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JP2010047529A - 筋萎縮抑制剤 - Google Patents

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JP2010047529A
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muscle atrophy
stigmasterol
muscle
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atrophy
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JP2008214008A
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Hiroaki Kamibayashi
博明 上林
Shinichi Ishida
真一 石田
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Lion Corp
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Lion Corp
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Abstract

【課題】筋萎縮抑制作用がより効果的かつ安全であり、長期に使用可能な筋萎縮抑制剤を提供する。
【解決手段】本発明に係る筋萎縮抑制剤は、スチグマステロールを有効成分として含有することを特徴とする。スチグマステロールは天然物から得られたものでも、合成物でも、同様に用いられる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、筋肉の萎縮を効果的に抑制する筋萎縮抑制剤に関するものである。
骨折等の怪我や罹病により長期に亘る臥床や安静を余儀なくされると、筋肉の萎縮が生じ、日常生活への復帰に時間がかかり、場合によっては、日常生活に支障を来すおそれもある。また、健康であっても、日常の運動不足や老化によって、筋肉の萎縮が生じ、同様に日常生活への支障が生じ得る。さらに、特殊なケースであるが、宇宙飛行などの無重力環境下におかれる人々にも、筋肉の萎縮が生じ、日常生活への順応に時間がかかることが知られている。
筋肉の萎縮が生じると、運動が困難になり、いわゆる生活の質が低下することになる。運動が困難になると、病人はさらに病状を悪化させ、老人は寿命を縮めることになりかねない。筋肉の萎縮が生じた場合、その回復には、適切な栄養を摂取しつつ、所定量の運動を持続的に実行することが重要であるとされている。かかる運動療法による筋肉の回復には、栄養の摂取量および運動量の設定が適切に行われ、かつ当人に継続実行する根気が必要とされる。そのため、怪我等によって一時的に運動不足となった健康者であれば、根気さえあれば、運動療法による筋肉の回復は可能であるが、病人や老人においては、運動療法による筋肉の回復ははなはだ困難であると言わざるを得ない。
そこで、病人や老人、さらには、何らかの理由で運動不足に陥った健康者が生活の質を低下させる原因となる筋肉の萎縮を生じないように抑制する薬剤や補助食品の開発が、検討され、従来、いくつかの提案がなされている。
例えば、特許文献1には、果実ポリフェノールを有効成分として含有する筋萎縮抑制組成物が提案されている。
また、特許文献2には、筋肉不使用症候群を治療あるいは予防する目的で、クレアチンを有効成分としたクレアチン経口補充療法剤が提案されている。
特開2001−089387号公報 特表2002−530330号公報
前記特許文献1に開示の筋萎縮抑制組成物は、運動不足などから誘引される廃用性筋萎縮に酸化ストレスが関与しているとの示唆情報に基づいて開発されたもので、抗酸化作用を有する果実ポリフェノールを有効成分として用いることにより原因と推定される酸化ストレスを低減して筋萎縮を抑制しようとする筋萎縮抑制剤である。しかしながら、筋萎縮の原因は、臨床的には、運動不足にあることはほぼ明らかであると考えられるが、生理的、病理的には、未だ明確になっていない。この特許文献1に記載のように酸化ストレスが筋萎縮を誘引する場合もあれば、他の原因に基づくものもあると考えられ、実際にかかる特定のポリフェノールの摂取によって全ての筋萎縮の抑制が可能であるわけではなく、効果的にも限界がある。
