JP2009214058A - 太陽電池モジュールの解体方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽電池モジュールを解体して太陽電池(特に薄型結晶シリコン太陽電池)を再利用可能な状態で回収できる、太陽電池モジュールの解体方法を提供する。
【解決手段】太陽電池、充填材、ガラスから構成される太陽電池モジュールの解体方法であって、太陽電池モジュールを、アルカリを溶解した有機溶剤に浸漬し、加熱する工程を含む太陽電池モジュールの解体方法、ならびに、太陽電池、充填材、ガラスから構成される太陽電池モジュールの解体方法であって、裏面フィルムを除去する工程と、ガラスと、充填材に覆われた太陽電池とを分離する工程と、分離された太陽電池を、アルカリを溶解した有機溶剤に浸漬し,加熱する工程とを含む太陽電池モジュールの解体方法。
【選択図】図1
【解決手段】太陽電池、充填材、ガラスから構成される太陽電池モジュールの解体方法であって、太陽電池モジュールを、アルカリを溶解した有機溶剤に浸漬し、加熱する工程を含む太陽電池モジュールの解体方法、ならびに、太陽電池、充填材、ガラスから構成される太陽電池モジュールの解体方法であって、裏面フィルムを除去する工程と、ガラスと、充填材に覆われた太陽電池とを分離する工程と、分離された太陽電池を、アルカリを溶解した有機溶剤に浸漬し,加熱する工程とを含む太陽電池モジュールの解体方法。
【選択図】図1
Description
本発明は、太陽電池モジュールを解体し太陽電池セルを回収する方法に関する。
昨今、地球温暖化を防止するために温室効果ガスの排出量削減が求められており、この施策の一つとして、風力および太陽光などのクリーンエネルギの導入が推進されている。このような状況に鑑み、太陽電池の生産量が近年急伸しており、2006年度では世界で約2500MWの発電能力を有する太陽電池が生産されている。今後、さらに太陽電池の生産量は増加すると予想され、したがって、将来太陽電池モジュールが大量に廃棄される可能性が示唆され、かつ危惧されている。
太陽電池モジュールは一般に耐用年数20年と言われている。このような太陽電池モジュールの主な寿命原因としては、モジュールガラスの割れ、セルの割れ、充填材であるエチレン−酢酸エチル共重合体(EVA)樹脂の黄化による透過率の減少、充填材とセル表面との剥離、熱応力によるセル電極間の断線、電極部の腐食などによる抵抗の増加、などがある。
また、太陽電池モジュールをリサイクルするためには、充填材であるEVA樹脂を分解除去し、ガラスと太陽電池とを分離する必要がある。充填材を除去するための方法としては、たとえば特開平11−165150号公報(特許文献1)に開示されたようなモジュールを燃焼処理して充填材を除去する方法、たとえば特開2004−42033号公報(特許文献2)に開示されたような硝酸などを用いて充填材を化学的に溶解させる方法、たとえば特表2005−065852号公報(特許文献3)に開示されたようなリモネンなどの有機溶剤に膨潤または溶解させる方法などが知られている。
これらの方法により分離回収されたセルの内、特性上問題がないものは再度太陽電池モジュールに再利用される。それ以外のセルは、電極、反射防止膜、不純物拡散層などをエッチングして除去してシリコンウエハに戻し、再び太陽電池に加工される。
太陽電池を構成する部品のうちシリコンウエハは、まず珪石や珪砂を電気炉で還元して純度98%の金属シリコンとされ、次いで化学反応によりシラン系ガスとされ、次いでこのガスを還元・熱分解して高純度多結晶シリコンとすることで製造されている。これらの工程の中で、特に金属シリコンを得るのに膨大な電力を必要とし、その消費電力は金属シリコン1トン当たり15000kWhで、ボーキサイトからアルミニウムを得るために必要とされる消費電力と同等である。したがって、太陽電池をモジュールから取り出して再びモジュール化して利用する、あるいはシリコンウエハに戻して再び太陽電池に加工することにより、太陽電池の製造エネルギーを大幅に削減できる。
特開平11−165150号公報
特開2004−42033号公報
特表2005−065852号公報
近年、太陽電池市場の急激な拡大によりシリコン原料が高騰しており、それに伴いシリコンウエハの厚さが約400μmから約200μmへと薄板化が進んでいる。上述した特許文献1〜3にそれぞれ開示されたような太陽電池モジュールのリサイクル法は、シリコンウエハの厚みが約400μmの場合、問題は生じないが、シリコンウエハの厚みが約2
