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JP2010084760A - ガスタービンエンジンロータ及びそのバランスウェイト - Google Patents

ガスタービンエンジンロータ及びそのバランスウェイト Download PDF

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Abstract

【課題】ガスタービンエンジンにおけるロータディスクのボルト無しバランスウェイトを提供すること。
【解決手段】ロータ用バランスウェイト(62、162)は、(a)端壁(68、168)によって相互に接続される前壁(64、164)及び後壁(66、166)を含み、前壁、後壁、及び端壁(68、168)が全体としてほぼU字形の断面形状を定める弓状本体と、(b)後壁(66、166)から外向きに延び、ロータのフランジを貫通して延びるアパーチャを係合するように適合された突起(70、170)とを含む。
【選択図】 図8

Description

本発明は、ガスタービンエンジンにおけるタービンロータのバランシングに関し、より詳細には、こうしたエンジンのロータディスクのボルト無しバランスウェイトに関する。
ガスタービンエンジンは、1つ又はそれ以上のロータを含み、該ロータは、燃焼ガスからエネルギーを取り出す複数の翼形部形タービンブレードを保持するディスクを有する。ディスクの回転速度が高く、ディスク及びブレードの質量が大きいので、タービンのロータを適切にバランシングすることが重要である。場合によってはアンバランスになると、回転する組立体軸受及びエンジン運転に深刻な影響を及ぼす可能性がある。
ロータディスクをバランシングする1つの既知の方法は、追加材料を組み込んだ専用のバランスプレートを備えたディスクを提供することである。これらバランスプレートは、必要に応じて選択的に削り取ることができる。しかしながら、このプロセスは、効率的で再現性のある結果が得られるように実施することが困難である。
タービンディスクをバランシングする別の既知の方法は、ロータのボルト継手を選び出すためにワッシャ又は他のウェイトを付加することである。ディスクをバランシングするのに必要な重みワッシャの数、位置、及び質量は、バランシングされる各タービンディスクのバランス特性に依存する。バランス特性は、各ロータ上のバランス試験によって決定される。タービンロータのアンバランシングを見つけた後、ロータがバランシングされるまで、指定のボルト継手に重みワッシャが付加される。ボルト継手を備えたタービンロータにおいては、この方法は良好に機能しているが、全てのタービンロータがこうした継手を有しているとは限らない。
米国特許第5,018,943号公報 米国特許第6,279,420号公報 米国特許第5,280,736号公報 米国特許第6,477,916号公報 米国特許第6,481,969号公報 米国特許第7,371,042号公報 米国特許第4,477,226号公報 米国特許第5,205,189号公報 米国特許第3,736,811号公報 米国特許出願公開第2007/0128385号公報
従来技術のこれら及び他の欠点は、ボルト無しバランスウェイトをタービンロータに提供する本発明によって対処される。
本発明の1つの態様によれば、ロータ用バランスウェイトは、(a)端壁によって相互に接続される前壁及び後壁を含み、前壁、後壁、及び端壁が全体としてほぼU字形の断面形状を定める弓状本体と、(b)後壁から外向きに延び、ロータのフランジを貫通して延びるアパーチャを係合するように適合された突起とを含む。
本発明の別の態様によれば、タービンロータ組立体は、(a)複数のタービンブレードをリムにて保持するよう適合された回転可能ディスクと、(b)ディスクの表面から軸方向に延びるフランジアームと、(c)フランジアームの遠位端に配置され、複数のアパーチャが貫通して延びた半径方向延伸フランジと、(d)ディスク、フランジアーム、及びフランジにより協働的に定められたスロット内に配置されるバランスウェイトと、を備え、バランスウェイトが、(i)端壁によって相互に接続される前壁及び後壁を含み、前壁、後壁、及び端壁が全体としてほぼU字形の断面形状を定める弓状本体と、(ii)後壁から外向きに延び、タービンロータのアパーチャの1つと係合して、バランスウェイトをタービンロータに固定するようにする突起と、を含む。
本発明の1つの態様に従って構成された2つのタービンロータ段を含むガスタービンエンジンの一部の断面図。 ガスタービンロータで使用するバランスウェイトの前面斜視図。 図2のバランスウェイトの後面斜視図。 図2のバランスウェイトが設置されたディスクの部分斜視図。 タービンロータで使用するバランスウェイトの後面斜視図。 図5のバランスウェイトの前面斜視図。 図5のバランスウェイトの側面図。 図5のバランスウェイトが設置されたディスクの部分斜視図。
