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JP2010068157A - スケルチ及び放送用中継局装置 - Google Patents

スケルチ及び放送用中継局装置 Download PDF

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JP2010068157A JP2008231553A JP2008231553A JP2010068157A JP 2010068157 A JP2010068157 A JP 2010068157A JP 2008231553 A JP2008231553 A JP 2008231553A JP 2008231553 A JP2008231553 A JP 2008231553A JP 2010068157 A JP2010068157 A JP 2010068157A
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Junji Hagiwara
淳史 萩原
Kazuki Kumagai
一樹 熊谷
Masato Chino
真人 千野
Koji Hirata
光司 平田
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Abstract

【課題】識別情報に基づく出力遮断制御の信頼性を向上させることで、放送の信頼性を高めることができるスケルチ及び放送用中継局装置を提供すること。
【解決手段】放送用信号に対して周波数変換を含む所定処理を行う放送用中継局装置1であって、放送用信号又は当該放送用信号に基づいて生成された中間信号の出力遮断制御を行うためのデジタルスケルチ5を備える。デジタルスケルチ5は、出力遮断制御の要否を決定するための所定の複数の条件が充足したか否かを判定し、当該複数の条件が充足したものと判定した場合に、出力遮断制御を行うものであり、複数の条件は、放送用信号に含まれる識別情報に基づいて出力遮断制御の要否を判定する所定の第1条件と、当該第1条件が充足したものと判定した回数が所定回数に達したことである第2条件とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、放送用信号を中継する放送用中継局装置と、この放送用中継局装置に設けられるスケルチに関する。
従来からTV放送の放送システムにおいては、放送電波を山間部等の難視聴地域に伝送するために放送用中継局装置が利用されている。この放送用中継局装置は、山の頂上付近に建てられた中継所の内部に設置され、放送局から送信された放送波をアンテナで受信し、ここで信号の増幅やノイズの除去などを行って、再び送信信号を構成してこれを放送波として目的の難視聴地域に向けて送信するものである。
図6は、従来の放送用中継局装置の構成を示したブロック図である。放送用中継局装置100は、受信アンテナ101、受信変換部102、送信変換部103、PA(Power Amp)104、及び送信アンテナ105を備えて構成されていた。受信アンテナ101は、図示しない放送局から送信された放送波を受信して放送用信号として受信変換部102に出力する。受信変換部102は、放送用信号を所定の中間信号に変換し、中間信号に対するノイズ除去や信号増幅を行った後、この中間信号を送信変換部103に出力する。送信変換部103は、中間信号を目的の周波数の放送用信号に変換し、この放送用信号をPA104に出力する。PA104は、放送用信号を増幅して送信アンテナ105に出力し、送信アンテナ105は放送用信号を放送波として送信する。
ここで、受信変換部102及び送信変換部103の各々には、スケルチ102a、103aが内蔵されていた。これらスケルチ102a、103aは、放送用中継局装置100から出力されるノイズを抑制する。すなわち、受信変換部102や送信変換部103の内部には、図示しないAGC(Automatic Gain Control)が設けられており、このAGCを用いて利得を自動制御することで、受信変換部102や送信変換部103からの出力レベルを所定レベルに維持する。このため、放送休止中等の理由によって放送波がない時には、受信変換部102や送信変換部103に対する入力レベルが低いものと判定してノイズを最大利得で増幅してしまい、これら受信変換部102や送信変換部103からノイズが出力され、不要放射となってしまう。この問題を防止するため、スケルチ102a、103aにより、受信変換部102や送信変換部103に対する入力レベルを判定し、当該入力レベルが所定レベル(以下「スケルチレベル」)以下である場合には、AGCの増幅機能をOFFとすること等により、放送用信号の出力を遮断していた(例えば特許文献1参照)。