00μmの場合、それぞれ以下のような問題点が生じる。
00μmの場合、それぞれ以下のような問題点が生じる。
たとえば特許文献1に開示されたモジュールを燃焼処理して充填材を除去する方法の場合、シリコンウエハの厚みが約200μmであると、燃焼処理の過程で充填材のエチレン−酢酸エチル共重合体(EVA)樹脂が膨張し、薄型太陽電池セルが割れてしまい再利用不可能となる。
またたとえば特許文献2に開示された硝酸などを用いて充填材を化学的に溶解させる方法の場合、溶解のために使用する硝酸や酢酸が強い酸性物質であるため、太陽電池セルの電極が侵されてしまい、回収した太陽電池セルがそのままでは再利用不可能となる。
さらに、たとえば特許文献3に開示されたリモネンを用いてEVA樹脂を膨潤・溶解させる方法では、シリコンウエハの厚みが約200μmであると、薄型太陽電池セルがEVA樹脂の膨潤により割れてしまい再利用不可能となる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、太陽電池モジュールを解体して太陽電池(特に薄型結晶シリコン太陽電池)を再利用可能な状態で回収できる、太陽電池モジュールの解体方法を提供することである。
本発明は、太陽電池、充填材、ガラスから構成される太陽電池モジュールの解体方法であって、太陽電池モジュールを、アルカリを溶解した有機溶剤に浸漬し、加熱する工程を含むことを特徴とする。
本発明はまた、太陽電池、充填材、ガラスから構成される太陽電池モジュールの解体方法であって、裏面フィルムを除去する工程と、ガラスと、充填材に覆われた太陽電池とを分離する工程と、分離された太陽電池を、アルカリを溶解した有機溶剤に浸漬し、加熱する工程とを含む太陽電池モジュールの解体方法についても提供する。
本発明の太陽電池モジュールの解体方法に用いられる有機溶剤は、アルコールと、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、γ−ブチルラクトンから選ばれる少なくともいずれかとを含む混合物であることが好ましい。
本発明の太陽電池モジュールの解体方法によれば、太陽電池モジュールを解体して太陽電池(特に薄型結晶シリコン太陽電池)を再利用可能な状態で回収することができる。
図1は、本発明の太陽電池モジュールの解体方法を段階的に示す図であり、図2は、本発明の太陽電池モジュールの解体方法に供される典型的な一例の結晶シリコン太陽電池モジュールを模式的に示す断面図である。本発明の解体方法には、太陽電池、充填材、ガラスから構成される太陽電池モジュールが供される。本発明の太陽電池モジュールの解体方法の説明に先立ち、まずは、本発明の太陽電池モジュールの解体方法に供される太陽電池モジュールについて説明する。
本発明の太陽電池モジュールの解体方法には、典型的には、図2に示すような現在主流となっているスーパーストレート型と呼ばれる構造の結晶シリコン太陽電池モジュールが供される。図2に示す例の結晶シリコン太陽電池モジュールは、基板としてのガラス1上に、EVA樹脂からなる充填材2とリード線4により接続された太陽電池3を挟持し、当該充填材2上に防湿のための裏面フィルム5があり、この裏面フィルム5上に配線を取り
出すための端子ボックス7が形成されており、該ガラス1の四辺をアルミ製フレーム6で保持した構造を備える。
出すための端子ボックス7が形成されており、該ガラス1の四辺をアルミ製フレーム6で保持した構造を備える。
本発明の太陽電池モジュールの解体方法は、太陽電池モジュールを、アルカリを溶解した有機溶剤に浸漬し、加熱する工程を少なくとも含む。また、本発明の太陽電池モジュールの解体方法は、裏面フィルムを除去する工程と、ガラスと、充填材に覆われた太陽電池とを分離する工程と、分離された太陽電池を、アルカリを溶解した有機溶剤に浸漬し、加熱する工程とを含むように実現されてもよい。以下、図1に示す場合を例に挙げて、本発明の太陽電池モジュールの解体方法について段階的に説明する。
図1に示す例では、まず、図1(a)に示す状態の太陽電池モジュールのアルミ製フレーム6や端子ボックス7などを取り外した後、裏面フィルム5を剥離する(図1(b))。アルミ製フレーム6、端子ボックス7の取り外しは、たとえば手作業で行うことができる。また、裏面フィルム5の剥離は、ホットエアーを吹きつけながら行うことができる。