本発明は、添付図面と共に以下の説明を参照するとより理解することができる。
種々の図全体を通じて同じ参照符号は同じ要素を示す図面を参照すると、図1は、公知のタイプのガスタービンエンジンの一部である、ガス発生器タービン10の一部を示している。ガス発生器タービン10の機能は、上流側の燃焼器(図示せず)による高温の加圧燃焼ガスからエネルギーを取り出し、このエネルギーを既知の方法で機械仕事に変換することである。ガス発生器タービン10は、シャフトを通じて上流側圧縮機(図示せず)を駆動し、加圧空気を燃焼器に供給するようにする。
図示の実施例において、エンジンはターボシャフトエンジンであり、作業タービン(図示せず)が、ガス発生器タービン10の下流側に配置され、出力シャフトに結合されることになる。これは単に、実施可能なタービン構成の1つの例証に過ぎず、本明細書で記載される原理は、ターボファン及びターボジェットエンジンで使用される同じ又は異なる構成のロータ、並びに他の移動体もしくは定置用途で使用されるタービンエンジン、更に他のタイプの機械においてバランシングを必要とするロータに等しく適用可能である。
ガス発生器タービン10は、円周方向に離間した複数の翼形部形中空第1段ベーン14を備えた第1段ノズル12を含み、該ベーン14は、第1段弓状セグメント外側バンド16と第1段弓状セグメント内側バンド18との間で支持される。第1段ベーン14、第1段外側バンド16、及び第1段内側バンド18は、複数の円周方向に隣接するノズルセグメントに配列され、全体として全360°の組立体を形成する。第1段外側及び内側バンド16、18は、第1段ノズル12を通って流れる高温ガス流に対する、外側及び内側半径方向流路境界をそれぞれ定める。第1段ベーン14は、燃焼ガスを第1段ロータ20に最適に配向するよう構成される。
第1段ロータ20は、第1段ディスク24から外向きに延びる翼形部形第1段タービンブレード22のアレイを含み、エンジンの中心軸線を中心として回転する。セグメント化弓状第1段シュラウド26は、第1段タービンブレード22を近接して囲み、これにより第1段ロータ20を通って流れる高温ガス流に対する外側半径流路を定めるように配列される。
第2段ノズル28は、第1段ロータ20の下流側に位置付けられ、円周方向に離間した複数の翼形部形中空第2段ベーン30を備え、該ベーン30は、弓状セグメント第2段外側バンド32と弓状セグメント第2段内側バンド34との間に支持される。第2段ベーン30、第2段外側バンド32、及び第2段内側バンド34は、複数の円周方向に隣接するノズルセグメントに配列され、全体として全360°の組立体を形成する。第2段外側及び内側バンド32、34は、第2段タービンノズル28を通って流れる高温ガス流に対して外側及び内側半径方向流路境界をそれぞれ定める。第2段ベーン30は、第2段ロータ38に燃焼ガスを最適に配向するように構成される。
第2段ロータ38は、第2段ディスク42から半径方向外向きに延びる翼形部形第2段タービンブレード40の半径方向アレイを含み、エンジンの中心軸線を中心として回転する。セグメント化弓状第2段シュラウド44は、第2段タービンブレード40を近接して囲み、これにより第2段ロータ38を通って流れる高温ガス流に対する外側半径流路境界を定めるように配列される。
第1段ディスク24は、半径方向に延びる環状フランジ46を含む。フランジ46は、第1段ディスク24の後方側面から軸方向に延びるフランジアーム48により支持される。第1段ディスク24、フランジアーム48、及びフランジ46は全体として、環状スロット52を定める。フランジ46は、貫通して形成されたアパーチャ54の環状アレイを有する(図4参照)。第2段ディスク42は、第1段ディスク24と構成が同様であり、環状フランジ56、フランジアーム58、及びスロット60を含む。
図2及び3は、ディスク24及び42で使用するための例示的なバランスウェイト62を示している。バランスウェイト62は、ほぼU字形の断面であり、端壁68により相互に接続された離間した前壁64及び後壁66を含む。バランスウェイト62は、好適な合金から作られ、鋳造、スタンピング、又は機械加工などの方法によって形成することができる。バランスウェイト62は、僅かに弾性があり、設置のため前壁64及び後壁66を互いに向かって圧縮することができるが、元の形状に跳ね返るようになる。
バランスウェイト62の後壁66は、外向きに突出するディンプル70を含む。図示の実施例において、前壁64は、ディンプル70の横方向及び半径方向位置と整列している切り欠き部を含み、ディンプル70を成型ダイ又は他の同様のツールを用いて後壁66内に形成することが可能になる。製造方法に応じて、切り欠き部72は排除することができる。バランスウェイト62の全体の寸法、材料厚み、及び特定の断面輪郭は、特定の用途に対する必要性に応じてその質量を増減させるためにサイズを変えることができる。