前記特許文献2に開示のクレアチン経口補充療法剤は、筋肉のエネルギー産生に重要な素材としてクレアチンを補充することにより、筋萎縮を含む筋肉不使用症候群を治療あるいは予防するための医療薬剤である。この医療薬剤は、老化に伴う運動能力の低下が身体のクレアチンレベルの低下に起因しているとの示唆情報に基づき開発されたものであり、クレアチンの経口補充によって、高齢者の運動能力を回復させ、筋肉の再生、維持を促進しようとするものである。しかしながら、筋萎縮の原因は、未だ十分に明らかになっているわけではないので、クレアチン補充以外の別のアプローチ法もありえる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その課題は、筋萎縮抑制作用がより効果的かつ安全であり、長期に使用可能な筋萎縮抑制剤を提供することにある。
前記課題を解決するために、本願発明者らが鋭意、実験、検討を重ねたところ、以下のような知見を得るに到った。
すなわち、長期に亘る摂取にも安全な化合物を対象にして、高い筋萎縮抑制作用を示す成分をスクリーニングした。
その結果、トウモロコシ油、ごま油などの植物油や魚油などの天然物から製造される安全な化合物であるスチグマステロールに、高い筋萎縮抑制作用があることを確認することができた。
スチグマステロールは、上記天然物から製造されたものであっても、合成されたものであっても、同様に筋萎縮抑制作用を有することも確認された。
本発明における筋萎縮抑制作用は、筋肉量の減少、筋肉の最大強度の減少、最大能力の減少、筋弛緩時間の増加、早発性筋肉疲労、糖取り込み量低下、脂質量の増加、筋肉エネルギー保持力の低下、筋肉血流の減少、運動制御障害などの筋肉に生じる減退症状を低減もしくは予防する作用である。
スチグマステロールについては、従来、スチグマステロールを含むフィトステロールに、動物における糖尿病及び糖尿病に伴う症状を改善する作用があることが知られている(特表2005−528353号公報)。しかしながら、従来、スチグマステロールに上述の筋萎縮を抑制する効果があることは、知られていない。
本発明者らは、天然物から得られる安全な化合物を対象に、筋萎縮抑制作用を有するか否か、有する場合、どの程度の効果が期待できるのかについて、度重なるスクリーニングをした結果、上述のように、スチグマステロールに格別顕著な筋萎縮抑制作用があることを知見するに到った。
本発明は、かかる知見に基づいてなされたものである。すなわち、本発明に係る筋萎縮抑制剤は、スチグマステロールを有効成分として含有することを特徴とする。
本発明の筋萎縮抑制剤において、有効成分であるスチグマステロールとしては、天然物から得られたものであってもよいし、合成物であってもよい。
本発明に係る筋萎縮抑制剤は、優れた筋萎縮抑制効果を発揮するスチグマステロールを有効成分として含有している。したがって、本発明に係る筋萎縮抑制剤を適宜に経口摂取、あるいは塗布などの外用により、罹病や怪我などにより長期に亘り運動不足となる場合などに生じる筋萎縮を効果的に抑制し、筋萎縮により生活の質が損なわれることを低減もしくは予防することが可能となる。
上述のように、本発明に係る筋萎縮抑制剤は、スチグマステロールを有効成分として含有することを特徴としている。
本発明における筋萎縮抑制作用は、筋肉量の減少、筋肉の最大強度の減少、最大能力の減少、筋弛緩時間の増加、早発性筋肉疲労、筋肉エネルギー保持力の低下、筋肉血流の減少、運動制御障害などの筋肉に生じる減退症状を低減もしくは予防する作用である。この筋萎縮作用は、有効成分であるスチグマステロールによって効果的にもたらされる。
本発明の筋萎縮抑制剤の必須有効成分として用いるスチグマステロールは、ナッツや大豆などの油分の多い植物に多く含まれる植物ステロールの一種である。植物ステロールは、通常の食生活で、成人が、野菜や穀物、果物、植物油などから、1日当たり100mg〜500mg摂取しているものと考えられており、人体に対する安全性に関して、問題のない化合物である。
