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JP2010095453A - 光学活性1−アリール−3−ピロリジノールの製造法 - Google Patents

光学活性1−アリール−3−ピロリジノールの製造法 Download PDF

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JP2010095453A
JP2010095453A JP2008265326A JP2008265326A JP2010095453A JP 2010095453 A JP2010095453 A JP 2010095453A JP 2008265326 A JP2008265326 A JP 2008265326A JP 2008265326 A JP2008265326 A JP 2008265326A JP 2010095453 A JP2010095453 A JP 2010095453A
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carbon atoms
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aryl
optically active
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JP2008265326A
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Masatoshi Onuki
雅俊 大貫
Akira Nishiyama
章 西山
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Kaneka Corp
Original Assignee
Kaneka Corp
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Abstract

【課題】 医薬中間体として有用な光学活性1−アリール−3−ピロリジノール又はその塩を、煩雑な操作を行うことなく、安価で汎用的な出発原料から簡便に製造する。
【解決手段】 上記課題は入手容易な光学活性4−置換−3−ヒドロキシブチロニトリルに金属触媒存在下、アニリン化合物と水素を作用させることにより、光学活性1−アリール−3−ピロリジノール又はその塩を製造することにより解決される。更には、前記光学活性1−アリール−3−ピロリジノールから、簡便かつ効率よく光学活性1−アリール−3−置換ピロリジン及び光学活性3−置換ピロリジンを得ることができる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、医薬品や農薬の原料として重要な光学活性1−アリール−3−ピロリジノール、又はその塩、更には光学活性1−アリール−3−置換ピロリジン、又はその塩の製造法に関する。
光学活性1−アリール−3−ピロリジノール及び光学活性1−アリール−3−置換ピロリジンの製造法としては、以下の方法が報告されている。
(1)(R)−3−ピロリジノールのアミノ基と1−ブロモ−3−フルオロベンゼンとの反応によりN−アリール化することによって、(R)−1−(3−フルオロフェニル)−ピロリジノールを合成する製造法。(特許文献1)。
(2)(R)−3−ピロリジノールのアミノ基と3−ブロモ安息香酸エチルとの反応によりN−アリール化することによって、(R)−1−(3−エトキシカルボニルフェニル)−3−ピロリジノールを合成する製造法。(特許文献2)。
(3)(S)−アミノピロリジンの1位のアミノ基をtert−ブトキシカルボニル(Boc)保護し、次いで3位のアミノ基をアセチル保護し、1位の脱保護を順に行うことにより(S)−3−アセチルアミノピロリジンを得る。続いて2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジンでN−アリール化を行い、最後に3位のアミノ基を脱保護して、2−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−イル]−5−トリフルオロメチルピリジンを合成する製造法。(特許文献3)
WO2005/037803 WO2007/149031 WO1998/01426
しかしながら、従来技術(1)と(2)は共に、N−アリール化に高価で特殊なパラジウム触媒を使う必要がある。また、精製にシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いているため、工業的実施に課題を有する(特許文献1、2)。
従来技術(3)は、保護、脱保護操作を数多く実施する必要があり、工業的実施に適しているとは言えない。またN−アリール化に関し、高価で特殊なパラジウム触媒を使用しないものの、ごく限られたヘテロアリール化合物による反応に限られており、1−アリール−3−置換ピロリジン化合物の製造法として汎用性に乏しい(特許文献3)。
上記に鑑み、本発明者らが鋭意検討した結果、高価な触媒や煩雑な操作を行うことなく、安価かつ汎用性の高い金属触媒の存在下、入手容易な光学活性4−置換−3−ヒドロキシブチロニトリルにアニリン誘導体と水素を作用させるだけで、光学活性1−アリール−3−ピロリジノールが製造できることを見出した。更には、前記光学活性1−アリール−3−ピロリジノールから、簡便かつ効率よく光学活性1−アリール−3−置換ピロリジン、及び光学活性3−置換ピロリジンに誘導できる方法も見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本願発明は、下記式(1);
Figure 2010095453
(式中、Lは脱離基を表す。*は不斉炭素原子を表す。)で表される光学活性4−置換−3−ヒドロキシブチロニトリルに、金属触媒存在下、下記式(2);
Figure 2010095453
(式中、Arは置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基、又は置換基を有していてもよい炭素数3〜20のヘテロアリール基を表す。)で表されるアニリン化合物と水素を作用させることを特徴とする、下記式(3);
Figure 2010095453
(式中、Ar、*は前記に同じ。)で表される光学活性1−アリール−3−ピロリジノール、又はその塩の製造法に関する。
また、本願発明は、下記式(8);
Figure 2010095453
(式中、*は不斉炭素原子を表す。)において、Rが1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル基、ベンジルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、又はアミノ基である、光学活性1−(4−メチルオキシフェニル)−3−置換ピロリジン又はその塩に関する。
更に、本願発明は、下記式(10);
Figure 2010095453
(式中、Rは置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基、又は置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基を表す。*は不斉炭素原子を表す。)で表される光学活性1−(4−メチルオキシフェニル)−3−(スルホニルオキシ)−ピロリジンにも関する。
本発明にかかる方法によれば、従来のような高価で特殊な触媒の使用や、煩雑な操作を行うことなく、安価且つ入手容易な原料から工業的に実施可能な方法で、簡便に光学活性1−アリール−3−ピロリジノール及び光学活性1−アリール−3−置換ピロリジンを製造することができる。
続いて、本発明を具体的に述べる。本発明における光学活性1−アリール−3−ピロリジノール及び光学活性1−アリール−3−置換ピロリジンの製造法を図で表すと以下の通りである。各工程を順に説明する。
Figure 2010095453
工程1
本工程では、前記式(1)で表される光学活性4−置換−3−ヒドロキシブチロニトリルに金属触媒存在下、アニリン化合物と水素を作用させることにより、前記式(3)で表される光学活性1−アリール−3−ピロリジノール、又はその塩を製造する。
ここで、*は不斉炭素原子を表す。なお両対掌体の内、僅かでも一方の対掌体が過剰なものは全て本発明に含まれる。
またLは脱離基を表し、具体的には、例えば、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキルスルホニルオキシ基、置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリールスルホニルオキシ基、置換基を有していてもよい炭素数7〜20のアラルキルスルホニルオキシ基、ハロゲン原子等が挙げられる。置換基としては例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、ニトロ基、ニトロソ基、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシアミノ基、炭素数1〜12のアルキルアミノ基、炭素数1〜12のジアルキルアミノ基、炭素数7〜12のアラルキルアミノ基、炭素数7〜12のジアラルキルアミノ基、炭素数1〜12のアルキルスルホニルアミノ基、スルホン酸基、スルホンアミド基、アジド基、トリフルオロメチル基、カルボキシル基、炭素数1〜12のアシル基、炭素数7〜12のアロイル基、ヒドロキシル基、炭素数1〜12のアルキルオキシ基、炭素数7〜12のアラルキルオキシ基、炭素数6〜12のアリールオキシ基、炭素数1〜12のアシルオキシ基、炭素数7〜12のアロイルオキシ基、炭素数3〜12のシリルオキシ基、炭素数1〜12のアルキルスルホニルオキシ基、又は炭素数1〜12のアルキルチオ基等が挙げられ、置換基の数は0〜5個が挙げられる。
として好ましくは、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキルスルホニルオキシ基、置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリールスルホニルオキシ基、又は塩素原子であり、更に好ましくは、メタンスルホニルオキシ基、エタンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、4−メチルベンゼンスルホニルオキシ基、4−クロロベンゼンスルホニルオキシ基、2−ニトロベンゼンスルホニルオキシ基、3−ニトロベンゼンスルホニルオキシ基、4−ニトロベンゼンスルホニルオキシ基、又は塩素原子であり、特に好ましくは塩素原子である。
が塩素原子である光学活性4−クロロ−3−ヒドロキシブチロニトリルの製造法は、例えば、特開平2−85249や特公平5−69818に記載されており、弱塩基条件下で、エピクロロヒドリンに青酸アルカリ金属塩を作用させる方法により、簡便に製造することができる。
またLがスルホニルオキシ基である光学活性4−スルホニルオキシ−3−ヒドロキシブチロニトリル誘導体は、特開平3−176463に記載されており、塩基条件下で、光学活性4−クロロ−3−ヒドロキシブチロニトリルにスルホニル化剤を作用させる製造法により、簡便に製造することができる。
本工程で用いられるアニリン化合物は、前記式(2)で表される。
ここで、Arは置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基、又は置換基を有していてもよい炭素数3〜20のヘテロアリール基を表す。
アリール基としては例えば、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基等が挙げられる。ヘテロアリール基としては例えば、ピリジル基、フラニル基、チエニル基、ピローリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、ピラゾリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチアゾリル基、インドリル基等が挙げられる。置換基としては例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、ニトロ基、ニトロソ基、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシアミノ基、炭素数1〜12のアルキルアミノ基、炭素数1〜12のジアルキルアミノ基、炭素数7〜12のアラルキルアミノ基、炭素数7〜12のジアラルキルアミノ基、炭素数1〜12のアルキルスルホニルアミノ基、スルホン酸基、スルホンアミド基、アジド基、トリフルオロメチル基、カルボキシル基、炭素数1〜12のアシル基、炭素数7〜12のアロイル基、ヒドロキシル基、炭素数1〜12のアルキルオキシ基、炭素数7〜12のアラルキルオキシ基、炭素数6〜12のアリールオキシ基、炭素数1〜12のアシルオキシ基、炭素数7〜12のアロイルオキシ基、炭素数3〜12のシリルオキシ基、炭素数1〜12のアルキルスルホニルオキシ基、又は炭素数1〜12のアルキルチオ基等が挙げられ、置換基の数は0〜5個が挙げられる。
Arとして特に好ましくは、フェニル基、4−メチルオキシフェニル基、3−フルオロフェニル基、又は3−エチルオキシカルボニルフェニル基である。
前記化合物(2)の使用量は、多すぎるとコストや後処理の点で好ましくないため、前記化合物(1)に対して、好ましくは5倍重量以下であり、更に好ましくは0.1〜3.0倍重量であり、特に好ましくは0.5〜2倍重量である。
前記金属触媒としては例えば、白金、ロジウム、パラジウム、ニッケル、コバルト、ルテニウム、イリジウム、又はレニウム等の金属、合金、もしくはその塩化物等が挙げられる。またこれらの触媒は、触媒活性、再現性、保存安定性、操作性、リサイクルの観点から、粉末担体に分散させた触媒を用いる方が好ましい。
