JP2010080113A - 燃料電池用エキスパンドメタルの製造方法及び製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】セル内部にガス流路を形成するために、燃料電池のセル構成部材間に配置されるエキスパンドメタルの、メッシュ端部に生じるバリを除去する。
【解決手段】金型の上刃40及びダイ34により、平板材料42を一定間隔に部分的にせん断して切込みを成形し、なおかつ、各切込みを押し広げることで、所定形状の切り起し42aを成形する。そして、この切り起し42aを、材料送り手段によって平板材料42を送りながら金型によって一段づつ成形することにより、FD方向に階段状に連なった構造のメッシュ22を成形する。又、各段毎の切り起し42aの成形と同時に、下受刃38のFD方向下流側に隣接する挟持部52と上刃40とで、所定形状の切り起し42aを挟持する。そして、挟持部52と上刃40とで、切り起し42aのせん断端部に形成されるバリを潰すことにより、エキスパンドメタルを構成するメッシュ22の端部から、バリを除去する。
【選択図】図1
【解決手段】金型の上刃40及びダイ34により、平板材料42を一定間隔に部分的にせん断して切込みを成形し、なおかつ、各切込みを押し広げることで、所定形状の切り起し42aを成形する。そして、この切り起し42aを、材料送り手段によって平板材料42を送りながら金型によって一段づつ成形することにより、FD方向に階段状に連なった構造のメッシュ22を成形する。又、各段毎の切り起し42aの成形と同時に、下受刃38のFD方向下流側に隣接する挟持部52と上刃40とで、所定形状の切り起し42aを挟持する。そして、挟持部52と上刃40とで、切り起し42aのせん断端部に形成されるバリを潰すことにより、エキスパンドメタルを構成するメッシュ22の端部から、バリを除去する。
【選択図】図1
Description
本発明は、燃料電池に関するものである。
燃料電池は、複数種類のセル構成部材が積層されることによって、最小単位であるセル(単セル)が構成され、なおかつ、セルが複数枚積層されたスタック構造となることで、必要な電圧が確保されるものである。かかるスタック構造において、各セルの最外層に位置してスタック内の各セルを区分けする部材として、板状の部品であるセパレータが用いられている。又、セパレータは、アノード側に燃料ガスをカソード側に酸化剤を各々供給する機能、セルで発電された電気の導電機能、セル内で発生する生成水の排出を行う機能等、様々な役目を担っている。
さて、図7には、固体高分子型燃料電池のセル構造の一例が示されている。このセル10は、膜・電極接合体12(Membrane Electrode Assembly:以下、「MEA」という。)がセル10の厚み方向の中心部に配置され、その両面に、ガス拡散層14(アノード側/カソード側のガス拡散層14A、14C)、ガス流路16(アノード側/カソード側のガス流路16A、16C)、セパレータ18(アノード側/カソード側のセパレータ18A、18C)が夫々配置された構造となっている。なお、MEA12とガス拡散層14とが一体となった膜電極ガス拡散層接合体(MEGA:Membrane Electrode &Gas Diffusion
Layer Assembly)が用いられる例もある。
そして、図7のようにガス流路16がセパレータ18と別体構造をなすセル10構造においては、ガス流路16を形成する構造物として、例えばエキスパンドメタルが用いられることで、上述の如きセパレータの機能を分担、保持している(例えば、特許文献1参照)。
Layer Assembly)が用いられる例もある。
そして、図7のようにガス流路16がセパレータ18と別体構造をなすセル10構造においては、ガス流路16を形成する構造物として、例えばエキスパンドメタルが用いられることで、上述の如きセパレータの機能を分担、保持している(例えば、特許文献1参照)。
セル10のガス流路16を形成する構造物として用いられるエキスパンドメタル20は、例えば、図8に示されるような亀甲形のメッシュ22が、いわゆる千鳥配置された連続構造をなしている。このエキスパンドメタル20は、平板材料を送りながら金型によって一段づつ切れ込みを入れることによってメッシュ22が成形されるという製造手順(後述する)に起因して、各メッシュ22が、材料送り方向〔(Materials)Forwarding Direction:以下、本説明において「FD方向」ともいう。〕に、階段状に連なった構造となっている。
