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JP2010061710A - 記録テープカートリッジ - Google Patents

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JP2010061710A
JP2010061710A JP2008223805A JP2008223805A JP2010061710A JP 2010061710 A JP2010061710 A JP 2010061710A JP 2008223805 A JP2008223805 A JP 2008223805A JP 2008223805 A JP2008223805 A JP 2008223805A JP 2010061710 A JP2010061710 A JP 2010061710A
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JP2008223805A
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Kenji Takenoshita
賢二 竹ノ下
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Fujifilm Corp
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Fujifilm Corp
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Abstract

【課題】落下に伴いケースに対するリールの回転ロックが解除されることを防止することができる記録テープカートリッジを得る。
【解決手段】記録テープカートリッジ10は、記録テープTを巻き回したリール40と、リール40が軸線方向に沿って移動可能に収容されるケース12と、記録テープTの不使用時にケース12とリール40との間に入り込んで該リール40の軸線方向の移動を規制するロック部材90と、ケース12の底板16Aに設けられた被係合ギヤ54とリール40に設けられた係合ギヤ82とを有するリールロック機構110とを備える。リールロック機構110は、底板16Aに対するリール40の接離によって係合ギヤ82と被係合ギヤ54との噛み合い、噛み合い解除がなされ、ロック部材90がケース12とリール40との間に位置している状態では、係合ギヤ82と被係合ギヤ54との噛み合いとの噛み合いが維持される構成とされている。
【選択図】図2

Description

本発明は、磁気テープ等の記録テープが巻装されたリールをケース内に回転可能に収容した記録テープカートリッジに関する。
ケース内に配置されたリールを、一端がケース天板にベアリングを介して支持されたスプリングによってケース底板側に偏倚させ、該底板及びリールに形成した係合ギヤ同士を噛み合わせることで、ケースに対するリールの回転を防止するテープカートリッジが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、リールとケース天板との間にロック部材を進入させることで、ケースに対するリールの軸線方向への変位を規制するようにした記録テープカートリッジが知られている(例えば、特許文献2参照)。この構成では、リールハブ内に挿設されたブレーキ部材が該リールハブの係合ギヤと噛み合うことで、リールのケースに対する回転が防止されるようになっている。
特開2008−146766号公報 特開2005−276415号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、記録テープカートリッジを床等に落下させた場合、その衝撃によってリールがケースやブレーキ部材に対し変位(姿勢変化)することで、リールの回転ロック状態が解除されてしまうことが懸念され、この点に改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、落下に伴いケースに対するリールの回転ロックが解除されることを防止することができる記録テープカートリッジを得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係る記録テープカートリッジは、記録テープを巻き回したリールと、前記リールが軸線方向に沿って移動可能に収容されるケースと、前記記録テープの不使用時に前記ケースと前記リールとの間に入り込んで該リールの軸線方向の移動を規制するロック部材と、前記ケースの底板に設けられた被係合ギヤと、前記リールの前記底板に対する接離に伴って前記被係合ギヤとの噛み合い及び噛み合い解除が可能となるように前記リールに設けられた係合ギヤとを有し、前記ロック部材が前記リールと前記ケースとの間に入り込んでいる状態で前記係合ギヤと被係合ギヤとの噛み合いが維持されるように構成された回転ロック機構と、を備えている。
請求項1記載の記録テープカートリッジでは、例えば保管時や運搬時等の記録テープの不使用時には、ケースの底板側に偏倚されたリールは、その係合ギヤがケースの被係合ギヤと噛み合わされ、ケースに対する回転がロックされている。また、この状態では、底板側に偏倚されたリールとケースとの間にロック部材が入り込むことで、リールはケースに対する軸線方向の移動(変位)すなわちリールの底板に対する接離も制限されている。そして、本記録テープカートリッジでは、ロック部材によりリール軸線方向の移動すなわちリールの底板に対する接離が制限されることで、該リールの底板からの離間が噛み合い解除方向である係合ギヤと被係合ギヤとの噛み合いが維持される構成であるため、リールのケースに対する姿勢変化によって該リールのケースに対する回転ロックが解除されることがない。
このように、請求項1記載の記録テープカートリッジでは、落下に伴いケースに対するリールの回転ロックが解除されることを防止することができる。
請求項2記載の発明に係る記録テープカートリッジは、記録テープを巻き回したリールと、互いに対向する天板と底板とを有し、前記リールが前記天板と底板との間で軸線方向に沿って移動可能に収容されるケースと、前記リールの周方向に沿って複数設けられ、前記記録テープの不使用時に前記底板側に偏倚した前記リールにおける前記天板側の端部と該天板との間に入り込んで該リールの軸線方向の移動を規制し、前記記録テープの使用時に前記リールと天板との間から退避するロック部材と、前記ケースの底板に設けられた被係合ギヤと、前記リールの前記底板に対する接離に伴って前記被係合ギヤとの噛み合い及び噛み合い解除が可能となるように前記リールに設けられた係合ギヤとを有し、前記係合ギヤと被係合ギヤとの噛み合いを解除するためのリール軸線方向のストロークが、前記ロック部材が前記リールにおける前記天板側の端部と該天板との間に入り込んだ状態における前記ケースに対する前記リールのリール軸線方向の変位可能量よりも大きく設定されている回転ロック機構と、を備えている。
請求項2記載の記録テープカートリッジでは、例えば保管時や運搬時等の記録テープの不使用時には、ケースの底板側に偏倚されたリールは、その係合ギヤがケースの被係合ギヤと噛み合わされ、ケースに対する回転がロックされている。また、この状態では、底板側に偏倚されたリールとケースの天板との間にロック部材が入り込むことで、リールはケースに対する軸線方向の移動(変位)すなわちリールの底板に対する接離も制限されている。
そして、本記録テープカートリッジでは、係合ギヤと被係合ギヤとのリール軸線方向に沿った噛み合い解除ストロークが、ロック部材が天板とリールとの間に入り込んでいる状態で許容される該リールのケースに対するリール軸線方向に変位可能量に対し大であるため、仮にリールがケース内で底板からの離間方向に変位されても、係合いやと被係合ギヤとの噛み合いが解除されることがない。すなわち、リールのケースに対する姿勢変化によって該リールのケースに対する回転ロックが解除されることがない。
このように、請求項2記載の記録テープカートリッジでは、落下に伴いケースに対するリールの回転ロックが解除されることを防止することができる。
請求項3記載の発明に係る記録テープカートリッジは、請求項1又は請求項2記載の記録テープカートリッジにおいて、前記係合ギヤと被係合ギヤとの噛み合い面は、前記リールの軸線と略平行となるように形成されている。
請求項3記載の記録テープカートリッジでは、係合ギヤと被係合ギヤとの噛み合い面がリール軸線方向に対し略平行であるため、リール回転力が係合ギヤと被係合ギヤとの間にスラスト力を生じさせることがない(スラスト力が著しく小さい)。このため、本記録テープカートリッジでは、落下に伴いリールがケースに対し軸線方向に移動(振動)することが防止又は抑制される。
請求項4記載の発明に係る記録テープカートリッジは、請求項1〜請求項3の何れか1項記載の記録テープカートリッジにおいて、前記係合ギヤ及び被係合ギヤの少なくとも一方には、相手方を周方向に案内するためのテーパ面が形成されている。
請求項4記載の記録テープカートリッジでは、係合ギヤ及び被係合ギヤの少なくとも一方にはテーパ面が形成されているので、リールのケース底板に対する近接(軸線方向の変位)によって係合ギヤと被係合ギヤとがスムースに噛み合わされる。
