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JP2010081398A - 光信号転送装置、光信号送受信器及び光ネットワークシステム - Google Patents

光信号転送装置、光信号送受信器及び光ネットワークシステム Download PDF

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JP2010081398A JP2008248836A JP2008248836A JP2010081398A JP 2010081398 A JP2010081398 A JP 2010081398A JP 2008248836 A JP2008248836 A JP 2008248836A JP 2008248836 A JP2008248836 A JP 2008248836A JP 2010081398 A JP2010081398 A JP 2010081398A
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Hiroshi Shimizu
浩 志水
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Yokogawa Electric Corp
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Abstract

【課題】光ネットワークシステムにおいて、光パケット信号の長距離伝送を実現することが可能な光信号転送装置を提供する。
【解決手段】複数の出力ポートを備え、外部から入射した光信号を当該光信号の宛先アドレスに応じて予め割り当てられた出力ポートから外部に転送する光信号転送装置であって、光信号から伝送距離を判定し、当該伝送距離が所定条件を満足する場合には予め規定された特定の出力ポートから光信号を転送する。
【選択図】図2

Description

本発明は、光信号転送装置、光信号送受信器及び光ネットワークシステムに関する。
従来の光ネットワークシステムでは、光パケット信号の宛先制御を行うために、ルータとして機能する光パケット切替器を使用している。この光パケット切替器は、光パケット信号を電気信号に変換して宛先を識別した後、電気信号を光パケット信号に再変換し、その光パケット信号を識別した宛先に応じて選択した光伝送路へ転送する宛先制御機能を備えている。
この光パケット切替器間の光伝送路の距離が長くなると、光パケット信号の信号強度の減衰や信号品質の劣化が発生し、光パケット切替器によって光パケット信号を受信したり、または正確な電気信号に変換することが困難となる虞がある。そこで、このような場合、光パケット信号の信号強度や信号品質を回復させるために、光パケット切替器間に光パケット中継器を介在させる。このような光パケット中継器は、光パケット信号の光−電気−光変換を行うことで光パケット信号を再生する再生中継方式を採用しており、その内部構成は従来の光パケット切替器と類似した構成となっている。また、その他、エルビウム・ドープ・ファイバ等の光信号増幅器を用いた光パケット中継器も存在する。
一方、近年では光通信の高速化を図るために、光パケット切替器において光−電気−光変換を行わずに光パケット信号の宛先制御を行う仕組みとして様々な方式が検討されており、その中の1つに、光パケット信号を電気信号に変換することなく宛先を認識し、光スイッチ素子を用いて宛先に応じて光パケット信号の経路切替を行う方式が考案されている。このように光スイッチ素子を用いた光パケット切替器は、光パケット信号を電気信号に変換せずに光信号の状態で経路切替を行うため、電気処理による光パケット信号の再生が行われない。そのため、多数の光パケット切替器を経由した場合、光パケット信号の信号強度の減衰や信号品質の劣化が発生する虞がある。
例えば、図6に示すように、光ネットワークシステムの構成の1つとして、リング型ネットワークを採用した場合、送信元の光パケット切替器と受信先の光パケット切替器との間の伝送距離は、最短の場合と最長の場合とで大きく異なる。なお、図6では、説明の簡略化のため、光伝送路によってリング状に接続された4つのパケット切替器100、101、102及び103と、隣接する光パケット切替器間に設置された光パケット中継器200、201、202及び203とから構成されたリング型ネットワークを例示している。また、図6において、符号300、301、302、303は、既存ネットワークである。
