JP2010059280A - ハードコート塗液、ハードコートフィルムおよびタッチパネル用上部電極板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも電離放射線硬化型材料と溶媒とを含み、前記溶媒として、25℃での表面張力が28mN/m以上40mN/m以下の溶媒を含むハードコート塗液。フィルム基材11の少なくとも一方の面にハードコート層12を備えるハードコートフィルム1であって、該ハードコート層12が、前記ハードコート塗液をフィルム基材11上に塗布し塗膜を形成する工程、前記塗膜を乾燥し溶媒を除去する工程、前記塗膜に電離放射線を照射し硬化する工程により形成されている。該ハードコートフィルム1のハードコート層12の反対面側に、少なくとも透明導電層が積層されているタッチパネル用上部電極板。
【選択図】図1
Description
こういった構成の場合、ハードコートを視認した時に虹色のムラ(干渉ムラ)が生じ、視認性を劣化させたり美観を損なう場合が多い。
例えば、ハードコート層は、基材上に基材より硬度の高いアクリル系の電離放射線硬化樹脂を塗布して生産する場合が多い。この、一般的なアクリル系の電離放射線硬化樹脂硬化物は屈折率が1.51〜1.54程度である。しかしながら、透明性の高いフィルムとして一般的に用いられるポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの屈折率は1.62程度であり、また、同様に用いられるトリアセチルセルロース(TAC)フィルムの屈折率は1.49程度であって、前述の電離放射線硬化樹脂硬化物の屈折率と差がある。また、種々の基材でも前述の電離放射線硬化樹脂硬化物と同等の屈折率に合わせることは、他の機能との両立の面や、生産性の面から困難である。この干渉ムラを抑制するために、下記技術が発明、開示されている(特許文献1〜4)。
特許文献3は、ハードコート層の屈折率を基材と同等に合わせるため、金属酸化物超微粒子を含有する電離放射線硬化型樹脂を用いてハードコート層を形成する技術を開示している。しかし、粒径数十nmの金属酸化物超微粒子を電離放射線硬化型樹脂に分散させる場合、超微粒子材料、分散工程ともにコストアップにならざるを得ない。
なお干渉ムラの課題は、上記従来技術ではいずれも完全に解消されていない。
また、干渉ムラを解消した例として、特許文献4には基材を溶解又は膨潤させる溶剤を含む樹脂を用いてハードコート層を該基材に塗布することによって層界面からの反射が無く、干渉ムラを防止する技術が開示されている。しかしながら、溶解、膨潤法では溶解、膨潤し難い二軸配向したポリエステルフィルムなどでは適用できる溶媒がクロロフェノールのような特殊で有害性の高い溶剤に限定される。また、溶解、膨潤し易いトリアセチルセルロース(TAC)フィルムなどでは基材の溶解によりハードコートの硬度低下につながるという不具合があった。
前記溶媒として、25℃での表面張力が28mN/m以上40mN/m以下の溶媒を含むことを特徴とするハードコート塗液である。
請求項2に記載の発明は、前記ハードコート塗液の溶媒が、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、ジオキソランおよびエチレングリコールモノメチルエーテルから選択された少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載のハードコート塗液である。
請求項3に記載の発明は、フィルム基材の少なくとも一方の面にハードコート層を備えるハードコートフィルムであって、
該ハードコート層が、請求項1または2に記載のハードコート塗液を前記フィルム基材上に塗布し塗膜を形成する工程、前記塗膜を乾燥し溶媒を除去する工程、前記塗膜に電離放射線を照射し硬化する工程により形成されていることを特徴とするハードコートフィルムである。
請求項4に記載の発明は、前記ハードコート層の層厚が4μm以上25μm以下であることを特徴とする請求項3に記載のハードコートフィルムである。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載のハードコートフィルムのハードコート層の反対面側に、少なくとも透明導電層が積層されていることを特徴とするタッチパネル用上部電極板である。
請求項6に記載の発明は、前記ハードコート層の反対面側に、粘着剤層、透明樹脂フィルムおよび透明導電層をこの順で設けたことを特徴とする請求項5に記載のタッチパネル用上部電極板である。
シクロペンタノン 36.2 131
シクロヘキサノン 34.5 156
ジオキソラン 34.1 76
