JP2009217207A - Optical reflection element - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明はレーザープリンタ、電子写真装置などのレーザースキャンユニットなどに用いる光学反射素子に関し、小型のレーザースキャンユニットを実現するための光学反射素子を実現することを目的とする。
【解決手段】支持体1と、一端がこの支持体1に支持された第一の支持部2と、この第一の支持部2の先端部分に支持された第一のアーム3と第二のアーム4とからなる音叉振動子6と、この音叉振動子6の振動中心9に支持された第二の支持部11と、この第二の支持部11の先端部分に支持されたミラー部12とを備え、第一のアーム3と第二のアーム4に突起部7a、7bを設けた構成とする。
【選択図】図1The present invention relates to an optical reflecting element used in a laser scanning unit of a laser printer, an electrophotographic apparatus, etc., and an object thereof is to realize an optical reflecting element for realizing a small laser scanning unit.
A support body, a first support section having one end supported by the support body, a first arm supported by a tip portion of the first support section, and a second support section. A tuning fork vibrator 6 composed of an arm 4, a second support part 11 supported by the vibration center 9 of the tuning fork vibrator 6, and a mirror part 12 supported by the tip of the second support part 11 The first arm 3 and the second arm 4 are provided with protrusions 7a and 7b.
[Selection] Figure 1
Description
本発明は、レーザースキャンユニットなどに用いられる光学反射素子に関するものである。 The present invention relates to an optical reflection element used in a laser scan unit or the like.
従来、レーザープリンタなどに用いられるレーザーから発せられた光線を掃引するレーザースキャンユニットとしては、多角形状の回転体の側面にミラーを設けたポリゴンミラーが用いられ、このポリゴンミラーを回転させることにより感光体ドラムの走査面上にレーザー光線を掃引させていた(例えば、特許文献1参照)。
このようなカラーレーザープリンタの普及やプリンタの小型化に伴い、レーザースキャンユニットに用いる光学反射素子の小型化が命題となっている。しかしながら、ポリゴンミラーを用いたレーザースキャンユニットにおいては、ポリゴンミラーを小型化することに加え、このポリゴンミラーを駆動させる駆動装置が別途必要となるため、その小型化が非常に困難なものとなっていた。 With such widespread use of color laser printers and miniaturization of printers, miniaturization of optical reflecting elements used in laser scan units has become a proposition. However, in a laser scanning unit using a polygon mirror, in addition to downsizing the polygon mirror, a separate drive device for driving the polygon mirror is required, and thus downsizing is very difficult. It was.
そこで、本発明はこのような問題を解決し、レーザースキャンユニットを小型化することができる光学反射素子の実現を目的とする。 Therefore, the present invention aims to solve such problems and realize an optical reflecting element capable of reducing the size of the laser scan unit.
そして、この目的を達成するために、本発明は、光学反射素子を、支持体と、この支持体に一端が支持された第一の支持部と、この第一の支持部の他端に支持された第一のアームと第二のアームを有する音叉振動子と、この音叉振動子の振動中心に一端が支持された第二の支持部と、この第二の支持部の他端に支持されたミラー部とを備え、前記第一のアームと第二のアームに突起部を設けた構成としたのである。 In order to achieve this object, the present invention provides an optical reflecting element supported by a support, a first support part having one end supported by the support, and the other end of the first support part. A tuning fork vibrator having a first arm and a second arm, a second support part supported at one end at the vibration center of the tuning fork vibrator, and supported at the other end of the second support part. And a projection provided on the first arm and the second arm.
このような突起部を有する二つの音叉振動子によって発生させた撓み振動をミラー部の捩れ振動として振動させる振動子構成とすることによって、反復回転振動を高精度に制御しながら、大きな振れ角で光線を掃引させる為の小型の光学反射素子を実現することができる。 By adopting a vibrator configuration that vibrates flexural vibrations generated by two tuning fork vibrators having such protrusions as torsional vibrations of the mirror part, it is possible to control repeated rotational vibrations with high accuracy and at a large deflection angle. A small optical reflecting element for sweeping light can be realized.
