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JP2010052047A - 眼鏡レンズの製造方法 - Google Patents

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JP2010052047A JP2008216280A JP2008216280A JP2010052047A JP 2010052047 A JP2010052047 A JP 2010052047A JP 2008216280 A JP2008216280 A JP 2008216280A JP 2008216280 A JP2008216280 A JP 2008216280A JP 2010052047 A JP2010052047 A JP 2010052047A
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Abstract

【課題】プリズム処方が付加された眼鏡レンズのプリズムのズレ量を低減した眼鏡レンズの製造方法を提供する。
【解決手段】外面となる凸面11に処方に基づく球面が形成されたセミフィニッシュレンズ10の、凸面11の光学中心点Aを回転中心として、プリズム量(プリズムを付加するための角度θ)分、基底方向が下がるように傾けて、しかもセミフィニッシュレンズ10の基底方向が下がるように傾けたときの面13と中心軸MAとの交点Bが加工中心となるように補正(修正)された製造データに基づいてセミフィニッシュレンズ10の凹面12を切削加工して、プリズム処方が付加されたレンズ面13を創成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、眼鏡レンズの製造方法に関し、特に、プリズム処方が付加された眼鏡レンズの製造方法に関する。
近年、眼鏡レンズは、ガラスレンズに比べて軽量であり、成形性、加工性、染色性等に優れ、しかも割れにくく安全性も高いプラスチックレンズが急速に普及し、その大部分を占めている。
プラスチックレンズの製造方法としては、注型法による型の転写で両面が眼鏡レンズとしての最終光学面に形成されたフィニッシュレンズを直接成形する方法と、注型法により一方の面が注型法の型の転写で最終光学面に仕上げられた厚手のセミフィニッシュレンズを予め成形しておき、他方の面を所定のレンズ面形状に切削、研磨を行って形状創成することにより最終光学面とする方法とがある。
また、眼鏡レンズは、単焦点レンズと多焦点レンズに大別されるが、斜位(眼位の基本的なズレ)を矯正するためのプリズム処方が含まれる眼鏡レンズ(以後、プリズムレンズと表す)も存在する。
プリズムレンズは、装用時に外側面となるレンズ面(凸面)に、予め使用する人の個々の度数に対応する曲面が形成されたセミフィニッシュレンズを用い、内側(眼球側)の凹面にプリズム処方を含む所定の曲面(球面、回転対称非球面、非回転対称非球面、トーリック面、累進面、あるいはこれらを合成した曲面)を切削、研磨する削り出し加工によって作製される。
こうしたプリズムレンズの製造方法において、加工回転軸と加工面の交点を支点として加工面を任意方向に任意量傾斜させる計算を行って、ブロック治具の基準面に対して加工面の光学中心での接線が所定のプリズム量に相当する角度だけ傾いた加工面を創成する眼鏡レンズの製造方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4029576号明細書(10頁、図1(b))
しかしながら、特許文献1に示されるように、ブロック治具の基準面に対して加工面の光学中心での接線が所定のプリズム量に相当する角度だけ傾いた加工面を創成する場合の課題を図5を用いて説明する。