エチレングリコールモノメチルエーテル 31.8 125
表面調整剤による表面張力の低下は干渉ムラには影響しない。
なお、本発明のハードコートフィルムにあっては、ハードコート層12とフィルム基材11の間またはハードコート層12が設けられていない側のフィルム基材表面に他の機能層を設けても良い。機能層としては、帯電防止性能、電磁波シールド性能、赤外線吸収性能、紫外線吸収性能、色補正性能、偏光性能、ハードコート性能、クッション性能、防眩性脳等を有する機能層が設けられる。これらの機能層としては、帯電防止層、防汚層、電磁波遮蔽層、赤外線吸収層、紫外線吸収層、色補正層、偏光層、ハードコート層、クッション層、防眩層等が挙げられる。機能層は複数設けられていても良い。
塗布時のハードコート塗液の固形分は、例えば30〜70重量%に調整しておくのが好ましい。
粘着剤層としては、アクリル系粘着剤もしくはゴム系粘着剤からなる層を挙げることができ、厚さは10〜50μmである。さらには、アクリル系粘着剤からなる層を好適に用いることができる。
また、透明樹脂フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、トリアセチルセルロース(TAC)、ジアセチルセルロース、アセチルセルロースブチレート、ポリエチレンナフタレート(PEN)、シクロオレフィンポリマー、ポリイミド、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリカーボネート(PC)等のフィルムを用いることができ、中でもポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを好適に用いることができる。
また、透明導電層としては、酸化インジウム、酸化錫、酸化亜鉛等の酸化物あるいはその混合酸化物等の導電性材料からなる層を挙げることができる。特に酸化インジウムと酸化錫の混合酸化物(ITO)が好適に用いられる。また、この導電性材料には、必要に応じて、Al、Zr、Ga、Si、W等の添加物を含有させることができる。透明導電層にあっては、スパッタリング法、蒸着法、イオンプレーティング法、CVD法等の真空成膜法により形成される。
[干渉ムラ]
裏面反射の影響をなくすために測定面(ハードコート層面側)の裏面をサンドペーパーで粗面化した後、黒色艶消しスプレーにて着色してサンプルを調整した。サンプルを、暗室にて、3波長蛍光灯( 松下電器産業株式会社製ナショナルパルック3波長形蛍光灯(FLR40S・EX-N/M-X)の直下40cmに置き、サンプルを目視したときに、干渉ムラが視認できるか否かで評価した。結果を表1に示す。
非常に弱い干渉ムラが見える : ○
弱い干渉ムラが見える : △
干渉ムラがはっきり見える : ×
PE−3A:(ペンタエリスリトールトリアクリレート)共栄社化学株式会社。
UA−306I:(ウレタンアクリレート)共栄社化学株式会社。
IRGACURE184:(光重合開始剤)チバ・ジャパン株式会社。
11 フィルム基材
12 ハードコート層
Claims (6)
- 少なくとも電離放射線硬化型材料と溶媒とを含むハードコート塗液であって、
前記溶媒として、25℃での表面張力が28mN/m以上40mN/m以下の溶媒を含むことを特徴とするハードコート塗液。 - 前記ハードコート塗液の溶媒が、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、ジオキソランおよびエチレングリコールモノメチルエーテルから選択された少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載のハードコート塗液。
- フィルム基材の少なくとも一方の面にハードコート層を備えるハードコートフィルムであって、
該ハードコート層が、請求項1または2に記載のハードコート塗液を前記フィルム基材上に塗布し塗膜を形成する工程、前記塗膜を乾燥し溶媒を除去する工程、前記塗膜に電離放射線を照射し硬化する工程により形成されていることを特徴とするハードコートフィルム。 - 前記ハードコート層の層厚が4μm以上25μm以下であることを特徴とする請求項3に記載のハードコートフィルム。
- 請求項3または4に記載のハードコートフィルムのハードコート層の反対面側に、少なくとも透明導電層が積層されていることを特徴とするタッチパネル用上部電極板。
- 前記ハードコート層の反対面側に、粘着剤層、透明樹脂フィルムおよび透明導電層をこの順で設けたことを特徴とする請求項5に記載のタッチパネル用上部電極板。
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