請求項5記載の発明に係る記録テープカートリッジは、請求項1〜請求項4の何れか1項記載の記録テープカートリッジにおいて、前記リール及び前記ケースの前記底板側部分の少なくとも一方には、前記リールをケースに対しセンタリングするためのテーパ部が形成されている。
請求項5記載の記録テープカートリッジでは、リール及びケース底板の少なくとも一方にはテーパ部が形成されているため、ケースに対しリールが良好にセンタリング(位置決め)される。
請求項6記載の発明に係る記録テープカートリッジは、請求項1〜請求項5の何れか1項記載の記録テープカートリッジにおいて、前記リールは、ドライブ装置からの回転力が伝達される回転付与部を有し、前記ケースは、前記回転付与部を露出させる窓部を前記底板に有し、前記被係合ギヤは、前記底板における前記窓部の縁部に沿って設けられている。
請求項6記載の記録テープカートリッジでは、リールの回転付与部は、ケースの窓部からケース外に臨んで配置されている。このケースの底板における窓部の周縁に沿って被係合ギヤが連続的又は断続的に設けられているため、換言すれば、ケース底板における最内周部に被係合ギヤが連続的又は断続的に設けられているため、回転ロック機構を全体としてコンパクトに構成することができる。
請求項7記載の発明に係る記録テープカートリッジは、請求項1〜請求項6の何れか1項記載の記録テープカートリッジにおいて、前記リールは、外周面に前記記録テープが巻き回される円筒状のハブを有し、前記ロック部材は、前記記録テープの不使用時に、少なくとも一部が前記ハブの厚み範囲と前記天版との間に入り込むようになっており、前記係合ギヤは、少なくとも一部が前記リールの軸線方向視で前記ハブの厚み範囲にオーバーラップする位置に配置されている。
請求項7記載の記録テープカートリッジでは、記録テープの不使用時には、ハブの厚み範囲(径方向範囲)における軸線方向両側とケースとの間に、ロック部材と回転ロック機構とが介在している。このため、本記録テープカートリッジでは、ケースを通じてリールに作用する外力によってケースに対しリールを傾けようとするモーメントが生じ難い。また、リールの高剛性部であるハブにケースからの外力が作用するため、該外力によるリールの変形が抑制される。
請求項8記載の発明に係る記録テープカートリッジは、請求項1〜請求項7の何れか1項記載の記録テープカートリッジにおいて、一端部が前記記録テープの先端に接続されると共に、他端部における前記記録テープの幅の範囲内に該記録テープを前記ケースの開口から引き出す際にドライブ装置に引き出し操作される被操作部が設けられたリーダテープと、前記リーダテープの他端部から該リーダテープの幅方向外側に延設された凸片と、前記開口に臨んで前記ケースに設けられ前記凸片が前記ケースに対する前記記録テープの引き出し方向にスライド可能に入り込む溝部と、前記溝部における前記ケースの奥側端部を閉止するストッパ部とを有するスロット部と、をさらに備えている。
請求項8記載の記録テープカートリッジでは、例えば保管時や運搬時等の不使用時には、一端が記録テープに接続されたリーダテープの他端である自由端における幅方向両側から突出した一対の凸片が、ケースのスロット部の溝部に開口端側(テープ引出用の開口側)からの出入可能に入り込んでいる。リーダテープは、凸片の端部がスロット部のストッパ部に係合又は近接して、それ以上のケース奥側への進入が規制されることで、ケースに対し所定の位置で位置決めされている。
ここで、本記録テープカートリッジでは、上記の如く落下に伴いケースに対するリールの回転ロックが解除されることが防止されるため、凸片の端部がスロット部のストッパ部に過大な力で係合することが防止又は効果的に抑制される。これにより、例えば落下衝撃等によるリーダテープの変形に伴い凸片がスロット部のストッパ部を乗り越えることが防止され、リーダテープのケースに対する位置決め状態が維持される。すなわち、ケースに対するリーダテープの所定位置からの脱落が防止又は効果的に抑制される。
以上説明したように、本発明に係る記録テープカートリッジは、落下に伴いケースに対するリールの回転ロックが解除されることを防止することができるという優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係る記録テープカートリッジ10について、図1〜図14に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、記録テープカートリッジ10のドライブ装置への装填方向(図1等に適宜示される矢印A方向)を前方向とし、矢印Aにそれぞれ直交する矢印B、矢印C方向をそれぞれ左方向、上方向とする。
(記録テープカートリッジの概略全体構成)
図1には記録テープカートリッジ10の外観が斜視図にて示されている。また、図2及び図3には、それぞれ記録テープカートリッジ10の不使用時、使用時の断面図が示されている。これらの図に示される如く、記録テープカートリッジ10は、ケース12を備えている。ケース12は、上ケース14と下ケース16とを接合して構成されている。
具体的には、上ケース14は、平面視略矩形状の天板14Aの外縁に沿って略枠状の周壁14Bが立設されて構成されており、下ケース16は、天板14Aに略対応した形状の底板16Aの外縁に沿って周壁16Bが立設されて構成されている。そして、ケース12は、周壁14Bの開口端と周壁16Bの開口端とを突き当てた状態で、超音波溶着やビス止め等によって上ケース14と下ケース16とが接合されて、略箱状に形成されている。
ケース12内には、図2に示される如く、後に詳述するリール40が回転可能に収容されている。リール40は、1つだけ設けられている。このリール40には、記録テープとしての磁気テープTが巻装されており、磁気テープTの先端にはリーダ部材としてリーダテープ22が設けられている。このケース12の底板16Aには、リール40を外部から回転駆動するための窓部としてのギヤ開口18が設けられている。ギヤ開口18周りの構成は、リールロック機構の構成と共に後述する。
また、ケース12の前壁12A(周壁14Bと周壁16Bとで構成されるケース12の前向き壁)と左側壁12B(周壁14Bと周壁16Bとで構成されるケース12の左向き壁)との境界部である左前方側のコーナー部12C付近には、リール40に巻装された磁気テープTを外部に引き出すための開口20が形成されている。開口20は、コーナー部12Cに隣接する前壁12Aと左側壁12Bとに跨って形成されている。記録テープカートリッジ10では、開口20から、磁気テープTの端部に固着され左側壁12Bに沿って配置されたリーダテープ22が引き出されるようになっている。
リーダテープ22は、ドライブ装置の引出部材(図示省略)が磁気テープTを引き出すために係合する被引出部材であり、磁気テープTと略同幅でかつ磁気テープTよりも高強度のテープ状部材とされている。リーダテープ22の先端近傍には、引出部材が係合する孔部22Aが穿設されている。そして、その孔部22Aの先端よりも若干後方寄りの上下両サイドには、それぞれ幅(上下)方向両側にそれぞれ張り出す凸片としての張出部22Bが形成されている。
この張出部22Bが、上ケース14の内面及び下ケース16の内面にそれぞれ形成された収納部としてのスロット部24に収納(挿入)されることにより、リーダテープ22がケース12内に保持される構成である。図9に示される如く、スロット部24は、前後方向に長手とされると共に前向きに開口する溝部24Aと、溝部24Aに収容された張出部22Bのそれ以上のケース内方(後方)への移動を規制するためのストッパ部としてのストッパ壁24Bを有している。
また、開口20は、記録テープカートリッジ10の不使用時にはドア30によって閉塞されるようになっている。ドア30は、開口20と略同じ形状及び大きさの平面視略「L」字状に形成されている。なお、このドア30は、POM(ポリアセタール)等のオレフィン系樹脂で成形されるのが好ましいが、PC(ポリカーボネイト)等の樹脂やSUS(ステンレス鋼)等の金属で成形しても良い。このドア30は、上ケース14及び下ケース16の前壁12A側にそれぞれ突設された支軸26を回動支点として回動することで、開口20を開閉するようになっている。
ドア30における内面側の右端部近傍(右端部より所定距離左方へずれた位置)からは、平板状の回転摺動部32が3本平行に突設されている。この回転摺動部32は、ドア30の内面の上下両端部と、中央より若干下方へずれた中途部とからそれぞれ突設され、各回転摺動部32には、支軸26に遊嵌される貫通孔が穿設されている。したがって、各貫通孔に支軸26が挿通されることにより、ドア30が回動可能に支持される。
また、上端部の回転摺動部32の上面と、下端部の回転摺動部32の下面には、それぞれ貫通孔周りに環状凸部34が形成されている。そして、この環状凸部34が、それぞれ天板14A及び底板16Aにそれぞれ接触することにより、ドア30の上端面30Aと天板14Aとの間、及びドア30の下端面30Bと底板16Aとの間に、それぞれ0.3mm〜0.5mm程度の隙間が形成されるようにしている。これにより、ケース12とドア30との摺動抵抗が低減されている。このドア30は、支軸26よりも右側部分がドライブ装置の開閉部材に押圧されることによって、開口20を開放する方向に回動する構成とされている。
