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JP2010076361A - 液体吐出ヘッド用検査装置 - Google Patents

液体吐出ヘッド用検査装置 Download PDF

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朋裕 狭山
Tomoaki Takahashi
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Abstract

【課題】液体の電気的な性質に拘らずに吐出された液体の着弾を検査することが可能な液体吐出ヘッド用検査装置を提供する。
【解決手段】液体吐出ヘッド用検査装置15は、ノズル開口16からインク滴Pを吐出する記録ヘッド3のノズル開口に対向する位置に配設され、記録ヘッドから吐出されたインク滴が着弾する振動板33と、振動板に接合される圧電素子34と、圧電素子に接続されて、圧電素子の電気的な変化を検出する電圧検出回路45と、を備え、電圧検出回路は、振動板へのインク滴の着弾によって圧電素子の電圧変化に基づいてノズル開口からの吐出状態を検査する。
【選択図】図2

Description

本発明は、インクジェット式記録ヘッドなどの液体吐出ヘッドのノズル開口から吐出された液体の着弾状態を検査する液体吐出ヘッド用検査装置に関する。
圧力室内の液体に圧力変動を生じさせることでノズル開口から液滴として吐出(噴射)させる液体吐出ヘッドとしては、例えば、インクジェット式記録装置(以下、単にプリンタという)等の画像記録装置に用いられるインクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという)、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ(生物化学素子)の製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等がある。
例えば、上記の記録ヘッドは、ノズル開口を通して露出した液体の自然蒸発による増粘固着や、圧力室内の液体に混入した気泡による圧力損失によって、複数のノズル開口のうち何れかのノズル開口からインク(液体)が吐出されない場合、即ち、所謂ドット抜けが発生した場合、記録媒体(吐出対象物)の画像が正しく印刷されないことになる。このため、各ノズル開口からインクが確実に吐出されるか否かを検査する技術が従来より提案されている。このドット抜け検出方法としては、例えば、特許文献1には、インクを帯電させ、このインクを電極間において飛翔させてこれらの電極間での電圧変化を検出することにより、インクの吐出の有無を検査する技術が開示されている。
特開2008−168526号公報
しかしながら、上記の技術では、電気的な特性を利用してインクを検出しているため、例えば、UVインクなどの導電性が無いインク滴(液体)を検出することが困難であった。このため、液体吐出ヘッドから吐出する液体の種類が限定されるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体の電気的な性質に拘らずに吐出された液体の着弾を検査することが可能な液体吐出ヘッド用検査装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の液体吐出ヘッド用検査装置は、ノズル開口から液体を吐出する液体吐出ヘッドの前記ノズル開口に対向する位置に配設され、前記液体吐出ヘッドのノズル開口から吐出された液体が着弾する第1の振動板と、
前記第1の振動板に接合される第1の圧電素子と、
前記第1の圧電素子に接続されて、当該第1の圧電素子の電気的な変化を検出する検出部と、を備え、
前記検出部は、前記第1の振動板への前記液体の着弾によって前記第1の圧電素子の電圧変化に基づいてノズル開口からの吐出状態を検査することを特徴とする。
上記構成によれば、ノズル開口から液体を吐出する液体吐出ヘッドのノズル開口に対向する位置に配設され、液体吐出ヘッドのノズル開口から吐出された液体が着弾する第1の振動板と、第1の振動板に接合される第1の圧電素子と、第1の圧電素子に接続されて、第1の圧電素子の電気的な変化を検出する検出部と、を備え、検出部は、第1の振動板への液体の着弾によって第1の圧電素子の電圧変化に基づいてノズル開口からの吐出状態を検査するので、液体吐出ヘッドのノズル開口から吐出された液体が第1の振動板に着弾すると、振動板が上下に振動して、これにより変型する第1の圧電素子から電圧が発生する。そのため、検出部によって第1の圧電素子から発生した電圧を検出して、ノズル開口の吐出不良を検査できる。したがって、液体の電気的な性質に拘らずに、液体吐出ヘッドのドット抜け検出を行うことができる。
