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JP2010059298A - 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物及び熱発泡性耐火被覆材 - Google Patents

室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物及び熱発泡性耐火被覆材

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JP2010059298A
JP2010059298A JP2008225572A JP2008225572A JP2010059298A JP 2010059298 A JP2010059298 A JP 2010059298A JP 2008225572 A JP2008225572 A JP 2008225572A JP 2008225572 A JP2008225572 A JP 2008225572A JP 2010059298 A JP2010059298 A JP 2010059298A
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JP
Japan
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mass
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sio
composition
organopolysiloxane composition
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Pending
Application number
JP2008225572A
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English (en)
Inventor
Keisuke Imai
啓介 今井
Tsuneo Kimura
恒雄 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

【課題】耐候性に優れ、ISO834に準じた標準加熱曲線による加熱試験において十分に発泡し、しかも鉄骨下地との密着性に優れた発泡層を形成し、発泡前の下地との接着性にも優れる硬化物を与える室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物、及び該組成物からなる耐候性に優れた熱発泡性耐火被覆材を提供する。
【解決手段】(A)両末端に水酸基を有するジオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)オルガノシロキサン樹脂:10〜50質量部、
(C)膨張性黒鉛:10〜100質量部、
(D)一分子中にケイ素原子に結合した加水分解可能な基を少なくとも3個有する有機ケイ素化合物:1〜20質量部
を含有することを特徴とする室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、鉄骨造の柱、梁などに使用される鋼材等に薄膜で塗布され、火災時など熱にさらされたときに発泡して、断熱層を形成する熱発泡性耐火塗料となり得る室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物、及び該組成物からなる耐候性に優れた熱発泡性耐火被覆材に関するものである。
従来より、熱発泡性耐火塗料は種々知られている。これらの熱発泡性耐火塗料の成分としては、ほとんどの場合、常温時における塗膜の付着性、耐候性を与える役目としての合成樹脂に難燃性発泡剤、炭化層形成剤として多価アルコールなどを添加したものであり、合成樹脂は有機溶媒に溶解させたもの、あるいはエマルションとして水に分散させたものであるとしている(例えば、特開2001−164194号公報、特開平10−110121号公報、特開2002−309183号公報:特許文献1〜3)。
これらの中で示されている合成樹脂のうち、シリコーン樹脂以外のものは、耐候性が不十分であるという問題がある。合成樹脂をオルガノポリシロキサンとした場合、有機溶剤に溶解させたものやエマルションとしたものは、分解しにくく耐候性に優れたものとなるが、接着性や安定性に劣り、塗膜自体の耐候性も劣るものとなる。なお、硬化性組成物の耐候性性能としては、縮合型シーリング材の耐候性が「建築用シーリング材−基礎と正しい使い方−」(日本シーリング材工業会、第2版):非特許文献1に掲載されているが、この中で屋外暴露10年、促進暴露5,000時間までゴム物性や接着性の変化はほとんどなく、良好であることが示されている。
