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JP2010096249A - 2部材の締結構造及びそれを用いた流体フィルタ - Google Patents

2部材の締結構造及びそれを用いた流体フィルタ Download PDF

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JP2010096249A JP2008266766A JP2008266766A JP2010096249A JP 2010096249 A JP2010096249 A JP 2010096249A JP 2008266766 A JP2008266766 A JP 2008266766A JP 2008266766 A JP2008266766 A JP 2008266766A JP 2010096249 A JP2010096249 A JP 2010096249A
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JP2008266766A
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Hideki Koyama
英樹 小山
Masahiro Tomita
正広 冨田
Tsutomu Hanase
務 花瀬
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Toyota Boshoku Corp
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Toyota Boshoku Corp
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
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    • B01D35/00Filtering devices having features not specifically covered by groups B01D24/00 - B01D33/00, or for applications not specifically covered by groups B01D24/00 - B01D33/00; Auxiliary devices for filtration; Filter housing constructions
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    • B01D2201/4092Threaded sections, e.g. screw

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Abstract

【課題】熱膨張率が異なる2つの部材が螺合によって組付けられた後、高温で使用されても螺合が緩むのを防止することができ、常に強固な締結状態を維持することができる2部材の締結構造及びそれを用いた流体フィルタを提供する。
【解決手段】2部材のうち熱膨張率が大きい部材20は雄ねじ部20bを備え、熱膨張率が小さい部材30は前記雄ねじのピッチより短いピッチに形成された雌ねじ部30bを備える。常温で2部材を螺合により締結した後、高温環境で使用されるとき、2部材の熱膨張率の差によって、雄ねじの先端側で雄ねじの進み側フランク面Aと雌ねじの反進み側フランク面Cとが圧接されるとともに、雄ねじの根元側で雄ねじの反進み側フランク面Bと雌ねじの進み側フランク面Dとが圧接されるため、2部材の締結が緩むことがない。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱膨張率の異なる2つの部材を各部材に設けられたねじの相対回転による螺合により締結する2部材の締結構造、及びそれを用いた流体フィルタに関する。詳しくは、一方の部材が金属であり他方の部材が合成樹脂であるような熱膨張率の異なる2つの部材に設けられたねじの螺合による締結が高温時に緩むことを防止することができる2部材の締結構造及びそれを用いた流体フィルタに関する。
従来、流体フィルタ(例えばオイルフィルタ)等において材質が互いに異なるベースとキャップとを螺合によって組み付けてケーシングを形成する等、熱膨張率の異なる2つの部材が螺合によって締結されて組み付けられている。図7に示すように、従来のケーシング4を備えたオイルフィルタ1は、相対回転により互いに螺合可能な合成樹脂製で有底円筒状のキャップ2とアルミニウム合金製のベース3とからなるケーシング4を備えている。前記キャップ2の外周面には、雄ネジ部2bからなる螺合部2aが形成され、且つOリング5が装着されている。また、前記ベース3の内周面には雌ネジ部3bからなる被螺合部3aが形成されている。これら螺合部2aと被螺合部3aとを螺合させ、Oリング5を介してキャップ2及びベース3を螺合させると、ケーシング4の内部が液密に保持されるようになっている。
また、ベース3の底部には、ケーシング4の内部のオイルを排出する油路パイプ部9及びケーシング4の内部にオイルを流入させる流入口10が設けられている。キャップ2の内部には、多数の透孔6を有する円筒形状のプロテクタ13が設けられており、このプロテクタ13の外周にはフィルタエレメント11が装着されている。プロテクタ13のバネ受け部14の上部にはプロテクタ13をベース3側に付勢しているコイルスプリングからなるサポートスプリング7が設けられている。