図1に示す例では、次に、EVA樹脂からなる充填材2に覆われた太陽電池3を分離するため、ワイヤーソー8を用いてガラス1と充填材2とを分離する(図1(b))。ワイヤーソーには、たとえば外径約0.25μmのダイヤモンド砥粒付ピアノ線(PWS、(株)アライドマテリアル製)を好適に用いることができる。このようにして、充填材2に覆われた太陽電池3が分離される(図1(c))。
次いでステンレス製バットなどの容器12にアルカリを溶解した有機溶剤11を入れ、EVA樹脂からなる充填材2に覆われた太陽電池3を浸漬し、加熱する(図1(d))。なお、本発明の液晶モジュールの解体方法においては、上述した裏面フィルムの除去およびガラスと太陽電池との分離を省略し、太陽電池モジュールをそのままアルカリを溶解した有機溶剤に浸漬し、加熱するようにしてもよいが、ガラス1と太陽電池3との間のEVA樹脂からなる充填材2の分解時間を短縮するために、上述したように裏面フィルムの除去およびガラスと太陽電池との分離を経た後の、太陽電池をアルカリを溶解した有機溶剤に浸漬し、加熱するようにすることが好ましい。また、図1(d)に示すように、太陽電池3は、容器12内に予め設置された台13上に載置されることが好ましい。
本発明の太陽電池モジュールの解体方法に用いられる上記有機溶剤は、アルコールと、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、γ−ブチルラクトンから選ばれる少なくともいずれかの有機溶媒とを含む混合物であることが好ましい。このような有機溶剤を用いることで、EVA樹脂を膨潤させることなくアルカリによる分解反応を起こすことができるという利点があるためである。上記有機溶剤におけるアルコールは、メタノール、エタノール、2−プロパノール、n−ブタノール、1−ペンタノールなどのアルカリを溶解できるアルコールから選ばれる少なくともいずれかが用いられ、中でも、アルカリ溶解度の大きいメタノールが好ましい。
また本発明の太陽電池モジュールの解体方法に用いられる有機溶剤に溶解されるアルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化テトラメチルアンモニウムなどが挙げられ、中でも値段の安い水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムが好ましい。
また、本発明の太陽電池モジュールの解体方法に用いられる有機溶剤に溶解されるアルカリの濃度は1〜3重量%の範囲内であることが好ましい。有機溶剤に溶解されるアルカリの濃度が1重量%未満である場合には、充填材2のEVA樹脂を十分に分解できない傾向にあるためであり、また、3重量%を超える場合には、太陽電池の電極がアルカリにより侵されてしまう虞があるためである。
なお、アルカリが溶解された有機溶剤におけるアルコールと、有機溶媒との混合比率は、溶解させるアルカリの濃度に応じてアルコール量が変化するため一定ではないが、加熱時の有機溶媒とアルコールの揮発により体積が減少するため、1:1〜2(重量比)の範囲内であることが好ましい(アルコール、有機溶媒の少なくともいずれかが複数種用いられる場合には、その総量の重量比を指すものとする)。
本発明においては、上述した太陽電池(もしくは太陽電池モジュール)を、アルカリを溶解した有機溶剤に浸漬し、加熱する。太陽電池(もしくは太陽電池モジュール)を、アルカリを溶解した有機溶剤に浸漬したのみで加熱しない場合には、EVA樹脂はほとんど変化しないという不具合がある。加熱温度は、70〜100℃の範囲内であることが好ましい。加熱温度が70℃未満である場合には、EVA樹脂はほとんど変化しない、あるいは、分解に時間がかかる傾向にあるためであり、また、加熱温度が100℃を超える場合には、EVA樹脂が軟化し体積変化が生じ、太陽電池が割れる可能性が高くなるためである。なお、加熱時間は、特に制限されないが、EVA樹脂が十分に分解される時間であればよく、用いられているEVA樹脂の厚みや架橋状態に依存する。
次に、太陽電池3を取り出し、アルカリ成分を洗浄除去する。アルカリ成分の洗浄除去には、たとえばメタノール、2−プロパノールなどを用いることができ、中でもアルカリの溶解度が大きいメタノールが好ましい。
