上述したように、電波を介して通信するリモコン装置は、向きを気にせず使用することができる。しかしながら、一般に、電波の送信装置および受信装置は、赤外線の送信装置および受信装置に比べて消費電力が大きいという課題がある。特許文献2に記載の技術も、消費電力の軽減は十分ではない。そのため、消費電力をさらに軽減するための技術が求められている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、向きを気にせず使用することができる、消費電力が軽減されたリモコン送信機およびリモコン受信機を提供することを主たる目的とする。
本発明に係る第1のリモコン送信機は、上記課題を解決するために、リモコン受信機と通信するリモコン送信機であって、上記リモコン受信機へ赤外線を介して信号を送信する送信機側赤外線送信部と、上記リモコン受信機と電波を介して信号を送受信する送信機側電波送受信部と、上記送信機側赤外線送信部および上記送信機側電波送受信部に電力を供給する送信機側電力供給部と、上記リモコン受信機の電源をオンにするための信号を、上記送信機側赤外線送信部から送信した後に、上記送信機側電力供給部から上記送信機側電波送受信部への電力供給量を増加させる送信機側電源オン制御手段と、上記リモコン受信機の電源をオフにするための信号を、上記送信機側電波送受信部または上記送信機側赤外線送信部から送信した後に、上記送信機側電力供給部から上記送信機側電波送受信部への電力供給量を低減させる送信機側電源オフ制御手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、第1のリモコン送信機は、通信相手となるリモコン受信機の電源をオンにするための信号を上記送信機側赤外線送信部によって送信するため、上記リモコン受信機の電源をオフにするための信号を送信した後、上記送信機側電波送受信部に供給する電力供給量を増加するようにすれば、上記リモコン受信機の電源をオフにするための信号を送信した後、上記送信機側電波送受信部に供給する電力供給量を低減させても支障は無く、該電力供給量を低減させることにより、第1のリモコン送信機における消費電力を低減させることができる。
また、本発明に係る第1のリモコン受信機は、リモコン送信機と通信するリモコン受信機であって、上記リモコン送信機から赤外線を介して信号を受信する受信機側赤外線受信部と、上記リモコン送信機と電波を介して信号を送受信する受信機側電波送受信部と、上記受信機側赤外線受信部および上記受信機側電波送受信部に電力を供給する受信機側電力供給部と、上記リモコン受信機の電源をオンにするための信号を、上記受信機側赤外線受信部が受信した後に、上記受信機側電力供給部から上記受信機側電波送受信部への電力供給量を増加させる受信機側電源オン制御手段と、上記リモコン受信機の電源をオフにするための信号を、上記受信機側電波送受信部または上記受信機側赤外線受信部が受信した後に、上記受信機側電力供給部から上記受信機側電波送受信部への電力供給量を低減させる受信機側電源オフ制御手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、第1のリモコン受信機は、自らの電源をオンにするための信号を上記受信機側赤外線受信部によって受信するため、自らの電源をオンにするための信号を受信した後、上記受信機側電波送受信部に供給する電力供給量を増加するようにすれば、自らの電源をオフにするための信号を受信した後、上記受信機側電波送受信部に供給する電力供給量を低減させても支障は無く、該電力供給量を低減させることにより、第1のリモコン受信機における消費電力を低減させることができる。
また、第1のリモコン受信機と第1のリモコン送信機とは、第1のリモコン受信機の電源をオンにするための信号を赤外線を介して通信することが共通しており、第1のリモコン受信機と第1のリモコン送信機とからなるシステムとして用いることが好ましい。第1のリモコン受信機と第1のリモコン送信機とは、第1のリモコン受信機の電源をオンにするための信号を赤外線を介して通信することにより、上述したように、消費電力を低減させている。
なお、本明細書において、上記リモコン受信機の電源をオンにするための信号とは、例えば、上記リモコン受信機の電源をオンにすることを指令する信号であってもよいし、上記リモコン受信機の電源がオフの場合における、電源のオン/オフの切換を指令する信号であってもよい。また同様に、上記リモコン受信機の電源をオフにするための信号とは、例えば、上記リモコン受信機の電源をオフにすることを指令する信号であってもよいし、上記リモコン受信機の電源がオンの場合における、電源のオン/オフの切換を指令する信号であってもよい。
本発明に係る第2のリモコン送信機は、本発明に係る第1のリモコン送信機の構成を備えた上、第1の送信機側認証用データを上記送信機側赤外線送信部から送信させる送信機側認証用データ送信制御手段と、上記送信機側電波送受信部が受信した第1の受信機側認証用データが、上記第1の送信機側認証用データに関連付けられたものか否かを判定する送信機側認証用データ判定手段とをさらに備えている。
上記の構成によれば、第2のリモコン送信機は、上記送信機側赤外線送信部を用いることにより、目的とするリモコン受信機に対して上記第1の送信機側認証用データを送信することができる。
このとき、例えば、予めリモコン送信機およびリモコン受信機に対して同一の認証用データを入力しておく構成では、入力の手間がかかり、電波を介して認証用データを送信する構成であれば、意図されないリモコン受信機に対して上記第1の送信機側認証用データが送信されるおそれや、リモコン送信機をリモコン受信機に近づける必要性等がある。本発明の構成によれば、指向性があり、かつ、遠隔操作が可能な赤外線を用いて上記第1の認証用データを送信するために、これらの問題点を解消することができる。
そして、上記送信機側電波送受信部において受信した第1の受信機側認証用データが、上記第1の送信機側認証用データと関連付けられているか否かを上記送信機側認証用データ判定手段により判定することにより、上記第1の受信機側認証用データを送信した通信相手が、上記第1の送信機側認証用データを送信した(目的とする)リモコン受信機であるか否かを判定することができる。