前記粉末担体としては例えば、炭素、アルミナ、シリカーアルミナ、シリカ、炭酸バリウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、又はゼオライト等が挙げられ、好ましくは、これら粉末担体に担持された白金、ロジウム、又はパラジウムの金属、若しくはその硫化物、又は水酸化物等である。具体的には、例えば白金−炭素、白金(II)スルフィド−炭素、白金−アルミナ、白金−シリカーアルミナ、白金−シリカ、白金−炭酸バリウム、白金−硫酸バリウム、白金−炭酸カルシウム、白金−酸化チタン、白金−酸化ジルコニウム、白金−ゼオライト、白金−アスベスト、白金ロジウム合金−炭素、白金パラジウム合金−炭素、ロジウム−炭素、ロジウム−アルミナ、ロジウム−シリカ、ロジウム−炭酸カルシウム、パラジウム−炭素、水酸化パラジウム(II)−炭素、パラジウム(II)スルフィド−炭素、パラジウム−アルミナ、パラジウム−シリカーアルミナ、パラジウム−シリカ、パラジウム−炭酸バリウム、パラジウム−硫酸バリウム、パラジウム−炭酸カルシウム、パラジウム−酸化チタン、パラジウム−酸化ジルコニウム、パラジウム−ゼオライト、パラジウム−アスベスト、ルテニウム−炭素、ルテニウム−アルミナ、ルテニウム−シリカ、ルテニウム−炭酸カルシウム、イリジウム−炭素、イリジウム−アルミナ、イリジウム−シリカ、イリジウム−炭酸カルシウム等が挙げられる。
これら金属触媒は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。好ましくは、パラジウム−炭素、ロジウム−炭素、白金−炭素、又は水酸化パラジウム(II)−炭素であり、更に好ましくはロジウム−炭素、パラジウム−炭素、又は水酸化パラジウム(II)−炭素であり、特に好ましくはパラジウム−炭素である。
前記金属触媒の使用量としては、多すぎるとコストや後処理の点で好ましくないため、前記化合物(1)に対して、好ましくは5倍重量以下であり、更に好ましくは0.01〜1.0倍重量であり、特に好ましくは0.05〜0.5倍重量である。
本反応の溶媒としては、反応に影響を与えない限りにおいては特に制限はなく、例えば、水;メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、tert−ブタノール、エチレングリコール等のアルコール系溶媒;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、メチルtert−ブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル系溶媒;酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル等のエステル系溶媒;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、メチルシクロヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒等が挙げられる。好ましくは、水;メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、tert−ブタノール、エチレングリコール等のアルコール系溶媒;酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル等のエステル系溶媒;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒であり、更に好ましくは水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、酢酸エチル、又はトルエンである。特に好ましくはメタノールである。
これらは単独で用いても良く、2種以上を併用してもよい。2種以上を併用する場合、その混合比は特に制限されない。
溶媒の使用量としては、多すぎるとコストや後処理の点で好ましくないため、前記化合物(1)に対して好ましくは50倍重量以下であり、更に好ましくは20倍重量以下である。
反応温度には特に制限はなく、適宜設定すればよいが、副生成物の生成を少なくするため、好ましくは−20〜100℃であり、更に好ましくは0〜50℃であり、特に好ましくは5℃〜30℃である。
また、本反応における水素圧は、好ましくは5.0MPa以下であり、更に好ましくは0.1〜1.0MPaである。
反応時間については特に制限は無く、好ましくは0.1〜48時間であり、更に好ましくは0.5〜24時間である。
前記化合物(1)、前記化合物(2)、溶媒、金属触媒、水素の混合順序について特に制限はないが、安全性の観点から、好ましくは前記化合物(1)、前記化合物(2)、金属触媒、溶媒の混合物に、水素を添加すると良い。
反応後の後処理としては、反応液から生成物を取得するための一般的な処理を行えばよい。例えば、反応終了後の反応液から金属触媒を濾別し、濾液から減圧加熱等の操作により反応溶媒を留去すると目的物が得られる。
このようにして得られた目的物は、後続工程に使用できる十分な純度を有しているが、純度をさらに高める目的で、晶析、分別蒸留、転溶洗浄、前記化合物(3)と酸から塩を形成させて溶媒から晶析する方法、カラムクロマトグラフィー等の一般的な精製手法により、さらに純度を高めてもよい。
精製手法として好ましくは、以下の方法が挙げられる。
精製法1:前記化合物(3)を有機溶媒に溶解し、酸を含む水溶液で洗浄して、混入している不純物を除去する方法。
精製法2:前記化合物(3)を溶媒から晶析することにより結晶として分離して、混入している不純物を除去する方法。
精製法3:前記化合物(3)と酸から塩を形成させて水に溶解し、有機溶媒で洗浄して混入している不純物を有機溶媒中に除去する方法。
まず精製法1について説明する。
有機溶媒としては、水と相溶性がない限りにおいては特に制限は無く、例えば、ジエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒;四塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン系溶媒;酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸tert−ブチル等のエステル系溶媒等が挙げられる。好ましくは、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒;四塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン系溶媒;酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸tert−ブチル等のエステル系溶媒であり、更に好ましくは酢酸エチル、トルエン、又はクロロベンゼンであり、特に好ましくはトルエン、又はクロロベンゼンである。
これらは単独で用いても良く、2種以上を併用してもよい。2種以上を併用する場合、その混合比は特に制限されない。
溶媒の使用量としては、多すぎるとコストや後処理の点で好ましくないため、前記化合物(3)に対して好ましくは50倍重量以下であり、更に好ましくは20倍重量以下である。
また、酸としては、例えば、フッ化水素、塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素、硫酸、硝酸、リン酸、ホウ酸等の無機酸;蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ピバル酸、クロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、シュウ酸、L−酒石酸、D−酒石酸、マンデル酸等のカルボン酸;メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、4−メチルベンゼンスルホン酸、カンファースルホン酸等のスルホン酸が挙げられる。好ましくは塩化水素、臭化水素、硫酸、酢酸、リン酸、メタンスルホン酸、又は4−メチルベンゼンスルホン酸であり、更に好ましく塩化水素、硫酸、酢酸、リン酸、又はメタンスルホン酸であり、特に好ましくは塩化水素、酢酸、又はリン酸である。
酸の使用量としては、好ましくは0.5〜20倍モル量であり、更に好ましくは0.5〜10倍モル量である。
酸を含む水溶液における水の使用量としては、多すぎるとコストや後処理の点で好ましくないため、前記化合物(3)に対して好ましくは50倍重量以下であり、更に好ましくは20倍重量以下である。
次に精製法2について説明する。
溶媒としては特に制限はなく、例えば、水;メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、tert−ブタノール、エチレングリコール等のアルコール系溶媒;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、メチルシクロヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒;四塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン系溶媒;酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸tert−ブチル等のエステル系溶媒;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド系溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒;ジメチルプロピレンウレア等のウレア系溶媒;ヘキサメチルホスホン酸トリアミド等のホスホン酸トリアミド系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル系溶媒等が挙げられる。
好ましくは、水;メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、tert−ブタノール、エチレングリコール等のアルコール系溶媒;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒;四塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン系溶媒;酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸tert−ブチル等のエステル系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル系溶媒であり、更に好ましくはイソプロパノール、アセトン、酢酸エチル、トルエン、ヘキサン、又はクロロベンゼンであり、特に好ましくはトルエン、酢酸エチル、又はクロロベンゼンである。
これらは単独で用いても良く、2種以上を併用してもよい。2種以上を併用する場合、その混合比は特に制限されない。前記溶媒の使用量としては、多すぎるとコストや後処理の点で好ましくないため、前記化合物(3)に対して好ましくは50倍重量以下であり、更に好ましくは20倍重量以下である。
また、前記化合物(3)を単離する際の結晶化方法としては特に限定されないが、例えば以下のような方法が挙げられる。
(a)前記化合物(3)を溶媒に溶解した後、濃縮して溶媒を留去することにより結晶化させる方法。
(b)前記化合物(3)を溶媒に溶解した後、冷却して結晶化させる方法。
(c)前記化合物(3)を溶媒に溶解した後、貧溶媒を添加または貧溶媒に濃縮置換することにより結晶化させる方法。
また、(a)、(b)、(c)の方法を適宜組み合わせて結晶化させることもできる。
(c)の方法で用いる貧溶媒としては例えばヘキサン等が挙げられる。また、結晶化の際には種晶を加えてもよい。
(a)〜(c)の結晶化方法における実施温度は、特に限定されないが、使用する溶媒の種類により適宜選択すればよく、好ましくは使用する溶媒種又は混合溶媒種に、前記化合物(3)が溶解する温度未満で、目標とする析出量と結晶の品質に応じて設定すればよい。
上記(a)〜(c)の結晶化方法により析出した前記化合物(3)は、減圧濾過、加圧濾過、又は遠心分離等の方法により分離、取得することができる。また、取得結晶中に母液が残存して結晶の純度が低下する場合は必要に応じて、更に有機溶媒で洗浄することにより、品質を高めることもできる。
結晶の乾燥方法としては、熱分解や溶融を避けて、約60℃以下で、減圧乾燥(真空乾燥)するのが望ましい。
次に精製法3について説明する。
酸としては、例えば、塩化水素、臭化水素、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸;蟻酸、酢酸、シュウ酸、クエン酸等の有機酸が挙げられる。好ましくは塩化水素、又は硫酸であり、更に好ましくは塩化水素である。特に塩化水素が水に溶解させた塩酸が好ましい。
酸の使用量は、水溶液のpHに応じて決定される。すなわち、水溶液が所定のpHになるように酸を加える。好ましくはpHが7以下であり、更に好ましくは1〜5である。
洗浄に用いる前記有機溶媒としては、水と相溶性がない限りにおいては特に制限は無く、好ましくはトルエン、クロロベンゼン、酢酸エチル、又はメチルtert−ブチルエーテルであり、更に好ましくはトルエン、クロロベンゼン、又は酢酸エチルであり、特に好ましくはトルエン、又はクロロベンゼンである。
有機溶媒の使用量としては、多すぎるとコストや後処理の点で好ましくないため、前記化合物(3)に対して好ましくは50倍重量以下であり、更に好ましくは20倍重量以下である。
このようにして取得した前記化合物(3)を含む水溶液は、更に塩基を添加してpHを調整することにより、前記化合物(3)を遊離させ、抽出、濃縮等の操作を行うことにより、化学純度の向上した前記化合物(3)を単離することもできる。
また、精製法1、精製法2、精製法3の方法を適宜組み合わせてもよく、前述した一般的精製法とも適宜組み合わせてよい。
工程2
本工程では、工程1で製造した前記化合物(3)を、塩基とスルホニル化剤で処理することにより、下記式(4);