前記のように構成されたオイルフィルタ1において、ケーシング4は、一般に、常温下で、ベース3の被螺合部3aの雌ネジ部3bにキャップ2の螺合部2aの雄ネジ部2bを螺合して組み付けられる。組付後は、ベース3の被螺合部3aは、図6に示すように、ベース3の先端部の端面3eが当接するキャップ2のフランジ2dと該キャップ2の螺合部2aとによって挟み込まれ、圧迫されて軸方向の圧迫力である軸力Pが発生する。これにより、キャップ2とベース3とは強固に締め付けられることによって締結される。
次に、ねじ部に着目すると、従来、ねじの弛みを防止するために、雌ねじのピッチと雄ねじのピッチとの間に寸法差を形成する例が開示されている(特許文献1を参照)。
上記従来例においては、雄ねじを雌ねじにねじ込んで、少し締め付けると、雌ねじのねじ山の進み側フランク面が雄ねじのねじ山の進み側フランク面に当接するとともに、ピッチの寸法差のために、雌ねじの他のねじ山の反進み側フランク面が雄ねじの他のねじ山の反進み側フランク面に圧接されることになる。これによって、雌ねじと雄ねじとの間の弛みや戻りを防止するようにしている。
また、他の従来例では、雄ねじのねじ山と雌ねじのねじ山との間に寸法差が形成されており、雄ねじのねじ山を薄くして構成するねじが開示されている(特許文献2を参照)。上記ねじは、雌ねじのピッチを均等とし、雄ねじの仮想ピッチ(雄ねじのねじ山を薄くしなかった場合の雄ねじのピッチ)を雌ねじのピッチと同一とし、雄ねじの反進み側フランク面と雌ねじの反進み側フランク面との隙間が、雄ねじの先端から口元に向かって徐々に大きくなるように雄ねじのねじ山を薄くして構成することによって、強固な締め付けを図るようにしている。
特開平8−135643号公報 特開2000−227109号公報
しかし、雄ねじのねじ山のピッチと雌ねじのねじ山のピッチとの間に寸法差を形成する等により緩みを防止した従来のねじによる締結構造によっては、熱膨張率が異なる2つの部材にねじを設け、その2部材を相対回転させて螺合によって締結する場合、組み付け時に強固な締め付けがされても、高温の状態で使用される場合には締め付けが緩む問題がある。すなわち、雄ねじと雌ねじがそれぞれ熱膨張率の異なる素材によって形成された2つの部材が常温において組み付けられ、それが高温で使用されるときには2部材の熱膨張率の差によって締結が緩くなるという不具合が生じる。
また、従来のオイルフィルタ1は、図7に示すように、ベース3の被螺合部3aの雌ネジ部3bにキャップ2の螺合部2aの雄ネジ部2bを螺合して組み付けられる。組付後は、ベース3の被螺合部3aは、図6に示すように、ベース3の先端部の端面3eが当接するキャップ2のフランジ2dと該キャップ2の螺合部2aとによって挟み込まれ、圧迫されて軸方向の圧迫力である軸力Pが発生する。これにより、キャップ2とベース3とは強固に締め付けられることによって締結されている。
しかし、従来のオイルフィルタ1は、車両走行等のエンジン使用時には高温となるため、キャップ2及びベース3は熱膨張する。前述のように、キャップ2は合成樹脂からなり、ベース3はアルミニウム合金からなるような場合には、キャップ2はベース3より熱膨張率が大きい。このため、高温下において、キャップ2の雄ネジ部2bからなる螺合部2aは、ベース3の雌ネジ部3bからなる被螺合部3aより大きく伸張し、図6に示すベース3の先端部の端面3eとキャップ2のフランジ2dとの当接位置V2を起点として、ベース3の被螺合部3aに対して相対的に軸方向、即ち図6における垂直下方に伸びることとなる。その結果、図6に示す軸力Pが締め付け時よりも低下し、キャップ2の螺合部2aとベース3の被螺合部3aとの間の締付力は減少する傾向にあった。
本発明は、熱膨張率が異なる2つの部材が相対回転による螺合によって組み付けられた後、組み付け時より高温で使用されても前記螺合が緩むのを防止することができ、常に強固な締結状態を維持することができる2部材の締結構造及びそれを用いた流体フィルタを提供することを課題とする。
本発明は、以下のとおりである。
1.2つの部材が相対回転による螺合により締結される2部材の締結構造であって、前記2つの部材は熱膨張率が異なり、前記2つの部材のうち熱膨張率が大きい部材は雄ねじを備え、前記2つの部材のうち熱膨張率が小さい部材は前記雄ねじのピッチより短いピッチに形成された雌ねじを備え、前記2つの部材を前記雄ねじと前記雌ねじの螺合により締結したとき、前記雄ねじの先端側において該雄ねじの進み側フランク面(A)と前記雌ねじの反進み側フランク面(C)が当接するとともに、該雄ねじの根元側において該雄ねじの反進み側フランク面(B)と該雌ねじの進み側フランク面(D)が当接し、熱膨張率が大きい前記部材がねじの軸方向に熱膨張したときに、前記フランク面(A)と前記フランク面(C)とが圧接されるとともに前記フランク面(B)と前記フランク面(D)とが圧接されることを特徴とする2部材の締結構造。