本発明に係る第2のリモコン受信機は、本発明に係る第1のリモコン受信機の構成を備えた上、上記受信機側赤外線受信部が受信した第1の送信機側認証用データに関連付けられた第1の受信機側認証用データを生成して上記受信機側電波送受信部から送信させる受信機側認証用データ送信制御手段をさらに備えている。
上記の構成によれば、第2のリモコン受信機は、上記受信機側赤外線受信部を介して上記第1の送信機側認証用データを受信するので、自らを指向するリモコン送信機、具体的には、赤外線照射口が自らに向けられたリモコン送信機から上記第1の送信機側認証用データを受信することができる。
上述の第1のリモコン送信機の場合と同様、例えば、予めリモコン送信機およびリモコン受信機に対して同一の認証用データを入力しておく構成では、入力の手間がかかり、電波を介して認証用データを受信する構成であれば、意図されないリモコン送信機から上記第1の送信機側認証用データを受信されるおそれや、リモコン送信機をリモコン受信機に近づける必要性等がある。本発明の構成によれば、これらの問題点を解消することができる。
そして、上記第1の送信機側認証用データに関連付けられた第1の受信機側認証用データを生成して、上記受信機側電波送受信部から送信することにより、リモコン受信機に、自らが、上記第1の受信機側認証用データを受信した通信相手であることを認識させることができる。
また、本発明に係る第2のリモコン送信機と第2のリモコン受信機とは、赤外線を介して上記第1の送信機側認証用データを通信し、電波を介して上記第1の送信機側認証用データに関連付けられた第1の受信機側認証用データを通信することが共通しており、第2のリモコン受信機と第2のリモコン送信機とからなるシステムとして用いることが好ましい。赤外線を介して上記第1の送信機側認証用データを通信し、電波を介して上記第1の送信機側認証用データに関連付けられた第1の受信機側認証用データを通信することにより、上述したように、特定の通信相手との間で容易に認証用データをやり取りすることができる。
本発明に係る第2のリモコン送信機は、上記送信機側認証用データ送信制御手段が、上記第1の送信機側認証用データを生成して上記送信機側赤外線送信部から送信させた後、上記第1の送信機側認証用データに関連付けられた第2の送信機側認証用データを生成して上記送信機側電波送受信部から送信させるものであってもよい。また、本発明に係る第2のリモコン受信機は、上記受信機側電波送受信部が受信した第2の送信機側認証用データが、上記第1の送信機側認証用データに関連付けられたものか否かを判定する受信機側認証用データ判定手段をさらに備えていてもよい。
上記の構成によれば、第2のリモコン送信機と第2のリモコン受信機との間で、認証用データのやり取り、および、受信した認証用データが確かに目的とする通信相手から送信されたものであるかの判定(認証)を首尾よく行うことができる。
本発明に係る第2のリモコン送信機は、上記送信機側認証用データ送信制御手段が、上記送信機側電波送受信部が受信した第2の受信機側認証用データを上記第1の送信機側認証用データとして上記送信機側赤外線送信部から送信させるものであってもよい。また、本発明に係る第2のリモコン受信機は、上記受信機側認証用データ送信制御手段が、第2の受信機側認証用データを生成して上記受信機側電波送受信部から送信させるものであってもよい。
上記の構成によれば、第2のリモコン送信機と第2のリモコン受信機との間で、認証用データのやり取り、および、受信した認証用データが確かに目的とする通信相手から送信されたものであるかの判定(認証)を首尾よく行うことができる。
本発明に係る第3のリモコン送信機は、本発明に係る第2のリモコン送信機の構成を備えた上、送信機側赤外線受信部をさらに備えており、上記送信機側認証用データ送信制御手段が、上記送信機側赤外線受信部が受信した第1の送信機側認証用データを上記送信機側赤外線送信部から送信させる。
上記の構成によれば、本発明に係る第3のリモコン送信機は、他の、本発明に係る第2のリモコン送信機から上記送信機側赤外線受信部を介して上記第2の送信機側認証用データを受信することができる。そして、その上で、第1の送信機側認証用データを上記送信機側赤外線送信部から特定のリモコン受信機に向けて送信させることができる。これにより、複数のリモコン送信機が、同一の上記第1の送信機側認証用データを送信することができるようになり、特定のリモコン受信機と複数のリモコン送信機との間の認証を首尾よく行うことができる。
本発明に係る第1のリモコン送信機は、上記リモコン受信機の電源がオンであるかオフであるかを検出する受信機電源状態検出手段をさらに備えていることが好ましく、上記電源状態検出手段は、上記送信機側電波送受信部が一定時間信号を受信していないとき、上記リモコン受信機の電源をオフとして検出することが好ましい。
上記の構成によれば、上記第1のリモコン送信機は、上記リモコン受信機の電源がオンであるかオフであるかを認識することができるため、上記リモコン受信機の電源をオンにすることを示す信号および上記リモコン受信機の電源をオフにすることを示す信号を適切に送信することができる。さらに、上記受信機電源状態検出手段が、上記送信機側電波送受信部が一定時間信号を受信していないとき、上記リモコン受信機の電源をオフとして検出することにより、実際は上記リモコン受信機の電源がオフであるにも関わらず、上記電源がオンであると上記第1のリモコン送信機が誤認識することを避けることができる。
本発明に係るリモコン送信機の制御方法は、リモコン受信機と通信する、上記リモコン受信機へ赤外線を介して信号を送信する送信機側赤外線送信部と、上記リモコン受信機と電波を介して信号を送受信する送信機側電波送受信部と、上記送信機側赤外線送信部および上記送信機側電波送受信部に電力を供給する送信機側電力供給部とを備えたリモコン送信機の制御方法であって、上記リモコン受信機の電源をオンにするための信号を、上記送信機側赤外線送信部から送信した後に、上記送信機側電力供給部から上記送信機側電波送受信部への電力供給量を増加させる送信機側電源オン制御工程と、上記リモコン受信機の電源をオフにするための信号を、上記送信機側電波送受信部から送信した後に、上記送信機側電力供給部から上記送信機側電波送受信部への電力供給量を低減させる送信機側電源オフ制御工程とを包含することを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係る第1のリモコン送信機と同等の効果を奏する。