Figure 2010095453
で表される光学活性1−アリール−3−(スルホニルオキシ)−ピロリジンを製造する。
ここで、Ar、*は前記に同じである。
は置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基、又は置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基を表す。置換基としては例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、ニトロ基、ニトロソ基、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシアミノ基、炭素数1〜12のアルキルアミノ基、炭素数1〜12のジアルキルアミノ基、炭素数7〜12のアラルキルアミノ基、炭素数7〜12のジアラルキルアミノ基、炭素数1〜12のアルキルスルホニルアミノ基、スルホン酸基、スルホンアミド基、アジド基、トリフルオロメチル基、カルボキシル基、炭素数1〜12のアシル基、炭素数7〜12のアロイル基、ヒドロキシル基、炭素数1〜12のアルキルオキシ基、炭素数7〜12のアラルキルオキシ基、炭素数6〜12のアリールオキシ基、炭素数1〜12のアシルオキシ基、炭素数7〜12のアロイルオキシ基、炭素数3〜12のシリルオキシ基、炭素数1〜12のアルキルスルホニルオキシ基、又は炭素数1〜12のアルキルチオ基等が挙げられ、置換基の数は0〜5個が挙げられる。アルキル基として例えば、メチル基、エチル基、tert−ブチル基等が挙げられる。アリール基としては、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基等が挙げられる。
として好ましくは、メチル基、トリフルオロメチル基、フェニル基、4−メチルフェニル基、4−クロロフェニル基、2−ニトロフェニル基、3−ニトロフェニル基、又は4−ニトロフェニル基であり、更に好ましくはメチル基、又は4−メチルフェニル基であり、特に好ましくはメチル基である。
スルホニル化剤として好ましくは、塩化メタンスルホニル、無水メタンスルホニル、無水トリフルオロメタンスルホニル、塩化ベンゼンスルホニル、塩化4−メチルベンゼンスルホニル、塩化4−クロロベンゼスルホニル、塩化2−ニトロベンゼンスルホニル、塩化3−ニトロベンゼンスルホニル、又は塩化4−ニトロベンゼンスルホニル等が挙げられ、更に好ましくは、塩化メタンスルホニル、又は塩化4−メチルベンゼンスルホニルであり、特に好ましくは塩化メタンスルホニルである。
スルホニル化剤の使用量として好ましくは、前記化合物(3)に対して、2〜10倍モル量であり、更に好ましくは2〜5倍モル量である。
また、塩基としては、トリエチルアミン、トリn−ブチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアミノピリジン、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン等の第3級アミン類;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化マグネシウム等の金属水酸化物;炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の金属炭酸塩;炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の金属炭酸水素塩等が挙げられる。好ましくはトリエチルアミン、ピリジン、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、又は炭酸水素ナトリウムであり、更に好ましくはトリエチルアミン、ピリジン、水酸化ナトリウム、又は炭酸カリウムであり、特に好ましくはトリエチルアミンである。
塩基の使用量として好ましくは、前記化合物(3)に対して、2〜20倍モル量であり、更に好ましくは2〜10倍モル量である。
また、本工程においては、必要に応じて溶媒を添加してもよい。
溶媒としては、反応に影響を与えない限りにおいては特に制限はなく、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、メチルシクロヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒;四塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン系溶媒;酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸tert−ブチル等のエステル系溶媒;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド系溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒;ジメチルプロピレンウレア等のウレア系溶媒;ヘキサメチルホスホン酸トリアミド等のホスホン酸トリアミド系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル系溶媒等が挙げられる。好ましくは、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル等のエステル系溶媒;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒;四塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン系溶媒であり、更に好ましくは酢酸エチル、トルエン、又はクロロベンゼンであり、特に好ましくは酢酸エチルである。これらは単独で用いても良く、2種以上を併用してもよい。2種以上を併用する場合、その混合比は特に制限されない。
溶媒の使用量としては、多すぎるとコストや後処理の点で好ましくないため、前記化合物(3)に対して好ましくは50倍重量以下であり、更に好ましくは20倍重量以下である。
反応温度には特に制限はなく、適宜設定すればよいが、副生成物の生成を少なくするため、好ましくは−40〜80℃であり、更に好ましくは−20〜50℃であり、特に好ましくは−5℃〜30℃である。
反応時間については特に制限は無く、好ましくは0.1〜24時間であり、更に好ましくは0.5〜12時間である。
前記化合物(3)、スルホニル化剤、塩基、溶媒の混合順序について特に制限はない。
反応終了後、得られた反応液をそのまま次工程に供してもよいが、一般的な後処理を行い、反応液から前記化合物(4)を単離してもよい。例えば、反応終了後の反応液に水、又は必要に応じて塩酸水溶液、硫酸水溶液等の酸水溶液を加えて中和し、一般的な抽出溶媒、例えば酢酸エチル、ジエチルエーテル、塩化メチレン、トルエン、ヘキサン等を用いて抽出操作を行う。得られた抽出液から減圧加熱等の操作により、反応溶媒及び抽出溶媒を留去すると目的物が得られる。
このようにして得られた目的物は、後続工程に使用できる十分な純度を有しているが、純度をさらに高める目的で、晶析、分別蒸留、転溶洗浄、カラムクロマトグラフィー等の一般的な精製手法により、さらに純度を高めてもよい。精製手法として好ましくは、前記化合物(4)を溶媒から晶析することにより結晶として分離して、不純物を除去する方法が挙げられる。
晶析に用いる溶媒や結晶化方法等については、工程1の精製法2で行った説明と同じである。
また、本工程で得られる前記化合物(4)において、Arが4−メチルオキシフェニルである下記式(10);
Figure 2010095453
で表される光学活性1−(4−メチルオキシフェニル)−3−(スルホニルオキシ)−ピロリジンは文献未知の新規化合物である。
工程3
本工程では、工程2で製造した前記化合物(4)の3位を求核置換反応することにより、下記式(5);
Figure 2010095453
で表される光学活性1−アリール−3−置換ピロリジン、又はその塩を製造する。
ここで、Ar、*は前記に同じである。
は置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜20のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜20のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素数7〜20のアラルキル基、置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基、置換基を有していてもよい炭素数3〜20のヘテロアリール基、シアノ基、水酸基、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキルオキシ基、置換基を有していてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基、置換基を有していてもよい炭素数2〜20のアシルオキシ基、置換基を有していてもよい炭素数7〜20のアロイルオキシ基、チオール基、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキルチオ基、置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリールチオ基、炭素数2〜20のアシルチオ基、アミノ基、ヒドロキシアミノ基、メトキシアミノ基、アジド基、フタルイミド基、ニトロ基、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキルアミノ基、置換基を有していてもよい炭素数7〜20のアラルキルアミノ基、置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリールアミノ基、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のジアルキルアミノ基、又は置換基を有していてもよい炭素数7〜20のジアラルキルアミノ基を表す。
置換基としては例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、ニトロ基、ニトロソ基、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシアミノ基、炭素数1〜12のアルキルアミノ基、炭素数1〜12のジアルキルアミノ基、炭素数7〜12のアラルキルアミノ基、炭素数7〜12のジアラルキルアミノ基、炭素数1〜12のアルキルスルホニルアミノ基、スルホン酸基、スルホンアミド基、アジド基、トリフルオロメチル基、カルボキシル基、炭素数1〜12のアシル基、炭素数7〜12のアロイル基、ヒドロキシル基、炭素数1〜12のアルキルオキシ基、炭素数7〜12のアラルキルオキシ基、炭素数6〜12のアリールオキシ基、炭素数1〜12のアシルオキシ基、炭素数7〜12のアロイルオキシ基、炭素数3〜12のシリルオキシ基、炭素数1〜12のアルキルスルホニルオキシ基、又は炭素数1〜12のアルキルチオ基等が挙げられ、置換基の数は0〜5個が挙げられる。
アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基等が挙げられる。
シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、メタリル基等が挙げられる。
アラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。
アリール基としては、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基等が挙げられる。
ヘテロアリール基としては、ピリジル基、フラニル基、チエニル基、ピローリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、ピラゾリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチアゾリル基、インドリル基等が挙げられる。
として好ましくは、メチル基、1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル基、フェニル基、シアノ基、水酸基、メチルオキシ基、ベンジルオキシ基、アセチルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、チオール基、メチルチオ基、フェニルチオ基、アセチルチオ基、アミノ基、アジド基、フタルイミド基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、トリチルアミノ基、ベンジルアミノ基、1−フェネチルアミノ基、フェニルアミノ基、ジメチルアミノ基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、又はジベンジルアミノ基であり、更に好ましくは1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル基、ベンジルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、又はアミノ基である。
本工程は、前記化合物(5)のRの種類に応じて導入方法が異なるので、最適な導入方法を適宜選択すればよい。
一般に、炭素原子による求核置換反応の場合は、前記化合物(4)に対してカルボアニオン又はシアン化物イオン等の求核試剤を作用させると、前記化合物(4)の脱離基の反対側から求核試剤が近づいて、炭素と結合をつくると同時に脱離基が離れ、新たな置換基の導入された前記化合物(5)が生成する。
カルボアニオンとしては、例えば、メチルリチウム、n−ブチルリチウム、フェニルリチウム等のリチウム試薬;塩化n−ブチルマグネシウム、臭化フェニルマグネシウム等のグリニャール試薬;ジエチル亜鉛、フェニル銅、テトラフェニル鉛、テトラフェニルチタン、テトラフェニルジルコニウム、ジシクロペンタジエチル鉄、臭化フェニルパラジウム等の遷移金属試薬が挙げられる。又はアルデヒド、ケトン、エステル、ニトリル、スルホキシド、スルホン、スルホキソニウム化合物、イミン化合物、ニトロ化合物、ホスホニウム化合物、ホスフィンオキシド、ホスホン酸エステル等の活性水素を持つ炭化水素化合物に塩基を作用させて、カルボアニオンを発生させてもよい。