そして、支軸26には、ドア30を常時開口20の閉塞方向へ付勢するトーションばね28の巻回部が挿嵌されている。すなわち、このトーションばね28の巻回部は、下端部の回転摺動部32と中途部の回転摺動部32の間で、支軸26に挿嵌されて取り付けられている。また、トーションばね28の一方の端部側は、ケース12のビスボス38(下ケース16に突設されたビスボス)に係止され、他方の端部側は、ドア30における回転摺動部32に対する右側部分に係止されている。
以上により、ドア30は、記録テープカートリッジ10の不使用時にはトーションばね28の付勢力によって開口20を閉塞し、記録テープカートリッジ10がドライブ装置に装填される動作に伴って支軸26よりも右側部分が開閉部材に押圧されると、トーションばね28の付勢力に抗して回動して開口20を開放するようになっている。
(リールの構成)
次いでリール40について説明する。図2及び図3に示される如く、リール40は、その軸心部を構成するハブとしてのリールハブ42を備えている。リールハブ42は、外周に磁気テープTが巻き回される本発明における「ハブ」としての円筒部42Aを備えている。また、リールハブ42は、略円板状の底板部42Bと、底板部42Bの外周部と円筒部42Aの下部内周を連結する略短円筒状の内円筒部42Cとを備えている。内円筒部42Cと円筒部42Aの下端部近傍との間には隙間が形成されている。また、底板部42Bは、円筒部42Aの下端よりも下方に突出して位置している。
このリールハブ42における円筒部42Aの開口端(上端)からは、上フランジ44が径方向外側に同軸的かつ一体に延設されている。リールハブ42は、開口端側に上フランジ44が一体に形成されることにより、磁気テープTの巻き締り等に対する強度(剛性)が高い構成とされている。本実施形態では、円筒部42Aの上端面と上フランジ44の上面とは面一とされている。
一方、円筒部42Aの下端部には、下フランジ部材46が超音波溶着等によって接合されている。下フランジ部材46は、上フランジ44に対応する下フランジ46Aと、下フランジ46Aの径方向内側に位置しリールハブ42の円筒部42Aの下端に溶着される溶着部46Bと、溶着部46Bの下側から下フランジ46Aの下面よりも下方に突出する環状リブ46Cとが、互いに同軸的に形成されて構成されている。
環状リブ46Cは、図4に示される如く、その内径diが円筒部42Aの内径Diよりも大とされると共に、その外径doが円筒部42Aの外径Doよりも小とされている。すなわち、環状リブ46Cは、下フランジ部材46が溶着部46Bにおいて円筒部42Aの下端面に溶着された状態で、円筒部42Aの径方向に沿う厚みtr(=(Do−Di)/2)の範囲内に位置している。この環状リブ46Cの下端外周部は、テーパ面46Dとされており、その外径がdoよりもさらに小とされている。
また、リールハブ42の底板部42Bの下面(外面)すなわちリール40における環状リブ46Cの径方向内側には、これと同軸的な環状に形成された回転付与部としてのリールギヤ50が形成されている。リールギヤ50は、図2及び図3に示される如くドライブ装置の回転シャフト100に設けられた駆動ギヤ102と、軸線方向の相対移動によって噛み合い可能とされている。さらに、底板部42Bの下面におけるリールギヤ50の内側からは、下端面が基準面とされた基準凸部48が突設されている。基準凸部48は、リール40と同軸的な環状に形成されており、リールギヤ50の径方向内端に一体的に連続して形成されている。この基準凸部48の下端面は、回転シャフト100の位置決め面108に当接することで、リール40のドライブ装置に対する軸線方向の位置決めを行う基準面とされている。
また、底板部42Bの軸心部には、貫通孔55が設けられている。貫通孔55は、後述するロック解除部材80の外部からの操作用とされており、本実施形態では、回転シャフト100の解除突起104が嵌合することでリール40の回転駆動時のセンタリング機能をも果たす構成とされている。このため、底板部42Bにおける貫通孔55の縁部からはボス部55Aが下方に突設されており、解除突起104との嵌合長さを確保する構成とされている。ボス部55Aの下端面は、基準凸部48の下端面(基準面)と略同位とされている。
以上説明したリール40における下フランジ部材46を除く部分は、樹脂成形によって一体に形成されている。そして、底板部42Bの下面における基準凸部48とボス部55Aとの間には、磁性材料より成る孔開き円板状のリールプレート52が同軸的に取り付けられている。リールプレート52は、インサート成形又はかしめによって底板部42Bに固着されている。リールプレート52の下面は、基準凸部48の下端面(基準面)よりも上方に位置している。このリールプレート52は、回転シャフト100のマグネット106の磁力によって非接触で吸着保持されるようになっている。
以上説明したリール40は、図2及び図12に示される如く、ケース12に内に収容されて不使用時にはギヤ開口18からリールギヤ50、基準凸部48の下端面(基準面)、リールプレート52等を外部に露出させている。したがって、ケース12のギヤ開口18の内径は、環状リブ46Cの内径と略一致しており、リール40の底板部42Bの外径よりも大とされている。
また、底板16Aにおけるギヤ開口18の径方向外側の内面からは、該ギヤ開口18と同軸的に環状リブ19が突設されている。環状リブ19は、内径が環状リブ46Cの外径よりも若干大とされると共に、底板16Aからの突出高が環状リブ46Cの下フランジ46Aからの突出高よりも若干小とされている。以下、底板16Aの内面における環状リブ19よりも径方向内側部分を当接面16Cと言うこととする。
そして、リール40は、不使用時には、環状リブ46Cの下端面を底板16Aにおけるギヤ開口18周りの当接面16Cに当接させて、底板部42Bをギヤ開口18に入り込ませている。すなわち、リール40は、不使用時にはケース12の底板16A側に偏倚される構成とされている。このときのリール40の位置を最下位置ということとする。この実施液体では、リール40は、図2に示される如く、底板部42Bと天板14Aとの間に圧縮状態で配置される圧縮コイルスプリング78の付勢力によって、最下位置に偏倚される構成とされている。なお、記録テープカートリッジ10では、最下位置に位置するリール40の各部が底板16Aの外面(下面)よりも下方に突出しないように、各部の寸法が決められている。
また、リール40が最下位置に位置する状態では、天板14Aとリール40の上端を構成する円筒部42Aの上端面(上フランジ44の上面)との間には、リール40の軸線方向に沿う距離がWである隙間G(図4参照)が形成されるようになっている。このリール40は、回転シャフト100によって回転駆動されるときには、図3及び図14に示される如くケース12内で上方に浮上し、ケース12の各部と非接触で回転するようになっている。このときのリール40の位置を浮上位置と言うこととする。
(リールガタ制限機構の構成)
また、リール40は、不使用時には、最下位置に偏倚された状態で天板14Aとの隙間Gにロック部材90のロック部93が入り込むことで、ケース12に対する軸線方向の変位が規制(制限)されるとされるようになっている。以下、具体的に説明する。
また、図2及び図3に示される如く、記録テープカートリッジ10は、リール40のケース12に対する上下動、すなわち環状リブ46Cが当接面16Cに対し接離することを防止するためのロック部材90を備えている。ロック部材90は、複数(本実施形態では3つ)設けられている。以下、各ロック部材90について説明するときは、組付状態における各方向を用いることとする。また、以下の説明において「径方向」と言うときは、ケースに収容されたリール40径方向又は該方向に平行な方向を指す場合がある。
図10にも示される如く、各ロック部材90は、径方向に長手の略角柱状に形成され天板14Aと摺動可能に接触する本体部92を備えている。各本体部92の径方向外端には、ロック部93が設けられている。図4に示される如く、ロック部93は、その上面が本体部92の上面と面一とされると共に、その上下方向の厚みDが、最下位置に位置するリール40の円筒部42Aの上端面と天板14A内面との隙間Gの距離Wよりも若干小(D<W)とされている。
これらのロック部材90は、天板14Aと摺動しつつ径方向に移動することで、ロック部93を隙間Gに入り込ませてリール40の最下位置からの上昇を規制する規制位置(図2、図12参照)と、ロック部93を隙間Gから退避させてリール40の最下位置から浮上位置への移動を許容する規制解除位置(図3、図14参照)とを取り得る構成とされている。なお、記録テープカートリッジ10では、上記の通りロック部93の厚みDが隙間Gの距離Wよりも若干小(D<W)に設定されることで、図4に示される如く、規制位置に位置するロック部93下面と上フランジ44の上面との間、及び規制位置に位置するロック部93上面と天板14Aの下面との間にはそれぞれ僅かなクリアランスC1、C2が形成されている。これにより、ロック部93が隙間Gに対しスムースに進退できる構成とされている。
また、各ロック部材90は、本体部92におけるロック部93の径方向内端部分から下方に突設された係合部96を備えている。各係合部96の径方向外面は、円筒部42Aの内周面に対応する円弧状に形成されており、各ロック部材90が規制位置に位置するときに円筒部42Aの内周面に面接触する構成とされている。これにより、各ロック部材90の規制位置を超えて径方向外側へ移動することが防止される構成である。また、各係合部96の下端部には、下方及び径方向外側を向く底面視円弧状のテーパ面96Aが形成されており、後述するロック部材90の組み付け用とされている。
