JP2010096110A - ターボチャージャ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のターボチャージャは、タービンインペラ23を回転自在に支持する軸受けハウジング2と、タービンインペラ23に供給される排気ガスの流量を可変とする排気ノズル5とを備え、排気ノズル5は、軸受けハウジング2側に設けられる排気導入壁52を有する可変容量型のターボチャージャにおいて、リング状を呈し軸受けハウジング2と排気導入壁52との間に形成される隙間S3を遮蔽するシール部材63を有し、シール部材63の内周縁部63aが軸受けハウジング2に圧着し、シール部材63の外周縁部63bが排気導入壁52に圧着しているという構成を採用する。
【選択図】図2
Description
ここで、特許文献1には、可変容量型のターボチャージャが開示されている。
タービンハウジングには排気ガスの流入口が設けられ、当該流入口から流入した排気ガスはタービンハウジング内のタービンスクロール流路に導入される。軸受けハウジングのタービンハウジング側には、上記タービンスクロール流路に導入される排気ガスをタービンインペラに導くとともに、その流量を可変とする可変ノズルユニット(排気ノズル)が設けられている。
可変ノズルユニットは、タービンハウジング側の排気導入壁であるシュラウドリングと軸受けハウジング側の排気導入壁であるノズルリングとを備えており、ノズルリングとシュラウドリングとは所定の間隔を有する状態で連結されている。ノズルリングとシュラウドリングとの間には、排気ガスの流量を調節するための複数のノズルベーンが環状に配置されている。
しかし、タービンスクロール流路内の排気ガスが上記隙間を通ってタービンハウジングの出口側に漏出しターボチャージャのタービン効率を低下させてしまうことから、当該隙間を塞ぐためにシュラウドリングの内周縁部からタービンハウジング側に延設された略円筒状を呈する延設部の外周面と、当該延設部の外周面に対向するタービンハウジングの内周面との間にシール用Cリングが配置されている。上記Cリングは弾性体で形成されており、その弾性力によりタービンハウジングの熱変形に追従することができる。
この隙間はタービンスクロール流路に連通しているため、排気ガスは当該隙間に流入し、ノズルリングと軸受けハウジングとの間の隙間を通り、タービンインペラの設置箇所に漏出していた。
ここで、ノズルリングと軸受けハウジングとの間には、リング状平板である遮蔽板が設置されている。もっとも、この遮蔽板はノズルリングと軸受けハウジングとの間の隙間を積極的に遮蔽する機能は有しておらず、上記隙間から排気ガスが漏出するために可変ノズルユニットを通ってタービンインペラの設置箇所に導入される排気ガスの流れを乱し、結果としてターボチャージャのタービン効率が低下するという問題があった。
本発明のターボチャージャは、タービンインペラを回転自在に支持する軸受けハウジングと、タービンインペラに供給される排気ガスの流量を可変とする排気ノズルとを備え、排気ノズルは、軸受けハウジング側に設けられる排気導入壁を有する可変容量型のターボチャージャにおいて、リング状を呈し軸受けハウジングと排気導入壁との間に形成される隙間を遮蔽するシール部材を有し、シール部材の内周縁部が軸受けハウジングに圧着し、シール部材の外周縁部が排気導入壁に圧着しているという構成を採用する。
このような構成を採用する本発明では、リング状を呈するシール部材の内周縁部及び外周縁部が各々軸受けハウジング及び排気導入壁に圧着するため、軸受けハウジングと排気導入壁との間の隙間は遮蔽され、当該隙間からの排気ガスの漏出を防止することができる。したがって、可変ノズルユニットを通ってタービンインペラの設置箇所に導入される排気ガスの流れを乱すことなく、整った状態に保つことができる。
このような構成を採用する本発明では、皿バネは弾性力を有することから、皿バネの内周縁部及び外周縁部が各々軸受けハウジング及び排気導入壁に圧着することができる。また、本発明では、排気ガスの熱により軸受けハウジング及び排気導入壁が熱変形したとしても、皿バネが弾性力を有することにより上記熱変形に追従することができる。
