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JP2010077089A - ハロピラジンカルボキサミド化合物の製造方法 - Google Patents

ハロピラジンカルボキサミド化合物の製造方法 Download PDF

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JP2010077089A JP2008249047A JP2008249047A JP2010077089A JP 2010077089 A JP2010077089 A JP 2010077089A JP 2008249047 A JP2008249047 A JP 2008249047A JP 2008249047 A JP2008249047 A JP 2008249047A JP 2010077089 A JP2010077089 A JP 2010077089A
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Abstract

【課題】環境面で問題のある溶媒を使用することなく、有害なガス等を発生せず、工業的規模でかつ安全かつ簡便、経済的に実施可能なピラジンカルボキサミド誘導体のハロゲン化方法を提供する。
【解決手段】下記一般式(3)
Figure 2010077089

[式中Rは水素原子、アシル基、カルバモイルアルキル基、カルボキシアルキル基を表し、Xはハロゲン原子を表わす]で表わされるハロピラジンカルボキサミド化合物の製造方法で、ピラジンカルボキサミドと4級アンモニウムトリブロマイド類であるテトラn−ブチルアンモニウムトリブロマイドやベンジルトリエチルアンモニウムトリブロマイド等とをDMF溶液中2,6−ルチジン等の塩基存在下反応することによって得られる。
【選択図】なし

Description

本発明はハロピラジンカルボキサミド化合物の製造方法に関する。ハロピラジンカルボキサミド化合物は、例えば抗ウイルス剤あるいはその合成中間体として有用である。
ハロピラジンカルボキサミド化合物は、抗ウイルス剤として有用であることが知られている(特許文献1)。
特許文献1ではハロピラジンカルボキサミド誘導体は、市販品の購入または公知の製造方法もしくはそれに準じた方法並びにそれらを組み合わせることにより入手できるとされている。その製造方法は、例えば、J.Am.Chem.Soc..71,78(1949)、J.Am.Chem.Soc.,78,242−244(1956)、J.Heterocycl.Chem.,15(4),665−670(1978)、J.Chem.Soc.,1379(1955)、米国特許第5597823号などに記載されている。目的とするハロピラジンカルボキサミド誘導体を得るには複数回の官能基変換を経由する多段階合成が必要であり、実施上簡便な方法とは言い難いものであった。
塩素、臭素といった単体ハロゲンをハロゲン化剤として用いる方法においては、塩化メチレン等のハロゲン系溶剤がこれらのハロゲン化剤に対して不活性であるため汎用されてきた。しかしながら近年有機ハロゲン化物、特に有機塩素化合物の環境に対する悪影響が問題になってきており、環境に有害な化合物を用いないクリーンな化学反応が求められていることは周知の通りである。また塩化スルフリル等のハロゲン化スルフリルの使用は有害な二酸化硫黄の発生をともなうという本質的な欠点があり、環境保護の点からも使用を避けたいという問題があった。
日本特許第3453362号
従って本発明は、上述のごとき問題点を解決し、環境面で問題のある溶媒を使用することなく、有害なガス等を発生せず、工業的規模でかつ安全かつ簡便、経済的に実施可能なピラジンカルボキサミド誘導体のハロゲン化方法を提供することを目的とする。
本発明者は上記の事情に鑑みピラジンカルボキサミド誘導体のハロゲン化方法について鋭意研究した結果、以下の新規な手段によって上述の課題が解決されることを見い出し、本発明を完成するに至ったものである。
本発明の課題は下記の手段によって達成された。
1)下記一般式(1)
Figure 2010077089
[式中Rは水素原子、アシル基または置換されていてもよいカルバモイルアルキルもしくはカルボキシアルキル基を表わす。]
で表わされるピラジンカルボキサミド化合物と下記一般式(2)
Figure 2010077089
[式中R、R、R及びRはそれぞれ同一でも異なっていてもよく、アルキル基、アラルキル基またはアリール基を表す。Xは塩素原子または臭素原子を表わす。]
で表わされる化合物を反応させることを特徴とする下記一般式(3)