一方、今までの耐火塗料の用途は室内あるいは屋外でも日射がほとんどないところが多かったため、耐候性を求められることは少なく、問題とはなりにくかったが、使用用途の拡がりにより、熱発泡性耐火塗料の要求は大きくなってきている。具体的には、屋外で日射がある鉄骨造など建築用耐火塗料等への需要拡大である。しかし、従来品をこのような用途に使用するためには、耐候性を考慮し、上塗り層をフッ素樹脂系などにするなどの対応をとる必要があることからコストアップとなり、高価な上塗り層を必要としない高耐候性を有する熱発泡性耐火被覆材が望まれていた。
特開2001−164194号公報 特開平10−110121号公報 特開2002−309183号公報 「建築用シーリング材−基礎と正しい使い方−」(日本シーリング材工業会、第2版)
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、耐候性に優れ、ISO834に準じた標準加熱曲線による加熱試験において十分に発泡し、しかも鉄骨下地との密着性に優れた発泡層を形成し、発泡前の下地との接着性にも優れる硬化物を与える室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物、及び該組成物からなる耐候性に優れた熱発泡性耐火被覆材を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、本来耐久性、耐熱性、耐候性などに優れる硬化性オルガノポリシロキサンに、膨張性黒鉛、オルガノシロキサン樹脂を添加することで、ISO834に準じた標準加熱曲線による加熱試験において十分に発泡し、しかも鉄骨下地との密着性に優れた発泡層を形成し、発泡前の下地との接着性にも優れる組成物が得られることを見出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、下記に示す室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物及び熱発泡性耐火被覆材を提供する。
〔請求項1〕
(A)両末端に水酸基を有するジオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)オルガノシロキサン樹脂:10〜50質量部、
(C)膨張性黒鉛:10〜100質量部、
(D)一分子中にケイ素原子に結合した加水分解可能な基を少なくとも3個有する有機ケイ素化合物:1〜20質量部
を含有することを特徴とする室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
〔請求項2〕
(B)成分が、R’3SiO1/2単位(式中、各R’は独立に炭素数1〜6の非置換又は置換の1価炭化水素基を表す)及びSiO4/2単位からなり、SiO4/2単位に対するR’3SiO1/2単位のモル比が0.6〜1.2であり、ヒドロキシシリル基含有量が0〜0.15モル/100gである請求項1記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
〔請求項3〕
更に、(E)疎水処理難燃剤を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
〔請求項4〕
(E)疎水処理難燃剤が、表面が疎水化処理されたリン酸アンモニウム及び/又はポリリン酸アンモニウムである請求項3記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
〔請求項5〕
請求項1〜4のいずれか1項に記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物からなる熱発泡性耐火被覆材。
本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物によれば、耐候性に優れ、ISO834に準じた標準加熱曲線による加熱試験において十分に発泡し、しかも鉄骨下地との密着性に優れた発泡層を形成し、発泡前の下地との接着性にも優れる耐候性に優れた熱発泡性耐火被覆材が得られる。
本発明の熱発泡性耐火被覆材は、
(A)両末端に水酸基を有するジオルガノポリシロキサン、
(B)オルガノシロキサン樹脂、
(C)膨張性黒鉛、及び
(D)一分子中にケイ素原子に結合した加水分解可能な基を少なくとも3個有する有機ケイ素化合物
を含有し、好ましくは、更に、
(E)疎水処理難燃剤
を含有してなる室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物からなるものである。
[(A)成分]
(A)成分の両末端に水酸基を有するジオルガノポリシロキサンは、本組成物のベースポリマーとして使用されるもので、本成分としては、下記一般式(1)で示されるものを用いることができる。
HO−(R2SiO)k−H (1)
(式中、Rは同一又は異種の非置換もしくは置換の1価炭化水素基であり、kは10以上の整数である。)
