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JP2010071570A - 燃焼ガスの供給方法、及びその燃焼ガスを供給するためのパイプライン - Google Patents

燃焼ガスの供給方法、及びその燃焼ガスを供給するためのパイプライン Download PDF

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JP2010071570A JP2008240289A JP2008240289A JP2010071570A JP 2010071570 A JP2010071570 A JP 2010071570A JP 2008240289 A JP2008240289 A JP 2008240289A JP 2008240289 A JP2008240289 A JP 2008240289A JP 2010071570 A JP2010071570 A JP 2010071570A
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Abstract

【課題】付臭剤の入った燃焼ガスと、付臭剤の入っていない燃焼ガスを、パイプラインを用いて需要家に同時に供給する方法を提供する。
【解決手段】付臭剤の入った燃焼ガスを需要家が設置している一般ガス燃焼機器に、付臭剤の入っていない燃焼ガスを需要家が設置している燃料電池設備にパイプラインを用いて供給する方法である。このパイプラインは、外側配管8aと外側配管8a内に挿入された内側配管8bから構成される二重配管8を備えている。そして、二重配管8において、付臭剤の入った燃焼ガスである都市ガスを外側配管8aと内側配管8bとにより形成される空間部8cに流し、付臭剤の入っていない燃焼ガスである水素ガスを内側配管8内に流す。さらに、内側配管8b内を流れる付臭剤の入っていない燃焼ガスの供給圧力(P1)を、空間部8cを流れる付臭剤の入った燃焼ガスの供給圧力(P2)より大にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、需要家が備えている一般ガス燃焼機器に熱源として供給する付臭剤の入った燃焼ガスと、同じく燃料電池等の特定ガス機器に対して供給する付臭剤の入っていない燃焼ガスとを、パイプラインを用いて供給する方法、及びこれら2種の燃焼ガスを供給するためのパイプラインに関するものである。
特定ガス機器である燃料電池は、他の発電システムと比較すると発電効率が高く、かつ、水素イオンと酸素との反応により電気エネルギーを発生させるために、大気を汚染する物質を生成しないエネルギー源として、一般家庭や乗用車等への普及が進みつつある。
従来から、都市ガスを改質して水素ガスを製造し、この水素ガスを燃料電池に使用することが提案されている。都市ガスを改質して燃料電池に使用する技術としては、例えば、都市ガスと水蒸気の混合物を触媒の中を通過させることにより水素ガスを作る技術、都市ガス(炭化水素系ガス)に一定量の水素ガスを混合したガスを、導管ネットワークを介して供給し、この導管ネットワークの1以上の箇所において都市ガス中の水素ガスを分離した後に、分離後の都市ガスの少なくとも一部を導管ネットワークに戻すことにより、都市ガス用機器と水素ガスのみを選択的に使用する燃料電池を併存して利用する技術、等が提案されている。
上記した都市ガスに一定量の水素ガスを混合したガスを、導管ネットワークを介して供給し、この導管ネットワークの1以上の箇所において都市ガス中の水素ガスを分離し、この分離した水素ガスを燃料電池に供給する技術においては、既存の都市ガスを供給する都市ガスパイプラインを利用できるメリットはあるが、一般家庭を含む需要家は、都市ガス中に含まれている水素ガスを分離する分離装置を設置する必要が生じる。このため、需要家にとっては、燃料電池システムの導入はコスト高になるという不具合がある。
上記した都市ガスに水素ガスを混合した都市ガスを需要家に供給する方法に換えて、例えば、都市ガス製造設備で製造した都市ガスと、水素ガス製造設備で製造した水素ガスとを、それぞれ別個に二重配管を利用して需要家に供給する手段を採用すると、上記した都市ガス中に含まれている水素ガスを分離するための分離装置は不要になる。
二重配管を利用して異なる2種の気体をそれぞれ分離した状態で供給する技術は、従来から各種の技術が提案されている。例えば、下記特許文献に記載の発明により提案されている。
特許文献1には、内管と外管の二重構造のガス供給管を用いて高圧ガスをガス供給装置から生産設備に供給するときのガス漏洩検知装置が提案されている。このガス漏洩検知装置においては、高圧ガスを二重構造のガス供給管の内管を通じて生産設備に送出し、二重構造のガス供給管の内管と外管の間に生産設備側より不活性ガスを送出し、内管のガスの漏れをガス漏洩検知センサで検出することが記載されている。また、特許文献1には、高圧ガスはCVDまたはエッチング工程で使用するガス、不活性ガスはNガスにすることが記載されている。
特許文献2には、船舶用ボイラに供給する燃料ガスのガス配管を二重管とし、内側管に燃料ガスを供給するとともに、外側管に内側管のガス圧より高い圧力で不活性ガスを封入し、この不活性ガスの圧力を検出しその検出値が所定値以下に下がった場合に警告を発するガス漏れ検知システムが提案されている。また、特許文献2には、不活性ガスはNガスとすることが記載されている。