さらに、太陽電池3の表面に残留しているEVA樹脂分解物14を除去する。EVA樹脂分解物14の除去には、有機物の溶解性の高いテトラヒドロフラン(THF)が用いられる。このEVA樹脂分解物14の除去は、たとえば、図1(e)に示す例のように、約50℃に加熱したTHF15中に太陽電池3を浸漬することによって行うことができる。
次いで、太陽電池3を取り出し、乾燥させる(図1(f))。ここで、図3は、上述のように分離された太陽電池(結晶シリコン太陽電池)の典型的な一例を模式的に示す断面図である。図3に示す例の太陽電池は、たとえば、厚み約200μmのp型シリコン基板21表面に、オキシ塩化リン(POCl3)などの不純物拡散源を用いて不純物拡散を行い形成したn+層22、n+層22上に形成した窒化珪素などの反射防止膜23、導電性ペーストであるAgペーストを印刷、焼成して形成した受光面電極24、アルミニウムペーストを印刷して焼成して形成したp+層25、裏面電極26、導電性ペーストによる配線用裏面電極27から構成される。上述のようにして本発明の太陽電池モジュールの解体方法によって分離された太陽電池の特性は、たとえばソーラーシミュレーターを用いて確認することができる。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1>
図1に示した順で、アルミ製フレーム、端子ボックス、裏面フィルムを除去した後の200mm×340mm×3.2mmのガラス、0.6mm厚のEVA樹脂、150mm×150mm×0.2mmの多結晶シリコン太陽電池からなる2直列セルモジュールから、外径0.25μmのダイヤモンド砥粒付ピアノ線(PWS、(株)アライドマテリアル製)を用いて、ガラスと、EVA樹脂からなる充填材に覆われた太陽電池とを分離した(図1(b)、(c))。分離した充填材に覆われた太陽電池を、容器12内に収容したアルコールとして20重量%のメタノールおよび25重量%のn−ブチルアルコールと、有機溶媒として53重量%のN−メチル−2−ピロリドンとを含む混合物である有機溶剤に、アルカリとして2重量%の水酸化カリウムを溶解させた有機溶剤Aに浸漬し、90℃で3時間加熱した(図1(d))。その後、太陽電池を取り出してメタノールでアルカリ成分
を洗浄除去した後、約50℃に加熱したTHF中に浸漬し、EVA樹脂分解物を除去し(図1(d)、太陽電池を分離した(図1(e))。
図1に示した順で、アルミ製フレーム、端子ボックス、裏面フィルムを除去した後の200mm×340mm×3.2mmのガラス、0.6mm厚のEVA樹脂、150mm×150mm×0.2mmの多結晶シリコン太陽電池からなる2直列セルモジュールから、外径0.25μmのダイヤモンド砥粒付ピアノ線(PWS、(株)アライドマテリアル製)を用いて、ガラスと、EVA樹脂からなる充填材に覆われた太陽電池とを分離した(図1(b)、(c))。分離した充填材に覆われた太陽電池を、容器12内に収容したアルコールとして20重量%のメタノールおよび25重量%のn−ブチルアルコールと、有機溶媒として53重量%のN−メチル−2−ピロリドンとを含む混合物である有機溶剤に、アルカリとして2重量%の水酸化カリウムを溶解させた有機溶剤Aに浸漬し、90℃で3時間加熱した(図1(d))。その後、太陽電池を取り出してメタノールでアルカリ成分
を洗浄除去した後、約50℃に加熱したTHF中に浸漬し、EVA樹脂分解物を除去し(図1(d)、太陽電池を分離した(図1(e))。
実施例1で用いた有機溶剤Aによれば、アルカリを含んでいるが、EVA樹脂との反応にアルカリがほとんど消費されることと、アルコール中ではアルカリの反応性が小さくなることから、太陽電池の電極、特にアルミニウムペーストを焼成して形成された裏面電極が大きく侵されることはなく、太陽電池特性に影響は見られなかった(ソーラーシミュレーターを用いて確認。)。EVA樹脂を膨潤させることなく樹脂を分解するので、薄型結晶シリコン太陽電池を割ることなく取り出すことができた。
ここで、図4は、実施例1において有機溶剤Aで処理したEVA樹脂の赤外吸収スペクトルを示すグラフであり、図5は、EVA樹脂の赤外吸収スペクトルを示すグラフである。図4および図5において、ともに、縦軸は透過率(%)であり、横軸は波長(cm-1)である。図4に示す実施例1において有機溶剤Aで処理したEVA樹脂の赤外吸収スペクトルは、図5に示すEVA樹脂の赤外吸収スペクトルと異なり、3390cm-1付近にOH基の吸収ピークが見られ、アルカリによりEVA樹脂が分解されていることが分かる。
<実施例2>