上記式(1)中、Rは、独立にメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ヘキシル等のアルキル基、シクロヘキシル等のシクロアルキル基、ビニル、アリル、プロペニル等のアルケニル基、及びフェニル等のアリール基のような炭素数1〜6の1価炭化水素基、あるいはこれらの基の水素原子の一部又は全部をハロゲン原子等で置換したクロロメチル基、3,3,3−トリフロロプロピル基等の1価置換炭化水素基を示すものである。好ましくは、メチル基、ビニル基、フェニル基、3,3,3−トリフロロプロピル基であり、特に好ましくはメチル基である。
kは10以上の整数であり、ジオルガノポリシロキサンの25℃における粘度が、好ましくは100〜1,000,000mPa・sとなる数、より好ましくは500〜100,000mPa・sとなる数である。粘度が低すぎると得られる硬化物の物理的特性が不十分となることがあり、高すぎると組成物の作業性が低下することがある。なお、粘度は回転粘度計により測定できる。
かかるジオルガノポリシロキサンは、相当する環状シロキサンを水の存在下で平衡化すること等によって得られる当業界においては公知の材料である。
[(B)成分]
(B)成分のオルガノシロキサン樹脂は、本発明の重要な要素であり、本組成物と下地との密着性を得るために必要な成分である。該オルガノシロキサン樹脂として好ましくは、分岐状のオルガノポリシロキサンであり、R’3SiO1/2単位(式中、各R’は独立に炭素数1〜6の非置換又は置換の1価炭化水素基を表す)及びSiO4/2単位からなり、SiO4/2単位に対するR’3SiO1/2単位のモル比(R’3SiO1/2/SiO4/2)が0.6〜1.2であって、ヒドロキシシリル基を0〜0.15モル/100g含有するオルガノシロキサン樹脂であり、これは樹脂状のオルガノシロキサンコポリマーである。通常は、トルエン、キシレン等の有機溶剤の溶液として使用されるが、本発明においてはシックハウス対策や無溶剤化のため、有機溶剤は含まないことが好ましく、有機溶剤含有量は、(B)成分のオルガノシロキサン樹脂中、0.5質量%以下、特に0.1質量%以下とすることが好ましい。
ここで、それぞれのR’は、独立にメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ヘキシル等のアルキル基、シクロヘキシル等のシクロアルキル基、ビニル、アリル、プロペニル等のアルケニル基、及びフェニル等のアリール基のような炭素数1〜6の1価炭化水素基、あるいはこれらの基の水素原子の一部又は全部をハロゲン原子等で置換したクロロメチル基、3,3,3−トリフロロプロピル基等の1価の置換炭化水素基を示すものである。
好ましくは、メチル基、ビニル基、フェニル基であり、特に好ましくは、メチル基、ビニル基である。
上記R’3SiO1/2単位及びSiO4/2単位からなるオルガノシロキサン樹脂は、好ましくは、SiO4/2単位(a)に対するR’3SiO1/2単位(b)のモル比〔(b)/(a)〕が0.6〜1.2である。上記モル比が小さすぎても大きすぎても難燃性が不十分となることがある。
また、ヒドロキシシリル基の含有量は、好ましくは、0〜0.15モル/100g、より好ましくは0〜0.10モル/100gであり、特に好ましくは0〜0.08モル/100gである。ヒドロキシシリル基量が多すぎると難燃性が不十分となることがある。
かかるコポリマーは、加水分解性のトリオルガノシラン、及びR基を含まない加水分解性シラン、シロキサンを共加水分解、縮合させることによって得られる当業界においては公知の材料である。
なお、上記オルガノシロキサン樹脂は、効果を損なわない範囲で、R’SiO3/2単位、R’2SiO2/2単位を合計でR’3SiO1/2単位とSiO4/2単位との合計に対して10モル%以下、特に5モル%以下の割合において含有してもよい。
(B)成分の配合量は、上記(A)成分100質量部に対して10〜50質量部であり、好ましくは15〜40質量部、特に好ましくは20〜35質量部である。前記配合量が10質量部未満であると密着性が不十分となり、50質量部を超えると組成物としての保存性が低下する。
[(C)成分]
(C)成分の膨張性黒鉛は、本発明の最も重要な要素であり、本組成物が十分に発泡し、下地との密着性を得るために必要な成分である。
膨張性黒鉛は、加熱すると黒鉛層間に存在する化合物が分解してガスを発生し、全体が膨張する性質を持つものである。本発明では天然鱗片状黒鉛の不純物を極限まで取り除き硫化系、窒素系、有機酸系などで処理したタイプを使用することが好ましい。膨張性黒鉛は、膨張開始温度、粒子径、膨張率などにより種々のグレードがあるが、本組成物においては、本発明の目的を有効に達成する上から、膨張開始温度は130〜320℃、粒子径は45〜500μm、膨張容積は50〜300ml/gであることが好ましく、特には、膨張開始温度は130〜320℃、粒子径は150〜180μm、膨張容積は100〜250ml/gであることが好ましい。また、ナトリウム黒鉛、カリウム黒鉛などを使用することもできる。