特許文献3には、安全性が高い燃料電池システムの提供を目的として、燃料ガスとなる水素ガスの流通系に、内側配管に水素ガス、外側配管に不活性ガスを流通させる二重管構造を備えた燃料電池システムが提案されている。さらに、特許文献3には、外側配管を流通する不活性ガスに含まれる水素ガスを検知する燃料ガス検知器を備えること、及び内側配管を樹脂製にすることが開示さ記載されている。
特許文献4には、燃料電池車に高い圧力(例えば、35〜70MPa)に圧縮した水素ガスを供給するためのガス供給装置が提案されている。そして、このガス供給装置には、水素ガスを供給するために使用する樹脂製のガス充填ホースを二重構造にしたことが記載されている。さらに、この二重構造のガス充填ホースは、内部ホースで水素ガスを流通させ、外部ホースは内部ホースから透過した水素ガスを回収するために用いることが開示されている。
特許文献5には、圧力が異なる2種のガスを圧送するための2重管からなるガス導管が提案されている。そして、この2重管からなるガス導管について、内管を利用して圧送するガスの圧力は、内管と外管とが形成する空間を利用して圧送するガスの圧力より高くすることが記載されている。
特開平7−91600号公報 特開2002−54800号公報 特開2006−286273号公報 特開2007−92928号公報 特開2006−125552号公報
特許文献1に記載の発明は、半導体製造装置への高圧ガスを供給する配管において、この高圧ガスの漏洩の検知を目的としたものである。また、特許文献1に開示されている二重構造の配管には、その内側配管にガス供給装置から供給される高圧ガスを流し、外側配管と内側配管の間に不活性ガスを流す方式としたものである。従って、この二重構造の配管は、燃料電池に使用する水素ガスと都市ガスを同時に流すために使用する手段としたものではない。
特許文献2に記載の発明は、船舶用ボイラに供給する燃料ガスのガス配管を二重管として、信頼性の高いガス漏れ検知システムを提供することを目的としたものである。特許文献2に開示されている二重構造の配管は、内側配管内に燃料ガスを流し、外側配管内には内側配管内を流れる燃料ガスより高い圧力で不活性ガスを封入する方式にしたものである。従って、特許文献1と同様に、この二重構造の配管は、燃料電池に使用する水素ガスと都市ガスを同時に流すために使用する手段としたものではない。
特許文献3に記載の発明は、燃料電池システムにおいて、二重構造とした配管の内側配管内に水素ガスを流し、外側配管に不活性ガスを流すことが記載されているが、この二重構造の配管を用いて、燃料電池に使用する水素ガスと都市ガスを同時に流す手段として使用することについては開示されていない。
特許文献4に記載の発明は、燃料電池車に高い圧力に圧縮した水素ガスを供給するために使用する二重構造のガス充填ホースが開示されているが、この二重構造のガス充填ホースも、上記した特許文献3、4と同様に、燃料電池に使用する水素ガスと都市ガスを同時に流す手段として使用することについては開示されていない。
都市ガスを供給するパイプラインを使用して、熱源となる都市ガスと燃料電池に使用する水素ガスを同時に需要家に供給するパイプラインシステムを構築すると、一般家庭を含む需要家に対して燃料電池の一層の普及と、コジェネレーションをより推進することが可能になる。
特許文献5に記載の発明には、圧力が異なる都市ガスを、二重管を利用して供給するとともに、二重管の内管を利用して圧送するガスの圧力を、内管と外管とが形成する空間を利用して圧送するガスの圧力より高くすることが記載されている。従って、特許文献5に開示されている二重管は、圧力が異なる2種の都市ガスを二重管を利用して圧送するための導管であって、付臭剤の入った都市ガスと付臭剤の入っていない燃料電池用の水素ガスを供給するための導管ではない。
そこで、本発明の目的は、一般ガス燃焼機器に使用する燃焼ガスであって都市ガス等の付臭剤の入った燃焼ガスと、特定ガス機器に使用する燃焼ガス、例えば、燃料電池設備に使用する水素ガス等であって付臭剤の入っていない燃焼ガスを、需要家に同時に供給する燃焼ガスの供給方法、及びこれら2種の燃焼ガスを供給するためのパイプラインを提供することにある。
上記した課題を解決するために、請求項1に記載の発明に係る燃焼ガスの供給方法は、付臭剤の入った燃焼ガスを需要家が設置している一般ガス燃焼機器に、付臭剤の入っていない燃焼ガスを前記需要家が設置している特定ガス機器にパイプラインを用いて供給する、燃焼ガスの供給方法であって、
前記パイプラインは、外側配管と該外側配管内に挿入された内側配管から構成される二重配管を備え、前記二重配管において、前記付臭剤の入った燃焼ガスを前記外側配管と前記内側配管とにより形成される空間部に流し、前記付臭剤の入っていない燃焼ガスを前記内側配管内に流すことを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃焼ガスの供給方法に係り、前記二重配管において、前記内側配管内を流れる前記付臭剤の入っていない燃焼ガスの圧力(P1)を、前記空間部を流れる前記付臭剤の入った燃焼ガスの圧力(P2)より大にすることを特徴としている。
さらに、請求項3に記載の発明に係る燃焼ガスを供給するためのパイプラインは、付臭剤の入った燃焼ガスを需要家が設置している一般ガス燃焼機器に、付臭剤の入っていない燃焼ガスを需要家が設置している特定ガス機器に供給するためのパイプラインであって、
前記パイプラインは、外側配管と前記外側配管内に挿入された内側配管を有する二重配管から構成される二重配管部を備え、
前記二重配管部は、その前記内側配管を前記付臭剤の入っていない燃焼ガスを流すための配管とし、さらに前記外側配管と前記内側配管とにより形成される空間部を前記付臭剤の入った燃焼ガスを流すための配管構造をなし、