2.2つの部材が相対回転による螺合により締結される2部材の締結構造であって、前記2つの部材は熱膨張率が異なり、前記2つの部材のうち熱膨張率が大きい部材は雌ねじを備え、前記2つの部材のうち熱膨張率が小さい部材は前記雌ねじのピッチより短いピッチに形成された雄ねじを備え、前記2つの部材を前記雄ねじと前記雌ねじの螺合により締結したとき、前記雄ねじの先端側において該雄ねじの反進み側フランク面(G)と前記雌ねじの進み側フランク面(E)が当接するとともに、該雄ねじの根元側において該雄ねじの進み側フランク面(H)と該雌ねじの反進み側フランク面(F)が当接し、熱膨張率が大きい前記部材がねじの軸方向に熱膨張したときに、前記フランク面(G)と前記フランク面(E)とが圧接されるとともに前記フランク面(H)と前記フランク面(F)とが圧接されることを特徴とする2部材の締結構造。
3.前記2つの部材の1つは、2分割体からなるケーシング内にフィルタエレメントを収容してなる流体フィルタの該ケーシングの一方を構成するキャップであり、前記2つの部材の他の1つは、前記流体フィルタのケーシングの他方を構成するベースである前記1.又は2.に記載の2部材の締結構造。
4.前記熱膨張率が大きい部材は合成樹脂材からなり、前記熱膨張率が小さい部材は金属材からなる前記1.又は2.に記載の2部材の締結構造。
5.前記キャップは合成樹脂材からなり、前記ベースは金属材からなる前記3.記載の2部材の締結構造。
6.フィルタエレメントと、前記フィルタエレメントを支持するプロテクタと、前記フィルタエレメント及び前記プロテクタを収容するとともに螺合により互いに締結可能なキャップ及びベースと、を備える流体フィルタであって、前記キャップ及び前記ベースは、前記1.乃至5.のいずれかに記載の2部材の締結構造を備えることを特徴とする流体フィルタ。
熱膨張率が異なる2つの部材が相対回転による螺合により締結される2部材の締結構造であって、2つの部材のうち熱膨張率が大きい部材は雄ねじを備え、2つの部材のうち熱膨張率が小さい部材は前記雄ねじのピッチより短いピッチに形成された雌ねじを備えることにより、常温において該2つの部材を所定の締付けトルクによって締結したとき、前記雄ねじの先端側において該雄ねじの進み側フランク面(A)と前記雌ねじの反進み側フランク面(C)が強く当接するとともに、該雄ねじの根元側において該雄ねじの反進み側フランク面(B)と該雌ねじの進み側フランク面(D)が強く当接するため、強固に締結される。そして、締結された該2つの部材が高温において使用されるときは、熱膨張率が大きい前記部材が熱膨張率の小さい前記部材よりもねじの軸方向に大きく熱膨張するため、前記フランク面(A)と前記フランク面(C)とがさらに圧接されるとともに前記フランク面(B)と前記フランク面(D)とがさらに圧接され、ねじ部の軸方向に働く軸力が増すことによって、常温での締結状態を上回る強さによって前記2つの部材が締結され、緩むことを防止することができる。
熱膨張率が異なる2つの部材が相対回転による螺合により締結される2部材の締結構造であって、2つの部材のうち熱膨張率が大きい部材は雌ねじを備え、2つの部材のうち熱膨張率が小さい部材は前記雌ねじのピッチより短いピッチに形成された雄ねじを備えることにより、常温において該2つの部材を所定の締付けトルクによって締結したとき、前記雄ねじの先端側において該雄ねじの反進み側フランク面(G)と前記雌ねじの進み側フランク面(E)が強く当接するとともに、該雄ねじの根元側において該雄ねじの進み側フランク面(H)と該雌ねじの反進み側フランク面(F)が強く当接するため、強固に締結される。そして、締結された該2つの部材が高温において使用されるときは、熱膨張率が大きい前記部材が熱膨張率の小さい前記部材よりもねじの軸方向に大きく熱膨張するため、前記フランク面(G)と前記フランク面(E)とがさらに圧接されるとともに前記フランク面(H)と前記フランク面(F)とがさらに圧接され、ねじ部の軸方向に働く軸力が増すことによって、常温での締結状態を上回る強さによって前記2つの部材が締結され、緩むことを防止することができる。
前記2つの部材の1つは、ケーシング内にフィルタエレメントを収容してなる流体フィルタの該ケーシングの一方を構成するキャップであり、前記2つの部材の他の1つは、該流体フィルタのケーシングの他方を構成するベースであれば、熱膨張率の異なる前記キャップと前記ベースとの締結が高温時に緩むことを防止することができる。
熱膨張率が大きい部材は合成樹脂材からなり、熱膨張率が小さい部材は金属材からなれば、一方の部材について、合成樹脂材により軽量で製造コストが安価である等の効果を享受でき、他方の部材について、金属材により強度、剛性が大きい等の効果を享受できる。
前記キャップは合成樹脂材からなり、前記ベースは金属材からなれば、使用時に高温となる車両のエンジンルーム内に配設される流体フィルタ等において、該キャップは軽量で製造コストを安価にできるとともに、該ベースは強度、剛性に優れ、且つキャップとベースとを常に強固な締結状態に維持することができる。
上記締結構造を備えた本流体フィルタにより、組み付けられた後、組み付け時より高温下で使用されても、それぞれ熱膨張率の異なる素材を用いたキャップ及びベースの螺合による締結が緩むことがなく、常に強固な締結状態を維持することができる。
本発明に係る2部材の締結構造は、熱膨張率が異なる2つの部材の一方は雄ねじ又は雌ねじが形成された螺合部を備えるとともに、他方は雌ねじ又は雄ねじが形成された被螺合部を備え、その2つの部材の相対回転による螺合によって締結される2部材の締結構造であって、2つの部材のうち熱膨張率が小さい部材は、熱膨張率が大きい部材に設けられたねじのピッチより短いピッチに形成されたねじを備えることを特徴とする。