図5は、刃具215を刃具回転軸216で回転させセミフィニッシュレンズ10を切削加工する装置の部分拡大図である。図5において、刃具215の外径先端と刃具回転軸216外径との距離CAは、セミフィニッシュレンズ10内面における最大高低差LBよりも大きくなければならない。その理由は、距離CAが最大高低差LB以下である場合は、セミフィニッシュレンズ10の最高高さPmaxが刃具回転軸216と干渉し、セミフィニッシュレンズ10の最低高さPminの加工ができないからである。
そこで、セミフィニッシュレンズ10を傾けて最大高低差LBを小さくすることが考えられる。具体的には、セミフィニッシュレンズ10を、プリズムの基底方向が下がる方向に、加工回転軸と加工面の交点を回転中心として、凸面のプリズム量分回転した後、凹面の加工データを、凹面の点を中心として、基底方向が下がる方向に、プリズム量分回転させて傾けることが考えられる。
この場合、処方のプリズム量(プリズム度数)に対してズレが発生する。このプリズムのズレは、レンズの光学中心におけるレンズ厚さ、及び処方のプリズム量とによって変化し、レンズ厚さが厚くなる程、又は処方のプリズム量が大きくなる程大きくなる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る眼鏡レンズの製造方法は、プリズム処方が付加された眼鏡レンズの製造方法であって、外面となる一方面に処方に基づく曲面が形成された眼鏡レンズ基材の、前記外面における前記眼鏡レンズ基材の中心を回転中心として、前記プリズム処方に基づくプリズム量分、基底方向が下がる方向に前記眼鏡レンズ基材を傾け、その後、前記眼鏡レンズの他方面の加工データを、前記中心を回転中心として前記プリズム量分、基底方向が下がる方向に傾け、前記他方面を切削加工して、前記プリズム処方が付加されたレンズ面形状を創成することを特徴とする。
この製造方法によれば、外面となる一方面に処方に基づく曲面が形成された眼鏡レンズ基材の、外面における眼鏡レンズ基材の中心を回転中心として、プリズム処方に基づくプリズム量分、基底方向が下がる方向に傾けて、眼鏡レンズ基材の他方面を切削加工して、プリズム処方が付加されたレンズ面形状を創成することにより、プリズムが付加された眼鏡レンズが容易に得られる。また、プリズム処方に基づくプリズム量分、基底方向が下がる方向に傾けることによって、切削加工される他方面の高低差を少なくすることができる。よって、効率的な切削が可能となると共に、切削加工する切削装置の加工可能範囲内に収め易くなる。さらに、眼鏡レンズ基材を傾けることによるプリズムのズレ量が略0(ゼロ)の眼鏡レンズを得ることができる。
[適用例2]
上記適用例に係る眼鏡レンズの製造方法において、前記眼鏡レンズ基材の前記他方面の切削加工は、創成する前記レンズ面形状の加工面と加工回転軸との交点を切削中心とする製造データに基づいて行われることが好ましい。
この製造方法によれば、外面となる一方面に処方に基づく曲面が形成された眼鏡レンズ基材の、外面における眼鏡レンズ基材の中心を回転中心として、プリズム処方に基づくプリズム量分、基底方向が下がる方向に傾けて、しかも創成するレンズ面形状の加工面と加工回転軸との交点を切削中心とする製造データに基づいて眼鏡レンズ基材の他方面を切削加工して、プリズム処方が付加されたレンズ面形状を創成することにより、プリズムのズレ量が略0(ゼロ)の眼鏡レンズを得ることができる。
[適用例3]
上記適用例に係る眼鏡レンズの製造方法において、前記レンズ面形状が、少なくとも球面、トーリック面、回転対称非球面、非回転対称非球面、トーリック面と非球面とを合成した曲面、累進面又は累進面とトーリック面とを合成した曲面の内の一つであることが好ましい。
この製造方法によれば、切削加工により創成するレンズ面形状が、球面、トーリック面、回転対称非球面、非回転対称非球面、トーリック面と非球面とを合成した曲面、累進面又は累進面とトーリック面とを合成した曲面など複雑な曲面であっても、プリズム処方が付加されたレンズ面形状を創成することができる。
以下、本実施形態に係る眼鏡レンズの製造方法について図面を参照しながら説明する。
本実施形態の眼鏡レンズの製造方法は、プリズム処方が付加された眼鏡レンズ(以後、プリズムレンズと表す)の製造方法であり、ブロッキング工程、切削工程、研磨工程、デブロック工程を有する。
