JP2010099964A - 成形金型 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、金型に設けられたゲートを均一に冷却し、成形製品の表面に生じる欠陥を無くすことができる成形金型を実現する。
【解決手段】本発明に係る成形金型は、樹脂成形のために溶融樹脂を供給する射出機40が連接される固定側金型30と、固定側金型30に型締めされて溶融樹脂が充填されるキャビティCを形成する可動側金型20と、固定側金型30に設けられ、キャビティに溶融樹脂を供給するゲート51と、可動側金型30内のゲート51に対向する位置に設けられ、ゲート51の内部に充填された溶融樹脂を冷却する冷却部23と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明に係る成形金型は、樹脂成形のために溶融樹脂を供給する射出機40が連接される固定側金型30と、固定側金型30に型締めされて溶融樹脂が充填されるキャビティCを形成する可動側金型20と、固定側金型30に設けられ、キャビティに溶融樹脂を供給するゲート51と、可動側金型30内のゲート51に対向する位置に設けられ、ゲート51の内部に充填された溶融樹脂を冷却する冷却部23と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両の内装部品の製造に用いる成形金型に関する。
車両の乗員が使用する車室内部には、ドアパネル等の内装部品が装備されている。これら内装部品の多くは、製品形状に加工された金型のキャビティ内に溶融樹脂を射出して充填することにより所望の形状に成形する射出成形により製造されている。
車両用の内装部品は、車両を使用する者に快適感を与えることを目的とするものであるから、その外形における美感は重要である。一般に、射出成形においては、使用する金型の構造、プラスチック樹脂の性質に依存して成形製品の表面に凹凸が生じる場合があり、外観の不良を有する成形品が製造される要因となっている。
特許文献1には、キャビティの側面に溶融樹脂を射出するゲートを設けたサイドゲート型の金型において、ゲート内に溜まった樹脂を冷却する手段が記載されている。また、特許文献2には、円筒状の冷却管の内部を邪魔板により分離し、冷却媒体の導入路と排出路を設けたバッフル管を用いた射出成形用金型における冷却構造が記載されている。
特許文献1に記載の従来技術においては、サイドゲートの側面を構成する冷却ブッシュの内部に冷却媒体が循環する冷却通路が設けられており、ゲート内に充填された溶融樹脂を直接冷却することができるが、金型の構造が複雑となる難点がある。
特許文献2に記載の従来技術においては、金型の構造を複雑にすることなく簡単に設けられ、狭いスペースへの配置も可能となる。しかし、新たな冷却配管が付加する必要があった。
本発明が解決しようとする課題について、図面を用いて以下に説明する。
図7は、成形金型の断面を模式的に示したものであり、型締めされた金型のキャビティC内に、溶融樹脂が充填されている状態を示した図である。油圧シリンダ21により上下に動く可動側金型20と、射出機40が接続されている固定側金型30が、ガイドピン29に案内されて型締めされている。可動側金型20には、冷却水を循環させて型を冷却する冷却水通路22が設けられている。一方、固定側金型30には、射出機40のノズルに連接して溶融樹脂を型内に導くランナー50と、キャビティCに溶融樹脂を供給するゲート51が設けられている。
型締めされた可動側金型20と固定側金型30の間には、製品の形状に対応する空間であるキャビティCが形成される。射出機40からランナー50およびゲート51を介してキャビティCに供給された溶融樹脂12は、キャビティCの空間を充填することにより成形されて、所望の形状を有する成形製品となる。
さらに、後述する本発明に係る発泡成形においては、ゲート51から供給された溶融樹脂12がキャビティCに充填された後、可動側金型20が上昇しキャビティCの間隔が広げられる。溶融樹脂12には発泡剤が添加されており、キャビティCが広がった分だけ発泡剤の発泡により樹脂が膨張して、所望の形状の成形製品となる。
図8(a)は、ゲート51から溶融樹脂が供給されてキャビティC内に広がる様子を模式的に示している。射出成形において、ゲート51の幅Wを広くすると、単位時間あたりの供給量が多くなり、キャビティC内を短時間に充填する高速成形が可能となる。これにより、成形工程のサイクルタイムを短くすることができ、また、充填後の冷却時間にムラが無くなり、製品内に残留する歪が減少して製品の変形を防ぐことができる。