本発明の筋萎縮抑制剤の必須有効成分として用いるスチグマステロールは、上述のように、種々の天然物から製造され得る。例えば、それらはトウモロコシ油及び他の植物油、小麦の胚芽油、大豆抽出物、米抽出物、米糠、ナタネ油、ヒマワリ油、ゴマ油のような植物油及び魚(及び他の海産源)油の加工から得られる。好ましくは、小豆、パセリ、タマネギ、サラダ菜、サツマイモ、きな粉、クロゴマなどから抽出するのが効率が良い。米国特許第4420427号明細書は、メタノールのような溶媒を使用する植物油スラッジからのステロールの製法を提示している。もう一つの方法として、米国特許第5770749号明細書に記載されている林業の副生成物であるトール油ピッチ又は石鹸から得られる。得られる抽出物は、通常、攪拌、遠心分離、ろ過、乳化などの適当な処置を施して製剤化される。
また、スチグマステロールの市販品としては、和光純薬株式会社製の「スチグマステロール(商品名)」、タマ生化学社製の「フィトステロール−G(商品名)」、三栄源エフ・エフ・アイ社製の「サンステロール(商品名)」などが挙げられる。
本発明の筋萎縮抑制剤中のスチグマステロールの含有量は、有効量であり、下限値は一義的には決定されないが、上限値は100質量%であってよい。含有量が100質量%であるとは、本発明の筋萎縮抑制剤がスチグマステロールのみから構成されている場合を意味する。
筋萎縮効果を得るためのスチグマステロールの推奨摂取量としては、0.01g/日から50g/日が好ましく、さらに好ましくは、0.5g/日から10g/日である。かかる範囲において、服用者の年齢、性別、健康状態によって、最適な摂取量、摂取方法、摂取回数、摂取期間を適宜に決めればよい。前記摂取量として50g/日より増やしても効果の増強は高原状態となるので不経済であり、0.01g/日未満とすると、筋萎縮抑制効果が期待できなくなる。
本発明の筋萎縮抑制剤の製剤化は、公知の製剤技術により行なうことができ、製剤中には適当な添加物も加えてもよい。本発明の筋萎縮抑制剤は経口的に投与するか、経皮的に投与するのが望ましい。
以下に、本発明にかかる筋萎縮抑制剤の実施例を説明する。なお、以下に示す実施例は、本発明を説明するための好適な例示であって、なんら本発明を限定するものではない。
(実施例1、2)
スチグマステロールのサンプルとして、スチグマステロールの含有量の異なる2種類の製品を用いた。これらサンプルを用いて、本発明に係る筋萎縮抑制剤の筋萎縮予防効果について評価した。
2種類のスチグマステロール製品として、スチグマステロールの含有量が95.2質量%であるタマ生化学社製の「フィトステロール−G(商品名)」(=実施例1)、およびスチグマステロールの含有量が99.9質量%である和光純薬株式会社製の「スチグマステロール(商品名)」(=実施例2)を使用した。
比較例のサンプルとして、果実ポリフェノール(比較例1)とクレアチン(比較例2)を用いた。果実ポリフェノールのサンプル(比較例1)としては、キッコーマン株式会社製の「グラヴィノールスーパー(商品名)を、クレアチンのサンプル(比較例2)としては、デグサバイオアクティブス社製の「クレアチンシトレート(商品名)」を用いた。また、対照例のサンプルとして、1%コーンスターチ(日本SLC社製)を用意した。
ラット(ウイスター系、♀、8週齢、各群10匹)へ、標準餌AIN−93G(日本SLC社製)に1%の割合で上記実施例1,2、比較例1,2、および対照例の各サンプルを添加したものを、1日15gづつ3週間摂取させた。
試験開始1週間目から試験終了最終日(試験開始から14日目)まで、ラットの右後肢をギプス固定し、筋萎縮を誘導した。試験終了最終日に右後肢を解剖し、ヒラメ筋の湿重量を測定した。筋萎縮抑制効果は、対照群の左後肢ヒラメ筋湿重量の平均値を100としたときの各群の右後肢ヒラメ筋湿重量の平均値の相対値(以下、ヒラメ筋重量率という)により求めた。すなわち、ヒラメ筋重量率が高いと筋萎縮抑制効果が高いと言える。測定結果を下記(表1)に併記した。
Figure 2010047529
(表1)から明らかなように、スチグマステロールを含有する実施例1,2は、筋萎縮効果を持たないコンースターチ(対照群)に比べて、ヒラメ筋重量率が高く、筋萎縮予防効果を有することが確認できた。また、筋萎縮効果が知られている果実ポリフェノール(比較例1)やクレアチン(比較例2)と比べても、ヒラメ筋重量率が高く、良好な筋萎縮予防効果を有することが確認できた。
以上の結果より。スチグマステロールは良好な筋萎縮予防効果を有することが分かった。
本発明の筋萎縮抑制剤の使用形態としては、経口剤または皮膚外用剤として用いることが好ましい。以下に、本発明の筋萎縮抑制剤を経口剤として用いた配合例(2例)、皮膚外用剤として用いた配合例(2例)とを例示する。
(配合例1:内服液(経口剤))
