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JP2010046688A - はんだ付け用フラックス及びはんだ付け方法 - Google Patents

はんだ付け用フラックス及びはんだ付け方法 Download PDF

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JP2010046688A JP2008212655A JP2008212655A JP2010046688A JP 2010046688 A JP2010046688 A JP 2010046688A JP 2008212655 A JP2008212655 A JP 2008212655A JP 2008212655 A JP2008212655 A JP 2008212655A JP 2010046688 A JP2010046688 A JP 2010046688A
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JP2008212655A
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Masahiro Adachi
昌弘 足立
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Uchihashi Estec Co Ltd
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Uchihashi Estec Co Ltd
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Abstract

【課題】有機ハロゲン化物をはんだ付け用フラックスとして使用するに当たり、有機ハロゲン化物の活性化温度が、その有機ハロゲン化物と共存されるはんだの金属の種類により左右されることをことを考慮して、はんだに応じ的確な有機ハロゲン化物を選択する。
【課題手段】Snを含む鉛フリー多元合金はんだに対するフラックスであり、多元合金はんだと共存下での示差熱測定における発熱ピークが前記多元合金はんだの融点ピーク未満で、かつ90℃以上の範囲に存する少なくとも一種の有機ハロゲン化物aと、同発熱ピークが330℃以下で、かつ同多元合金はんだの融点ピーク以上の範囲に存する少なくとも一種の有機ハロゲン化物bとを含有している。
【選択図】なし

Description

本発明は、はんだ付け用フラックス及びはんだ付け方法に関するものである。
はんだ付け用フラックスは、母材表面の酸化膜を除去し、母材及び溶融はんだを覆い空気から遮断して酸化を防止し、はんだのぬれ性を高めて作業性(はんだ付け作業性)を促進し、母材表面のはんだ付着性を改善するなどの役目を果たしている。
はんだ付け後にはフラックス残渣が生成され、旧来においてはフラックス残渣を洗浄除去していたが、近来では、環境保全に基づく溶剤使用排除の点から、フラックス残渣を残すことが一般的になってきている。その結果、フラックス残渣の非水溶性、耐銅版腐食性、絶縁抵抗等の要件が求められるようになった。
フラックスの主剤はロジンである。而るに、ロジン単独では、はんだ付け作業性、ボイド・ツララ・クラック等の外観性、フラックス残渣の耐水溶抵抗、フラックス残渣の耐腐食性、フラックス残渣の絶縁抵抗等の要件を充足させ得ない。
そこで、はんだ付け用フラックスにおいては、ロジンに活性剤やその他の添加剤を配合することが常套手段とされている。
前記活性剤として多くのものが提案されているが、その一つとして有機ハロゲン化物が知られている。(特許文献1、特許文献2など)