しかしながら、ゲート51の幅Wを広くすると、ゲート自体の容積が大きくなり、冷却時の収縮の度合いが大きくなり製品表面に窪み、所謂引けという欠陥が生じる問題があった。また、発泡成形においては、冷却過程において溶融樹脂が発泡して膨張することから、通常の樹脂成形の場合に比べてゲート幅Wを広く設定できる。しかし、ゲート51の容積が大きくなるため冷却に時間を要するようになり、樹脂の発泡が継続して図8(b)に示すように、表面が盛り上がる欠陥55が生じる問題があった。
そこで、本発明は、上記の問題を鑑みて、ゲートを均一に冷却し、成形製品の表面に生じる欠陥を無くすことができる成形金型を実現することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る成形金型は、樹脂成形のために溶融樹脂を供給する射出機が連接される固定側金型と、固定側金型に型締めされて、溶融樹脂が充填されるキャビティを形成する可動側金型と、固定側金型に設けられ、キャビティに溶融樹脂を供給するゲートと、可動側金型内のゲートに対向する位置に設けられ、ゲートの内部に充填された溶融樹脂を冷却する冷却部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、可動側金型と固定側金型が型締めされた状態において、冷却媒体が流れる冷却部が、ゲートの内部に充填された溶融樹脂の冷却を行う。冷却部は、ゲートに対向する位置に設けられるので、ゲートの開口全体を均一に冷却することができる。これにより、可動側金型に接する溶融樹脂の表面からゲート内部へと、ムラなく樹脂の固化が進行し、表面に凹凸が生じないようにすることができる。
また、本発明に係る成形金型において、冷却部は、ゲートの内部に充填された溶融樹脂を冷却する冷却媒体の導入路と排出路を分離する隔壁を内部に有する冷却穴であることを特徴とする。これにより、冷却部の穴の先端まで冷却媒体が循環するので、高い冷却効率を得ることができる。
さらに、本発明に係る成形金型おいて、冷却部は、可動側金型に設けられた冷却水の通路に挿入され、冷却媒体の通路の一部を構成することを特徴とする。これにより、冷却部のために新たな冷却媒体の通路を設ける必要がなく、金型の構造を複雑にすることがない。
本発明に係る成形金型によれば、ゲートを均一に冷却し、成形製品の表面に生じる欠陥を無くすことができる。
以下、本発明に係る好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。最初に、本発明に係る成形金型の冷却部の構成について説明をする。次に、本発明に係る成形金型を用いる発泡成形について説明する。
図1は、本発明に係る成形金型の断面を模式的に示した図である。可動側金型20は、油圧シリンダ21により上下動が可能に設置されている。可動側金型の内部には、冷却媒体の通路22が設けられている。通路22の中間には、冷却部23が設けられている。冷却部23の内部には隔壁24が設けられており、内部を2つに分離して冷却媒体の導入路と排出路を形成し、冷却媒体の通路22の一部を構成している。図中の矢印に示すように、本実施例において、冷却媒体は、外部から供給される冷却水である。
一方、固定側金型30の内部には、ランナー50、およびランナー50に連接したゲート51が設けられている。射出機40のノズルがランナー50に接続されており、射出機40の内部で溶融された樹脂がランナー50を通ってゲート51からキャビティCに供給される。
可動側金型20に設けられたガイドピン29を固定側金型30のガイド穴28に挿入することにより、可動側金型20と固定側金型30との相互間の位置決めが行われ、油圧シリンダ21により可動側金型20が降下して型締めが行われる。可動側金型20と固定側金型30が型締めされた状態において、可動側金型20に設けられた冷却部23の先端部は、固定側金型30に設けられたゲート51に対向する位置であって、ゲート51の近傍に位置する。
図2は、可動側金型20に設けられた冷却部23の部分を拡大して模式的に示した断面図である。冷却部23は、可動側金型20の取付面側から、冷却媒体の通路22に連通する穴をドリルで穿つことにより形成される。さらに、ドリルで形成された穴は、隔壁24が連成されたキャップ24aにより封じられる。冷却部23の内部は隔壁24によって分離され、冷却媒体の導入路23aと排出路23bが形成される。
本実施例において、冷却部23は、可動側金型20に冷却穴を直に穿つ方法で形成されているが、図2において破線Hで画した部分を入れ子として別途製作し、挿入する構造としても良い。次に、本発明に係る成形金型を用いた発泡成形について説明する。