図1は、本実施形態に係る眼鏡レンズの製造方法における主要工程毎のレンズの加工状態を示す模式図である。
図1(a)はブロッキング工程におけるレンズの態様を示し、図1(b)は切削工程前のレンズの態様、図1(c)は切削工程のレンズの態様を示す。また、図1(d)は研磨工程におけるレンズの態様を示し、図1(e)はデブロック工程後のレンズ態様を示す。
図1(a)に示すブロッキング工程では、眼鏡レンズ基材としてのセミフィニッシュレンズ10を切削装置や研磨装置などに取り付けるためのブロック治具20に、低融点金属などのブロック材30を介して接着固定する。
セミフィニッシュレンズ10は、テープモールド法等を用いて製造される。
テープモールド法は、レンズの外面となる一方の面(凸面)11を成形するガラス型と、レンズの他方の面(凹面)12を成形するガラス型とを所定の間隔に対向配置し、2枚のガラス型の外周側面を粘着テープ等を巻き回して封止した空隙(キャビティ)内に、レンズ原料のモノマーを注入し、硬化させた後、ガラス型を脱型することにより完成する。
セミフィニッシュレンズ10は、凸面11に最終光学面となる使用する人の個々の度数に対応する球面がガラス型で転写されている。一方、凹面12は、プリズム処方に基づくプリズム量などを考慮した中心厚さの形状にガラス型で転写されており、完成レンズ厚さよりかなり肉厚に形成されている。
ブロック治具20はブロック材30となる低融点金属を注入するための注入孔21を備えたリング状部材である。
セミフィニッシュレンズ10とブロック治具20との接着固定には、図中に二点鎖線で示すプリズムリング40が用いられる。プリズムリング40は、円形の底板とその周囲を囲む周壁から構成される箱状部材であり、周壁上端縁は、使用する人のプリズム処方に合わせて完成レンズに所定のプリズム量(プリズム度数)を付加するために斜めに(傾斜して)形成されている。なお、プリズム量の付加方法については後述する。
接着固定は、プリズムリング40の底板に形成された貫通孔にブロック治具20のリング外周面を嵌合した後、プリズムリング40上にセミフィニッシュレンズ10を載置する。そして、セミフィニッシュレンズ10、プリズムリング40及びブロック治具20とから形成されたキャビティ内に、ブロック治具20の注入孔21から溶融した低融点金属を流し込み、低融点金属を固化させる。その後、プリズムリング40を取り外して、セミフィニッシュレンズ10がブロック材30を介してブロック治具20に接着固定される。
ブロック治具20にブロック材30を介して接着固定されたセミフィニッシュレンズ10は、切削工程及び研磨工程において切削装置や研磨装置に取り付けて、凹面12の切削・研磨が行われる。すなわち、形状創成が行われる。こうした加工の際、ブロック治具20のリング状の中心軸MAがそれぞれの加工装置の加工中心軸と一致するように固定される。また、セミフィニッシュレンズ10は、レンズ面(凸面)11に形成された曲面の光学中心(本実施形態においては、セミフィニッシュレンズ10の幾何学中心と一致する)がブロック治具20の中心軸MAと一致するように接着固定される。
セミフィニッシュレンズ10の接着固定におけるプリズム量の付加方法について説明する。
図2(a)は本実施形態に係るプリズム量の付加方法を説明するセミフィニッシュレンズ接着固定部の部分側面図であり、図2(b)は、図2(a)中のa部を拡大して示す部分拡大図である。なお、図2(a),(b)中にはブロック治具20を省略して示す。
図2(a),(b)において、セミフィニッシュレンズ10は、セミフィニッシュレンズ10の幾何学中心軸がブロック治具20の中心軸MAと一致するように配置したセミフィニッシュレンズ60(図中に二点鎖線で示す)に対して、プリズム量分、基底方向が下がる方向に傾けてブロック治具20に取付けられる。具体的には、凸面11の光学中心点Aを回転中心として、プリズム量(プリズムを付加するための角度θ)分、基底方向が下がる方向に傾ける。なお基底方向は、切削・研磨された完成レンズのレンズ厚さが厚い方向である。図2(a),(b)における基底方向は、図示紙面の垂直視、左側方向である。