具体的には、例えば、Rが1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル基の場合は、ジフェニルアセトニトリルと塩基から調製したカルボアニオンと前記化合物(4)を反応させればよい。
ジフェニルアセトニトリルの使用量として好ましくは、前記化合物(4)に対して1〜10倍モル量であり、更に好ましくは1〜5倍モル量である。
塩基として好ましくは、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の金属水素化物;ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の金属アルコキシドであり、更に好ましくはナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド等の金属アルコキシドであり、特に好ましくはカリウムtert−ブトキシドである。
塩基の使用量として好ましくは、前記化合物(4)に対して、1〜20倍モル量であり、更に好ましくは1〜10倍モル量である。
本工程の溶媒としては、反応に影響を与えない限りにおいては特に制限はないが、好ましくはテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル系溶媒であり、更に好ましくはテトラヒドロフラン、又は1,4−ジオキサンであり、特に好ましくはテトラヒドロフランである。これらは単独で用いても良く、2種以上を併用してもよい。2種以上を併用する場合、その混合比は特に制限されない。
溶媒の使用量としては、多すぎるとコストや後処理の点で好ましくないため、前記化合物(4)に対して好ましくは50倍重量以下であり、更に好ましくは20倍重量以下である。
反応温度には特に制限はなく、適宜設定すればよいが、副生成物の生成を少なくするため、好ましくは20〜120℃であり、更に好ましくは40〜100℃であり、特に好ましくは50℃〜80℃である。
反応時間については特に制限は無く、好ましくは0.1〜24時間であり、更に好ましくは0.5〜12時間である。
前記化合物(4)、ジフェニルアセトニトリル、塩基、溶媒の混合順序について特に制限はない。
反応終了後、得られた反応液をそのまま次工程に供してもよいが、一般的な後処理を行い、反応液から目的物を単離してもよい。例えば、反応終了後の反応液に水、又は必要に応じて塩酸水溶液、硫酸水溶液等の酸水溶液を加えて中和し、一般的な抽出溶媒、例えば酢酸エチル、ジエチルエーテル、塩化メチレン、トルエン、ヘキサン等を用いて抽出操作を行う。得られた抽出液から減圧加熱等の操作により、反応溶媒及び抽出溶媒を留去すると目的物が得られる。
このようにして得られた目的物は、後続工程に使用できる十分な純度を有しているが、純度をさらに高める目的で、晶析、分別蒸留、転溶洗浄、カラムクロマトグラフィー等の一般的な精製手法により、さらに純度を高めてもよい。
続いて、酸素、硫黄、窒素、リン等のヘテロ原子による求核置換反応の場合について説明する。この場合は、前記化合物(4)に対し、水酸化物イオン、アルコキシドイオン、カルボキシドイオン、メルカプチドイオン、アジ化物イオン、フタルイミドイオン、亜硝酸イオン、アミドイオン、ホスフィドイオン等の求核試剤を作用させると、前記化合物(4)の脱離基の反対側から求核試剤が近づいて、炭素と結合をつくると同時に脱離基が離れ、新たな置換基の導入された前記化合物(5)が生成する。前記イオンとしては、アルコール、カルボン酸、チオール、フタルイミド、アミン、ホスフィン等に塩基を作用させて調製してもよい。
具体的には、例えば、Rがアミノ基の場合、前記化合物(4)とアンモニアを反応させるとよい。また、本工程には反応を加速する目的で更に塩基を添加してもよく、アンモニアを過剰に用いてその一部を前記塩基として用いてもよい。前記塩基として好ましくは、アンモニア、又はトリエチルアミンであり、更に好ましくはアンモニアである。特にアンモニアとしては水に溶解させたアンモニア水が好ましい。
アンモニアの使用量として好ましくは、前記化合物(4)に対して、2〜100倍モル量であり、更に好ましくは2〜50倍モル量である。
本工程には溶媒を必要としないが、原料及び生成物の溶解度を高める目的で溶媒を添加してもよい。
溶媒としては、反応に影響を与えない限りにおいては特に制限はなく、好ましくは水;メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、tert−ブタノール、エチレングリコール等のアルコール系溶媒であり、更に好ましくは水、又はメタノールであり、特に好ましくは水である。
反応温度には特に制限はなく、適宜設定すればよいが、副生成物の生成を少なくするため、好ましくは20〜150℃であり、更に好ましくは40〜120℃であり、特に好ましくは50℃〜80℃である。
反応時間については特に制限は無く、好ましくは0.1〜24時間であり、更に好ましくは0.5〜12時間である。
前記化合物(4)、アンモニア、塩基、溶媒の混合順序について特に制限はない。
反応終了後、得られた反応液をそのまま次工程に供してもよいが、一般的な後処理を行い、反応液から目的物を単離してもよい。例えば、反応終了後の反応液に水、又は必要に応じて塩酸水溶液、硫酸水溶液等の酸水溶液を加えて中和し、一般的な抽出溶媒、例えば酢酸エチル、ジエチルエーテル、塩化メチレン、トルエン、ヘキサン等を用いて抽出操作を行う。得られた抽出液から減圧加熱等の操作により、反応溶媒及び抽出溶媒を留去すると目的物が得られる。
このようにして得られた目的物は、後続工程に使用できる十分な純度を有しているが、純度をさらに高める目的で、晶析、分別蒸留、転溶洗浄、カラムクロマトグラフィー等の一般的な精製手法により、さらに純度を高めてもよい。
次に、本工程の立体化学について説明する。本工程の求核置換反応はS2型であるため、3位の立体化学は反転を伴って進行することになる。即ち、前記化合物(4)の絶対立体配置がSの場合、生成物の前記化合物(5)の絶対立体配置はRとなり、前記化合物(4)の絶対立体配置がRの場合は、生成物の前記化合物(5)の絶対立体配置はSとなる。
工程4
本工程では、工程1で製造した前記化合物(3)に、塩基と下記式(6);
Figure 2010095453
で表される化合物を作用させることにより、下記式(7);
Figure 2010095453
で表される光学活性1−アリール−3−ピロリジノール誘導体又はその塩を製造する。
ここで、Rは置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜20のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜20のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素数7〜20のアラルキル基、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアシル基、又は置換基を有していてもよい炭素数7〜20のアロイル基を表す。置換基としては例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、ニトロ基、ニトロソ基、シアノ基、アミノ基、ヒドロキシアミノ基、炭素数1〜12のアルキルアミノ基、炭素数1〜12のジアルキルアミノ基、炭素数7〜12のアラルキルアミノ基、炭素数7〜12のジアラルキルアミノ基、炭素数1〜12のアルキルスルホニルアミノ基、スルホン酸基、スルホンアミド基、アジド基、トリフルオロメチル基、カルボキシル基、炭素数1〜12のアシル基、炭素数7〜12のアロイル基、ヒドロキシル基、炭素数1〜12のアルキルオキシ基、炭素数7〜12のアラルキルオキシ基、炭素数6〜12のアリールオキシ基、炭素数1〜12のアシルオキシ基、炭素数7〜12のアロイルオキシ基、炭素数3〜12のシリルオキシ基、炭素数1〜12のアルキルスルホニルオキシ基、又は炭素数1〜12のアルキルチオ基等が挙げられ、置換基の数は0〜5個が挙げられる。アルキル基として例えば、メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基等が挙げられる。シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、メタリル基等が挙げられる。アラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。アシル基としてはアセチル基、プロピオニル基、n−ブチリル基、イソブチリル基、ピバロイル基等が挙げられる。アロイル基としては、ベンゾイル基、ナフトイル基等が挙げられる。
として好ましくは、メチル基、アリル基、ベンジル基、アセチル基、ピバロイル基、又はベンゾイル基であり、更に好ましくはベンジル基、又はベンゾイル基である。また、Lは脱離基を表し、例えば、スルホニルオキシ基、スルホン酸基、リン酸エステル基、ハロゲン原子、アシルオキシ基、アロイルオキシ基等が挙げられる。前記化合物(6)として好ましくは、臭化メチル、ヨウ化メチル、メタンスルホン酸メチル、硫酸ジメチル、リン酸トリメチル、塩化アリル、臭化アリル、塩化ベンジル、臭化ベンジル、塩化アセチル、臭化アセチル、無水酢酸、塩化ピバロイル、塩化ベンゾイル、無水安息香酸であり、更に好ましくは塩化ベンジル、又は塩化ベンゾイルである。
本工程は、前記化合物(6)の種類に応じて導入方法が異なるので、最適な導入方法を適宜選択すればよい。
具体的には例えば、Rがベンジル基の場合について説明すると、前記化合物(3)を、塩基存在下に、塩化ベンジル、臭化ベンジル、又はヨウ化ベンジル等のハロゲン化ベンジルと反応させればよく、必要に応じて12−クラウン−4、15−クラウン−5、18−クラウン−6、24−クラウン−8、ジベンゾ−18−クラウン−6、ジベンゾ−24−クラウン−8、ジシクロヘキシル−18−クラウン−6、ジシクロヘキシル−24−クラウン−8等のクラウンエーテル類;クリプタンド[2,2]、クリプタンド[2,2,1]、クリプタンド[2,2,2]等のクリプタンド類;塩化トリオクチルメチルアンモニウム[商品名:ALIQUAT 336]、臭化トリオクチルメチルアンモニウム、塩化メチルトリアルキル(炭素数8から10)アンモニウム[商品名:Adogen 464]、フッ化テトラブチルアンモニウム、塩化テトラブチルアンモニウム、臭化テトラブチルアンモニウム、ヨウ化テトラブチルアンモニウム等の4級アンモニウム塩等の相間移動触媒を添加してもよい。
また、Rがベンゾイル基の場合、前記化合物(3)を塩基存在下に、塩化ベンゾイル、臭化ベンゾイル、又は無水安息香酸等と反応させればよい。
また、上記塩基としては、Rの導入方法に応じて最適な塩基を適宜選択すればよく、例えば、トリエチルアミン、トリn−ブチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアミノピリジン、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン等の第3級アミン類;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化マグネシウム等の金属水酸化物;炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の金属炭酸塩;炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の金属炭酸水素塩;n−ブチルリチウム、フェニルリチウム等の有機リチウム試薬;塩化n−ブチルマグネシウム、塩化tert−ブチルマグネシウム等のグリニャール試薬;ナトリウムアミド、カリウムアミド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド等のアルカリ金属アミド;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムイソプロポキシド、リチウムtert−ブトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルキル金属アルコキシド等が挙げられる。好ましくは、トリエチルアミン、トリn−ブチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアミノピリジン、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン等の第3級アミン類;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化マグネシウム等の金属水酸化物;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムイソプロポキシド、リチウムtert−ブトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルキル金属アルコキシドであり、更に好ましくは、トリエチルアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、又はカリウムtert−ブトキシドであり、特に好ましくはトリエチルアミン、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム、又はカリウムtert−ブトキシドである。
塩基の使用量として好ましくは、前記化合物(3)に対して、2〜20倍モル量であり、更に好ましくは2〜10倍モル量である。
また、本工程においては、必要に応じて溶媒を添加してもよい。