本発明に係るリモコン受信機の制御方法は、リモコン送信機と通信する、上記リモコン送信機から赤外線を介して信号を受信する受信機側赤外線受信部と、上記リモコン送信機と電波を介して信号を送受信する受信機側電波送受信部と、上記受信機側赤外線受信部および上記受信機側電波送受信部に電力を供給する受信機側電力供給部とを備えたリモコン受信機の制御方法であって、上記リモコン受信機の電源をオンにするための信号を、上記受信機側赤外線受信部が受信した後に、上記受信機側電力供給部から上記受信機側電波送受信部への電力供給量を増加させる受信機側電源オン制御工程と、上記リモコン受信機の電源をオフにするための信号を、上記受信機側電波送受信部が受信した後に、上記受信機側電力供給部から上記受信機側電波送受信部への電力供給量を低減させる受信機側電源オフ制御工程とを包含することを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係る第1のリモコン受信機と同等の効果を奏する。
また、本発明に係るリモコン送信機またはリモコン受信機を動作させるためのプログラムであって、コンピュータを上記の各手段として駆動させることを特徴とするプログラムおよび該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に含まれる。
本発明に係るリモコン送信機およびリモコン受信機は、電波送受信部を備え、かつ、上記リモコン受信機をオンにする信号を赤外線を介して通信するものであるので、従来の赤外線技術を利用したリモコンと異なり、向きを気にせずにリモコン操作ができる、すなわち無指向性であるだけでなく、リモコン受信機からリモコン送信機へデータ等を送信し得る、すなわち双方向性であり、その上、上記リモコン受信機をオフにする信号を通信したときから、上記リモコン受信機をオンにする信号を通信したときまでの間、リモコン送信機およびリモコン受信機が備える上記電波送受信手段に供給する電力を抑制して、消費電力を軽減させることができる。
〔定義〕
本明細書において「電波」とは、光(赤外線を含む)よりも周波数が少ない電磁波を意味する。
本明細書において「リモコン」とは、遠隔操作(リモート・コントロール)を意味する。「リモコン信号」とは、遠隔操作を行うための指示信号を意味する。「リモコン送信機」とは、遠隔操作を行うための指示信号を送信する装置を意味する。「リモコン受信機」とは、指示信号を受信して遠隔操作される装置を意味する。
本明細書において「電源がオン」とは、装置の主機能が動作するように電力が供給されていることを意味し、「電源をオンにする」とは、装置の主機能が動作するように電力を供給することを意味する。「主機能」とは、その装置の目的となる機能である。例えば、電波、赤外線等の信号を受信する機能は主機能には含まれない。したがって、主機能は動作していないが、上記信号の受信等が可能な状態(待機電力消費状態)から、主機能が動作するように電力を供給することも「電源をオンにする」ことに含まれる。また、ある回路、モジュール、機能ブロック等に対しての「電源がオン」は、その回路、モジュール、機能ブロック等の主機能が動作するように、その回路、モジュール、機能ブロック等に電力が供給されていることを意味する。
本明細書において「電源がオフ」とは、装置の主機能が動作するための電力供給を停止されていることを意味し、「電源をオフにする」とは、装置の主機能が動作するための電力供給を停止することを意味する。主機能は動作していないが、上記信号の受信が可能な状態(待機電力消費状態)も「電源がオフ」である。また、ある回路、モジュール、機能ブロック等に対しての「電源をオフにする」とは、その回路、モジュール、機能ブロック等への電力供給を停止または低減することであり、その回路、モジュール、機能ブロック等をスリープ状態等の低電力消費モードに設定することを含む。
以上のように、ある装置の待機電力消費状態においては、装置全体は「電源がオフ」で、リモコン信号受信回路は「電源がオン」になっている場合があり、さらにこの状態において、リモコン信号受信回路がスリープ状態等の低電力消費モードに移行した場合は、この装置は待機電力消費状態であるが、装置全体は「電源がオフ」であり、リモコン信号受信回路も「電源がオフ」になっている。
なお、「電源のオン/オフを切り替える」とは、対象となる装置の電源がオンである場合には、当該装置の電源をオフにし、対象となる装置の電源がオフである場合には、当該装置の電源をオンにする制御を意味する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の一実施形態(第1実施形態)に係るリモコン送信機100およびリモコン受信機200の要部構成を示すブロック図である。
図1に示すように、リモコン送信機100は、赤外線を介して信号を送信する赤外線送信部(送信機側赤外線送信部)103、電波を介して信号を送信する電波送受信部(送信機側電波送受信部)104、主制御部110(受信機電源状態検出手段)、これらに電力を供給する電力供給部(送信機側電力供給部)130、およびリモコンのキー入力を受け付けるキー操作部107を備えている。主制御部110は、リモコン受信機200の電源をオンにする制御を行う電源オン制御部(送信機側電源オン制御手段)111、リモコン受信機の電源をオフにする制御を行う電源オフ制御部(送信機側電源オフ制御手段)112、およびリモコン受信機との間のペアリング認証の制御を行うペアリング制御部(送信機側認証用データ送信制御手段、送信機側認証用データ判定手段)113を備えている。