特開2004−048141号公報
しかしながら、従来の放送用中継局装置100においては、スケルチ102a、103aにおけるAGCの制御を入力レベルのみに基づいて行っていたので、例えば、放送休止中等の理由によって放送波がない時に、他の地域の同一チャンネルの放送波がスケルチレベル以上のレベルで放送用中継局装置100に飛び込んできた場合、スケルチ102a、103aは放送用信号の出力を継続してしまう可能性があった。
このような問題を防止するためには、スケルチ102a、103aの制御を入力レベル以外の情報に基づいて行うことも考えられる。例えば、中継を行うべき所定の放送波(以下「希望波」)であるか否かを識別するための識別情報を当該放送波に含めておき、スケルチ102a、103aでは、当該識別情報に基づいて放送波の判別を行い、希望波である場合には放送用信号の出力を継続し、希望波でない場合には放送用信号の出力を遮断することが考えられる。
しかしながら、このように識別情報に基づく出力遮断制御を行った場合には、放送波が希望波の場合であっても、何らかの妨害により識別情報が欠落すること等で、識別情報を一瞬でも不一致と判定した場合には、スケルチ102a、103aが出力遮断制御を実行してしまい、放送が停止することになる。また、フェージング等の状況によっては、放送波の状態が不安定になり、スケルチ102a、103aにおいて識別情報を安定的に判定できなくなる可能性があるため、この場合にも放送を誤って停止させてしまう可能性が生じる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、識別情報に基づく出力遮断制御の信頼性を向上させることで、放送の信頼性を高めることができるスケルチ及び放送用中継局装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載のスケルチは、放送用信号に対して周波数変換を含む所定処理を行う放送用中継局装置に配置され、前記放送用信号又は当該放送用信号に基づいて生成された中間信号の出力遮断制御を行うスケルチであって、前記出力遮断制御の要否を決定するための所定の複数の条件が充足したか否かを判定し、当該複数の条件が充足したものと判定した場合に、前記出力遮断制御を行う判定制御手段を備え、前記複数の条件は、前記放送用信号に含まれる識別情報に基づいて出力遮断制御の要否を判定する前記所定の第1条件と、当該第1条件が充足したものと判定した回数が所定回数に達したことである第2条件とを含むことを特徴とする。
請求項2に記載のスケルチは、請求項1に記載のスケルチにおいて、前記判定制御手段は、前記第1条件が充足したか否かを所定間隔で判定し、当該第1条件が充足したものと前記所定回数連続して判定した場合に前記第2条件が充足したものと判定することを特徴とする。
請求項3に記載のスケルチは、請求項1又は2に記載のスケルチにおいて、前記複数の条件は、前記第2条件が充足したものと判定された後の所定時間以内に前記第1条件の充足状態が変わらないことである第3条件を含むことを特徴とする。
請求項4に記載のスケルチは、請求項1から3のいずれか一項に記載のスケルチにおいて、前記判定制御手段は、前記複数の条件の中で、前記第1条件の判定以降に判定される条件の判定結果に関する情報を、所定の外部機器に送信することを特徴とする。
請求項5に記載の放送用中継局装置は、放送用信号に対して周波数変換を含む所定処理を行う放送用中継局装置であって、前記請求項1から3のいずれか一項に記載のスケルチを備えることを特徴とする。
請求項1に記載のスケルチ又は請求項5に記載の放送用中継局装置によれば、識別情報に基づいて出力遮断制御の要否を判定する第1条件と、当該第1条件が充足したものと判定した回数が所定回数に達したことである第2条件とを判定して、出力遮断の要否を決定するので、何らかの妨害により識別情報が欠落等した場合や、フェージングの影響等によって放送波が不安定になった場合であっても、出力遮断の要否の判定を確実に行うことができ、放送の信頼性を向上させることができる。
請求項2に記載のスケルチによれば、第1条件が充足したものと所定回数連続して判定した場合に第2条件が充足したものと判定することで、何らかの理由によって第1条件が充足したものと誤って判定された場合でも、直ちに出力遮断を行うのではなく、さらに第1条件の充足を判定した上で出力遮断の要否の判定を行うので、放送の信頼性を向上させることができる。