アルコールとして35重量%のメタノールと、有機溶媒として62重量%の2−ピロリドンとを含む混合物である有機溶剤に、アルカリとして3重量%の水酸化カリウムを溶解させた有機溶剤Bを用いたこと以外は、実施例1と同様にして太陽電池モジュールの解体を行った。実施例1と同様に、分離された太陽電池の特性に影響は見られず、薄型結晶シリコン太陽電池を割ることなく取り出すことができた。
アルコールとして35重量%のメタノールと、有機溶媒として62重量%の2−ピロリドンとを含む混合物である有機溶剤に、アルカリとして3重量%の水酸化カリウムを溶解させた有機溶剤Bを用いたこと以外は、実施例1と同様にして太陽電池モジュールの解体を行った。実施例1と同様に、分離された太陽電池の特性に影響は見られず、薄型結晶シリコン太陽電池を割ることなく取り出すことができた。
<実施例3>
アルコールとして40重量%のn−ブチルアルコールと、有機溶媒として59重量%のγ−ブチルラクトンとを含む混合物である有機溶剤に、アルカリとして1重量%の水酸化カリウムを溶解させた有機溶剤Cを用いたこと以外は、実施例1と同様にして太陽電池モジュールの解体を行った。実施例1と同様に、分離された太陽電池の特性に影響は見られず、薄型結晶シリコン太陽電池を割ることなく取り出すことができた。
アルコールとして40重量%のn−ブチルアルコールと、有機溶媒として59重量%のγ−ブチルラクトンとを含む混合物である有機溶剤に、アルカリとして1重量%の水酸化カリウムを溶解させた有機溶剤Cを用いたこと以外は、実施例1と同様にして太陽電池モジュールの解体を行った。実施例1と同様に、分離された太陽電池の特性に影響は見られず、薄型結晶シリコン太陽電池を割ることなく取り出すことができた。
<比較例>
アルコールとして20重量%のメタノールおよび25重量%のn−ブチルアルコールと、有機溶媒として53重量%のトルエンとを含む混合物である有機溶剤に、アルカリとして2重量%の水酸化カリウムを溶解させた有機溶剤Dを用いたこと以外は、実施例1と同様にして太陽電池モジュールの解体を行ったところ、EVA樹脂がかなり膨潤してしまい、アルカリによりEVA樹脂が分解する以前に太陽電池が割れてしまった。
アルコールとして20重量%のメタノールおよび25重量%のn−ブチルアルコールと、有機溶媒として53重量%のトルエンとを含む混合物である有機溶剤に、アルカリとして2重量%の水酸化カリウムを溶解させた有機溶剤Dを用いたこと以外は、実施例1と同様にして太陽電池モジュールの解体を行ったところ、EVA樹脂がかなり膨潤してしまい、アルカリによりEVA樹脂が分解する以前に太陽電池が割れてしまった。
今回開示された実施の形態および実施例は全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内で全ての変更が含まれることが意図される。
本発明の太陽電池モジュールの解体方法によれば、薄型結晶シリコン太陽電池を用いた太陽電池モジュールの各構成部材を分別及び回収することができ、リサイクルが可能となる。
1 ガラス、2 充填材、3 太陽電池、4 リード線、5 裏面フィルム、6 アルミ製フレーム、7 端子ボックス、8 ワイヤーソー、11 有機溶剤、12 容器、13 台、14 EVA樹脂分解物、15 THF、21 p型シリコン基板、22 n+層、23 反射防止膜、24 受光面電極、25 p+層、26 裏面電極、27 配線用裏面電極。
Claims (3)
- 太陽電池、充填材、ガラスから構成される太陽電池モジュールの解体方法であって、
太陽電池モジュールを、アルカリを溶解した有機溶剤に浸漬し、加熱する工程を含む、太陽電池モジュールの解体方法。 - 太陽電池、充填材、ガラスから構成される太陽電池モジュールの解体方法であって、
裏面フィルムを除去する工程と、
ガラスと、充填材に覆われた太陽電池とを分離する工程と、
分離された太陽電池を、アルカリを溶解した有機溶剤に浸漬し、加熱する工程とを含む、太陽電池モジュールの解体方法。 - 前記有機溶剤が、アルコールと、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、γ−ブチルラクトンから選ばれる少なくともいずれかとを含む混合物である、請求項1または2に記載の太陽電池モジュールの解体方法。
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