電源130から電波送受信部104への供給電力量はスイッチ131によって調節されている。電源130から赤外線送信部103への供給電力量はスイッチ133によって調節されている。電源130から主制御部110への供給電力量はスイッチ132によって調節されている。これらのスイッチ131〜133は、主制御部110によって制御される。以降、例えば、電波送受信部104の電源をオフにするという記載は、スイッチ131を制御して、電波送受信部104に供給される電力の量を低減するということを意味する。
また、リモコン受信機200は、テレビ等の被操作機器である。リモコン受信機200は、被操作機器の主機能(すなわち、テレビであれば映像放送の受信および映像の表示)を提供する主装置部201、赤外線を介して信号を送信する赤外線受信部(受信機側赤外線受信部)203、電波を介して信号を送信する電波送受信部(受信機側電波送受信部)204、主制御部210、これらに電力を供給する電力供給部(受信機側電力供給部)230を備えている。主制御部210は、リモコン送信機からの信号を受けてリモコン受信機200の電源をオンにする制御を行う電源オン制御部(受信機側電源オン制御手段)211、リモコン送信機からの信号を受けてリモコン受信機200の電源をオフにする制御を行う電源オフ制御部(受信機側電源オフ制御手段)212、およびリモコン送信機との間のペアリング認証の制御を行うペアリング制御部(受信機側認証用データ送信制御手段、受信機側認証用データ判定手段)213を備えている。
電力供給部230から電波送受信部204への供給電力量はスイッチ231によって調節されている。電力供給部230から赤外線受信部203への供給電力量はスイッチ233によって調節されている。電力供給部230から主制御部210への供給電力量はスイッチ232によって調節されている。これらのスイッチ231〜233は、主制御部210によって制御される。以降、例えば、電波送受信部204の電源をオフにするという記載は、スイッチ231を制御して、電波送受信部204に供給される電力の量を低減するということを意味する。
なお、ペアリング制御部113および213は、PINコードを生成するPINコード生成部およびPINコードに基づいて、PINコードに関連付けられたリンクキーを生成するリンクキー生成部、および特定のリンクキーが特定のPINコードに関連付けられたものであるか否かを判定するPINコードおよびリンクキー比較部を備えていてもよい。
ここで、説明をよりわかり易くするため、リモコン送信機100およびリモコン受信機200の動作を説明する前に、リモコン送信機およびリモコン受信機の外観について図面を用いて説明する。
図10は、本発明に係るリモコン送信機の一例であるリモコン送信機1000と、本発明に係るリモコン受信機の一例であるリモコン受信機1010とのそれぞれの外観を示す模式図である。なお、図10は、あくまでも例示に過ぎず、本発明に係るリモコン送信機および本発明に係るリモコン受信機の構成を限定するものではない。
図10に示すように、リモコン送信機1000には、複数のボタンが設けられており、キー操作部1003が形成されている。なお、電源ボタンは一つだけである。一方、リモコン受信機1010は、図10に示すようにテレビであり、表示画面のほか、本体電源スイッチ1013が設けられている。
リモコン送信機1000は赤外線送信部1001を備えており、リモコン受信機1010に備えられた赤外線受信部1011に対して、赤外線リモコン信号またはBluetooth用PINデータ等を送信する。リモコン送信機1000はまた、電波送受信部1002を備えており、リモコン受信機1010に備えられた電波送受信部1012に対して、Bluetoothリモコン信号等を送信し、電波送受信部1012からBluetooth用PINデータ等を受信する。
なお、ここではBluetoothを用いてリモコン信号を送受信する実施例の説明をするが、本発明はBluetoothに限られるものではなく、電波を用いて信号を伝送するリモコンであればZigBeeや、その他の独自方式によるリモコンにも適用可能である。
以下の動作の説明では、図10に示したようなリモコン送信機とリモコン受信機とからなるシステムを典型例として説明するが、本発明の範囲はこれに限定されない。また、以下の説明において、図11に示すようなシステムについても言及することがある。
図11は、本発明に係るリモコン送信機の一例であるリモコン送信機1100と、図10においても示した本発明に係るリモコン受信機の一例であるリモコン受信機1010とのそれぞれの外観を示す模式図である。図11は、あくまでも例示に過ぎず、本発明に係るリモコン送信機および本発明に係るリモコン受信機の構成を限定するものではない。
リモコン送信機1100はリモコン送信機1000と異なり、電源ボタンが「オン」と「オフ」との二つ設けられている。それ以外は、リモコン送信機1000と同じである。
次に、リモコン送信機100およびリモコン受信機200の動作を、電源のオンおよびオフ時を中心に説明する。なお、以下では、電波送受信部104および204は、Bluetoothデバイスであり、ペアリングのための認証用データとしてBluetoothデバイスにおいて用いられるPINコード(第1の送信機側認証用データ、第2の受信機側認証用データ)およびリンクキー(第1の受信機側認証用データ、第2の送信機側認証用データ)を用いた場合について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の無線技術を用いてもよい。
リモコン受信機200(テレビ等の被操作機器)の電源がオフになる際(リモコンによってオフになる場合も、本体電源スイッチ等によってオフになる場合もある。)には、主制御部210により、リモコン受信機200の電源をオフにするのに先立ち、「リモコン受信機がオフになる」という情報が電波送受信部204からリモコン送信機100の電波送受信部104に送られ、リモコン送信機100の主制御部110は、この情報を受けると、リモコン送信機100の電源をオフにする。
