JP2009206003A - 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料電池から排出される液滴としての生成水を低減することができ、しかもユーザなどが水垂れによって受ける違和感を少なくすることができる燃料電池システムおよびその制御方法を提供する。
【解決手段】燃料電池から排出されたオフガスを燃焼させて大気へと排出させる触媒燃焼器を有し、オフガスとともに燃料電池から排出される水分量を推定し(S120)、推定された水分量のうち水蒸気として気化した水分量を算出し(S130)、排出される水分量と気化した水分量とを比較して、排出される水分を十分に気化可能ではない場合には(S140、No)、触媒燃焼器に必要な発熱量を算出し(S150)、触媒燃焼器に供給する水素量および空気量を増加させる。
【選択図】図2
【解決手段】燃料電池から排出されたオフガスを燃焼させて大気へと排出させる触媒燃焼器を有し、オフガスとともに燃料電池から排出される水分量を推定し(S120)、推定された水分量のうち水蒸気として気化した水分量を算出し(S130)、排出される水分量と気化した水分量とを比較して、排出される水分を十分に気化可能ではない場合には(S140、No)、触媒燃焼器に必要な発熱量を算出し(S150)、触媒燃焼器に供給する水素量および空気量を増加させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、燃料電池から排出されるオフガスを燃焼させる燃焼器を備えた燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法に関する。
燃料電池システムでは、燃料電池のアノードに水素(アノードガス)が供給され、カソードに空気(カソードガス)が供給されることで、水素と空気中の酸素との反応により発電が行われる。このとき燃料電池から水素を含むオフガス(アノードオフガス)が排出されるため、アノードオフガスの経路の下流側に燃焼器を設けて、燃料電池内部で反応に寄与しなかった水素を燃焼させてから大気へと開放させることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−39522号公報(図1)
しかしながら、燃料電池から排出されるオフガス(カソードオフガス、アノードオフガス)には、燃料電池内部において生成された水が多量に含まれているため、燃料電池システムが氷点下環境下などで使用されると、オフガスに含まれる水分(液滴)が車外(路面)に排出される。特許文献1のような燃焼器を備えた燃料電池システムでは、燃焼器によってオフガスの水分をある程度気化させることは可能であるが、液滴のまま排出しないようにする技術はこれまで検討されてこなかった。また、車両のエグゾーストパイプから水が多量に垂れるのは、ユーザなどが違和感を受けるという課題がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、燃料電池から排出される液滴としての生成水を低減することができ、しかもユーザなどが水垂れによる違和感を少なくすることができる燃料電池システムおよびその制御方法を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、アノードガスとカソードガスとが供給されて発電を行う燃料電池と、前記燃料電池から排出されたオフガスを燃焼させて大気へと排出させる燃焼器と、を有する燃料電池システムであって、前記オフガスとともに前記燃料電池から排出される水分量を推定する水分量推定手段と、前記推定された水分量のうち水蒸気として気化した水分量を算出する気化水分量算出手段と、前記排出される水分量と前記気化した水分量とに基づいて前記燃焼器の運転状態を変更する燃焼器制御手段と、をさらに有することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、排出される水分量と、気化した水分量とに基づいて燃焼器の運転状態を変更するため、燃料電池から液滴として排出される生成水の量を低減でき、しかもユーザなどが水垂れによる受ける違和感を少なくできる。
請求項2に係る発明は、前記燃焼器制御手段は、前記排出される水分量と前記気化した水分量とを比較し、その結果に基づいて前記燃焼器での必要発熱量を算出する必要発熱量算出手段と、前記必要発熱量に基づいて前記燃焼器に供給されるガスの流量を変更する流量変更手段と、を含むことを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、生成水を気化させるために必要な分だけ発電量を上昇させるようにガス(アノードガス、カソードガス)の流量制御を行うため、必要以上に燃焼器にガスを供給させずに済み、発熱量を上昇させながらも必要以上に燃料を消費する必要がない。
請求項3に係る発明は、低温環境下であるか否かを判断する低温環境判断手段を有し、前記低温環境判断手段により低温環境下ではないと判断された場合には、前記燃焼器制御手段による制御を行わないことを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、燃料電池から液滴として排出される生成水が凍結しない環境下では、燃焼器の運転状態を変更する制御を行わないため、燃焼用の燃料消費が抑えられ、燃料消費効率を向上できる。
請求項4に係る発明は、前記燃料電池の発電出力を検出する発電出力検出手段を有し、前記水分量推定手段は、前記発電出力検出手段により検出された発電出力に基づいて水分量を推定することを特徴とする。
請求項4に係る発明によれば、燃料電池の発電出力の増加に伴い、排出される水分量も増加するため、燃料電池の発電出力に基づいて水分量を推定することにより、より精度よく燃料電池から排出される水分量を推定することが可能になる。