上記構成において、前記液体吐出ヘッドは、前記ノズル開口に連通する圧力発生室の少なくとも一部を区画する第2の振動板と、当該第2の振動板に接合される第2の圧電素子とを備え、
前記第1の振動板を前記第2の振動板と同一構造の振動板から構成し、
前記第1の圧電素子を前記第2の圧電素子と同一構造の圧電素子から構成することが望ましい。
上記構成によれば、液体吐出ヘッドは、ノズル開口に連通する圧力発生室の少なくとも一部を区画する第2の振動板と、第2の振動板に接合される第2の圧電素子とを備え、第1の振動板を第2の振動板と同一構造の振動板から構成し、第1の圧電素子を第2の圧電素子と同一構造の圧電素子から構成するので、液体吐出ヘッドの振動板及び圧電素子と同一の部品を液体吐出ヘッド用検査装置に用いることができ、このため、液体吐出ヘッド用検査装置の製造が容易且つ安価に行うことができる。
上記構成において、前記液体吐出ヘッドを、第1の液体と、当該第1の液体よりも乾燥時の残留物が少ない第2の液体と、を第1の振動板に向けて吐出するように構成し、
前記第2の液体を第1の振動板に向けて吐出した後に前記第1の液体を吐出することで前記検出部によって当該第1の液体の着弾状態を検出することが望ましい。
上記構成によれば、液体吐出ヘッドを、第1の液体と、第1の液体よりも乾燥時の残留物が少ない第2の液体と、を第1の振動板に向けて吐出するように構成し、第2の液体を吐出した後に第1の液体を吐出することで検出部によって第1の液体の着弾状態を検出するので、第1の振動板を第2の液体によって洗浄した後に第1の液体の着弾を検出することで液体の検出精度が低下することを抑制することができる。
上記構成において、前記液体吐出ヘッドを、第1の液体と、当該第1の液体よりも乾燥時の残留物が少ない第2の液体と、を第1の振動板に向けて吐出するように構成し、
前記第1の液体を吐出した後に前記第2の液体を吐出することで前記検出部によって当該第2の液体の着弾状態を検出することが望ましい。
上記構成によれば、液体吐出ヘッドを、第1の液体と、第1の液体よりも乾燥時の残留物が少ない第2の液体と、を第1の振動板に向けて吐出するように構成し、第1の液体を吐出した後に第2の液体を吐出することで検出部によって第2の液体の着弾状態を検出するので、液体に含まれている残留物が第1の振動板に付着することで液体の検出精度が低下することを抑制することができる。
上記構成において、前記液体吐出ヘッドが、前記第1の振動板及び前記第1の圧電素子の固有振動周期の整数倍の時間間隔をあけて前記液体を吐出することが望ましい。
上記構成によれば、液体吐出ヘッドが、第1の振動板及び第1の圧電素子の固有振動周期の整数倍の時間間隔をあけて液体を吐出するので、第1の振動板の振幅を増幅することができ、液体の検査精度を高めることができる。
上記構成において、前記検出部が、前記液体吐出ヘッドから前記液体が吐出されている間における所定の時間内の電圧の平均値に基づいて検出を行うことが望ましい。
上記構成によれば、検出部が、液体吐出ヘッドから液体が吐出されている間における所定の時間内の電圧の平均値に基づいて検出を行うので、液体の吐出検査の信頼性を高めることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定が成されているが、本発明はこれらの態様に限られるものではない。また、以下においては、本発明の被検査対象である液体吐出ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッド(以下、「記録ヘッド」という)を、代表的な液体吐出装置であるインクジェット式記録装置(以下、プリンタと略記する)に適用した場合を例示する。
図1はプリンタ1の斜視図である。まず、記録ヘッド3を搭載するプリンタ1の概略構成について、図1を参照して説明する。例示したプリンタ1は、記録紙等の記録媒体(着弾対象物)2の表面へ液体状のインク(なお、吐出されたインクをインク滴として、図2に符号Pで示す)を吐出して画像等の記録を行う装置である。