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における光学反射素子の構成について図面を用いて説明する。
(Embodiment 1)
Hereinafter, the configuration of the optical reflecting element according to
図1は本実施の形態1における光学反射素子の平面図であり、図2は図1のAA部における断面図を示している。また、図3は光学反射素子の動作原理を説明するための概念図である。 FIG. 1 is a plan view of the optical reflecting element according to the first embodiment, and FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. FIG. 3 is a conceptual diagram for explaining the operating principle of the optical reflecting element.
図1〜図3において、本実施の形態1における光学反射素子は、第一の支持部2、第一のアーム3、第二のアーム4、連結部5からなる音叉振動子6を有するとともに、前記第一のアーム3および第二のアーム4に突起部7a,7bを有し、前記第一の支持部2の一端を支持体1に固定し、前記音叉振動子6の振動中心9に第二の支持部11の一端を固定し、第二の支持部11の他端にレーザー光線などの光を反射するためのミラー部12を有し、前記第一のアーム3および第二のアーム4には突起部7a,7bを設けた構成を基本としている。このような構成とすることによって、共振周波数を低減することができ、結果として小型の光学反射素子を実現することができる。
1 to 3, the optical reflecting element according to the first embodiment includes a
そして、第一のアーム3および第二のアーム4は撓み振動をさせることから、振幅量は第一のアーム3と第二のアーム4の自由端が最も大きくなり、前記突起部7a,7bは第一のアーム3および第二のアーム4の自由端に設けることが最も効果的である。
And since the
なお、自由端に設けることができない場合には、第一のアーム3および第二のアーム4の中間の所定の箇所に配置することも可能である。
In addition, when it cannot provide in a free end, it is also possible to arrange | position in the predetermined location in the middle of the
以上のように、第一のアーム3および第二のアーム4の自由端に突起部7a,7bを設けることによって、音叉振動子6の自由端が付加質量の支点となり、この支点を軸として音叉振動子6の厚み方向に可動するように作用し、音叉振動子6の慣性モーメントが可動振幅量の増加につながり、音叉振動子6の振幅量を増大させることが可能となり、結果としてミラー部12の反復回転振動の振幅量を大きくすることができ、ミラー部12の振れ角度を小型形状でより大きくすることができる光学反射素子を実現することができる。
As described above, by providing the
そして、より好ましくは突起部7a,7bを第一のアーム3および第二のアーム4を直交するように設け、音叉振動子6の内側に配置することによって、より音叉振動子6の捩りを効率よく発生させることができる。また、突起部7a,7bは左右対称形とすることが振動特性の観点から好ましく、そのときの突起部7a,7bの形状は特に制限はなく、振動特性、生産性の観点から適宜選択することができる。
More preferably, the
なお、この突起部7a,7bの質量は大きいことが望ましく、設計上大きな形状を設けることができないときには突起部7a,7bに重りを付加することも可能であり、これによって、さらにその効果を増大させることができる。
In addition, it is desirable that the mass of the
また、光学反射素子を構成する基板材料としては、金属材料、無機材料などの弾性、機械的強度および高いヤング率を有する弾性部材を基材20として構成することが生産性の観点から好ましく、このような弾性部材としては、金属、水晶、ガラスまたは石英材料を用いることが機械的特性と入手性の観点から好ましい。また、金属をシリコン、チタン、ステンレス、エリンバーまたは黄銅合金とすることによって、振動特性、加工性に優れた光学反射素子を実現することができる。
In addition, as a substrate material constituting the optical reflecting element, it is preferable from the viewpoint of productivity that an elastic member having elasticity, mechanical strength and high Young's modulus such as a metal material or an inorganic material is used as the
そして、シリコンなどの基材20で構成された前記第一のアーム3および第二のアーム4の少なくとも一面には、撓み振動を起こすための圧電アクチュエータ10を形成している。この圧電アクチュエータ10は第一の電極層21、圧電体層22および第二の電極層23の積層体構造からなる薄膜積層型圧電アクチュエータとすることが好ましい。これによって、薄型の音叉振動子6に設計することができる。また、音叉振動子6の厚みを第一のアーム3および第二のアーム4の幅寸法よりも小さくすることによって、小型の光学反射素子を実現することができる。
A