(C)成分の配合量は、上記(A)成分100質量部に対して10〜100質量部、好ましくは30〜60質量部である。前記配合量が10質量部未満であると発泡量、密着性が不十分となる場合があり、100質量部を超えると発泡量が大きすぎ発泡層が不安定になるおそれがあり、また価格的に不利となる。
[(D)成分]
(D)成分の一分子中にケイ素原子に結合した加水分解可能な基を少なくとも3個有する有機ケイ素化合物(シラン及び/又はシロキサン)は、本発明の組成物において保存安定剤、架橋剤として作用するものである。有機ケイ素化合物が有する加水分解性基としては、例えばケトオキシム基、アルコキシ基、アセトキシ基、イソプロペノキシ基等が挙げられる。有機ケイ素化合物の具体例としては、テトラキス(メチルエチルケトオキシム)シラン、メチルトリス(ジメチルケトオキシム)シラン、メチルトリス(メチルエチルケトオキシム)シラン、エチルトリス(メチルエチルケトオキシム)シラン、メチルトリス(メチルイソブチルケトオキシム)シラン、ビニルトリス(メチルエチルケトオキシム)シランなどのケトオキシムシラン類、及びメチルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランなどのアルコキシシラン類、メチルトリアセトキシシラン、ビニルトリアセトキシシランなどのアセトキシシラン類、メチルトリイソプロペノキシシラン、ビニルトリイソプロペノキシシラン、フェニルトリイソプロペノキシシランなどのイソプロペノキシシラン類、並びにこれらのシランの部分加水分解縮合物が挙げられる。これらは単独で用いても複数種を併用しても良い。
(D)成分の配合量は、(A)成分100質量部に対して1〜20質量部、好ましくは5〜15質量部である。1質量部未満では十分な架橋が得られず、目的とするゴム弾性を有する組成物が得難く、20質量部を超えると価格的に不利となる。
本発明の組成物には、(C)成分の膨張性黒鉛以外の疎水処理難燃剤(E)を配合することが好ましい。疎水処理難燃剤としては、表面が疎水化処理された難燃剤であれば特に制限されず、公知の難燃剤が使用できるが、リン酸アンモニウム及び/又はポリリン酸アンモニウムが好ましく、特に、表面疎水性煙霧状シリカにより疎水化処理されたものが好ましい。疎水化処理は、難燃剤の含水分量を抑えるもので、これは塗膜の耐水性を向上させると共に、縮合系配合物の保存性を安定させるために必要である。その処理方法としては、シランやシロキサン等の有機ケイ素化合物で表面処理する等の公知の方法でよく、表面疎水性煙霧状シリカによる処理は、ボールミル、V型混合機、リボン型混合機、スクリュウ混合機等の混合機を利用した高速撹拌手段により、リン酸アンモニウムあるいはポリリン酸アンモニウム粒子の表面に疎水性煙霧状シリカを被覆させる。
(E)成分を配合する場合の配合量は、上記(A)成分100質量部に対して10〜100質量部であることが好ましく、より好ましくは20〜80質量部、特に好ましくは30〜65質量部である。前記配合量が少なすぎると密着性が不十分となる場合があり、多すぎると発泡層が硬くなりすぎるおそれがある。
[その他の成分]
また、本発明の組成物には、(F)硬化触媒を配合することが好ましい。硬化触媒は、本発明の組成物において(A)成分と(D)成分の反応、及び組成物の加水分解による硬化反応の触媒として作用するものである。硬化触媒として、具体的には、ジオクテート錫等の錫エステル化合物、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジオクトエート等のアルキル錫エステル化合物、テトライソプロポキシチタン、テトラn−ブトキシチタン、テトラキス(2−エチルヘキソキシ)チタン、ジプロポキシビス(アセチルアセトナ)チタン、チタニウムイソプロポキシオクチレングリコール等のチタン酸エステル又はチタンキレート化合物、ナフテン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、亜鉛−2−エチルオクトエート、鉄−2−エチルヘキソエート、コバルト−2−エチルヘキソエート、マンガン−2−エチルヘキソエート、ナフテン酸コバルト、アルコキシアルミニウム化合物等の有機金属化合物、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノアルキル基置換アルコキシシラン、ヘキシルアミン、リン酸ドデシルアミン、テトラメチルグアニジン、ジアザビシクロノナン等のアミン化合物及びその塩、ベンジルトリエチルアンモニウムアセテート等の第4級アンモニウム塩、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、蓚酸リチウム等のアルカリ金属の低級脂肪酸塩、ジメチルヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミン等のジアルキルヒドロキシルアミン、テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキシシラン、テトラメチルグアニジルプロピルメチルジメトキシシラン、テトラメチルグアニジルプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン等のグアニジル基を含有するシラン又はシロキサン等が例示されるが、特には錫エステル化合物、アルキル錫エステル化合物が好適に使用される。これらはその1種に限定されず、2種もしくはそれ以上の混合物として使用してもよい。