このプリンタ1は、インク滴Pを吐出(噴射)する記録ヘッド3(本発明における液体吐出ヘッドの一種に相当)と、この記録ヘッド3が取り付けられるキャリッジ4と、キャリッジ4を主走査方向(図1に符号Xで示す)に移動させるキャリッジ移動機構5と、記録媒体2を副走査方向(主走査方向に直交する方向。図1に符号Yで示す)に搬送する紙送り機構6と、プリンタ1の非記録領域であるホームポジションに設けられたキャッピング機構7と、プリンタ1全体をコントロールするコントローラ8とを備えている。ここで、上記のインクは、本発明の液体の一種であり、インクカートリッジ9に貯留されている。このインクカートリッジ9は、例えばイエロー(Y)、ライトマゼンタ(LM)、マゼンタ(M)、ライトシアン(LC)、シアン(C)及びブラック(BK)の各色のインクを個別に収容しており、記録ヘッド3に対して着脱可能に装着される。
上記のキャリッジ移動機構5は、キャリッジ4に接続したタイミングベルト10を備えている。そして、このタイミングベルト10はDCモータ等のパルスモータ11により駆動される。従って、パルスモータ11が作動すると、キャリッジ4は、プリンタ1に架設されたガイドロッド12に案内されて、主走査方向X(記録媒体2の幅方向)に往復移動する。
図2は記録ヘッド3および液体吐出ヘッド用検査装置15の構成を説明する断面図であり、図3は図2におけるIII−III線断面図である。記録ヘッド3は、ノズル開口16が形成されたノズルプレート17と、ノズル開口16に連通する圧力発生室18を含むインク流路を形成する流路形成基板19と、圧力発生室18の開口部を封止する(区画する)可撓性の振動板20(第2の振動板に相当)と、この振動板20の上面に接合された圧電素子21(第2の圧電素子に相当)等を積層して構成されている。
ノズルプレート17は、インク滴Pを吐出するノズル開口16を副走査方向Yに沿って複数個(本実施形態においては360個)列設してノズル列22(図7参照。)が形成されている。そして、このノズル列22は、イエロー(Y)、ライトマゼンタ(LM)、マゼンタ(M)、ライトシアン(LC)、シアン(C)及びブラック(BK)の各色に対応した合計6列(22Y,22LM,22M,22LC,22C,22BK)が主走査方向Xに並設されている。なお、ノズルプレート17は、厚さが例えば、0.01〜1mmで、線膨張係数が300℃以下で、例えば2.5〜4.5[×10-6/℃]であるガラスセラミックス、シリコン単結晶基板又はステンレス鋼などからなる。
流路形成基板19は、本実施形態では面方位(110)のシリコン単結晶基板からなり、この流路形成基板19には、複数の圧力発生室18がその幅方向に隔壁22を隔てて並設されている。また、流路形成基板19の圧力発生室18の長手方向外側の領域にはリザーバ24が形成され、リザーバ24と各圧力発生室18とが、各圧力発生室18毎に設けられたインク供給路25を介して連通されている。インク供給路25は、圧力発生室18よりも狭い幅で形成されており、このリザーバ24から圧力発生室18に流入するインクの流路抵抗を一定にしている。そして、流路形成基板19の一方の開口面側には、ノズルプレート17が接着剤や熱溶着フィルム等を介して固着され、各圧力発生室18のインク供給路25とは反対側の端部に各ノズル開口16が位置する。
振動板20は、厚さが例えば、約1.0μmの二酸化シリコン(SiO)からなる弾性膜と、この弾性膜上に形成され、厚さが例えば、約0.4μmの酸化ジルコニウム(ZrO)からなる絶縁体膜と、から構成されている。そして、振動板20は、弾性膜側を流路形成基板19のノズルプレート17とは反対側の開口面側に接合され、圧力発生室18の他方の開口部を区画している。
また、この振動板20上には、厚さが例えば、約0.2μmの下電極膜27(下電極)と、厚さが例えば、約1.0μmの圧電体層28と、厚さが例えば、約0.05μmの上電極膜29(上電極)とがこの順番で積層した状態で形成され、全体として約1.25μmの膜厚の圧電素子21を構成している。一般的には、圧電素子21の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極及び圧電体層28を圧力発生室18毎にパターニングして構成する。そして、ここでは、パターニングされた何れか一方の電極及び圧電体層28から構成され、両電極への電圧の印加により圧電歪みが生じる部分を圧電体能動部という。本実施形態では、下電極膜27は圧電素子21の共通電極とし、上電極膜29を圧電素子21の個別電極としているが、駆動回路や配線の都合によってこれを逆にする構成とすることもできる。何れの場合においても、圧力発生室18毎に圧電体能動部が形成されていることになる。また、このような各圧電素子21の上電極膜29には、例えば、金(Au)等からなるリード電極(図示せず)がそれぞれ接続され、このリード電極を介して各圧電素子21に選択的に電圧が印加されるようになっている。