Figure 2010077089
[式中Rは水素原子、アシル基または置換されていてもよいカルバモイルアルキルもしくはカルボキシアルキル基を表わす。Xはハロゲン原子を表わす。]
で表わされるハロピラジンカルボキサミド化合物の製造方法。
2)下記一般式(4)
Figure 2010077089
[式中R、R、R及びRはそれぞれ同一でも異なっていてもよく、アルキル基、アラルキル基またはアリール基を表す。Xは塩素原子または臭素原子を表わす。]
で表される化合物とXで表わされる単体ハロゲン化合物を反応させた後に、前記一般式(1)で表されるピラジンカルボキサミド化合物を反応させることを特徴とする前記一般式(3)で表される1)記載のハロピラジンカルボキサミド化合物の製造方法。
3)ハロゲン原子を含有しない反応溶媒を用いることを特徴とする1)又は2)のいずれか1項に記載の製造方法。
4)塩基の存在下に反応を行なうことを特徴とする1)〜3)のいずれか1項に記載の方法。
5)塩基がピリジン系化合物であることを特徴とする4)に記載の方法。
本発明により、環境面で問題のある溶媒を使用することなく、有害なガス等を発生せず、工業的規模でかつ安全かつ簡便、経済的にピラジンカルボキサミド化合物のハロゲン化を行なうことができ、目的のハロピラジンカルボキサミド化合物を収率良く得ることができる。
まず一般式(1)で表わされるピラジンカルボキサミド化合物について説明する。
Figure 2010077089
一般式(1)中Rは好ましくは水素原子、アシル基または置換されていてもよいカルバモイルアルキルもしくはカルボキシアルキル基を表わす。アシル基としてはホルミル基、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリルおよびバレリルなどのC2〜C5アルカノイル基並びにベンゾイルおよびナフトイルなどのアロイル基が挙げられる。カルバモイルアルキル基としては、カルバモイルメチル、カルバモイルエチル、カルバモイルイソプロピルなどのカルバモイル基で置換された直鎖状または分枝鎖状C1〜C6アルキル基が挙げられる。カルボキシアルキル基としては、カルボキシメチル、カルボキシエチル、カルボキシイソプロピルなどのカルボキシル基で置換された直鎖状または分枝鎖状C1〜C6アルキル基を挙げることができる。
以上説明した中でも、より好ましいRとしては水素原子、アセチル基、ベンゾイル基、ピバロイル基、カルバモイルメチル基、カルボキシメチル基が挙げられるが、水素原子、アセチル基、ベンゾイル基、ピバロイル基、カルバモイルメチル基がより好ましく、水素原子、アセチル基、カルバモイルメチル基がなおより好ましい。本発明において一般式(1)の最も好ましいRは水素原子である。
次に一般式(2)で表わされる化合物について説明する。
Figure 2010077089
一般式(2)中R、R、R及びRはそれぞれ同一でも異なっていてもよく、アルキル基、アラルキル基またはアリール基を表す。より具体的には、R、R、R及びRは炭素数1から10、好ましくは炭素数1から6、より好ましくは1から4のアルキル基(例えばメチル基、エチル基、n−ブチル基など)、炭素数7から20、好ましくは炭素数7から15、より好ましくは7から10のアラルキル基(例えばベンジル基、フェネチル基など)、炭素数6から20、好ましくは炭素数6から15、より好ましくは6から10のアリール基(例えばフェニル基、ナフチル基など)を表す。以上説明した中でも好ましいR、R、R及びRは、アンモニウム基としてベンジルトリエチルアンモニウム基、ベンジルトリメチルアンモニウム基、テトラn−ブチルアンモニウム基である。
Xは塩素原子または臭素原子を表わす。
一般式(3)で表わされるハロピラジンカルボキサミド化合物について説明する。
Figure 2010077089
一般式(3)においてR、Xは前記一般式(1)、(2)において説明したものと同義であり、好ましい範囲も同一である。
最後に一般式(4)で表わされる化合物について説明する。
Figure 2010077089
一般式(4)において中R、R、R及びR、Xは前記一般式(2)において説明したものと同義であり、好ましい範囲も同一である。
本発明方法に用いられる一般式(1)で表わされる化合物の代表例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 2010077089
本発明方法に用いられる一般式(2)で表わされる化合物の代表例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 2010077089