リモコン信号によってリモコン受信機200がオフになる場合は、リモコン受信機200の赤外線受信部203は、「電源オン」または「電源のオン/オフの切換」のリモコン信号(リモコン受信機200の電源をオンにするための信号)は受信できる(他の信号は受信できなくてもよい)ような低消費電力状態(スリープモード)に遷移し、電波送受信部204などの他の部分(赤外線受信部203以外の部分)については完全に電源オフ状態にしておくことができる。
次に、電源をオンにするときの処理を、図2を参照して説明する。
リモコン送信機100は、キー操作部107がリモコンキーの電源ボタンの入力を感知すると、電源flgのデータを参照し、「0」(オフ)であれば、電波送受信部104は電源オフのまま、まず赤外線送信部103の電源をオンにし、赤外線送信部103からリモコン受信機200の電源をオンにするためのリモコン信号(すなわち、「リモコン受信機の電源をオンにすることを指令するリモコン信号」であってもよいし、図10に示すリモコン送信機1000のように電源ボタンが一つしかないリモコン送信機において一般に用いられる、「リモコン受信機の電源のオン/オフを切り替えることを指令するリモコン信号」であってもよい)を送信する。
なお、本明細書中で「電源flg」とは、リモコン送信機100の内部メモリ(記憶部120)に格納されているデータ(フラグ)であり、主制御部110が、リモコン操作対象機器(リモコン受信機200)の電源状態を把握するために使用される。電源オン/オフのリモコン信号がリモコン受信機200にきちんと届かなかった場合に、電源flgの値と、リモコン受信機200の電源状態との間にできるだけ矛盾が生じることがないように、リモコン受信機200の電源状態が変更になった時点で、その状態を示す情報(オンまたはオフ)がリモコン送信機100に送信され、主制御部110は、その情報によって、電源flgの値を変更する。このようにすることで、リモコン受信機200の電源状態と、リモコン送信機100に保持されている電源flgの値とはいつも同じ値(オンまたはオフ)になるように制御されている。
また、リモコン送信機100についている「電源キー」が、一つのキーではなく、「電源オンキー」と「電源オフキー」などに分かれている場合(図11参照)は、どちらの電源キーが押されるかによって、リモコン受信機200の電源をオンにするのかオフにするのかが明確にわかるため、電源flgの値を変更する処理及び電源flg等は不要となる。
ついで、ペアリング制御部113で生成したPINコード(第1の送信機側認証用データ)を赤外線送信部103から送信する。一方、リモコン受信機200は、リモコンでオフになっていた場合は赤外線受信部203は赤外線リモコン信号による「電源オン」(または「電源オン/オフの切換」)の信号を受信したら、リモコン受信機200全体の電源をオンにし、ペアリング制御部213が、その後送られてくるPINコードに基づいて生成したリンクキー(第1の受信機側認証用データ)を電波送受信部204からリモコン送信機100に送信する。
リモコン送信機100の電波送受信部104は、リモコン受信機200から送信されたリンクキーを受信し、ペアリング制御部113では、ペアリング制御部113が生成したPINコードと、電波送受信部104が受信したリンクキーとを比較することでリモコン受信機200の認証を行う。また、このとき、リモコン送信機100は電源flgのデータを「1」(オン)に変更する。また、ペアリング制御部113は、ペアリング制御部113が生成したPINコードに基づいてリンクキー(第2の送信機側認証用データ)を生成して、電波送受信部104から送信する。リモコン受信機200は、このリンクキーを用いてリモコン送信機100を認証する。なお、リモコン送信機100によるリンクキーの送信は、図2に示すように、リモコン受信機200からのリンクキーの受信の後に行ってもよいし、図3に示すように、リモコン受信機200からのリンクキーの受信の前に行ってもよい。
なお、認証は、上述したようにPINコードから生成したリンクキーを交換することによってなされる。詳しくは、PINコードを入力として初期化キーアルゴリズムによって初期化キーを算出し、さらにこの初期化キーを用いてリンクキーの設定を行う。なお、本発明は、「赤外線によって、ある種の情報を双方で共有化する」ことによって、認証用データを作成して認証することを目的とするものであり、必ずしもPINコードを生成するものでなくともよく、初期化キー生成用データ、暗証番号、暗証データ等であってもよい。また、認証の方法は、本実施形態ではBluetoothの規格に沿って行えばよいが、これに限られるものではなく、第2の実施形態に記載のように、リモコン送信機が第1の認証用データを赤外線によってペアリング相手のリモコン受信機に送信し、当該リモコン受信機から第1の認証用データに関連付けられた第1の認証用データを返信する構成であれば、リモコン送信機およびリモコン受信機の両方がお互いに相手が第1の認証用データを有していることを確認し得るため、認証を行うことができる。
認証が完了したら、それ以後は、リモコン信号は電波送受信部104を用いて送信することができるので、赤外線送信部103の電源はオフにしておくことができる。また、再度認証が必要な時期が到来するまでは、ペアリング制御部113の電源もオフにしておくことができる。リモコン受信機200の方も、電波送受信部204により受信したリモコン送信機100からの電波を用いてリモコン送信機100の認証を完了した時点で、赤外線受信部203やペアリング制御部213の電源をオフにしておくことができる。
なお、ここではこのPINコードを電波でなく赤外線で送信するということがセキュリティ上、非常に大切な仕組みとなる点を再確認しておきたい。なぜなら、このPINコードのやりとりの過程を電波だけで行うと、部屋の外にいる悪意のある者からのPINコード送信によりリモコン受信機200の認証を行われてしまうかもしれないからである。すなわち、PINコードを電波で送信している限り、いかにその電波の出力を弱めたとしても、悪意者が高性能アンテナ等を用いる場合も考えられ、上述したような悪意者による認証を原理的に防ぐことは困難である。この過程の一部に赤外線を取り入れることにより、このような悪意者による認証を不可能にしている。