このような構成を採用する本発明では、上記外周縁部が湾曲部を有することで排気導入壁に対して皿バネの周方向で均一に接触することができ、当該接触部からの排気ガスの漏出を確実に防止することができる。
このような構成を採用する本発明では、遮熱板はタービンインペラの設置箇所に導入される排気ガスの熱が皿バネに伝わることを防止するため、皿バネの熱劣化を防ぐことができる。
このような構成を採用する本発明では、遮熱板と軸受けハウジングとが皿バネの内周縁部を挟持するため、当該挟持部からの排気ガスの漏出を確実に防止することができる。
本発明によれば、排気ガスがノズルリングと軸受けハウジングとの間の隙間から漏出することを防止できるため、ターボチャージャのタービン効率を向上させることができるという効果がある。
図1は、本実施形態に係るターボチャージャ1の全体構成を示す概略図、図2は、図1における可変ノズルユニット5周辺の拡大図、図3は、本実施形態における皿バネ63の概略図であり、(a)は皿バネ63の平面図、(b)は(a)のX−X線視断面図である。なお、上記図面中の矢印Fは前方向を示す。
図1に示すように、本実施形態に係るターボチャージャ1は、不図示のエンジンから導かれる排気ガスのエネルギーを利用してエンジンに供給される空気を過給する可変容量型のターボチャージャである。
ターボチャージャ1は、軸受けハウジング2と、軸受けハウジング2の前側周縁部に締結ボルト2aにより接続されるタービンハウジング3と、軸受けハウジング2の後側周縁部に締結ボルト2bにより接続されるコンプレッサハウジング4とを備えている。
タービンスクロール流路31は、タービンインペラ23を囲んで略環状に形成され、排気ガスを導入するための不図示のガス流入口と連通している。また、タービンスクロール流路31は、可変ノズルユニット5内の後述するノズル流路5Aと連通している。なお、上記ガス流入口は不図示のエンジンにおける排気口に接続されている。
タービンハウジング出口32は、タービンハウジング3の前側に開口しており、タービンインペラ23の設置箇所を介してノズル流路5Aと連通している。また、タービンハウジング出口32は、不図示の排気ガス浄化装置に接続されている。
さらに、コンプレッサハウジング4は、コンプレッサインペラ24の径方向外側で略環状に形成されるコンプレッサスクロール流路43を有しており、コンプレッサスクロール流路43は、ディフューザ流路42と連通している。なお、コンプレッサスクロール流路43は、不図示のエンジンにおける吸気口と連通している。
図2に示すように、可変ノズルユニット5は、タービンハウジング3側に設置されるシュラウドリング51と、シュラウドリング51に対向して軸受けハウジング2側に設置されるノズルリング(排気導入壁)52と、シュラウドリング51とノズルリング52との間に保持される複数のノズルベーン53とを有している。なお、ノズル流路5Aは、シュラウドリング51とノズルリング52との間に形成されている。
ノズルリング52の後側には、取付リング58が連結ピン57を介して一体的に設けられており、取付リング58の外周縁部は、タービンハウジング3と軸受けハウジング2とにより挟持されて支持されている。すなわち、ノズルリング52は、取付リング58を介して軸受けハウジング2及びタービンハウジング3に支持されている。
各ノズルベーン53は、略矩形を呈する板状部材であるノズルベーン本体54と、ノズルベーン本体54の一辺から突出する第1ベーン軸55と、当該一辺に対向する辺から突出する第2ベーン軸56とを有している。
第1ベーン軸55は、シュラウドリング51の第1孔部51aに回転自在に貫入しており、第2ベーン軸56は、ノズルリング52の第2孔部52aに回転自在に貫通しノズルリング52の後側に突出している。
図3に示すように、皿バネ63は、リング状に形成された板状部材であり、皿バネ63の内周縁部63aと外周縁部63bとが皿バネ63の中心軸方向に関してずれている形状を有し、当該中心軸方向で弾性力を備えるバネ部材である。
ここで、皿バネ63はその自然長(何ら負荷をかけない場合の長さ)から圧縮された状態でノズルリング52と軸受けハウジング2との間に設置されていることから、皿バネ63の内周縁部63aは軸受けハウジング2の対向面2Aに圧着し、皿バネ63の外周縁部63bはノズルリング52の第2対向面52Bに圧着している。