このようなリング型ネットワークでは、光パケット信号の伝送方向が決まっており、図6では光パケット信号の伝送方向を反時計回りとする。すなわち、光パケット切替器100が送信元、その右隣りに配置された光パケット切替器101が受信先である場合に伝送距離は最短となる。また、光パケット切替器100が送信元、その左隣りに配置された光パケット切替器103が受信先である場合に伝送距離は最長となる。当然、送信元、受信先になる光パケット切替器は変化するので、光パケット信号の信号強度や信号品質を維持するためには、隣接する光パケット切替器間の全てに光パケット中継器200、201、202及び203を設置する必要がある。
特開2006−157202号公報
上記のように光パケット中継器を使用して光パケット信号の信号強度や信号品質を回復させる場合、以下のような問題点がある。
(1)再送中継方式の光パケット中継器は、光パケット信号の光−電気−光変換を行う回路を設ける必要がある。よって、特に高速通信に対応した再送中継方式の光パケット中継器は高価であり、また消費電力も大きい。
(2)エルビウム・ドープ・ファイバ等の光信号増幅器を用いた光パケット中継器は、光パケット信号を光−電気−光変換せず、光信号領域で増幅を行う。そのため、光信号の振幅は回復するが、ジッタ等のノイズ成分は同じか、または増大する。振幅以外の信号品質は回復しないか、または悪化する。
(3)光パケット切替器が光パケット信号の光−電気−光変換を行わない、または極力減らす方式である場合、(2)に記載した光信号増幅器を用いた光パケット中継器を使用すると、振幅以外の信号品質を回復させる機構がネットワーク内に存在しないことになり、多段の光パケット切替器を経由する場合での長距離通信が困難となる。
(4)リング型ネットワークを構成した場合、各光パケット切替器の間の全てに光パケット中継器を設置する必要があり得るため、コストと消費電力の増加を招く。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、光ネットワークシステムにおいて、上記問題点(1)〜(4)を回避しつつ、光パケット信号の長距離伝送を実現することが可能な光信号転送装置、光信号送受信器及び光ネットワークシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、光信号転送装置に係る第1の解決手段として、複数の出力ポートを備え、外部から入射した光信号を当該光信号の宛先アドレスに応じて予め割り当てられた出力ポートから外部に転送する光信号転送装置であって、光信号から伝送距離を判定し、当該伝送距離が所定条件を満足する場合には予め規定された特定の出力ポートから光信号を転送することを特徴とする。
また、光信号転送装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、光信号から送信元アドレス及び宛先アドレスを認識する光出力制御部と、該光出力制御部の制御に応じて光信号の出力ポートを選択する光出力選択部とを備え、前記光出力制御部は、前記送信元アドレスと自アドレスとに基づいて前記伝送距離を判定し、該伝送距離が光信号の再生の必要がある値であった場合に、前記特定の出力ポートから光信号を転送するように前記光出力選択部を制御することを特徴とする。
また、光信号転送装置に係る第3の解決手段として、上記第1の解決手段において、光信号から送信元アドレス及び宛先アドレスを認識する光出力制御部と、該光出力制御部の制御に応じて光信号の出力ポートを選択する光出力選択部とを備え、前記光出力制御部は、予め記憶している光信号転送装置間の光ファイバ長と、前記送信元アドレスと自アドレスとに基づいて前記伝送距離を判定し、該伝送距離が光信号の再生の必要がある値であった場合に、前記特定の出力ポートから光信号を転送するように前記光出力選択部を制御することを特徴とする。
また、光信号転送装置に係る第4の解決手段として、上記第1〜第3のいずれかの解決手段において、光信号から宛先アドレスを認識する光出力制御部と、該光出力制御部の制御に応じて光信号の出力ポートを選択する光出力選択部とを備え、前記光出力制御部は、光信号の信号強度を測定し、当該信号強度に基づいて前記伝送距離を判定し、該伝送距離が光信号の再生の必要がある値であった場合に、前記特定の出力ポートから光信号を転送するように前記光出力選択部を制御することを特徴とする。