上記構成の記録ヘッド3では、インクカートリッジ9から各色のインクを取り込み、各色毎にリザーバ24からノズル開口16に至るまで内部をインクで満たした後、コントローラ8側からの駆動信号の供給により、圧力発生室18に対応するそれぞれの下電極膜27と上電極膜29との間に電圧を印加し、振動板20、下電極膜27及び圧電体層28を撓み変形させることにより各圧力発生室18内の圧力が高まり、この圧力変動を制御することで、ノズル開口16からインク滴Pが噴射(吐出)される。
次に、記録ヘッド3のノズル開口16から吐出されるインク滴Pの着弾を検査する液体吐出ヘッド用検査装置15について説明する。本発明に係る液体吐出ヘッド用検査装置15は、被検査対象である記録ヘッド3の構成と殆ど同様の構成を採ることに特徴を有するもので、具体的には記録ヘッド3の圧力発生室18を封止している部分のノズルプレート17を除いて振動板20を露出させた構成を備える。そして、この液体吐出ヘッド用検査装置15は、記録ヘッド3の製造工程で組み終わった記録ヘッド3の検査用として独立した装置としてもよいが、プリンタ1等に搭載してもよい。以下、プリンタ1に搭載した実施形態について説明する。液体吐出ヘッド用検査装置15は、ホームポジションに配置されており、図2,3に示すように、上面プレート31と、記録ヘッド3の流路形成基板19と同一構造の流路形成基板32と、記録ヘッド3の振動板20と同一構造の振動板33(第1の振動板に相当)と、記録ヘッド3の圧電素子21と同一構造の圧電素子34(第1の圧電素子に相当)等をこの順に積層して構成されている。
上面プレート31は、記録ヘッド3のノズルプレート17の圧力発生室36の封止部分を除去した残余の部分と同じ構成であり、流路形成基板32の一方の開口面側のリザーバ37からインク回収路38に亘る領域に接着剤や熱溶着フィルム等を介して固着される。また、流路形成基板32は、記録ヘッド3の圧力発生室18と同様に、複数の開口室40がその幅方向に隔壁41を隔てて並設されている。そのため、上面プレート31は、リザーバ37とインク回収路38を封止(区画)する一方、各開口室40の上面を開放して上面プレート31とは反対側の開口部を封止している振動板33を、開口室40の底面として隔壁41の間に露出させている。なお、振動板33上に着弾して溜まったインクは、インク回収路38からリザーバ37を介して排出される。
また、振動板33の各開口室40とは反対側の下面には圧電素子34が接合され、この圧電素子34は、記録ヘッド3の圧電素子21と同様に、振動板33側から下電極膜42、圧電体層44、上電極膜43を順に積層して構成され、下電極膜42と上電極膜43が電圧検出回路45(本発明における検出部の一種)に電気的に接続されている。
電圧検出回路45は、上電極膜43と下電極膜42との間の電圧信号を積分して出力する積分回路47と、この積分回路47から出力された信号を反転増幅して出力する反転増幅回路48と、この反転増幅回路48から出力された信号をA/D変換してコントローラ8側へ出力するA/D変換回路49とを備えている。積分回路47は、複数のインク滴Pの振動板33への着弾によって圧力が加わった圧電素子34の圧電効果による電圧変化を積分することにより、より大きな電圧変化として出力するものである。反転増幅回路48は、電圧変化の正負を反転させると共に所定の増幅率で積分回路から出力された信号を増幅して出力するものである。A/D変換回路49は、反転増幅回路48から出力されたアナログ信号をディジタル信号に変換して検出信号としてコントローラ8側に出力する。
そして、このように構成された液体吐出ヘッド用検査装置15は、開口室40の底に露出した振動板33の中央を、記録ヘッド3のノズル開口16に対向する位置に配設する。即ち、液体吐出ヘッド用検査装置15は、開口室40を通して振動板33を露出させた状態で記録ヘッド3とは反対方向を向いた状態で搭載されている。詳しくは、圧電素子34の長手方向の中央と、ノズル開口16とが、振動板33を挟んで対向するように配設させて、記録ヘッド3から吐出されたインク滴Pが、圧電素子34の長手方向の中央に着弾する配置とすることが望ましい。このように、ノズル開口16と、圧電素子34の長手方向の中央と、を相対的に位置決めすることで、インク滴Pの着弾による振動板33の振幅を大きくすることができ、圧電振動子34の電圧が高まり、インク滴Pの着弾検査精度を上げることができる。なお、圧電素子34とノズル開口16との位置決めの詳細については後述する。
図5は、電圧検出回路における電圧の変化を示す図である。また、図6は、図5の電圧の変化をA/D変換した値を示す図である。