また、これらの第一の電極層21、圧電体層22および第二の電極層23は音叉振動子6を形成する基材20の上に順次スパッタリング技術などの薄膜プロセスにより形成することができる。従って、圧電アクチュエータ10を音叉振動子6の同一面に形成することが生産性の観点から好ましい。
The first electrode layer 21, the
また、圧電アクチュエータ10の形成は第一のアーム3、第二のアーム4および連結部5に形成することがより効果的である。これによって、捩り振動をさらに効率よく励振することができる光学反射素子とすることができる。
It is more effective to form the
そして、前記圧電体層22に用いる圧電体材料としては、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの高い圧電定数を有する圧電体材料が好ましい。
The piezoelectric material used for the
また、音叉振動子6の共振周波数と、ミラー部12と第二の支持部11で構成された捩れ振動子の共振周波数とが略同一周波数となるように振動設計することによって効率良くミラー部12を反復回転振動させる光学反射素子を実現することができる。
Further, the
さらに、第一のアーム3、第二のアーム4および連結部5の幅を等幅とすることによって不要な振動モードを抑制した光学反射素子とすることができるとともに、音叉振動子6をコの字状とすることによっても同様の効果を有する光学反射素子とすることができる。これらを組み合わせることによってよりその効果を発揮することができる。
Furthermore, by making the widths of the
また、第一の支持部2、音叉振動子6、第二の支持部11およびミラー部12の基材20を同一材料とすることによって安定した振動特性と生産性に優れた光学反射素子を実現することができる。
Further, by using the same material for the
また、第一の支持部2および第二の支持部11の断面形状は円状とすることが好ましい。これによって、捩れ振動の振動モードが安定し、不要共振も抑制することができ、外乱振動に影響されにくい光学反射素子を実現することができる。
Moreover, it is preferable that the cross-sectional shape of the
また、ミラー部12は基材20の表面を鏡面研磨することによって形成することも可能であり、さらに好ましくは光の反射特性に優れた金やアルミニウムの金属薄膜のミラー膜として形成することも可能である。これらの金属薄膜からなるミラー膜の形成は、圧電アクチュエータ10を作製する工程において、前記と同様にスパッタリング技術により形成することができる。
The
このような構成からなる光学反射素子は、シリコンウエハーなどの基材20の上に薄膜プロセス、フォトリソ技術などの半導体プロセスを応用することによって高精度に、一括して作製することが可能であることから、光学反射素子の小型化、高精度化および生産効率に優れた光学反射素子を実現することができる。
The optical reflecting element having such a configuration can be manufactured in a lump with high accuracy by applying a semiconductor process such as a thin film process or a photolithography technique on the
また、第二の支持部11とミラー部12とからなる捩れ振動子の捩れ振動を利用することによって、小型のデバイス構造でありながら、ミラー部12の振れ角を大きくすることが可能となる光学反射素子を実現することができる。
Further, by utilizing the torsional vibration of the torsional vibrator composed of the
さらに、振動の駆動部である音叉振動子6を構成する第一のアーム3と第二のアーム4の撓み振動と第二の支持部11とミラー部12とで形成される捩れ振動子の構成を有していることから設計の自由度が高まり、それぞれの寸法形状を工夫することによってミラー部12の駆動周波数、振れ角などを広範囲に設計対応することができる光学反射素子を実現することができる。
Further, the configuration of the torsional vibrator formed by the flexural vibration of the
また、前記第一のアーム3と第二のアーム4に形成した圧電アクチュエータ10のそれぞれの第一の電極層21と第二の電極層23の引き出し電極は個別に引き出し線(図示せず)を形成しながら接続端子25へ接続している。これによって正負反対の電気信号をそれぞれの圧電アクチュエータ10に印加することができる。
The lead electrodes of the first electrode layer 21 and the
次に、このような構成からなる光学反射素子の動作原理について説明する。なお、図3は動作原理を説明するために概念図であり、突起部7a,7bの図示は省略している。
Next, the operation principle of the optical reflecting element having such a configuration will be described. FIG. 3 is a conceptual diagram for explaining the operation principle, and illustration of the
図1〜図3に示すように、圧電アクチュエータ10を構成する第一の電極層21と第二の電極層23との間に交流の駆動電圧を印加することにより圧電体層22の面方向に伸び・縮みが発生し、この圧電アクチュエータ10の変形により、第一のアーム3および第二のアーム4の位相が180度異なる方向(矢印8a,8b方向)に撓み振動を起こす。
As shown in FIGS. 1 to 3, by applying an alternating drive voltage between the first electrode layer 21 and the
