JP2010041790A - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
例えばIGBT素子をスイッチングしたときに生ずるコレクタ−エミッタ間電圧Vceとコレクタ電流Icの関係は、図7の模式図に示したようになる。この図からわかるように電力変換装置においては、ターンオフ時のコレクタ−エミッタ間電圧Vceの跳ね上がり(スイッチングサージ)や、ターンオン時のコレクタ電流Icの跳ね上がりが生ずる。そしてこのスイッチングサージが半導体スイッチング素子の耐圧を超えると、素子破壊を招くことから電力変換装置の信頼性に大きく関わることになる。また、このようなスイッチング時に生ずる電圧、電流の急峻な変化や、これらの急激な変化に伴って生ずる共振現象は大きなノイズ源になる。このノイズ源は、電力変換装置の周囲から空間を伝播して放射されて放射ノイズとなったり、電力変換装置に接続されているケーブルや電力変換装置の近傍に配置されたケーブルを伝播して伝導ノイズになったりする。
このようなスイッチングサージを抑制するには、図9に示すように、スナバダイオードDsとスナバ抵抗Rsとで構成した並列回路にコンデンサCsを直列に接続したスナバ回路をスイッチング素子と並列に接続する対策方法や、特に図示しないがスイッチング素子の直近に高周波特性の優れたコンデンサを追加する対策方法が一般的である。
本発明は、上述した問題を解決するべくなされたものであって、その目的は、半導体スイッチング素子を有する電力変換装置において、スイッチングサージの抑制とノイズ対策を同時に実現可能な電力変換装置を提供することにある。
或いは本発明の電力変換装置は、直流電源ラインと、この直流電源ラインによって供給される直流電圧をスイッチングによって変換して出力する電力変換部とを備えた電力変換装置であって、前記直流電源ラインは、該直流電源ラインと並列にコンデンサと抵抗器とを直列に接続した直列回路が接続されることを特徴としている。
好ましくは前記直流電源ラインは、正および負の電源ラインを有し、これら電源ライン間に直流電圧値を安定化させる直流電圧安定化コンデンサを備えることが望ましい。
或いは前記電力変換部は、入力された直流電圧をスイッチングして別の直流電圧に変換して出力する直流チョッパとして構成される。
尚、配線インダクタンスLs1,Ls2は、前述したようにプリントパターンやブスバーに存在するインダクタンスであって、一般には回路図に表されないものである。そのためコンデンサCs1,Cs2は、配線インダクタンスが形成される位置に接続すべきであるものの回路図上には表しにくい。しかしながら、直流電源ライン6,7上で一般的に大きな配線インダクタンスが形成される場所は、直流電源部(図1では直流中間コンデンサCdcである)とスイッチング素子間を跨ぐようにして可能な限り短い配線で直流電源ライン6,7にそれぞれコンデンサCs1,Cs2を接続するとよい。
また、本発明の電力変換装置は、直流電源ライン6,7に存在する配線インダクタンスLs1,Ls2と並列にコンデンサCs1,Cs2を追加しているが、配線インダクタンスLs1,Ls2のインピーダンスを超える値にならないことから、スイッチングサージが悪化することもない。
尚、直流電源ライン6,7に並列にコンデンサCs1,Cs2を追加する位置は、図2に示すように、PN一括スナバコンデンサCdc2とインバータ3(IGBT(S1〜S6))の間であっても良い。つまりPN一括スナバコンデンサCdc2は、配線インダクタンスLs1,Ls2を低減するためにできる限りIGBT(S1〜S6)の直近に配置されるが、配線インダクタンスをゼロにすることは不可能である。このことから、PN一括スナバコンデンサCdc2とIGBT(S1〜S6)との間には、小さな配線インダクタンスLs3,Ls4が形成されてしまう。また、図2に示すように、配線インダクタンスLs1,Ls2も当然に形成されることから、図3に示されるように、これらの配線インダクタンスLs1,Ls2と並列にコンデンサCs1,Cs2追加しても良い。
また本発明の電力変換装置は、図1に示した構成以外にも例えば図5に示すように二つスイッチング素子を直列に接続した直列回路を3組並列に接続してコンバータ10を構成してもよい。この図におけるコンバータ10は、スイッチング素子として六つのIGBT(S11〜S16)を用いたものであり、二つスイッチング素子(S11とS14、S12とS15及びS13とS16)をそれぞれ直列に接続して構成したものである。そしてこのコンバータ10は、図示しない制御回路によって、例えばPWM制御される(PWMコンバータ)。
