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JP2009220369A - 液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの駆動方法 - Google Patents

液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの駆動方法 Download PDF

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JP2009220369A
JP2009220369A JP2008066851A JP2008066851A JP2009220369A JP 2009220369 A JP2009220369 A JP 2009220369A JP 2008066851 A JP2008066851 A JP 2008066851A JP 2008066851 A JP2008066851 A JP 2008066851A JP 2009220369 A JP2009220369 A JP 2009220369A
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JP2008066851A
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Akikage Kaieda
晃彰 海江田
Ryoichi Tanaka
良一 田中
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】高品質な印刷を実現することができる液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの駆動方法を提供する。
【解決手段】ノズル開口に連通する圧力発生室に圧力変化を生じさせる圧力発生手段に前記圧力発生室の体積を増加させる方向に電圧を印加する第1の電圧変化工程141と、前記圧力発生手段に前記圧力発生室の体積を減少させる方向に電圧を印加する第2の電圧変化工程143とを具備すると共に、前記第1の電圧変化工程141での電圧変化時間T1と、前記第1の電圧変化工程141の終了時刻及び第2の電圧変化工程143の開始時刻の間の時間T2との合計時間が前記圧力発生室の固有振動周期Tcの0.6倍以上、1.3倍以下であると共に、前記時間T1が固有振動周期Tcの0.1倍以上、1.2倍以下であり、且つ前記時間T2が固有振動周期Tcの0.05倍以上、0.7倍以下となる駆動信号を前記圧力発生手段に印加する駆動手段とを具備する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ノズル開口から液体を噴射する液体噴射ヘッドを具備する液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの駆動方法に関し、特に液体としてインクを吐出するインクジェット式記録装置及びインクジェット式記録ヘッドの駆動方法に関する。
インクジェット式プリンタやプロッタ等のインクジェット式記録装置は、インクカートリッジやインクタンク等のインク貯留手段に貯留されたインクを、インク滴として吐出可能なインクジェット式記録ヘッドを有する。
ここで、インクジェット式記録ヘッドとしては、ノズル開口に連通する圧力発生室と、圧力発生室に圧力変化を生じさせてノズル開口から液滴を吐出させる圧力発生手段とを具備する。そして、インクジェット式記録ヘッドに搭載される圧力発生手段としては、例えば、縦振動型の圧電素子、撓み振動型の圧電素子、静電気力を用いたものなどが挙げられる。
また、このようなインクジェット式記録ヘッドの駆動方法として、駆動波形の圧力変化時間を、圧力発生室内に発生する圧力波の固有振動周期を考慮して設定したものがある。
特開2001−63042号公報
しかしながら、近年、高品質な印刷を実現するためにノズル開口の高密度化が望まれており、ノズル開口の高密度化によって圧力発生室が近接して配置されて、圧電素子等の圧力発生手段の振動が干渉し合う、所謂クロストークが発生し、複数のノズル開口から均一なインク重量及びインク速度のインク滴を吐出することができず、高品質な印刷を実現することができないという問題がある。
また、特許文献1のように、駆動波形の圧力変化時間を、圧力発生室内に発生する圧力波の固有振動周期を考慮して設定したものが提案されているものの、クロストークについては考慮されておらず、インク滴を同時に吐出するノズル開口の数によって、インク重量及びインク速度を均一化することができないという問題がある。