溶媒としては、反応に影響を与えない限りにおいては特に制限はなく、例えば、水;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、メチルtert−ブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル系溶媒;酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル等のエステル系溶媒;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、メチルシクロヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒;四塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル系溶媒;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド系溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、N−メチル−ε−カプロラクタム、ヘキサメチルホスホルアミド等のアミド系溶媒;ジメチルプロピレンウレア等のウレア系溶媒;ヘキサメチルホスホン酸トリアミド等のホスホン酸トリアミド系溶媒等が挙げられる。
好ましくは水;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒;四塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン系溶媒;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド系溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、N−メチル−ε−カプロラクタム、ヘキサメチルホスホルアミド等のアミド系溶媒であり、更に好ましくは水、テトラヒドロフラン、トルエン、クロロベンゼン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、又はN,N−ジメチルアセトアミドであり、特に好ましくは水、テトラヒドロフラン、トルエン、又はN,N−ジメチルアセトアミドである。
これらは単独で用いても良く、2種以上を併用してもよい。2種以上を併用する場合、その混合比は特に制限されない。
溶媒の使用量としては、多すぎるとコストや後処理の点で好ましくないため、前記化合物(3)に対して好ましくは50倍重量以下であり、更に好ましくは20倍重量以下である。
反応温度には特に制限はなく、適宜設定すればよいが、副生成物の生成を少なくするため、好ましくは−40〜150℃であり、更に好ましくは−20〜120℃であり、特に好ましくは−5℃〜100℃である。
反応時間については特に制限は無く、好ましくは0.1〜48時間であり、更に好ましくは0.5〜24時間である。
前記化合物(3)、前記化合物(6)、塩基、溶媒、必要に応じて添加する相間移動触媒の混合順序について特に制限はない。
反応終了後、得られた反応液をそのまま次工程に供しても良いが、一般的な後処理を行い、反応液から前記化合物(7)を単離しても良い。例えば、反応終了後の反応液に水、又は必要に応じて塩酸水溶液、硫酸水溶液等の酸水溶液を加えて中和し、一般的な抽出溶媒、例えば酢酸エチル、ジエチルエーテル、塩化メチレン、トルエン、ヘキサン等を用いて抽出操作を行う。得られた抽出液から減圧加熱等の操作により、反応溶媒及び抽出溶媒を留去すると目的物が得られる。
このようにして得られた目的化合物は、後続工程に使用できる十分な純度を有しているが、純度をさらに高める目的で、晶析、分別蒸留、転溶洗浄、前記化合物(7)と酸から塩を形成させて溶媒から晶析する方法、カラムクロマトグラフィー等の一般的な精製手法により、さらに純度を高めてもよい。
本発明における光学活性1−アリール−3−置換ピロリジン、又はその塩の製造法についての説明は以上である。
次に、工程1、3、又は4で製造した前記式(3)、(5)、(9)において、Arが4−メチルオキシフェニル基である下記式(8);
Figure 2010095453
で表される光学活性1−(4−メチルオキシフェニル)−3−置換ピロリジン、又はその塩の、1位の4−メチルオキシフェニル基を脱離することにより、下記式(9);
Figure 2010095453
で表される光学活性3−置換ピロリジン又はその塩を製造する方法について説明する。
ここで、R、*は前記に同じである。なお、1−(4−メチルオキシフェニル)−3−置換ピロリジンの光学活性体は文献未知であり、本発明が最初の製造例である。特に、Rが1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル基、ベンジルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、又はアミノ基である前記化合物(8)は有用な新規化合物である。
本工程における窒素原子上の4−メチルオキシフェニル基の脱離法としては、酸水溶液存在下に酸化剤を作用する方法が知られており、例えば、Tetrahedron Letters,47,(2006),P.8109−8113に記載されている。
酸化剤として好ましくは、硝酸セリウムアンモニウム、酢酸ヨードソベンゼン、デス・マーチン試薬、過酸化水素、過マンガン酸カリウム、過酢酸、過ヨウ素酸、過ヨウ素酸ナトリウム、過ヨウ素酸カリウム、次亜塩素酸、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、トリクロロイソシアヌル酸、N−塩化コハク酸イミド、N−臭化コハク酸イミド、N−ヨウ化コハク酸イミド、塩素、ヨウ素、又は臭素であり、更に好ましくはトリクロロイソシアヌル酸、N−臭化コハク酸イミド、又は臭素であり、特に好ましくはN−臭化コハク酸イミドである。
酸化剤の使用量としては、前記化合物(8)に対して、好ましくは0.5〜5倍モル量であり、更に好ましくは0.5〜3倍モル量である。
また、酸としては例えば、フッ化水素、塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素、硫酸、硝酸、リン酸、ホウ酸等の無機酸;蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ピバル酸、クロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、シュウ酸、L−酒石酸、D−酒石酸、マンデル酸等のカルボン酸;メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、4−メチルベンゼンスルホン酸、カンファースルホン酸等のスルホン酸が挙げられる。好ましくは塩化水素、臭化水素、硫酸、メタンスルホン酸、又は4−メチルベンゼンスルホン酸であり、更に好ましく塩化水素、臭化水素、硫酸、又は4−メチルベンゼンスルホン酸であり、特に好ましくは塩化水素、硫酸、又は4−メチルベンゼンスルホン酸である。これらは単独で用いても良く、2種以上を併用してもよい。2種以上を併用する場合、その混合比は特に制限されない。
酸の使用量としては、前記化合物(8)に対して、好ましくは0.5〜10倍モル量であり、更に好ましくは0.5〜5倍モル量である。
また、本工程においては、必要に応じて溶媒を添加してもよい。
溶媒としては、反応に影響を与えない限りにおいては特に制限はなく、例えば、水;酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル等のエステル系溶媒;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、メチルtert−ブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル系溶媒;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド系溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒;ジメチルプロピレンウレア等のウレア系溶媒;ヘキサメチルホスホン酸トリアミド等のホスホン酸トリアミド系溶媒を用いることができる。
好ましくは水;酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル等のエステル系溶媒;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、メチルtert−ブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル系溶媒;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル系溶媒;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、メチルシクロヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒;塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン系溶媒であり、更に好ましくは水、酢酸エチル、アセトニトリル、トルエン、又はクロロベンゼンであり、特に好ましくは水、又はアセトニトリルである。
これらは単独で用いても良く、2種以上を併用してもよい。2種以上を併用する場合、その混合比は特に制限されない。
溶媒の使用量としては、多すぎるとコストや後処理の点で好ましくないため、前記化合物(8)に対して好ましくは50倍重量以下であり、更に好ましくは20倍重量以下である。
反応温度には特に制限はなく、適宜設定すればよいが、副生成物の生成を少なくするため、好ましくは−40〜80℃であり、更に好ましくは−20〜50℃であり、特に好ましくは−5℃〜30℃である。
反応時間については特に制限は無く、好ましくは0.1〜24時間であり、更に好ましくは0.5〜12時間である。
前記化合物(8)、酸化剤、酸、溶媒の混合順序について特に制限はない。
反応終了後、得られた反応液をそのまま次工程に供しても良いが、一般的な後処理を行い、反応液から前記化合物(9)を単離しても良い。例えば、反応終了後の反応液を濃縮した後、水、又は必要に応じて水酸化ナトリウム水溶液、炭酸カリウム水溶液等の塩基水溶液を加えて中和し、一般的な抽出溶媒、例えば酢酸エチル、ジエチルエーテル、塩化メチレン、トルエン、ヘキサン等を用いて抽出操作を行う。得られた抽出液から減圧加熱等の操作により、反応溶媒及び抽出溶媒を留去すると目的物が得られる。
このようにして得られた目的物は、後続工程に使用できる十分な純度を有しているが、純度をさらに高める目的で、晶析、分別蒸留、転溶洗浄、前記化合物(9)と酸から塩を形成させて溶媒から晶析する方法、カラムクロマトグラフィー等の一般的な精製手法により、さらに純度を高めてもよい。
以下、実施例を示して本発明を更に詳細に説明するが、これら実施例は本発明を何ら限定するものではない。
実施例に記載している光学活性1−アリール−3−ピロリジノール、光学活性1−アリール−3−置換ピロリジン、又は光学活性3−置換ピロリジンの純度、及び光学純度は、以下のHPLC法により分析した。なお、純度の標記である「wt%」は重量%を意味し、「area%」は面積百分率を意味している。
[化学純度分析法及び含量分析法(グラジエント法)]
カラム ナカライ製 {コスモシル5C18ARII 250×4.6mm}、移動相A:0.1%リン酸水溶液,移動相B:アセトニトリル(移動相A%/移動相B%=90/10〜40/60)、流速:1.0ml/min,検出:UV 210nm、カラム温度:40℃
*但し、実施例22についてはH−NMR(内部標準法:標準品に安息香酸メチルを使用)にて含量分析を実施した。
[光学純度分析法(イソクラテック法)]
各実施例に記載する。
(実施例1)(S)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−ピロリジノールの製造
(S)−4−クロロ−3−ヒドロキシブチロニトリル2.44g(20mmol)、メタノール21.65g、4−メチルオキシアニリン4.93g(2.0当量)、10wt%パラジウム−炭素963mgからなる溶液を、常圧水素雰囲気下、25℃で40時間攪拌した。パラジウムを減圧濾別後、濾液を減圧濃縮した(収率73%)。
この濃縮物にトルエン21.65gと蒸留水21.65g、濃塩酸4.17g(2.0当量)を加えて目的物を水層に抽出し、有機層を廃棄した。得られた水層にクロロベンゼン27.86gと30wt%水酸化ナトリウム水溶液8.01g(3.0当量)を加えると結晶が析出した。47℃まで加温すると溶解したので、水層を廃棄して、25℃まで冷却すると結晶が析出した。25℃で30分撹拌した後、更に5℃で30分撹拌して結晶を減圧濾別し、トルエン5mlで洗浄、真空乾燥することにより、標題化合物を白色結晶2.16gとして得た(化学純度99.3area%、光学純度99.9%ee、収率55%)。
標題化合物:
化学純度分析法及び含量分析法(グラジエント法)保持時間:6.2分
光学純度分析法(イソクラテック法)
カラム ダイセル化学社製 {CHIRALCEL OD−H 250×4.6mm}、移動相:ヘキサン/イソプロパノール=90/10(容量比)、流速:1.0ml/min、検出器:UV210nm、カラム温度:30℃
保持時間:(S)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−ピロリジノール:14.0分、(R)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−ピロリジノール:16.6分
H−NMR(CDCl):δ(ppm)1.75(br,1H),2.07(m,1H),2.20(m,1H),3.25(m,2H),3.46(m,2H),3.77(s,3H),4.57(m,1H),6.54(d,2H),6.85(d,2H)
