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JP2009516164A - 集積回路装置及び設計方法 - Google Patents

集積回路装置及び設計方法 Download PDF

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JP2009516164A
JP2009516164A JP2008539544A JP2008539544A JP2009516164A JP 2009516164 A JP2009516164 A JP 2009516164A JP 2008539544 A JP2008539544 A JP 2008539544A JP 2008539544 A JP2008539544 A JP 2008539544A JP 2009516164 A JP2009516164 A JP 2009516164A
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Abstract

集積回路(IC)装置(10)は、デジタル回路部分(120)を有する集積回路(100)を具えており、デジタル回路部分(120)は複数のデジタル出力端(122)を有し、各デジタル出力端は、集積回路(100)のテストモードにおいてテスト結果を生じるように構成配置されている。集積回路装置(10)は更に、スペースコンパクション論理回路(140)を具えており、このスペースコンパクション論理回路(140)は、複数のコンパクションドメイン(162)を有するスペースコンパクション回路網(160)を具えており、各コンパクションドメイン(162)は、複数のテスト結果を他のテスト結果に圧縮するように構成され、スペースコンパクション論理回路(140)は更に、前記複数のデジタル出力端(122、210)と前記スペースコンパクション回路網(160)との間に結合されたスプレッド回路網(150)を具え、このスプレッド回路網は、前記デジタル出力端(122、210)からの各テスト結果を複数のコンパクションドメイン(162)に再現するように構成されている。IC100上に、又はその外部に、例えば、テスト装置上或いはテストインタフェース上に配置しうるこのスペースコンパクション論理回路(140)は、スプレッド回路網を用いないスペースコンパクション論理回路に比べて、欠陥キャンセル又は欠陥エイリアシングのおそれを低減させる。

Description

本発明は、集積回路装置における集積回路(IC)のデジタル出力端からのテスト結果を圧縮するスペースコンパクション論理回路を有する当該集積回路装置に関するものである。
本発明は更に、このようなスペースコンパクション論理回路を設計する方法にも関するものである。
ICをテストすることは、急速にICの製造費における重用因子となりつつある。その主たる理由の1つは、複雑なICの場合にテストに時間がかかるということである。その主たる理由は、多量のテスト入出力データを、テスト状態にあるICとやりとりする必要がある為である。従って、このデータのやりとりに含まれるデータの大きさを小さくする手段がかなり注目されている。
例えば、デジタルテスト入力データを圧縮するテストの解決策が提案されており、ICはテスト入力データをその元の大きさに戻すオンボードの伸長器を有する。同様に、テスト状態にあるICのデジタルテスト出力はオンボードの圧縮器により圧縮され、ICのテスト結果がこの圧縮形態で外部に生ぜしめられる。この解決手段の一例は、IEEE ETW2003(Proc. Of the Eight IEEE European Test Workshop)の論文:“Parity-based output compaction for core-based SOCs”(Sinanoglu 氏等著)から見いだすことができる。このような解決手段では、テスト状態にあるICに与えられるテスト入力、例えばテストベクトルに対する各圧縮テスト応答が解析されて、与えられたテストベクトルが欠陥検出を行ったかどうかを決定する。
圧縮したテスト結果を用いる場合、特に主として排他的OR(XOR)論理ゲートに基づくとともにパリティートリーに基づく圧縮器を用いる場合に、少なくとも幾つかの解を失うおそれがあるという欠点がある。従って、圧縮器に供給されるICの出力に偶数個の誤りビットを生ぜしめる欠陥が生じるか、又は複数の欠陥が同時に生じることにより、誤りビットを互いに相殺させるおそれがある。又、複数の欠陥がスペースコンパクション論理回路の出力端に同じ誤りビットを生じる場合に(このことは、圧縮されたテスト応答が、複数の誤りビットを特定の欠陥に割り当てる可能性がなくこれら複数の誤りビットが発生していることのみを表すということを意味する)生じる欠陥エイリアシングの為に、欠陥の位置の決定がより一層困難となるおそれがある。