前記「2つの部材」は、互いに熱膨張率が異なり、相対回転による螺合により締結されるものである限り、その材質、形状、使用箇所等は特に限定されるものではない。材質としては、金属材、合成樹脂材、セラミックス等各種素材が適用される。
例えば、本締結構造は、2つの部材のうち熱膨張率が大きい部材は合成樹脂材からなり、熱膨張率が小さい部材は金属材からなる2部材の締結に用いることができる。
前記「金属材」は任意に選択することができるが、例えば、アルミニウム合金及び鋼鉄を挙げることができる。このうち、アルミニウム合金が軽量であるため好適に用いることができる。「合成樹脂材」も任意に選択することができるが、例えば、ガラス繊維等の補強繊維を添加したポリアミド樹脂等を挙げることができる。尚、合成樹脂材の場合は、部材の剛性を高めるため、必要に応じてガラス繊維、グラスウール、炭素繊維等の補強材を加えたものが使用されることがある。
互いに熱膨張率が異なる態様としては、例えば、一方の部材が合成樹脂製、他方の部材が金属製であるものを挙げることができ、また、2つの部材とも合成樹脂材の場合、金属材の場合であっても、その素材性状が互いに相違するものを挙げることができる。
前記2つの部材の一方の部材の「螺合部」は、雄ねじ又は雌ねじで形成される。また、他方の部材の「被螺合部」は、上記螺合部に設けられたねじとの間に寸法差を有する雌ねじ又は雄ねじで形成されてなる。ねじ山の形状は特に限定されない。例えば、ねじ山角度が60度で軸直角に対して対称に形成されたねじであってもよいし、台形ねじ、四角ねじ等であってもよい。
尚、前記螺合部及び被螺合部は、雄ネジ及び雌ネジのネジ構造に限られるものではなく、例えば、螺旋状の溝部と凸部とで形成され、互いに螺旋状に嵌合し、螺合可能な形態のものであってもよい。
これらの「螺合部」及び「被螺合部」は、単に雄ネジ又は雌ネジが形成されている部分のみを意味するのではなく、およそ2つの部材が相対回転による螺合に係わる部分を意味する。
本発明の締結構造は、熱膨張率が異なる2つの部材を相対回転させ、互いの螺合により締結する2部材の締結構造であれば任意に適用することができ、特に、温度差が生じる環境で使う締結構造に好適に用いることができる。
例えば、内燃機関のタンク及び容器類のキャップ部分、具体的には、流体フィルタにおけるキャップ及びベース、並びにケーシング及びドレンキャップ等の螺合部分を挙げることができる。また、配線をベース外に延出する孔に設けられる該配線を保護するブッシュ、並びにオイルタンク及び燃料タンク等のベース及びキャップ等の螺合部分を挙げることができる。更に、暖房器具の燃料タンク等のベース及びキャップ等の螺合部分、断熱材でできたクーラボックスとその排水孔に設けられるキャップとの螺合部分等を例示することができる。特に、使用時に高温となる流体フィルタのキャップ及びベースの螺合部分に好適に適用することができる。本締結構造は、組み付け時より高温下におかれても、2つの部材間の締付力が減少したり、軸力が低下したりすることがなく、2部材間において常に強固な締結状態を維持することができるからである。
(第1の締結構造)
第1に、前記2つの部材のうち熱膨張率が大きい部材は雄ねじを備え、熱膨張率が小さい部材はその雄ねじのピッチより短いピッチに形成された雌ねじを備えることができる。
図1は、熱膨張率が大きい部材20と、熱膨張率が小さい部材30とが螺合された状態を説明するための模式的な断面図である。部材20の螺合部20aには雄ねじ20bが設けられ、部材30の被螺合部30aには雌ねじ30bが設けられている。ここで、雄ねじ20bのねじ山のピッチはpであり、雌ねじ30bのねじ山のピッチは雄ねじのピッチより微小量(β)小さいp−βに形成されている。
常温において、上記の部材20と部材30を相対回転させて螺合部20aと被螺合部30aとを所定の締め付けトルクによって締め付けると、両部材に設けられたねじのピッチが異なるため、螺合部20aの先端側においては雄ねじ20bの進み側フランク面Aと被螺合部30aの雌ねじ30bの反進み側フランク面Cとが強く当接される。相対する各ねじ山において、雄ねじ20bの進み側フランク面及び雌ねじ30bの反進み側フランク面に加わる負荷は、螺合部20aの根元側に向かって順次弱くなる。同時に、相対する各ねじ山において、雄ねじ20bの反進み側フランク面及び雌ねじ30bの進み側フランク面に加わる負荷は螺合部20aの根元側に向かって順次強くなり、螺合部20aの根元側においては、雄ねじ20bの反進み側フランク面Bと雌ねじ30bの進み側フランク面Dとが強く当接される。これによって、部材20にはねじの軸方向に大きな軸力P20が発生し、部材30にはねじの軸方向に大きな軸力P30が発生するため、2つの部材20と30とは強固に締結され、緩みが防止される。
ここで、「先端側」とは雄ねじが進む先端側(図1では螺合部20aの下方側)をいい、「根元側」とは雄ねじが進む向きとは反対側のねじの根元部(図1では螺合部20aの上方側)をいう。
雄ねじ及び雌ねじの「進み側フランク面」とは、螺合させる際に雄ねじが進む向き(図1の例では下向き)のフランク面をいう。また、雄ねじ及び雌ねじの「反進み側フランク面」とは、螺合させる際に雄ねじが進む向きとは反対側のフランク面をいう。
また、「軸力」とは、相対回転による螺合によって締結される2つの部材の軸方向に発生し、2つの部材を締結する圧迫力及び引張力である。