(実施例2)(S)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−ピロリジノールの製造
(S)−4−クロロ−3−ヒドロキシブチロニトリル1.22g(10mmol)、メタノール5.41g、4−メチルオキシアニリン616mg(5.0mmol)、10wt%パラジウム−炭素244mgからなる溶液を、常圧水素雰囲気下、25℃で16時間攪拌した。パラジウムを減圧濾別後、濾液中の標題化合物を定量した(4−メチルオキシアニリンを基準にして収率89%)。
標題化合物:
化学純度分析法及び含量分析法(グラジエント法)保持時間:6.2分
(実施例3)(S)−1−(3−フルオロフェニル)−3−ピロリジノールの製造
(S)−4−クロロ−3−ヒドロキシブチロニトリル1.22g(10mmol)、メタノール10.74g、3−フルオロアニリン2.22g(2.0当量)、10wt%パラジウム−炭素488mgからなる溶液を、常圧水素雰囲気下、25℃で20時間攪拌した。パラジウムを減圧濾別後、濾液を減圧濃縮し、トルエン10.74gと蒸留水10.74g、30wt%水酸化ナトリウム水溶液1.47g(1.1当量)を加えて撹拌、水層を廃棄した。有機層を蒸留水10.74gで2回洗浄した後、減圧濃縮した。濃縮物に蒸留水10.74gとトルエン10.74g、酢酸1.32g(2.2当量)を加えて撹拌し、水層を廃棄した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液5.37gで洗浄し、更に蒸留水5.37gで2回洗浄した。得られた有機層を減圧濃縮し、真空乾燥することにより、標題化合物を淡褐色油状物質1.80gとして得た(化学純度71.6area%、含量55.4wt%、収率55%)。
この油状物質にイソプロパノール1.80g、30wt%イソプロパノール性塩化水素2.47g(2.0当量)、酢酸エチル9.00gを加えると3−フルオロアニリン塩酸塩の結晶が析出したので、減圧濾別した。得られた濾液を減圧濃縮して酢酸エチル9.00gを加えると、更に3−フルオロアニリン塩酸塩の結晶が析出したので、減圧濾別した。得られた濾液を減圧濃縮して、トルエン10.74gと蒸留水10.74gを加え、30wt%水酸化ナトリウム水溶液をpH14になるまで添加した。水層を廃棄した後、有機層に蒸留水10.74g、濃塩酸210mg(0.2当量)を加えて撹拌し、水層を廃棄した。得られた有機層を蒸留水10.74gで洗浄し、減圧濃縮、真空乾燥することにより、標題化合物を淡褐色油状物質768mgとして得た(化学純度94.1area%、含量97.6wt%、収率41%)。
標題化合物:
化学純度分析法及び含量分析法(グラジエント法)保持時間:14.6分
H−NMR(CDCl):δ(ppm)1.69(br,1H),2.07(m,1H),2.17(m,1H),3.25(dd,1H),3.34(m,1H),3.49(m,2H),4.61(m,1H),6.24(dt,1H),6.31(dd,1H),6.37(m,1H),7.14(m,1H)
(実施例4)(S)−1−(3−フルオロフェニル)−3−ピロリジノールの製造
(S)−4−クロロ−3−ヒドロキシブチロニトリル305mg(2.5mmol)、トルエン2.69g、3−フルオロアニリン557mg(2.0当量)、10wt%パラジウム−炭素124mgからなる溶液を、常圧水素雰囲気下、25℃で20時間攪拌した。パラジウムを減圧濾別後、濾液中の標題化合物を定量した(収率37%)。
標題化合物:
化学純度分析法及び含量分析法(グラジエント法)保持時間:14.6分
(実施例5)(S)−1−(3−フルオロフェニル)−3−ピロリジノールの製造
(S)−4−クロロ−3−ヒドロキシブチロニトリル305mg(2.5mmol)、酢酸エチル2.69g、3−フルオロアニリン557mg(2.0当量)、10wt%パラジウム−炭素122mgからなる溶液を、常圧水素雰囲気下、25℃で20時間攪拌した。パラジウムを減圧濾別後、濾液中の標題化合物を定量した(収率12%)。
標題化合物:
化学純度分析法及び含量分析法(グラジエント法)保持時間:14.6分
(実施例6)(S)−1−[3−(エチルオキシカルボニル)フェニル]−3−ピロリジノールの製造
(S)−4−クロロ−3−ヒドロキシブチロニトリル1.22g(10mmol)、メタノール10.74g、3−(エチルオキシカルボニル)アニリン3.30g(2.0当量)、10wt%パラジウム−炭素488mgからなる溶液を、常圧水素雰囲気下、25℃で21時間攪拌した。パラジウムを減圧濾別後、濾液を減圧濃縮し、トルエン10.74gと蒸留水10.74g、30wt%水酸化ナトリウム水溶液1.47g(1.1当量)を加えて撹拌、水層を廃棄した。有機層を蒸留水10.74gで2回洗浄した後、減圧濃縮した。濃縮物に蒸留水10.74gとトルエン10.74g、酢酸1.32g(2.2当量)を加えて撹拌し、水層を廃棄した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液5.37gで洗浄し、更に蒸留水5.37gで2回洗浄した。得られた有機層を減圧濃縮し、真空乾燥することにより、標題化合物を淡赤色油状物質3.44gとして得た(化学純度39.1area%、含量40.2wt%、収率59%)。
この油状物質にトルエン10.74gと蒸留水10.74g、濃塩酸209mg(1.2当量)を加えて撹拌し、水層を廃棄した。更に、この有機層を蒸留水10.74gと濃塩酸834mg(0.8当量)からなる水溶液で洗浄した。得られた有機層に蒸留水10.74g、濃塩酸3.12g(3.0当量)を加えて、目的物を水層に抽出し、有機層を廃棄した。水層にトルエン10.74gと30wt%水酸化ナトリウム水溶液4.41g(3.3当量)を加えて目的物を有機層に抽出し、得られた有機層を蒸留水10.74gで2回洗浄、減圧濃縮後、真空乾燥することにより、標題化合物を淡褐色油状物質815mgとして得た(含量94.0wt%、収率33%)。
標題化合物:
化学純度分析法及び含量分析法(グラジエント法)保持時間:15.1分
H−NMR(CDCl):δ(ppm)1.38(t,3H),1.72(br,1H),2.10(m,1H),2.19(m,1H),3.33(d,1H),3.41(m,1H),3.56(m,2H),4.36(m,2H),4.63(m,1H),6.74(dd,1H),7.23−7.29(m,2H),7.36(d,1H)
(実施例7)(S)−1−フェニル−3−ピロリジノールの製造
(S)−4−クロロ−3−ヒドロキシブチロニトリル1.22g(10mmol)、メタノール10.74g、アニリン1.87g(2.0当量)、10wt%パラジウム−炭素488mgからなる溶液を、常圧水素雰囲気下、25℃で18時間攪拌した。パラジウムを減圧濾別後、濾液を減圧濃縮した(収率39%)。
この濃縮物にトルエン10.74gを加え、トルエン層を酢酸1.02g(2.0当量)と蒸留水10.74gからなる水溶液で3回洗浄した。得られた有機層に蒸留水10.74gを加え、リン酸でpH2に調整した後、水層を廃棄した。有機層を蒸留水10.74gで2回洗浄し、減圧濃縮、真空乾燥することにより、標題化合物を淡褐色固体333mgとして得た(化学純度98.5area%、含量99.6wt%、収率20%)。
標題化合物:
化学純度分析法及び含量分析法(グラジエント法)保持時間:11.3分
H−NMR(CDCl):δ(ppm)1.68(br,1H),2.07(m,1H),2.17(m,1H),3.27(d,1H),3.35(m,1H),3.51(m,2H),4.59(m,1H),6.57(d,2H),6.70(t,1H),7.24(t,2H)
(実施例8)(S)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−スルホニルオキシ−ピロリジンの製造
実施例1で製造した(S)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−ピロリジノール1.45g(7.5mmol)に酢酸エチル13.05g、トリエチルアミン1.14g(1.5当量)を加え、5℃で塩化メタンスルホニル1.20g(1.4当量)を滴下した。5℃で3時間撹拌した後、炭酸カリウム1.56gと蒸留水13.05gを加えると結晶が析出した。酢酸エチル52.20gを加え、47℃に加温して結晶を溶解し、水層を廃棄した後に有機層を蒸留水13.05gで2回洗浄した。有機層を25℃まで冷却すると結晶が析出したので、8.00gまで減圧濃縮して、再度47℃に加温した。47℃で10分撹拌した後、25℃まで冷却して30分撹拌し、更に5℃で30分撹拌した。結晶を減圧濾別し、酢酸エチル1mlで洗浄、真空乾燥することにより、標題化合物を白色結晶1.46gとして得た(化学純度99.1area%、収率71%)。
標題化合物:
化学純度分析法及び含量分析法(グラジエント法)保持時間:15.0分
H−NMR(CDCl):δ(ppm)2.36(m,2H),3.03(s,3H),3.35(m,1H),3.43−3.54(m,2H),3.63(m,1H),3.76(s,3H),5.41(m,1H),6.53(d,2H),6.85(d,2H)
(実施例9)(S)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−(1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル)−ピロリジン塩酸塩の製造
実施例9で製造した(S)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−スルホニルオキシ−ピロリジン550mg(2.0mmol)にテトラヒドロフラン5ml、カリウムtert−ブトキシド471mg(2.1当量)を加え、還流下でジフェニルアセトニトリル470mg(1.2当量)とテトラヒドロフラン3mlからなる溶液を滴下した。還流下で17時間撹拌した後、20℃まで冷却し、蒸留水2mlを加えて、目的物を有機層に抽出した。有機層を減圧濃縮して濃縮物を得た(収率82%)。
得られた濃縮物を酢酸エチル5mlに溶解し、30wt%イソプロパノール性塩化水素372mg(1.5当量)を加えて減圧濃縮した。濃縮物に酢酸エチル2.5mlを加えると結晶が析出したので、20℃で10分撹拌し、更に酢酸エチル2.5mlを加えて20℃で2時間撹拌した。結晶を減圧濾別し、酢酸エチル2mlで洗浄、真空乾燥することにより、標題化合物を白色結晶537mgとして得た(化学純度99.8area%、収率66%)。
標題化合物:
化学純度分析法及び含量分析法(グラジエント法)保持時間:35.7分
H−NMR(CDCl):δ(ppm)2.26(m,1H),2.70(m,1H),3.32(m,1H),3.63(m,1H),3.80(s,3H),3.90(m,1H),4.00(m,1H),4.27(m,1H),6.94(d,2H),7.30−7.40(m,6H),7.51(d,4H),7.69(d,2H)
(実施例10)(S)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−(1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル)−ピロリジンの製造
実施例10で製造した(S)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−(1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル)−ピロリジン塩酸塩101mg(0.25mmol)にトルエン5ml、蒸留水0.5ml、30wt%水酸化ナトリウム38mg(1.1当量)を加えて撹拌した。水層を廃棄して、有機層中の標題化合物を定量した(収率95%)。
標題化合物:
化学純度分析法及び含量分析法(グラジエント法)保持時間:35.7分
(実施例11)(R)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−アミノピロリジンの製造
オートクレーブに実施例9で製造した(S)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−(スルホニルオキシ)−ピロリジン1.30g(4.8mmol)を入れ、5℃でトルエン0.56gと40wt%アンモニア水溶液10.09g(50当量)を加えた。80℃で15時間撹拌した後、5℃まで冷却し、反応液を8.97gまで減圧濃縮した(収率64%)。濃縮物にトルエン9.02gと30wt%水酸化ナトリウム水溶液700mg(1.1当量)を加えて撹拌し、目的物を有機層に抽出した。有機層を蒸留水9.02gで2回洗浄した後、蒸留水9.02gと酢酸315mg(1.1当量)を加えて、目的物を水層に抽出した。水層に、トルエン9.02gと30wt%水酸化ナトリウム水溶液760mg(1.2当量)を加えて目的物を有機層に抽出し、蒸留水9.02gで2回洗浄した。得られた有機層を減圧濃縮、真空乾燥することにより、標題化合物を褐色油状物質482mgとして得た(化学純度94.5area%、収率47%)。
標題化合物:
化学純度分析法及び含量分析法(グラジエント法)保持時間:7.4分
H−NMR(CDCl):δ(ppm)1.56(br,2H),1.78(m,1H),2.22(m,1H),2.98(dd,1H),3.26(m,1H),3.41(m,1H),3.46(m,1H),3.69(m,1H),3.75(s,3H),6.51(d,2H),6.84(d,2H)
(実施例12)(R)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−アミノピロリジン二塩酸塩の製造