なお、このような問題はインクジェット式記録装置に限定されず、インク以外の液体を噴射する液体噴射装置においても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、高品質な印刷を実現することができる液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの駆動方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、液体を噴射するノズル開口を有すると共に前記ノズル開口に連通する圧力発生室に圧力変化を生じさせる圧力発生手段とを具備する液体噴射ヘッドと、前記圧力発生手段に前記圧力発生室の体積を増加させる方向に電圧を印加する第1の電圧変化工程と、前記圧力発生手段に前記圧力発生室の体積を減少させる方向に電圧を印加する第2の電圧変化工程とを具備すると共に、前記第1の電圧変化工程での電圧変化時間T1と、前記第1の電圧変化工程の終了時刻及び第2の電圧変化工程の開始時刻の間の時間T2との合計時間が前記圧力発生室の固有振動周期Tcの0.6倍以上、1.3倍以下であると共に、前記時間T1が固有振動周期Tcの0.1倍以上、1.2倍以下であり、且つ前記時間T2が固有振動周期Tcの0.05倍以上、0.7倍以下となる駆動信号を前記圧力発生手段に印加する駆動手段とを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、同時に液滴を噴射するノズル開口の数に拘わらず、クロストークの発生を減少させることができ、液滴の吐出速度や液滴の重量などの液滴噴射特性のばらつきを減少させて、高品質な印刷を実現できる。
ここで、前記時間T1と時間T2との合計時間が固有振動周期Tcの0.8倍以上、1.2倍以下であると共に、前記時間T1が固有振動周期Tcの0.3倍以上、1.0倍以下であり、且つ前記時間T2が固有振動周期Tcの0.1倍以上、0.6倍以下であるのが好ましい。これによれば、同時に液滴を噴射するノズル開口の数に拘わらず、液滴の吐出速度や液滴の重量などの液滴噴射特性のばらつきを減少させて、さらに高品質な印刷を実現できる。
また、前記時間T1と時間T2との合計時間が固有振動周期Tcの0.9倍以上、1.1倍以下であると共に、前記時間T1が固有振動周期Tcの0.5倍以上、0.9倍以下であり、且つ前記時間T2が固有振動周期Tcの0.2倍以上、0.5倍以下であることが好ましい。これによれば、同時に液滴を噴射するノズル開口の数に拘わらず、クロストークの発生を防止することができ、液滴の吐出速度や液滴の重量などの液滴噴射特性のばらつきを均一化させることができ、さらに高品質な印刷を実現できる。
さらに、本発明の他の態様は、ノズル開口に連通する圧力発生室に圧力変化を生じさせる圧力発生手段を具備し、前記圧力発生手段に駆動信号を印加して前記圧力発生室の体積を変化させることで、前記ノズル開口から液体を吐出させる液体噴射ヘッドの駆動方法であって、前記駆動信号を、前記圧力発生手段に前記圧力発生室の体積を増加させる方向に電圧を印加する第1の電圧変化工程と、前記圧力発生手段に前記圧力発生手段の体積を減少させる方向に電圧を印加する第2の電圧変化工程とで構成すると共に、前記第1の電圧変化工程での電圧変化時間T1と、前記第1の電圧変化工程の終了時刻及び第2の電圧変化工程の開始時刻の間の時間T2との合計時間を前記圧力発生室の固有振動周期の0.6倍以上、1.3倍以下とすると共に、前記時間T1が固有振動周期Tcの0.1倍以上、1.2倍以下であり、且つ前記時間T2が固有振動周期Tcの0.05倍以上、0.7倍以下としたことを特徴とする液体噴射ヘッドの駆動方法にある。
かかる態様では、同時に液滴を噴射するノズル開口の数に拘わらず、クロストークの発生を防止することができ、液滴の吐出速度や液滴の重量などの液滴噴射特性のばらつきを減少させて、高品質な印刷を実現できる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る液体噴射装置の一例を示す概略図である。図1に示すように、液体噴射ヘッドを有するヘッドユニット1A及び1Bは、液体供給手段を構成するカートリッジ2A及び2Bが着脱可能に設けられ、このヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。このヘッドユニット1A及び1Bは、液体として、例えば、それぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐出するものとしている。