また、本発明では、光信号送受信器に係る解決手段として、転送された光信号の宛先アドレスが自アドレスとは異なる場合に、前記転送された光信号の再生処理を行い、該再生処理後の光信号を転送元の装置に返送することを特徴とする。
さらに、本発明では、光ネットワークシステムに係る解決手段として、上記の第1〜第4のいずれかの解決手段を有する光信号転送装置と、該光信号転送装置における前記特定の出力ポートと接続された上記の光信号送受信器とを備えることを特徴とする。
本発明によると、光信号の信号強度及び信号品質を回復させるための専用の中継器を設置する必要はなく、帯域が空いている光信号送受信器を中継器として利用することにより、光信号の長距離伝送を実現することが可能となる。また、再送中継方式の光パケット中継器、または光信号増幅器を用いた光パケット中継器を設置する必要がないため、従来での問題点(1)〜(4)の全てを回避することができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態における光ネットワークシステムの構成概略図である。なお、以下では、本実施形態における光ネットワークシステムとして、リング型ネットワークを例示して説明する。この図1に示すように、本実施形態における光ネットワークシステムは、4つの光パケット切替器(光信号転送装置)1、2、3及び4と、光パケット送受信器(光信号送受信器)10、20、30及び40とから構成されている。また、図1において、符号300、301、302、303は、既存ネットワークである。
光パケット切替器1、2、3及び4は、光ファイバ等の光伝送路を介してリング状に接続されている。つまり、光パケット切替器1と2は光伝送路F1を介して接続されており、光パケット切替器2と3は光伝送路F2を介して接続されており、光パケット切替器3と4は光伝送路F3を介して接続されており、光パケット切替器4と1は光伝送路F4を介して接続されている。なお、このようなリング型ネットワークでは、光パケット信号の伝送方向が決まっており、本実施形態では光パケット信号の伝送方向を反時計回りとする。
また、光パケット切替器1は、送信用の光伝送路F1aと受信用の光伝送路F1bを介して光パケット送受信器10と接続されている。光パケット切替器2は、送信用の光伝送路F2aと受信用の光伝送路F2bを介して光パケット送受信器20と接続されている。光パケット切替器3は、送信用の光伝送路F3aと受信用の光伝送路F3bを介して光パケット送受信器30と接続されている。光パケット切替器4は、送信用の光伝送路F4aと受信用の光伝送路F4bを介して光パケット送受信器40と接続されている。
これら光パケット切替器1、2、3及び4は、それぞれ受信した光パケット信号の宛先アドレスに応じて、その光パケット信号の転送先を切り替えるパケットスイッチとしての機能を有している。図2は、光パケット切替器1、2、3及び4のブロック構成図を示したものである。なお、各光パケット切替器1、2、3及び4の内部構成は共通であるため、図2では代表的に光パケット切替器1を図示して説明する。この図2に示すように、光パケット切替器1は、アドレス認識回路(光出力制御部)1a、光スプリッタ1b、光スイッチ素子1c、1d及び光カプラ1eから構成されている。
アドレス認識回路1aは、光パケット切替器4から光伝送路F4及び入力ポートPi1を介して受信した光パケット信号から宛先アドレスを認識し、その認識した宛先アドレスに応じて光スイッチ素子1c及び1dを制御することにより、宛先アドレスに応じて予め割り当てられた出力ポート(Po1、Po2)から光パケット信号を外部に転送する。また、詳細は後述するが、このアドレス認識回路1aは、本実施形態における特徴的な機能として、受信した光パケット信号から伝送距離を判定し、当該伝送距離が所定条件を満足する場合には予め規定された特定の出力ポート(出力ポートPo2)から光パケット信号を転送する。
光スプリッタ1bは、光パケット切替器4から受信した光パケット信号を光スイッチ素子1c及び1dのそれぞれに分岐して出力する。光スイッチ素子1cは、アドレス認識回路1aの制御に応じて、光スプリッタ1bから入力される光パケット信号を、光カプラ1e、出力ポートPo1及び光伝送路F1を介して光パケット切替器2に転送するか、または廃棄するかを切り替える。光スイッチ素子1dは、アドレス認識回路1aの制御に応じて、光スプリッタ1bから入力される光パケット信号を出力ポートPo2及び光伝送路F1aを介して光パケット送受信器10に転送するか、または廃棄するかを切り替える。なお、これら光スイッチ素子1c及び1dは、本発明における光出力選択部に相当する。