請求項3に記載のスケルチによれば、第2条件が充足したものと判定された後の所定時間以内に第1条件の充足状態が変わらないことである第3条件を含むため、第2条件が充足したものと判定された場合であっても、その後の所定時間以内に第1条件が充足されなかった場合には、出力遮断を行わないため、一時的に識別情報が検出されなかった場合等に放送が停止されることを防止でき、放送の信頼性を向上させることができる。
請求項4に記載のスケルチによれば、第1条件の判定以降に判定される条件の判定結果に関する情報を、所定の外部機器に送信するため、第1条件の判定結果を逐一送信していた場合に比べて、判定結果の送信回数を低減でき、例えば信号送信用のリレーの寿命を延ばすことができ、遠方においても放送用中継局装置の判定状態を長期に渡り安定的に確認できるので、放送の信頼性を向上させることができる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係るスケルチ及び放送用中継局装置の一実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕本実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕本実施の形態の具体的内容について説明し、〔III〕最後に、本実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕本実施の形態の基本的概念
まず、本実施の形態の基本的概念について説明する。本実施の形態に係る放送用中継局装置は、TV放送の放送システムにおいて、放送電波を入力信号として受信し、これに周波数変換を含む処理を施して出力信号を生成する機能を備えるものである。この種の放送用中継局装置において、入力信号は、発振器からの所定周波数の信号と混合され、その処理のために一旦中間信号に変換される。この状態でフィルタ回路によって信号ノイズの除去が施され、必要な信号増幅などが行われる。これらの処理を経た中間信号は、入力信号と同じかあるいは任意の周波数に、再度変換され出力される。
本発明に係る放送用中継局装置の代表的な例としては、TV放送用中継局装置がある。放送用中継局装置は、TV放送の放送システムにおいて、放送電波を山間部等の難視聴地域に中継するためのものであり、特に、本発明に係るものは、放送用信号を所定周波数の中間信号に変換した後、該中間信号を所定周波数の放送用信号に変換する信号変換機能を備えた放送用中継局装置である。本実施の形態が適用される放送用中継局装置は、その形式として、放送電波を受信する受信所と難視聴地域に電波を送信する送信所とが分離され光ファイバーなどの伝送路によって接続された分離型が、受信機と送信機が一箇所にある非分離型かを問わない。以下の実施の形態では、この放送電波の中継用の放送用中継局装置を例に挙げて説明する。なお、放送用中継局装置の構成としては、分波方法によって、SCPA(Single Channel Power Amplifier)とMCPA(Multi Channel Power Amplifier)に大別でき、本発明はいずれの構成にも同様に適用できるが、以下ではSCPAの例について説明する。
この他、本発明に係る放送用中継局装置の代表的な例としては、共聴用レベルコントローラがある。共聴用レベルコントローラは、共同住宅における受信側装置として備えられ、各受信チャンネル毎の利得ばらつきを調整して安定した出力信号を、同軸ケーブルなどを介して各住戸に出力するためのものである。共聴用レベルコントローラにおいても、入力信号としての放送電波は、各チャンネル毎に分波された後、SAWフィルタ(弾性表面波フィルタ)などで目的外の周波数成分を除去するために、一旦、発振器からの所定周波数信号と混合されて、所定の中間周波数信号に変換される。
〔II〕本実施の形態の具体的内容
次に、本実施の形態の具体的内容について説明する。最初に、本実施の形態に係るスケルチ及び放送用中継局装置の構成を説明し、次いで、この放送用中継局装置を用いて行われる各種の処理について説明する。
(構成)
図1は、本実施の形態に係る放送用中継局装置の構成を示すブロック図である。この放送用中継局装置1は、概略的に、受信アンテナ2、受信変換部3、送信変換部4、デジタルスケルチ5、PA6、及び送信アンテナ7を備えて構成されている。
受信アンテナ2は、放送局から送信された放送波を受信して放送用信号として受信変換部3に出力する。受信変換部3は、放送用信号を所定の中間信号に変換して送信変換部4に出力する中間信号変換手段である。送信変換部4は、中間信号を目的の周波数の放送用信号に変換する放送用信号変換手段である。これら受信変換部3や送信変換部4においては、中間信号に対するノイズ除去や信号増幅が行われる。デジタルスケルチ5については後述する。PA6は、放送用信号を増幅して切替え手段に出力する増幅手段である。送信アンテナ7は、放送用信号を放送波として送信する。なお、これら受信アンテナ2、受信変換部3、送信変換部4、PA6、及び送信アンテナ7については、従来と同様に構成できるので、その詳細は省略する。