次に、電源がオフになるときの処理を、図4を参照して説明する。
リモコン送信機100は、キー操作部107でリモコンキーの電源ボタンの入力を感知すると、電源flgの値を参照し、「1」(オン)であれば、電波にて「電源オフ」(または「オン/オフの切換」)のリモコン信号を送信する。なお、「電源オフ」のリモコン信号と「電源オン」のリモコン信号が同一の場合(例えば、図10のリモコン送信機のように、電源ボタンが一つしかないリモコン送信機において「電源オフ」のリモコン信号と「電源オン」のリモコン信号は同一である場合)は、電源flgの値によらず、リモコンの「電源」ボタンに対応する信号(「オン/オフの切換」のリモコン信号)を送信する。
リモコン受信機200は、電源オフ信号を受信すると、リモコン受信機200全体の電源をオフにしても問題ないか確認してから電源をオフにする処理を開始する。また、「オン/オフの切換」のリモコン信号をリモコン受信機200が受信した場合は、リモコン受信機200がオン状態であれば、リモコン受信機200全体の電源をオフにしても問題ないか確認してから電源をオフにする処理を開始する。リモコン受信機200全体の電源をオフにしても問題ないことが確認でき、電源オフの処理を完了できる状態になったら、電源オフ完了通知をリモコン送信機100に送信する。その後、リモコン受信機200は、次にリモコンで電源オンの指示が出されるのに備え、赤外線での電源オンが検知できるスリープモード(リモコン受信機200の他の動作部分や、電波送受信部204等は電源オフ状態)に移行する。
リモコン送信機100は、リモコン受信機200から「電源オフ完了通知」を受信したら、電源flgを「0」(オフ)に変更し、その後のリモコン送信機100での電源オン等の指示を出す時に備え、リモコン送信機100のキーの入力が検知できるスリープモード(リモコン送信機100の他の動作部分や、電波送受信部104等は電源オフ状態)に移行する。
なお、電源オフ処理の際の、リモコン送信機100からの「電源オフ」または「電源のオン/オフの切換」の信号は、赤外線送信部103から送信してもよい。その場合、リモコン受信機200は、赤外線受信部203において電源オフ信号を受信すると、電波を介して受信した場合と同様に、リモコン受信機200の電源をオフにする処理を開始する。また同様に、「オン/オフの切換」のリモコン信号を赤外線受信部203においてリモコン受信機200が受信した場合は、リモコン受信機200がオン状態であれば、リモコン受信機200全体の電源をオフにしても問題ないか確認してから電源をオフにする処理を開始する。
リモコン受信機200の電源オフが、リモコン送信機100からのリモコン信号によってではなく、リモコン受信機200本体の電源スイッチによって行われる際の処理シーケンスを図6を参照して説明する。
リモコン受信機(テレビなど)200は、本体の電源ボタンが押されたことを検出すると、電源オフになる前に、「電源オフ完了通知」をリモコン送信機100に電波送受信部204から送信する。その後、リモコン受信機200は、完全な電源オフ状態に移行する。なお、リモコン受信機200は必ずしも完全な電源オフ状態となる必要はないが、この場合はその後の電源オンはリモコンではなく、本体電源スイッチによって行われることのみを想定し、リモコン受信機200をスリープモードにすることなく、完全な電源オフ状態にすることが一般的である。
リモコン送信機100は、リモコン受信機200から「電源オフ完了通知」を受信したら、電源flgを「0」(オフ)に変更し、その後のリモコンでの電源オン等の指示を出す時に備え、リモコン送信機のキーの入力が検知できるスリープモード(リモコン送信機100の他の動作部分や、電波送受信部104等は電源オフ状態)に移行する。
上記と反対に、リモコン受信機200の電源オンが、リモコン送信機100からのリモコン信号によってではなく、リモコン受信機200本体の電源スイッチによって行われる際の処理シーケンスを図7を参照して説明する。
リモコン受信機(テレビなど)200は、本体の電源ボタンが押されたことを検出すると、電源オンになる際には、リモコン受信機200の電源オン処理において、可能な場合(リモコン送信機100とのペアリングが解除されていない場合)には「電源オン完了通知」をリモコン送信機100に電波で送信する。リモコン送信機100は、リモコン受信機200から「電源オン完了通知」を受信したら、電源flgを「1」(オン)に変更する。(リモコン受信機200とリモコン送信機100との間でペアリングが解除されていない場合は、その後は電波でのリモコン操作を継続できることになる。)
リモコン送信機100とリモコン受信機200との間でペアリングが解除されている場合には、電波による電源状態の送信が行えないので、この場合は、「電源オン完了通知」の送信は行われない。このときは、リモコン送信機100の電源flgの値と、リモコン受信機200の電源状態との間に不整合が生じる(電源flgは「0」(オフ)で、リモコン受信機は電源オンとなる。)。しかし、これは、ユーザがその後リモコン送信機100でリモコン操作をする際に解消される。この仕組みについて図8を参照して説明する。
このとき、ユーザがリモコン送信機100でなんらかの操作をした場合、その操作に対応するリモコン信号は赤外線で送信される。赤外線の場合、指向性があるため、リモコンをリモコン受信機(テレビなど)200に向けないとリモコン受信機200が反応しないため、ユーザは自然とリモコンをリモコン受信機200に向けることになる。
リモコン受信機200はリモコン信号を受信したら、そのリモコン信号に対応した処理(チャンネル変更、ボリュームアップダウン等)が行うが、その後リモコン送信機100からPINコード(第1の送信機側認証用データ)が赤外線で送信される。リモコン受信機200は赤外線で受信したPINコードに基づいて生成したリンクキー(第1の受信機側認証用データ)を電波で返信する。