本発明方法の目的化合物である一般式(3)で表わされる化合物の代表例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお一般式(1)、一般式(3)で表わされる化合物には互変異性体が存在するが、本明細書に記載された化学構造式は便宜上これらの互変異性体の1つを記載したものであることを理解すべきである。いずれの互変異性体も本発明の範囲に包含されることはいうまでもない。
Figure 2010077089
Figure 2010077089
本発明方法に用いられる一般式(4)で表わされる化合物の代表例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 2010077089
本発明の製造方法についてさらに詳述する。本発明において一般式(2)で表わされる化合物の使用量は、一般式(1)で表わされるピラジンカルボキサミド化合物に対して好ましくは0.8〜2.0倍モルの範囲であるが、より好ましくは0.85〜1.8倍モル、特に好ましくは0.95〜1.65倍モルの範囲である。一般式(2)で表わされる化合物は最初から全量を使用しても、例えば0.2倍モルずつを複数回に分割して使用しても良い。
一般式(1)で表わされるピラジンカルボキサミド化合物と一般式(2)で表わされる化合物を反応する工程では、溶媒が用いられる。使用しうる反応溶媒としては、例えばエステル系溶媒、芳香族炭化水素系溶媒、アミド系溶媒、カルボン酸系溶媒、アルコール系溶媒、および水等が挙げられ、従来ハロゲン化反応で汎用されてきた塩化メチレン等のハロゲン系溶剤を用いなくても円滑に反応が進行する。これらの溶剤は単独でも、2種以上を併用してもよい。以上説明した中でも、環境保全や副反応の少なさからエステル系溶媒、芳香族炭化水素系溶媒、ケトン系溶媒、アミド系溶媒、カルボン酸系溶媒、水が好ましい。特に好ましい溶媒は酢酸エチル、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、N,N’−ジメチルイミダゾリジノン、プロピオン酸、酢酸、水あるいはこれらの中から選択される2〜3種の溶媒の併用系である。
一般式(1)で表わされるピラジンカルボキサミド化合物と一般式(2)で表わされる化合物を反応する工程では、各原料の添加順序には特に制限はない。本発明の製造方法において、ハロゲン化剤である一般式(2)で表わされる化合物を先に反応容器に仕込み、ここに一般式(1)で表わされるピラジンカルボキサミド化合物を反応せしめる場合は必ずしも一般式(2)で表わされる化合物は溶媒に溶解している必要はなく、撹拌できる程度の懸濁状態で十分である。 逆に一般式(2)で表わされる化合物を添加する場合でも、粉体添加の場合は一般式(1)で表わされるピラジンカルボキサミド化合物とともに仕込む溶媒は撹拌ができる程度の量で十分である。 一般式(2)で表わされる化合物を溶媒に溶解し、これを一般式(1)で表わされるピラジンカルボキサミド化合物と反応せしめる場合は、一般式(2)で表わされる化合物を溶解する溶媒としてはアミド系溶媒を用いることが好ましい。本発明の製造方法においては、一般式(1)で表わされるピラジンカルボキサミド化合物と溶媒を仕込み、これに一般式(2)で表わされる化合物を粉体状態で、あるいは溶媒に溶解して徐々に添加するのが好ましい。
本発明の製造方法においては一般式(4)で表される4級アンモニウムハライド化合物と単体ハロゲン化合物、具体的には臭素あるいは塩素を反応させた後に、一般式(1)で表されるピラジンカルボキサミド化合物を反応せしめることも可能であり、好ましい実施形態の1つである。この場合4級アンモニウムハライド化合物のハライド成分と単体ハロゲンは同一原子、すなわち4級アンモニウムクロリドを用いる場合は塩素を、4級アンモニウムブロミドを用いる場合は臭素を用いるのが好ましい。
すなわち一般式(1)で表わされるピラジンカルボキサミド化合物に対して0.8〜2.0倍モルの一般式(4)で表される4級アンモニウムハライド化合物と、一般式(4)で表される4級アンモニウムハライド化合物に対して0.85〜1.15倍モルのハロゲン化合物を反応させることで、反応系内に一般式(1)で表わされる化合物が発生する。ここに一般式(1)で表されるピラジンカルボキサミド化合物を反応せしめることで、一般式(3)で表わされるハロピラジンカルボキサミド化合物が得られるのである。使用しうる溶媒、使用しうる塩基、反応条件および各々の好ましい具体例、好ましい範囲等は、一般式(1)で表わされるピラジンカルボキサミド化合物と一般式(2)で表わされる化合物を反応する工程でのそれと同一である。
