JP2010071784A - 膜式ガスメータの計量膜構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】流量の計量精度を低下させる要因となる計量膜と膜板の取付け位置のずれを防止すると共に、シール剤の塗布もしくはパッキン部材の配設を行わずに計量膜表裏の流体の移動を確実に遮断することが可能な、膜式ガスメータの計量膜構造を提供する。
【解決手段】計量膜1は、膜板2a,2bを取り付けるための中央平面部3を有し、中央平面部3は嵌合柱4a,4bを有する。膜板2a,2bは、嵌合柱4a,4bに対応する位置に、嵌合柱4a,4bの外形と同形の貫通穴5a,5bが設けられ、貫通穴5a,5bに嵌合柱4a,4bが挿入された状態で計量膜1に取り付けられており、嵌合柱4a,4bの先端には、貫通穴5a,5bの形状よりも大きい先端部6a,6bを有する。
【選択図】図2
【解決手段】計量膜1は、膜板2a,2bを取り付けるための中央平面部3を有し、中央平面部3は嵌合柱4a,4bを有する。膜板2a,2bは、嵌合柱4a,4bに対応する位置に、嵌合柱4a,4bの外形と同形の貫通穴5a,5bが設けられ、貫通穴5a,5bに嵌合柱4a,4bが挿入された状態で計量膜1に取り付けられており、嵌合柱4a,4bの先端には、貫通穴5a,5bの形状よりも大きい先端部6a,6bを有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、計量室内で計量膜が往復運動することにより流量を計量する膜式ガスメータにおける計量膜構造に関する。
膜式ガスメータは、計量室内に計量室を仕切るための計量膜を有し、この計量膜が被計測流体の流入により往復運動して、検出機構によりその往復運動を検出することで、被計測流体の流量を計量する。この計量膜の構造としては、従来、図6に示すような構造がある。
計量膜31は、中央平面部33及び斜辺部38で示すように円錐台形状に成型されてなり、往復運動時に形状が安定するよう、その中央平面部33が両面から2枚の膜板32a,32bにより挟まれている。膜板32a,32bの一方(ここでは膜板32aで例示)には、計量膜31の往復運動を上記検出機構の一部である連動機構に伝達するための丁番形状突起部37が設けられている。また、計量膜31と膜板32a,32bの中心には共通位置に貫通穴35が設けられている。その貫通穴35にねじ34を貫通し、計量膜31の両面に配置された2枚の膜板32a,32bをねじ34で締め付けることにより、膜板32a,32bで計量膜31を挟み込み、計量膜31と膜板32a,32bの取付け位置を規制している。
また、計量膜31は、微小流量域での計量精度を確保するために、計量膜31の表裏の流体の移動を確実に遮断する必要がある。ねじ34によるねじ締めのための計量膜31と膜板32a,32bの中心に設けた貫通穴35における流体移動を遮断するために、ねじ34が設けられる位置には、シール剤39を塗布するか、もしくはOリング40などのパッキン部材を配設している。
特許文献1には、計量室を第1の計量室と第2の計量室とに仕切るように設けられ、前記第1の計量室及び第2の計量室に交互に導入される流体によって往復移動するのう膜と、こののう膜を挟むようにして設けられ、同のう膜の往復移動を安定化する一方及び他方の膜板と、これらの各膜板及びのう膜の中央部を挟んで圧縮するようにして連結する連結手段とを備えた膜式ガスメータの計量膜構造が開示されている。この計量膜構造では、一方及び他方の膜板が、これらの中央部に隆起する中央隆起部でのう膜を挟んで固定し、これらの中央隆起部より外側の案内部でのう膜に対して所定の隙間を空けながら同のう膜を案内するように構成されている。
特許第3103497号公報
しかしながら、図6で説明した計量膜構造では、中心部分のねじ締めによる膜板が計量膜を挟み込む力のみにより、計量膜と膜板の固定がなされているため、例えばメータ輸送時の振動により計量膜が半径方向に引っ張られ、計量膜と膜板の取り付け位置がずれることで、計量膜にシワがよることがある。このシワは、計量膜が作動する時の計量膜形状を不安定にさせ、膜式ガスメータにおける計量精度の低下を引き起こしてしまう。
また、図6で説明した計量膜構造及び特許文献1に記載の計量膜構造では、計量膜の両面に取り付けられる膜板を固定するためのねじを貫通させるため、計量膜中心には貫通穴が必要であり、この貫通穴からの流体の移動を確実に遮断するため、ねじ部位にはシール剤の塗布もしくはOリングなどのパッキン部材の配設が必要となってしまう。