さらに、各ロック部材90は、本体部92の径方向内端から下方に突設された、後述するロック解除機構を構成する被押圧部としてのカム部94を備えている。また、各ロック部材90は、それぞれのカム部94から径方向内向きに突出された嵌入部95を備えている。各嵌入部95は、図10に示される如く軸線方向視で略十字状を成しており、後述する圧縮コイルスプリング56の一端が嵌入保持されるようになっている。
以上説明した各ロック部材90は、それぞれケース12の天板14Aに設けられた保持部60によって径方向の移動可能に保持されている。図10及び図11に示される如く、保持部60は、それぞれ天板14Aの内面から立設され組付状態でリール40と略同軸となる環状壁62、64を備えている。外側に位置する環状壁62は、内側の環状壁64よりも天板14Aからの立設高が大とされている(下端が下側に位置する)。また、環状壁62の外径はリール40の円筒部42Aの内径よりも小とされており、保持部60が浮上位置に位置するリール40に干渉しない構成とされている。
各環状壁62、64は、互いに対応すると共に周方向に等間隔となる3箇所が全高に亘り切り欠かれて切欠部62A、64Aが形成されている。各切欠部62A、64Aの開口幅は、それぞれロック部材90の幅に対応している。また、各環状壁62、64は、天板14Aから突設された複数の支持リブ66によって連結されている。本実施形態では、支持リブ66は、各切欠部62A、64A間に3つずつ、計9つ設けられている。
さらに、保持部60は、天板14Aから立設され環状壁64の内側に位置する3対のガイド壁65を備えている。各対のガイド壁65は、底面視で、それぞれの対向面が切欠部62A、64Aの縁部を結ぶ仮想線に一致するように配置されており、切欠部62A、64Aと共にロック部材90を径方向の移動可能に収容する収容部63を形成している。すなわち、各ロック部材90は、それぞれ異なる収容部63に収容された状態で、ガイド壁65及び切欠部62A、64Aの縁部にガイドされつつ径方向に移動するようになっている。
さらにまた、各環状壁62、64間でかつ切欠部62A、64Aの縁部間には、それぞれ保持突起70が突設されている。各保持突起70は、それぞれ対応するガイド壁65の延長線上に位置しており、それぞれの下端には、収容部63の下側に張り出す係合凸部70Aが設けられている。各係合凸部70Aの相手方と対向する側の下端はそれぞれテーパ面とされており、ロック部材90を下側から組み付ける際に本体部92の角部に係合するようになっている。これにより、ロック部材90の組付時には、一対の保持突起70が変形してロック部材90の収容部63への装着を許容し、該装着には各係合凸部70Aがロック部材90の脱落を阻止するようになっている。すなわち、天板14Aが下(鉛直方向)を向くようにしても各ロック部材90が保持部60から脱落しない仮保持状態とされる構成である。
また、保持部60の軸心部には、ばね受け凸部72が突設されている。ばね受け凸部72は、3つのロック部材90に対応して3つのばね受け面72Aを有する略三角柱状を成しており、各ばね受け面72Aの幅方向両側には係止爪72Bが形成されている。このばね受け凸部72は、後述する圧縮コイルスプリング56の支持用とされている。
さらに、天板14Aにおける環状壁62の外側からは、該環状壁62と同軸的な円周に沿ってストッパリブ74が突設されている。各ストッパリブ74は、それぞれ収容部63の径方向外側に配置されており、ロック部材90の仮止め用とされている。各ストッパリブ74は、規制位置に位置するロック部材90のロック部93の径方向外端によりも僅かに径方向外側に配置されている。この状態のロック部93の径方向外端とストッパリブ74との離間距離は、テーパ面96Aを水平面(リール軸線との直交面)に投影した長さよりも若干小とされている。また、ストッパリブ74は、浮上位置に位置するリール40に干渉しないように天板14Aからの突出高が低く抑えられている。
さらに、天板14Aの環状壁64の内側における各対のガイド壁65間からは、それぞれ2枚1組のガイド壁部68が立設されている。すなわち、ガイド壁部68は、計3組6枚設けられており、それぞれの組間に後述するロック解除部材80のガイド片84を入り込ませるようになっている。また、各ガイド壁部68は、それぞれ径方向内端がガイド壁65に連設されると共に、径方向外端が環状壁64に連設されている。
そして、各ロック部材90は、上記保持部60の異なる収容部63に収容されている。これにより、各ロック部材90は、リール40の周方向に等間隔で配置され、それぞれ天板14Aと摺動しつつ径方向の移動のみ可能にガイドされるようになっている。この状態で、各ロック部材90は、各支持リブ66に固定されたリング状止め具76によって本押えされ、保持部60からの脱落が確実に阻止されるようになっている。リング状止め具76は、例えば、超音波溶着にて各支持リブ66の下面に固着されている。本実施形態では、リング状止め具76は、圧縮コイルスプリング78の上端を受けるばね受けとしても用いられている。なお、圧縮コイルスプリング78の上端は、各支持リブ66で受けるようにしても良い。
また、保持部60の軸心部には、各ロック部材90を規制位置側に付勢する圧縮コイルスプリング56が配設されている。圧縮コイルスプリング56は、ロック部材90ごとに設けられ、それぞれの一端が対応するロック部材90の嵌入部95に嵌入保持されると共に、それぞれの他端がばね受け凸部72のばね受け面72Aに当接されている。各圧縮コイルスプリング56の他端は、ばね受け凸部72の係止爪72Bによって、ばね受け面72Aに対する位置ずれが防止されるようになっている。
各圧縮コイルスプリング56は、対応するロック部材90のロック部93がストッパリブ74に当接した状態、及び係合部96がリール40の円筒部42A内面に当接した状態で、圧縮状態となる構成とされている。すなわち、各圧縮コイルスプリング56は、ロック部材90を径方向外側に付勢し、その付勢力で係合部96をリール40の円筒部42Aに押し付け又はロック部93をストッパリブ74に押し付ける構成とされている。
そして、記録テープカートリッジ10では、上ケース14と下ケース16との接合前においては、図11に示される如く、圧縮コイルスプリング56の付勢力によって、ロック部材90のロック部93がストッパリブ74に押し付けられる構成とされている。この状態の上ケース14を、圧縮コイルスプリング78を載置したロック解除部材80の被係合ギヤ54が係合ギヤ82に噛み合わされたリール40を最下位置に偏倚させた下ケース16に組み付けると、円筒部42Aの上端内縁部が各ロック部材90のテーパ面96Aに係合しつつリール軸線方向の組付力の一部を各ロック部材90の径方向内側への移動力に変換し、各ロック部材90が圧縮コイルスプリング56の付勢力に抗して上記仮保持位置から規制位置に移動する。なお、この動作によって、後述するロック解除部材80の各ガイド片84が対応するガイド壁部68間に入り込むように、組付前にロック解除部材80を位置決めしておく。また、この動作によって、支軸26にドア30を軸支させる。そして、この状態で上ケース14と下ケース16とを固定的に接合することで、記録テープカートリッジ10が組み付けられる。
したがって、この組付状態すなわち不使用状態である出荷状態では、図2及び図12に示される如く、リール40は圧縮コイルスプリング78の付勢力によって最下位置に位置し、各ロック部材90は圧縮コイルスプリング56の付勢力によって規制位置に位置している。
この各ロック部材90によるリール40の軸線方向の移動規制状態について補足する。図4に示される如く、ロック部93は、その径方向に沿う長さLが、リール40の円筒部42Aの径方向に沿う厚みtrと同等以下とされている。したがって、それぞれ規制位置に位置する各ロック部材90のロック部93の径方向外端93Aは、円筒部42Aの厚みtrの範囲内に位置している。そして、各ロック部材90が規制位置に位置する状態では、各ロック部93の径方向外端93Aは、リール40の環状リブ46Cの内面(内径di)よりも径方向外側に位置している。なお、ケース12のギヤ開口18の内径すなわち当接面16Cの内縁の径が環状リブ46Cの内径diよりも大である場合には、規制位置に位置する各ロック部材90のロック部93の径方向外端93Aが、当接面16Cの内縁よりも径方向外側に位置するように長さLを設定する。
したがって、ケース12の当接面16Cと規制位置に位置するロック部材90のロック部93とは、円筒部42Aの厚みtrの範囲内において、リール40の径方向に互いにオーバーラップして(リール軸線方向に投影すると重なり合うようにして)位置している。当接面16Cは環状(無端状)であるため、該当接面16Cとロック部93とは、厚みTrの範囲内において円筒部42Aの周方向にもオーバーラップしている。換言すれば、リール40における天板14A側に移動しようとしてロック部93に当接する部位と、リール40における底板16A側に移動しようとして当接面16Cに当接する部位とは、リール40の軸線方向から見て、円筒部42Aの内外周面間(厚みTrの範囲内)で円筒部の径方向及び周方向にオーバーラップしている。