特開平08−155676号公報 特開2001−138089号公報 有機ハロゲン化物においては、所定の温度でハロゲンを解離して活性を呈するが、本発明者の鋭意検討結果によれば、鉛フリーのはんだでは、はんだ共存下でのハロゲン解離温度(活性化温度)と有機ハロゲン化物単独下でのハロゲン解離温度(活性化温度)との間に差があることが確認された。これは、はんだの特定の金属が有機ハロゲン化物のハロゲンの解離に対し触媒として作用すること、または金属表面と反応することが原因であると推定される。従って、有機ハロゲン化物の活性化温度は、はんだ金属の種類により変化するものと認められる。
図8の(イ)は、有機ハロゲン化物の一つである2,2,2-トリブロモエタノールとSn−Ag−Cuはんだ粉末(Sn-3.0
g-0.5 u)との混合試料の示差熱測定曲線を示し、温度イ−イ’間で2,2,2-トリブロモエタノールが溶融し(状態変化に基づく吸熱)、温度ロ−ロ’間で2,2,2-トリブロモエタノールが発熱分解し、温度ハ−ハ’間ではんだの溶融に伴う吸熱が発生している。
図8の(ロ)は、前記2,2,2-トリブロモエタノールとSn−Bi(Sn−58Bi)はんだ粉末との混合試料の示差熱測定曲線を示し、温度イ−イ’間で2,2,2-トリブロモエタノールが溶融し、温度ロ−ロ’間ではんだが溶融し、温度ハ−ハ’間で2,2,2-トリブロモエタノールが発熱分解している。 従って、有機ハロゲン化物をはんだ付け用フラックスの活性剤として使用すると、はんだ金属に応じてそのフラックスの活性化温度が相違し、例えば鉛系はんだに対し活性剤として有用な有機ハロゲン化物が、Sn−Ag−Cuはんだのフラックスの活性剤として有効か否か、特定の合金のはんだに対し、そのはんだ融点よりも低温側で活性作用を呈する有機ハロゲン化物aと高温側で活性作用を呈する有機ハロゲン化物bをフラックスに添加する技術的意義を、そのはんだの合金系が変われば保証し得ない、などの問題が生じる。
本発明の目的は、有機ハロゲン化物をはんだ付け用フラックスとして使用するに当たり、有機ハロゲン化物の活性化温度が、その有機ハロゲン化物と共存されるはんだの金属の種類により左右されることを考慮して、はんだに応じ的確な有機ハロゲン化物を選択し、前記はんだ付け作業性、ボイド・ツララ・クラック等の外観性、フラックス残渣の耐水溶抵抗、フラックス残渣の耐腐食性、フラックス残渣の絶縁抵抗等の何れの要件をも良好に充足させえるはんだ付け用フラックスははんだ付け方法を提供することにある。
請求項1に係るはんだ付け用フラックスは、Sn基鉛フリーはんだに対するフラックスであり、はんだと共存下での示差熱測定における発熱ピークが前記はんだの融点ピーク未満で、かつ90℃以上の範囲に存する少なくとも一種の有機ハロゲン化物aと、同発熱ピークが320℃以下で、かつ前記多元合金はんだの融点ピーク以上の範囲に存する少なくとも一種の有機ハロゲン化物bとを含有していることを特徴とする。
請求項2に係るはんだ付け用フラックスは、請求項1のはんだ付け用フラックスにおいて、Sn基鉛フリーはんだの融点が170℃以上240℃以下であり、有機ハロゲン化物a、bが2,2,2-トリブロモエタノール、2,3-ジブロモ-2-ブテン-1,4-ジオール、イソシアヌル酸トリス(2,3-ジブロモプロピル)、2,2-ビス[3,5-ジブロモ-4-(2,3-ジブロモプロポキシ)フェニル]プロパンから選択されていることを特徴とする。
請求項3に係るはんだ付け用フラックスは、請求項1または2のはんだ付け用フラックスにおいて、Sn基鉛フリーはんだが、Sn、Ag、Cu、Bi、In、Zn、Sb、Ni、Ga、Ge、Co、Al、Si、Pからなる群より選択された一種または二種以上からなるはんであることを特徴とする。
請求項4に係るはんだ付け方法は、Sn基鉛フリーはんだに対し、該はんだの融点ピークよりも低温側で活性作用を呈する有機ハロゲン化物a及び高温側で活性作用を呈する有機ハロゲン化物bをフラックスに添加してはんだ付けを行う方法であり、前記有機ハロゲン化物aに前記はんだ合金共存下での示差熱測定での発熱ピークが前記低温側に存する有機ハロゲン化物を使用し、前記有機ハロゲン化物bに前記はんだ合金共存下での示差熱測定での発熱ピークが前記高温側に存する有機ハロゲン化物を使用することを特徴とする。