(構成−デジタルスケルチ)
次いで、デジタルスケルチ5の構成について詳細に説明する。このデジタルスケルチ5は、放送用信号又は当該放送用信号に基づいて生成された中間信号の出力遮断制御を行うためのもので、特許請求の範囲におけるスケルチに対応する。図2は、図1のデジタルスケルチ5の構成を示すブロック図である。デジタルスケルチ5は、入力端子5a、出力端子5b、復調部5c、NIT取得部5d、NIT判定部5e、スケルチ制御部5f、入出力インターフェース(以下「入出力I/F」)5g、チャンネル表示器5h、チャンネル設定SW5i、同期表示灯5j、NIT受信表示灯5k、NIT設定SW5m、スケルチ表示灯5n、及び制御スイッチ5pを備えて構成されている。
入力端子5aは、前段機器(ここでは送信変換部4)からの放送用信号の入力を受け付ける入力手段である。出力端子5bは、後段機器(ここではPA6)へ放送用信号を出力する出力手段である。復調部5cは、入力端子5aから出力端子5bに至る線路から放送用信号を取得し、当該取得した放送用信号を復調してNIT取得部5dに出力する。
NIT取得部5dは、放送用信号に多重されたNIT(Network Information Table)を取得してNIT判定部5eに出力するNIT取得手段である。NITは、放送用中継局装置1によって中継を行うべき放送用信号を識別するための識別情報である。ただし、識別情報の具体的種類は任意であり、NITに代えて、SDT(Service Description Table)、BIT(Broadcaster Information Table)、EIT(Event Information Table)、CDT(Common Data Table)を含む、任意の情報を用いることができる。
NIT判定部5eは、入力端子5aを介して入力された放送用信号が、当該放送用中継局装置1によって中継を行うべき放送用信号であるか否かを判定する識別情報判定手段である。例えば、NIT判定部5eは、当該放送用中継局装置1によって中継を行うべき放送用信号のNITを予め保持しており、このNITとNIT取得部5dにて取得されたNITとが相互に一致するか否かを判定することで、放送用信号の適否を判定する。これら2つのNITが相互に一致する場合におけるNIT判定部5eの判定結果を「NIT一致」、相互に一致しない場合におけるNIT判定部5eの判定結果を「NIT不一致」と称する。なお、NIT判定結果としては、NITが取得できなかった場合(NIT無)や、NITに何らかのエラーがあった場合(NITエラー)が含まれるが、これらいずれかの場合には、例えばNIT一致として判定する。
スケルチ制御部5fは、出力遮断制御を行うための所定の複数の条件が充足したか否か判定し、当該複数の条件が充足した場合に出力遮断制御を行うスケルチ制御手段である。ここで、所定条件は、「基本条件」、「連続条件」、及び「遅延条件」の3つに大別される。
「基本条件」は、特許請求の範囲における第1条件に対応するものであり、例えば、「NIT判定部5eの判定結果がNIT不一致であること」である。特に、スケルチ制御部5fは、基本条件が充足したか否かを所定間隔で判定する。具体的には、放送用信号にはNITが1秒に1回の間隔で含まれるため、スケルチ制御部5fは、このNITが含まれる毎に、基本条件の充足の有無を判定をする。
「連続条件」は、特許請求の範囲における第2条件に対応するものであり、例えば、「基本条件が充足したものと判定した回数が所定回数に達したこと」である。この所定回数の設定は任意であるが、以下では所定回数=2回として説明する。この所定回数を計数する間隔も任意であり、所定時間(例えば10秒間)内に、基本条件が充足したものと判定した回数が所定回数に達した場合に、連続条件が充足したものと判定してもよい。ただし、以下では、基本条件が充足したものと所定回数連続して判定した場合に、連続条件が充足したものと判定する。すなわち、NITの到来時に基本条件が充足したものと判定しても、その1秒後に次のNITが到来した時に基本条件が充足しなかったものと判定した場合、さらにその1秒後のNITの到来時に基本条件が充足したものと判定しても、これら2回の基本条件の非充足の判定結果は連続したものではないため、連続条件は充足していないものと判定する。