前記パイプラインは、前記二重配管部の前記内側配管内を流れる前記付臭剤の入っていない燃焼ガスの圧力(P1)を、前記空間部を流れる前記付臭剤の入った燃焼ガスの圧力(P2)より大にして流すための圧力調整手段を備えていることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の燃焼ガスを供給するためのパイプラインに係り、前記二重配管部を構成する前記外側配管は、前記付臭剤の入った燃焼ガスを供給する既設の配管であることを特徴としている。
なお、上記した付臭剤の入った燃焼ガスとは、都市ガス等の熱源として使用する燃焼ガスを示す。さらに、上記した付臭剤の入っていない燃焼ガスとは、水素ガス等の燃料電池に供給して発電用として使用する燃焼(燃料)ガスを示す。
また、上記した一般ガス燃焼機器とは、上記した都市ガス等を熱源とするガス燃焼機器を示し、例えば、給湯装置(湯沸かし器)、ガスコンロ、ガスストーブ、等である。さらに、上記した特定ガス機器とは、燃料電池(燃料電池設備)を示す。
本発明は、次の効果を発揮することが可能になる。
(1)二重配管の内側配管内を流れ、付臭剤が入っていない水素ガスが内側配管から漏洩しても、この漏洩した水素ガスは、二重配管を流れる水素ガスの圧力(P1)と都市ガスの圧力(P2)との圧力差により、外側配管と内側配管により形成される空間部に流れ込む。また、内側配管の外側には付臭剤が入った都市ガスが流れている外側配管が存在するので、内側配管から漏洩した水素ガスはこの外側配管により外部への漏洩を防止することができる。また、万が一、外側配管からガスが漏洩した場合には、都市ガスに添加されている付臭剤の臭により都市ガスの漏洩を検知することができ、さらに、水素ガスの漏洩が発生している可能性があることを予測することができるようになる。
(2)従来の燃料電池システムにおいて、住宅等で給湯や他の熱需要をまかなうために燃料電池セルから発生する熱(廃熱)を有効利用しても、この廃熱のみでは熱量として不足する可能性があった。水素は発熱量が低く熱を発生させるためには不利であるが、本発明は、熱源として高発熱量の都市ガスと、燃料電池に使用する水素ガスを住宅等の需要家に同時に供給(併給)するので、主に、発電は水素ガスを用いた燃料電池で行ない、熱需要には燃料電池による発電により発生した廃熱の有効利用と、都市ガスの燃焼熱で対応するコジェネレーションを構築することが可能になる。
(3)二重配管において、その内側配管内を流れ水素ガスの供給圧力(P1)を、外側配管と内側配管とが形成する空間部を流れる都市ガスの供給圧力(P2)より高くしているので、万が一、内側配管に水素ガスの漏洩が発生しても、内側配管内に都市ガスが流れ込んで、水素ガスの組成が変化することはない。これにより、都市ガスに含まれている付臭剤が内側配管内を流れる水素ガスへの流入を防止できるので、燃料電池設備の燃料電池セルに対してこの付臭剤が与える悪影響を防止することができるようになる。
(4)既設の都市ガスを供給するパイプラインの内部に、水素ガスを供給するパイプラインを敷設することも可能であるので、既設の都市ガスを供給するパイプラインを利用して都市ガスと燃料電池で使用する水素ガスを同時に供給する社会インフラを構築することが可能になる。また、水素ガスを供給する水素供給インフラとしてのパイプラインの敷設が、道路の堀削等の大規模工事を必要とすることなく実施可能になる。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明を実施するためのパイプラインの敷設例を説明するための図であって、付臭剤の入った燃焼ガスと付臭剤の入っていない燃焼ガスを、これらガスの製造装置から、集合住宅Aに居住している需要家まで供給するために敷設したパイプラインを示している。
なお、以下の説明において、付臭剤の入った燃焼ガスを「都市ガス」、付臭剤の入っていない燃焼ガスを「水素ガス」と記載して説明する。また、上記した需要家とは、図1においては集合住宅Aに居住している需要家の例を示すが、本発明においては、一戸建て住宅に居住している需要家、各種の商業・サービス施設、各種の製造工場、各種の教育機関、等を含む。
図1において、1は都市ガス製造工場に設置されている都市ガス製造装置である。都市ガス製造装置1で製造された都市ガスは、都市ガス貯蔵装置2に一旦貯蔵される。なお、都市ガス製造装置1で製造された都市ガスは、例えば、現在、ガス会社から需要家に広く供給されている燃焼規格が13Aのガスを示す。この13Aガスは、メタン(CH)を主成分とし、エタン(C)、プロパン(C)、等を含有している。なお、都市ガス製造装置1においては、液化天然ガス(LPG)を気化させ、さらに発熱量を増加させるためのガスを添加して得た13Aガスに付臭剤を混合(添加)し、この付臭剤が入った13Aガスが、都市ガス貯蔵装置2に貯蔵される。この付臭剤としては、ガス漏れが生じたときに、人間にとって特殊な悪臭となる硫黄化合物、例えば、ジメチルサルファイト、等が使用されている。
都市ガス貯蔵装置2に貯蔵された都市ガスは、ガバナ等の圧力調整手段により所定の圧力、例えば、中圧A(0.3〜1MPa)、又は中圧B(0.1〜0.3MPa)に調整されて中圧導管3に供給される。中圧導管3には分岐部F0を設け、この分岐部F0から低圧導管4を分岐させる。低圧導管4には中圧導管3から分岐された中圧A又は中圧Bの都市ガスの圧力を、低圧(2.5KPa程度)に調整するガバナG1を設ける。これにより、低圧導管4内を流れる都市ガスの圧力は、圧力調整手段となるガバナG1により2.5KPa程度に減圧調整される。なお、中圧導管3及び低圧導管4の材質は、鋼管あるいは樹脂被覆鋼管、又は合成樹脂管、例えばポリエチレン管を使用する。