また、入力ポートPi2と光パケット送受信器10とは、光伝送路F1bによって接続されており、光カプラ1eは、光パケット送受信器10から入力ポートPi2を介して受信した光パケット信号を、出力ポートPo1を介して光パケット切替器2に転送する。
このように図2では、光パケット切替器1を代表的に図示して説明したが、他の光パケット切替器2、3、4についても同様である。例えば、光パケット切替器2の場合には、図2における光パケット切替器4が1となり、光パケット切替器2が3となり、光パケット送受信器10が20となり、光伝送路F4がF1となり、光伝送路F1aがF2aとなり、光伝送路F1bがF2bとなるのみである。
光パケット送受信器10、20、30及び40は、それぞれに対応する既存ネットワーク300、301、302、303から受信した通信データを光パケット信号に変換して、それぞれに対応する光パケット切替器1、2、3、4に送信する機能と、それぞれに対応する光パケット切替器1、2、3、4から転送された光パケット信号を既存ネットワークに適合した通信データに変換して、それぞれに対応する既存ネットワーク300、301、302、303に送信する機能を有している。
図3は、光パケット送受信器10、20、30及び40のブロック構成図を示したものである。なお、各光パケット送受信器10、20、30及び40の内部構成は共通であるため、図3では代表的に光パケット送受信器10を図示して説明する。この図3に示すように、光パケット送受信器10は、光パケット送受信I/F10a、パケット処理部10b、記憶部10c及び既存ネットワーク送受信I/F10dから構成されている。
光パケット送受信I/F10aは、光パケット切替器1から転送された光パケット信号を電気信号(光パケットデータ)に変換してパケット処理部10bに出力する一方、パケット処理部10bから入力される光パケットデータを光パケット信号に変換して光パケット切替器1に送信する。パケット処理部10bは、例えばCPU(Central Processing Unit)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等であり、光パケット送受信I/F10aから入力される光パケットデータを基に所定の電気処理を行う一方、光パケットデータを記憶部10cへ蓄積し、また、光パケットデータを既存ネットワーク送受信I/F10dを介して既存ネットワーク300に送信する。
また、詳細は後述するが、このパケット処理部10bは、本実施形態における特徴的な機能として、光パケット送受信I/F10aから入力される光パケットデータの宛先アドレスが自アドレスと一致しない場合、つまり光パケット切替器1から転送された光パケット信号が既存ネットワーク300宛てではない場合、その光パケットデータを光パケット送受信I/F10aに出力することにより、光パケット信号に再変換して光パケット切替器1に返送する機能を有している。
記憶部10cは、例えばRAM(Read Only Memory)等のメモリであり、パケット処理部10bの制御に応じて光パケットデータやその他の各種データを記憶する。既存ネットワーク送受信I/F10dは、既存ネットワーク300から受信した通信データをパケット処理部10bにて処理可能なデータに変換してパケット処理部10bに出力する一方、パケット処理部10bから入力される光パケットデータを既存ネットワーク300に適合した通信データに変換して既存ネットワーク300に送信する。
次に、上記のように構成された本実施形態における光ネットワークシステムの動作について説明する。なお、以下では、図4に示すように、既存ネットワーク300から既存ネットワーク303を宛先とする通信が発生した場合を想定して説明する。また、以下では説明の便宜上、図2で説明した光パケット切替器1の構成要素を転用して、他の光パケット切替器2、3、4の動作説明を行う(光パケット切替器1〜4の構成は共通であるため)。
まず、光パケット送受信器10は、既存ネットワーク300から既存ネットワーク303を宛先とする通信データを受信すると、通信データを光パケット信号に変換し、光伝送路F1bを介して光パケット切替器1の入力ポートPi2に送信する。光パケット切替器1において、入力ポートPi2を介して受信された光パケット信号は、光カプラ1e及び出力ポートPo1を経由して光パケット切替器2の入力ポートPi1に転送される。