そして、図7に示されたセル10において、エキスパンドメタル20は、図9に示されるようにメッシュ22がガス拡散層14とセパレータ18との間に傾斜面を構成するようにして配置されることで、千鳥配置されたメッシュ22と、ガス拡散層14表面及びセパレータ18表面との間に、図9に斜線部で示される三角形状の空間24が、千鳥状に構成される。従って、ガス流路16を流れるガスは、千鳥状に配置された三角形状の空間24を順に伝ってFD方向へと流れ、この際、ガス流GFは図8に示されるように、FD方向と直交する方向〔Transverse Direction又はTool Direction:以下、本説明において「ツール送り方向」又は「TD方向」ともいう。〕に揺動し、ターンを繰り返す態様の流れが形成される。
そして、図7に示されたセル10において、エキスパンドメタル20は、図9に示されるようにメッシュ22がガス拡散層14とセパレータ18との間に傾斜面を構成するようにして配置されることで、千鳥配置されたメッシュ22と、ガス拡散層14表面及びセパレータ18表面との間に、図9に斜線部で示される三角形状の空間24が、千鳥状に構成される。従って、ガス流路16を流れるガスは、千鳥状に配置された三角形状の空間24を順に伝ってFD方向へと流れ、この際、ガス流GFは図8に示されるように、FD方向と直交する方向〔Transverse Direction又はTool Direction:以下、本説明において「ツール送り方向」又は「TD方向」ともいう。〕に揺動し、ターンを繰り返す態様の流れが形成される。
ところで、セル内で電気化学反応が生じる際にカソード側電極に発生する生成水100
は、ガス拡散層14(14C)を通過し、図10に示されるようにガス流路16(16C)を構成するエキスパンドメタル20のメッシュ22を伝わり、セパレータ18(18C)の表面に沿ってガス流路16中をガス流出端へ向って移動し、最終的にセル10の外部へと排出される。しかしながら、エキスパンドメタル20の製造手順(後述する)に起因して、図10に示されるようにメッシュ22にバリ22aが生じていると、バリ22aとセパレータ18との界面における表面張力により、生成水100の滞留が生じ、排水性が悪化することとなる。その結果、流路断面積の減少とそれに伴うガス圧損の上昇を来すこととなる。
は、ガス拡散層14(14C)を通過し、図10に示されるようにガス流路16(16C)を構成するエキスパンドメタル20のメッシュ22を伝わり、セパレータ18(18C)の表面に沿ってガス流路16中をガス流出端へ向って移動し、最終的にセル10の外部へと排出される。しかしながら、エキスパンドメタル20の製造手順(後述する)に起因して、図10に示されるようにメッシュ22にバリ22aが生じていると、バリ22aとセパレータ18との界面における表面張力により、生成水100の滞留が生じ、排水性が悪化することとなる。その結果、流路断面積の減少とそれに伴うガス圧損の上昇を来すこととなる。
しかも、バリ22aの形状は均一ではないことから、単一のセル内における部位毎の流路断面積にばらつき生じ、積層されたセル毎の流露断面積にもばらつきを生じる原因となり、集電体としてのエキスパンドメタル20の、圧損のばらつきを来たす原因となる。又、不均一に発生するバリは、エキスパンドメタル20の表面処理材の均一性にも悪影響を及ぼすものとなる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、セル内部にガス流路を形成するために、燃料電池のセル構成部材間に配置されるエキスパンドメタルの、メッシュ端部に生じるバリを除去することを可能とするものである。そして、燃料電池セルのガス流路における生成水の滞留を防ぎ、排水性を高め、燃料電池の発電性能を向上させることにある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、セル内部にガス流路を形成するために、燃料電池のセル構成部材間に配置されるエキスパンドメタルの、メッシュ端部に生じるバリを除去することを可能とするものである。そして、燃料電池セルのガス流路における生成水の滞留を防ぎ、排水性を高め、燃料電池の発電性能を向上させることにある。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)セル内部にガス流路を形成するために、燃料電池のセル構成部材間に配置されるエキスパンドメタルの製造装置であって、材料送り手段と、該材料送り手段により送り込まれる平板材料に対し、千鳥状に並ぶ切込みを複数成形し、各切込みを押し広げて所定形状の切り起しを成形するための金型とを備え、該金型は、ダイと、該ダイに対し平板材料の送り方向下流に隣接する下受刃と、該下受刃と対をなす上刃とを含む燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置。