そして、駆動モータ6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙ローラなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シートSがプラテン8上に搬送されるようになっている。そして、このような液体噴射装置Iでは、キャリッジ3がキャリッジ軸5に沿って移動されると共に液体噴射ヘッドによって液体が吐出されて記録シートSに印刷される。
ここで、液体噴射ヘッド10について図2を用いて説明する。図2は、液体噴射ヘッドの断面模式図である。液体噴射ヘッド10は、液滴を噴射するノズル開口12に連通する圧力発生室13と、圧力発生室13と上述したカートリッジ2A、2B等の液体貯留手段とを連通させる流路14と、圧力発生室13に対向して設けられた振動板15と、振動板15を介して圧力発生室13に圧力変化を発生させる圧電素子11とを備えている。なお、流路14の一部は、各圧力発生室13の共通の液体室であるリザーバを構成している。圧電素子11は、ケース16に、固定基板17を介して固定されており、圧電素子11の基端部近傍には、固定基板17とは反対側の面に、各圧電素子11を駆動するための信号を供給する駆動回路19が実装された配線18が設けられている。このような液体噴射ヘッド10では、詳しくは後述するが、外部から供給された制御信号に基づいて駆動回路からの駆動信号が配線18を介して液体噴射ヘッド10に送出され、圧電素子11に駆動信号が印加される。圧電素子11は、駆動信号に応じて、充電・放電を繰り返して膨張・収縮することで振動板15を変形させて、圧力発生室13の容積を変化させる。この圧力発生室13の容積変化により、所定のノズル開口12から液滴が吐出される。
なお、本実施形態の圧電素子11は、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて縦方向に伸縮させる縦振動型のものである。
図3は、液体噴射装置の制御構成を示す図である。ここで、図3を参照して、本実施形態の液体噴射装置の制御について説明する。本実施形態の液体噴射装置は、図3に示すように、プリンタコントローラ111とプリントエンジン112とから概略構成されている。プリンタコントローラ111は、外部インターフェース113(以下、外部I/F113という)と、各種データを一時的に記憶するRAM114と、制御プログラム等を記憶したROM115と、CPU等を含んで構成した制御部116と、クロック信号を発生する発振回路117と、液体噴射ヘッド10へ供給するための駆動信号を発生する駆動信号発生回路119と、駆動信号や印刷データに基づいて展開されたドットパターンデータ(ビットマップデータ)等をプリントエンジン112に送信する内部インターフェース120(以下、内部I/F120という)とを備えている。
外部I/F113は、例えば、キャラクタコード、グラフィック関数、イメージデータ等によって構成される印刷データを、図示しないホストコンピュータ等から受信する。また、この外部I/F113を通じてビジー信号(BUSY)やアクノレッジ信号(ACK)が、ホストコンピュータ等に対して出力される。RAM114は、受信バッファ121、中間バッファ122、出力バッファ123、及び、図示しないワークメモリとして機能する。そして、受信バッファ121は外部I/F113によって受信された印刷データを一時的に記憶し、中間バッファ122は制御部116が変換した中間コードデータを記憶し、出力バッファ123はドットパターンデータを記憶する。なお、このドットパターンデータは、階調データをデコード(翻訳)することにより得られる印字データによって構成してある。
また、ROM115には、各種データ処理を行わせるための制御プログラム(制御ルーチン)の他に、フォントデータ、グラフィック関数等を記憶させてある。制御部116は、受信バッファ121内の印刷データを読み出すと共に、この印刷データを変換して得た中間コードデータを中間バッファ122に記憶させる。また、中間バッファ122から読み出した中間コードデータを解析し、ROM115に記憶させているフォントデータ及びグラフィック関数等を参照して、中間コードデータをドットパターンデータに展開する。そして、制御部116は、必要な装飾処理を施した後に、この展開したドットパターンデータを出力バッファ123に記憶させる。
