JP2010084028A - セルロース誘導体、樹脂組成物、成形体、電子機器用筺体、及びセルロース誘導体の製造方法 - Google Patents
セルロース誘導体、樹脂組成物、成形体、電子機器用筺体、及びセルロース誘導体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010084028A JP2010084028A JP2008255042A JP2008255042A JP2010084028A JP 2010084028 A JP2010084028 A JP 2010084028A JP 2008255042 A JP2008255042 A JP 2008255042A JP 2008255042 A JP2008255042 A JP 2008255042A JP 2010084028 A JP2010084028 A JP 2010084028A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- cellulose derivative
- cellulose
- carbonate
- resin composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08B—POLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
- C08B13/00—Preparation of cellulose ether-esters
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08B—POLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
- C08B11/00—Preparation of cellulose ethers
- C08B11/20—Post-etherification treatments of chemical or physical type, e.g. mixed etherification in two steps, including purification
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J5/00—Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
- C08J5/18—Manufacture of films or sheets
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L1/00—Compositions of cellulose, modified cellulose or cellulose derivatives
- C08L1/08—Cellulose derivatives
- C08L1/32—Cellulose ether-esters
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J2301/00—Characterised by the use of cellulose, modified cellulose or cellulose derivatives
- C08J2301/08—Cellulose derivatives
- C08J2301/32—Cellulose ether-esters
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10T428/13—Hollow or container type article [e.g., tube, vase, etc.]
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
Abstract
【解決手段】セルロースに含まれる水酸基の水素原子の少なくとも一部が、炭化水素基及び、脂肪族カーボネート基または芳香族カーボネート基に置換されたセルロース誘導体。
【選択図】なし
Description
そこで、本発明の目的は、良好な熱可塑性、強度及び破断伸度を有し、成形加工に適したセルロース誘導体及び樹脂組成物を提供することである。
すなわち、上記課題は以下の手段により達成することができる。
2. セルロースに含まれる水酸基の水素原子の少なくとも一部が、脂肪族カーボネート基に置換された、上記1に記載のセルロース誘導体。
3. 前記炭化水素基の炭素数が1〜9である、上記1または2に記載のセルロース誘導体。
4. 前記炭化水素基がメチル基又はエチル基である、上記1〜3のいずれかに記載のセルロース誘導体。
5. 前記炭化水素基がメチル基である、上記1〜3のいずれかに記載のセルロース誘導体。
6. 上記1〜5のいずれかに記載のセルロース誘導体を含有する樹脂組成物。
7. 上記1〜5のいずれかに記載のセルロース誘導体又は上記6に記載の樹脂組成物を成形して得られる成形体。
8. 上記7に記載の成形体から構成される電子機器用筺体。
9. 上記1〜5のいずれかに記載のセルロース誘導体の製造方法であって、セルロースエーテルに、塩基存在下、クロロギ酸エステルを反応させる工程を含む、セルロース誘導体の製造方法。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のセルロース誘導体は、セルロース((C6H10O5)n)に含まれる水酸基の水素原子の少なくとも一部が、炭化水素基及び、脂肪族カーボネート基または芳香族カーボネート基に置換されている。