IEEE ETW2003(Proc. Of the Eight IEEE European Test Workshop)の論文:"Parity-based output compaction for core-based SOCs"(Sinanoglu 氏等著)
本発明の目的は、テストの解決策を改善した頭書に記載の集積回路装置を提供することにある。
本発明の更なる目的は、このような集積回路装置に対するスペースコンパクション論理回路を設計する方法を提供することにある。
本発明の観点によれば、集積回路と、スペースコンパクション論理回路とを具える集積回路装置であって、前記集積回路が複数のデジタル出力端を有し、各デジタル出力端が、この集積回路のテストモードにおいてテスト結果を生じるように構成配置されており、前記スペースコンパクション論理回路が、複数のコンパクションドメインを有するスペースコンパクション回路網を具え、各コンパクションドメインは、複数のテスト結果を他のテスト結果に圧縮するように構成配置されており、前記スペースコンパクション論理回路は更に、前記複数のデジタル出力端と前記スペースコンパクション回路網との間に結合されたスプレッド回路網を具え、このスプレッド回路網は、前記デジタル出力端からの各テスト結果を複数のコンパクションドメインに再現するように構成配置されているようにした集積回路装置を提供する。
スペースコンパクション論理回路を、XORゲートのような排他的論理ゲートの別々のトリーとしうる複数のドメインに分割し、各ドメインがスプレッド回路網を介してICのデジタル出力のサブセットを受けるようにすることにより、より詳細なICテスト結果がスペースコンパクション論理回路の出力端に得られるようになる。特に、オンボードICの欠陥の可観測性及び検出能力の双方又は何れか一方を阻害する欠陥相殺及び欠陥エイリアシングのおそれは減少する。その理由は、この欠陥相殺及び欠陥エイリアシングはある幾つかのコンパクションドメインにおいてのみ生じるおそれがあり、他のコンパクションドメインは、欠陥相殺及び欠陥エイリアシングとなる欠陥のサブセットにのみ感応し、これにより、これらのドメインにこれらの不所望な影響が発生するのを阻止する為である。
この理由のために、各コンパクションドメインをデジタル出力端の独自の組に結合するのが好ましい。その理由は、このようにすることにより、全てのドメインにおいて欠陥相殺及びエイリアシングが生じるおそれが最小になる為である。
スプレッド回路網はICのデジタル出力端に設定自在に結合し、ICの機能(すなわち、動作)モードでスペースコンパクション論理回路の側路を容易にするようにするのが好ましい。
スペースコンパクション回路網はIC上に位置させ、その出力がICの少なくともある幾つかのピンで直接観測しうるようにすることができる。この場合、テスト結果が、例えば、テストクロックの各サイクル後に容易に得られるようになり、これによりテスト結果の高速処理を容易にするという利点が得られる。
或いはまた、各コンパクションドメインがその更なるテスト結果を生じる出力端を有し、前記集積回路は更に、この集積回路のテストデータ出力端に向けてデータを直列的にシフトさせるシフトレジスタを有し、前記コンパクションドメインのそれぞれの出力端がこのシフトレジスタのセルにそれぞれ結合されているようにする。このようにすることにより、ICは1つのみのテストデータ出力ピンを有すれば足り、従って、このことが、専用のテストピンが必要である場合にICのピン数を減少させるのに役立つという利点が得られる。
スペースコンパクション論理回路は、ICの外部に、例えば、自動テスト装置とこのテスト装置に集積回路を結合するロードボードとを有するテスト手段の一部として位置させることもでき、この場合、スペースコンパクション論理回路はロードボード又はテスト装置上に配置させる。