和光純薬株式会社製の「スチグマステロール(商品名)」:1000mg、ビタミンB1硝酸塩:10mg、アスコルビン酸:500mg、マルチトール:15000mg、ビタミンB6:10mg、イノシトール:50mg、無水カフェイン:20mg、リンゴ酸:150mg、クエン酸:700mg、クエン酸ナトリウム:適量、グリセリン:60mg、安息香酸ナトリウム:70mg、および香料:微量を内服液成分とし、これらを精製水に混合し、溶解して、100mlの内服液(pH=4.5)を得た。
(配合例2:タブレット(経口剤))
和光純薬株式会社製の「スチグマステロール(商品名)」:1000mg、ゼラチン:130g、グリセリン:70g、水:100g、およびパラオキシ安息香酸エチル:0.5gを、加熱し攪拌して、均一なゼラチン分散液(L1)を得た。
一方、酵素分解レシチン:100gとグリチルリチン酸ジカリウム:0.4gを、小麦胚芽油:200gにホモミキサーを用いて分散させて均一な溶液状の小麦胚芽油液(L2)とした。
上記ゼラチン分散液(L1)を直径12mmのアルミ製のカプセル用の型に押し出し、ゼラチンカプセルを得た。
次いで、小麦胚芽油液(L2)をノズルによって押し出して前記ゼラチンカプセル内に注入し、充填、冷却、乾燥した。これにより液状の小麦胚芽油液(L2)の充填されたゼラチンのゲル状外層を有する固形製剤(タブレット経口剤:ゲル状組成物)を得た。
上記固形製剤1個あたりの組成および組成量を以下に示す。
スチグマステロール:1mg(筋萎縮抑制剤:外層)
ゼラチン:130mg(外層)
グリセリン:70mg(外層)
パラオキシ安息香酸エチル:0.5mg(外層)
酵素分解レシチン:50mg:(矯味、矯臭成分:内層)
グリチルリチン酸ジカリウム:0.5mg(矯味、矯臭成分:内層)
小麦胚芽油 100mg:(内層)
以上、合計:352mg
(配合例3:貼付液(皮膚外用剤))
下記に示す油層成分および水層成分を用意した。
(水層成分)
和光純薬株式会社製の「スチグマステロール(商品名)」:1000mg、セトステアリルアルコール:4.0g、モノステアリン酸グリセリン:2.0g、POE(20)ソルビタンモノラウレート:2.0g、グリコ-ル酸:0.2g、サリチル酸:0.1g、局方イオウ:5.0g、ジグリセリン:5.0g、レゾルシンーラボナイト複合体:1.0g、水酸化ナトリウム:適量。
(油層成分)
スクワラン:10.0g、流動パラフィン:3.0g、蜜ロウ:2.0g。
香料:微量、精製水:バランス。
上記油層成分および水層成分を別々に70℃で加熱した後、混合し乳化した。これを冷却しながら途中で香料を加えて、さらに室温まで冷却し、100gの貼付液(皮膚外溶剤)を得た。
(配合例4:貼付剤シート(皮膚外用剤)
ポリエチレングリコール400(質量平均分子量400):10.00g、和光純薬株式会社製の「スチグマステロール(商品名)」:1000mg、L−メントール:2.00gを混合溶解して混合溶液(L3):15.75gを得た。
次に、150℃に加熱したゴム系粘着剤SIS(商品名「クレイトンD−1107」、クレイトンポリマージャパン社製):73.7gに対して、脂環族炭化水素(商品名「アルコンP−100」、荒川化学社製)を110.55gの割合で混合して、粘着成分(M):184.25gを得た。
次に、上記混合溶液(L3):15.75gと、上記粘着成分(M):184.25gとを加えて混合し、膏体組成物:200gを得た。
次いで、上記膏体組成物を、ポリエチレンテレフタレート(PET、ライナー)上に、塗工量(膏体質量)が乾燥後に100g/mになるようにホットメルト法により塗工して、シート状の膏体を得た。
最後に、ポリウレタンフィルム/ポリエステルニット積層支持体(ニット目付け:30g/m、厚さ:180μm、透湿度:2200g、透明度:49)を用いて、上記膏体の膏面を被覆し、貼付剤シートを得た。
以上のように、本発明にかかる筋萎縮抑制剤は、優れた筋萎縮抑制効果を発揮するスチグマステロールを有効成分として含有している。したがって、本発明に係る筋萎縮抑制剤を適宜に摂取することにより、罹病や怪我などにより長期に亘り運動不足となる場合などに生じる筋萎縮を効果的に抑制し、筋萎縮により生活の質が損なわれることを低減もしくは予防することが可能となる。

Claims (2)

  1. スチグマステロールを有効成分として含有する筋萎縮抑制剤。
  2. 経口又は皮膚外用であることを特徴とする請求項1に記載の筋萎縮抑制剤。
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