記録ヘッド3のノズル開口16と液体吐出ヘッド用検査装置15の振動板33とが精度良く位置決めされた後に、記録ヘッド3の圧電素子21に検査波形(例えば、43.2KHz程度)を印加して、1つのノズル開口16についてインク滴Pを複数回吐出させると(例えば、インク量が6pl程度で、飛翔速度が7m/s程度)、吐出されたインク滴Pが振動板33に着弾する。これにより、振動板33が上下方向に振動するように変型して、これにより圧電素子34を撓ませる(例えば、振幅が400nm程度)。ここで、各色のインクに対応したノズル列22(22Y,22LM,22M,22LC,22C,22BK)毎に、当該ノズル列22を構成する各ノズル開口16について吐出検査を順次行っても良いし、複数のノズル列22のノズル開口16の吐出検査を同時に行っても良い。
そして、電圧検出回路45は、圧電素子34の電極27,29間に発生した電圧(例えば、最大12V程度)を検出して、液体吐出ヘッド用検査装置15からの検査結果として検出信号が、コントローラ8に蓄積される。そして、コントローラ8は、振幅取得部として機能し、受信した検出信号を当該検出信号の振幅として取得する。そして、コントローラ8は、検出信号の振幅(検出電圧)に基づいてノズル開口16からインク滴Pが正常に吐出されているか否かの判定を行う。ここで、例えば、インク滴Pの吐出開始(図5,6中に符号t1で示す)から吐出終了(図5,6中に符号t2で示す)までの間(図6中に符号Tで示す)の検出信号の振幅の平均値が、予め定められた閾値(図6中に符号P1で示す)を下回るか否かに基づいて、ノズル開口16からインク滴Pが正常に吐出されているか否かの判定をすることができる。これにより、液体吐出ヘッド用検査装置15によるインク滴Pの吐出検査の信頼性を高めることができる。そして、正常に吐出されていないと判定されたノズル開口16についてはフラッシングやクリーニング等の回復処置を施して、増粘したインクを排除したり、混入した気泡を除去して機能を回復させる。
ここで、本発明の記録ヘッド3のノズルプレート17と液体吐出ヘッド用検査装置15の振動板33との位置決めについて説明する。図7は、ノズルプレート17の平面図であり、図8は、ノズルプレート17と振動板33との位置決めを説明する説明図である。まず、記録ヘッド3のノズルプレート17と、液体吐出ヘッド用検査装置15の振動板とを対向させた状態で仮固定する。そして、ノズル列22のうち両端に位置するノズル列22Y,22LMであって、この二列のノズル列22Y,22LMのノズル開口16(#1〜#360)のうちノズル列22Y,22LMの列設方向の両端に位置する合計で四つのノズル開口16#1,16#360を基準ノズルとし、これらのノズル列22Y,22LMのノズル開口16#1,16#360の合計四点から液体吐出ヘッド用検査装置15に向かってインク滴Pを吐出させながら液体吐出ヘッド用検査装置15の位置を調整することで、記録ヘッド3と液体吐出ヘッド用検査装置15との位置合わせ検査を行う。ここで、基準ノズルとなる合計四点のノズル列22Y,22LMのノズル開口16#1,16#360から吐出された インク滴Pを検出されない場合には、液体吐出ヘッド用検査装置15の位置調整と、インク滴Pの吐出とを再度行うことで、ノズルプレート17と振動板33との位置を調整することができる。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。
上記実施形態においては、記録ヘッド3のノズル開口16からインク滴Pを吐出させて位置合わせ検査を行う例を示したが、本発明は、これには限らず、吐出する液体は、純水にノズル開口16の表面張力を確保する程度の微量の揮発性界面活性剤を混合した検査インクを用いても良い。これにより、インク滴Pの着弾位置がずれてしまっても、着弾したインク滴Pが揮発して、その成分が残留することを防止できる。
また、インク滴Pの着弾によって振動する振動板33及び圧電素子34は、固有振動周期Taを有している。そして、記録ヘッド3は、固有振動周期Taの整数倍の時間間隔をあけてインク滴Pを吐出するように設定されている。これにより、インク滴Pの着弾による振動板33の振幅が増幅して、検出信号の振幅を増幅するので、インク滴Pの検査精度を高めることができる。