本発明の他の観点によれば、複数のデジタル出力端を有する集積回路をテストするスペースコンパクション論理回路を設計する設計方法であって、このスペースコンパクション論理回路は、m個の出力端を有する複数のコンパクションドメインを具えるスペースコンパクション回路網であって、各コンパクションドメインが複数のテスト結果を他のテスト結果に圧縮するように構成配置されている当該スペースコンパクション回路網と、前記複数のデジタル出力端と前記スペースコンパクション回路網との間を結合するn個の入力端を有するスプレッド回路網であって、このスプレッド回路網は前記複数のデジタル出力端からのテスト結果をf個のコンパクションドメインに再現させるように構成配置されている当該スプレッド回路網とを具え、f、n及びmは正の整数とし、nはmよりも大きく、mはfよりも大きくなるようにした設計方法において、この設計方法が、一組のビットベクトルを発生させ、各ビットベクトルがm個のビットを有し、各ビットが、前記スプレッド回路網の入力端から前記スペースコンパクション回路網への導電路の存在を表し、1つのビットベクトル当たりの導電路の総数をfとするステップと、前記一組のビットベクトルからのn個のビットベクトルを組み合わせてn・mの大きさのマトリックスにし、ビットベクトルの方向に対し垂直なマトリックスの方向における前記導電路の個数を制限し、前記マトリックスが前記スペースコンパクション論理回路の設計を表すようにするステップとを具える設計方法を提供する。
この方法によれば、本発明の集積回路装置を設計しうる。
以下に本発明の実施例を図面につき詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
図面は線図的なものであり実際のものに正比例して描いていないことを理解すべきである。更に、全図にわたり、同じ又は類似の部分に同じ符号を付してあることをも理解すべきである。
図1は、デジタル部分120を有するIC100を具えるIC装置10を示す。デジタル部分120はデジタル出力端122を有し、これらデジタル出力端はスペースコンパクション(圧縮)論理回路140に導電接続されている。これらデジタル出力端122は、テストモード又はその他のデータ出力モードでIC100の内部を検査するスキャンチェーンの出力端とすることができる。スペースコンパクション論理回路140は、スプレッド回路網150と、スペースコンパクション回路網160とを具えており、スペースコンパクション回路網160は複数のスペースコンパクションドメイン162を有し、各スペースコンパクションドメインはXORツリーとして構成されているが、他の構成も同様に可能である。スプレッド回路網150は、デマルチプレクサ124をそれぞれ経てデジタル出力端122に結合されており、これらデマルチプレクサ124はテストイネーブル信号T_ENに応答する。このテストイネーブル信号が存在しない場合には、デマルチプレクサ124により、例えば、デジタル出力端122からの信号をICピン180に回送することにより、スペースコンパクション論理回路140をデジタル出力端122からの導電性信号路から除外する。本発明は、図示のデマルチプレクサ124の例に限定されるものではなく、他の種類のスイッチ又はその他の機構も、IC100をテストモードにするのに等しく適用しうる。
スプレッド回路網150は、各デジタル出力を複数回再現(複製)し、その回数に対応する個数のスペースコンパクションドメイン162にこのような再現出力を与えるように構成されている。好ましくは、各スペースコンパクションドメイン162がスプレッド回路網150から独自の(区別しうる)組の入力を受けるように、すなわち、各スペースコンパクションドメイン162がデジタル出力端122の独自のサブセットに結合されるようにする。2つのスペースコンパクションドメイン162は互いに同じ組の入力を受けない為、全てのスペースコンパクションドメイン162が欠陥(フォルト)キャンセル又はエイリアシングを被る機会が著しく減少する。スペースコンパクションドメイン162の各々における入力端の個数は互いに同じにすることができるが、必ずしもこのようにする必要はない。
スペースコンパクション回路網160の入力端の個数(すなわち、全てのスペースコンパクションドメイン162の入力端の合計)と、デジタル出力端122の個数との間の比が、スプレッド回路網150のスプレッド率、すなわち増倍率を決定する。例えば、デジタル部分120が100個のデジタル出力端を有しており、スペースコンパクション回路網160が500個の入力端を有している場合には、スプレッド回路網150のスプレッド率は5である。ルーティングの目的では、このスプレッド率をできるだけ低く保って、IC装置の設計におけるルーティングの混雑を回避するようにするのが好ましい。このことは、スペースコンパクション論理回路140が図1に示すようにIC上に位置している場合に特に適している。
図1においては、IC100が更にシフトレジスタ170を有し、このシフトレジスタ170にスペースコンパクション回路網160の出力端が結合されている。テストモードにおいては、IEEE1149.1(すなわち、JTAG)に準拠したテストアクセスポートコントローラ(図示せず)により制御しうるこのシフトレジスタ170が、スペースコンパクション回路網160から捕捉されたテスト結果を、IEEE1149.1に準拠したテストアクセスポート(図示せず)の一部としうるテストデータ出力(TDO)ピン172に転送し、テスト結果の監視をIC100の外部で容易に行いうるようにする。これにより、自動テスト装置(ATE)のような外部装置を接続する必要があるICピンの個数を制限し、これによりこのようなピンへの損傷のおそれを減少させる。