本発明の製造方法においては塩基の共存下に反応を行なっても良く、本発明に用いられる。塩基としては第1級あるいは2級の有機塩基(t−ブチルアミン、2,2,6,6−テトラメチルピペラジン等)、第3級の有機塩基(トリエチルアミン、トリn−プロピルアミン、トリn−ブチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−5−ノネン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン等)、ピリジン類(ピリジン、2−メチルピリジン、3−メチルピリジン、4−メチルピリジン、2,6−ルチジン等)、アルカリ金属アルコキシド(ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムt−ブトキシド等)、アルカリ金属水酸化物(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)、アルカリ土類金属水酸化物(水酸化マグネシウム等)、酢酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等が挙げられる。これらの中でもピリジン類でがより好ましく、具体的にはピリジン、2−メチルピリジン、2,6−ルチジンが挙げられる。使用する塩基の量は一般式(1)で表わされるピラジンカルボキサミド化合物に対して0.1〜3.0倍モルが好ましく、より好ましくは0.8〜2.0倍モルである。
本発明の製造方法における反応温度は、通常−10〜100℃の範囲であるが、好ましくは5〜55℃、より好ましくは15〜45℃の範囲である。反応時間は仕込み量、反応温度、濃度などにより異なるが通常3時間〜72時間であり、4〜48時間の範囲がより好ましい。 反応の進行は、例えば液体クロマトグラフィー等で追跡することが可能であり、最適な反応条件を設定することができる。なお反応工程では特に不活性な雰囲気は不要であるが、窒素またはアルゴン気流下で反応を行なってもよい。
本発明の製造方法における工程後処理は、通常の有機合成反応で採用される汎用の方法で行われる。過剰のハロゲン化剤の不活性化は、亜硫酸ナトリウム水溶液で処理することが好ましい。反応を停止したのちの反応混合物は、貧溶媒の添加による晶析、塩析、抽出、液液分離等に代表される化学工学的に常套の手段を適用、必要に応じて再結晶、クロマトグラフィー等の手法で精製することで一般式(3)で表わされるハロピラジンカルボキサミド化合物を得ることができる。
以下実施例に基づき本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1:化合物(1b)の合成
4級アンモニウムトリブロミドは文献(Bull.Chem.Soc.Jpn.,1987,60,1159)記載の方法に従い合成した。化合物(1)18g、2,6−ルチジン(16mL)のDMF(100mL)溶液に、25℃でテトラn−ブチルアンモニウムトリブロミド53gを攪拌しながら分割添加した。反応混合物を25℃で24時間攪拌ののち水(250mL)を添加した。析出した結晶を濾過して集め、水洗、乾燥し21.1gの化合物(1b)を褐色結晶として得た。 収率81%。
実施例2:化合物(2b)の合成
化合物(1)24g、2,6−ルチジン(16mL)のDMF(120mL)溶液に、25℃でベンジルトリエチルアンモニウムトリブロミド52gを攪拌しながら分割添加した。反応混合物を25℃で18時間攪拌ののち水(250mL)を添加した。析出した結晶を濾過して集め、水洗、メタノール洗、乾燥し22.8gの化合物(2b)を黄褐色結晶として得た。 収率71%。
実施例3:化合物(3b)の合成
化合物(3)13.9g、2−ピコリン(10mL)のDMF(30mL)溶液に、25℃でテトラn−ブチルアンモニウムトリブロミド53gを攪拌しながら分割添加した。反応混合物を25℃で16時間攪拌ののち10%食塩水(100mL)を添加した。析出した結晶を濾過して集め、水洗、乾燥し15.3gの化合物(3b)を茶褐色結晶として得た。 収率70%。
実施例4:化合物(3c)の合成
4級アンモニウムトリクロリドは文献(J.Chem.Soc.,1923,123,654)記載の方法に従い合成した。化合物(3)13.9g、2,6−ルチジン(16mL)の溶液に、25℃でテトラn−ブチルアンモニウムトリクロリド39gを60分かけて攪拌しながら滴下した。反応混合物を25℃で12時間攪拌ののち20%食塩水(120mL)を滴下した。析出した結晶を濾過して集め、水洗、乾燥し12.1gの化合物(3c)を淡黄色結晶として得た。 収率70%。