以上により、記録テープカートリッジ10の不使用状態で、リール40は、その上又は下を向く各面のうち、円筒部42Aの厚みtrの範囲内(内外周面間)に位置する該円筒部42Aの上端面、及び環状リブ46Cの下端面のみを、それぞれロック部材90のロック部93、ケース12の当接面16Cに当接又は極近接させる構成とされている。すなわち、リール40における円筒部42Aの厚みtrの範囲内にある部分にのみ、リール40が上下動しようとしたときに該上下動を規制する上下方向の移動規制力が作用する構成とされている。さらに、上記の通り規制位置に位置するロック部材90のロック部93が上記厚みtrの範囲内でケース12の当接面16Cとオーバーラップすることから、上記移動規制力がリール40をケース12に対し傾斜させる偶力を生じない(複数のロック部93を設けることで偶力を打ち消すまでもない)構成とされている。
(リールロック機構の構成)
また、記録テープカートリッジ10は、最下位置に位置するリール40のケース12に対する回転をロックするための回転ロック機構としてのリールロック機構110を備えている。具体的には、図4に示される如く、リールロック機構110は、リール40に設けられた係合ギヤ82と、ケース12に設けられた被係合ギヤ54との噛み合いによって、リール40のケース12に対する回転をロックするようになっている。
係合ギヤ82は、図6に示される如く、歯先を径方向外側に向けた外歯82Aを有する環状の外歯ギヤとして形成されている。この実施形態では、係合ギヤ82は、リール40を構成する下フランジ部材46に一体に形成されている。具体的には、図8にも示される如く、係合ギヤ82は、その歯底側が環状リブ46Cに一体的に連続しており、下フランジ部材46の樹脂成形によって該下フランジ部材46に一体に形成される構成である。また、係合ギヤ82は、リール軸線方向に略一致する歯幅方向の一方側(上側)が下フランジ46Aに一体的に連続されると共に、他方側が下向きに開放されている。
被係合ギヤ54は、図5に示される如く、歯先を径方向内側に向けた内歯54Aを有する環状の内歯ギヤとして形成されている。この実施形態では、被係合ギヤ54は、ケース12を構成する下ケース16の底板16Aに一体に形成されている。具体的には、図7にも示される如く、被係合ギヤ54は、環状リブ19の上端部において、各内歯54Aが径方向外側(歯底側)で連続されると共にリール軸線方向に略一致する歯幅方向の一方側(下側)が環状リブ19に一体的に連続されるように、該環状リブ19に一体に形成されている。すなわち、被係合ギヤ54は、下ケース16の樹脂成形によって該下ケース16に一体に形成される構成である。この被係合ギヤ54は、歯幅方向の他方側が上向きに開放されている。
これにより、リールロック機構110は、ケース12の底板16Aに対しリール40が軸線方向に沿って接離することで、被係合ギヤ54に対する係合ギヤ82の噛み合い、該噛み合いの解除が行われる構成である。そして、リール40が最下位置に位置する状態では、上記の通り係合ギヤ82が被係合ギヤ54に噛み合う構成とされている。したがって、圧縮コイルスプリング78の付勢力によってリール40が底板16A側に偏倚される記録テープカートリッジ10は、不使用時にケース12に対するリール40の回転がロックされる構成である。
ここで、リール40の係合ギヤ82、ケース12の被係合ギヤ54について補足する。図5及び図6に示される如く、係合ギヤ82を構成する外歯82Aの歯先側(径方向内端側)及び歯底側の各一部、被係合ギヤ54を構成する内歯54Aの歯先側(径方向外端側)歯底側の各一部には、それぞれ互いを軸心側に誘い込むためのテーパ部82B、54Bが形成されている。すなわち、テーパ部82Bは、各外歯82Aの歯先側及び歯底側の下端部に、径方向外側及び下側を共に向く傾斜面(湾曲面)として形成されている。また、テーパ部54Bは、各内歯54Aの歯先側及び歯底側の上端部に、径方向内側及び上側を共に向く傾斜面(湾曲面)として形成されている。
また、この実施形態では、図5及び図6に示される如く、各外歯82Aにおけるテーパ部82Bを含む部分、各内歯54Aにおけるテーパ部54Bを含む部分の周方向両側には、相手方をリール周方向(互いに歯間)に誘い込むためのテーパ面82C、54Cが形成されている。係合ギヤ82の各外歯82A、被係合ギヤ54の各内歯54Aは、それぞれ歯幅方向におけるテーパ面82C、54Cを除く部分が主たる噛み合い面82D、54Dとされている。これら噛み合い面82D、54Dは、リール軸線に対し略平行な面とされている。なお、係合ギヤ82、被係合ギヤ54の歯幅(リール軸線)方向におけるテーパ部82B、54Bの形成範囲と、テーパ面82C、54Cの形成範囲とが異なる構成としても良い。
そして、リールロック機構110では、係合ギヤ82のテーパ部82Bのリール軸線に平行な基準線SLに対するテーパ角θ1は、図15(A)に示される如く、被係合ギヤ54のテーパ部54Bの基準線SLに対するテーパ角θ2と同等か(θ1≒θ2)、又は、図15(B)に示される如くテーパ角θ2に対し小とされている(θ1<θ2)。換言すれば、テーパ部54Bの水平面に対するテーパ角(90°−θ1)は、テーパ部82Bの水平面に対するテーパ角(90°−θ2)以上の大きさされている。
これにより、記録テープカートリッジ10では、ロック解除部材80がリールロック位置から該ロックが解除されるまでのストロークS中の内歯54Aに対する外歯82Aの噛み合い部がテーパ面82Cのみになる噛み合いストロークS1が小さく抑えられ、リール軸線方向に略平行な噛み合い面82D、54D同士の所要の噛み合いストロークS2が確保される構成とされている(この点は、本実施形態の作用と共に後述する)。
そして、図4に示される如く、リールロック機構110におけるストロークSは、上記した規制位置に位置するロック部93の上下に生じるクリアランスC1、C2の和であるリール40のケース12内での軸線方向の変位代(W−D)よりも大とされている(S>W−D)。したがって、記録テープカートリッジ10では、最下位置に位置するリール40の上下動がロック部材90にて変位代(W−D)の範囲内に制限された不使用状態では、リールロック機構110の係合ギヤ82と被係合ギヤ54との噛み合いが維持される構成とされている。この実施形態では、リール軸線方向に略平行な噛み合い面82D、54Dの所要の噛み合いストロークS2が、上記した変位代(W−D)よりも大に設定されている(S2>W−D)。
また、図4に示される如く、下フランジ46Aと環状リブ46Cとの跨るように形成された内歯54Aは、その歯たけ方向の一部(歯底側)がリール軸線方向視で円筒部42Aに対しオーバーラップしている(厚みtrの範囲内位置している)。このため、例えばリール40が180°反対側の環状リブ46Cと当接面16Cとの当接部を回転中心として、円筒部42Aの上端で変位代(W−D)を消費するようにケース12内で傾斜したとしても、係合ギヤ82と被係合ギヤ54との噛み合い解除方向の変位量は、上記の変位代(W−D)に対し殆ど増幅されない構成とされている。
(ロック解除機構の構成)
そして、記録テープカートリッジ10では、上記したロック部材90によるリール40のケース12に対する軸線方向の移動制限状態、リールロック機構110による回転ロック状態が、ドライブ装置の回転シャフト100とリールギヤ50との噛み合い動作によって解除されるようになっている。以下、具体的に説明する。
ロック解除機構は、リールハブ42内に軸線方向に相対変位可能に配設されると共に回転シャフト100によって操作されるロック解除部材80を備えている。図10に示される如く、ロック解除部材80は、略円板状に形成されており、その上面から突設されると共に平面視で放射状に複数(本実施形態では3つ)のガイド片84を有する。ロック解除部材80は、各ガイド片84がケース12の対応するガイド壁部68間に入り込まされる(係合される)ことで、ケースに対する回転が阻止されると共にガタつきが抑えられるようになっている。
すなわち、ロック解除部材80は、周方向に係合可能に配置された複数のガイド片84とガイド壁部68との係合によって、ケース12に対するリール軸線方向以外の相対変位が規制されている。ガイド片84とガイド壁部68とは、ロック解除部材80が後述するリールロック位置とリール解放位置との間を移動する全ストローク中で係合状態を維持する高さとされている。
図2及び図3に示される如く、ロック解除部材80における各ガイド片84の外側の上面であるばね受け面80Aとリング状止め具76(天板14A)との間には、圧縮コイルスプリング78が圧縮状態で配設されている。この圧縮コイルスプリング78の付勢力によってロック解除部材80は、図2及び図12に示される如く、通常はリール40の底板部42Bに押し付けられるようになっている。すなわち、リール40はロック解除部材80を介して圧縮コイルスプリング78の付勢力が伝達される構成とされている。ロック解除部材80は、最下位置に位置するリール40の底板部42Bに押し付けられているときの位置がリールロック位置とされている。