なお、これら硬化触媒を配合する場合の配合量は、触媒量でよいが、(A)成分100質量部に対して0.01〜10質量部、特には0.05〜5質量部が好ましい。
また、本発明の組成物には、(G)シランカップリング剤を配合することが好ましい。シランカップリング剤は、本発明の組成物において接着性付与を向上させる成分である。シランカップリング剤としては、公知のものが好適に使用されるが、加水分解性基としてアルコキシシリル、アルケノキシシリル基を有するものが好ましく、これら加水分解性基を有するシランカップリング剤として、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリイソプロペノキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジイソプロペノキシシラン等が例示される。特にはアミン系のシランカップリング剤の使用が好ましい。
このシランカップリング剤を配合する場合の配合量は、(A)成分100質量部あたり0.1〜20質量部が好ましく、より好ましくは0.2〜10質量部である。0.1質量部未満では十分な配合効果(接着性)が得られない場合があり、20質量部を超えても配合効果の向上はなく、かえって価格的に不利となることがある。
また、本発明の組成物には、本発明の効果を阻害しない限りにおいて、上記成分以外に一般に知られている充填剤、添加剤を使用しても差し支えない。具体的に、煙霧状シリカ、炭酸カルシウム、マイクロバルーンの未膨張品、水酸化アルミニウム、酸化チタン、アルミナなどの充填剤、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトールなどの多価アルコール、添加剤としては、可塑剤としてのシリコーンオイル、イソパラフィン等、必要に応じてチキソトロピー剤、顔料、染料、蛍光増白剤等の着色剤、防かび剤、抗菌剤等の所定量を適宜添加配合することは何ら差し支えない。
本発明の組成物は、上記各成分を常法に準じて乾燥条件下で均一に混合することにより調製することができる。
得られた組成物は、熱発泡性耐火被覆材として好適に使用でき、例えば、建築物、土木構築物などの構造物における耐火構造とすべき部分に適用可能であり、具体的に、壁、柱、床、梁、屋根、階段等の各部位が挙げられる。このような部位は、コンクリート、金属等の基材で形成されているのがほとんどであるが、このようにコンクリート、金属だけでなく、木質部材、樹脂系部材等への基材にも適用可能である。なお、本発明の熱発泡性耐火被覆材は、耐候性を有するため、屋外等の日射があるものにも使用可能である。
本発明の熱発泡性耐火被覆材は、従来と同様の方法で塗工、適用でき、その塗膜は適宜選定できるが、通常0.1〜5mmの厚さ、特に1〜3mmの厚さにて使用することが好ましい。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において、%は質量%を示し、粘度は回転粘度計により測定した25℃における値を示す。
[実施例1]
両末端に水酸基を有する粘度1,500mPa・sのジメチルポリシロキサン65質量部、粘度50mPa・sの分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン15質量部、(CH33SiO1/2単位及びSiO4/2単位からなり、(CH33SiO1/2単位/SiO4/2単位(モル比)=0.85、ヒドロキシシリル基が0.04モル/100g、トルエン含有量が0.05%であるオルガノシロキサン樹脂15質量部、膨張黒鉛20質量部、表面ジメチルジクロロシラン処理煙霧状シリカで処理したポリリン酸アンモニウム20質量部、表面ジメチルジクロロシラン処理煙霧状シリカ10質量部、ビニルトリブタノキシムシラン5質量部、メチルトリブタノキシムシラン5質量部、ジブチルスズジオクトエート0.15質量部、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン1質量部を乾燥条件下で均一になるまで混合して組成物1を調製した。
[実施例2]
実施例1において、膨張黒鉛の配合量を20質量部に代えて40質量部とした以外は実施例1と同様の手法で組成物2を調製した。
[実施例3]
実施例1において、表面ジメチルジクロロシラン処理煙霧状シリカで処理したポリリン酸アンモニウムの配合量を20質量部に代えて40質量部とした以外は実施例1と同様の手法で組成物3を調製した。