請求項5に係るヤニ入りはんだは、フラックスが請求項1〜3何れかのはんだ付け用フラックスであることを特徴とする。
請求項6に係るソルダペーストは、フラックスが請求項1〜3何れかのはんだ付け用フラックスであることを特徴とする。
はんだ付け用フラックスの活性剤として使用する有機ハロゲン化物においては、はんだ金属が有機ハロゲン化物のハロゲン解離に対し触媒として作用し、または金属表面と反応してハロゲン解離が生じる温度は、有機ハロゲン化物と共存されるはんだ金属の種類によって相違する。
而るに、本発明では、使用するはんだと有機ハロゲン化物との共存サンプルの示差熱曲線を測定し、はんだの融点ピークよりも低温側に発熱ピークを生じる有機ハロゲン化物aと、はんだの融点ピークよりも高温側に発熱ピークを生じる有機ハロゲン化物bとを活性剤としてフラックスに添加しているから、そのはんだの金属の種類に対応してはんだ融点よりも低温側及び高温側の両温度域で活性作用を的確に営ませることができる。
従って、はんだ溶融前での母材表面の酸化膜の除去、はんだ溶融後での溶融はんだの酸化防止及びはんだの優れたぬれ性によるはんだ付け作業の促進等を良好に達成できる。
図1の(イ)は、本発明において使用する有機ハロゲン化物aと使用するはんだとの共存下での一般的な示差熱測定曲線を示し、温度イ−イ’間において有機ハロゲン化物aが固体から液体に溶融し、吸熱のために降下の融点ピークを呈し、温度ロ−ロ’間において有機ハロゲン化物aがハロゲンを解離して活性化金属表面との反応により発熱ピークを呈し、温度ハ−ハ’間においてはんだが固体から液体へと溶融し、吸熱のために降下の融点ピークを呈している。
図1の(ロ)は、本発明において使用する有機ハロゲン化物bと使用するはんだとの共存下での一般的な示差熱測定曲線を示し、温度イ−イ’間において有機ハロゲン化物bが固体から液体へと溶融し、吸熱のために降下の融点ピークを呈し、温度ハ−ハ’間においてはんだが固相から液相へと変態して溶融し、吸熱のために降下の融点ピークを呈し、温度ロ−ロ’間において有機ハロゲン化物bがハロゲンを解離して活性化金属表面との反応により発熱ピークを呈している。 前記有機ハロゲン化物aははんだ溶融前での母材表面の酸化膜除去を狙い、有機ハロゲン化物bは溶融はんだのぬれを促進することを狙っている。
本発明において、低温側の下限を90℃した理由は、フラックスが固体状態である間に活性剤を働かせても、フラックスの毛細管現象による隙間への浸透、フラックスの拡がり等が起こらず、活性剤の有効利用が叶わないからである。
高温側の上限を320℃とした理由は、発熱ピークが320℃を越える有機ハロゲン化物bを使用すると、その有機ハロゲン化物の活性化が未完のままとなり、活性剤の有効利用に沿わないからである。
有機ハロゲン化物としては、2,2,2-トリブロモエタノール、トリブロモメチルフェニルスルホン、2,3-ジブロモ-2-ブテン-1,4-ジオール、ペンタエリスリトールトリブロミド、イソシアヌル酸トリス(2,3-ジブロモプロピル)
、2,2-ビス[3,5-ジブロモ-4-(2,3-ジブロモプロポキシ)フェニル]プロパンなどが挙げられる。
フラックスに対する有機ハロゲン化物a、有機ハロゲン化物bのそれぞれの添加量は、0.2〜4.0%とされる。0.2%未満では活性化作用が不充分となり、4.0%を超えるとフラックス残渣の銅版腐食性を保証し難くなるからである。好ましくは、0.5%〜3,0%とされる。
ハロゲンが塩素、フッ素、沃素である有機ハロゲン化物の使用も可能である。
本発明のフラックスが使用されるはんだは、融点が170℃〜240℃のSn基の鉛フリーはんだであり、Sn、Ag、Cu、Bi、In、Znから選ばれる少なくとも一種の合金である。