リモコン送信機100は電波で返信されたリンクキーを使ってリモコン受信機200の認証を行い、記憶部120の電源flgを「1」(オン)にする。それ以降は図2で説明したシーケンスと同様となる。このようにして、電源flgの値と、リモコン受信機200の電源状態との整合が取れることになる。なお、図3で説明したシーケンスのように、リモコン送信機100は、リモコン受信機200からのリンクキーの受信の前に、自ら生成したリンクキーをリモコン受信機200に送信してもよい。
また、図6において、「電源オフ完了通知」をリモコン送信機100が正常に受信できなかった場合は、リモコン送信機100の電源flgは「1」(オン)なのに、リモコン受信機200の電源はオフになっているという状態が発生する。この場合は、その後(リモコン受信機200の電源がオフの間)、リモコン送信機100からの電波をリモコン受信機200で受信されることはないため、しばらくすると、リモコン送信機100内のタイマ部(図示せず)の計時機能によって、一定の期間通信ができないことが確認された段階で、リモコン送信機100の送信側電波送受信部はタイムアウト状態になる。この時、リモコン送信機100(の主制御部110)は電源flgを「0」(オフ)に変更する。これがリモコン受信機電源状態検出の仕組みの一例であり、このようにして、この場合も、電源flgの値と、リモコン受信機の電源状態との整合が取れることになる。
なお、ペアリングは、リモコン操作する直前には認証が完了していれば、いつ行ってもよい。例えば、電源オン直後にペアリングせずに、ユーザがなんらかのリモコン操作をした場合に、リモコン信号を送る処理の前に、ペアリングを行ってもよい。
また、通常は、一度ペアリングを行ったら、電源をオフにするまでは再度ペアリングが必要になることはないが、機種によって、ペアリング可能な機器の数に制限がある場合があり、このような機種の場合は電源オン中にもペアリングが切れて、再度のペアリングが必要になる場合がある。その場合も、リモコン信号を送る処理の前に、ペアリングを行えばよい。
また、電源をオフにする際に、MACアドレスやリンクキーをフラッシュメモリ等の不揮発性メモリに保存して、電源オン時にはそれらの値を利用して再接続可能にする実装をすれば、電源オン時に毎回ペアリングを行う必要はない。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態では、第1の実施形態に対して、ペアリング制御部113およびペアリング制御部213の動作が異なっている。その他の部分の説明は、第1の実施機形態と同様である。
図5は、本実施形態に係るシステムの電源オン時の制御を説明するシーケンス図である。リモコン送信機100は、キー操作部107でリモコンキーの「電源」ボタンの押下を感知すると、電源flgのデータを参照し、「0」(オフ)であれば、電波送受信部104および赤外線送信部103の電源をオンにし、赤外線送信部103から「リモコン受信機の電源をオンにすることを指令するリモコン信号」または「リモコン受信機の電源のオン/オフを切り替えることを指令するリモコン信号」を送信する。
リモコン受信機200は、赤外線受信部203において、赤外線リモコン信号による「リモコン受信機の電源をオンにすることを指令するリモコン信号」を受信したとき、または、リモコン受信機200がオフの場合に、赤外線リモコンによる「リモコン受信機の電源のオン/オフを切り替えることを指令するリモコン信号」を受信したとき、リモコン受信機200全体への電力供給を開始する。ついで、ペアリング制御部213は、PINコード(第2の受信側認証用データ)を生成し、生成したPINコードを電波送受信部204から送信する。
これに対し、リモコン送信機100は、電波送受信部104において、上記PINコードを受信し、ペアリング制御部113が、このPINコード(第1の送信機側認証用データ)を赤外線送信部103からリモコン受信機に送信するとともに、電源flgの値を「1」(オン)に変更する。
リモコン受信機200では、リモコン送信機100の赤外線送信部103から送信されたPINコードを赤外線受信部203で受信し、ペアリング制御部213が、この受信されたPINコード(第1の送信機側認証用データ)と、ペアリング制御部213が生成したPINコード(第2の受信機側認証用データ)とを比較することでリモコン送信機100の認証を行った後、電波送受信部204からPINコードから生成したリンクキー(第1の受信機側認証用データ)を送信する。
認証が完了したら、それ以後は、リモコン信号は電波送受信部204を用いて送受信することができるので、赤外線受信部203の電源はオフにしておくことができる。再度認証が必要な時期が到来するまでは、ペアリング制御部213の電源もオフにしておくことができる。また、リモコン送信機100についても、電波送受信部104により受信したリンクキーに基づいてリモコン受信機200の認証を完了した時点で、赤外線送信部103や、ペアリング制御部113の電源をオフにしておくことができる。
電源オン信号を送信する際には、リモコン送信機100をリモコン受信機200に向けておく必要がある(赤外線には指向性があるので)が、電源オン信号等の送信直後にPINコードの赤外線での返信も行われることになるため、ユーザには負担を強いることなく(わざわざPINコード送信時にリモコン送信機100をリモコン受信機200に向けるということを気にしなくて良い)、PINコードの赤外線による送信が可能となる。
このように、本実施形態に係るシステムでは、PINコードを電波でなく赤外線で返信している。このことは、セキュリティ上、非常に大切な仕組みである。なぜなら、このPINコードのやりとりの過程を電波だけで行うと、部屋の外にいる悪意のある者からのPINコード返信によりリモコン受信機200の認証を行われてしまうかもしれないからである。この過程の一部に赤外線を取り入れることにより、このような悪意者による認証を不可能にしている。
電源オフ時の制御は第1の実施形態と同様であるが、リモコン送信機100の電源flg「0」(オフ)で、リモコン受信機200は電源オンとなった場合において、ユーザがその後リモコン送信機でリモコン操作をすることによって上記不整合を解消する際の制御は若干異なっている。このことについて、図9を参照して説明する。