すなわち、本発明のセルロース誘導体は、下記一般式(1)で表される重合単位を有する。
また、「セルロースに含まれる水酸基」とは、セルロースのグルコース環における2位、3位、6位の炭素原子に結合している水酸基を指す。
例えば、(1)R2、R3及びR6の一部が炭化水素基で置換されている単量体と、R2、R3及びR6の一部が脂肪族カーボネート基または芳香族カーボネート基で置換されている単量体とから構成される重合体であってよいし、(2)ひとつの重合単位のR2、R3及びR6に炭化水素基及び脂肪族もしくは芳香族カーボネート基の両方が置換されている単一の単量体から構成される重合体であってもよい。さらには、(3)一般式(1)で表される重合単位であって異なる種類の重合単位が、ランダムに重合されている重合体であってもよい。
なお、重合体の一部には、無置換の重合単位(すなわち、前記一般式(1)において、R2、R3及びR6すべてが水素原子である重合単位)を含んでいてもよい。
具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基等が挙げられる。好ましくはメチル基又はエチル基であり、より好ましくはメチル基である。これらは1種単独のものでもよいし、2種以上が組み合わされたものでもよい。
具体的には、メチルカーボネート基、エチルカーボネート基、プロピルカーボネート基、イソプロピルカーボネート基、アリルカーボネート基、イソプロペンチルカーボネート基、ブチルカーボネート基、イソブチルカーボネート基、3−ブテニルカーボネート基、ペンチルカーボネート基、ヘキシルカーボネート基、フェニルカーボネート基、ヘプチルカーボネート基、ベンジルカーボネート基、トリルカーボネート基、オクチルカーボネート基、2−エチルヘキシルカーボネート基、ノニルカーボネート基、デシルカーボネート基、ウンデシルカーボネート基、ドデシルカーボネート基等が挙げられる。これらは1種単独のものでもよいし、2種以上が組み合わされたものでもよい。
中でも本発明では脂肪族カーボネート基が好ましい。
例えば、炭化水素基の置換度DSB(重合単位中、β−グルコース環の2位、3位及び6位の水酸基に対する炭化水素基の数)は、通常1.0程度以上、好ましくは1.5〜2.5程度とすればよい。
脂肪族カーボネート基または芳香族カーボネート基の置換度DSC(重合単位中、β−グルコース環のセルロース構造の2位、3位及び6位の水酸基に対する脂肪族カーボネート基または芳香族カーボネート基の数)は通常0.1程度以上、好ましくは0.3〜1.5程度とすればよい。このような範囲の置換基とすることにより、破断伸度、脆性等を向上させることができる。
水素原子の置換度DSA(重合単位中、2位、3位及び6位の水酸基が無置換である割合)は通常0.01〜1.5程度、好ましくは0.2〜1.2程度とすればよい。DSAを0.01以上とすることにより、樹脂組成物の流動性を向上させることができる。また、DSAを1.5以下とすることにより、樹脂組成物の流動性を向上させたり、熱分解の加速・成形時の樹脂組成物の吸水による発泡等を抑制させたりできる。
なお、各置換度の総和(DSA+DSB+DSC)は3である。
本発明における、数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)及び分子量分布(MWD)の測定は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)を用いて行うことができる。具体的には、テトラヒドロフランを溶媒とし、ポリスチレンゲルを使用し、標準単分散ポリスチレンの構成曲線から予め求められた換算分子量較正曲線を用いて求めることができる。
本発明のセルロース誘導体の製造方法は特に限定されず、セルロースを原料とし、セルロースの水酸基の水素原子を炭化水素基及び、脂肪族カーボネート基または芳香族カーボネート基によって置換することにより製造することができる。セルロースの原料としては特に制限はなく、例えば、綿、リンター、パルプ等を用いることができる。
好ましい製造方法の態様は、セルロースエーテル(β−グルコース環の2位、3位及び6位の水酸基の水素原子の少なくとも一部が、炭化水素基に置換されたセルロース誘導体)に、塩基存在下、クロロギ酸エステル等を反応させる工程を含むものである。
具体的には、メチルセルロース、エチルセルロース、プロピルセルロース、ブチルセルロース、アリルセルロース、ベンジルセルロース等が挙げられる。
本発明の樹脂組成物は、本発明のセルロース誘導体を含有しており、必要に応じてその他の添加剤を含有することができる。
樹脂組成物に含まれる成分の含有割合は、特に限定されない。好ましくはセルロース誘導体を75質量%程度以上、より好ましくは80質量%程度以上、さらに好ましくは80〜100質量%程度含有する。
本発明の樹脂組成物は、本発明のセルロース誘導体のほか、必要に応じて、フィラー、難燃剤等の種々の添加剤を含有していてもよい。
具体的には、無機フィラーとしては、ガラス繊維、炭素繊維、グラファイト繊維、金属繊維、チタン酸カリウムウイスカー、ホウ酸アルミニウムウイスカー、マグネシウム系ウイスカー、珪素系ウイスカー、ワラステナイト、セピオライト、スラグ繊維、ゾノライト、エレスタダイト、石膏繊維、シリカ繊維、シリカ・アルミナ繊維、ジルコニア繊維、窒化硼素繊維、窒化硅素繊維および硼素繊維等の繊維状の無機フィラーや;ガラスフレーク、非膨潤性雲母、カーボンブラック、グラファイト、金属箔、セラミックビーズ、タルク、クレー、マイカ、セリサイト、ゼオライト、ベントナイト、ドロマイト、カオリン、微粉ケイ酸、長石粉、チタン酸カリウム、シラスバルーン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、酸化ケイ素、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、石膏、ノバキュライト、ドーソナイト、白土等の板状や粒状の無機フィラーが挙げられる。