強調すべきことは、シフトレジスタ170を設けることは本発明にとって必須のことではないということである。これに代えて、スペースコンパクション回路網160の出力端におけるテスト結果をICピン180に転送し、テスト結果の監視をIC100の外部で容易に行いうるようにすることもできる。この場合、シフトレジスタに基づく解決策に比べて多くのピンを接続する必要があるが、テスト結果がIC100の外部でより急速に得られるようになり、その結果、テスト時間及び費用が低減されるという利点が得られる。
更に強調すべきことは、本明細書及び特許請求の範囲における用語「集積回路装置」は、集積回路の実施例を独立して(すなわち、外部テスト装置を存在させずに)含むことを意図しているということである。
図2は、本発明によるテスト装置220をIC200と一緒に示す本発明のIC装置20を示す。テスト装置220は複数の入力端222を有し、例えば、これら入力端はインタフェース280、例えばロードボードの相互接続端282を経てIC200のデジタル出力端210に導電結合されている。IC装置20においては、図1で詳細に説明したようなスペースコンパクション論理回路140がテスト装置220の回路基板上に位置している。これにより、追加のハードウェア(すなわち、スペースコンパクション論理回路140)をIC200に加える必要がないという利点が得られる。圧縮したテスト結果を、他の処理及び解釈の双方又は何れか一方のために、プロセッサ224に転送しうる。
或いはまた、本発明のスペースコンパクション論理回路140をインタフェース280上に位置させた従来のテスト装置を用いることができる。このようにすることにより、テスト装置の融通性を改善する。その理由は、インタフェース280は、テスト装置よりも容易に、従って、廉価に変更又は製造しうる為である。
しかし、好適実施例では、スペースコンパクション論理(SCL)回路140がIC100上に位置するようにするのが好ましい。IC100のようなICのテストの持続時間は代表的に、テスト中にアクセス可能なピンの個数に依存する。使用可能なピンが制限されている場合には、利用可能な少数のピンに僅かなスキャンチェーンしか結合できず、長いスキャンチェーンはデジタル部分の内部で用いて、全テスト時間に加わる充分なテストカバレッジを容易に達成しうるようにする。スペースコンパクション論理回路140が存在することは、より多くの且つより短いスキャンチェーンをIC設計に含めることができ、従って、このようなICのテストの持続時間を改善することを意味する。
スペースコンパクション論理(SCL)回路140は以下のようにして設計しうる。IC100はn個のデジタル出力端122を有し、ICのテスト中、これらの出力端でテストの応答が監視されるようにする。n個のデジタル出力端122は例えば、前述したようにスキャンチェーンの出力端又はデータの出力端とする。図1では、IC100のn個のデジタル出力端122が、n個のテスト応答ビットを各クロックサイクルでm個のビットに圧縮するためのスペースコンパクション論理回路140に接続されている。
スプレッド回路網150では、n個のSCL入力信号の各々が、fファンアウトの分岐152に供給するためのファンアウトステムとして用いられている。従って、スプレッド回路網150は、n個の入力とn・f個の出力とを有する。スプレッド回路網150のn・f個の出力は、テスト応答をm個の出力ビットに圧縮するスペースコンパクション回路網160に対する入力として用いられる。スペースコンパクション回路網160は、X(N)ORゲートのm個のドメイン、すなわち、m個のX(N)ORトリーを具えており、n・f個の入力及びm個の出力を有する。スペースコンパクション回路網160における各ドメイン162は、1つの出力と、
Figure 2009516164
個の入力とを有し、m1 ・g1 +m2 ・g2 =n・f及びm1 +m2 =mとなる。SCL回路140はnビットをmビットに圧縮し、従って、その圧縮比はc=n/mである。図1では、一例として、SCL回路140の全体をIC100上に構成してある。SCL回路140はチップ以外に、例えば、図2につき前述したロードボード280上に、又は自動テスト装置220の内部に配置することもできる。