また、第一のアーム3と第二のアーム4に形成したそれぞれの圧電アクチュエータ10に印加する駆動信号の正負を反対に印加することによって、第一のアーム3と第二のアーム4とは反対方向に撓み振動(矢印8a,8b方向)をすることになる。このとき、第一のアーム3と第二のアーム4の自由端には突起部7a,7bを付加していることから、重りの役目を果たし、第一のアーム3と第二のアーム4の共振周波数を低減することができるとともに、音叉振動子6の捩り振動を効率よく振動させる役目を果たす。
In addition, the
そして、突起部7a,7bを設けることによって、より低い周波数で振動させた第一のアーム3と第二のアーム4の振動エネルギーは音叉振動子6の連結部5へと伝搬される。これによって、音叉振動子6は音叉振動子6の振動中心9を振動軸(回転軸14)として、より低い周波数にて反復回転振動(捩れ振動)をする。
By providing the
次に、この反復回転振動の振動エネルギーが連結部5に接合された第二の支持部11に振動エネルギーが伝達され、回転軸14を中心として、第二の支持部11とミラー部12とで構成される捩れ振動子として捩れ振動を起こすようになる。これによって、ミラー部12に回転軸14を軸中心として矢印13に示した方向に反復回転振動を起こす。
Next, the vibration energy of this repetitive rotational vibration is transmitted to the
このとき、音叉振動子6の反復回転振動の方向と、第二の支持部11およびミラー部12で構成される捩れ振動子の反復回転振動の方向は位相が180度異なる反対方向に振動することとなる。
At this time, the direction of the repetitive rotational vibration of the
このような振動モードを有する振動子を構成し、ミラー部12にレーザー光源またはLED光源などから発生させた光線を入力することによって、ミラー部12の振れ角度を大きくできる小型の光学反射素子を実現することができる。これらの振動部の振動設計をすることによって、大きく出力光の反射角度を変化させることができ、レーザー光線などの入力光を所定の設計値となるように掃引することができる小型の光学反射素子を実現することができる。
By constructing a vibrator having such a vibration mode and inputting a light beam generated from a laser light source or an LED light source to the
このように、振動源を高Q値を有する音叉振動子6とし、この安定した振動エネルギーを第二の支持部11とミラー部12からなる捩り振動子への捩り振動を発生させる励振エネルギーとして供給することによって、安定した反復回転振動をミラー部12に発生させることができる。
In this way, the vibration source is the
なお、音叉振動子6の反復回転振動をさせるために、第一のアーム3と第二のアーム4の一面に圧電アクチュエータ10を形成した場合の光学反射素子を例として説明してきたが、少なくともいずれか一方のみに圧電アクチュエータ10を形成することによって、前記と同様の光学反射素子の動作を実現することが可能である。これは音叉の振動特性を利用したものであり、どちらか一方のアームが励振させると連結部5を介して他方のアームに運動エネルギーが伝播することによって振動させることが可能となる性質を応用したものである。
Note that the optical reflecting element in the case where the
以上のような構成からなる光学反射素子の応用としては、レーザービームプリンタが一例としてあげられる。このレーザービームプリンタなどに用いられる感光ユニットは、光源となるレーザーと、このレーザーから発せられたレーザー光線が照射される感光ドラムと、レーザー光線を反射させるとともに、その反射方向を可変させることで、レーザー光線を感光ドラムの走査面上を掃引させる光学反射素子から構成されており、この感光ユニットに用いられる光学反射素子は図1〜図3に示した構成の光学反射素子を用いることによって小型のレーザービームプリンタを実現することができる。 As an application of the optical reflecting element having the above-described configuration, a laser beam printer can be cited as an example. The photosensitive unit used in this laser beam printer or the like is a laser that is a light source, a photosensitive drum that is irradiated with a laser beam emitted from this laser, and reflects the laser beam and changes its reflection direction, thereby changing the laser beam. The optical reflecting element for sweeping the scanning surface of the photosensitive drum is used, and the optical reflecting element used in the photosensitive unit is a small laser beam printer by using the optical reflecting element having the configuration shown in FIGS. Can be realized.