難燃剤は、特に限定されず、常用のものを用いることができる。例えば、臭素系難燃剤、塩素系難燃剤、リン含有難燃剤、ケイ素含有難燃剤、窒素化合物系難燃剤、無機系難燃剤等が挙げられる。これらの中でも、樹脂との複合時や成形加工時に熱分解してハロゲン化水素が発生して加工機械や金型を腐食させたり、作業環境を悪化させたりすることがなく、また、焼却廃棄時にハロゲンが気散したり、分解してダイオキシン類等の有害物質の発生等によって環境に悪影響を与える可能性が少ないことから、リン含有難燃剤およびケイ素含有難燃剤が好ましい。
これらのリン含有難燃剤は、1種単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらのケイ素含有難燃剤は1種単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。
他の成分としては、例えば、前記セルロース誘導体以外のポリマー、可塑剤、安定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤など)、離型剤(脂肪酸、脂肪酸金属塩、オキシ脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪族部分鹸化エステル、パラフィン、低分子量ポリオレフィン、脂肪酸アミド、アルキレンビス脂肪酸アミド、脂肪族ケトン、脂肪酸低級アルコールエステル、脂肪酸多価アルコールエステル、脂肪酸ポリグリコールエステル、変成シリコーン)等が挙げられる。さらに、染料や顔料を含む着色剤などを添加することもできる。
これらのポリマーは、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
成形方法としては、例えば、射出成形、押し出し成形、ブロー成形等が挙げられる。
加熱温度は、通常160〜260℃程度であり、好ましくは180〜240℃程度である。
メカニカルスターラー、温度計、冷却管、滴下ロートをつけた5Lの三ツ口フラスコにメチルセルロース(和光純薬製:メチル置換度1.8)50g、ピリジン2Lを量り取り、室温で攪拌した。溶解を確認後、氷冷下、クロロギ酸プロピル295gをゆっくりと滴下し、5℃から15℃の間で3時間攪拌した。反応後、メタノール200mLを加えてクエンチした。反応溶液をメタノール/水(5L/5L)へ激しく攪拌しながら投入すると、黄白色固体が析出した。黄白色固体を吸引ろ過によりろ別し、大量のメタノールで3回洗浄を行った。得られた白色固体を100℃で6時間真空乾燥することにより目的のセルロース誘導体(P−1)(メチルセルロースプロピルカーボネート、置換度は表2に記載)を白色粉体として得た(56.0g)。
合成例1においてクロロギ酸プロピルをクロロギ酸ヘキシルに変更した以外は同様にして目的のセルロース誘導体(P−2)(メチルセルロースヘキシルカーボネート、置換度は表2に記載)を白色粉体として得た(62.0g)。
合成例1においてクロロギ酸プロピルをクロロギ酸オクチルに変更した以外は同様にして目的のセルロース誘導体(P−3)(メチルセルロースオクチルカーボネート、置換度は表2に記載)を白色粉体として得た(60.2g)。
合成例1においてメチルセルロース(和光純薬製:メチル置換度1.8)を後述の比較化合物H−2に変更し、クロロギ酸プロピルをクロロギ酸−2−エチルヘキシルに変更した以外は同様にして目的のセルロース誘導体(P−4)(メチルセルロース−2−エチルヘキシルカーボネート、置換度は表2に記載)を白色粉体として得た(60.0g)。
合成例1においてクロロギ酸プロピルをクロロギ酸−2−エチルヘキシルに変更した以外は同様にして目的のセルロース誘導体(P−5)(メチルセルロース−2−エチルヘキシルカーボネート、置換度は表2に記載)を白色粉体として得た(71.1g)。
合成例1においてメチルセルロース(和光純薬製:メチル置換度1.8)を後述の比較化合物H−2に変更し、クロロギ酸プロピルをクロロギ酸イソプロピルに変更した以外は同様にして目的のセルロース誘導体(P−6)(メチルセルロースイソプロピルカーボネート、置換度は表2に記載)を白色粉体として得た(37.2g)。
合成例1においてメチルセルロース(和光純薬製:メチル置換度1.8)をエチルセルロース(アルドリッチ製:エチル置換度2.4)に変更し、クロロギ酸プロピルをクロロギ酸オクチルに変更した以外は同様にして目的のセルロース誘導体(P−7)(エチルセルロースオクチルカーボネート、置換度は表2に記載)を白色粉体として得た(44.4g)。
合成例1においてメチルセルロース(和光純薬製:メチル置換度1.8)をエチルセルロース(アルドリッチ製:エチル置換度2.4)に変更し、クロロギ酸プロピルをクロロギ酸−2−エチルヘキシルに変更した以外は同様にして目的のセルロース誘導体(P−8)(エチルセルロース−2−エチルヘキシルカーボネート、置換度は表2に記載)を白色粉体として得た(47.0g)。
合成例1においてクロロギ酸プロピルをクロロギ酸フェニルに変更した以外は同様にして目的のセルロース誘導体(P−9)(メチルセルロースフェニルカーボネート、置換度は表2に記載)を黄白色粉体として得た(85.7g)。