さらに、記録ヘッド3がイエロー(Y)、ライトマゼンタ(LM)、マゼンタ(M)、ライトシアン(LC)、シアン(C)及びブラック(BK)を吐出可能に構成されており、各色のインクのうち、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(BK)を第1インクとし、この第1インクよりもインク量当の乾燥時残留物が少ないライトマゼンタ(LM)及びライトシアン(LC)を第2インクとする。そして、記録ヘッド3は、第2インクを吐出することで、振動板33の残留物を洗い流し、かかる後に第1インクを振動板33に向けて吐出することで電圧検出回路45によって第1インクの着弾状態を検出することで、振動板33の残留物によってインク滴Pの着弾精度が低下することを抑制することができる。さらに第1インクを吐出した後に第2インクを吐出することで電圧検出回路45によって第2インクの着弾状態を検出することができる。第1インクを吐出した後に第2インクを吐出することにより、着弾したインクに含まれている残留物が振動板の表面に付着して固着することを抑制でき、インク滴Pの着弾検出精度が低下することを抑制することができる。
以上は、インクジェット式記録ヘッドを例に挙げて説明したが、本発明はインク以外の他の液体を吐出する液体吐出ヘッドにも適用することができる。例えば、液晶ディスプレー等のカラーフィルタを製造するディスプレー製造装置、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレーやFED(面発光ディスプレー)等の電極を形成する電極製造装置、バイオチップ(生物化学素子)を製造するチップ製造装置等にも適用することができる。
プリンタの斜視図である。 記録ヘッドおよび液体吐出ヘッド用検査装置の構成を説明する断面図である。 図1におけるIII−III線断面図である。 液体吐出ヘッド用検査装置の振動板にインクが着弾した状態を説明する説明図である。 電圧検出回路における電圧の変化を示す図である。 図5の電圧の変化をA/D変換した値を示す図である。 ノズルプレートの平面図である。 ノズルプレートと振動板との位置決めを説明する説明図である。
符号の説明
3…記録ヘッド,15…液体吐出ヘッド用検査装置,16…ノズル開口,20…振動板,21…圧電素子,33…振動板,34…圧電素子,36…圧力発生室,45…電圧検出回路,P…インク滴

Claims (6)

  1. ノズル開口から液体を吐出する液体吐出ヘッドの前記ノズル開口に対向する位置に配設され、前記液体吐出ヘッドのノズル開口から吐出された液体が着弾する第1の振動板と、
    前記第1の振動板に接合される第1の圧電素子と、
    前記第1の圧電素子に接続されて、当該第1の圧電素子の電気的な変化を検出する検出部と、を備え、
    前記検出部は、前記第1の振動板への前記液体の着弾によって前記第1の圧電素子の電圧変化に基づいてノズル開口からの吐出状態を検査することを特徴とする液体吐出ヘッド用検査装置。
  2. 前記液体吐出ヘッドは、前記ノズル開口に連通する圧力発生室の少なくとも一部を区画する第2の振動板と、当該第2の振動板に接合される第2の圧電素子とを備え、
    前記第1の振動板を前記第2の振動板と同一構造の振動板から構成し、
    前記第1の圧電素子を前記第2の圧電素子と同一構造の圧電素子から構成したことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド用検査装置。
  3. 前記液体吐出ヘッドを、第1の液体と、当該第1の液体よりも乾燥時の残留物が少ない第2の液体と、を第1の振動板に向けて吐出するように構成し、
    前記第2の液体を前記第1の振動板に向けて吐出した後に前記第1の液体を吐出することで前記検出部によって当該第1の液体の着弾状態を検出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体吐出ヘッド用検査装置。
  4. 前記液体吐出ヘッドを、第1の液体と、当該第1の液体よりも乾燥時の残留物が少ない第2の液体と、を第1の振動板に向けて吐出するように構成し、
    前記第1の液体を吐出した後に前記第2の液体を吐出することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の液体吐出ヘッド用検査装置。
  5. 前記液体吐出ヘッドが、前記第1の振動板及び前記第1の圧電素子の固有振動周期の整数倍の時間間隔をあけて前記液体を吐出することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の液体吐出ヘッド用検査装置。
  6. 前記検出部が、前記液体吐出ヘッドから前記液体が吐出されている間における所定の時間内の電圧の平均値に基づいて検出を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の液体吐出ヘッド用検査装置。
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