そして、液体噴射ヘッド10の1行分に相当するドットパターンデータが得られたならば、この1行分のドットパターンデータは、内部I/F120を通じて液体噴射ヘッド118に出力される。また、出力バッファ123から1行分のドットパターンデータが出力されると、展開済みの中間コードデータは中間バッファ122から消去され、次の中間コードデータについての展開処理が行われる。
プリントエンジン112は、液体噴射ヘッド10と、紙送り機構124と、キャリッジ機構125とを含んで構成してある。紙送り機構124は、紙送りモータとプラテン8等から構成してあり、記録紙等の印刷記憶媒体を液体噴射ヘッド10の記録動作に連動させて順次送り出す。即ち、この紙送り機構124は、印刷記憶媒体を副走査方向に相対移動させる。
キャリッジ機構125は、液体噴射ヘッド10を搭載可能なキャリッジ3と、このキャリッジ3を主走査方向に沿って走行させるキャリッジ駆動部とから構成してあり、キャリッジ3を走行させることによりインクジェット式記録ヘッド10を主走査方向に移動させる。なお、キャリッジ駆動部は、上述したように駆動モータ6及びタイミングベルト7等で構成されている。
液体噴射ヘッド10は、副走査方向に沿って多数のノズル開口12を有し、ドットパターンデータ等によって規定されるタイミングで各ノズル開口12から液滴を吐出する。そして、このような液体噴射ヘッド10の圧電素子11には、図示しない外部配線を介して電気信号、例えば、後述する駆動信号(COM)や印字データ(SI)等が供給される。なお、このように構成されるプリンタコントローラ111及びプリントエンジン112では、プリンタコントローラ111と、駆動信号発生回路119から出力された所定の駆動波形を有する駆動信号を選択的に圧電素子11に入力するラッチ132、レベルシフタ133及びスイッチ134等を有する駆動回路19とが圧電素子11に所定の駆動信号を印加する駆動手段となる。
なお、これらのシフトレジスタ131、ラッチ132、レベルシフタ133、スイッチ134及び圧電素子11は、それぞれ、液体噴射ヘッド10の各ノズル開口12毎に設けられており、これらのシフトレジスタ131、ラッチ132、レベルシフタ133及びスイッチ134は、駆動信号発生回路119が発生した吐出駆動信号や緩和駆動信号から駆動パルスを生成する。ここで、駆動パルスとは実際に圧電素子11に印加される印加パルスのことである。
このような液体噴射ヘッド10では、最初に発振回路117からのクロック信号(CK)に同期して、ドットパターンデータを構成する印字データ(SI)が出力バッファ123からシフトレジスタ131へシリアル伝送され、順次セットされる。この場合、まず、全ノズル開口21の印字データにおける最上位ビットのデータがシリアル伝送され、この最上位ビットのデータシリアル伝送が終了したならば、上位から2番目のビットのデータがシリアル伝送される。以下同様に、下位ビットのデータが順次シリアル伝送される。
そして、当該ビットの印字データが全ノズル分が各シフトレジスタ131にセットされたならば、制御部116は、所定のタイミングでラッチ132へラッチ信号(LAT)を出力させる。このラッチ信号により、ラッチ132は、シフトレジスタ131にセットされた印字データをラッチする。このラッチ132がラッチした印字データ(LATout)は、電圧増幅器であるレベルシフタ133に印加される。このレベルシフタ133は、印字データが例えば「1」の場合に、スイッチ134が駆動可能な電圧値、例えば、数十ボルトまでこの印字データを昇圧する。そして、この昇圧された印字データは各スイッチ134に印加され、各スイッチ134は、当該印字データにより接続状態になる。
そして、各スイッチ134には、駆動信号発生回路119が発生した駆動信号(COM)も印加されており、スイッチ134が選択的に接続状態になると、このスイッチ134に接続された圧電素子11に選択的に駆動信号が印加される。このように、例示した液体噴射ヘッド10では、印字データによって圧電素子11に吐出駆動信号を印加するか否かを制御することができる。例えば、印字データが「1」の期間においてはラッチ信号(LAT)によりスイッチ134が接続状態となるので、駆動信号(COMout)を圧電素子11に供給することができ、この供給された駆動信号(COMout)により圧電素子11が変位(変形)する。また、印字データが「0」の期間においてはスイッチ134が非接続状態となるので、圧電素子11への駆動信号の供給は遮断される。なお、この印字データが「0」の期間において、各圧電素子11は直前の電位を保持するので、直前の変位状態が維持される。