図3は、油圧シリンダ21により上下動する可動側金型20のプレスストロークを時間軸に対して示したプレスチャート図である。図2に示した可動側金型20が上方位置ある状態は、図中Aの金型が開いた初期状態である。まず、可動側金型20は、油圧シリンダ21により、初期状態Aの上方位置から下死点Bまで下降する。この時、可動側金型20と固定側金型30のクリアランス、すなわちキャビティCの間隔は、0〜5mmの最も狭い状態になる。
可動側金型20が下死点Bに位置した時に、射出機40から溶融樹脂の射出が開始され、ゲート51からキャビティCへ供給される。供給される樹脂は、ポリプロピレン(PP)樹脂にアゾジカルボンアミド等の汎用発泡剤が添加されたものである。溶融樹脂のキャビティCへの供給は、B点からD点の間の時間に行われる。
次に、油圧シリンダ21は、可動側金型20を図中のE点まで上昇させ、キャビティCの容積を増加させる。このとき、溶融樹脂に添加された発泡剤が発泡して樹脂の中に生じた気泡により、キャビティCの容積の増加分だけ充填された溶融樹脂の体積が膨張し、所望の形状の成形製品が形作られる。さらに、E点からF点に至る時間の間、キャビティCに充填された溶融樹脂が冷却され、成形製品の形状が固定される。
次に、油圧シリンダ21が、可動側金型20を上方位置Gまで上昇させて、型を開き、成形製品を外部に取り出して1回の成形サイクルを完了する。射出成形による成形製品の製造を効率よく行うためには、このサイクルを短時間にすることが重要であり、溶融樹脂の射出時間B〜Dおよび発泡、冷却時間E〜Fを短くすることが求められる。
図4は、可動側金型20と固定側金型30が型締めされたB〜Dの状態において、ゲート51から溶融樹脂12がキャビティC内に供給された状態を示す模式図である。溶融樹脂12によるキャビティCの充填時間B〜Dを短時間とするためには、前述したように、ゲート51の幅W(図8(a)参照)を広く設定して、単位時間当たりの溶融樹脂の射出量を増やせばよい。また、溶融樹脂の射出量を増加させて短時間でキャビティCを充填することにより、充填ムラを無くして充填不足に起因する欠陥を無くすこともできる。
ゲート51からキャビティC内に供給された溶融樹脂12は、可動側金型20および固定側金型30の表面に接触することにより熱を奪われて硬化する。これにより、充填された溶融樹脂12の表面には硬化したスキン層が形成され、後に発泡反応が生じた場合に樹脂が均一に発泡し発泡ムラを無くすことができる。このために、可動側金型20および固定側金型30の温度を所定温度以下に保つ必要があり、可動側金型20の冷却媒体の通路22には、常時、冷却水を循環させておく。また、固定側金型30においても、図示しない冷却媒体の通路が設けられ、冷却水が循環している。
ゲート51の幅Wを広くして溶融樹脂の射出量を増やした場合には、ゲート51自体の容積が大きくなり、前述したように、ゲート51内に充填された溶融樹脂の冷却に時間を要するという問題がある。これにより、発泡剤を添加しない通常のソリッド成形の場合には、引けと呼ばれる欠陥を生じることになる。本発明に係る発泡成形の場合は、成形過程において発泡反応により樹脂が膨張することから、引けを生じないゲート幅の上限が広くなり、溶融樹脂12の充填時間B〜Dを短時間とすることにおいて有利である。しかし、ゲート51内に充填された溶融樹脂の冷却時間が長くなることにより、発泡剤の反応が継続する後発泡の問題が生じ、ゲートに対応する製品の表面部分にふくらみを生ずる場合がある。(図8(b)参照)
図5は、可動側金型20をE点まで上昇させたE〜Fの状態において、キャビティC内に充填された溶融樹脂12が、発泡剤の発泡反応により膨張している状態を示す模式図である。図3に示すE〜Fの時間内において溶融樹脂12が十分に冷却され、発泡反応が停止してから成形製品を取出すことが好ましいが、製造効率を向上させるためには、E〜Fの時間を短縮してサイクルタイムを短くする必要がある。
本発明に係る成形金型においては、冷却媒体の通路22の中間において、冷却部23が設けられている。冷却部23は冷却媒体の循環路の一部を構成し、その先端部分は、型締めされた状態において、ゲート51に対向する位置であって、ゲート51の近傍に配置されている。これにより、図4に示す溶融樹脂の射出過程(B〜D)、および、図5に示す発泡、冷却過程(E〜F)において、ゲート51に対応する部分の溶融樹脂は、キャビティC内の他の部分に比べて局部的に強い冷却を受ける。
特に、新たな溶融樹脂の供給が止められた後の発泡、冷却過程(E〜F)において、ゲート51に対応する部分の溶融樹脂は、可動側金型20の表面に接する側の表面からの硬化が進み、スキン層が内部に向かって厚くなってゆく。冷却部23の局部的な冷却効果により、キャビティC内の他の部分に比べて硬化の速度は早くなり、硬化したスキン層は厚くなる。また、冷却部23がゲート51に対向する位置に配置されていることから、ゲート51の開口面を均一に冷却し、スキン層により蓋をした状態とすることができる。