セミフィニッシュレンズ10の基底方向が下がる方向に傾けたとき、完成レンズの中心厚ctにおける中心軸MAとの交点Bは、点Cの位置に回転移動する。これにより、基底方向が下がる方向に傾ける以前のセミフィニッシュレンズ60における面60a(図中に二点鎖線で示す)が、点Cと共に回転移動した面10a(図中に破線で示す)の所定の面形状(球面、回転対称非球面、非回転対称非球面、トーリック面、累進面、あるいはこれらを合成した曲面)が、後述する切削工程においてセミフィニッシュレンズ10が切削加工される際の切削面13(図1(b)参照)形状となる。したがって、以後図1において、面10aを面13又は切削面13、レンズ面13又は凸面13と表すことがある。
面10a及び面60aに示すように、セミフィニッシュレンズ10にプリズム処方を付加する際に、セミフィニッシュレンズ10をプリズム量分、基底方向が下がる方向に傾けてブロック治具20に接着固定した面10aは、面60aに比べて切削される面10aの高低差を少なくすることができる。よって、効率的な切削が可能となると共に、切削装置の加工可能範囲内に収め易くなる。
これに対して、図3は、セミフィニッシュレンズの接着固定部の部分側面図である。具体的には、セミフィニッシュレンズ70を、プリズムの基底方向が下がる方向にプリズム量分、光学中心点Aを回転中心として回転させて傾けた後、切削面70aの加工データを、プリズムの基底方向が下がる方向にプリズム量分、ブロック治具20の中心軸MAとレンズの中心厚ctとの交点Dを回転中心として回転させて傾けたセミフィニッシュレンズの接着固定部の部分側面図である。なお、図3中には図2の場合と同様に、ブロック治具20を省略して示す。
この方法は、交点Dを中心にして、所定のプリズム量に相当する角度θだけ傾いた切削面70aを創成した場合、凸面に対して凹面(切削面70a)にズレ量δが発生する。その結果、プリズム処方のプリズム量(プリズム度数)に対してプリズムのズレ量PGが発生する。
ズレ量δ(mm)は、凸面の面屈折力をD1、完成レンズの中心厚をct(mm)、プリズム処方のプリズム量P(プリズムディオプタ)を付加するための傾き角度をθ(°)とすると、以下の一般式(1)で表される。
δ=ct×tanθ…(1)
また、そのときのプリズムのズレ量PG(プリズムディオプタ)は、プレンティスの公式に基づいて、以下の一般式(2)で表される。
PG=δ×0.1×D1…(2)
こうしたズレ量δ及びズレ量δによるプリズムのズレ量PGの計算例を、表1に示す。
表1には、セミフィニッシュレンズ10が共に屈折率(n)1.67のチオウレタン系樹脂より成り、D1が6.33と1.00、ctが9.0mmと1.1mm、Pが3.00Δ(プリズムディオプタ)と0.25Δ(すなわち、Pを付加するための傾き角度θが2.56°と0.21°)を選択的に組み合わせた計算例1〜計算例4の4例におけるズレ量δ及びプリズムのズレ量PGの計算結果を、その組み合わせと共に示す。
Figure 2010052047
表1において、ズレ量δ及びズレ量δによるプリズムのズレ量PGは、凸面の面屈折力D1、中心厚ct又はプリズムを付加するための傾き角度θ(プリズム量P)の値が大きく成る程大きくなり、JIS規格(JIS T7313、JIS T7314、JIS T7315)に記載されるプリズム屈折力の表示値(プリズム度数)に対する許容差を確保するのが難しくなる。例えば、計算例1(D1:6.33、ct:9.0mm、P:3.00)におけるプリズムのズレ量PGは、0.255Δの大きな値となる。
これに対して、上述した本実施形態のプリズム量の付加方法(凹面の加工データを凸面11の光学中心点Aを回転中心として、プリズム量(プリズムを付加するための傾き角度θ)分、基底方向が下がる方向に傾ける方法(図2参照)を用いることによって、形状創成の後に、プリズムのズレ量PGが略0(ゼロ)の完成レンズを得ることができる。