SCL回路140の全ての入力は互いに同じファンアウトfを有することができ、一方、スペースコンパクション回路網160におけるXORトリーに基づくドメイン162の各々に対する入力数もほぼ等しい(g1 又はg2 )。このように選択するのが好ましい理由は、これによりSCL回路140の形成を容易にする為である。しかし、これは好適実施例であって、必ずしもこのようにする必要はない。
n個の入力及びm個の出力を有するSCL回路140の関数はn列m行のマトリックスMで表わすことができる。要素mijは行i及び列jにおけるマトリックスMの要素に相当する。マトリックスは以下の特徴を有している。
・ mij=1は、SCL回路の入力端iから、スプレッド回路網及びスペースコンパクション回路網を通って、SCL回路の出力端jへ通じる接続が存在することを表わしており、mij=0は、このような接続が存在しないことを表わしている。
・ 各行はSCL回路の1つの入力に対応する。スプレッド回路網150においては、SCL回路の各入力がfファンアウトの分岐に供給される。従って、各行はf個の1と、m−f個の0とを有する。
・ 各列はSCL回路の1つの出力に対応する。スペースコンパクション回路網160においては、SCL回路の各出力端がg個の入力端に接続されている(ここで、gはg1 又はg2 である)。従って、各行はg個の1とn−g個の0とを有している。
Figure 2009516164
である為、SCL回路のいかなる入力のfファンアウトの分岐の各々も互いに異なるXORトリーに接続されている。このことは、f≦mの場合に保証される。SCL回路の入力端からSCL回路の出力端に転送される情報量を最大にするためには、SCL回路及び対応するマトリックスに以下の制約が課せられる。
・ 全ての列を識別しうるようにする。従って、SCL回路の各出力は、SCL回路の入力の互いに異なる組からの情報を有する。
・ 何れの2つの列間の重複(オーバーラップ)も最小にする。これにより、SCL回路の各出力端における情報がSCL回路の何れかの他の出力端にも存在する量を最小にする。2つの列間の重複は以下のように規定される。
‐ 2ビットの場合、重複は、
重複(0,0) =重複(1,1) =1及び重複(0,1) =重複(1,0) =0
として規定される。これはXNOR関数に対応し、従って、
重複(a,b) =aXNORb
となる。
‐ 2ビットのベクトルの場合、重複(a,b) は重み(aXNORb)として規定される。ビットベクトルの重みは、1であるベクトル中のビットの個数を表わしている。例えば、重複(0100,0110) =重み(0100 XNOR 0110) =重み(1101)=3である。ビットベクトル0100及び0110は共に3ビットを有している。
圧縮比を最大にするためには、デジタル出力の個数nを比較的大きくするとともに、SCL回路の出力の個数mを比較的小さくする必要がある。更に、IC回路のレイアウトを決定する際のSCL回路の経路選択を容易にするために、ファンアウトの数fを小さく保つ必要がある。実際には、nをO(10)〜O(1000)の範囲内とし、mをO(1) 〜O(10)の範囲内とし、fをO(1) の範囲内とする。
SCL回路のマトリックスMにおいて、各列は、g個のビットが1であるn個のビットを有し、各行は、f個のビットが1であるm個のビットを有する。従って、個々の列及び個々の行の総数はそれぞれ、
Figure 2009516164
に相当する。実際には、n及びgが比較的大きい為に、
Figure 2009516164
は極めて大きく、一方、m及びfは比較的小さい為に、
Figure 2009516164
はかなり小さくなる。例えば、n=1000、m=100、f=2及びg=n・f/m=1000・2/100=20の場合、
Figure 2009516164
となる。従って、実際には、
Figure 2009516164
を列挙することはできるが、
Figure 2009516164
を列挙することは不可能である。この特性は、SCL回路140を有効に形成するのに以下のように適用する。
所定のパラメータn、m及びfに対し、SCL回路140を図3のフローチャートを参照して以下のように設計する。
ステップ310において、f個の1とm−f個の0とを含むmビット幅の全てのビットベクトルの組Cを発生させ、ステップ320において、組CからマトリックスMを構成する。マトリックスMの行は組Cからのビットベクトルである。これらのベクトルは、マトリックスMにおける何れの2つの列間の重複も最小となるように組Cから選択する。ステップ310及び320の詳細は以下の通りである。
組Cは、f個の1とm−f個の0とを含むmビット幅の全てのビットベクトルを有している。
[数5]個の可能なベクトルがあり、従って、
Figure 2009516164