5は水素ガス製造装置である。水素ガス製造装置5で製造された水素ガスは、水素ガス貯蔵装置6に一旦貯蔵される。水素ガス貯蔵装置6に貯蔵した水素ガスは、ガバナG2により、所定の圧力、例えば、中圧B(0.1〜0.3MPa)に調整して水素ガス導管7に導かれる。水素ガス導管7の材質は、鋼管あるいは樹脂被覆鋼管、又は合成樹脂管、例えばポリエチレン管を使用する。なお、水素ガス製造装置5において水素ガスを製造する方法は、例えば、従来から実施されているメタノールやメタン等の燃料ガスを、水蒸気を用いた改質により製造することができる。
都市ガスを供給する低圧導管4と水素ガスを供給する水素ガス導管7は、図1に示す合流部F1において、二重配管8に接続される。二重配管8は、付臭剤が添加された(入った)燃焼ガスである都市ガスと、付臭剤の入っていない燃焼ガスである水素ガスを、それぞれ個別に分離した状態で、集合住宅Aに居住している需要家a1、a2、a3等が設置している一般ガス燃焼機器と特定ガス機器に供給するためのパイプラインになる。従って、付臭剤が入った都市ガスと、付臭剤の入っていない水素ガスを供給するパイプラインは、二重配管8を備えた部分(二重配管部)を有している。
なお、上記した一般ガス燃焼機器は、図1に示すように、都市ガスを熱源として使用する給湯装置15、ガスコンロ16、ガス暖房機器、等である。また、特定ガス機器とは、水素ガスを使用して発電を行なうための燃料電池(燃料電池設備)13である。
図1に示す二重配管8は、直線状の配管(直管)を示しているが、直管の端部から所定の角度曲った配管の場合もあり得る。また、二重配管8は、その大部分を地下に埋設されている。なお、二重配管8の総延長は、合流部F1と集合住宅Aの位置によるが、一般的には、数百〜数千mである。
図2及び図3は、二重配管8の断面形状を示している。図2及び図3に示すように、二重配管8は、外側配管8aと、この外側配管8a内に挿入された内側配管8bとを備えた二重の配管から構成されている。さらに、二重配管8は、外側配管8aの内部に、外側配管8aの内径より小さい外径を有する内側配管8bを挿入したときに、外側配管8aの内周面と内側配管8bの外周面との間に空間部8cが形成される構造としている。なお、外側配管8aの材質は、従来から都市ガス用の配管部材として使用されている鋼管あるいは樹脂被覆鋼管、またはポリエチレン管を使用する。また、内側配管8bはポリエチレン管を使用する。
本実施形態においては、都市ガスを合流部F1において、二重配管8を構成する外側配管8aの内周面と内側配管8bの外周面とにより形成される空間部8cに導き、さらに、水素ガスを二重配管8を構成する内側配管8b内に導いて、これら都市ガスと水素ガスとをそれぞれ個別に需要家である集合住宅Aまで、あるいは集合住宅Aの近傍まで供給している。すなわち、本発明は、都市ガスと水素ガスを需要家まで供給するパイプラインの二重配管(二重配管部)8では、これら都市ガスと水素ガスとを分離した状態で流すようにしたことに特徴がある。
さらに、二重配管8を構成する内側配管8b内を流れる水素ガスの圧力(供給圧力)をP1、空間部8cを流れる都市ガスの圧力(供給圧力)をP2としたときに、圧力(P1)>圧力(P2)となるようにガス圧を設定していることにも、本発明の特徴がある。
また、本発明において、二重配管8を構成する外側配管8aは、都市ガスを供給するために地面等に敷設されている既設の配管(鋼管、樹脂被覆鋼管、ポリエチレン管、等)を使用することもできる。
本実施形態において、二重配管8内を個別に流れる水素ガスの圧力をP1、都市ガスの圧力をP2としたときに、圧力(P1)>圧力(P2)となるようにするためには、次の手段を採用することができる。すなわち、都市ガス貯蔵装置2に貯蔵された都市ガスは、ガバナ等の圧力調整手段により所定の圧力、例えば、中圧A(0.3〜1MPa)、又は中圧B(0.1〜0.3MPa)に調整されて中圧導管3に供給される。さらに、中圧導管3から分岐した低圧導管4内を流れる都市ガスは、ガバナG1によりその圧力は低圧(2.5KPa程度)に調整される。一方、水素ガス貯蔵装置6に貯蔵した水素ガスは、ガバナG2により、所定の圧力、例えば、中圧B(0.1〜0.3MPa)に調整して水素ガス導管7に導くようにする。そして、図1に示すように、低圧導管4と水素ガス導管7は合流部F1において、それぞれ二重配管8に接続される。この合流部F1においては、低圧導管4内を流れる都市ガスは二重配管8の空間部8cに、水素ガス導管7内を流れる水素ガスは二重配管8の内側配管8bに供給されるようにする。
従って、二重配管8の合流部F1において、内側配管8bに供給される水素ガスの圧力P1は中圧B(0.1〜0.3MPa)になり、外側配管8aと内側配管8bにより形成される空間部8cに供給される都市ガスの圧力P2は低圧(2.5KPa程度)になる。これにより、二重配管8を介してそれぞれ個別に需要家の特定ガス機器と一般ガス燃焼機器とに供給される水素ガスと都市ガスは、二重配管8内を流れるときに圧力損出が発生しても、上記した「圧力(P1)>圧力(P2)」の関係を保持した状態で二重配管8内を流れることが可能になる。
上記したように、二重配管8内を流れる2種の燃焼ガスである水素ガスの圧力(P1)と都市ガスの圧力(P2)を、圧力(P1)>圧力(P2)にすると、次の効果が生じる。