本項に記載の燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置は、金型の上刃及びダイにより、平板材料を一定間隔に部分的にせん断して切込みを成形し、なおかつ、各切込みを押し広げることで、所定形状の切り起しを成形する。そして、この切り起しを、材料送り手段によって平板材料を送りながら金型によって一段づつ成形することにより、FD方向に階段状に連なった構造のメッシュを成形するものである。
本項に記載の燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置は、金型の上刃及びダイにより、平板材料を一定間隔に部分的にせん断して切込みを成形し、なおかつ、各切込みを押し広げることで、所定形状の切り起しを成形する。そして、この切り起しを、材料送り手段によって平板材料を送りながら金型によって一段づつ成形することにより、FD方向に階段状に連なった構造のメッシュを成形するものである。
(2)上記(1)項において、前記下受刃のFD方向下流側に、前記上刃と共に所定形状の切り起しを挟持する挟持部を備える燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置(請求項1)。
本項に記載の燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置は、各段毎の切り起しの成形と同時に、下受刃のFD方向下流側に隣接する挟持部と上刃とで、所定形状の切り起しを挟持する。そして挟持部と上刃とで切り起しのせん断端部に形成されるバリを潰すことにより、エキスパンドメタルを構成するメッシュの端部から、バリを除去するものである。
本項に記載の燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置は、各段毎の切り起しの成形と同時に、下受刃のFD方向下流側に隣接する挟持部と上刃とで、所定形状の切り起しを挟持する。そして挟持部と上刃とで切り起しのせん断端部に形成されるバリを潰すことにより、エキスパンドメタルを構成するメッシュの端部から、バリを除去するものである。
(3)上記(1)、(2)項において、前記金型の、前記上刃の下面には、所定形状の突起が前記TD方向に一定間隔を空けて形成され、前記下受刃の上面には、前記上刃の所
定形状の突起と噛合うように一定間隔を空けて、所定形状の突起が形成されている料電池用エキスパンドメタルの製造装置。
本項に記載の燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置は、上刃の所定形状の突起及びダイにより、平板材料を一定間隔に部分的にせん断して切込みを成形し、各切込みを押し広げることで、所定形状の切り起しを成形するものである。この切り起しを、平板材料を送りながら金型によって一段づつ成形することで、FD方向に、階段状に連なった構造のメッシュを成形するものである。
定形状の突起と噛合うように一定間隔を空けて、所定形状の突起が形成されている料電池用エキスパンドメタルの製造装置。
本項に記載の燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置は、上刃の所定形状の突起及びダイにより、平板材料を一定間隔に部分的にせん断して切込みを成形し、各切込みを押し広げることで、所定形状の切り起しを成形するものである。この切り起しを、平板材料を送りながら金型によって一段づつ成形することで、FD方向に、階段状に連なった構造のメッシュを成形するものである。
(4)上記(3)項において、前記材料送り手段による、平板材料の所定の刻み幅での送り込みのタイミングに合わせて、前記下受刃及び前記上刃は、いずれもTD方向にシフトし、かつ、前記上刃のみエキスパンドメタルを構成するメッシュの刻み幅方向(WD方向)に昇降するように駆動されることで、前記上刃の所定形状の突起及び前記ダイにより、平板材料は一定間隔に部分的にせん断されて切込みが成形され、各切込みを押し広げることで、所定形状の切り起しが成形されるものである料電池用エキスパンドメタルの製造装置。
本項に記載の燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置は、材料送り手段による、平板材料の所定の刻み幅での送り込みのタイミングに合わせて、下受刃及び上刃が、いずれもTD方向にシフトし、かつ、上刃のみWD方向に昇降するように駆動されることで、上刃の所定形状の突起及びダイにより、平板材料を一定間隔に部分的にせん断して切込みを成形する。又、各切込みを押し広げることで、所定形状の切り起しを成形し、この切り起しを、平板材料を送りながら金型によって一段づつ成形することにより、FD方向に、階段状に連なった構造のメッシュを成形するものである。