となる。組CはマトリックスQに表われ、Cにおける各ベクトル i がQにおける行iに相当するようになる。マトリックスQは、m個の列と、[数5]個の行とを有し、各行はf個の1を含む。更に、マトリックスQの各列は
Figure 2009516164
個の1を有するようになる。(この個数は、或る1つ列の位置に1を有するとともに、残りのm−1個の列の位置に亘って任意に分布されている残りのf−1個の1を有している行の個数に相当する。)
マトリックスMはマトリックスQ中の行から構成されている。マトリックスQからの行iがマトリックスM中に生じる回数をni で表すものとする。マトリックスMはn個の行を有する為、
Figure 2009516164
となる。
行i及び列jにおけるマトリックスQの要素をqijで表すものとする。マトリックスMにおける各列がg個の1と、n−g個の0とを有すると、
Figure 2009516164
となる。式(1)及び(2)から、[数5]個の未知数(ni )のm+1個の一次方程式の系が得られる。この系は、
Figure 2009516164
の場合に、(複数の解法で)解決しうる。
マトリックスMにおける何れの2つの列間の重複も最小にする必要があり、従って、マトリックスQからの行がマトリックスM中に生じる回数を最小にする必要がある。従って、
Figure 2009516164
を最小にする制約がある。マトリックスQには、同じ列の位置に1を有する
Figure 2009516164
個の行がある為、
Figure 2009516164
が得られる。この制約は、適切な解決策を選択しうるようにする。
f=1の場合には、SCL回路140はスプレッド回路網150を有さず、スペースコンパクション回路網160のみから成る。この場合には、SCL回路の各入力端がこのSCL回路の1つの出力端に接続され、従って、SCL回路の各出力端はSCL回路の入力端の独自の組に接続される。
f>1の場合には、[数16]=1であり、その結果g≦h、従って、
Figure 2009516164
となると、重複が最小となる。この条件を条件m<nと組み合わせると、
Figure 2009516164
が得られ、この[数18]は一次方程式の解決可能な系を得るのにも必要であるということを銘記すべきである。マトリックスQは、[数5]個の行と、m個の列とを有する。各行はf個の1を有し、各列は[数10]個の1を有する。マトリックスQにおけるいかなる2つの列間の最大の重複も、
Figure 2009516164
となる。この後者の結果は、2つの特定の列の位置に1を有し、従って、残りのm−2個の列の位置に亘って任意に分布された残りのf−2個の1を有する行の個数を計算することにより得られる。マトリックスMにおけるいかなる2つの列間の最大の重複も、
Figure 2009516164
となる。
重複が最小である場合には、圧縮比は、
Figure 2009516164
となる。従って、fが大きい場合に圧縮比が大きくなり、f=m/2の場合に圧縮比は最大となる。しかし、実際には、前述したように、SCL回路140を配置する必要があるIC100のプレース‐アンド‐ルート中の混雑を回避する為には、fを小さく選択する必要がある。
本発明の設計方法を用い、n=10、m=4及びf=2としたSCL回路140を設計する一例は以下の通りである。本発明の方法の教示から、g=n・f/m=10・2/4=5及び
Figure 2009516164
が得られる。従って、
a)2つの1を有する4ビット幅の全てのビットベクトルの組Cは濃度
Figure 2009516164
を有する。C={(1100),(1010),(1001),(0110),(0101),(0011) }である。
b)6個の未知数のm+1=5個の式の系は以下の通りである。
1 +n2 +n3 +n4 +n5 +n6 =n=10
1 ・1+n2 ・1+n3 ・1+n4 ・0+n5 ・0+n6 ・0
=n1 +n2 +n3 =g=5
1 ・1+n2 ・0+n3 ・0+n4 ・1+n5 ・1+n6 ・0
=n1 +n4 +n5 =g=5
1 ・0+n2 ・1+n3 ・0+n4 ・1+n5 ・0+n6 ・1
=n1 +n4 +n6 =g=5
1 ・0+n2 ・0+n3 ・1+n4 ・0+n5 ・1+n6 ・1
=n3 +n5 +n6 =g=5
この系を解くと、以下の式がえられる。
1 =n6 、n2 =n5 、n3 =n4 及びn1 +n2 +n3 =5
c)
Figure 2009516164
である為、マトリックスMにおける各行は、最大2回生じる。従って、適切な解は、
解1:n1 =1、n2 =2、n3 =2、n4 =2、n5 =2、n6 =1
解2:n1 =2、n2 =1、n3 =2、n4 =2、n5 =1、n6 =2