なお、上記の圧電素子11は、上述のように縦振動型の圧電素子11である。この縦振動型の圧電素子11を用いると、充電により圧電素子11が縦方向に縮んで圧力発生室13を膨張させ、放電により圧電素子11が縦方向に伸長して圧力発生室13を収縮させる。このような液体噴射ヘッド10では、圧電素子11に対する充放電に伴って対応する圧力発生室13の容積が変化するので、圧力発生室13の圧力変動を利用してノズル開口12から液滴を吐出させることができる。
ここで、圧電素子11に入力される本実施形態の駆動信号(COM)を表す駆動波形について説明する。なお、図4は、本実施形態の駆動信号を示す駆動波形である。
圧電素子11に入力される駆動波形は、共通電極を基準電位(本実施形態では0V)として、個別電極に印加されるものである。駆動波形は、図4に示すように、中間電位VMを維持した状態から第1電位V0まで上昇させて圧力発生室13を膨張させる第1の電圧変化工程141と、第1電位V0を一定時間維持する第1のホールド工程142と、第1電位V0から第2電位V1まで降下させて圧力発生室13を収縮させる第2の電圧変化工程143と、第2電位V1を一定時間維持する第2のホールド工程144と、第2電圧V1から中間電位VMまで上昇させて圧力発生室13を膨張させる第3の電圧変化工程145とで構成されている。そして、このような駆動波形が圧電素子11に出力されると、第1の電圧変化工程141によって圧電素子11が圧力発生室13の容積を膨張させる方向に変形して、ノズル開口12内のメニスカスが圧力発生室13側に引き込まれる。次いで、第2の電圧変化工程143によって、圧電素子11が圧力発生室13の容積を収縮させる方向に変形することにより、ノズル開口12内のメニスカスが圧力発生室13側から大きく押し出され、ノズル開口12から液滴が吐出される。すなわち、この駆動波形は、プル−プッシュ方式のものである。
このような駆動波形における第1の電圧変化工程141の電圧変化時間T1と、第1の電圧変化工程141の終了時刻及び第2の電圧変化工程143の開始時刻との間の時間、すなわち第1のホールド工程142の時間T2とは、合計時間(T1+T2)が圧力発生室13の固有振動周期Tc近傍とするのが好ましい。
ここで、第1の電圧変化工程141で圧力発生室13を膨張させた際の圧力発生室13内の振動は、第1のホールド工程142を経ても残留振動(ノズル開口12のメニスカスの残留振動)として残り、第2の電圧変化工程143で圧力発生室13を収縮させた際に大きく影響を与える。例えば、メニスカスが圧力発生室13とは反対側に突出する方向に振動している最中に第2の電圧変化工程143を開始すると、液滴が大きくなる傾向となる。また、例えば、メニスカスが圧力発生室13側に引き込まれる方向に振動している最中に第2の電圧変化工程143を開始すると、液滴が小さくなる傾向となる。
また、第1の電圧変化工程141による圧力発生室13内の振動は、流路(リザーバ)を介して他の圧力発生室13に影響を及ぼす(所謂クロストークが発生する)ため、第1の電圧変化工程141の残留振動に対して他の圧力発生室13で液滴を吐出するタイミング、すなわち、第2の電圧変化工程143を開始するタイミングによって、液滴の吐出特性が変化してしまう。
以上のことから、第2の電圧変化工程143を開始する第1の電圧変化工程141と第1のホールド工程142との合計時間(T1+T2)が、圧力発生室13の固有振動周期Tcに近くなるほど、第1の電圧変化工程141の残留振動の影響を受けずに第2の電圧変化工程143を行うことができ、安定した吐出特性で液滴を吐出させることができる。
また、全てのノズル開口12から液滴を吐出させた場合の第1の電圧変化工程141による圧力発生室13の残留振動の影響と、1つのノズル開口12から液滴を吐出させた場合の第1の電圧変化工程141の残留振動の影響とで、その影響の度合いが異なる。これは、上述のように、駆動する圧電素子11の数によって、第1の電圧変化工程141によるリザーバ等の流路内の残留振動の度合いが異なるためである。したがって、第2の電圧変化工程143を開始する第1の電圧変化工程141と第1のホールド工程142との合計時間(T1+T2)を圧力発生室13の固有振動周期Tcに近づけることで、1つのノズル開口12から液滴を吐出させた場合と、全てのノズル開口12から液滴を吐出させた場合とのそれぞれで残留振動による影響が小さい状態で液滴を吐出させることができるため、液滴を吐出させるノズル開口12の数に拘わらず同様の吐出速度、重量などの吐出特性で液滴を吐出させることができ、高品質な印刷を実現できる。