(1)二重配管8の内側配管8b内を流れ、付臭剤が入っていない水素ガスが漏洩しても、この漏洩した水素ガスは上記した圧力(P1)と圧力(P2)との圧力差により、外側配管8aと内側配管8bにより形成される空間部8cに流れ込む。また、内側配管8bの外側には付臭剤が入った都市ガスが流れている外側配管8aが存在するので、この外側配管8aにより水素ガスが外部に漏洩することを防止することができる。また、万が一、外側配管8aからガスが漏洩した場合には、都市ガスに添加されている付臭剤の臭により都市ガスの漏洩を検知することができ、さらに、水素ガスの漏洩が発生している可能性があることを予測することができるようになる。
(2)二重配管8において、内側配管8b内を流れ水素ガスの圧力P1を、外側配管8aと内側配管8bとが形成する空間部8cを流れる都市ガスの圧力P2より高くしているので、万が一、内側配管8bに水素ガスの漏洩が発生しても、内側配管8b内に都市ガスが流れ込んで、水素ガスの組成が変化することはない。これにより、都市ガスに含まれている付臭剤が内側配管8b内を流れる水素ガスへの流入を防止できるので、燃料電池設備13の燃料電池セルに対してこの付臭剤が与える悪影響を防止することができるようになる。
パイプラインに二重配管8を設けて、都市ガスと水素ガスとを同時に需要家に供給するためには、上記した合流部F1において、都市ガスを供給する低圧導管4を二重配管8の空間部8cに、水素ガスを供給する水素ガス導管7内を二重配管8の内側配管8bに接続するための接続構造、すなわち、継手構造が重要になる。この理由は、この合流部F1から都市ガス又は水素ガスの漏れが発生しない継手構造にする必要があるからである。
続いて、合流部F1における継手構造の一例について説明する。図4は、低圧導管4、水素ガス導管7、及び二重配管8を構成する外側配管8aと内側配管8bは、いずれもポリエチレン管を使用した場合の継手構造の一例を示す断面図である。図4に示す継手構造においては、継手20と継手30を使用した例を示している。これら継手20と継手30としては、従来から広く採用されているポリエチレン管用の熱融着継手(エレクトロフュージョン継手)(以下、「EF継手」という)を使用することができる。
図4に示すEF継手20としては、T(ティーズ)型又は分岐管取り出し型の継手を使用することができる。図4に示すように、EF継手20は、二重配管8の外側配管8aを挿入するための円筒状の開口を有する挿入口21と、二重配管8の内側配管8bを挿入するための円筒状の開口を有する挿入口22と、低圧導管4を挿入するための円筒状の開口を有する挿入口23を備えている。
EF継手20の挿入口21は、挿入口21に挿入した二重配管8の外側配管8aを熱融着により挿入口21に固着するための挿入口となる。同じく、挿入口22は、挿入口22に挿入した二重配管8の内側配管8bを熱融着により挿入口22に固着するための挿入口となる。また、挿入口23は、挿入口23に挿入した低圧導管4を熱融着により挿入口23に固着するための挿入口となる。
また、EF継手20に設けた挿入口21の径は、二重配管8の外側配管8aの外径とほぼ同一に、同じく、挿入口22の径は二重配管8の内側配管8bの外径とほぼ同一に、挿入口23の径は低圧導管4の外径とほぼ同一にする。また、これら挿入口21、22、23の内周面から若干距離を置いた位置には電熱線24a、24b、24cが埋設されている。
図4に示すEF継手30は、ソケット型の継手であって水素ガス導管7を挿入するための円筒状の開口を有する挿入口31と、二重配管8の内側配管8bの端部を挿入するための円筒状の開口を有する挿入口32を備えている。挿入口31は、挿入口31に挿入した水素ガス導管7を熱融着により挿入口31に固着するための挿入口となる。同じく、挿入口32は、挿入口32に挿入した二重配管8の内側配管8bを熱融着により挿入口32に固着するための挿入口となる。挿入口31、32の径は、それぞれ、水素ガス導管7の外径、内側配管8bの外径とほぼ同一にする。また、これら挿入口31、32の内周面から若干距離を置いた位置には電熱線33a、33bが埋設されている。
続いて、合流部F1において、EF継手20と30により、低圧導管4を二重配管8の外側配管8aに、水素ガス導管7を二重配管8の内側配管8bに接続するための手順(工法)の一例を図4に基づいて説明すると、次の(手順1)〜(手順7)に記載のようになる。
(手順1)
まず、二重配管8の外側配管8a内に内側配管8bを挿入する。このとき、内側配管8bの長は、外側配管8aより所定の長さほど長くしておく。なお、前記したように、二重配管8は直管とは限らないので、例えば、必要に応じて数十m〜数百m単位で直管となる外側配管8aを一旦切断して、内側配管7bを挿入する。そして、切断した外側配管8a内に内側配管8bを挿入し、続いて、隣りどうしの内側配管8bをソケット型EF継手で接続し、さらに隣りどうしの外側配管8aもソケット型EF継手EF継手で接続する。なお、この手順1において、外側配管8aとして既設の都市ガス配管を使用すると、地下に埋設されている外側配管8aに沿って地面を全面的に掘削する作業が不要になるとい効果が生じる。
(手順2)
EF継手20の挿入口21に二重配管8の外側配管8aを挿入し、さらに、二重配管8に挿入した内側配管8bを、EF継手20の挿入口22の端部から外側に所定の長さほど突出させる。
(手順3)
EF継手20の挿入口21に挿入した二重配管8の外側配管8aに、穿孔工具を用いて所定の径を有する穴25を穿孔する。この穴25の位置は、EF継手20の挿入口23の直下になるようにする。なお、この穴25の穿孔作業は、EF継手20の挿入口23から穿孔工具の刃部を挿入して行なうことができる。この穿孔作業においては、二重配管8の外側配管8aの端部をEF継手20の挿入口21の奥部に形成した突出部26に当接させた状態で穴25を穿孔する。
(手順4)