メカニカルスターラー、温度計、冷却管、滴下ロートをつけた3Lの三ツ口フラスコにセルロース(日本製紙製:KCフロックW400)50g、ジメチルアセトアミド1.8L量り取り120℃で2時間攪拌した。次いでリチウムクロライド150gを添加しさらに1時間撹拌した。反応液を室温まで戻した後、ピリジン370mLを添加し、さらに氷冷下でクロロギ酸エチル502gを滴下し、さらに室温で5時間撹拌した。反応溶液をメタノール10Lへ激しく攪拌しながら投入すると、黄白色固体が析出した。黄白色固体を吸引ろ過によりろ別し、大量のメタノールで3回洗浄を行った。得られた黄白色個体を100℃で6時間真空乾燥することにより目的のセルロース誘導体(H−1)(セルロースエチルカーボネート、置換度は表2に記載)を黄白色粉体として得た(81.6g)。
メカニカルスターラー、温度計、冷却管、滴下ロートをつけた3Lの三ツ口フラスコにメチルセルロース(和光純薬製:メチル置換度1.8)100g、ジメチルアセトアミド2Lを量り取り室温で攪拌した。ここに、粉末水酸化ナトリウム100gを加えて60℃で1時間撹拌後、反応液を冷却し水冷下でヨウ化メチル80mLを滴下し、50℃で3時間撹拌した。反応溶液をメタノール12Lへ激しく攪拌しながら投入すると、白色固体が析出した。白色固体を吸引ろ過によりろ別し、大量のイソプロパノールで3回洗浄を行った。得られた白色個体を100℃で6時間真空乾燥することにより目的のセルロース誘導体(H−2)(メチルセルロース、メチル置換度2.1)を白色粉体として得た(85.3g)。
メカニカルスターラー、温度計、冷却管、滴下ロートをつけた3Lの三ツ口フラスコにアセチルセルロース(ダイセル社製:アセチル置換度2.2)70g、ピリジン1.4Lを量り取り室温で攪拌した。ここに、氷冷下、クロロギ酸エチル42gを加えて10℃で1時間撹拌した。反応溶液をアセトン1.4Lで希釈し、水/メタノール10L/10Lへ激しく攪拌しながら投入すると、白色固体が析出した。白色固体を吸引ろ過によりろ別し、大量のイソプロパノールで3回洗浄を行った。得られた白色個体を100℃で6時間真空乾燥することにより目的のセルロース誘導体(H−5)(エチルカーボネートアセチルセルロース、アセチル置換度2.2、エチルカーボネート置換度0.3)を白色粉体として得た(75.0g)。
得られたセルロース誘導体について、数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)、分子量分布(MWD)、ガラス転移温度(Tg)を表1に示す。なお、これらの測定方法は以下の通りである。
数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)、分子量分布(MWD)の測定は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)を用いた。具体的には、テトラヒドロフランを溶媒とし、ポリスチレンゲルを使用し、標準単分散ポリスチレンの構成曲線から予め求められた換算分子量較正曲線を用いて求めた。GPC装置は、HLC−8220GPC(東ソー社製)を使用した。
示差走査熱量計(品番:DSC6200、セイコー電子社製)を用いて10℃/分で昇温して測定した。なお、表中、“−”と表示されているものは、Tgが観測される前に熱分解が観測されたことを意味する。また、表中、“不明瞭”と表示されているものは、後述の溶融成形が可能であったことからTgを有するが、DSC測定において明瞭なピークが観測されなかったことを意味する。
[試験片作製]
上記で得られたセルロース誘導体(P−1)を射出成形機((株)井元製作所製、半自動射出成形機)に供給してシリンダー温度250℃、金型温度30℃、射出圧力1.8kgf/cm2にて4×10×80mmの多目的試験片(衝撃試験片および熱変形試験片)を成形した。
ポリマー成形におけるシリンダー温度はメルトフローレートが5〜15g/10minの範囲となる温度に設定した。金型温度は30℃とした。
[フィルム作製]
上記で得られたセルロース誘導体(P−1)をミニプレス機(東洋精機(株)製)を用いて、プレス温度240℃にて100μmの溶融成形フィルムを作製した。
実施例1と同様にして、セルロース誘導体(P−2)〜(P−9)、比較化合物としてセルロース誘導体(H−1)、(H−2)、(H−3)(和光純薬製:メチルセルロース、メチル置換度1.8)、(H−4)(アルドリッチ製:エチルセルロース、エトキシ置換度2.4)、(H−5)を用いて、表2の成形条件に従って成形し試験片を作製した。
得られた試験片について、(株)東洋精機製作所製シャルピー衝撃試験機を用いて、下記の方法にしたがってシャルピー衝撃強度を測定した。結果を表2に示す。
[シャルピー衝撃強度]
ISO179に準拠して、射出成形にて成形した試験片に入射角45±0.5°、先端0.25±0.05mmのノッチを形成し、30℃±2℃、50%±5%RHで48時間以上調整した後、シャルピー衝撃試験機によってエッジワイズにて衝撃強度を測定した。
得られたフィルムについて、JIS K7127の方法にしたがって破断伸度を測定した。結果を表2に示す。
即ち、本発明のセルロース誘導体によれば、熱可塑性の発現と優れた耐衝撃性および破断伸度が得られるという予期せぬ効果が発現することがわかる。
Claims (9)
- セルロースに含まれる水酸基の水素原子の少なくとも一部が、炭化水素基及び、脂肪族カーボネート基または芳香族カーボネート基に置換されたセルロース誘導体。
- セルロースに含まれる水酸基の水素原子の少なくとも一部が、脂肪族カーボネート基に置換された、請求項1に記載のセルロース誘導体。
- 前記炭化水素基の炭素数が1〜9である、請求項1または2に記載のセルロース誘導体。
- 前記炭化水素基がメチル基又はエチル基である、請求項1〜3のいずれかに記載のセルロース誘導体。