そして、ブロッキング工程において、ブロック治具20にブロック材30を介して接着固定されたセミフィニッシュレンズ10は、切削工程に移行する。
切削工程は、図1(b)に示すように、セミフィニッシュレンズ10の凹面12に切削加工を行って、プリズム処方に基づくプリズムを付加した所定の曲面を有するレンズ面13(図中に二点鎖線で示す)を創成する(削り出す)工程である。切削工程では、数値制御切削機能を有する切削装置を用いて切削加工を行う。
図4は、切削装置の概略構成を示す模式図である。
図4において、切削装置200は、ベッド201上にX軸位置決め手段202とY軸位置決め手段210が備えられている。また、X軸位置決め手段202およびY軸位置決め手段210に接続する計算用コンピュータ300、計算用コンピュータ300に接続するホストコンピュータ310および入力手段320を備えている。
X軸位置決め手段202は、X軸駆動用モータ及びエンコーダ204でX軸方向(紙面と垂直方向)に駆動される。X軸位置決め手段202の上にはワーク軸回転手段205が備えられ、ワーク回転軸駆動用モータ及びエンコーダ206によって加工回転軸としてのワーク回転軸207に取り付けられたワークチャック208を回転駆動させることができると共に、ワークの回転位置が割り出されるようになっている。なお、ワークは、切削加工されるセミフィニッシュレンズ10であり、図示しないブロック治具20を介してワークチャック208に把持される。
Y軸位置決め手段210はY軸駆動用モータ及びエンコーダ211によりほぼ水平方向のY軸方向に駆動される。Y軸位置決め手段210の上にはZ軸位置決め手段212と刃具回転手段213がZ軸コラム214を介して備えられている。
刃具(円形カッター)215は刃具回転軸216を介して刃具回転手段213によって回転駆動される。刃具215と刃具回転手段213はZ軸位置決め手段212のZ軸駆動用モータ及びエンコーダ217によりZ軸方向に昇降できるようになっている。Z軸位置決め手段212はセミフィニッシュレンズ10と円形カッター215の芯高を合わせることを主目的に設けられている。
計算用コンピュータ300は、入力手段320で入力されたS(球面)度数、プリズム度数、レンズ厚み、レンズ径、カラー等の処方データに基づいて、所定の曲面を切削加工する製造データに加工される。加工された製造データは、コンピュータ内の記憶部(図示せず)に格納される。
なお、プリズム処方が付加されたレンズ面13の所定の曲面を切削加工する製造データは、セミフィニッシュレンズ10の基底方向が下がる方向に傾けたときの面13と中心軸MAとの交点B(図2(a),(b)参照)が加工中心となるように補正(修正)される。換言すれば、交点Bは、切削加工する面13の加工面とワーク回転軸207との交点である。
ホストコンピュータ310は、顧客が所望した眼鏡レンズの処方データが眼鏡小売店に備えられた端末機からオンラインにより送信された場合に、受信した処方データを格納する機能を有する。したがって、その場合には処方データの入力手段320からの入力を省くことができる。
次に、このように構成された切削装置200を用いたセミフィニッシュレンズ10の切削方法を簡単に説明する。
先ず、入力手段320から計算用コンピュータ300に、S(球面)度数、プリズム度数、レンズ厚み、レンズ径、カラー等の処方データを入力する。計算用コンピュータ300では、入力された処方データに基づいて曲面を切削加工する製造データに加工されて、コンピュータ内の記憶部に格納される。製造データには、面13を切削する加工中心を交点Bに補正するデータも含まれる。
そして、ブロック材30を介してセミフィニッシュレンズ10が接着固定されたブロック治具20を、切削装置200のワークチャック208に取付けて把持させる。