前記のように、常温で所定の締め付けトルクにより締結された部材20及び部材30が高温の環境で使用されたとき、ねじの軸方向の膨張は、熱膨張率の大きい部材20の方が熱膨張率の小さい部材30よりも大きい。このため、螺合部20aの先端側においては、前記フランク面Aと、前記フランク面Cとが常温時よりも強く圧接される。同時に、螺合部20aの根元側においては、前記フランク面Bと前記フランク面Dとが常温時よりも強く圧接される。それによって、部材20及び部材30には、ねじの軸方向に常温時よりも大きな軸力が発生することとなる。
詳しくは、部材20の線熱膨張率をα20とし、常温時の雄ねじ20b部の前記フランク面Bから前記フランク面A中央部までの長さを図1に示すようにL20とする。雄ねじ20b部が自由膨張する場合、常温から温度がΔT上昇したとき前記長さL20の伸びΔL20は、α20・ΔT・L20となる。一方、部材30の線熱膨張率をα30とし、常温時の雌ねじ30b部の前記フランク面C中央部から前記フランク面Dまでの長さを図1に示すようにL30とすると、雌ねじ30b部が自由膨張する場合、常温から温度がΔT上昇したとき前記長さL30の伸びΔL30は、α30・ΔT・L30となる。
常温下においては、雄ねじ20b部の前記長さL20は雌ねじ30b部の前記長さL30と同一とする。高温になると、部材20は部材30と比較して線熱膨張率が大きく、α2030であるので、自由膨張において雄ねじ20b部の長さの伸びΔL20は雌ねじ30b部の長さの伸びΔL30よりも大きくなる。
そうすると、雌ねじ30b部と雄ねじ20b部の当接する前記各フランク面は、熱膨張による長さの伸びの違いによってさらに圧迫されることとなり、雄ねじ20b部の先端側においては、前記フランク面Cが前記フランク面Aによって強く押され、同時に、雄ねじ20b部の根元側においては、前記フランク面Dが前記フランク面Bによって強く押されることとなる。すなわち、雌ねじ30b部と雄ねじ20b部の当接する各フランク面を圧接するように働く力が常温時よりも増大する結果、部材20及び部材30の各ねじ部はひずみを受け、そのひずみに応じて軸力が常温時よりも増大することとなる。
これにより、高温時には螺合部の締め付け力が増し、2つの部材20と30との締結に緩みが発生することがなく、強固な締結状態が得られる。
(第2の締結構造)
第2に、本発明の2部材の締結構造は、2つの部材のうち熱膨張率が大きい部材は雌ねじを備え、熱膨張率が小さい部材は前記雌ねじのピッチより短いピッチに形成された雄ねじを備えてもよい。
図2は、図1に示した例とは逆に、部材22の熱膨張率が小さく、部材32の熱膨張率が大きい場合を例示するものである。部材22の螺合部22aには雄ねじ22bが設けられ、部材32の被螺合部32aには雌ねじ32bが設けられている。ここで、雌ねじ32bのねじ山のピッチはpであり、雄ねじ32bのねじ山のピッチは雌ねじのピッチより微小量(β)小さいp−βに形成されている。
常温において、上記の部材22と部材32を相対回転させて螺合部22aと被螺合部32aとを所定の締め付けトルクによって締め付けると、両部材に設けられたねじのピッチが異なるため、螺合部22aの先端側においては、雄ねじ22bの反進み側フランク面Gと、被螺合部32aの雌ねじ32bの進み側フランク面Eとが強く当接される。相対する各ねじ山において、雄ねじ22bの反進み側フランク面及び雌ねじ32bの進み側フランク面に加わる負荷は、螺合部22aの根元側に向かって順次弱くなる。同時に、相対する各ねじ山において、雄ねじ22bの進み側フランク面及び雌ねじ32bの反進み側フランク面に加わる負荷は螺合部22aの根元側に向かって順次強くなり、螺合部22aの根元側においては、雄ねじ22bの進み側フランク面Hと雌ねじ32bの反進み側フランク面Fとが強く当接される。これによって、部材22及び部材32には、ねじの軸方向に大きな軸力が発生するため、2つの部材22と32とは強固に締結され、緩みが防止される。
図2に示すように、常温時の雄ねじ22b部の長さをL22、雌ねじ32b部の長さをL32とする。常温で所定の締め付けトルクにより締結された部材22及び部材32が高温の環境で使用されたとき、部材32の方が熱膨張率が大きいため、それぞれ自由膨張すれば上記雌ねじ32b部の長さの伸びΔL32は雄ねじ22b部の長さの伸びΔL22よりも大きいこととなる。
そうすると、雌ねじ32b部と雄ねじ22b部の当接する前記各フランク面は、熱膨張の差によってさらに圧迫されることとなり、雄ねじ22b部の先端側においては、前記フランク面Gが前記フランク面Eによって強く押され、同時に、雄ねじ22b部の根元側においては、前記フランク面Hが前記フランク面Fによって強く押されることとなる。すなわち、雌ねじ32b部と雄ねじ22b部の当接する各フランク面を圧接するように働く力が常温時よりも増大する結果、部材22及び部材32の各ねじ部はひずみを受け、そのひずみに応じて軸力が常温時よりも増大することとなる。
これにより、高温時には螺合部の締め付け力が増し、2つの部材22と32との締結に緩みが発生することがなく、強固な締結状態が得られる。
ここで、「先端側」とは雄ねじが進む先端側(図2では螺合部22aの下方側)をいい、「根元側」とは雄ねじが進む向きとは反対側のねじの根元部(図2では螺合部22aの上方側)をいう。