- 前記炭化水素基がメチル基である、請求項1〜3のいずれかに記載のセルロース誘導体。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のセルロース誘導体を含有する樹脂組成物。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のセルロース誘導体又は請求項6に記載の樹脂組成物を成形して得られる成形体。
- 請求項7に記載の成形体から構成される電子機器用筺体。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のセルロース誘導体の製造方法であって、セルロースエーテルに、塩基存在下、クロロギ酸エステルを反応させる工程を含む、セルロース誘導体の製造方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008255042A JP2010084028A (ja) | 2008-09-30 | 2008-09-30 | セルロース誘導体、樹脂組成物、成形体、電子機器用筺体、及びセルロース誘導体の製造方法 |
| CN200980138556.4A CN102164966B (zh) | 2008-09-30 | 2009-09-28 | 纤维素衍生物、制备纤维素衍生物的方法、树脂组合物、模制品、制备模制品的方法及用于电子设备的壳体 |
| PCT/JP2009/066821 WO2010038711A1 (ja) | 2008-09-30 | 2009-09-28 | セルロース誘導体及びその製造方法、樹脂組成物、成形体及びその製造方法、電子機器用筐体 |
| US13/121,858 US8598336B2 (en) | 2008-09-30 | 2009-09-28 | Cellulose derivative, process of preparing cellulose derivative, resin composition, molded article, method of making molded article, and housing for electronic equipment |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008255042A JP2010084028A (ja) | 2008-09-30 | 2008-09-30 | セルロース誘導体、樹脂組成物、成形体、電子機器用筺体、及びセルロース誘導体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2010084028A true JP2010084028A (ja) | 2010-04-15 |
Family
ID=42073475
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2008255042A Pending JP2010084028A (ja) | 2008-09-30 | 2008-09-30 | セルロース誘導体、樹脂組成物、成形体、電子機器用筺体、及びセルロース誘導体の製造方法 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US8598336B2 (ja) |
| JP (1) | JP2010084028A (ja) |
| CN (1) | CN102164966B (ja) |
| WO (1) | WO2010038711A1 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020019854A (ja) * | 2018-07-31 | 2020-02-06 | 株式会社ダイセル | セルロース誘導体とその成形体 |
| US11028186B2 (en) | 2016-06-17 | 2021-06-08 | Nec Corporation | Cellulose derivative, cellulose resin composition, molded body and product using same |
Citations (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5273988A (en) * | 1975-12-17 | 1977-06-21 | Hoechst Ag | Process for modifying waterrsoluble hydroxyalkyllcellulose ether and process for preparing aqueous solution of such modified product |
| US5068321A (en) * | 1988-10-27 | 1991-11-26 | Wolff Walsrode Aktiengesellschaft | Carbonic acid esters of polysaccharides and a process for their production |
| JPH0565301A (ja) * | 1991-09-09 | 1993-03-19 | Asahi Chem Ind Co Ltd | カーボネート化セルロース誘導体 |
| JPH0594006A (ja) * | 1991-10-01 | 1993-04-16 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 耐光性ペリクル |
| JPH05194601A (ja) * | 1991-09-17 | 1993-08-03 | Wolff Walsrode Ag | 炭酸多糖類の製造方法 |