また、ロック解除機構は、各ロック部材90にそれぞれ設けられたカム部94と、3つのカム部94に対応してロック解除部材80に設けられた係合突起86とを備えている。そして、ロック解除機構では、カム部94と係合突起86とが協働して、ロック解除部材80の回転シャフト100によるリール軸線方向上向き(後述するリール解放位置側)への移動力の一部を、ロック部材90の規制位置から規制解除位置への移動力に変換するようになっている。
具体的には、図10に示される如く、ロック解除部材80の上面から突設された各係合突起86の上端には、径方向内側及び上側を向くテーパ面86Aが形成されると共に、各ロック部材90の径方向内端から下方に突設されたカム部94の下端には、径方向外側及び下側を向くテーパ面94Aが形成されており、テーパ面86Aとテーパ面94Aとは面接触可能に互いに対応する傾斜角とされている。この傾斜角は、30°から60°の範囲内で設定されるが、本実施形態では45°とされている。
これにより、ロック解除部材80がケース12に対し上方に移動すると、各テーパ面86Aとテーパ面94Aとは、互いに接触しつつ、ロック解除部材80の上方(リール軸線方向上側)への移動力を、各ロック部材90を径方向内側に移動させる移動力に変換する構成である。これにより、図2及び図12に示す不使用状態から、図13に示す状態を経て、図3及び図14に示される如く、各ロック部材90が規制解除位置へ移動すると共にリール40が浮上位置へ移動した状態へと至るようになっている。このときのロック解除部材80の位置がリール解放位置と言い、このときの記録テープカートリッジ10の状態を使用状態と言うこととする。
この使用状態では、各ロック部材90は、それぞれのカム部94をロック解除部材80の対応する係合突起86に対する径方向内側に入り込ませ、各カム部94の径方向外向き面を対応する係合突起86の径方向内向き面に当接させるようになっている。そして、各ロック部材90の各カム部94の径方向外向き面、及びロック解除部材80の各係合突起86の径方向内向き面は、それぞれ抜き勾配が略0°とされ、使用状態で圧縮コイルスプリング78、圧縮コイルスプリング56の付勢力によるリール40の軸線方向の分力を生じさせない構成とされている。
一方、図12に示される如く、不使用状態すなわちロック解除部材80がリールロック位置に位置する状態では、各係合突起86のテーパ面86Aと各カム部94のテーパ面94Aとの間に所定のクリアランスが設定されるようになっている。これにより、不使用状態で圧縮コイルスプリング56の付勢力の分力がロック解除部材80に作用することが防止されている。また、このクリアランス(リール軸線方向に沿う離間距離)は、被係合ギヤ54と係合ギヤ82とのリール軸線方向に沿う噛み合い量(ストロークS)よりも小とされている。すなわち、被係合ギヤ54と係合ギヤ82との噛み合いが解除される前に、テーパ面86A、94Aが互いに干渉するようになっている。
また、ロック解除部材80の下面軸心部からは、操作突起88が突設されており、操作突起88は、ロック解除部材80がリールロック位置に位置する状態でリール40の貫通孔55内に入り込んでいる。この操作突起88が回転シャフト100の解除突起104に押圧されることで、ロック解除部材80がリールロック位置からリール解放位置へ移動する構成とされている。より具体的には、回転シャフト100が駆動ギヤ102をリールギヤ50に噛み合わせるべく軸線方向に沿ってリール40に近接する動作に伴って、回転シャフト100の軸心部から駆動ギヤ102よりも上方に突出した解除突起104が操作突起88を押圧し、圧縮コイルスプリング78の付勢力に抗してロック解除部材80をリール解放位置に移動するようになっている。また、回転シャフト100は、位置決め面108をリール40の基準凸部48下端面に当接させた状態で、圧縮コイルスプリング78の付勢力に抗してリール40を浮上位置に移動させるようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
上記構成の記録テープカートリッジ10では、保管時や運搬時等の不使用時(ドライブ装置に装填しないとき)には、ドア30がトーションばね28の付勢力により開口20を閉塞している。また、リーダテープ22は、その張出部22Bがスロット部24内に収納(挿入)されて保持されることにより、左側壁12Bに沿って配置されている。
また、圧縮コイルスプリング78の付勢力によって、リール40が環状リブ46Cの下端面をケース12の当接面16Cに当接させる最下位置に位置することで、係合ギヤ82が被係合ギヤ54に噛み合わされている。さらに、圧縮コイルスプリング56の付勢力によって、各ロック部材90がそれぞれのロック部93を天板14Aと円筒部42Aの上端面との間の隙間Gに入り込ませる規制位置に位置している。すなわち、記録テープカートリッジ10は、図2及び図12に示す如く、リール40のケース12に対する回転、軸線方向移動が規制された不使用状態とされている。
これらにより、リール40は、ケース12に対する回転が阻止されると共に、ケース12に対する上下動が許容量(最下位置から浮上位置までの移動量、上記隙間Gの上下方向距離Wに対し十分に小さい量)以下に規制されている。したがって、ユーザが不注意によりリール40の底部(リールプレート52等)を押圧したり、記録テープカートリッジ10を落下させても、リール40がケース内でガタついたり傾斜したりする(姿勢変化する)ことが抑制される。
一方、磁気テープTを使用する際には、記録テープカートリッジ10をドライブ装置のバケット(図示省略)へ前壁12A側から装填する。この装填動作に伴って、ドライブ装置の開閉部材(図示省略)がドア30の支軸26よりも右側部分を押圧する。すると、ドア30がトーションばね28の付勢力に抗して支軸26を中心に回動し、開口20が開放される。
次いで開口20の開放状態を維持したまま、バケットが下降し、ドライブ装置の回転シャフト100がケース12に下側から相対的に接近する(ケース12に対し上方に移動する)。すると、図13に示される如く、回転シャフト100の解除突起104がロック解除部材80の操作突起88を押圧しつつリール40の貫通孔55に進入してこれに嵌合する。これにより、ロック解除部材80は、圧縮コイルスプリング78の付勢力に抗して上方に押し上げられる。すると、該ロック解除部材80の各係合突起86のテーパ面86Aと各ロック部材90のカム部94のテーパ面94Aとが、互いに摺動しつつロック解除部材80の上方への移動力を各ロック部材90の径方向内側への移動力に変換する。これにより、各ロック部材90が規制位置から規制解除位置側に移動する。
回転シャフト100がさらに上方に移動すると、この回転シャフト100はさらにロック解除部材80を上方に押し上げつつ駆動ギヤ102をリールギヤ50に噛み合わせる。これにより、各ロック部材90のロック部93は、リール40の基準凸部48の下端面が回転シャフト100の位置決め面108に当接する前に、隙間Gから完全に抜け出る。リール40の基準凸部48の下端面に回転シャフト100の位置決め面108が当接すると、回転シャフト100は、リール40及びロック解除部材80と共にさらに上方へ移動する。
そして、バケットが設定ストロークだけ下降して停止すると、回転シャフト100のケース12に対する移動が停止し、リール40は、図3及び図14に示される如く、その軸線方向において、その基準凸部48の下端面が位置決め面108に当接すると共に、被係合ギヤ54に対する係合ギヤ82の噛み合いが解除される回転可能位置までケース12内で浮上して位置決めされる。この状態で、リール40は、マグネット106がリールプレート52を吸着する吸着力によって回転シャフト100に保持されている。またこの状態で、操作突起88が解除突起104に当接しているロック解除部材80は、リール解放位置(ケース12に対する絶対的なリール解放位置)に保持される。
また、上記の通り解除突起104が貫通孔55に嵌合することで、リール40は、回転シャフト100に対しセンタリングされている。さらに、各ロック部材90は、それぞれのカム部94を上記リール解放位置に保持されているロック解除部材80の対応する係合突起86の内側に位置させ(ケース12に対する絶対的な規制解除位置に位置し)、径方向外側すなわち規制位置側への移動が確実に阻止されている。
そして、ドライブ装置の図示しない引出部材が左側壁12B側から開口20に接近し、リーダテープ22の孔部22Aと係合する。このとき、リーダテープ22は、左側壁12Bに近接した状態で待機しているので、その引出部材は確実に孔部22Aに係合できる。孔部22Aに係合した引出部材は、開口20から離間してリーダテープ22をケース12から引き出し、このリーダテープ22をドライブ装置の図示しない巻取リールに巻取可能に係合する。
この状態からドライブ装置は、上記巻取リールと、回転シャフト100すなわちリール40とを同期して回転駆動する。これにより、磁気テープTがドライブ装置側へ順次送り出される。そして、そのドライブ装置の所定のテープ経路に沿って配設された記録再生ヘッド(図示省略)によって、磁気テープTにデータの記録、又は磁気テープTに記録されたデータの再生が行われる。
記録テープカートリッジ10をドライブ装置から取り出すときには、まず駆動ギヤ102及び回転シャフト100すなわちリール40を逆回転させて、磁気テープTをリール40に巻き戻す。そして、リーダテープ22が巻取リールから外され、開口20からケース12内に戻される。つまり、リーダテープ22の張出部22Bがスロット部24内に収納(挿入)されて、ケース12内の所定位置に保持される。