たとえば、Sn−3.0Ag−0.5Cu(Ag:3.0質量%、Cu:0.5質量%、残部Sn。固相線温度217℃、液相線温度219℃)、Sn−0.3Ag−0.7Cu(固相線温度217℃、液相線温度227℃)、
Sn−1.0Ag−0.7Cu(固相線温度217℃、液相線温度227℃)、Sn−0.7Cu(固相線温度227℃、液相線温度228℃)、Sn−3.0Cu(固相線温度227℃、液相線温度312℃)、Sn−3.5Ag(固相線温度221℃、液相線温度221℃)、Sn−3.5Ag−0.5Bi−8In(固相線温度196℃、液相線温度206℃)、Sn−2.5Ag−1.0Bi−0.5Cu(固相線温度214℃、液相線温度217℃)、Sn−8Zn−3Bi(固相線温度187℃、液相線温度196℃)、Sn(固相線温度234℃、液相線温度234℃)が挙げられる。
これらのはんだに対し、Sn、Ag、Cu、Bi、In、Zn、Sb、Ni、Ga、Ge、Co、Al、Si、Pからなる群より選択された一種または二種以上の金属を添加することもできる。
前記Sn−Ag−CuはんだやSn−Cuはんだに対する有機ハロゲン化物aとしては、2,2,2-トリブロモエタノール(融点:82℃。120℃〜140℃の間に発熱ピークを持つ)、2,3-ジブロモ-2-ブテン-1,4-ジオール(融点:110
℃。140℃〜180℃の間に発熱ピークを持つ)、ペンタエリスリトールトリブロミド(融点:69℃。180℃〜210℃の間に発熱ピークを持つ)を使用でき、有機ハロゲン化物bとしては、イソシアヌル酸トリス(2,3-ジブロモプロピル)(融点:120℃。270℃〜300℃の間に発熱ピークを持つ)、2,2-ビス[3,5-ジブロモ-4-(2,3-ジブロモプロポキシ)フェニル]プロパン(融点:110℃。300℃〜320℃の間に発熱ピークを持つ)を使用できる。
本発明に係るフラックスにおいては、ロジンまたはそれらの誘導体の1種類または2種類以上を主成分とし、活性剤として前記有機ハロゲン化物の外、アミン有機酸塩や、アミンハロゲン塩、ハロゲン化物やその他酸化防止剤など添加剤を加えることができる。
使用されるロジンとしては、ウッドロジン、ガムロジン、トールロジン、不均化ロジン、水添ロジン、完全水添ロジン、マレイン酸変性ロジン、ロジンエステルなどが挙げられる。
活性剤としてアミンではエチルアミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミンなどの1級アミン、ジエチルアミン、ジエタノールアミン、ジフェニルアミンなどの2級アミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、などの3級アミンが挙げられこれらを単体で、またはその有機酸塩やハロゲン化水素酸塩として用いることができる。他のアミン類としてテトラエチルアンモニウム塩などの4級アミン、ジフェニルグアニジンやジフェニル尿素などが挙げられる。有機酸としては、ジグリコール酸、アジピン酸、グルタル酸、ドデカン二酸、プロピオン酸、コハク酸、マレイン酸などが挙げられる。
また、これらの組成にポリエチレンワックスや、エステルワックスなどを添加することもでき、冷熱サイクルに対する性能を向上させるためにはんだ付け性に大きな影響が出ない範囲で熱可塑性樹脂やその他ポリマーを添加することができる。
本発明をソルダーペーストに適用する場合は、上記の組成にエチレングリコール、グリセリン、へキシレングリコールまたはそれらのエステルといった高沸点溶剤に、硬化ヒマシ油、ポリアミド系ワックスなど、高融点ワックスを添加することができる。
本発明を液状フラックスに適用する場合は、上記組成のフラックスをイソプロピルアルコール、キシレン、酢酸ブチルなどの溶剤に適当な濃度で溶解させることができる。
〔実施例1〕