| JPH06279501A (ja) * | 1993-03-29 | 1994-10-04 | Asahi Chem Ind Co Ltd | カーボネート化セルロース誘導体及びその製造方法 |
| JPH06279502A (ja) * | 1993-03-29 | 1994-10-04 | Asahi Chem Ind Co Ltd | カーボネート化セルロース誘導体の製法 |
| US5463034A (en) * | 1988-10-27 | 1995-10-31 | Wolff Walsrode Aktiengesellschaft | Polysaccharides, process for their preparation and their use |
| JP2004359737A (ja) * | 2003-06-03 | 2004-12-24 | Teijin Ltd | カーボネート化澱粉誘導体およびその製造方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE2938464A1 (de) * | 1979-09-22 | 1981-04-09 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Thermoplastische polycarbonate, ihre herstellung und ihre verwendung als formkoerper und folien |
| JP4610187B2 (ja) * | 2003-12-26 | 2011-01-12 | ダイセル化学工業株式会社 | セルロースエステル系樹脂組成物 |
| JP5532531B2 (ja) | 2006-06-19 | 2014-06-25 | 三菱化学株式会社 | ポリカーボネート共重合体及びその製造方法 |
-
2008
- 2008-09-30 JP JP2008255042A patent/JP2010084028A/ja active Pending
-
2009
- 2009-09-28 WO PCT/JP2009/066821 patent/WO2010038711A1/ja not_active Ceased
- 2009-09-28 US US13/121,858 patent/US8598336B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2009-09-28 CN CN200980138556.4A patent/CN102164966B/zh not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5273988A (en) * | 1975-12-17 | 1977-06-21 | Hoechst Ag | Process for modifying waterrsoluble hydroxyalkyllcellulose ether and process for preparing aqueous solution of such modified product |
| US5068321A (en) * | 1988-10-27 | 1991-11-26 | Wolff Walsrode Aktiengesellschaft | Carbonic acid esters of polysaccharides and a process for their production |
| US5463034A (en) * | 1988-10-27 | 1995-10-31 | Wolff Walsrode Aktiengesellschaft | Polysaccharides, process for their preparation and their use |
| JPH0565301A (ja) * | 1991-09-09 | 1993-03-19 | Asahi Chem Ind Co Ltd | カーボネート化セルロース誘導体 |
| JPH05194601A (ja) * | 1991-09-17 | 1993-08-03 | Wolff Walsrode Ag | 炭酸多糖類の製造方法 |
| JPH0594006A (ja) * | 1991-10-01 | 1993-04-16 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 耐光性ペリクル |
| JPH06279501A (ja) * | 1993-03-29 | 1994-10-04 | Asahi Chem Ind Co Ltd | カーボネート化セルロース誘導体及びその製造方法 |
| JPH06279502A (ja) * | 1993-03-29 | 1994-10-04 | Asahi Chem Ind Co Ltd | カーボネート化セルロース誘導体の製法 |
| JP2004359737A (ja) * | 2003-06-03 | 2004-12-24 | Teijin Ltd | カーボネート化澱粉誘導体およびその製造方法 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11028186B2 (en) | 2016-06-17 | 2021-06-08 | Nec Corporation | Cellulose derivative, cellulose resin composition, molded body and product using same |