次に、本実施の形態1における光学反射素子の製造方法について説明する。 Next, a method for manufacturing the optical reflecting element in the first embodiment will be described.
まず始めに、厚みが0.3mmからなるシリコン基板20を準備し、その上にスパッタリング法または蒸着法などの薄膜プロセスを用いて白金電極からなる第一の電極層21を形成している。このとき、シリコン基板20の厚みは厚くても良い。それによって、ウエハ形状の大きなシリコン基板20を用いることができるとともに、反りなどが少ないことから、より高精度な光学反射素子を効率よく作製することができる。
First, a
その後、この第一の電極層21の上にチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電材料を用いてスパッタリング法などによって圧電体層22を形成する。このとき、圧電体層22と第一の電極層21との間に配向制御層としてPbとTiを含む酸化物誘電体を用いることが好ましく、PLMTからなる配向制御層を形成することがより好ましい。これによって、圧電体層22の結晶配向性がより高まり、圧電特性に優れた圧電アクチュエータ10を実現することができる。
Thereafter, a
次に、この圧電体層22の上にチタン/金よりなる第二の電極層23を形成している。
Next, a
このとき、金電極の下層のチタンはPZT薄膜などの圧電体層22との密着力を高めるために形成しており、チタンの他にクロムなどの金属を用いることができる。
At this time, titanium under the gold electrode is formed in order to increase the adhesion with the
これによって、圧電体層22との密着性に優れ、かつ、金電極とは強固な拡散層を形成していることから密着強度を高めた圧電アクチュエータ10を形成することができる。そして、このときの白金電極の厚みは0.2μm、PZT薄膜は3.5μm、およびチタン電極は0.01μmとし、金電極は0.3μmで形成している。
As a result, the
次に、フォトリソ技術を用いてエッチングすることによってパターン形成された第一の電極層21、圧電体層22および第二の電極層23を形成している。このとき、第二の電極層23のエッチング液としてはヨウ素/ヨウ化カリウム混合溶液と水酸化アンモニウム、過酸化水素混合溶液からなるエッチング液を用いて所定の電極パターンを形成した。
Next, a patterned first electrode layer 21,
また、第一の電極層21、圧電体層22に用いるエッチング方法としてはドライエッチング法とウエットエッチング法のいずれかの方法、あるいはこれらを組み合わせた方法などを用いることができる。一例として、ドライエッチング法であればフルオロカーボン系のエッチングガス、あるいはSF6ガスなどを用いることができる。圧電体薄膜層を弗酸、硝酸、酢酸および過酸化水素の混合溶液からなるエッチング液を用いてウエットエッチングを行うことによってパターン化された圧電体層22を形成する。その後、さらに、ドライエッチングによって下層の電極薄膜層をエッチングすることによってパターン化された第一の電極層21を形成することによって、図2に示したような圧電アクチュエータ10を形成することができる。
Moreover, as an etching method used for the first electrode layer 21 and the
次に、XeF2ガスを用いてシリコン基板20を等方的にドライエッチングすることによって不必要なシリコンを除去し、図2に示したような形状を有した光学反射素子を形成することができる。
Next, unnecessary silicon is removed by isotropically dry-etching the
なお、シリコン基板などをドライエッチングによって異方性を活用して高精度にエッチングする場合には、エッチングを促進するSF6ガスとエッチングを抑制するC4F8ガスなどを用いて、より直線的にエッチングをすることが好ましい。そして、エッチングの際には、前記ガスを用いた混合ガスを用いること、あるいは交互に前記ガスを切り替えてドライエッチングを行うエッチング方法が可能であり、これらの方法を寸法形状、加工精度に合わせて適宜選択してエッチング加工することが可能である。 When a silicon substrate or the like is etched with high accuracy by utilizing anisotropy by dry etching, SF 6 gas that promotes etching and C 4 F 8 gas that suppresses etching are more linear. Etching is preferably performed. In the etching, a mixed gas using the gas can be used, or an etching method in which the gas is alternately switched to perform dry etching is possible, and these methods are matched to the dimensional shape and processing accuracy. It is possible to select and perform etching appropriately.