雄ねじ及び雌ねじの「進み側フランク面」とは、螺合させる際に雄ねじが進む向き(図2の例では下向き)のフランク面をいう。また、雄ねじ及び雌ねじの「反進み側フランク面」とは、螺合させる際に雄ねじが進む向きとは反対側のフランク面をいう。
また、「軸力」とは、相対回転による螺合によって締結される2つの部材の軸方向に発生し、2つの部材を締結する圧迫力及び引張力である。
(流体フィルタにおける2部材の締結構造)
流体フィルタは、オイル及び水等の任意の流体のフィルタである。図4はオイルフィルタの例を示すもので、2つの分割体からなるケーシング4内にフィルタエレメント11が収容される。該ケーシング4は、相対回転により互いに螺合可能なキャップ2及びベース3を備える。キャップ2及びベース3は、相互に係合されてフィルタエレメント11を収容するケーシング4を構成する限り、その形状等は特に問わない。
また、キャップ2及びベース3の材質は、熱膨張率の異なる材質であっても任意に選択することができる。好適には、キャップ2を合成樹脂材により形成し、且つベース3を金属材により形成することができる。この場合、キャップ2は雄ネジを備え、ベース3は雌ネジを備える。
上記流体フィルタのケーシングを構成するキャップ2及びベース3に相互にねじ山のピッチの異なるねじを備え、その螺合によってキャップ2及びベース3を締結することができる。図3は、このようにケーシングを構成するベース3及びキャップ2の締結構造を説明するための模式的な断面図である。
常温下の25℃の雰囲気温度においてキャップ2及びベース3を相対回転させて螺合部2aと被螺合部3aとを所定の締め付けトルクによって締め付けると、ベース3に備えられる雌ねじ3bのねじ山のピッチは、キャップ2に備えられる雄ねじ2bのねじ山のピッチpよりもβ小さく形成されているため、螺合部2aの先端側においては雄ねじ2bの進み側フランク面Jと被螺合部3aの雌ねじ3bの反進み側フランク面Mとが強く当接される。同時に、螺合部2aの根元側においては、雄ねじ2bの反進み側フランク面Kと雌ねじ3bの進み側フランク面Nとが強く当接される。これによって、キャップ2及びベース3にはねじの軸方向に大きな軸力が発生するため、キャップ2とベース3とは強固に締結され、緩みが防止される。
次に、常温で前記のようにして締結されたキャップ2及びベース3が高温となると、いずれも軸方向に熱膨張する。キャップ2はベース3と比較して線熱膨張率が大きいため、自由膨張する場合は雄ねじ2b部の長さの伸びは雌ねじ3b部の長さの伸びよりも大きい。そうすると、当接する前記各フランク面は熱膨張による伸長の違いによってさらに圧迫されることとなり、前記フランク面Mが前記フランク面Jによって強く押され、同時に、前記フランク面Nが前記フランク面Kによって強く押されることとなる。これにより螺合部2a及び被螺合部3aが受けるひずみは常温時よりも増大し、そのひずみに応じてキャップ2及びベース3の軸力が増大することとなるため、螺合部の締め付け力が増し、キャップ2とベース3との締結に緩みが発生することがなく、強固な締結状態が得られる。
上記とは逆に、キャップ2がベース3より熱膨張率が小さい場合には、キャップ2の螺合部2aに備えられる雄ねじのねじ山のピッチは、ベース3の被螺合部3aに備えられる雌ねじのねじ山のピッチよりもβ小さく形成されればよい。すなわち、図2に示された部材22が上記キャップ2に相当し、部材32が上記ベース3に相当する締結構造とすることにより、上記同様の効果を奏することができる。
(流体フィルタ)
従来、流体フィルタのケーシングにおいては、図6、7に例示するように、アルミニウム合金からなるベース3と合成樹脂からなるキャップ2が相対回転による螺合により組み付けられている。ベース3の被螺合部3aの雌ネジ部3bとキャップ2の螺合部2aの雄ネジ部2bのねじ山のピッチは同一(p)に形成されている。
組み付け後は、ベース3の被螺合部3aは、図6に示すように、ベース3の先端部の端面3eが当接するキャップ2のフランジ2dと該キャップ2の螺合部2aとによって挟み込まれ、圧迫されて軸方向の圧迫力である軸力Pが発生する。これにより、キャップ2とベース3とは強固に締め付けられることによって締結される。
しかし、高温の状態で使用されると、キャップ2及びベース3は熱膨張する。前述のように、キャップ2及びベース3は異なる材質の素材が使用されており、キャップ2はベース3より熱膨張率が大きいため、高温下において、キャップ2の雄ネジ部2bからなる螺合部2aは、ベース3の雌ネジ部3bからなる被螺合部3aより大きく伸張し、ベース3の先端部の端面3eとキャップ2のフランジ2dとの当接位置V2を起点として、ベース3の被螺合部3aに対して相対的に軸方向、すなわち図6における垂直下方に伸びることとなる。その結果、上記軸力Pが減少し、キャップ2とベース3との間の締め付け力が常温時よりも低下する傾向にあった。すなわち、常温においてキャップ2とベース3を相対回転させて所定の締め付けトルクによって締め付けて締結しても、高温下でキャップ2とベース3を締め付け時とは逆向きに相対回転させて締結を緩めるのに必要な緩めトルクは、常温時の締め付けトルクに比べて大幅に減少する傾向があった。
本流体フィルタ1は、オイル及び水等の任意の流体のフィルタであり、図4に例示するように、フィルタエレメント11と、フィルタエレメント11を支持するプロテクタ13と、フィルタエレメント11及びプロテクタ13を収容すると共に相対回転により互いに螺合可能なキャップ2及びベース3と、を備え、キャップ2及びベース3は、図3に示すような本発明の前記締結構造を備えることを特徴とする。