ここで、時間T1と時間T2とを変更し、全ノズル開口12から液滴を吐出させた際の液滴の速度Vaと、1つのノズル開口12から液滴を吐出させた際の液滴の速度Vbとを測定し、これらの速度差Vmを算出した。この結果を下記表1に示す。なお、液滴の吐出速度差Vmは、下記式(10)に基づいて算出している。また、下記表1の二重丸(◎)は速度差(液滴の重量)にばらつきが全くないものを示し、丸(○)は速度差に若干ばらつきがあるものの印刷品質は全く問題がないもの、三角(△)は速度差にばらつきがあるものの印刷品質は実用上問題がないもの、バツ(×)は速度差のばらつきが印刷品質を著しく低下させるほど大きいものを示している。
Figure 2009220369
Figure 2009220369
表1に示す結果から、駆動波形における第1の電圧変化工程141の電圧変化時間T1と、第1の電圧変化工程141の終了時刻及び第2の電圧変化工程143の開始時刻との間の時間T2とは、三角(△)以上の範囲、すなわち、下記式(1)、式(2)、式(3)を全て満たすようにすることで印刷品質を向上することができる。
Figure 2009220369
また、電圧変化時間T1と時間T2とは、丸(○)以上の範囲、すなわち、下記式(4)、式(5)、式(6)を全て満たすのが好ましい。
Figure 2009220369
さらに、時間T1及びT2は、それぞれ二重丸(◎)の範囲、すなわち、下記式(7)、式(8)、式(9)を全て満たすのが好ましい。これにより、全ノズル開口12から液滴を吐出させた際の液滴の速度Vaと、1つのノズル開口12から液滴を吐出させた際の液滴の速度Vbとに速度差や重量の差などの吐出特性の差が生じるのを防止して、印刷品質をさらに向上させることができる。
Figure 2009220369
なお、時間T1及びT2の合計時間(T1+T2)が固有振動周期Tcとなるのが理想的であるが、上記表1に示す実験結果から分かるように、合計時間(T1+T2)が所定の範囲、上記式(1)で示す範囲であれば、吐出特性にばらつきが生じても実質的に印刷品質を向上することができるものである。特に時間T1と時間T2の合計時間は、上記式(4)で示す範囲にするのが好ましく、上記式(7)に示す範囲とするのが好適である。
また、時間T1も同様に、式(2)で示す範囲であれば、吐出特性にばらつきが生じても実質的に印刷品質を向上することができるものである。特に時間T1は、上記式(5)で示す範囲にするのが好ましく、上記式(8)に示す範囲とするのが好適である。
さらに、時間T2も同様に、式(3)で示す範囲であれば、吐出特性にばらつきが生じても実質的に印刷品質を向上することができるものである。特に時間T2は、上記式(6)で示す範囲にするのが好ましく、上記式(9)に示す範囲とするのが好適である。
また、本実施形態では、液滴を吐出させた後に圧力発生室13を膨張させる第3の電圧変化工程145を開始する時間、すなわち、第2の電圧変化工程143の電圧変化時間T3と、第2の電圧変化工程143の終了時刻と第3の電圧変化工程145の開始時刻の間(第2のホールド工程144)の時間T4との合計時間(T3+T4)を、圧力発生室13の固有振動周期Tc近傍とするのが好ましい。これは、第3の電圧変化工程145が、圧力発生室13内の制振を行うと共に吐出された液滴からメニスカスを引きちぎるものであるため、この合計時間(T3+T4)をTc近傍とすることで、さらに全ノズル開口12から液滴を吐出させた際の吐出特性と、1つのノズル開口12から液滴を吐出させた際の吐出特性とに差が生じるのを防止して、印刷品質をさらに向上させることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の基本的構成は上述したものに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態1では、圧力発生室13に圧力変化を生じさせる圧力発生手段として、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて縦方向に伸縮させる縦振動型の圧電素子11を例示したが、特にこれに限定されず、例えば、結晶化した圧電材料からなる圧電体層を、下電極と上電極との2つの電極で挟んで構成した撓み振動型の圧電素子として、各層を成膜及びリソグラフィ法により積層した薄膜型の圧電素子や、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型の圧電素子を使用することができる。また、圧力発生手段として、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口から液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエータなどを使用することができる。