実施形態は、ヤニ入りはんだであり、はんだにはSn-3.0Ag-0.5Cuを使用した。
有機ハロゲン化物aには2,2,2-トリブロモエタノールを使用し。有機ハロゲン化物bにはイソシアヌル酸トリス(2,3-ジブロモプロピル)を使用した。
2,2,2-トリブロモエタノールとSn-3.0Ag-0.5Cu粉(溶融開始温度217℃、凝固開始温度219℃)との混合試料(2,2,2-トリブロモエタノールの質量%は50)の示差熱測定曲線(示差熱測定装置Thermo plus TG8120 リガク 社製を使用。測定試料重量20mg、昇温速度10℃/分とした。以下、同じ)は図2の通りであり、nは2,2,2-トリブロモエタノールの溶融ピークを、mは2,2,2-トリブロモエタノールの発熱ピークを、sはんだの溶融ピークをそれぞれ示している。
イソシアヌル酸トリス(2,3-ジブロモプロピル)とSn-3.0Ag-0.5Cu粉との混合試料(イソシアヌル酸トリス(2,3-ジブロモプロピル)質量%は50)の示差熱測定曲線は図4の通りであり、nはイソシアヌル酸トリス(2,3-ジブロモプロピル)の溶融ピークを、sはんだの溶融ピークを、mはイソシアヌル酸トリス(2,3-ジブロモプロピル)の発熱ピークをそれぞれ示している。
WWロジン76%、水添ロジン20%、2,2,2-トリブロモエタノール2%、イソシアヌル酸トリス(2,3-ジブロモプロピル)2%を加熱下で溶融混合してフラックスを調製した。更に、このフラックスを加熱軟化させてSn-3.0Ag-0.5Cuはんだ中空管に入れ、外径1.0mmφに線引きしてヤニ入りはんだを製作した。
このヤニ入りはんだを、次の試験により評価した。
はんだ付け性試験:350℃設定のはんだ付けロボットを使用し、片面ユニバーサル基盤に100点はんだ付け行い、不良無しのものを○、不良10%未満のものを△、不良10%以上のものを×と評価した。
ボイド数試験:はんだ付け性試験の100点はんだ付け箇所の何れにもボイドの無かったものを○、ボイド個数が5%未満のものを△、5%以上のものを×と評価した。
水溶液抵抗試験:フラックス残渣の水溶液抵抗をJIS Z 3197記載の方法により測定し、高いものを○、中のものを△、低いものを×と評価した。
銅版腐食試験:JIS
Z 3197の銅版腐食に準じて行い、腐食なしのものを○、腐食は無いが初期にフラックスの一部が緑化したものを△、腐食ありのものを×と評価した。
絶縁抵抗試験:JIS Z 3197に準じ85℃RH85%−RH90%で行い、高抵抗のものを○、中抵抗のものを△、低抵抗のものを×と評価した。
実施例1の評価結果は表2に示す通りである。
Figure 2010046688
Figure 2010046688
〔実施例2〕
表1に示す通り、実施例1では、高温側の有機ハロゲン化物bとして、イソシアヌル酸トリス(2,3-ジブロモプロピル)を使用しているのに対し、実施例2では、高温側の有機ハロゲン化物bとして、2,2-ビス[3,5-ジブロモ-4-(2,3-ジブロモプロポキシ)フェニル]プロパンを使用した以外、実施例1と同じとした。
2,2-ビス[3,5-ジブロモ-4-(2,3-ジブロモプロポキシ)フェニル]プロパンとSn-3.0Ag-0.5Cu粉との混合試料(2,2-ビス[3,5-ジブロモ-4-(2,3-ジブロモプロポキシ)フェニル]プロパンの質量%は50)の示差熱測定曲線は図5の通りであり、nは2,2-ビス[3,5-ジブロモ-4-(2,3-ジブロモプロポキシ)フェニル]プロパンの溶融ピークを、sはんだの溶融ピークを、mは2,2-ビス[3,5-ジブロモ-4-(2,3-ジブロモプロポキシ)フェニル]プロパンの発熱ピークをそれぞれ示している。
実施例2の評価結果は表2に示す通りである。
〔実施例3〕