パケット切替器2は、入力ポートPi1を介して受信した光パケット信号の宛先アドレスに応じて、その光パケット信号の転送先を切り替える。
図5は、光パケット切替器2の光パケット信号受信時における動作を表すフローチャートである。この図5に示すように、光パケット切替器2のアドレス認識回路1aは、受信した光パケット信号のアドレスを解析し(ステップS1)、光パケット信号の宛先アドレスに自アドレスが含まれるか否かを判定する(ステップS2)。このステップS2において、光パケット信号の宛先アドレスに自アドレスが含まれている場合(「Yes」)、アドレス認識回路1aは、光パケット信号の転送先を光パケット送受信器20に切り替えるように光スイッチ素子1c及び1dを制御する(ステップS3)。
一方、上記ステップS2において、光パケット信号の宛先アドレスに自アドレスが含まれていない場合(「No」)、アドレス認識回路1aは、光パケット信号の中継が必要か否か、つまり光パケット信号の信号強度及び信号品質を回復させるために光パケット信号の再生が必要か否かを判定する(ステップS4)。具体的には、アドレス認識回路1aは、光パケット信号の伝送距離が光パケット信号の再生を必要とする値となった場合に、光パケット信号の中継が必要であると判定する。なお、光パケット信号の伝送距離の求め方の詳細については後述する。
このステップS4において、光パケット信号の中継が必要ではない場合(「No」)、アドレス認識回路1aは、光パケット信号の転送先を光パケット切替器3に切り替えるように光スイッチ素子1c及び1dを制御する(ステップS5)。一方、上記ステップS4において、光パケット信号の中継が必要である場合(「Yes」)、アドレス認識回路1aは、光パケット信号の転送先を光パケット送受信器20に切り替えるように光スイッチ素子1c及び1dを制御する(ステップS6)。
このような図5のフローチャートで示す動作は、光パケット切替器1、2、3、4に共通する動作であるが、光パケット信号の宛先は既存ネットワーク303であるため、光パケット切替器2におけるステップS2では、光パケット信号の宛先アドレスに自アドレスが含まれていないと判定される。また、この光パケット切替器2におけるステップS4では、光パケット信号の伝送距離が光パケット信号の再生を必要とする値に達せず、光パケット信号の中継が必要ではないと判定されたものと仮定する。つまり、光パケット信号は、光パケット切替器2から光伝送路F2を介して光パケット切替器3に転送される(図4参照)。
光パケット切替器3は、光パケット切替器2と同様に図5に示す動作を実行することにより、受信した光パケット信号の宛先アドレスに応じて、その光パケット信号の転送先を切り替える。ここで、光パケット信号の宛先は既存ネットワーク303であるため、光パケット切替器3におけるステップS2では、光パケット信号の宛先アドレスに自アドレスが含まれていないと判定される。その一方で、光パケット切替器3におけるステップS4では、光パケット信号の伝送距離が光パケット信号の再生を必要とする値となり、光パケット信号の中継が必要であると判定されたものと仮定する。つまり、光パケット信号は、光パケット切替器3から光伝送路F3aを介して光パケット送受信器30に転送される(図4参照)。
ここで、光パケット信号の伝送距離の求め方について説明する。この光パケット信号の伝送距離の求め方としては、以下の3つの方法が挙げられる。
(1)光パケット信号の伝送距離の計算方法の1つとして、光パケット信号のアドレスを用いることができる。具体的には、光パケット信号の送信元アドレスと、光パケット切替器(この場合、光パケット切替器3)の自アドレスとを比較することにより、光パケット信号の伝送距離を概算する。
例えば、最も簡易的な方法は、図4の手法1に示すように、あらかじめ各光パケット切替器1、2、3、4と、各光パケット送受信器10、20、30、40に対して連番でアドレスを付与しておく。自アドレスから光パケット信号の送信元アドレスを減算することにより、光パケット信号の伝送距離の概算が求まる。そして、計算で求めた概算の伝送距離と、予め設定しておいた閾値(中継が必要な伝送距離)とを比較し、光パケット信号の中継(再生)の要否を判定する。なお、このように単純なアドレスの減算を使用した場合、光パケット信号の中継は1回しか行うことができない。そのため、1回以上の中継を行うためには、単純な減算ではなく、剰余演算などを使用することが好ましい。