本項に記載の燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置は、材料送り手段による、平板材料の所定の刻み幅での送り込みのタイミングに合わせて、下受刃及び上刃が、いずれもTD方向にシフトし、かつ、上刃のみWD方向に昇降するように駆動されることで、上刃の所定形状の突起及びダイにより、平板材料を一定間隔に部分的にせん断して切込みを成形する。又、各切込みを押し広げることで、所定形状の切り起しを成形し、この切り起しを、平板材料を送りながら金型によって一段づつ成形することにより、FD方向に、階段状に連なった構造のメッシュを成形するものである。
(5)上記(3)項において、前記挟持部は、前記上刃及び前記下受刃の所定形状の突起が噛合った状態で、前記上刃の所定形状の突起と共に、前記所定形状の切り起しを挟持する挟持面を具備する料電池用エキスパンドメタルの製造装置(請求項2)。
本項に記載の燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置は、各段毎の切り起しの成形と同時に、下受刃のFD方向下流側に隣接する挟持部と上刃の所定形状の突起とで、所定形状の切り起しを挟持する。そして、挟持部と上刃の所定形状の突起とで切り起しのせん断端部に形成されるバリを潰すことにより、エキスパンドメタルを構成するメッシュの端部から、バリを除去するものである。
本項に記載の燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置は、各段毎の切り起しの成形と同時に、下受刃のFD方向下流側に隣接する挟持部と上刃の所定形状の突起とで、所定形状の切り起しを挟持する。そして、挟持部と上刃の所定形状の突起とで切り起しのせん断端部に形成されるバリを潰すことにより、エキスパンドメタルを構成するメッシュの端部から、バリを除去するものである。
(6)上記(1)から(4)項において、前記挟持部は、前記下受刃に対し着脱自在に構成されている料電池用エキスパンドメタルの製造装置(請求項3)。
本項に記載の料電池用エキスパンドメタルの製造装置は、挟持部が磨耗した場合に、挟持部を下受刃から取り外し、新たな挟持部と交換し、あるいは、取り外した挟持部を研磨して再度装着することで、挟持部の機能を維持するものである。
本項に記載の料電池用エキスパンドメタルの製造装置は、挟持部が磨耗した場合に、挟持部を下受刃から取り外し、新たな挟持部と交換し、あるいは、取り外した挟持部を研磨して再度装着することで、挟持部の機能を維持するものである。
(7)燃料電池のセルを構成する部材間に配置され、セル内部にガス流路を形成するためのエキスパンドメタルの製造方法であって、ダイと、該ダイに対しFD方向下流に隣接する下受刃と、該下受刃と対をなす上刃とを含む金型に、所定の刻み幅で平板材料を送り込み、型締めを行い、前記上刃及び前記ダイにより、平板材料を一定間隔に部分的にせん断して切込みを成形し、各切込みを押し広げることで、所定形状の切り起しを成形し、これと同時に、前記下受刃の前記FD方向下流側に隣接する位置に設けられた挟持部と前記上刃とで、1サイクル前の型締め時に成形された切り起しを挟持する燃料電池用エキスパンドメタルの製造方法(請求項4)。
本項に記載の燃料電池用エキスパンドメタルの製造方法は、金型に所定の刻み幅で平板材料を送り込み、型締めを行い、上刃及びダイにより、平板材料を一定間隔に部分的にせん断して切込みを成形し、各切込みを押し広げることで、所定形状の切り起しを成形する。又、これと同時に、下受刃のFD方向下流側に隣接する位置に設けられた挟持部と上刃
とで、1サイクル前の型締め時に成形された切り起しを挟持することで、切り起しのせん断端部、すなわち、エキスパンドメタルを構成するメッシュの端部からバリを潰し、除去するものである。
本項に記載の燃料電池用エキスパンドメタルの製造方法は、金型に所定の刻み幅で平板材料を送り込み、型締めを行い、上刃及びダイにより、平板材料を一定間隔に部分的にせん断して切込みを成形し、各切込みを押し広げることで、所定形状の切り起しを成形する。又、これと同時に、下受刃のFD方向下流側に隣接する位置に設けられた挟持部と上刃
とで、1サイクル前の型締め時に成形された切り起しを挟持することで、切り起しのせん断端部、すなわち、エキスパンドメタルを構成するメッシュの端部からバリを潰し、除去するものである。
本発明はこのように構成したので、燃料電池のセルを構成する部材間に配置され、セル内部にガス流路を形成するエキスパンドメタルの、メッシュ端部に生じるバリを除去することができる。そして、燃料電池セルのガス流路における生成水の滞留を防ぎ、排水性を高め、燃料電池の発電性能を向上させることが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、従来技術と同一部分若しくは相当する部分については、詳しい説明を省略する。