実施例5:化合物(3b)の合成
テトラn−ブチルアンモニウムブロミド35gのDMF(30mL)、酢酸(10mL)、水(3mL)懸濁液に臭素17gを10℃で加え、反応混合物を室温まで昇温しながら1時間攪拌した。ここに2,6−ルチジン(5mL)、化合物(3)13.9gをこの順に加え、反応混合物を室温で5時間攪拌した。10%食塩水(100mL)を添加して析出した結晶を濾過して集め、水洗、乾燥し14.6gの化合物(3b)を茶褐色結晶として得た。 収率67%。
実施例6:化合物(5b)の合成
化合物(5)19.6g、2−ピコリン(9mL)のDMF(50mL)溶液に、25℃でテトラn−ブチルアンモニウムトリブロミド53gを攪拌しながら分割添加した。反応混合物を25℃で20時間攪拌の20%食塩水(200mL)を滴下した。析出した結晶を濾過して集め、水洗、乾燥し14.9gの化合物(5b)を褐色結晶として得た。 収率54%。
実施例7:化合物(6b)の合成
化合物(6)19.7g、2−ピコリン(9mL)のDMF(70mL)溶液に、25℃で、25℃でテトラn−ブチルアンモニウムトリブロミド53gを攪拌しながら分割添加した。反応混合物を25℃で28時間攪拌の20%食塩水(200mL)を滴下した。析出した結晶を濾過して集め、水洗、乾燥し15.7gの化合物(6b)を茶褐色結晶として得た。 収率57%。
比較例1:臭素を用いた化合物(3b)の合成
化合物(3)13.9g、2−ピコリン(9mL)のDMF(25mL)溶液に、25℃で臭素をまず1g滴下した。臭素の色が消失せず、反応が始まらないので反応混合物を50℃まで加熱すると、65℃までの急激な発熱とともに反応が始まった。反応温度が65℃を超えないように(発熱が著しい)注意しながら、合計18gの臭素をゆっくり滴下した。反応混合物を60℃で3時間攪拌ののち室温まで冷却、10%食塩水(100mL)を添加した。 反応混合物を室温で2時間攪拌ののち析出した結晶を濾過して集め、水洗、乾燥し8.5gの化合物(3b)を濃い茶褐色結晶として得た。ただしHPLC分析から(3b)の純度は80%(area%)以下であり、相当量の不純物の混入が認められた。 みかけ収率39%。
比較例2:塩化スルフリルを用いた化合物(3c)の合成
化合物(3)13.9gのDMAc(40mL)溶液に塩化スルフリル15gを室温で加え、反応混合物を65℃まで昇温ののち6時間攪拌した。HPLCで分析すると原料である(3)が残存していたが、目的とする(3c)の生成は認められなかった。

Claims (5)

  1. 下記一般式(1)
    Figure 2010077089
    [式中Rは水素原子、アシル基または置換されていてもよいカルバモイルアルキルもしくはカルボキシアルキル基を表わす。]
    で表わされるピラジンカルボキサミド化合物と下記一般式(2)
    Figure 2010077089
    [式中R、R、R及びRはそれぞれ同一でも異なっていてもよく、アルキル基、アラルキル基またはアリール基を表す。Xは塩素原子または臭素原子を表わす。]
    で表わされる化合物を反応させることを特徴とする下記一般式(3)
    Figure 2010077089
    [式中Rは水素原子、アシル基または置換されていてもよいカルバモイルアルキルもしくはカルボキシアルキル基を表わす。Xはハロゲン原子を表わす。]
    で表わされるハロピラジンカルボキサミド化合物の製造方法。
  2. 下記一般式(4)
    Figure 2010077089
    [式中R、R、R及びRはそれぞれ同一でも異なっていてもよく、アルキル基、アラルキル基またはアリール基を表す。Xは塩素原子または臭素原子を表わす。]
    で表される化合物とXで表わされる単体ハロゲン化合物を反応させた後に、前記一般式(1)で表されるピラジンカルボキサミド化合物を反応させることを特徴とする前記一般式(3)で表される請求項1記載のハロピラジンカルボキサミド化合物の製造方法。
  3. ハロゲン原子を含有しない反応溶媒を用いることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の製造方法。
  4. 塩基の存在下に反応を行なうことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 塩基がピリジン系化合物であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
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