続いて、EF継手20の電熱線24a、24bに所定の電圧と電流を、EF継手20の外表面部に設けた電極(図4には図示せず)に所定時間印加して、電熱線24a、24bを加熱する。これにより、材質がポリエチレンからなるEF継手20の挿入口21の内周面は熱溶融して、二重配管8の外側配管8aの外周面と一体に融着する。また、EF継手20の挿入口22の内周面も熱溶融して、二重配管8の内側配管8bの外周面と一体に融着する。これにより、熱溶融部が冷却すると、二重配管8の外側配管8aと内側配管8bとを、EF継手20により強固に、かつ気密に接合(接続)することができる。
(手順5)
続いて、水素ガス導管7をEF継手30の挿入口31に挿入する。次に、(手順2)によりEF継手20の挿入口22から突出させた内側配管8bの端部を、EF継手30の挿入口32に挿入する。
(手順6)
続いて、EF継手30に埋設されている電熱線33a、33bに所定の電圧と電流を所定時間印加する。これにより、EF継手30の挿入口31の内周面を水素ガス導管7の外周面に、EF継手30の挿入口32の内周面を二重配管8の内側配管8bの外周面に、熱溶融により強固に、かつ気密に接合(接続)することができる。
(手順7)
続いて、EF継手20の挿入口23に低圧導管4を挿入して、電熱線24cに所定の電圧と電流を所定時間印加する。これにより、上記と同様にして、挿入口23に低圧導管4の外周面を強固に、かつ、気密に接合することができる。
上記した(手順1)〜(手順7)により、都市ガスが流れる低圧導管4をEF継手の挿入口23に、水素ガスが流れる水素ガス導管7を、二重配管8の内側配管8bと一体に接続するとともに、EF継手20の挿入口21に二重配管8を構成する外側配管8aの外周面を接続することができる。
これにより、図1に示す合流部F1において、都市ガス貯蔵装置2から中圧導管3、低圧導管4を介して供給される都市ガスを、二重配管8を構成する外側配管8aと内側配管8bにより形成される空間部8cに気密性を保持して供給することが可能になる。同様に、水素ガス貯蔵装置6から水素ガス導管7を介して供給される水素ガスを、二重配管8を構成する内側配管8b内に気密性を保持して供給することが可能になる。
上記した合流部F1の継手構造については、EF継手20と30を用いて例について説明したが、二重配管8を構成する外側配管8aが鋼管又は樹脂被覆鋼管の場合には、EF継手20は使用できないので、従来から使用されているサドル型継手等を用いて低圧導管4と二重配管8の外側配管8aとを接続する。また、水素ガス導管7として鋼管又は樹脂被覆鋼管が使用されている場合には、水素ガス導管7と二重配管8の内側配管8bとの接続もサドル型継手、等を用いて接続する。
なお、上記した(手順1)〜(手順7)では、低圧導管4と水素ガス導管7とを、二重配管8の一方の端部に設定した合流部F1において二重配管8に接続する手順について説明したが、低圧導管4又は水素ガス導管7を、サドル型継手等を含む適切な継手を使用して二重配管8に接続するようにしてもよい。
図1に示すパイプラインの敷設例において、ガス漏れに対する安全性を考慮すると、主として地下に埋設されている二重配管8に、さらに他の二重配管9を接続して、集合住宅Aに居住している需要家a1、a2、・・・が設置している燃料電池設備13の近くまで二重配管を延設することが望ましい。また、延設した二重配管9は、需要家a1、a2、・・・の燃料電池設備13の近くまで敷設するとともに、分岐部F2、F3を設け、この分岐部F2、F3に、さらに他の二重配管10を接続する。この分岐部F2、F3を構成する継手構造については、二重配管9の外側配管と内側配管とがポリエチレン管の場合には、この二重配管9の外側配管と内側配管にこの二重配管10を分岐させるための適切な構造を備えたEF継手を用いることができる。
また、燃料電池設備13の近くまで敷設した二重配管10のうち、水素ガスが流れる内側配管10bは燃料電池設備13に接続するとともに、二重配管10の外側配管10aと内側配管10bとが形成する空間部を流れる都市ガスは、給湯装置15、ガスコンロ16等に供給するために、二重配管10に分岐部F4を設ける必要がある。
以下、図1に示す分岐部F4の分岐構造について説明する。図5は、分岐部F4についてその分岐構造(継手構造)の一例を示す断面図であって、二重配管10の外側配管10aと内側配管10bはポリエチレン管が使用され、EF継手40と50を使用した場合を示している。
図5に示すE7継手40は、図4に示すEF継手20と同様なT(ティーズ)型又は分岐管取り出し型の継手であって、二重配管10の外側配管10aを挿入して熱融着するための挿入口41と、二重配管10の内側配管10bを挿入して熱融着するための挿入口42と、二重配管10を流れる都市ガスを取り出すためのポリエチレン製の都市ガス配管12を熱融着させるための取出口43を備えている。また、挿入口41、42、及び取出口43の内周面から若干距離を置いた位置に電熱線44a、44b、44cが埋設されている。
図5に示すEF継手50は、図4に示すEF継手30と同様にソケット型であって、二重配管10の内側配管10bと燃料電池設備13に水素ガスを供給するための水素ガス配管14を接続するための継手である。また、EF継手50は、二重配管10の内側配管10bを挿入するための挿入口51と、燃料電池設備10に水素ガスを供給するための水素ガス配管14を接続するための挿入口52を備え、さらに、これら挿入口51、52の内周面から若干距離を置いた位置に電熱線53a、53bが埋設されている。