まず、本発明を実施するための最良の形態を説明するにあたり、予め、図6を参照しながらエキスパンドメタルの各部名称を明らかにする。エキスパンドメタルは、一般的には、既に説明した亀甲形のメッシュ22(図8、図6(c)参照)や、図6(a)に示されるような、菱形のメッシュ26が、いわゆる千鳥配置された連続構造をなしている。そして、メッシュの交差部をボンド部BO、メッシュのボンド部BO間をつなぐ部分をストランド部STという。又、ボンド部BOのTD方向の長さをボンド長さBOl、ストランド部STの厚みを刻み幅(送り幅)Wという。図中、符号tは素材の板厚、符号Dはエキスパンドメタルの全厚であり、この全厚Dが、セル構成部材間に配置された状態における、エキスパンドメタルの厚みとなる。なお、図6には、併せてFD方向(材料送り方向)、TD方向(ツール送り方向)及びWD方向(メッシュの刻み幅方向)を示している。
各部名称から明らかなように、亀甲形のメッシュ22は、ボンド部BOのボンド長さBOlの長いメッシュ形状であり、菱形のメッシュ26は、ボンド部BOのボンド長さBOlの短いメッシュ形状である。そして、菱形のメッシュ26のFD方向断面形状(A−A断面形状)と、亀甲形のメッシュ22のFD方向断面形状(A’−A’断面図)とは同一であることから、図6(b)に両者のFD方向断面形状を示している。
まず、本発明を実施するための最良の形態を説明するにあたり、予め、図6を参照しながらエキスパンドメタルの各部名称を明らかにする。エキスパンドメタルは、一般的には、既に説明した亀甲形のメッシュ22(図8、図6(c)参照)や、図6(a)に示されるような、菱形のメッシュ26が、いわゆる千鳥配置された連続構造をなしている。そして、メッシュの交差部をボンド部BO、メッシュのボンド部BO間をつなぐ部分をストランド部STという。又、ボンド部BOのTD方向の長さをボンド長さBOl、ストランド部STの厚みを刻み幅(送り幅)Wという。図中、符号tは素材の板厚、符号Dはエキスパンドメタルの全厚であり、この全厚Dが、セル構成部材間に配置された状態における、エキスパンドメタルの厚みとなる。なお、図6には、併せてFD方向(材料送り方向)、TD方向(ツール送り方向)及びWD方向(メッシュの刻み幅方向)を示している。
各部名称から明らかなように、亀甲形のメッシュ22は、ボンド部BOのボンド長さBOlの長いメッシュ形状であり、菱形のメッシュ26は、ボンド部BOのボンド長さBOlの短いメッシュ形状である。そして、菱形のメッシュ26のFD方向断面形状(A−A断面形状)と、亀甲形のメッシュ22のFD方向断面形状(A’−A’断面図)とは同一であることから、図6(b)に両者のFD方向断面形状を示している。
続いて、本発明を実施するための最良の形態の理解を高めるために、図3〜図5を参照しながら、エキスパンドメタル28の一般的な製造手順を説明する。
エキスパンドメタル28の製造金型は、図3、図4に示されるダイ34、パッド36、下受刃38及び上刃40を含む金型を備えている。ここで、下受刃38及び上刃40は、いずれもTD方向(FD方向と直交する方向)にシフトし、かつ、上刃40のみWD方向(上下方向)に昇降するように駆動されるものである。又、上刃40の下面には、所定形状の突起40aがTD方向に一定間隔を空けて形成され、下受刃38の上面にも、上刃40の所定形状の突起40aと噛合うように一定間隔を空けて、台形状突起38aが形成されている。本例では、亀甲形のメッシュ22(図8、図6(c)参照)を成形する金型を例示していることから、所定形状の突起38a、40aは、いずれも台形状の突起である。
エキスパンドメタル28の製造金型は、図3、図4に示されるダイ34、パッド36、下受刃38及び上刃40を含む金型を備えている。ここで、下受刃38及び上刃40は、いずれもTD方向(FD方向と直交する方向)にシフトし、かつ、上刃40のみWD方向(上下方向)に昇降するように駆動されるものである。又、上刃40の下面には、所定形状の突起40aがTD方向に一定間隔を空けて形成され、下受刃38の上面にも、上刃40の所定形状の突起40aと噛合うように一定間隔を空けて、台形状突起38aが形成されている。本例では、亀甲形のメッシュ22(図8、図6(c)参照)を成形する金型を例示していることから、所定形状の突起38a、40aは、いずれも台形状の突起である。
平板材料42は、図3に示されるように、ローラ39を備えた材料送り手段によって、所定の刻み幅W(図6(b)参照)で金型へと送り込まれ、この平板材料42の送り込みのタイミングに合わせて、パッド36は、平板材料42が通過可能となるようWD方向に昇降する。そして、図4に示されるように、ダイ34とパッド36により平板材料42が挟持された状態で、上刃40及び下受刃38が開閉し、上刃40の所定形状の突起40aとダイ34とによって、平板材料42は一定間隔に部分的にせん断され、かつ、下方向に突出する所定形状(台形状)の切り起しが成形される。