次いで、ドライブ装置は、バケットすなわち記録テープカートリッジ10を上昇させる。すると、リールギヤ50と駆動ギヤ102との噛み合い状態が解除されると共に解除突起104が貫通孔55から退出して操作突起88と解除突起104との当接が解除され、圧縮コイルスプリング78の付勢力によってリール40が最下位置に復帰されると共にロック解除部材80がリールロック位置に復帰する。リール40が最下位置に復帰することで、係合ギヤ82が被係合ギヤ54に噛み合わされる。また、ロック解除部材80がリールロック位置に復帰することにより、各ロック部材90は径方向外側への移動が可能となり、それぞれ圧縮コイルスプリング56の付勢力によって各ロック部材90のロック部93が隙間Gに入り込む。
この状態で、記録テープカートリッジ10は、バケットから排出される。この排出動作によってドライブ装置の開閉部材とドア30との係合状態が解除され、ドア30はトーションばね28の付勢力によって開口20を閉塞する位置に復帰する。したがって、ドライブ装置のバケットから排出された記録テープカートリッジ10は、開口20が閉塞されると共にリールの回転及び上下動が阻止された初期状態に復帰している。
ここで、本記録テープカートリッジ10では、不使用状態で、ケース12内で底板16A側に偏倚されたリール40と天板14Aとの間に、ロック部材90のロック部93が、ケース12の天板14Aとリール40との間に該リール40とケース12との軸線方向の相対変位を制限するように入り込むため、仮に落下された場合でもケース12に対するリール40の軸線方向の変位(傾き等の姿勢変化を含む)が抑制される。
またここで、本記録テープカートリッジ10では、リール40の係合ギヤ82とケース12の被係合ギヤ54とを噛み合わせることで、換言すれば、リール40をケース12に直接的に係合させることで、ケース12に対するリール40の回転がロックされる構成であるため、例えばケース12とリール40との間にブレーキ部材を介在させる構成のように、落下衝撃によるリール40とブレーキ部材との相対変位に起因するリール40の回転ロック解除が生じることがない。
そして、記録テープカートリッジ10では、被係合ギヤ54に対する係合ギヤ82のロック解除のためのストロークSが、ロック部材90によるリール軸線方向の移動制限状態でケース12に対するリール40の変位代(W−D)よりも大であるため、落下によるケース12に対するリール40の相対変位(姿勢変化)に伴って被係合ギヤ54に対する係合ギヤ82の噛み合いが解除されることがない。すなわち、記録テープカートリッジ10では、落下の際においてもリール40がケース12に対し回転ロックされた状態が維持される。
この点を補足すると、被係合ギヤ54と係合ギヤ82との噛み合いは、ロック部材90によるリール40の変位制限部位、環状リブ46Cと当接面16Cとの当接部位に対しリール軸線方向から見てオーバーラップする又は極近接するように配置されているので、仮にリール40がケース12に対し傾斜された場合でも、被係合ギヤ54の係合ギヤ82に対する離間方向のストロークが増幅されることがない。例えば、下フランジ46Aの外周側に係合ギヤ82を設けた構成では、ケース12に対するリール40の傾斜によって係合ギヤ82が被係合ギヤ54から離間する方向にストロークが増幅されてしまうが、記録テープカートリッジ10では、このようなストロークの増幅が殆どないので、上記の通り、落下の際においてもリール40がケース12に対し回転ロックされた状態が維持される。
このように、本発明の実施形態に係る記録テープカートリッジ10では、落下に伴いケース12に対するリール40の回転ロックが解除されることを防止することができる。
ところで、リーダテープ22がスロット部24にて収容保持される構成の記録テープカートリッジにおいては、張出部22Bをスロット部24に挿入してケース12に対し保持されるリーダテープ22は、この保持状態からケース内方に引張られると、張出部22Bがスロット部24のストッパ壁に干渉しつつ変形され、該ストッパ部を乗り越えてしまう場合がある。この場合、リーダテープ22のケース12に対する適正な保持が解消されるので、その後のドライブ装置による磁気テープTの引き出しが困難となる。
これに対して本記録テープカートリッジ10では、上記の通り落下に伴うケース12に対するリール40の回転が防止されるので、リーダテープ22がケース内方に引張られることによる該リーダテープ22のケース12に対する保持状態の解消が防止又は効果的に抑制される。
また、記録テープカートリッジ10では、ケース12からリール40への荷重入力部が環状リブ46C、係合ギヤ82がリール40における高剛性部であるリールハブ42の厚み範囲内又はその近傍に集約されているので、落下に伴うリール40(上フランジ44、下フランジ46A)の変形が抑制される。さらに、ケース12におけるギヤ開口18の周縁に沿って係合ギヤ82を形成しているため、換言すれば、底板16Aの最内周部に係合ギヤ82を形成しているため、リールロック機構110をコンパクトに構成することができる。
またここで、記録テープカートリッジ10では、係合ギヤ82、被係合ギヤ54の噛み合い面82D、54Dがリール軸線方向に対し略平行であるため、落下に伴い生じるリール回転力が係合ギヤと被係合ギヤとの間にスラスト力を生じさせることがない(又は生じるスラスト力が著しく小さい)。このため、本記録テープカートリッジ10では、落下に伴いリール40がケース12に対し軸線方向(テープ幅方向)に移動又は振動することが防止又は抑制される。
さらにここで、記録テープカートリッジ10では、係合ギヤ82、被係合ギヤ54にそれぞれテーパ部82B、54Bが形成されているため、リールハブ42内にロック解除部材80を組み付ける際に、これらのテーパ部82B、54Bが互いに誘い込み合い、係合ギヤ82に対し被係合ギヤ54を容易にセンタリングすることができる。また、係合ギヤ82、被係合ギヤ54にそれぞれテーパ面82C、54Cが形成されているため、係合ギヤ82は、被係合ギヤ54に対しセンタリングされつつ、被係合ギヤ54に容易に噛み合わされる。
そして、記録テープカートリッジ10では、テーパ部54Bの基準線SLに対するテーパ角θ1がテーパ部82Bの基準線SLに対するテーパ角θ2と同等以下であるため、係合ギヤ82と被係合ギヤ54との噛み合いを解除するためのストロークS中におけるリール軸線と略平行な噛み合い面82D、噛み合い面54Dの噛み合いストロークS2を大きくとることができる。この点を図15(C)に示す比較例との比較で補足する。図15(C)に示す比較例では、被係合ギヤ54に代えて、ギヤ径Dg(テーパ部が開始される歯先の径)、テーパ部終了径Dtが被係合ギヤ54と等しくかつθ2<θ1(θ1>θ2)となる内歯200Aを有する被係合ギヤ200が設けられている。この図15(C)と図15(A)、図15(B)との比較で判るように、比較例に係る構成では、ストロークS中における内歯200Aに対する外歯82Aの噛み合い部がテーパ面82Cのみになる噛み合いストロークS3が上記したストロークS1よりも大きくなる(S3>S1)ので、限られたストロークS中におけるリール軸線方向に略平行な噛み合い面82D、200Bの噛み合いストロークS4が相対的に小さくなる。これに対して、記録テープカートリッジ10では、θ1≦θ2とすることで、外歯82Aが内歯54Aに対しテーパ面82Cのみで噛み合うストロークS1が抑えられ、リール軸線方向に平行な噛み合い面82D、54Dの噛み合いストロークS2が相対的に大きくなり、上記ストロークS4よりも大であるストロークS2が確保される(S2>S4)。特に、図15(A)と図15(B)との比較で判るように、θ1<θ2とすることで、θ1=θ2の場合よりも大きな噛み合いストロークS2を確保することができる。
これにより、記録テープカートリッジ10では、リールロック位置からリール解放位置までの移動範囲内において(移動距離を長くすることなく)、被係合ギヤ54の係合ギヤ82に対する有効な噛み合いを維持することができる。このように、係合ギヤ82、被係合ギヤ54の形状の工夫によっても、上記した被係合ギヤ54の係合ギヤ82に対する噛み合いストロークS2(オーバーラップ量)を確保することができ、記録テープカートリッジ10の落下の際におけるリール40の回転ロック状態の維持に寄与する。
なお、上記した実施形態では、被係合ギヤ54、係合ギヤ82がリール軸線に略平行な噛み合い面54D、82Dを有する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、径方向視で略三角形状の断面形状(図6のリールギヤ50の形状参照)を有する被係合ギヤ54、係合ギヤ82を有する構成としても良い。この構成においても、噛み合い解除のストロークSをケース12に対するリール40の変位代(W−D)よりも大とすることで、落下の際のリール40の回転を防止することができる。
また、上記した実施形態では、被係合ギヤ54及び係合ギヤ82が共に環状に形成された例を示してたが、本発明はこれに限定されず、例えば、これら被係合ギヤ54及び係合ギヤ82の何れか一方が、周方向の複数箇所(3箇所以上が好ましい)に部分的に歯(内歯54A、外歯82A)を有する構成とされても良い。