[実施例4]
実施例1において、更に炭酸カルシウムを10質量部添加した以外は実施例1と同様の手法で組成物4を調製した。
[実施例5]
実施例1において、膨張黒鉛の配合量を20質量部に代えて30質量部とし、表面ジメチルジクロロシラン処理煙霧状シリカで処理したポリリン酸アンモニウムを除いた以外は実施例1と同様の手法で組成物5を調製した。
[実施例6]
実施例1において、表面ジメチルジクロロシラン処理煙霧状シリカで処理したポリリン酸アンモニウムの配合量を20質量部に代えて5質量部とした以外は実施例1と同様の手法で組成物6を調製した。
[実施例7]
実施例1において、表面ジメチルジクロロシラン処理煙霧状シリカで処理したポリリン酸アンモニウムの配合量を20質量部に代えて110質量部とした以外は実施例1と同様の手法で組成物7を調製した。
[実施例8]
両末端に水酸基を有する粘度1,500mPa・sのジメチルポリシロキサン65質量部、粘度50mPa・sの分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン15質量部、(CH33SiO1/2単位及びSiO4/2単位からなり、(CH33SiO1/2単位/SiO4/2単位(モル比)=0.85、ヒドロキシシリル基が0.04モル/100g、トルエン含有量が0.05%であるオルガノシロキサン樹脂15質量部、膨張黒鉛20質量部、表面ジメチルジクロロシラン処理煙霧状シリカで処理したポリリン酸アンモニウム20質量部、表面ジメチルジクロロシラン処理煙霧状シリカ10質量部、ビニルトリメトキシシラン5質量部、ジプロポキシビス(アセチルアセトナ)チタン3質量部を乾燥条件下で均一になるまで混合して組成物8を調製した。
[比較例1]
実施例1において、膨張黒鉛の配合量を20質量部に代えて5質量部とした以外は実施例1と同様の手法で組成物9を調製した。
[比較例2]
実施例1において、膨張黒鉛の配合量を20質量部に代えて110質量部とした以外は実施例1と同様の手法で組成物10を調製した。
[比較例3]
実施例1において、(CH33SiO1/2単位及びSiO4/2単位からなり、(CH33SiO1/2単位/SiO4/2単位(モル比)=0.85、ヒドロキシシリル基が0.04モル/100g、トルエン含有量が0.05%であるオルガノシロキサン樹脂の配合量を15質量部に代えて5質量部とした以外は実施例1と同様の手法で組成物11を調製した。
これら実施例、比較例の組成物(発泡性耐火塗料)を、ボックス形鋼板、H型鋼に塗布し、硬化後の試験体で加熱試験を行い、発泡倍率、加熱終了後の外観、下地との密着性を確認した。
評価試験は、ブラスト及び脱脂処理した100mm×100mm×厚み5〜7mmのH型鋼、及びボックス形鋼板に対し、実施例、比較例の発泡性耐火塗料をへらで2〜3mm厚に塗装し、7日間養生して硬化し、試験体を作製した。これらの試験体をISO834に準じた標準加熱曲線に従って加熱試験を行い、発泡倍率を測定すると共に、試験後の状態(外観、密着性)を確認して下記の基準で評価した。結果を表1及び表2に示す。
〈外観〉
◎:良好
○:やや良好
△:やや悪い
×:悪い
〈密着性〉
○:下地との密着性が良好
△:下地との密着性がやや悪い
×:下地との密着性が悪い
Figure 2010059298
*発泡層が必要な断熱性を有する発泡倍率を10倍以上とした。
Figure 2010059298

Claims (5)

  1. (A)両末端に水酸基を有するジオルガノポリシロキサン:100質量部、
    (B)オルガノシロキサン樹脂:10〜50質量部、
    (C)膨張性黒鉛:10〜100質量部、
    (D)一分子中にケイ素原子に結合した加水分解可能な基を少なくとも3個有する有機ケイ素化合物:1〜20質量部
    を含有することを特徴とする室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
  2. (B)成分が、R’3SiO1/2単位(式中、各R’は独立に炭素数1〜6の非置換又は置換の1価炭化水素基を表す)及びSiO4/2単位からなり、SiO4/2単位に対するR’3SiO1/2単位のモル比が0.6〜1.2であり、ヒドロキシシリル基含有量が0〜0.15モル/100gである請求項1記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
  3. 更に、(E)疎水処理難燃剤を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
  4. (E)疎水処理難燃剤が、表面が疎水化処理されたリン酸アンモニウム及び/又はポリリン酸アンモニウムである請求項3記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物からなる熱発泡性耐火被覆材。
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