これにより、ゲート51の内部に充填された溶融樹脂が十分に冷却されておらず、発泡剤の発泡反応が残っている状態においても、ゲート51に対応する表面部分にふくらみが生じにくい状態とすることができる。すなわち、発泡、冷却過程(E〜F)の時間の短縮が可能となり、製造効率の向上を図ることができる。
図6は、本発明の別の実施態様を示す模式図である。可動側金型20と固定側金型30が型締めされた状態における、冷却部23と、ゲート51およびランナー52の部分断面を示している。固定側金型30に設けられたゲート51に連通するランナー52は、テープヒータ53が巻き付けられたホットランナーである。テープヒータ53で加熱することにより、射出機40から供給された樹脂を溶融状態に保ち、ゲート51からキャビティC内に供給する。ゲート51への樹脂の供給および遮断は、バルブブピン54の上下動により行う。
本実施例の成形金型では、ホットランナー52の熱がキャビティCに伝わらないように熱伝導の小さい材料で製作したゲート51を有する入れ子54を用いている。入れ子54の材料としては、例えば、クロムステンレス鋼などを使用する。
しかしながら、熱伝導の小さい材料で製作した入れ子52を使用したとしても、ホットランナー52からの熱を完全に遮断することはできない。本発明に係る冷却部23を冷却媒体の通路に挿入し、ゲート51に対向する位置に配置することにより、局部的な冷却が可能となる。これにより、新たな冷却媒体の通路を設けることなく、ホットランナー52に起因するゲートの冷却の問題を解決することができ、前述した成形製品の表面に生じる引け、ふくらみ等の欠陥の発生を防止してゲートの幅を広げることが可能となり、製造効率を向上させることができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明に係る成形金型は上述した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
10 成形金型
20 可動側金型
22 冷却媒体の通路
23 冷却部
24 隔壁
30 固定側金型
51 ゲート
C キャビティ
20 可動側金型
22 冷却媒体の通路
23 冷却部
24 隔壁
30 固定側金型
51 ゲート
C キャビティ
Claims (3)
- 樹脂成形のために溶融樹脂を供給する射出機が連接される固定側金型と、
前記固定側金型に型締めされて、前記溶融樹脂が充填されるキャビティを形成する可動側金型と、
前記固定側金型に設けられ、前記キャビティに前記溶融樹脂を供給するゲートと、
前記可動側金型内の前記ゲートに対向する位置に設けられ、前記ゲートの内部に充填された溶融樹脂を冷却する冷却部と、
を備えることを特徴とする成形金型。 - 前記冷却部は、
前記ゲートの内部に充填された溶融樹脂を冷却する冷却媒体の導入路と排出路を分離する隔壁を内部に有する冷却穴であることを特徴とする請求項1に記載の成形金型。 - 前記冷却部は、
前記可動側金型に設けられた冷却媒体の通路に挿入され、前記冷却媒体の通路の一部を構成することを特徴とする請求項2に記載の成形金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008274475A JP2010099964A (ja) | 2008-10-24 | 2008-10-24 | 成形金型 |
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| JP2008274475A Pending JP2010099964A (ja) | 2008-10-24 | 2008-10-24 | 成形金型 |
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015512808A (ja) * | 2012-02-24 | 2015-04-30 | ザ プロクター アンド ギャンブルカンパニー | 簡素化された冷却システムを有する射出成形金型 |
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2008
- 2008-10-24 JP JP2008274475A patent/JP2010099964A/ja active Pending
Cited By (3)
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