表1に示す通り、実施例1では、低温側の有機ハロゲン化物aとして2,2,2-トリブロモエタノールを2%使用しているのに対し、実施例3では、2,2,2-トリブロモエタノール1%と2,3-ジブロモ-2-ブテン-1,4-ジオール1%を使用し、実施例1では高温側の有機ハロゲン化物bとして、イソシアヌル酸トリス(2,3-ジブロモプロピル)を使用しているのに対し、実施例3では、高温側の有機ハロゲン化物bとして、実施例2と同様に2,2-ビス[3,5-ジブロモ-4-(2,3-ジブロモプロポキシ)フェニル]プロパンを使用した以外、実施例1と同じとした。
2,3-ジブロモ-2-ブテン-1,4-ジオールとSn-3.0Ag-0.5Cu粉との混合試料(2,3-ジブロモ-2-ブテン-1,4-ジオール の質量%は50)の示差熱測定曲線は図3の通りであり、nは2,3-ジブロモ-2-ブテン-1,4-ジオールの溶融ピークを、mは2,3-ジブロモ-2-ブテン-1,4-ジオールの発熱ピークを、sはんだの溶融ピークをそれぞれ示している。
実施例3の評価結果は表2に示す通りである。
〔実施例4〕
実施例1では有機ハロゲン化物aに2,2,2-トリブロモエタノール2%を使用しているのに対し、実施例4では2,2,2-トリブロモエタノール1%と少なくし、実施例1では有機ハロゲン化物bとしてイソシアヌル酸トリス(2,3-ジブロモプロピル)の2%を使用しているのに対し、実施例4では、有機ハロゲン化物bとしてイソシアヌル酸トリス(2,3-ジブロモプロピル)の2%と2,2-ビス[3,5-ジブロモ-4-(2,3-ジブロモプロポキシ)フェニル]プロパンの1%を使用している点を除けば、実施例2に同じである。
実施例4の評価結果は表2に示す通りである。
実施例1〜4は、はんだ付け性試験、ボイド数試験、水溶液抵抗試験、銅版腐食試験、絶縁抵抗試験の何れにも合格している。
〔比較例1〕
表1に示す通り、活性剤として発熱ピークが90℃に達しない有機ハロゲン化物である常温で液体の2,3-ジブロモプロパノールを使用した以外、実施例1に同じとした。
2,3-ジブロモプロパノールとSn-3.0Ag-0.5Cu粉との混合試料(2,3-ジブロモプロパノールの質量%は50)の示差熱測定曲線は図6の通りであり、mは2,3-ジブロモプロパノールの発熱ピークを、sはんだの溶融ピークをそれぞれ示している。
〔比較例2〕
表1に示す通り、活性剤として、はんだの融点よりも低温側で活性を呈する有機ハロゲン化物aである2,2,2-トリブロモエタノールのみを使用した以外、実施例1に同じとした。
〔比較例3〕
表1に示す通り、活性剤として発熱ピークが330℃を超える有機ハロゲン化物であるデカブロモジフェニルエーテルを使用した以外、実施例1に同じとした。
デカブロモジフェニルエーテルとSn-3.0Ag-0.5Cu粉との混合試料(デカブロモジフェニルエーテルの質量%は50)の示差熱測定曲線は図7の通りであり、nはデカブロモジフェニルエーテルの溶融ピークを、sはんだの溶融ピークを、mはデカブロモジフェニルエーテルの発熱ピークをそれぞれ示している。
〔比較例4〕
表1に示す通り、活性剤として、はんだの融点よりも高温側で活性を呈する有機ハロゲン化物bである2,2-ビス[3,5-ジブロモ-4-(2,3-ジブロモプロポキシ)フェニル]プロパンを使用した以外、実施例1に同じとした。
〔比較例5〕
表1に示す通り、活性剤として、はんだの融点よりも低温側で活性を呈する有機ハロゲン化物aである2,3-ジブロモプロパノールとはんだの融点よりも高温側で活性を呈する有機ハロゲン化物bであるデカブロモジフェニルエーテルを使用した以外、実施例1に同じとした。
〔比較例6〕
表1に示す通り、活性剤として、はんだの融点よりも低温側で活性を呈する有機ハロゲン化物aである2,2,2-トリブロモエタノールと2,3-ジブロモ-2-ブテン-1,4-ジオールを使用した以外、実施例1に同じとした。
〔比較例7〕
表1に示す通り、活性剤として、はんだの融点よりも高温側で活性を呈する有機ハロゲン化物bであるイソシアヌル酸トリス(2,3-ジブロモプロピル)と2,2-ビス[3,5-ジブロモ-4-(2,3-ジブロモプロポキシ)フェニル]プロパンを使用した以外、実施例1に同じとした。