解3:n1 =2、n2 =2、n3 =1、n4 =1、n5 =2、n6 =2
である。解1によるマトリックスMは、
Figure 2009516164
である。このマトリックスにおける行は、任意に再順序付けしうることに注意すべきである。
d)マトリックスMにおける列間の最大の重複は、
Figure 2009516164
である。重複を低減させるためには、全ての行を独自のものとする必要があり、且つ[数17]を満足させる必要がある。最大の圧縮はf=m/2の場合に達成される。m=4及びf=2の場合、n≦6となり、これは条件n=10と矛盾する。従って、n=10及びm=4に対しSCL回路の出力間の重複が最小となるようにこのSCL回路140を構成することができない。しかし、このことは、mを増大させることにより、例えば、m=5及びf=2を選択することにより、達成しうる。
本発明によるSCL回路140の欠陥検出能力は以下の通りである。
・ マトリックスMにおける全ての行がでない場合には、常に1つの欠陥が検出される。ファンアウトfの場合、SCL回路のf個の出力端で欠陥が監視される。
・ 全ての行が独自のものである場合には、2つの同時欠陥が検出される。この場合、いかなる2つの行のXOR(すなわち、モジュロ2加算)もに等しくないベクトルである。
・ いかなる奇数個の行のXOR(すなわち、モジュロ2加算)もに等しくないベクトルとなる場合には、いかなる奇数個の同時欠陥も検出される。このことは、例えば、ファンアウトfが奇数である場合に達成される。この場合、全ての行が奇数個の1を有している。各行が奇数個の1を有しているいかなる奇数個の行の1の総数も2つの奇数の積であり、この積は常に奇数となる。
・ 4以上の偶数個の同時欠陥は検出できない。しかし、SCL回路140の設計により、検出されない確率を最小にしうる。
本発明は上述した実施例に限定されず、当業者は特許請求の範囲に記載した本発明の範囲を逸脱することなく、種々の変形例を設計しうることを銘記すべきである。本発明は、幾つかの個別の素子を有するハードウェアにより構成しうる。幾つかの手段を列挙する装置の請求項では、これらの手段の幾つかを1つの同じハードウェアで構成しうる。ある手段を互いに異なる従属請求項で述べているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせを有利に用いることができないということを表わすものではない。
図1は、本発明のIC装置を示すブロック線図である。 図2は、本発明の他のIC装置を示すブロック線図である。 図3は、本発明の設計方法を示すフローチャートである。

Claims (14)

  1. 集積回路と、スペースコンパクション論理回路とを具える集積回路装置であって、
    前記集積回路が複数のデジタル出力端を有し、各デジタル出力端が、この集積回路のテストモードにおいてテスト結果を生じるように構成配置されており、
    前記スペースコンパクション論理回路が、複数のコンパクションドメインを有するスペースコンパクション回路網を具え、各コンパクションドメインは、複数のテスト結果を他のテスト結果に圧縮するように構成配置されており、
    前記スペースコンパクション論理回路は更に、前記複数のデジタル出力端と前記スペースコンパクション回路網との間に結合されたスプレッド回路網を具え、このスプレッド回路網は、前記デジタル出力端からの各テスト結果を複数のコンパクションドメインに再現するように構成配置されているようにした集積回路装置。
  2. 請求項1に記載の集積回路装置において、各コンパクションドメインが排他的論理ゲートの回路網を有している集積回路装置。
  3. 請求項1又は2に記載の集積回路装置において、各コンパクションドメインがデジタル出力端の独自の組に結合されている集積回路装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の集積回路装置において、各コンパクションドメインがその更なるテスト結果を生じる出力端を有し、前記集積回路は更に、この集積回路のテストデータ出力端に向けてデータを直列的にシフトさせるシフトレジスタを有し、前記コンパクションドメインのそれぞれの出力端がこのシフトレジスタのセルにそれぞれ結合されている集積回路装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の集積回路装置において、この集積回路装置が更に、自動テスト装置と、前記集積回路をこの自動テスト装置に結合するロードボードとを有するテスト手段を具えており、このテスト手段は更に、スペースコンパクション論理回路を具えている集積回路装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の集積回路装置において、前記スプレッド回路網は前記デジタル出力端に、設定自在に結合されるようになっている集積回路装置。