そして、切削装置200の稼動スイッチをONすると、X軸位置決め手段202、Y軸位置決め手段210及びワーク軸回転手段205によって、円形カッター215の中心座標の位置決め軸が、セミフィニッシュレンズ10の切削される面13における加工中心点(交点B、図2参照)に立てた法線方向に位置決めされた後、計算用コンピュータ300において加工された製造データに基づいて、加工中心点(交点B、図2参照)に対応した円形カッター215の中心座標の位置決めを連続して行うことで、プリズム処方に基づくプリズムを付加した所定の曲面(面13)を形状創成する切削加工が行われる。
そして、凹面12が切削加工されたセミフィニッシュレンズ10は、図1(c)に示すように、プリズム処方に基づくプリズムを付加した所定の曲面より成る切削面(面13)が形状創成され、後にフィニッシュレンズ(完成レンズ)となるレンズ100が形成される。切削工程において切削加工された面13の面粗さRmaxは、0.1μm〜10μm程度である。
なお、切削工程には、外径加工や面取り加工を含むことができる。
外径加工は、削り出し加工によりセミフィニッシュレンズ10の不要な外周部を削って所定の外径まで縮小する加工であり、処方の径がセミフィニッシュレンズ10の外径に比べて極端にかけ離れて小さい場合などに必要に応じて行われる。
面取り加工は、切削加工されたレンズのエッジはシャープで危険であり、また、欠けやすいため、外周縁の面取りを行う加工である。また、切削工程は、かなり厚みのあるセミフィニッシュレンズ10の厚みを速やかに削って所定の厚みに仕上げる粗削り工程と、削り出し加工により所望のレンズ面形状を精密に創成する仕上げ削り工程とによって行うことができる。
そして研磨工程に移行する。
研磨工程では、図1(d)に示すように、切削工程において切削加工された切削面(面13)の研磨加工が行われる。
研磨加工は、半球状で柔軟性を有するゴムシート52が筐体51との間に密封空間を形成するように筐体51に取り付けられ、この密封空間に圧力気体又は液体を圧入させてゴムシートを半球状の形態に保つようにゴムシート内部から圧力を加えることができる構造を備えた倣い研磨工具50を用いる。
倣い研磨工具50は、ゴムシート52の表面に不織布等の研磨布(図示せず)を貼り付け、筐体51に回転と揺動を与えてレンズ面13に押し当てながら研磨液をゴムシート52とレンズ面13との間に供給して鏡面研磨を行う。
この倣い研磨工具50は、ゴムシート52がレンズ面13に均一の圧力で当接するため、レンズ面13が複雑な曲面であってもゴムシート52がレンズ面13の形状に追随して均一に研磨することができる。この研磨工程における研磨加工によって、レンズ100のレンズ面13の表面粗さRmaxが数10nm程度の最終レンズ面に仕上がる。
そして、デブロック工程に移行する。
デブロック工程では、研削加工及び研磨加工されてレンズ面13の形状創成が行われたレンズ100と、ブロック材30を介して接着固定されたブロック治具20との分離を行う。分離方法は、レンズ100に軽い衝撃を与えてブロック材30とレンズ100との間を分離する。これにより図1(e)に示すように、凸面11に使用する人の個々の度数に対応する球面が形成され、凹面側にプリズム処方に基づくプリズムが付加された曲面より成るレンズ面13が形成されたフィニッシュレンズ100が完成する。
完成したフィニッシュレンズ100は、付着している汚れを除去するため洗浄工程や検査が行われる。
そして、必要に応じて染色工程、ハードコート膜形成処理、反射防止膜形成処理などを施して後、眼鏡フレームの内周縁の形状に合わせる玉型加工(縁摺り加工)などを行ったレンズを眼鏡フレームに嵌め込んで眼鏡が完成する。
以上説明したように、本実施形態の眼鏡レンズの製造方法によれば、外面となる凸面11に処方に基づく球面が形成されたセミフィニッシュレンズ10の、凸面11の光学中心点Aを回転中心として、プリズム量(プリズムを付加するための角度θ)分、基底方向が下がる方向にセミフィニッシュレンズ10を傾けて、しかもセミフィニッシュレンズ10の基底方向が下がる方向に傾けたときの面13と中心軸MAとの交点Bが加工中心となるように補正(修正)された製造データに基づいてセミフィニッシュレンズ10の凹面12を切削加工して、プリズム処方が付加されたレンズ面13を創成することにより、プリズムのズレ量が略0(ゼロ)のフィニッシュレンズ(完成レンズ)100を得ることができる。