〔比較例8〕
表1に示す通り、活性剤として汎用されているトリエチルアミン臭化水素酸塩を使用した以外、実施例1に同じとした。
比較例1〜8の評価結果は、表2に実施例1〜4の評価結果に併記して示してある。
表2から明らかな通り、比較例においては、一部の特性は良好となるが、どれもその他の試験で悪影響がでることが確認できる。これに対し本発明によれば、はんだ付け性試験、ボイド数試験、水溶液抵抗試験、銅版腐食試験、絶縁抵抗試験の何れにおいても、良好な結果となる。
本発明において活性剤使用として使用する有機ハロゲン化物a、bの特性を示す示差熱曲線である。 Sn−Cu−Agはんだと2,2,2-トリブロモエタノールとの混合物の示差熱測定曲線を示す図である。 Sn−Cu−Agはんだと2,3-ジブロモ-2-ブテン-1,4-ジオールとの混合物の示差熱測定曲線を示す図である。 Sn−Cu−Agはんだとイソシアヌル酸トリス(2,3-ジブロモプロピル)との混合物の示差熱測定曲線を示す図である。 Sn−Cu−Agはんだと2,2-ビス[3,5-ジブロモ-4-(2,3-ジブロモプロポキシ)フェニル]プロパンとの混合物の示差熱測定曲線を示す図である。 Sn−Cu−Agはんだと2,3-ジブロモプロパノールとの混合物の示差熱測定曲線を示す図である。 Sn−Cu−Agはんだとデカブロモジフェニルエーテルとの混合物の示差熱測定曲線を示す図である。 有機ハロゲン化物をフラックスの活性剤として使用する場合、はんだ金属の種類により活性化温度が相違することを示す示差熱測定曲線である。
符号の説明
m 有機ハロゲン化物の溶融ピーク
n 有機ハロゲン化物の発熱ピーク
s はんだの溶融ピーク

Claims (6)

  1. Sn基鉛フリーはんだに対するフラックスであり、はんだと共存下での示差熱測定における発熱ピークが前記はんだの融点ピーク未満で、かつ90℃以上の範囲に存する少なくとも一種の有機ハロゲン化物aと、同発熱ピークが320℃以下で、かつ前記多元合金はんだの融点ピーク以上の範囲に存する少なくとも一種の有機ハロゲン化物bとを含有していることを特徴とするはんだ付け用フラックス。
  2. Sn基鉛フリーはんだの融点が170℃以上240℃以下であり、有機ハロゲン化物a、bが2,2,2-トリブロモエタノール、2,3-ジブロモ-2-ブテン-1,4-ジオール、イソシアヌル酸トリス(2,3-ジブロモプロピル)、2,2-ビス[3,5-ジブロモ-4-(2,3-ジブロモプロポキシ)フェニル]プロパンから選択されていることを特徴とする請求項1記載のはんだ付け用フラックス。
  3. Sn基鉛フリーはんだが、Sn、Ag、Cu、Bi、In、Zn、Sb、Ni、Ga、Ge、Co、Al、Si、Pからなる群より選択された一種または二種以上からなるはんであることを特徴とする請求項1または2記載のはんだ付け用フラックス。
  4. Sn基鉛フリーはんだに対し、該はんだの融点ピークよりも低温側で活性作用を呈する有機ハロゲン化物a及び高温側で活性作用を呈する有機ハロゲン化物bをフラックスに添加してはんだ付けを行う方法であり、前記有機ハロゲン化物aに前記はんだ合金共存下での示差熱測定での発熱ピークが前記低温側に存する有機ハロゲン化物を使用し、前記有機ハロゲン化物bに前記はんだ合金共存下での示差熱測定での発熱ピークが前記高温側に存する有機ハロゲン化物を使用することを特徴とするはんだ付け方法。
  5. フラックスが請求項1〜3何れか記載のはんだ付け用フラックスであることを特徴とするヤニ入りはんだ。
  6. フラックスが請求項1〜3何れか記載のはんだ付け用フラックスであることを特徴とするソルダペースト。
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