電源flgは「0」(オフ)で、リモコン受信機は電源オンとなっている状態において、ユーザがリモコン送信機100でなんらかの操作をした場合、その操作に対応するリモコン信号は赤外線で送信される。赤外線の場合、指向性があるため、リモコンをリモコン受信機(テレビなど)200に向けないとリモコン受信機200が反応しないため、ユーザは自然とリモコンをリモコン受信機200に向けることになる。
リモコン受信機200はリモコン信号を受信したら、そのリモコン信号に対応した処理(チャンネル変更、ボリュームアップダウン等)を行う。その後、PINコード(第2の受信機側認証用データ)を生成し、電波送受信部204よりPINコードを送信する。リモコン送信機100は電波送受信部104においてPINコードを受信すると、電源flgを「1」(オン)にするとともに、ペアリング制御部113が、受信したPINコードと同一のPINコード(第1の送信機側認証用データ)を赤外線送信部103から送信する。リモコン受信機200は赤外線で返信されたPINコードを使ってリモコン送信機の認証を行う。それ以降は図5で説明したシーケンスと同様となる。このようにして、電源flgの値と、リモコン受信機200の電源状態との整合が取れることになる。
以上のように、本実施形態に係るシステムにおけるリモコン受信機200およびリモコン送信機100は、待機電力の低減を図ることができ、またPINコードを自動的に生成して認証を行うことができるので、ペアリングの自動化も図ることができる。
また、一度電波による接続が確立される(暗証データの送受信を行ってリモコンや機器の認証が行われる)と、それ以後は電波によってリモコン信号を送信できるため、方向によらないリモコン操作が可能になるとともに、赤外線デバイスの電源をオフにすることができ、低消費電力化が図れる。
(第3の実施の形態)
図12に、本発明の第3の実施形態に係るシステムの概要を示す模式図である。リモコン送信機100は、第1の実施形態に係るリモコン送信機100と同一のものである。リモコン送信機300は、リモコン送信機100の構成(赤外線送信部304等)に加えて、赤外線受信部(送信機側赤外線受信部)302を備えている。
リモコン送信機100は、上述したように、赤外線送信部103からPINコード(第1の送信機側認証用データ)を送信するが、リモコン送信機300は当該PINコードを、赤外線受信部302において受信する。リモコン送信機300のペアリング制御部313は、受信したPINコードを、第1の実施形態において生成したPINコードと同様に赤外線送信部304から送信させる。
このような仕組みにすることにより、BluetoothのPINコードを、利用者に明示せずにリモコン送信機間でやりとりすることが可能になる。つまり、PINコードを利用者に秘密のままリモコン送信機間で交換できることになる。
また、この赤外線による暗証データの交換は、IrSSを利用すると、利用者には画像データ(JPEGデータ)のように見せることも可能であるので、悪意のあるものに、「暗証データを交換している」ということを悟られることを防ぐ効果もある。
(プログラムおよび記録媒体)
最後に、リモコン送信機100に含まれている主制御部110、リモコン受信機200に含まれている主制御部210およびリモコン送信機300に含まれている主制御部310は、ハードウェアロジックによって構成すればよい。または、次のように、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、主制御部110、210および310は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するMPUなどのCPU、このプログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを実行可能な形式に展開するRAM(Random Access Memory)、および、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)を備えている。
そして、本発明の目的は、主制御部110、210および310のプログラムメモリに固定的に担持されている場合に限らず、上記プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、または、ソースプログラム)を記録した記録媒体をリモコン送信機100、リモコン受信機200またはリモコン送信機300に供給し、リモコン送信機100、リモコン受信機200またはリモコン送信機300が上記記録媒体に記録されている上記プログラムコードを読み出して実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体は、特定の構造または種類のものに限定されない。すなわちこの記録媒体は、たとえば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などとすることができる。
また、主制御部110、210および310(またはリモコン送信機100、リモコン受信機200およびリモコン送信機300)を通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、上記のプログラムコードを、通信ネットワークを介して主制御部110、210および310に供給する。この通信ネットワークは主制御部110、210および310にプログラムコードを供給できるものであればよく、特定の種類または形態に限定されない。たとえばインターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等であればよい。
この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。たとえばIEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
以上のように、本発明の実施の形態および実施例について説明を行なったが、今回開示した実施の形態および実施例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。