分岐部F4を構成するEF継手40に、二重配管10の外側配管10aを、さらに、内側配管10bの外周面を、また、都市ガス配管12を熱融着により強個に接合する方法は、前記したEF継手20と同様の方法を採用することができる。また、EF継手50に、二重配管10の内側配管10bと水素ガス配管14を接続する方法も、前記したEF継手30と同様の方法を採用することができる。
図5に示すように、EF継手40の取出口43に接続した都市ガス配管12は、集合住宅Aの需要家a1、a2、・・・に設置されている都市ガスメータ60に接続される。さらに、都市ガスメータ60から他の配管により、需要家が備えている一般ガス燃焼機器である給湯装置15、ガスコンロ16、及びガス暖房機器等に接続される。これにより、二重配管10の外側配管10aと内側配管10bとの空間部を流れる都市ガスを、これら一般ガス燃焼機器に供給することが可能になる。
一方、EF継手50に接続した水素ガス配管14は、水素ガスメータ61に接続される。さらに、水素ガスメータ61から他の水素ガス配管を介して、需要家が備えて燃料電池設備13に接続される。これにより、二重配管10の内側配管10b内を流れる水素ガスを、燃料電池設備13に供給することが可能になる。
また、燃料電池設備13で水素ガスを用いて発電を行なうと熱が発生するので、この廃熱を配管を介して、例えば給湯装置15に供給してこの廃熱を有効利用するようにする。また、燃料電池設備13で発電した電力は、電力線17を介して需要家が備えている蛍光灯等の照明機器18、テレビジョン受像機、等の電源として利用する。
なお、図1においては、集合住宅Aに設置されている燃料電池設備13の近傍まで二重配管8、9、10を敷設した例を示しているが、次の手段を採用してもよい。二重配管8を集合住宅Aの近くの地下、又は集合住宅Aに設置した集中配管ユニット室まで敷設する。そして、ここから、例えば、図5に示すような適切な継手を用いて、二重配管8を流れる都市ガスと水素ガスとをそれぞれ別個の配管に分岐させて、集合住宅Aの各需要家まで供給する。
続いて、本発明に用いている二重配管8、9、10について、図1に示す集合住宅Aに水素ガスを供給するための内側配管8b、10b等について、その必要とする内径の値について計算した結果について説明する。この計算を行なうために設定した計算条件は下記の通りである。
(計算条件)
a.集合住宅Aの戸数 :80戸
b.燃料電池設備の仕様 :1KW級純水素駆動型燃料電池システム(各戸に設置)
c.1戸当りの純水素使用量:0.7Nm/時間
d.燃料電池設備の稼動率 :50%
(水素供給流量)
上記した計算条件に基づいて、この集合住宅Aに供給すべき水素ガス供給量を求めると、次のようになる。
80×0.7×0.5=28Nm/時間
続いて、上記で求めた水素供給量に基づいて、水素貯蔵装置(水素ステーション)
から集合住宅Aまでの距離(輸送距離)を30m、100m、500m、3000mとした場合、二重配管8、9、10を構成する内側配管の口径(必要配管内径)を計算により求めると、図6の必要配管内径の欄に示すようになった。なお、この計算においては、二重配管の内側配管に供給する水素ガスの供給圧力は中圧B(0.1MPa〜0.3MPa)とした。
図6に示すように、輸送距離30mでは二重配管における内側配管の必要配管内径は、0.48mm、輸送距離100mでは1.56mm、輸送距離500mでは7.97mm、輸送距離3000mでは47.8mmの計算結果が得られた。この計算結果から、水素ガスの郵送距離が3000mまでは、二重配管の内側配管は図6に示す規格管50A(内径48.2mm)で供給可能であることが判明した。
上記した本発明の実施形態を示す図1においては、都市ガスを製造する都市ガス製造装置1と、水素ガスを製造する水素ガス製造装置5では、それぞれ別のガスを用いて都市ガスと水素ガスを製造する例について説明したが、図7に示すような手段を用いて水素ガスを製造することができる。すなわち、都市ガスを供給する中圧導管3から都市ガスを水素製造装置5aに導く。そして、水素ガス製造装置5aでは都市ガスの改質処理により水素ガスを製造して、製造した水素ガスを水素ガス貯蔵装置6に貯蔵する。水素ガス貯蔵装置6に貯蔵した水素ガスは、ガナバG2により中圧B(0.1〜0.3MPa)に圧力調整して二重配管8に導く。一方、中圧導管3を流れる都市ガスは低圧導管4により分岐し、ガバナG1で低圧(2.5KPa)に圧力調整して二重配管8に導くようにする。
図7に示すパイプラインにおいて、都市ガスの改質処理により製造した水素ガスを、パイプラインを構成する二重配管8に導くようにすると、水素製造装置5aを分散して設置することが可能になるという効果が生じる。
なお、本発明においては、前記したように、二重配管8(9、10)の内側配管内を流れる水素ガスの圧力(P1)を、これら二重配管の外側配管と内側配管とにより形成される空間部を流れる都市ガスの圧力(P2)より大にしている。この圧力(P1)と(P2)との関係をより精度高く保持するために、さらに、次の手段を採用するとよい。
例えば、図8に示すように、二重配管8の要所に、二重配管8内を個別に流れる都市ガスと水素ガスの圧力をそれぞれ調整するための圧力調整手段(ガバナ)G3、G4を設ける。図8は、二重配管8の内側配管8b内を流れる水素ガスの圧力を調整するためのガバナG3、同じく二重配管8内を流れる都市ガスの圧力を調整するためのガバナG4を設置した例を示している。特に、二重配管8の内側配管8bに供給する水素ガスの圧力が中圧A(0.3MPa〜1MPa)に設定した場合には、水素ガスの圧力を調整するためのガバナG3を一ケ所又は数ケ所に設置し、需要家に水素ガスが供給されるときには、例えば、中圧Bである0.1MPaになるように圧力調整を行なう。ガバナG3、G4の設置個数と設置箇所は、二重配管8の敷設距離、都市ガス及び水素ガスの供給圧力と供給量等を考慮して適切に設定すればよい。