前記「キャップ2」は、ベース3と係合されてフィルタエレメント11及びプロテクタ13を収容するケーシング4を構成する限り、その形状等は特に問わない。
前記「ベース3」は、通常、外部からケーシング4内に流体を流入させるための流入路10、及び外部に流体を流出するための流出路9が形成されている。
キャップ2及びベース3の材質は、熱膨張率の異なる材質であっても任意に選択することができる。このうち、キャップ2が合成樹脂材であり、且つベース3が金属材からなることを好適として挙げることができる。この場合、キャップ2は雄ネジを備え、ベース3は雌ネジを備える。
前記「フィルタエレメント11」は、外周側から中心軸部へ流体を通過させることによってろ過するための部材であり、材質及び構造を特に限定しない。また、フィルタエレメントは筒状体であるが、外周側と内周側の形状が相似であってもよいし異なっていてもよい。更に、中心軸部の一端面が開口していればよく、他端面は開口してもよいし、閉じていてもよい。更に、フィルタエレメント11は、ベース3及びプロテクタ13と接触する部位にシール部材12を設け、流体の液漏れを防止することができる。
前記「プロテクタ13」は、フィルタエレメント11を流体の圧力によって破損しないように保持することができればよくその材質及び形状を任意に選択することができる。また、プロテクタ13には外周側から中心軸部へ流体を通過させることができるように透孔6を設けることができる。
以下、本発明の2部材の締結構造を備えた流体フィルタを具体的に説明する。本実施例では、2部材として、内燃機関のシリンダブロックに装着されるオイルフィルタのケーシングを構成するベース及びキャップを例示する。
オイルフィルタ1は、図4に示すように、相対回転により互いに螺合可能な有底円筒状のキャップ2と有底円筒状のベース3とからなるケーシング4を備えている。キャップ2は軽量、製造コスト低減等の点からガラス繊維を配合したポリアミド樹脂等の合成樹脂材で一体に形成されている。また、ベース3はケーシング4の強度を確保し剛性を高める等の点からアルミニウム合金のダイキャストによって形成されている。
キャップ2には螺合部2a、ベース3には被螺合部3aが備えられ、キャップ2とベース3は相対回転による螺合によって締結される。
キャップ2の螺合部2aの上方及びベース3の被螺合部3aの上方における空間にはOリング5が装着されている。オイルフィルタ1は、これら雄ネジ部2bと雌ネジ部3bとを螺合させて、Oリング5を介してキャップ2及びベース3を螺合させると、ケーシング4の内部が液密に保持されるようになっている。ベース3の底部には、ケーシング4の内部のオイルを排出する油路パイプ部9、及びケーシング4の内部にオイルを流入させる流入口10が設けられている。
キャップ2の内部には、多数の透孔6を有する合成樹脂製の円筒形状のプロテクタ13が設けられている。このプロテクタ13の外周には、シール部材12を介して濾紙をひだ折り菊花状に折り曲げ形成してなる円筒状のフィルタエレメント11が装着されている。プロテクタ13は、基端部側に形成されたフランジ部8と、基端部側付近の内部に形成されたバネ受け部14と、先端部に形成された油路連結部15とを備えている。
フランジ部8はキャップ2の内部に形成されたプロテクタ保持部16に着脱可能に支持され、且つ、プロテクタ保持部16の縁部に形成されたストッパ17により脱落が防止される。また、キャップ2とプロテクタ13とが一体回転するための係合爪等の係合機構が設けられている。油路連結部15は、ベース3の油路パイプ部9に相対回転可能に嵌合する。更に、プロテクタ13のバネ受け部14の上部にはコイルスプリングからなるサポートスプリング7が設けられている。このサポートスプリング7は、プロテクタ13をベース3側に付勢している。このサポートスプリング7の付勢力により、フィルタエレメント11に設けられたシール部材12は圧迫され、シール性が高められている。
図3は、このように構成されたオイルフィルタ1のケーシングを構成するベース3及びキャップ2の締結構造を説明するための模式的な断面図である。
キャップ2の外周面には、雄ねじ部2bからなる螺合部2aが形成され、螺合部2aにはねじ山のピッチ3.0mmの雄ねじ部2bが設けられている。一方、ベース3の内周面には、雌ねじ部3bからなる被螺合部3aが形成され、該雌ねじ部3bのねじ山のピッチは前記キャップ2の雄ネジ部2bのねじ山のピッチよりも小さい2.9mmとされている。
この締結構造による作用は前述した通りである。常温下の25℃の雰囲気温度においてキャップ2及びベース3を相対回転させて螺合部2aと被螺合部3aとを所定の締め付けトルクによって締め付けると、螺合部2aの先端側においては雄ねじ2bの進み側フランク面Jと被螺合部3aの雌ねじ3bの反進み側フランク面Mとが強く当接されるとともに、螺合部2aの根元側においては、雄ねじ2bの反進み側フランク面Kと雌ねじ3bの進み側フランク面Nとが強く当接される。これによって、キャップ2及びベース3にはねじの軸方向に大きな軸力が発生するため、キャップ2とベース3とは強固に締結される。