以上のような製造方法によって、小型で、高精度な光学反射素子を一括して効率よく作製することができる。 By the manufacturing method as described above, it is possible to efficiently produce a small and highly accurate optical reflecting element collectively.
以上のような製造プロセスによって第一および第二のアーム3,4の長さ;1.0mm、幅;0.3mm、突起部7a,7bの長さ;0.55mm、幅;0.3mm、第一の支持部2の長さ;0.2mm、幅;0.1mm、第二の支持部11の長さ;0.4mm、幅;0.1mm、ミラー部12;1.0×1.0mmとしたとき、駆動周波数;15kHz、ミラー部12の振れ角;±10度の特性を有した光学反射素子を作製することができた。
By the manufacturing process as described above, the length of the first and
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2における光学反射素子の構成について図面を用いて説明する。
(Embodiment 2)
Hereinafter, the configuration of the optical reflecting element according to
図4は本実施の形態2における光学反射素子の平面図である。 FIG. 4 is a plan view of the optical reflecting element according to the second embodiment.
本実施の形態2における光学反射素子の基本的な構成は実施の形態1の構成とほぼ同様であり、その詳細な説明は省略し、本実施の形態2における光学反射素子が実施の形態1と大きく異なっている構成について図面を用いて説明する。 The basic configuration of the optical reflecting element in the second embodiment is substantially the same as that of the first embodiment, and detailed description thereof is omitted. The optical reflecting element in the second embodiment is the same as that of the first embodiment. A greatly different configuration will be described with reference to the drawings.
図4において、第一のアーム3と第二のアーム4の中間部と第二の支持部11との間に第三の支持部30を設けたことを特徴としている。これによって、音叉振動子6の反復回転振動のエネルギーを効率よく第二の支持部11へ伝達することが可能となり、さらに小型の光学反射素子を実現することができる。図4において、第三の支持部30を、第二の支持部11に発生する第二の支持部11とミラー部12から構成された捩れ振動子の共振周波数の高次の定在波の振動節部に設けたことを特徴としている。この定在波は1/2、1/3、1/4と示されるように整数分の一で現れてくるものであり、この所定の定在波の振動節部に第三の支持部30を設けることが好ましい。また、第三の支持部30は第二の支持部11中間部と連結部5との間に配置することが好ましい。
In FIG. 4, a
また、第三の支持部30は音叉振動子6の振動中心9に近い位置に配置することが好ましい。これによって、第一のアーム3と第二のアーム4の撓み振動の減衰を抑制しながら効率よくミラー部12を反復回転振動させることができる。
The
以上説明してきたように、第三の支持部30を、第二の支持部11に発生する捩れ振動子の共振周波数の高次の定在波の振動節部に設けた光学反射素子とすることによって、より小型で振れ角度の大きな光学反射素子を実現することができる。
As described above, the
本発明は、光学反射素子に関して小型化できるという効果を有し、特に電子写真方式の複写機、レーザープリンタ、光学スキャナ用途に有用である。 The present invention has an effect that the optical reflecting element can be miniaturized, and is particularly useful for electrophotographic copying machines, laser printers, and optical scanners.
1 支持体
2 第一の支持部
3 第一のアーム
4 第二のアーム
5 連結部
6 音叉振動子
7a、7b 突起部
8a、8b 矢印
9 振動中心
10 圧電アクチュエータ
11 第二の支持部
12 ミラー部
13 矢印
14 回転軸
20 基材
21 第一の電極層
22 圧電体層
23 第二の電極層
25 接続端子
30 第三の支持部
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2022102214A1 (en) * | 2020-11-11 | 2022-05-19 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | Driving element and driving device |
-
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- 2008-03-13 JP JP2008063671A patent/JP2009217207A/en active Pending
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