前記反射偏光素子を透過した偏光が入射される入射面と、この入射面と直交して設けられ、その法線が前記反射偏光素子の透過軸方向と同方向である出射面と、前記入射面と平行な方向に延在し、前記出射面と対向する面に前記入射面から遠ざかる方向に連続して配列された複数の三角プリズムとを有する導光板を備え、前記三角プリズムの断面は二等辺三角形を形成し、その頂角が74度から88度の範囲内であることを特徴とするバックライト。
  2. 前記導光板は、相対向する一対の入射面を有し、前記三角プリズムの頂角が78度から84度の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のバックライト。
  3. 前記光源と前記反射偏光素子との間に形成される光路上に位相差板を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバックライト。
  4. 前記反射偏光素子は、前記三角プリズムと同方向に延在する金属細線を有するワイヤーグリッド偏光板であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のバックライト。
  5. 前記導光板は、前記入射面と直交する方向に注入される樹脂によって構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のバックライト。
  6. 前記導光板は、前記三角プリズムの配列方向に分子の長軸方向が配向している樹脂によって構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のバックライト。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のバックライトを液晶パネルの背面側に備えた液晶表示装置。
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