本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたものであり、流量の計量精度を低下させる要因となる計量膜と膜板の取付け位置のずれを防止すると共に、シール剤の塗布もしくはパッキン部材の配設を行わずに計量膜表裏の流体の移動を確実に遮断することが可能な、膜式ガスメータの計量膜構造を提供することを、その目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、計量室を有する膜式ガスメータにおける計量膜構造において、該計量室を仕切り、該計量室に交互に流入する流体により往復運動を行う計量膜と、該計量膜を挟むように設けられ該計量膜の形状を安定させるための2枚の膜板とを備え、前記計量膜は、前記膜板を取り付けるための中央平面部を有し、該中央平面部は嵌合柱を有し、前記膜板は、前記嵌合柱に対応する位置に、前記嵌合柱の外形と同形の貫通穴が設けられ、該貫通穴に前記嵌合柱が挿入された状態で前記計量膜に取り付けられており、前記嵌合柱の先端には、前記貫通穴の形状よりも大きい先端部を有することを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記先端部は、前記貫通穴に前記嵌合柱が挿入された後に取り付けられることを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1の技術手段において、前記先端部は、前記貫通穴の形状よりも大きく且つ前記貫通穴に押し込めることが可能な大きさをもち、当該計量膜構造は、前記貫通穴に前記嵌合柱を押し込むことで、前記計量膜に前記膜板が取り付けられることを特徴としたものである。
本発明に係る、膜式ガスメータの計量膜構造よれば、流量の計量精度を低下させる要因となる計量膜と膜板の取付け位置のずれを防止すると共に、シール剤の塗布もしくはパッキン部材の配設を行わずに計量膜表裏の流体の移動を確実に遮断することが可能となる。
図1は、本発明に係る、膜式ガスメータにおける計量膜構造の一例を示す斜視図である。また、図2は、本発明に係る、膜式ガスメータにおける計量膜構造の一例を示す断面図で、図1の計量膜の両面に膜板を取り付けた構造を示す断面図である。また、図3は、図2の計量膜構造における嵌合柱部分の拡大図である。
膜式ガスメータの計量膜1は、膜式ガスメータ本体の計量室を仕切るように設置される。そして、計量室に交互に流入する流体により計量膜1は往復運動を行い、この往復運動は連動機構に伝達され、流量が計測される。
計量膜1は、例えばポリエステルの基布に合成ゴムを貼り合わせて円錐台形状に成型されている。計量膜1は、その斜辺部8が屈曲自在となっているため、スムーズな往復運動を行うことができる。また、計量膜1の往復運動を確実に連動機構に伝達するために計量膜1の往復運動時の形状を安定させる必要があるため、計量膜1は2枚の膜板2a,2bを取り付けるための中央平面部3を有し、中央平面部3にはその両面から挟むように2枚の膜板2a,2bが取り付けられる。膜板2a,2bの一方(図2では膜板2aで例示)には、計量膜1の往復運動をガスメータの連動機構に伝達するための丁番形状突起部7が設けられている。なお、図1では丁番形状突起部7を省略している。
以上のように構成された膜式ガスメータの計量膜構造において、本発明では、計量膜1の中央平面部3からは計量膜1に一体に成型された嵌合柱4a,4bが、中央平面部3外周に沿って複数隆起している。図1及び図2の例では、4つの嵌合柱4aと4つの嵌合柱4bが隆起するように成型された例を挙げている。嵌合柱4a,4bが中央平面部3より隆起している例を挙げて説明するが、計量膜1の中央平面部3の両面にそれぞれ嵌合柱4a,4bを有せばよい。また、嵌合柱4a,4bは、計量膜1に一体に成型される必要はなく、中央平面部3に接着等により取り付けてもよい。
そして、膜板2a,2bは、それぞれ、嵌合柱4a,4bに対応する位置に貫通穴5a,5bが設けられている。貫通穴5a,5bは、嵌合柱4a,4bの外形と同形とする。膜板2a,2bは樹脂で成型すればよく、貫通穴5a,5bは成型時に形成してもよいし、後で穿ってもよい。
中央平面部3には膜板2a,2bが計量膜1を挟み込むように配置されるが、その際、貫通穴5a,5bにそれぞれ嵌合柱4a,4bが挿入(嵌合)された状態で、膜板2a,2bが計量膜1の中央平面部3に取り付けられる。このように、嵌合柱4a,4bとそれを挿入する貫通穴5a,5bとを設けることで、計量膜1と2枚の膜板2a,2bとの取付け位置を規制することができる。
そして、このような取り付けによって計量膜1と膜板2a,2bとは固定されるため、計量膜1と膜板2a,2bの取付け位置も規制されたままとなり、例えばメータ輸送時の振動により計量膜1が引っ張られ計量膜1と膜板2a,2bの取付け位置がずれてしまう、といった事態を防止することができる。
さらに、本発明では、嵌合柱4a,4bの先端に貫通穴5a,5bの形状(貫通穴5a,5bが円形の場合には貫通穴5a,5bの径)よりも大きい先端部(頭部)6a,6bを有する。例えば、先端部6a,6bは、傘形状や半球形状のようなテーパ状に嵌合柱4a,4bの先端に設ければよい。