(2)光パケット信号のアドレスを用いて、より正確に伝送距離を求めるには、図4の手法2に示すように、各光パケット切替器間の光伝送路F1、F2、F3、F4の光ファイバ長を予めアドレス認識回路1aに記憶しておき、その光ファイバ長と、光パケット信号の送信元アドレスと自アドレスから光パケット信号の伝送距離を求める。この手法は、アドレスのみを使用する方法と比べて正確に伝送距離を求めることができるが、アドレス認識回路1aの高速動作が必要となる。また、各光ファイバ長を全ての光パケット切替器1、2、3、4に記憶しておく必要があり、システム運用の負担が増加する。
(3)図4の手法3に示すように、受信した光パケット信号の信号強度を測定し、その測定結果から伝送距離を推定する。そして、信号強度から推定した伝送距離と、予め設定しておいた閾値(中継が必要な伝送距離)とを比較し、光パケット信号の中継(再生)の要否を判定する。
以上説明した(1)〜(3)の手法の内、どれを採用するかは伝送距離の演算に必要な精度に応じて決定すれば良い。
上述した(1)〜(3)のいずれかの手法により、光パケット切替器3におけるステップS4で光パケット信号の中継が必要であると判定され、光パケット信号が光パケット送受信器30に転送されると、光パケット送受信器30における光パケット送受信I/F10aによって、光パケット信号は電気信号(光パケットデータ)に変換されてパケット処理部10bに出力される。
そして、パケット処理部10bは、光パケットデータの宛先アドレスが自アドレスと一致しないため、つまり光パケット切替器3から転送された光パケット信号が既存ネットワーク302宛てではないため、その光パケットデータを光パケット送受信I/F10aに出力することにより、光パケット信号に再変換して光パケット切替器3に返送する。この時、光パケット信号の再生が行われるため、光パケット信号の信号強度や信号品質を回復することができる。
そして、光パケット切替器3において、入力ポートPi2を介して受信された再生後の光パケット信号は、光カプラ1e及び出力ポートPo1を経由して光パケット切替器4の入力ポートPi1に転送される(図4参照)。
光パケット切替器4は、光パケット切替器1と同様に図5に示す動作を実行することにより、受信した光パケット信号の宛先アドレスに応じて、その光パケット信号の転送先を切り替える。ここで、光パケット信号の宛先は既存ネットワーク303であるため、光パケット切替器4におけるステップS2では、光パケット信号の宛先アドレスに自アドレスが含まれると判定され、光パケット信号は光パケット切替器4から光伝送路F4aを介して光パケット送受信器40に転送される(図4参照)。
光パケット信号が光パケット送受信器40に転送されると、光パケット送受信器40における光パケット送受信I/F10aによって、光パケット信号は電気信号(光パケットデータ)に変換されてパケット処理部10bに出力される。そして、パケット処理部10bは、光パケットデータの宛先アドレスが自アドレスと一致するため、つまり光パケット切替器4から転送された光パケット信号が既存ネットワーク303宛てであるため、その光パケットデータを既存ネットワーク送受信I/F10dに出力することにより、既存ネットワーク303に適合した通信データに変換して既存ネットワーク303に送信する。
以上説明したように、本実施形態における光ネットワークシステムによれば、光パケット信号の信号強度及び信号品質を回復させるための専用の中継器を設置する必要はなく、帯域が空いている光パケット送受信器を中継器として利用することにより、光パケット信号の長距離伝送を実現することが可能となる。また、本実施形態における光ネットワークシステムによれば、再送中継方式の光パケット中継器、または光信号増幅器を用いた光パケット中継器を設置する必要がないため、従来での問題点(1)〜(4)の全てを回避することができる。
本実施形態の具体的な効果としては以下の4点が挙げられる。
(1)リング型ネットワーク上に専用の光パケット中継器を設置することなく、光パケット信号の伝送距離を延ばすことができる。
(2)リング型ネットワーク上に専用の光パケット中継器を設置する必要がないため、コスト及び消費電力を削減できる。
(3)既存の光パケット切替器内のアドレス認識回路に、光パケット信号の伝送距離を判定する機能を追加することで光パケット信号の中継機能を実現できるため、実装が容易である。