図4は、バランスウェイト62がどのようにして設置されるかを示している。設置プロセスは、第1及び第2のディスク24、42で同一であり、従って、ディスク24に関してのみ検討することは理解されるであろう。バランスウェイト62は、第1段ディスク24の後方側面50とフランジ46との間を摺動するように、バランスウェイト62を圧縮することによってスロット52内に位置付けられる。バランスウェイト62は、ディンプル70がフランジ46内のアパーチャ54の1つと整列するように位置付けられる。ディンプル70がアパーチャ54と整列されると、ディンプル70がスロット52内で膨張できるようにバランスウェイト62が解放され、ディンプル70をアパーチャ54内に押し付けることによりバランスウェイト62を固定する。
静止状態では、バランスウェイト62は、ディンプルの係合及び摩擦力により保持されることになる。タービン10の運転中、バランスウェイト62は更に、第1段ディスク24の回転によって引き起こされる回転力によりスロット52内に固定される。詳細には、バランスウェイト62の端壁68とフランジアーム48の内径との間には小さなスペースがある。エンジン運転中、これによりバランスウェイト62は、遠心力による「ハンマーヘッド」効果で後方に回転可能になり、ディンプル70をアパーチャ54内に付勢することで、第1段ディスク24における付加的な保持力を提供する。
図5〜7は、バランスウェイト62と構造が類似しており、端壁168により相互に接続された、離間した前壁164及び後壁166を含む代替のバランスウェイト162を示している。バランスウェイト162は、好適な合金から作られ、鋳造、スタンピング、又は機械加工などの方法により形成することができる。バランスウェイト162は、僅かに弾性があり、設置のため前壁164及び後壁166を互いに向かって圧縮することができるが、元の形状に跳ね返るようになる。
後壁166は、外向きに突出するピン170を含む。ピン170は、ろう付け又は溶接により後壁166に取り付けられた別個の要素とすることができ、或いは、後壁166と共に一体的に形成することができる。図示のように、ピン170の後面172は、バランスウェイト162の設置を容易にするために半径方向外向きに角度が付けられ、又は傾斜しているが、後面172はまた、平坦であっても又は他の何らかの好適な幾何形状を有することもできる。
リップ174は、後壁166の半径方向内側縁部から軸方向後方に延びる。リップ174は、バランシングに必要とされる質量に応じた大きさにすることができ、バランスウェイト162が設置されたときの安定性を付加することもできる。バランスウェイト162の全体の寸法、材料厚み、及び特定の断面輪郭は、特定の用途に対する必要性に応じてその質量を増減させるためにサイズを変えることができる。
図8は、バランスウェイト162がどのようにして設置されるかを示している。バランスウェイト62と同様に、設置プロセスは、第1及び第2段のディスク24、42で同一であり、従って、ディスク24に関してのみ検討することは理解されるであろう。バランスウェイト162は、第1段ディスク24の後方側面50とフランジ46との間を摺動するように、バランスウェイト62を圧縮することによってスロット52内に位置付けられる。バランスウェイト162は、ピン170がフランジ46内のアパーチャ54の1つと整列するように位置付けられる。ピン170がアパーチャ54と整列されると、ピン170がスロット52内で膨張できるようにバランスウェイト62が解放され、ピン170をアパーチャ54内に押し付けることにより、バランスウェイト162を固定する。
静止状態では、バランスウェイト162は、ピンの係合及び摩擦力により保持されることになる。タービン10の運転中、バランスウェイト162は更に、第1段ディスク24の回転によって引き起こされる回転力によりスロット52内に固定される。詳細には、バランスウェイト162の端壁168とフランジアーム48の内径との間には小さなスペースがある。エンジン運転中、これによりバランスウェイト162は、遠心力による「ハンマーヘッド」効果で後方に回転可能になり、ピン170をアパーチャ54内に付勢することで、ディスクにおける付加的な保持力を提供する。
以上、タービンロータのバランスウェイトについて説明してきた。本発明の特定の実施形態を説明してきたが、当業者であれば、本発明の技術的思想及び範囲から逸脱することなく、種々の修正を行い得ることは理解されるであろう。従って、本発明の好ましい実施形態に関する上記の説明並びに本発明を実施するための最良の形態は、限定の目的ではなく単なる例証として提供される。
24 第1段のディスク
46 フランジ
48 フランジアーム
50 後方側面
52 スロット
54 アパーチャ
162 バランスウェイト
168 端壁
170 ピン
174 リップ