先端部6a,6bは、貫通穴5a,5bに嵌合柱4a,4bが挿入された後に、接着等により取り付けてもよい。代替案として、先端部6a,6bは、貫通穴5a,5bの形状よりも大きく且つ貫通穴5a,5bに押し込めることが可能な大きさをもつように嵌合柱4a,4bに接着等により取り付けてもよい。そして、貫通穴5a,5bに嵌合柱4a,4bを押し込むことで、計量膜1に膜板2a,2bを取り付ければよい。
先端部6a,6bを設けることで、計量膜1と膜板2a,2bを固定し、計量膜1からの膜板2a,2bの外れ(脱落)を防止することができる。従って、従来技術のような膜板中心部でのねじ締めを必要とせず、計量膜の中心の貫通穴が不要となるため計量膜表裏の流体の移動は確実に遮断される。このため、ねじが不要となり使用部品の削減が可能となるだけでなく、従来技術のような計量膜表裏の流体の移動を遮断するためのシール剤の塗布もしくはパッキン部材の使用も不要となる。
以上、本発明によれば、嵌合柱4a,4bと貫通穴5a,5bとの嵌合により、計量膜1と膜板2a,2bとの取付け位置が確実に固定されるため、流量の計量精度を低下させる要因となる計量膜1と膜板2a,2bとのずれを、防止することができる。
また、嵌合柱4a,4bの材質は、計量膜1の材質と同材質に限らず、異種材質としても同様の効果が得られる。また、計量膜1の形状は、円錐台形状に限らず、四角形状、多角形形状、トラック形状など他の形状であってもよい。また、膜板2a,2bの材質は、樹脂の成型部材に限らず、金属でも同様の効果が得られる。
以上、図1〜図3を参照して、確実に計量膜1と膜板2a,2bを固定するためにより好ましい例として、嵌合柱4a,4b及び貫通穴5a,5bを中央平面部3の両面の外周部に沿って複数設ける例を説明したが、その配置はこれに限ったものではない。図4及び図5を参照して他の配置を説明する。図4、図5は、それぞれ、本発明に係る計量膜構造に適用できる計量膜の他の例を示す図である。
図4に例示するように、計量膜11の両面の中心に1つずつ嵌合柱14(勿論先端部が設けられている)を設け、膜板の貫通穴を対応させて設けても、図1〜図3での例と同様の効果は得られる。また、さらに効果を得るために、図5に例示するように、図1〜図3での例に図4での例を組み合わせてもよい。つまり、計量膜21の両面に、中心の嵌合柱14と外周部に沿った複数の嵌合柱24とを設け、膜板の貫通穴を対応させて設けることで、より計量膜と膜板とのずれを防止することができる。
1,11,21…計量膜、2a,2b…膜板、3…中央平面部、4a,4b…嵌合柱、5a,5b…貫通穴、6a,6b…先端部、7…丁番形状突起部、8…斜辺部、14,24…嵌合柱。
Claims (3)
- 計量室を有する膜式ガスメータにおける計量膜構造において、
該計量室を仕切り、該計量室に交互に流入する流体により往復運動を行う計量膜と、該計量膜を挟むように設けられ該計量膜の形状を安定させるための2枚の膜板とを備え、
前記計量膜は、前記膜板を取り付けるための中央平面部を有し、該中央平面部は嵌合柱を有し、
前記膜板は、前記嵌合柱に対応する位置に、前記嵌合柱の外形と同形の貫通穴が設けられ、該貫通穴に前記嵌合柱が挿入された状態で前記計量膜に取り付けられており、
前記嵌合柱の先端には、前記貫通穴の形状よりも大きい先端部を有することを特徴とした、膜式ガスメータの計量膜構造。 - 前記先端部は、前記貫通穴に前記嵌合柱が挿入された後に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の膜式ガスメータの計量膜構造。
- 前記先端部は、前記貫通穴の形状よりも大きく且つ前記貫通穴に押し込めることが可能な大きさをもち、当該計量膜構造は、前記貫通穴に前記嵌合柱を押し込むことで、前記計量膜に前記膜板が取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の膜式ガスメータの計量膜構造。
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| JPS61187619A (ja) * | 1985-02-12 | 1986-08-21 | フロニク | ガスメータ用合成ダイアフラムの製造方法およびその方法で作られたダイアフラムを有するガスメータ |
| JP2005283460A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Osaka Gas Co Ltd | 膜式流量計及びその膜部 |
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2008
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