実施例12で製造した(R)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−アミノピロリジン467mg(2.2mmol)に酢酸エチル4.20gを加えて溶解し、30wt%イソプロパノール性塩化水素659mg(2.5当量)を滴下すると結晶が析出したので、25℃で30分撹拌した。結晶を減圧濾別し、イソプロパノール1mlで洗浄、真空乾燥することにより、標題化合物を淡黄色結晶601mgとして得た(化学純度96.0area%、収率100%)。
標題化合物:
化学純度分析法及び含量分析法(グラジエント法)保持時間:7.4分
H−NMR(DO):δ(ppm)2.33(m,1H),2.70(m,1H),3.73(m,2H),3.84(s,3H),3.85(m,1H),4.03(m,1H),4.29(m,1H),7.09(d,2H),7.28(d,2H)
(実施例13)(R)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−アミノピロリジン二(4−メチルベンゼンスルホン酸)塩の製造
実施例13で製造した(R)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−アミノピロリジン塩酸塩111mg(0.4mmol)にトルエン5ml、蒸留水0.5ml、30wt%水酸化ナトリウム134mg(2.5当量)を加えて撹拌した、有機層と水層を分液した。水層にトルエン5mlを加えて、更に抽出し、先の有機層と合わせた。有機層に蒸留水1.5mlと4−メチルベンゼンスルホン酸一水和物252mg(3.3当量)を加えて撹拌し、有機層を廃棄した。得られた水層中の標題化合物を定量した(収率87%)。
標題化合物:
化学純度分析法及び含量分析法(グラジエント法)保持時間:7.4分
(実施例14)(S)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−ベンジルオキシ−ピロリジンの製造
実施例1で製造した(S)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−ピロリジノール484mg(2.5mmol)をトルエン5mlに溶解し、10wt%水酸化ナトリウム水溶液5.00g(5.0当量)、臭化テトラブチルアンモニウム81mg(0.1当量)、ヨウ化カリウム43mg(0.1当量)、塩化ベンジル411mg(1.3当量)を加えて、50℃で22時間撹拌した。水層を廃棄した後、有機層を蒸留水5mlで2回洗浄した。有機層に蒸留水5mlと濃塩酸320mg(1.2当量)からなる水溶液を加えて撹拌し、水層を除去して得られた有機層を減圧濃縮後、真空乾燥することにより、標題化合物を黒褐色油状物質716mgとして得た(含量87.5wt%、収率88%)。
標題化合物:
化学純度分析法及び含量分析法(グラジエント法)保持時間:18.7分
H−NMR(CDCl):δ(ppm)2.17(m,2H),3.25−3.55(m,4H),3.76(s,3H),4.29(m,1H),4.56(s,2H),6.54(br,2H),6.84(d,2H),7.25−7.37(m,5H)
(実施例15)1−(4−メチルオキシフェニル)−3−ベンゾイルオキシ−ピロリジンの製造
実施例1で製造した(S)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−ピロリジノール194mg(1.0mmol)をアセトニトリル5mlに溶解し、炭酸カリウム180mg(1.3当量)を加えた。この溶液に、5℃で塩化ベンゾイル169mg(1.2当量)、ジメチルアミノピリジン13mg(0.1当量)を加え、25℃に加温した後に19時間撹拌した。反応液を5℃に冷却し、トリエチルアミン132mg(1.3当量)、塩化ベンゾイル169mg(1.2当量)を加え、更に、25℃で5時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、トルエン4mlと蒸留水4ml、濃塩酸231mg(2.2当量)を加えて撹拌し、水層を廃棄した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液2mlで洗浄し、更に蒸留水0.5mlで2回洗浄した。得られた有機層を減圧濃縮し、真空乾燥することにより、黒褐色油状物質272mgを得た。
この油状物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/9(容量比))により精製し、目的物を含むフラクションを減圧濃縮した。
得られた濃縮物に、酢酸エチル/ヘキサン=1/5(容量比)からなる溶液1.2mlを加えると結晶が析出したので、25℃で30分撹拌した。結晶を減圧濾別し、ヘキサン1mlで洗浄、真空乾燥することにより、標題化合物を白色結晶78mgとして得た(化学純度99.4area%、収率26%)。
標題化合物:
化学純度分析法及び含量分析法(グラジエント法)保持時間:24.3分
H−NMR(CDCl):δ(ppm)2.32(m,1H),2.38(m,1H),3.44(m,3H),3.73(m,1H),3.76(s,3H),5.66(m,1H),6.57(d,2H),6.86(d,2H),7.42(t,2H),7.55(t,1H),8.01(d,2H)
(実施例16)(S)−3−(1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル)−ピロリジンの製造
実施例10で製造した(S)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−(1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル)−ピロリジン塩酸塩203mg(0.5mmol)を、蒸留水/アセトニトリル=1/1(容量比)からなる溶液2mlに溶解し、硫酸62mg(1.3当量)、トリクロロイソシアヌル酸63mg(0.6当量)を加え、20℃で1時間撹拌した(収率59%)。
反応液を減圧濃縮し、濃縮物に蒸留水5mlとクロロベンゼン6mlを加えて目的物を水層に抽出した。水層にトルエン6mlと30wt%水酸化ナトリウム水溶液269mg(2.0当量)を加えて目的物を有機層に抽出し、蒸留水3mlで2回洗浄した。得られた有機層を減圧濃縮、真空乾燥することにより、標題化合物を褐色油状物質57mgとして得た(化学純度78.3area%、収率33%)。
標題化合物:
化学純度分析法及び含量分析法(グラジエント法)保持時間:10.4分
H−NMR(CDCl):δ(ppm)1.74(m,1H),1.92(m,1H),2.04(br,1H),2.88−2.95(m,2H),3.00(dd,1H),3.13(m,1H),3.30(m,1H),7.27(m,2H),7.33(m,4H),7.45(m,4H)
(実施例17)(S)−3−(1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル)−ピロリジンの製造
実施例10で製造した(S)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−(1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル)−ピロリジン塩酸塩101mg(0.2mmol)を、蒸留水/アセトニトリル=1/1(容量比)からなる溶液1mlに溶解した。5℃で硫酸20mg(1.0当量)とN−臭化コハク酸イミド36mg(1.0当量)を加え、5℃で1時間撹拌し、反応液中の標題化合物を定量した(収率63%)。
標題化合物:
化学純度分析法及び含量分析法(グラジエント法)保持時間:10.4分
(実施例18)(S)−3−(1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル)−ピロリジンの製造
実施例10で製造した(S)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−(1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル)−ピロリジン塩酸塩102mg(0.2mmol)を、蒸留水/アセトニトリル=1/1(容量比)からなる溶液1mlに溶解した。5℃で硫酸20mg(1.0当量)と臭素16mg(1.0当量)を加え、5℃で1時間撹拌した。更に、臭素24mg(1.5当量)を加えて5℃で1時間撹拌し、反応液中の標題化合物を定量した(収率49%)。
標題化合物:
化学純度分析法及び含量分析法(グラジエント法)保持時間:10.4分
(実施例19)(S)−3−(1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル)−ピロリジン臭化水素酸塩の製造
実施例17で製造した(S)−3−(1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル)−ピロリジン57mg(0.17mmol)をイソプロパノール2mlに溶解し、47wt%臭化水素酸105mg(3.6当量)を加えた。この溶液を減圧濃縮し、イソプロパノール2mlと種晶を加え、酢酸エチル0.5mlを滴下すると結晶が析出したので20℃で30分撹拌した。結晶を減圧濾別し、酢酸エチル1mlで洗浄、真空乾燥することにより、標題化合物を淡桃色結晶29mgとして得た(化学純度97.8area%、光学純度100%ee、収率50%)。
標題化合物:
化学純度分析法及び含量分析法(グラジエント法)保持時間:10.4分
光学純度分析法(イソクラテック法)
3−(1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル)−ピロリジンのアミノ基をtert−ブトキシカルボニル(以下、Boc)保護した後に測定を行った。
カラム ダイセル化学社製 {CHIRALCEL OD−H 250×4.6mm}、移動相:ヘキサン/イソプロパノール=99/1(容量比)、流速:1.0ml/min、検出器:UV210nm、カラム温度:30℃
保持時間:(R)−3−(1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル)−ピロリジンのBoc保護体:28.7分、(S)−3−(1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル)−ピロリジンのBoc保護体:31.1分
H−NMR(DO):δ(ppm)2.03(m,1H),2.23(m,1H),3.22(dd,1H),3.40(m,1H),3.53−3.59(m,2H),3.95(m,1H),7.43(t,2H),7.47(t,4H),7.59(d,4H)
(実施例20)(S)−3−(1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル)−ピロリジン臭化水素酸塩の製造
実施例11で製造した(S)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−(1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル)−ピロリジン87mg(0.24mmol)を含むトルエン溶液を減圧濃縮し、濃縮物に蒸留水1.5ml、アセトニトリル1.5ml、4−メチルベンゼンスルホン酸一水和物105mg(2.2当量)を加えた。この溶液を5℃に冷却し、N−臭化コハク酸イミド50mg(1.2当量)を加えて5℃で1時間撹拌した(収率75%、光学純度99.9%ee)。
反応液を減圧濃縮後、濃縮物に蒸留水0.5mlとトルエン5mlを加え、30wt%水酸化ナトリウム水溶液で水層をpH14に調整し、目的物を有機層に抽出した。水層にトルエン5mlを加えて更に抽出し、先の有機層と合わせた。得られた有機層を減圧濃縮し、濃縮物にトルエン3mlと蒸留水3ml、47wt%臭化水素酸99mg(2.2当量)を加えて、目的物を水層に抽出した。分液した有機層に蒸留水3mlを加えて、更に抽出し、先の水層と合わせた。得られた水層にイソプロパノール6mlを加えて減圧濃縮し、濃縮物にイソプロパノール6mlを加えて、再度、減圧濃縮した。
得られた濃縮物に酢酸エチル1mlを加えると結晶が析出したので、25℃で30分撹拌した。結晶を減圧濾別し、酢酸エチル1mlで洗浄、真空乾燥することにより、標題化合物を白色結晶66mgとして得た(化学純度99.5area%、光学純度100%ee、収率65%)。
標題化合物:
化学純度分析法及び含量分析法(グラジエント法)保持時間:10.4分
光学純度分析法(イソクラテック法)
3−(1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル)−ピロリジンのアミノ基をtert−ブトキシカルボニル(以下、Boc)保護した後に測定を行った。
カラム ダイセル化学社製 {CHIRALCEL OD−H 250×4.6mm}、移動相:ヘキサン/イソプロパノール=99/1(容量比)、流速:1.0ml/min、検出器:UV210nm、カラム温度:30℃
保持時間:(R)−3−(1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル)−ピロリジンのBoc保護体:28.7分、(S)−3−(1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル)−ピロリジンのBoc保護体:31.1分
(実施例21)(R)−3−アミノピロリジン二(4−メチルベンゼンスルホン酸)塩の製造
実施例14で製造した(R)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−アミノピロリジン二(4−メチルベンゼンスルホン酸)塩188mg(0.35mmol)を含む水溶液に、アセトニトリル1.5mlを加えた。5℃に冷却し、N−臭化コハク酸イミド79mg(1.3当量)を加えて5℃で1時間撹拌した(収率98%)。
反応液を減圧濃縮後、濃縮物にイソプロパノール5mlを加えて減圧濃縮し、イソプロパノール5mlを加えて、再度、減圧濃縮した。