なお、二重配管8内を流れている水素ガスと都市ガスをそれぞれ個別に水素ガス用ガバナG3、都市ガス用ガバナG4に導き、圧力調整したこれらガスを再び二重配管8内に戻すための手段は、前記した図4又は図5に示すEF継手20(40)、EF継手30(50)や分岐管取出し継手等を用いる。
上記したように、本発明に採用する二重配管8の外側配管8aは、既設の都市ガスを供給するポリエチレン管、あるいは鋼管又は樹脂被覆鋼管を採用することができる。この既設の外側配管8aは、主として地下に埋設されている。従って、地下に埋設されている外側配管8aに水素ガスを供給するための内側配管8bを挿入する作業は、外側配管8aを埋設している道路等を外側配管8aに沿って全面的に掘削することなく、次の工法を確立して行なうことにより可能になる。すなわち、直管をなす外側配管8aを所定の長さ、例えば500mの長さの外側配管8aについてその両端を切断する。そして、この切断した外側配管8a内にポリエチレン管からなる内側配管8bを挿入する。次に、隣りどうしに位置する外側配管8aに挿入した内側配管8bを接続し、さらに、隣りどうしに位置する外側配管8aを接続する。これにより、既設の都市ガス配管を有効に利用することができる。
上記した本発明の実施形態においては、都市ガスと水素ガスを同時に集合住宅Aに供給する場合について説明したが、一戸建て住宅にも同様な方法で都市ガスと水素ガスを同時に供給することができる。また、都市ガスと水素ガスを大量に使用することが予想される大口の需要家となる製造工場に対しても、専用の二重配管8を敷設するようにするとよい。
さらに、燃料電池自動車用に水素ガスを供給する水素ガススタンドに対しても、本発明に採用している二重配管8を使用して水素ガスを供給することが可能になる。
また、都市ガスを供給する既設のポリエチレン管、あるいは鋼管等からなるパイプラインは、基幹となるパイプラインから需要家に近づくにつれてその径は小さくなる。従って、都市ガスを供給するパイプライン内に挿入する水素ガスを供給するための水素ガス配管(内側配管)も、異径のソケット型EF継手を用いて需要家に近づくにつれてその径を小さくするようにする。
本発明を実施するために、都市ガスと水素ガスとを、これらガスの製造装置から、集合住宅Aの需要家まで供給するためのパイプラインの構成例を説明するための図である。 図1に示す二重配管の構成を示す縦断面図である。 図1に示す二重配管の構成を示す横断面図である。 図1に示す二重配管において、合流部F1における接続構造を説明するための断面図である。 図1に示す二重配管において、分岐部F4における分岐構造を説明するための断面図である。 二重配管を構成する内側配管に要求される必要配管内径について、計算により求めた結果を示す図である。 本発明を実施するためのパイプラインについて、他の構成例を説明するための図である。 本発明を実施するためのパイプラインについて、さらに他の構成例を説明するための図である。
符号の説明
1:都市ガス製造装置
2:都市ガス貯蔵装置
3:中圧導管
4:低圧導管
5:水素ガス製造装置
6:水素ガス貯蔵装置
7:水素ガス導管
8.9、10:二重配管
12:都市ガス配管
13:燃料電池(燃料電池設備)
15:給湯装置
17:電力線
18:照明機器
A:集合住宅
F0、F2、F3、F4:分岐部
F1:合流部
G1、G2、G3、G4:ガバナ(圧力調整手段)

Claims (4)

  1. 付臭剤の入った燃焼ガスを需要家が設置している一般ガス燃焼機器に、付臭剤の入っていない燃焼ガスを前記需要家が設置している特定ガス機器にパイプラインを用いて供給する、燃焼ガスの供給方法であって、
    前記パイプラインは、外側配管と該外側配管内に挿入された内側配管から構成される二重配管を備え、前記二重配管において、前記付臭剤の入った燃焼ガスを前記外側配管と前記内側配管とにより形成される空間部に流し、前記付臭剤の入っていない燃焼ガスを前記内側配管内に流すことを特徴とする燃焼ガスの供給方法。
  2. 前記二重配管において、前記内側配管内を流れる前記付臭剤の入っていない燃焼ガスの圧力(P1)を、前記空間部を流れる前記付臭剤の入った燃焼ガスの圧力(P2)より大にすることを特徴とする請求項1に記載の燃焼ガスの供給方法。
  3. 付臭剤の入った燃焼ガスを需要家が設置している一般ガス燃焼機器に、付臭剤の入っていない燃焼ガスを需要家が設置している特定ガス機器に供給するためのパイプラインであって、
    前記パイプラインは、外側配管と前記外側配管内に挿入された内側配管を有する二重配管から構成される二重配管部を備え、
    前記二重配管部は、その前記内側配管を前記付臭剤の入っていない燃焼ガスを流すための配管とし、さらに前記外側配管と前記内側配管とにより形成される空間部を前記付臭剤の入った燃焼ガスを流すための配管構造をなし、
    前記パイプラインは、前記二重配管部の前記内側配管内を流れる前記付臭剤の入っていない燃焼ガスの圧力(P1)を、前記空間部を流れる前記付臭剤の入った燃焼ガスの圧力(P2)より大にして流すための圧力調整手段を備えていることを特徴とする燃焼ガスを供給するためのパイプライン。
  4. 前記二重配管部を構成する前記外側配管は、前記付臭剤の入った燃焼ガスを供給する既設の配管であることを特徴とする請求項3に記載の燃焼ガスを供給するためのパイプライン。
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