「遅延条件」は、特許請求の範囲における第3条件に対応するものであり、例えば、「連続条件が充足したものと判定された後の所定時間以内に基本条件の充足状態が変わらないこと」である。この所定時間(以下「遅延時間」)の設定は任意であるが、以下では遅延時間=2秒として説明する。すなわち、連続条件が充足したと判定された場合であっても、その後の2秒以内におけるNITの到来時に、基本条件が充足していない状態になった場合には、遅延条件は充足していないものと判定する。
ここでは、スケルチ制御部5fは、これら基本条件、連続条件、及び遅延条件の3つが全て充足した場合にのみ出力遮断制御を行い、いずれか一つでも充足していない場合には出力遮断制御を行うことなく放送用信号の出力を継続する。このため、何らかの妨害により識別情報が欠落する等した場合であっても、出力遮断の要否の判定を確実に行うことができる。なお、これらNIT判定部5eとスケルチ制御部5fは、特許請求の範囲における判定制御手段に対応する。
入出力I/F5gは、外部機器との間で有線又は無線により通信を行うための入出力手段である。例えば、外部機器としては、遠方監視装置が想定される。遠方監視装置とは、例えば放送局等に配置される装置であり、山間部に設置された放送用中継局装置1を直接操作することが困難な場合に、所定形式の制御信号を放送用中継局装置1に送信することで、この放送用中継局装置1を遠隔操作するための装置である。
チャンネル表示器5hは、当該放送用中継局装置1によって中継を行うべき放送用信号のチャンネル番号を表示する表示手段であり、例えば、7セグメント表示器によって構成される。チャンネル設定SW5iは、中継を行うべき放送用信号のチャンネル番号を設定するための入力スイッチである。同期表示灯5jは、放送用信号との同期状態を示す表示手段、NIT受信表示灯5kは、放送用信号からのNITの取得状態を示す表示手段、スケルチ表示灯5nは、出力遮断制御の状態を示す表示手段であり、これらは例えばLED(Liquid Emitting Diode)を用いて構成される。NIT設定SW5mは、中継を行うべき放送用信号のNITを設定するための入力スイッチである。
制御スイッチ5pは、出力遮断制御を自動的に解除することで、放送用信号をいわゆるスルー状態で出力端子5bに出力させるための指示手段であり、この制御スイッチ5pが押圧されると、当該制御スイッチ5pが再び押圧されるまで押圧状態が機械的に保持され、押圧状態が保持されている間は、基本条件と連続条件の充足の有無に関わらず、出力遮断制御が解除される。
(処理)
次に、この放送用中継局装置1のデジタルスケルチ5において行われる各種の処理について説明する。この処理は、チャンネル及びNITを放送用中継局装置1に設定するための設定処理、及び放送用信号の中継を行うための中継処理に大別される。
(処理−設定処理)
最初に、設定処理について説明する。図3は設定処理のフローチャートである。この設定処理は、中継処理に先立つ任意のタイミングで開始されるもので、入力端子5aに放送用信号を入力している状態で、操作者がチャンネル設定SW5iを押すことにより開始される。チャンネル設定SW5iが押されると、復調部5cにて復調された放送用信号からNIT取得部5dにて取得されたNITと、放送用信号の周波数に基づいて所定方法で特定されたチャンネル番号が、チャンネル表示部に表示される。例えば、NITとチャンネル番号は交互に表示され、NITの桁数がチャンネル表示部の表示桁数より多い場合には、NITは複数に分割して順次表示される(SA1)。操作者は、これらチャンネル番号及びNITの表示内容を確認し、希望波のチャンネル番号及びNITの内容に一致している場合には、NIT設定SW5mを押すことで、NIT設定を指示する(SA2)。この指示を受けたNIT判定部5eは(SA2、Yes)、その時点においてチャンネル表示部に表示していたNITを内部に保持する(SA3)。また、この際、NITの到来タイミングと、NITの取得/判定タイミングを合致させる同期処理を行う。これにて設定処理が終了する。
(処理−中継処理)
次に、中継処理について説明する。図4は中継処理のフローチャートである。NIT判定部5eは、最初に基本条件を判定する。すなわち、NIT判定部5eは、復調部5cにて復調された放送用信号からNIT取得部5dにて取得されたNITと、設定処理によって内部に保持したNITとが、相互に一致するか否かを判定する(SB1)。そして、NIT判定部5eは、NITが一致する場合(判定結果OKの場合)には(SB1、Yes)、基本条件が充足されていないものとして、スケルチ制御部5fによる出力遮断制御を行うことなく中継を継続する。
一方、NIT判定部5eは、NITが一致しない場合(判定結果NGの場合)には(SB1、No)、基本条件が充足されたものとして、連続条件を判定する。すなわち、NIT判定部5eは、判定結果がNIT不一致となった回数を計数し、この回数が2回に達したか否かを判定する(SB2)。そして、回数が2回に達する前に、判定結果がNIT一致と判定された場合には、連続条件が充足されていないものとして、計数をリセットする(SB3)。