また、上述した液体噴射装置Iでは、液体噴射ヘッド10(ヘッドユニット1A、1B)がキャリッジ3に搭載されて主走査方向に移動するものを例示したが、特にこれに限定されず、例えば、液体噴射ヘッド10が固定されて、紙等の記録シートSを副走査方向に移動させるだけで印刷を行う、所謂ライン式記録装置にも本発明を適用することができる。特に、ライン式記録装置の場合には、少ないノズル開口12の数で、画素ラインを印刷するため、ノズル開口12間の液滴のばらつきにより画質の著しい劣化が生じるが、本発明を適用することによりノズル開口12間の液滴のばらつきを防止して、高品質な画質を実現できる。
さらに、本発明は、広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものであり、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる各種のインクジェット式記録ヘッド等の記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(電界放出ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等にも適用することができる。勿論、このような液体噴射ヘッドを搭載した液体噴射装置も特に限定されるものではない。
本発明の実施形態1に係る液体噴射装置の概略図である。 本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドの断面模式図である。 本発明の実施形態1に係る液体噴射装置の制御構成を示す図である。 本発明の実施形態1に係る駆動信号を示す駆動波形である。
符号の説明
I 液体噴射装置、 1A、1B 記録ヘッドユニット、 2A、2B カートリッジ、 10 液体噴射ヘッド、 11 圧電素子、 15 振動板、 111 プリンタコントローラ、 112 プリントエンジン、 141 第1の電圧変化工程、 143 第2の電圧変化工程、 T1、T2 時間

Claims (4)

  1. 液体を噴射するノズル開口を有すると共に前記ノズル開口に連通する圧力発生室に圧力変化を生じさせる圧力発生手段とを具備する液体噴射ヘッドと、
    前記圧力発生手段に前記圧力発生室の体積を増加させる方向に電圧を印加する第1の電圧変化工程と、前記圧力発生手段に前記圧力発生室の体積を減少させる方向に電圧を印加する第2の電圧変化工程とを具備すると共に、前記第1の電圧変化工程での電圧変化時間T1と、前記第1の電圧変化工程の終了時刻及び第2の電圧変化工程の開始時刻の間の時間T2とが前記圧力発生室の固有振動周期Tcを用いた下記式(1)、式(2)、式(3)に基づいて規定された駆動信号を前記圧力発生手段に印加する駆動手段とを具備することを特徴とする液体噴射装置。
    Figure 2009220369
  2. 前記時間T1及びT2が下記式(4)、式(5)、式(6)を満たすことを特徴とする請求項1記載の液体噴射装置。
    Figure 2009220369
  3. 前記時間T1及びT2が下記式(7)、式(8)、式(9)を満たすことを特徴とする請求項1又は2記載の液体噴射装置。
    Figure 2009220369
  4. ノズル開口に連通する圧力発生室に圧力変化を生じさせる圧力発生手段を具備し、前記圧力発生手段に駆動信号を印加して前記圧力発生室の体積を変化させることで、前記ノズル開口から液体を吐出させる液体噴射ヘッドの駆動方法であって、
    前記駆動信号を、前記圧力発生手段に前記圧力発生室の体積を増加させる方向に電圧を印加する第1の電圧変化工程と、前記圧力発生手段に前記圧力発生手段の体積を減少させる方向に電圧を印加する第2の電圧変化工程とで構成すると共に、前記第1の電圧変化工程での電圧変化時間T1と、前記第1の電圧変化工程の終了時刻及び第2の電圧変化工程の開始時刻の間の時間T2とを前記圧力発生室の固有振動周期Tcを用いた下記式(1)、式(2)、式(3)に基づいて規定したことを特徴とする液体噴射ヘッドの駆動方法。
    Figure 2009220369
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017105159A (ja) * 2015-11-30 2017-06-15 株式会社リコー インクジェット記録方法、インクジェット記録装置

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