  7. 複数のデジタル出力端を有する集積回路をテストするスペースコンパクション論理回路を設計する設計方法であって、このスペースコンパクション論理回路は、
    m個の出力端を有する複数のコンパクションドメインを具えるスペースコンパクション回路網であって、各コンパクションドメインが複数のテスト結果を他のテスト結果に圧縮するように構成配置されている当該スペースコンパクション回路網と、
    前記複数のデジタル出力端と前記スペースコンパクション回路網との間を結合するn個の入力端を有するスプレッド回路網であって、このスプレッド回路網は前記複数のデジタル出力端からのテスト結果をf個のコンパクションドメインに再現させるように構成配置されている当該スプレッド回路網と
    を具え、f、n及びmは正の整数とし、nはmよりも大きく、mはfよりも大きくなるようにした設計方法において、この設計方法が、
    一組のビットベクトルを発生させ、各ビットベクトルがm個のビットを有し、各ビットが、前記スプレッド回路網の入力端から前記スペースコンパクション回路網への導電路の存在を表し、1つのビットベクトル当たりの導電路の総数をfとするステップと、
    前記一組のビットベクトルからのn個のビットベクトルを組み合わせてn・mの大きさのマトリックスにし、ビットベクトルの方向に対し垂直なマトリックスの方向における前記導電路の個数を制限し、前記マトリックスが前記スペースコンパクション論理回路の設計を表すようにするステップと
    を具える設計方法。
  8. 請求項7に記載の設計方法において、前記一組のビットベクトルからのn個のビットベクトルを組み合わせてn・mの大きさのマトリックスにし、ビットベクトルの方向に対し垂直なマトリックスの方向における前記導電路の個数を制限し、前記マトリックスが前記スペースコンパクション論理回路の設計を表すようにする前記ステップが、前記導電路の個数を最小にするステップを有するようにする設計方法。
  9. 集積回路の複数のデジタル出力端に接続される複数の入力端であって、これらデジタル出力端の各々は集積回路のテストモードでテスト結果を生じるようになっているこれら入力端と、
    スペースコンパクション論理回路であって、このスペースコンパクション論理回路が、
    各コンパクションドメインが複数のテスト結果を他のテスト結果に圧縮するように構成配置されている複数のコンパクションドメインを有するスペースコンパクション回路網と、
    前記複数の入力端と前記スペースコンパクション回路網との間に結合されたスプレッド回路網であって、このスプレッド回路網が、前記デジタル出力端からの各テスト結果を複数のコンパクションドメインに再現させるように構成配置された当該スプレッド回路網とを有する
    当該スペースコンパクション論理回路と
    を具えるテスト装置。
  10. 請求項9に記載のテスト装置において、各コンパクションドメインが排他的論理ゲートの回路網を有しているテスト装置。
  11. 請求項9又は10に記載のテスト装置において、各コンパクションドメインがデジタル出力端の独自の組に結合されるように構成配置されているテスト装置。
  12. 複数のデジタル出力端を有する集積回路を、この集積回路をテストするテスト装置の複数の入力端に結合するインタフェースであって、このインタフェースがスペースコンパクション論理回路を有し、このスペースコンパクション論理回路は、
    各コンパクションドメインが複数のテスト結果を他のテスト結果に圧縮するように構成配置されているとともに、前記他のテスト結果を前記テスト装置の入力端に供給する出力端を有しているようにした複数のコンパクションドメインを有するスペースコンパクション回路網と、
    前記複数の入力端と前記スペースコンパクション回路網との間に結合されたスプレッド回路網であって、このスプレッド回路網が、前記デジタル出力端からの各テスト結果を複数のコンパクションドメインに再現させるように構成配置された当該スプレッド回路網と
    を有しているインタフェース。
  13. 請求項12に記載のインタフェースにおいて、各コンパクションドメインが排他的論理ゲートの回路網を有しているインタフェース。
  14. 請求項12又は13に記載のインタフェースにおいて、各コンパクションドメインがデジタル出力端の独自の組に結合されるように構成配置されているインタフェース。
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