また、NIT判定部5eは、このように連続条件の判定を行う毎に、この判定結果を示す信号を、入出力I/F5gを介して遠方監視装置に送信する(SB4、5)。すなわち、基本条件の判定を行う毎(NITの一致/不一致の判定を行う毎に)、この判定結果を示す信号を遠方監視装置に送信することも考えられるが、NITは例えば1秒に1回程度の間隔で放送されるので、特にデジタルスケルチの内部に設けたリレーの接点動作によって信号送信を行うような場合、リレーの接点動作の回数も膨大になり、リレーの寿命が短くなるという問題がある。このため、本実施の形態では、遠方監視装置への信号送信を、基本条件の判定を行う毎に行うのではなく、連続条件の判定を行う毎に行うようにすることで、信号送信の頻度を低減し、リレーの寿命を長期化する。具体的には、例えば、遠方監視装置への出力はリレーによる接点出力とし、通常時(基本条件の非充足時や停電時)には接点をOpenとし、基本条件及び連続条件の充足時には接点をCloseとすることで、信号送信を行う。
SB2において回数が2回に達したと判定した場合(SB2、Yes)、NIT判定部5eは、連続条件が充足されたものとして、遅延条件を判定する。すなわち、NIT判定部5eは、図示しないタイマーを用いて、判定結果がNIT不一致となった回数が2回に達した後、遅延時間である2秒が経過したか否かを判定する(SB6)。そして、遅延時間が経過する前に、判定結果がNIT一致と判定された場合には(SB1、Yes)、遅延条件が充足されていないものとして、SB3において連続条件の計数をリセットすると共にタイマーをリセットする(SB3)。一方、遅延時間が経過した場合(SB6、Yes)、NIT判定部5eは、遅延条件が充足されたものとして、出力遮断制御を実行する(SB7)。すなわち、NIT判定部5eは、スケルチ制御部5fに対して出力遮断を指示する制御信号を出力し、この制御信号を受けたスケルチ制御部5fは、出力端子5bへの放送用信号の出力を遮断する。このような処理により、基本条件、連続条件、及び遅延条件の3つが全て充足した場合にのみ出力遮断制御を行う。
以降、NIT判定部5eは、基本条件の充足状態を監視し(SB8)、基本条件が充足されていない状態になった場合には(SB8、No)、出力遮断制御を解除することを決定し、スケルチ制御部5fに対して出力遮断の解除を指示する制御信号を出力する(SB9)。
図5には、NIT判定部5eによるNIT判定結果と、スケルチ制御部5fによる出力遮断制御状態を示すタイミングチャートである。t1の時点でNIT不一致と判定されることで基本条件が充足するが、t2の時点における次のNITの判定結果がNIT一致であるため連続条件が充足せず、出力遮断制御は実行されない(図5のOFF)。その後、t3の時点でNIT不一致が2回連続して連続条件が充足されるが、t4の時点における次のNITの判定結果がNIT一致であるため遅延条件が充足せず、出力遮断制御は実行されない。さらにその後、t5の時点でNIT不一致が2回連続して連続条件が充足され、t6の時点で遅延条件が充足されることで、出力遮断制御が実行される(図5のON)。その後、t7の時点における次のNITの判定結果がNIT一致であるため基本条件が充足せず、出力遮断制御が解除される(図5のOFF)。
(効果)
このように本実施の形態によれば、NITに基づいて出力遮断制御の要否を判定する基本条件と、当該基本条件が充足したものと判定した回数が所定回数に達したことである連続条件とを判定して、出力遮断の要否を決定するので、何らかの妨害により識別情報が欠落等した場合や、フェージングの影響等によって放送波が不安定になった場合であっても、出力遮断の要否の判定を確実に行うことができ、放送の信頼性を向上させることができる。
また、基本条件が充足したものと所定回数連続して判定した場合に連続条件が充足したものと判定することで、何らかの理由によって基本条件が充足したものと誤って判定された場合でも、直ちに出力遮断を行うのではなく、さらに基本条件の充足を判定した上で出力遮断の要否の判定を行うので、放送の信頼性を向上させることができる。
また、連続条件が充足したものと判定された後の所定時間以内に基本条件の充足状態が変わらないことである遅延条件を含むため、連続条件が充足したものと判定された場合であっても、その後の所定時間以内に基本条件が充足されなかった場合には、出力遮断を行わないため、一時的に識別情報が検出されなかった場合等に放送が停止されることを防止でき、放送の信頼性を向上させることができる。