そして、上刃40及び下受刃38の上昇の都度、上刃40及び下受刃38がTD方向に
シフトすることで、台形状の切り起し42aが千鳥状に一段づつ成形され、階段状のメッシュ22を有するラスカットメタル28’が成形されるものである。
その後、階段状のメッシュを有するラスカットメタル28’が、図5に示される圧延ローラ43によって圧延されることにより、必要な全厚D(図6(b)参照)のエキスパンドメタル28が成形される。
シフトすることで、台形状の切り起し42aが千鳥状に一段づつ成形され、階段状のメッシュ22を有するラスカットメタル28’が成形されるものである。
その後、階段状のメッシュを有するラスカットメタル28’が、図5に示される圧延ローラ43によって圧延されることにより、必要な全厚D(図6(b)参照)のエキスパンドメタル28が成形される。
さて、図1には、本発明の実施の形態に係る燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置50が示されているが、本製造装置50の金型は、図3、図4の例との相違点として、下受刃38のFD方向下流側に、挟持部52を備えるものである。図1の例では、挟持部52は下受刃38と一体に形成されている。又、挟持部の上面52aは、下受刃38の所定形状の突起38aが形成されていない一般部38bと同一面をなす、平面となっている。そして、上刃40所定形状の突起40a及び下受刃38の所定形状の突起38aが噛合った状態で、挟持部52は、上刃40の所定形状の突起40aと共に、所定形状の切り起し42aを挟持するものである。図中符号52bで示される部分は、成形された各段毎の切り起し42aを逃がすための「逃げ」であり、かかる機能を発揮するだけの形状及び深さに形成されていれば良い。
なお、図2に示されるように、挟持部52が下受刃38と別体をなし、下受刃38に対し着脱自在に構成されるものであっても良い。この場合には、挟持部52と下受刃38との着脱に、ボルト、ピン等、適切な着脱手段を用いることが可能である。又、図1、図2は、説明の便宜上、型開き状態でかつ平板材料42が各金型構成要素から離間した状態で図示されているが、実際には、平板材料42は型締め状態で、上記所定の成形がなされるものである。
なお、図2に示されるように、挟持部52が下受刃38と別体をなし、下受刃38に対し着脱自在に構成されるものであっても良い。この場合には、挟持部52と下受刃38との着脱に、ボルト、ピン等、適切な着脱手段を用いることが可能である。又、図1、図2は、説明の便宜上、型開き状態でかつ平板材料42が各金型構成要素から離間した状態で図示されているが、実際には、平板材料42は型締め状態で、上記所定の成形がなされるものである。
さて、上記構成をなす、本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能である。即ち、本発明の実施の形態に係る、燃料電池用エキスパンドメタルの製造方法及び製造装置によれば、金型の上刃40及びダイ34により、平板材料42を一定間隔に部分的にせん断して切込みを成形し、なおかつ、各切込みを押し広げることで、所定形状の切り起し42aを成形する。そして、この切り起し42aを、材料送り手段(図3のローラ39参照)によって平板材料42を送りながら金型によって一段づつ成形することにより、FD方向に階段状に連なった構造のメッシュ22を成形するものである。又、各段毎の切り起し42aの成形と同時に、下受刃38のFD方向下流側に隣接する挟持部52と上刃40とで、所定形状の切り起し42aを挟持する。そして、挟持部52と上刃40とで、切り起し42aのせん断端部に形成されるバリ22a(図4参照)を潰すことにより、エキスパンドメタル28を構成するメッシュ22の端部から、バリ22aを除去するものである。
より具体的には、材料送り手段(図3のローラ39参照)による、平板材料42の所定の刻み幅での送り込みのタイミングに合わせて、下受刃38及び上刃40が、いずれもTD方向にシフトし、かつ、上刃40のみWD方向に昇降するように駆動されることで、上刃40の所定形状の突起40a及びダイ34により、平板材料42を一定間隔に部分的にせん断して切込みを成形する。又、各切込みを押し広げることで、所定形状の切り起し42aを成形し、この切り起し42aを、平板材料42を送りながら金型によって一段づつ成形することにより、FD方向に、階段状に連なった構造のメッシュ22を成形するものである。
しかも、各段毎の切り起し42aの成形のタイミング(図1の符号S0参照。)と同時に、下受刃38のFD方向下流側に隣接する挟持部52と上刃40の所定形状の突起40aとで、1サイクル前の型締め時に成形された切り起し42a(図1の符号S1参照。)を挟持する。そして、挟持部52と上刃40の所定形状の突起40aとで、切り起し42aのせん断端部に形成されるバリ22aを潰すことにより、エキスパンドメタル28を構成するメッシュ22の端部から、バリ22aを除去するものである。