| JP2020019854A (ja) * | 2018-07-31 | 2020-02-06 | 株式会社ダイセル | セルロース誘導体とその成形体 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CN102164966B (zh) | 2014-04-02 |
| US8598336B2 (en) | 2013-12-03 |
| WO2010038711A1 (ja) | 2010-04-08 |
| CN102164966A (zh) | 2011-08-24 |
| US20110183090A1 (en) | 2011-07-28 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| WO2010047351A1 (ja) | セルロース誘導体、樹脂組成物、セルロース誘導体からなる成型体、及びこの成型体から構成される電気電子機器用筺体 | |
| JP5412191B2 (ja) | セルロース樹脂組成物、成形体および電気電子機器用筐体 | |
| JP5639863B2 (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
| WO2011078275A1 (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
| JP2010235905A (ja) | セルロース樹脂組成物、成形体および電気電子機器用筺体 | |
| JP2010090311A (ja) | セルロース誘導体、樹脂組成物、成形体、電子機器用筺体、及びセルロース誘導体の製造方法 | |
| JP5470031B2 (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
| JP2010084028A (ja) | セルロース誘導体、樹脂組成物、成形体、電子機器用筺体、及びセルロース誘導体の製造方法 | |
| JP2010241848A (ja) | セルロース樹脂組成物、成形体及び電気電子機器用筺体 | |
| JP2011149004A (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
| JP5486918B2 (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
| JP2011132445A (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
| JP2011132459A (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
| JP5639862B2 (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
| JP2010235904A (ja) | 溶融成形用セルロース樹脂組成物、成形体および電気電子機器用筺体 | |
| WO2011078278A1 (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
| JP2011132454A (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
| WO2011078284A1 (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
| WO2011078277A1 (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
| JP2011132435A (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
| JP2011132451A (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
| WO2011078281A1 (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
| JP2011132456A (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
| WO2011078276A1 (ja) | 成形材料、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 | |
| JP2011132468A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物、成形体、及びその製造方法、並びに電気電子機器用筐体 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110124 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20111216 |
|
| RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20120914 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20121004 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130212 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130411 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130813 |