図1に示すように、可変ノズルユニット5の後側には、各ノズルベーン53を同期して回転させるための同期機構7が設けられている。
同期機構7はタービンインペラ23を囲んで環状を呈しており、各ノズルベーン53の第2ベーン軸56と各々連結されている。また、同期機構7は、同期機構7を作動させるための不図示のシリンダ等のアクチュエータに駆動軸71及び駆動レバー72を介して連結されている。
まず、ターボチャージャ1の排気ガスのエネルギーを利用してエンジンに供給される空気を過給する動作について説明する。
この時、エンジンの回転数、すなわち、ノズル流路5Aに導入される排気ガスの流量に応じて不図示のアクチュエータ及び同期機構7の作動により各ノズルベーン53を回転させ、ノズル流路5Aの開口面積を変化させる。この開口面積の変化によりノズル流路5Aを通る排気ガスの流量は調節され、結果として低回転域から高回転域までの広い範囲に亘りエンジンの性能向上を図ることができる。
ノズル流路5Aを通った排気ガスは、タービンインペラ23の設置箇所に導入され、タービンインペラ23を回転させる。その後、排気ガスはタービンハウジング出口32より排出される。
コンプレッサインペラ24の回転により、吸気口41から導入された空気がディフューザ流路42に供給される。空気は、ディフューザ流路42を通ることで圧縮され昇圧される。昇圧された空気は、コンプレッサスクロール流路43を通ってエンジンの吸気口に供給される。結果として、エンジンに空気を過給し、エンジンの出力を向上させることができる。
以上で、ターボチャージャ1の過給動作は終了する。
第2隙間S2はタービンスクロール流路31に連通し、第3隙間S3は第2隙間S2に連通しているため、排気ガスがタービンスクロール流路31から第2隙間S2を通って第3隙間S3に流入する。
したがって、皿バネ63は、第3隙間S3に流入した排気ガスがタービンインペラ23の設置箇所へ漏出することを防止する。結果として、可変ノズルユニット5を通ってタービンインペラ23の設置箇所へ導入される排気ガスの流れを乱すことなく、整った状態に保つことができる。
また、排気ガスの熱によりノズルリング52及び軸受けハウジング2が熱変形したとしても、皿バネ63が弾性力を有することにより上記熱変形に追従することができる。
本実施形態では、ノズルリング52と軸受けハウジング2との間の隙間から排気ガスが漏出することを防止できるため、ターボチャージャ1のタービン効率を向上させることができるという効果がある。
図4は、皿バネ63の他の構成を示す概略図である。
このような構成を採用すれば、湾曲部63cをノズルリング52の第2対向面52Bに対して皿バネ63の周方向で均一に接触するように形成することができるため、当該接触部からの排気ガスの漏出を確実に防止することができる。
Claims (5)
- タービンインペラを回転自在に支持する軸受けハウジングと、前記タービンインペラに供給される排気ガスの流量を可変とする排気ノズルとを備え、前記排気ノズルは、前記軸受けハウジング側に設けられる排気導入壁を有する可変容量型のターボチャージャにおいて、
リング状を呈し前記軸受けハウジングと前記排気導入壁との間に形成される隙間を遮蔽するシール部材を有し、
前記シール部材の内周縁部が前記軸受けハウジングに圧着し、前記シール部材の外周縁部が前記排気導入壁に圧着していることを特徴とするターボチャージャ。 - 前記シール部材は、皿バネであることを特徴とする請求項1に記載のターボチャージャ。
- 前記皿バネの外周縁部は、前記排気導入壁から離間する側に湾曲する湾曲部を有することを特徴とする請求項2に記載のターボチャージャ。
- 前記軸受けハウジングの前記タービンインペラ側にリング状平板である遮熱板が配置され、前記皿バネは、前記遮熱板と前記軸受けハウジングとの間に設置されることを特徴とする請求項2又は3に記載のターボチャージャ。
- 前記軸受けハウジングの前記タービンインペラに対向する面から前記タービンインペラ側に突出する突部が前記遮熱板の内周縁部に嵌合し、前記遮熱板と前記軸受けハウジングとが前記皿バネの内周縁部を挟持することを特徴とする請求項4に記載のターボチャージャ。
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