要は本発明の電力変換装置は、直流電源ライン6,7に存在する配線インダクタンスLs1,Ls2と並列にコンデンサCs1,Cs2を接続した並列回路を構成したものであればよく、コンバータやインバータの構成方法およびその制御方式によって限定されるものではない。尚、直流中間コンデンサCdcは、構造上最も大きな配線インダクタンスが形成される箇所等に設ければ、それで足りる。
この図においてTは、一次巻線t1と複数の二次巻線t21〜t2nを備えた絶縁変圧器である。この絶縁変圧器Tの一次巻線t1の一端は、直流電源8に至る正電源ライン6に接続され、一次巻線t1の他端には、スイッチング素子(この図では、MOSFET(Q1)のドレイン)が接続され、このMOSFET(Q1)のソースが直流電源8に至る負電源ライン7に接続されている。また互いに逆導通方向に接続された整流ダイオード及びツェナダイオードによるスナバ回路9が一次巻線t1と並列に接続されている。
概略的には、このように構成されたDC−DCコンバータにおいても正および負の直流電源ライン6,7には、配線インダクタンスLs1,Ls2が存在する。そこで上述した実施形態と同様に各配線インダクタンスLs1,Ls2のいずれか一方、またはその両方にコンデンサCs1,Cs2を並列に接続したLC並列回路を設ければよい。このようにすることで本発明の別の実施形態に係る電力変換装置は、スイッチングサージ抑制と放射ノイズおよび伝導ノイズの抑制を同時に実現することができる。
2 コンバータ
3 インバータ
4 アース線
6 正電源ライン
7 負電源ライン
Cdc 直流中間コンデンサ
Cs1,Cs2 コンデンサ
Ls1,Ls2 配線インダクタンス
M 電動機
Claims (6)
- 直流電源ラインと、
この直流電源ラインによって供給される直流電圧をスイッチングして出力する電力変換部と
を備えた電力変換装置であって、
前記直流電源ラインは、該直流電源ラインと並列に接続されたコンデンサを備えることを特徴とする電力変換装置。 - 直流電源ラインと、
この直流電源ラインによって供給される直流電圧をスイッチングして出力する電力変換部と
を備えた電力変換装置であって、
前記直流電源ラインは、該直流電源ラインと並列にコンデンサと抵抗器とを直列に接続した直列回路が接続されることを特徴とする電力変換装置。 - 前記コンデンサは、前記電力変換部のスイッチングによって生ずるノイズに含まれる周波数成分のうち、抑制を所望する周波数と該コンデンサと前記直流電源ラインが有するインダクタンスとで構成される並列共振回路の共振周波数とが略等しくなるキャパシタンス値に設定されるものである請求項1または2に記載の電力変換装置。
- 前記直流電源ラインは、正および負の電源ラインを有し、これら電源ライン間に直流電圧値を安定化させる直流電圧安定化コンデンサを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電力変換装置。
- 前記電力変換部は、入力された直流電圧を交流電圧に変換して出力するインバータである請求項1〜4のいずれかに記載の電力変換装置。
- 前記電力変換部は、入力された直流電圧をスイッチングして別の直流電圧に変換して出力する直流チョッパである請求項1〜4のいずれかに記載の電力変換装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2008200334A JP2010041790A (ja) | 2008-08-04 | 2008-08-04 | 電力変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2008200334A JP2010041790A (ja) | 2008-08-04 | 2008-08-04 | 電力変換装置 |
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|---|---|
| JP2010041790A true JP2010041790A (ja) | 2010-02-18 |
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Family Applications (1)
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| JP2008200334A Withdrawn JP2010041790A (ja) | 2008-08-04 | 2008-08-04 | 電力変換装置 |
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