Claims (15)

  1. ロータ用バランスウェイト(62、162)であって、
    (a)端壁(68、168)によって相互に接続される前壁(64、164)及び後壁(66、166)を含み、前記前壁、後壁、及び端壁(68、168)が全体としてほぼU字形の断面形状を定める弓状本体と、
    (b)前記後壁(66、166)から外向きに延び、前記ロータのフランジを貫通して延びるアパーチャを係合するように適合された突起(70、170)と、
    を備えた、
    バランスウェイト(62、162)。
  2. 前記突起(70、170)が、前記後壁(66、166)に形成されたディンプルである、
    請求項1に記載のバランスウェイト(62、162)。
  3. 前記突起(70、170)が、前記後壁(66、166)に固定されたピンである、
    請求項1に記載のバランスウェイト(62、162)。
  4. 前記突起(70、170)が、前記後壁(66、166)と一体的に形成されたピンである、
    請求項1に記載のバランスウェイト(62、162)。
  5. 前記ピンは、該ピンが前記アパーチャに容易に係合できるように適合された外向きの半径方向で整列された後面を有する、
    請求項4に記載のバランスウェイト(62、162)。
  6. 前記本体が、互いに向かう又は互いから離れる前記前壁及び後壁の弾性撓みを可能にする材料で構成される、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載のバランスウェイト(62、162)。
  7. 前記後壁(66、166)の半径方向内側縁部から軸方向後方にリップ(174)が延びる、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載のバランスウェイト(62、162)。
  8. タービンロータ組立体であって、
    (a)複数のタービンブレードをリムにて保持するよう適合された回転可能ディスク(24)と、
    (b)前記ディスク(24)の表面から軸方向に延びるフランジアーム(48)と、
    (c)前記フランジアーム(48)の遠位端に配置され、複数のアパーチャ(54)が貫通して延びた半径方向延伸フランジ(46)と、
    (d)前記ディスク(24)、前記フランジアーム(48)、及びフランジ(46)により協働的に定められたスロット内に配置されるバランスウェイト(62、162)と、
    を備え、
    前記バランスウェイト(62、162)が、
    (i)端壁(68、168)によって相互に接続される前壁(64、164)及び後壁(66、166)を含み、前記前壁、後壁、及び端壁(68、168)が全体としてほぼU字形の断面形状を定める弓状本体と、
    (ii)前記後壁(66、166)から外向きに延び、前記タービンロータのアパーチャ(54)の1つと係合して、前記バランスウェイト(62、162)を前記タービンロータに固定するようにする突起(70、170)と、
    を有する、
    タービンロータ組立体。
  9. 前記突起(70、170)が、前記バランスウェイト(62、162)の後壁(66、166)に形成されたディンプルである、
    請求項8に記載のタービンロータ組立体。
  10. 前記突起(70、170)が、前記バランスウェイト(62、162)の後壁(66、166)に固定されたピンである、
    請求項8に記載のタービンロータ組立体。
  11. 前記突起(70、170)が、前記バランスウェイト(62、162)の後壁(66、166)と一体的に形成されたピンである、
    請求項8に記載のタービンロータ組立体。
  12. 前記ピンは、該ピンが前記アパーチャ(54)に容易に係合できるように適合された外向きの半径方向で角度が付けられた後面を有する、
    請求項11に記載のタービンロータ組立体。
  13. 前記前壁及び後壁が前記ディスク(24)及び前記フランジ(46)にそれぞれ接して付勢されるように、前記前壁及び後壁の弾性撓みを可能にする材料で前記本体が構成されている、
    請求項8乃至12のいずれか1項に記載のタービンロータ組立体。
  14. 前記バランスウェイト(62、162)の後壁(66、166)の半径方向内側縁部から軸方向後方にリップ(174)が延びる、
    請求項8乃至13のいずれか1項に記載のタービンロータ組立体。
  15. 前記前壁(64、164)が前記タービンロータに隣接するように前記バランスウェイト(62、162)が位置付けられ、前記後壁(66、166)が、前記フランジ(46)の内側表面に隣接して位置付けられる、
    請求項8乃至14のいずれか1項に記載のタービンロータ組立体。
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