また、プリズム処方に基づくプリズム量分、基底方向が下がる方向に傾けることによって、切削加工される凹面12の高低差を少なくすることができる。よって、効率的な切削が可能となると共に、切削加工する切削装置200の加工可能範囲内に収め易くなる。さらに、切削加工により創成するレンズ面形状が、球面、トーリック面、回転対称非球面、非回転対称非球面、トーリック面と非球面とを合成した曲面、累進面又は累進面とトーリック面とを合成した曲面など複雑な曲面であっても、プリズム処方が付加され、プリズムのズレ量が略0(ゼロ)のレンズ面13を創成することができる。
以上の実施形態において、外面となるセミフィニッシュレンズ10の凸面11に、処方に基づく球面が形成された場合で説明したが、トーリック面、回転対称非球面、非回転対称非球面、トーリック面と非球面とを合成した曲面、累進面又は累進面とトーリック面とを合成した曲面の場合であっても良い。その場合には、研削加工及び研磨加工されてプリズム処方に基づくプリズムが付加されて形状創成されるレンズ面13は、処方に基づく曲面が創成される。
(a)〜(e)は本実施形態に係る眼鏡レンズの製造方法における主要工程毎のレンズの加工状態を示す模式図。 (a)は本実施形態に係るプリズム量の付加方法を説明するセミフィニッシュレンズ接着固定部の部分側面図であり、(b)は(a)中のa部を拡大して示す部分拡大図。 プリズム量の付加方法を示すセミフィニッシュレンズの接着固定部の部分側面図。 切削装置の概略構成を示す模式図。 セミフィニッシュレンズを切削加工する装置の部分拡大図。
符号の説明
10,60…眼鏡レンズ基材としてのセミフィニッシュレンズ、11…凸面、12…凹面、13…切削面、20…ブロック治具、21…注入孔、30…ブロック材、40…プリズムリング、50…研磨工具、51…筐体、52…ゴムシート、100…フィニッシュレンズ、200…切削装置、201…ベッド、202…X軸位置決め手段、205…ワーク軸回転手段、207…ワーク回転軸、208…ワークチャック、210…Y軸位置決め手段、212…Z軸位置決め手段、213…刃具回転手段、215…刃具、300…計算用コンピュータ、310…ホストコンピュータ、320…入力手段。

Claims (3)

  1. プリズム処方が付加された眼鏡レンズの製造方法であって、
    外面となる一方面に処方に基づく曲面が形成された眼鏡レンズ基材の、前記外面における前記眼鏡レンズ基材の中心を回転中心として、前記プリズム処方に基づくプリズム量分、基底方向が下がる方向に前記眼鏡レンズ基材を傾け、
    その後、前記眼鏡レンズの他方面の加工データを、前記中心を回転中心として前記プリズム量分、基底方向が下がる方向に傾け、
    前記他方面を切削加工して、前記プリズム処方が付加されたレンズ面形状を創成することを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。
  2. 請求項1に記載の眼鏡レンズの製造方法において、
    前記眼鏡レンズ基材の前記他方面の切削加工は、創成する前記レンズ面形状の加工面と加工回転軸との交点を切削中心とする製造データに基づいて行われることを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の眼鏡レンズの製造方法において、
    前記レンズ面形状が、少なくとも球面、トーリック面、回転対称非球面、非回転対称非球面、トーリック面と非球面とを合成した曲面、累進面又は累進面とトーリック面とを合成した曲面の内の一つであることを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。
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