次に、前記のようにしてキャップ2とベース3とが組み付けられたオイルフィルタ1が車両走行等のエンジン使用により高温になるに伴ってキャップ2及びベース3も高温となり、いずれも軸方向に熱膨張する。キャップ2の雄ねじ2b部とベース3の雌ねじ3b部の熱膨張による伸長の差によって、当接する前記各フランク面はさらに圧迫されることとなり、前記フランク面Mが前記フランク面Jによって強く押され、同時に、前記フランク面Nが前記フランク面Kによって強く押されることとなる。これにより螺合部2a及び被螺合部3aが受けるひずみは常温時よりも増大し、そのひずみに応じてキャップ2及びベース3の軸力が増大することとなるため、螺合部の締め付け力が増し、キャップ2とベース3との締結に緩みが発生することがなく、強固な締結状態が得られる。
オイルフィルタにおいて、本発明品と従来品との締結強度の比較試験を行った結果は次の通りである。試験は常温の25℃において本発明品、従来品ともベースとキャップとを同一の締め付けトルクで締め付けた後、高温の130℃の条件下において、ベースからキャップを緩めるのに要する緩めトルクを測定することによって両品の締結強度を比較した。
その結果、従来品の130℃での緩めトルクは、25℃の常温下での締め付けトルクに対してほぼ半減した。一方、本発明品では、130℃での緩めトルクが、25℃の常温下での締め付けトルクに対して約1.5倍に増大した。これにより、従来のオイルフィルタは高温になると締結力が減少するのに対し、本発明品のオイルフィルタは逆に増大することが確認された。
熱膨張率が大きい部材20と熱膨張率が小さい部材30との本締結構造による螺合状態を説明するための模式的な要部断面図である。 熱膨張率が小さい部材20と熱膨張率が大きい部材30との本締結構造による螺合状態を説明するための模式的な要部断面図である。 本発明の締結構造による流体フィルタのベースとキャップとの螺合状態を説明するための模式的な要部断面図である。 本発明の流体フィルタの例を示す分解断面図である。 従来の締結構造による2部材の螺合状態を示す模式的な要部断面図である。 従来の流体フィルタのベースとキャップとの締結構造を示す要部断面図である。 従来の流体フィルタを示す分解断面図である。
符号の説明
1;流体(オイル)フィルタ、2;キャップ、2a;螺合部、2b;雄ネジ部、3;ベース、3a;被螺合部、3b;雌ネジ部、4;ケーシング、11:フィルタエレメント、20a、22a;螺合部、20b、22b;雄ネジ部、30a、32a;被螺合部、30b、32b;雌ネジ部。

Claims (6)

  1. 2つの部材が相対回転による螺合により締結される2部材の締結構造であって、
    前記2つの部材は熱膨張率が異なり、
    前記2つの部材のうち熱膨張率が大きい部材は雄ねじを備え、
    前記2つの部材のうち熱膨張率が小さい部材は前記雄ねじのピッチより短いピッチに形成された雌ねじを備え、
    前記2つの部材を前記雄ねじと前記雌ねじの螺合により締結したとき、前記雄ねじの先端側において該雄ねじの進み側フランク面(A)と前記雌ねじの反進み側フランク面(C)が当接するとともに、該雄ねじの根元側において該雄ねじの反進み側フランク面(B)と該雌ねじの進み側フランク面(D)が当接し、
    熱膨張率が大きい前記部材がねじの軸方向に熱膨張したときに、前記フランク面(A)と前記フランク面(C)とが圧接されるとともに前記フランク面(B)と前記フランク面(D)とが圧接されることを特徴とする2部材の締結構造。
  2. 2つの部材が相対回転による螺合により締結される2部材の締結構造であって、
    前記2つの部材は熱膨張率が異なり、
    前記2つの部材のうち熱膨張率が大きい部材は雌ねじを備え、
    前記2つの部材のうち熱膨張率が小さい部材は前記雌ねじのピッチより短いピッチに形成された雄ねじを備え、
    前記2つの部材を前記雄ねじと前記雌ねじの螺合により締結したとき、前記雄ねじの先端側において該雄ねじの反進み側フランク面(G)と前記雌ねじの進み側フランク面(E)が当接するとともに、該雄ねじの根元側において該雄ねじの進み側フランク面(H)と該雌ねじの反進み側フランク面(F)が当接し、
    熱膨張率が大きい前記部材がねじの軸方向に熱膨張したときに、前記フランク面(G)と前記フランク面(E)とが圧接されるとともに前記フランク面(H)と前記フランク面(F)とが圧接されることを特徴とする2部材の締結構造。
  3. 前記2つの部材の1つは、2分割体からなるケーシング内にフィルタエレメントを収容してなる流体フィルタの該ケーシングの一方を構成するキャップであり、
    前記2つの部材の他の1つは、前記流体フィルタのケーシングの他方を構成するベースである請求項1又は2に記載の2部材の締結構造。
  4. 前記熱膨張率が大きい部材は合成樹脂材からなり、
    前記熱膨張率が小さい部材は金属材からなる請求項1又は2に記載の2部材の締結構造。
  5. 前記キャップは合成樹脂材からなり、
    前記ベースは金属材からなる請求項3記載の2部材の締結構造。
  6. フィルタエレメントと、
    前記フィルタエレメントを支持するプロテクタと、
    前記フィルタエレメント及び前記プロテクタを収容するとともに螺合により互いに締結可能なキャップ及びベースと、
    を備える流体フィルタであって、
    前記キャップ及び前記ベースは、請求項1乃至5のいずれかに記載の2部材の締結構造を備えることを特徴とする流体フィルタ。
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