また、基本条件の判定以降に判定される連続条件の判定結果に関する情報を、遠方監視装置に送信するため、基本条件の判定結果を逐一送信していた場合に比べて、判定結果の送信回数を低減でき、信号送信用のリレーの寿命を延ばすことができ、遠方においても放送用中継局装置の判定状態を長期に渡り安定的に確認できるので、放送の信頼性を向上させることができる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(放送用中継局装置の構成について)
また、本実施の形態においては、放送用中継局装置の内部におけるデジタルスケルチ5の配置位置は任意に変更でき、例えば、送信変換部4の前段に設けてもよい。また、出力遮断制御の具体的方法も変更可能であり、出力端子5bへの出力を遮断するのではなく、例えばPA6の電源をOFFとしてもよい。あるいは、デジタルスケルチ5の機能を、受信変換部3、送信変換部4、又はPA6に内蔵してもよい。
(基本条件、連続条件、及び遅延条件について)
連続条件と遅延条件のいずれか一方を省略して出力遮断制御の要否を判定してもよい。あるいは、基本条件、連続条件、及び遅延条件に加えて、さらに任意の追加条件が充足されることを条件に出力遮断制御を行うようにしてもよい。
(遠方監視装置への判定結果の送信について)
連続条件の判定を行う毎ではなく、遅延条件の判定を行う毎に、この判定結果を示す信号を、入出力I/F5gを介して遠方監視装置に送信するようにしてもよい。なお、このように遅延条件の判定を行う毎に信号を送信する場合、遅延条件を判定しない限り(基本条件及び連続条件が充足されない限り)、信号送信が行われないことになるが、例えば、基本条件及び連続条件が所定回数以上又は所定時間以上充足されない場合には、その旨を示す信号を送信するようにしてもよい。
本発明の一実施の形態に係る放送用中継局装置の構成を示すブロック図である。 図1のデジタルスケルチの構成を示すブロック図である。 設定処理のフローチャートである。 中継処理のフローチャートである。 NIT判定部によるNIT判定結果と、スケルチ制御部による出力遮断制御状態を示すタイミングチャートである。 従来の放送用中継局装置の構成を示したブロック図である。
符号の説明
1、100 放送用中継局装置
2、101 受信アンテナ
3、102 受信変換部
4、103 送信変換部
5 デジタルスケルチ
5a 入力端子
5b 出力端子
5c 復調部
5d NIT取得部
5e NIT判定部
5f スケルチ制御部
5g 入出力I/F
5h チャンネル表示器
5i チャンネル設定SW
5j 同期表示灯
5k NIT受信表示灯
5m NIT設定SW
5n スケルチ表示灯
5p 制御スイッチ
6、104 PA
7、105 送信アンテナ
102a、103a スケルチ

Claims (5)

  1. 放送用信号に対して周波数変換を含む所定処理を行う放送用中継局装置に配置され、前記放送用信号又は当該放送用信号に基づいて生成された中間信号の出力遮断制御を行うスケルチであって、
    前記出力遮断制御の要否を決定するための所定の複数の条件が充足したか否かを判定し、当該複数の条件が充足したものと判定した場合に、前記出力遮断制御を行う判定制御手段を備え、
    前記複数の条件は、前記放送用信号に含まれる識別情報に基づいて出力遮断制御の要否を判定する前記所定の第1条件と、当該第1条件が充足したものと判定した回数が所定回数に達したことである第2条件とを含むこと、
    を特徴とするスケルチ。
  2. 前記判定制御手段は、前記第1条件が充足したか否かを所定間隔で判定し、当該第1条件が充足したものと前記所定回数連続して判定した場合に前記第2条件が充足したものと判定すること、
    を特徴とする請求項1に記載のスケルチ。
  3. 前記複数の条件は、前記第2条件が充足したものと判定された後の所定時間以内に前記第1条件の充足状態が変わらないことである第3条件を含むこと、
    を特徴とする請求項1又は2に記載のスケルチ。
  4. 前記判定制御手段は、前記複数の条件の中で、前記第1条件の判定以降に判定される条件の判定結果に関する情報を、所定の外部機器に送信すること、
    を特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のスケルチ。
  5. 放送用信号に対して周波数変換を含む所定処理を行う放送用中継局装置であって、
    前記請求項1から3のいずれか一項に記載のスケルチ、
    を備えることを特徴とする放送用中継局装置。
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