しかも、各段毎の切り起し42aの成形のタイミング(図1の符号S0参照。)と同時に、下受刃38のFD方向下流側に隣接する挟持部52と上刃40の所定形状の突起40aとで、1サイクル前の型締め時に成形された切り起し42a(図1の符号S1参照。)を挟持する。そして、挟持部52と上刃40の所定形状の突起40aとで、切り起し42aのせん断端部に形成されるバリ22aを潰すことにより、エキスパンドメタル28を構成するメッシュ22の端部から、バリ22aを除去するものである。
又、図2に示されるように、挟持部52が下受刃38に対し着脱自在に構成されていることとすれば、挟持部52が磨耗した場合に、挟持部52を下受刃38から取り外し、新たな挟持部52と交換し、あるいは、取り外した挟持部52を研磨して再度装着することで、挟持部52の機能を維持することができる。
10:セル、12:MEA、 14、14A、14C:ガス拡散層、 16、16A、16C:ガス流路、 18、18A、18C:セパレータ、22:亀甲形のメッシュ、22a:バリ、28:エキスパンドメタル、34:ダイ、36:パッド、38:下受刃、 38a、40a:所定形状の突起、38b:一般部、40:上刃、42:平板素材、50:燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置、52:挟持部、52a:挟持部の上面
Claims (4)
- セル内部にガス流路を形成するために、燃料電池のセル構成部材間に配置されるエキスパンドメタルの製造装置であって、
材料送り手段と、該材料送り手段により送り込まれる平板材料に対し、千鳥状に並ぶ切込みを複数成形し、各切込みを押し広げて所定形状の切り起しを成形するための金型とを備え、
該金型は、ダイと、該ダイに対し平板材料の送り方向下流に隣接する下受刃と、該下受刃と対をなす上刃とを含み、なおかつ、前記下受刃の材料送り方向下流側に、前記上刃と共に所定形状の切り起しを挟持する挟持部を備えることを特徴とする燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置。 - 前記金型の、前記上刃の下面には、所定形状の突起が前記ツール送り方向に一定間隔を空けて形成され、前記下受刃の上面には、前記上刃の所定形状の突起と噛合うように一定間隔を空けて、所定形状の突起が形成され、
前記挟持部は、前記上刃及び前記下受刃の所定形状の突起が噛合った状態で、前記上刃の所定形状の突起と共に、前記所定形状の切り起しを挟持する挟持面を具備することを特徴とする燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置。 - 前記挟持部は、前記下受刃に対し着脱自在に構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の燃料電池用エキスパンドメタルの製造装置。
- 燃料電池のセルを構成する部材間に配置され、セル内部にガス流路を形成するためのエキスパンドメタルの製造方法であって、
ダイと、該ダイに対し平板材料の送り方向下流に隣接する下受刃と、該下受刃と対をなす上刃とを含む金型に、所定の刻み幅で平板材料を送り込み、型締めを行い、前記上刃及び前記ダイにより、平板材料を一定間隔に部分的にせん断して切込みを成形し、各切込みを押し広げることで、所定形状の切り起しを成形し、これと同時に、前記下受刃の前記材料送り方向下流側に隣接する位置に設けられた挟持部と前記上刃とで、1サイクル前の型締め時に成形された切り起しを挟持することを特徴とする燃料電池用エキスパンドメタルの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2008244288A JP2010080113A (ja) | 2008-09-24 | 2008-09-24 | 燃料電池用エキスパンドメタルの製造方法及び製造装置 |
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Publications (1)
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ID=42210332
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-
2008
- 2008-09-24 JP JP2008244288A patent/JP2010080113A/ja active Pending
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