さらに、上記した実施形態では、被係合ギヤ54、係合ギヤ82が樹脂材にてケース12(下ケース16)、リール40(下フランジ部材46)に一体に形成された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、別部材として構成された被係合ギヤ54、係合ギヤ82をケース12、リール40に組み付ける構成としても良い。この場合、別部材である被係合ギヤ54、係合ギヤ82は、金属や樹脂など各種の材料にて構成することができる。
さらに、上記した各実施形態では、上フランジ44がリールハブ42に一体に設けられた構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、下フランジ46Aをリールハブ42に一体に形成すると共に上フランジ44を超音波溶着等にて円筒部42Aの上端面に固着する構成としても良い。この場合、規制位置に位置するロック部材90のロック部93は、上フランジにおける円筒部42Aの外周面よりも径方向内側部分に当接するように配置される。したがって、リールハブ42と別体の上フランジには、円筒部42Aに内嵌する筒状部を設けても良い。
またさらに、上記した各実施形態では、ロック部材90がリール40の径方向に移動することで規制位置と規制解除位置とを取り得る構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、ロック部材90がリール40の径方向に交差する方向に移動して規制位置と規制解除位置とを取り得る構成としても良く、ロック部材90が所定の支持点廻りに回動して規制位置と規制解除位置とを取り得る構成としても良い。
また、上記した各実施形態では、ケース12のコーナー部12Cに設けられた開口20がヒンジ式のドア30にて開閉されると共に、磁気テープTの先端にリーダ部材としてのリーダテープ22が接続された例を示したが、本発明はケース12における磁気テープT引き出し用の開口、開口を開閉する遮蔽部材、リーダ部材の構成によって限定されないことは言うまでない。
さらに、上記した各実施形態では、記録テープとして磁気テープTを用いた構成としたが、本発明はこれに限定されず、記録テープは情報の記録及び記録した情報の再生が可能な長尺テープ状の情報記録再生媒体として把握されるものであれば足り、本発明に係る記録テープカートリッジが如何なる記録再生方式の記録テープにも適用可能であることは言うまでもない。
本発明の実施形態に係る記録テープカートリッジの概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る記録テープカートリッジの不使用状態の側断面図である。 本発明の実施形態に係る記録テープカートリッジのリール回転状態の側断面図である。 本発明の実施形態に係る記録テープカートリッジを構成するリールの軸線方向の移動規制状態を拡大して示す断面図である。 本発明の実施形態に係る記録テープカートリッジを構成する回転ロック機構のケース側の被係合ギヤを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る記録テープカートリッジを構成する回転ロック機構のリール側の係合ギヤを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る記録テープカートリッジを構成する回転ロック機構の被係合ギヤの歯を拡大して示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る記録テープカートリッジを構成する回転ロック機構の係合ギヤの歯を拡大して示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る記録テープカートリッジを構成するリーダテープのケースに対する保持状態を示す側断面図である。 本発明の実施形態に係る記録テープカートリッジを構成するリールロック機構の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る記録テープカートリッジを構成するリールロック機構の仮組状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る記録テープカートリッジの不使用状態を拡大して示す側断面図である。 本発明の実施形態に係る記録テープカートリッジのリールロック解除過程を拡大して示す側断面図である。 本発明の実施形態に係る記録テープカートリッジのリール回転状態を拡大して示す側断面図である。 (A)又は(B)は、本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジを構成する係合ギヤに対する制動ギヤの噛み合い解除ストロークを説明する模式図、(C)は、比較例に係る係合ギヤに対する制動ギヤの噛み合い解除ストロークを説明する模式図である。
符号の説明
10 記録テープカートリッジ
12 ケース
14A 天板
16A 底板
18 ギヤ開口(窓部)
22 リーダテープ
22B 張出部(凸片)
24 スロット部
24B ストッパ壁
24A 溝部
40 リール
42 リールハブ(ハブ)
50 リールギヤ(回転付与部)
54 被係合ギヤ
54B テーパ部
54C テーパ面
82 係合ギヤ
82B テーパ部
82C テーパ面
90 ロック部材
110 リールロック機構(回転ロック機構)

Claims (8)

  1. 記録テープを巻き回したリールと、
    前記リールが軸線方向に沿って移動可能に収容されるケースと、
    前記記録テープの不使用時に前記ケースと前記リールとの間に入り込んで該リールの軸線方向の移動を規制するロック部材と、
    前記ケースの底板に設けられた被係合ギヤと、前記リールの前記底板に対する接離に伴って前記被係合ギヤとの噛み合い及び噛み合い解除が可能となるように前記リールに設けられた係合ギヤとを有し、前記ロック部材が前記リールと前記ケースとの間に入り込んでいる状態で前記係合ギヤと被係合ギヤとの噛み合いが維持されるように構成された回転ロック機構と、
    を備えた記録テープカートリッジ。
  2. 記録テープを巻き回したリールと、
    互いに対向する天板と底板とを有し、前記リールが前記天板と底板との間で軸線方向に沿って移動可能に収容されるケースと、
    前記リールの周方向に沿って複数設けられ、前記記録テープの不使用時に前記底板側に偏倚した前記リールにおける前記天板側の端部と該天板との間に入り込んで該リールの軸線方向の移動を規制し、前記記録テープの使用時に前記リールと天板との間から退避するロック部材と、
    前記ケースの底板に設けられた被係合ギヤと、前記リールの前記底板に対する接離に伴って前記被係合ギヤとの噛み合い及び噛み合い解除が可能となるように前記リールに設けられた係合ギヤとを有し、前記係合ギヤと被係合ギヤとの噛み合いを解除するためのリール軸線方向のストロークが、前記ロック部材が前記リールにおける前記天板側の端部と該天板との間に入り込んだ状態における前記ケースに対する前記リールのリール軸線方向の変位可能量よりも大きく設定されている回転ロック機構と、
    を備えた記録テープカートリッジ。
  3. 前記係合ギヤと被係合ギヤとの噛み合い面は、前記リールの軸線と略平行となるように形成されている請求項1又は請求項2記載の記録テープカートリッジ。
  4. 前記係合ギヤ及び被係合ギヤの少なくとも一方には、相手方を周方向に案内するためのテーパ面が形成されている請求項1〜請求項3の何れか1項記載の記録テープカートリッジ。
  5. 前記リール及び前記ケースの前記底板側部分の少なくとも一方には、前記リールをケースに対しセンタリングするためのテーパ部が形成されている請求項1〜請求項4の何れか1項記載の記録テープカートリッジ。
  6. 前記リールは、ドライブ装置からの回転力が伝達される回転付与部を有し、
    前記ケースは、前記回転付与部を露出させる窓部を前記底板に有し、
    前記被係合ギヤは、前記底板における前記窓部の縁部に沿って設けられている請求項1〜請求項5の何れか1項記載の記録テープカートリッジ。
  7. 前記リールは、外周面に前記記録テープが巻き回される円筒状のハブを有し、
    前記ロック部材は、前記記録テープの不使用時に、少なくとも一部が前記ハブの厚み範囲と前記天版との間に入り込むようになっており、
    前記係合ギヤは、少なくとも一部が前記リールの軸線方向視で前記ハブの厚み範囲にオーバーラップする位置に配置されている請求項1〜請求項6の何れか1項記載の記録テープカートリッジ。
  8. 一端部が前記記録テープの先端に接続されると共に、他端部における前記記録テープの幅の範囲内に該記録テープを前記ケースの開口から引き出す際にドライブ装置に引き出し操作される被操作部が設けられたリーダテープと、
    前記リーダテープの他端部から該リーダテープの幅方向外側に延設された凸片と、
    前記開口に臨んで前記ケースに設けられ前記凸片が前記ケースに対する前記記録テープの引き出し方向にスライド可能に入り込む溝部と、前記溝部における前記ケースの奥側端部を閉止するストッパ部とを有するスロット部と、
    をさらに備えた請求項1〜請求項7の何れか1項記載の記録テープカートリッジ。
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