(4)既存の光パケット送受信器において、光パケット切替器から転送された光パケット信号の宛先アドレスが自アドレスと一致しない場合に、その光パケット信号を光パケット切替器に返送する機能を追加することで光パケット中継機能を実現できるため、実装が容易である。
なお、1つの光パケット信号が複数の宛先を有する場合、例えば不特定多数の宛先を有するブロードキャスト通信や特定多数の宛先を有するマルチキャスト通信の場合、各光パケット切替器は、受信した光パケット信号の複数の宛先群に自アドレスが含まれるかどうかを判定すれば良く、図5の動作フローをそのまま適用することができる。一方、光パケット送受信器は、受信した光パケット信号の複数の宛先群に自アドレスが含まれない場合に、光パケット信号の返送のみを行い、自アドレスが含まれる場合には、光パケット信号の返送と既存ネットワークへのデータ送信との両方を行えば良い。
本発明の一実施形態における光ネットワークシステムの構成概略図である。 本発明の一実施形態における光ネットワークシステムの光パケット切替器の内部ブロック構成図である。 本発明の一実施形態における光ネットワークシステムの光パケット送受信器の内部ブロック構成図である。 本発明の一実施形態における光ネットワークシステムの動作説明図である。 本発明の一実施形態における光ネットワークシステムの光パケット切替器の動作フローチャートである。 従来における光ネットワークシステムの構成概略図である。
符号の説明
1、2、3、4…光パケット切替器、10、20、30、40…光パケット送受信器、300、301、302、303…既存ネットワーク、1a…アドレス認識回路、1b…光スプリッタ、1c、1d…光スイッチ素子、1e…光カプラ、Pi1、Pi2…入力ポート、Po1、Po2…出力ポート、10a…光パケット送受信I/F、10b…パケット処理部、10c…記憶部、10d…既存ネットワーク送受信I/F

Claims (6)

  1. 複数の出力ポートを備え、外部から入射した光信号を当該光信号の宛先アドレスに応じて予め割り当てられた出力ポートから外部に転送する光信号転送装置であって、
    光信号から伝送距離を判定し、当該伝送距離が所定条件を満足する場合には予め規定された特定の出力ポートから光信号を転送することを特徴とする光信号転送装置。
  2. 光信号から送信元アドレス及び宛先アドレスを認識する光出力制御部と、
    該光出力制御部の制御に応じて光信号の出力ポートを選択する光出力選択部と、を備え、
    前記光出力制御部は、前記送信元アドレスと自アドレスとに基づいて前記伝送距離を判定し、該伝送距離が光信号の再生の必要がある値であった場合に、前記特定の出力ポートから光信号を転送するように前記光出力選択部を制御することを特徴とする請求項1記載の光信号転送装置。
  3. 光信号から送信元アドレス及び宛先アドレスを認識する光出力制御部と、
    該光出力制御部の制御に応じて光信号の出力ポートを選択する光出力選択部と、を備え、
    前記光出力制御部は、予め記憶している光信号転送装置間の光ファイバ長と、前記送信元アドレスと自アドレスとに基づいて前記伝送距離を判定し、該伝送距離が光信号の再生の必要がある値であった場合に、前記特定の出力ポートから光信号を転送するように前記光出力選択部を制御することを特徴とする請求項1記載の光信号転送装置。
  4. 光信号から宛先アドレスを認識する光出力制御部と、
    該光出力制御部の制御に応じて光信号の出力ポートを選択する光出力選択部と、を備え、
    前記光出力制御部は、光信号の信号強度を測定し、当該信号強度に基づいて前記伝送距離を判定し、該伝送距離が光信号の再生の必要がある値であった場合に、前記特定の出力ポートから光信号を転送するように前記光出力選択部を制御することを特徴とする請求項1記載の光信号転送装置。
  5. 転送された光信号の宛先アドレスが自アドレスとは異なる場合に、前記転送された光信号の再生処理を行い、該再生処理後の光信号を転送元の装置に返送することを特徴とする光信号送受信器。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の光信号転送装置と、
    該光信号転送装置における前記特定の出力ポートと接続された請求項5記載の光信号送受信器と、
    を備えることを特徴とする光ネットワークシステム。
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