この濃縮物にイソプロパノール1mlを加えると結晶が析出したので、25℃で1時間撹拌した。結晶を減圧濾別し、イソプロパノール1.5mlで洗浄、真空乾燥することにより、標題化合物を淡紫色結晶107mgとして得た(含量99.5wt%、光学純度96.2%ee、収率71%)。
標題化合物:
光学純度分析法(イソクラテック法)
(R)−3−アミノピロリジンの1位と3位のアミノ基をベンジルオキシカルボニル(以下、Cbz)保護した後に測定を行った。
カラム ダイセル化学社製 {CHIRALCEL OD−H 250×4.6mm}、移動相:ヘキサン/イソプロパノール/トリエチルアミン=85/15/0.1(容量比)、流速:1.0ml/min、検出器:UV254nm、カラム温度:40℃
保持時間:(R)−3−アミノピロリジンのCbz保護体:13.7分、(S)−3−アミノピロリジンのCbz保護体:18.8分
H−NMR(CDOD):δ(ppm)2.14(m,1H),2.37(s,6H),2.49(m,1H),3.35−3.46(m,2H),3.55(m,1H),3.75(dd,1H),4.08(m,1H),7.24(d,4H),7.69(d,4H)
(実施例22)(S)−3−(ベンジルオキシ)−ピロリジンの製造
実施例15で製造した(S)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−(ベンジルオキシ)−ピロリジン649mg(2.0mmol))を、蒸留水/アセトニトリル=1/1(容量比)からなる溶液4mlに溶解し、トリクロロイソシアヌル酸256mg(0.6当量)と濃塩酸458mg(2.2当量)を加え、5℃で1.5時間撹拌した。トリクロロイソシアヌル酸150mg(0.3当量)を加えて、更に5℃で1時間撹拌した(収率36%)。
反応液を減圧濃縮し、得られた濃縮物に酢酸エチル4mlとトルエン5ml、飽和食塩水5mlを加えて目的物を水層に抽出した。不溶物が析出したので濾別し、その後、有機層を廃棄した。得られた水層に酢酸エチル8mlと30wt%水酸化ナトリウム水溶液975mg(3.7当量)を加えて目的物を有機層に抽出し、蒸留水2mlで3回洗浄した。洗浄水に酢酸エチル20mlを加えて更に抽出し、先の有機層と合わせて減圧濃縮した。濃縮物にエタノール4mlを加えて減圧濃縮し、真空乾燥することにより、標題化合物を黒褐色油状物質139mgとして得た(化学純度90.7area%、収率33%)。
標題化合物:
化学純度分析法及び含量分析法(グラジエント法)保持時間:7.7分
H−NMR(CDCl):δ(ppm)1.85−1.92(m,3H),2.80−2.85(m,2H),3.06−3.13(m,2H),4.10(m,1H),4.48(s,2H),7.24−7.34(m,5H)
(実施例23)(S)−3−(ベンゾイルオキシ)−ピロリジン塩酸塩の製造
実施例16で製造した(S)−1−(4−メチルオキシフェニル)−3−(ベンゾイルオキシ)−ピロリジン20mg(0.07mmol)を、蒸留水/アセトニトリル=1/1(容量比)からなる溶液1mlに溶解し、5℃で濃塩酸14mg(2.0当量)とN−臭化コハク酸イミド14mg(1.2当量)を加えた。5℃で1時間撹拌した後、反応液中の標題化合物を定量した(収率96%)。
標題化合物:
化学純度分析法及び含量分析法(グラジエント法)保持時間:7.7分
H−NMR(DO):δ(ppm)2.44(m,2H),3.58(m,2H),3.68(m,2H),5.71(m,1H),7.56(t,2H),7.71(t,1H),8.02(d,2H)

Claims (14)

  1. 下記式(1);
    Figure 2010095453
    (式中、Lは脱離基を表す。*は不斉炭素原子を表す。)で表される光学活性4−置換−3−ヒドロキシブチロニトリルに、金属触媒存在下、下記式(2);
    Figure 2010095453
    (式中、Arは置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基、又は置換基を有していてもよい炭素数3〜20のヘテロアリール基を表す。)で表されるアニリン化合物と水素を作用させることを特徴とする、下記式(3);
    Figure 2010095453
    (式中、Ar、*は前記に同じ。)で表される光学活性1−アリール−3−ピロリジノール又はその塩の製造法。
  2. 更に、前記式(3)で表される光学活性1−アリール−3−ピロリジノールを有機溶媒に溶解し、酸を含む水溶液で洗浄する工程を含むことを特徴とする、請求項1に記載の製造法。
  3. 更に、前記式(3)で表される光学活性1−アリール−3−ピロリジノールを溶媒から晶析する工程を含むことを特徴とする、請求項1に記載の製造法。
  4. 更に、前記式(3)で表される光学活性1−アリール−3−ピロリジノールと酸から塩を形成させて水に溶解し、有機溶媒で洗浄する工程を含むことを特徴とする、請求項1に記載の製造法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の方法により製造した前記式(3)で表される光学活性1−アリール−3−ピロリジノール又はその塩を、塩基とスルホニル化剤で処理することにより、下記式(4);
    Figure 2010095453
    (式中、Rは置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基、又は置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基を表す。Ar、*は前記に同じ。)で表される光学活性1−アリール−3−(スルホニルオキシ)−ピロリジンを製造し、更に3位の求核置換反応を行うことを特徴とする、下記式(5);
    Figure 2010095453
    (式中、Rは置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜20のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜20のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素数7〜20のアラルキル基、置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基、置換基を有していてもよい炭素数3〜20のヘテロアリール基、シアノ基、水酸基、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキルオキシ基、置換基を有していてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基、置換基を有していてもよい炭素数2〜20のアシルオキシ基、置換基を有していてもよい炭素数7〜20のアロイルオキシ基、チオール基、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキルチオ基、置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリールチオ基、炭素数2〜20のアシルチオ基、アミノ基、ヒドロキシアミノ基、メトキシアミノ基、アジド基、フタルイミド基、ニトロ基、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキルアミノ基、置換基を有していてもよい炭素数7〜20のアラルキルアミノ基、置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリールアミノ基、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のジアルキルアミノ基、又は置換基を有していてもよい炭素数7〜20のジアラルキルアミノ基を表す。Ar、*は前記に同じ。)で表される光学活性1−アリール−3−置換ピロリジン又はその塩の製造法。
  6. がメチル基であり、Rが1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル基、ベンジルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、又はアミノ基である、請求項5に記載の製造法。
  7. 請求項1〜4のいずれかに記載の方法により製造した前記式(3)で表される光学活性1−アリール−3−ピロリジノール又はその塩に、塩基と下記式(6);
    Figure 2010095453
    (式中、Rは置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜20のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜20のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素数7〜20のアラルキル基、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアシル基、又は置換基を有していてもよい炭素数7〜20のアロイル基を表す。Lは脱離基を表す。)で表される化合物を作用させることを特徴とする、下記式(7);
    Figure 2010095453
    (式中、Ar、R、*は前記に同じ。)で表される光学活性1−アリール−3−ピロリジノール誘導体又はその塩の製造法。
  8. がベンジル基又はベンゾイル基である、請求項7に記載の製造法。
  9. Arがフェニル基、4−メチルオキシフェニル基、3−フルオロフェニル基、又は3−エチルオキシカルボニルフェニル基である、請求項1〜8のいずれかに記載の製造法。
  10. Arが4−メチルオキシフェニル基である請求項9に記載の製造法。
  11. 請求項10に記載の方法により製造した下記式(8);
    Figure 2010095453
    (式中、Rは置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜20のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜20のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素数7〜20のアラルキル基、置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基、置換基を有していてもよい炭素数3〜20のヘテロアリール基、シアノ基、水酸基、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキルオキシ基、置換基を有していてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、置換基を有していてもよい炭素数7〜20のアリールオキシ基、置換基を有していてもよい炭素数2〜20のアシルオキシ基、置換基を有していてもよい炭素数7〜20のアロイルオキシ基、チオール基、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアシルチオ基、置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリールチオ基、炭素数2〜20のアセチルチオ基、アミノ基、ヒドロキシアミノ基、メトキシアミノ基、アジド基、フタルイミド基、ニトロ基、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキルアミノ基、置換基を有していてもよい炭素数7〜20のアラルキルアミノ基、置換基を有していてもよい炭素数7〜20のアリールアミノ基、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のジアルキルアミノ基、又は置換基を有していてもよい炭素数7〜20のジアラルキルアミノ基を表す。*は前記に同じ。)で表される光学活性1−(4−メチルオキシフェニル)−3−置換ピロリジン、又はその塩の、1位の4−メチルオキシフェニル基を脱離することを特徴とする、下記式(9);
    Figure 2010095453
    (式中、R、*は前記に同じ。)で表される光学活性3−置換ピロリジン又はその塩の製造法。
  12. が1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル基、ベンジルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、又はアミノ基である、請求項11に記載の製造法。
  13. 下記式(8);
    Figure 2010095453
    (式中、*は不斉炭素原子を表す。)において、Rが1−シアノ−1,1−ジフェニルメチル基、ベンジルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、又はアミノ基である、光学活性1−(4−メチルオキシフェニル)−3−置換ピロリジン又はその塩。
  14. 下記式(10);
    Figure 2010095453
    (式中、Rは置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基、又は置換基を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基を表す。*は不斉炭素原子を表す。)で表される光学活性1−(4−メチルオキシフェニル)−3−(スルホニルオキシ)−ピロリジン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021512162A (ja) * 2018-01-30 2021-05-13 パンベラ セラピューティクス インコーポレイテッド (6s、15s)−3,8,13,18−テトラアザイコサン−6,15−ジオールの製造方法

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