請求項5に係る発明は、アノードガスとカソードガスとが供給されて発電を行う燃料電池から排出されたオフガスを燃焼器で燃焼させて大気へと排出させる燃料電池システムの制御方法であって、前記オフガスとともに前記燃料電池から排出される水分量を推定するステップと、前記推定された水分量のうち水蒸気として気化した水分量を算出するステップと、前記排出される水分量と前記気化した水分量とに基づいて前記燃焼器の運転状態を変更するステップと、を含むことを特徴とする。
請求項5に係る発明によれば、排出される水分量と、気化した水分量とに基づいて燃焼器の運転状態を変更するため、燃料電池から液滴として排出される生成水の量を低減でき、しかも運転者などが水垂れによる受ける違和感を少なくすることができる。
本発明によれば、燃料電池から排出される液滴としての生成水の排出を低減することができ、しかも運転者などが水垂れによる受ける違和感を少なくすることができる燃料電池システムおよびその制御方法を提供できる。
図1は本実施形態の燃料電池システムを示す全体構成図、図2は本実施形態の燃料電池システムにおける燃焼器制御を示すメインフローチャート、図3は排出水分量を推定するサブフローチャート、図4は燃料電池の発電出力と排出水分量との関係を示すマップ、図5は排出水分中の気化量を算出するサブフローチャート、図6は触媒燃焼器における必要発熱量を算出するサブフローチャートである。なお、以下では、本実施形態の燃料電池システム1を車両(自動車)に搭載した場合を例に挙げて説明する。
図1に示すように、本実施形態の燃料電池システム1は、燃料電池(FC;Fuel Cell)10、アノード系20、カソード系30、希釈系40、制御系50などを含んで構成されている。
前記燃料電池10は、例えば、固体高分子からなる電解質膜を、触媒を含むアノードと触媒を含むカソードとで挟み、さらに一対の導電性のセパレータで挟んで構成された単セルが厚み方向に複数積層されるとともに各単セルが電気的に直列に接続されている。また、アノードに対向するセパレータには、水素が流通する流路などが形成され、図示しない拡散層を介してアノードに水素が供給され、カソードに対向するセパレータには、空気が流通する流路など形成され、図示しない拡散層を介してカソードに空気(酸素)が供給される。
このように構成された燃料電池10では、アノードに水素(アノードガス)が供給され、カソードに空気(酸素、カソードガス)が供給されると、アノードでは、触媒の作用によって水素から電子が乖離して、水素イオン(プロトン)が電解質膜を介してカソードに透過し、乖離した電子が負荷を介してカソードに移動し、カソードでは、触媒の作用によって水素イオンと電子と空気中の酸素との反応により水が生成される。
前記アノード系20は、水素タンク21、遮断弁22、エゼクタ23、気液分離器24、ドレイン弁25、パージ弁26などで構成されている。また、水素タンク21は、配管a1を介して遮断弁22と接続され、遮断弁22は、配管a2を介してエゼクタ23と接続され、エゼクタ23は、配管a3を介して燃料電池10のアノード側の入口と接続されている。また、燃料電池10のアノード側の出口は、配管a4を介して気液分離器24と接続され、気液分離器24は、配管a5を介してドレイン弁25と接続され、配管a6を介してパージ弁26と接続されている。また、配管a6は、配管(戻り配管)a7を介してエゼクタ23と接続されている。
前記水素タンク21は、例えば、アルミニウム合金により形成され、その内部に高純度の水素ガスを高圧で貯留するタンク室(図示せず)を有し、そのタンク室の周囲をCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic:炭素繊維強化プラスチック)や、GFRP(Glass Fiber Reinforced Plastic:ガラス繊維強化プラスチック)等で形成されたカバー(図示せず)で被覆して構成されている。
前記遮断弁22は、ソレノイドを有する電磁作動式のものであり、後記する制御部51によって開閉制御される。
前記エゼクタ23は、燃料電池10のアノードから排出された未反応の水素を、配管a4,a6,a7を介して燃料電池10のアノードに戻して再循環させる真空ポンプの一種である。
前記気液分離器24は、燃料電池10のアノード側の出口から排出された水分(液滴)を回収する水槽を有して構成されている。なお、アノード側から排出される水とは、カソードから電解質膜を介してアノードに透過したものである。
前記ドレイン弁25は、気液分離器24に溜まった水(液体)をアノード系20外に排出する機能を有し、例えば、図示しない水位センサによって所定水位を超えたときに後記する制御部51の制御により開弁するようになっている。
前記パージ弁26は、アノード系20内に蓄積した不純物を排出する機能を有し、例えば所定時間毎(定期的)、または、セル電圧低下時に開弁するようになっている。なお、不純物とは、カソードから電解質膜を介して透過した生成水や空気中に含まれる窒素などである。また、セル電圧低下時とは、燃料電池10の各単セルの電圧を監視しておき、いずれかひとつの単セルが所定の閾値(電圧)を下回ったときを意味している。
なお、図示していないが、アノード系20には、遮断弁22とエゼクタ23との間に、高圧の水素タンク21から放出された水素を減圧するためのレギュレータなどが設けられている。
前記カソード系30は、エアコンプレッサ31、加湿器32、背圧弁33などで構成されている。また、エアコンプレッサ31は、配管c1を介して加湿器32と接続され、加湿器32は、配管c2を介して燃料電池10のカソード側の入口と接続されている。また、燃料電池10のカソード側の出口は、配管c3を介して背圧弁33と接続されている。
前記エアコンプレッサ31は、例えばモータによって駆動される機械式の過給器であり、外部から取り込んだ空気を圧縮して燃料電池10のカソードに供給する機能を有する。
前記加湿器32は、複数の中空糸膜が束ねられてケースに収容された中空糸膜モジュールを備え、各中空糸膜の一側にエアコンプレッサ31からの乾燥した空気が流れるようになっている。なお、各中空糸膜の他側には、燃料電池10のカソード側の出口から排出されたオフガス(湿潤な空気など)が流通するように構成され、オフガスによって乾燥空気が加湿され、加湿空気が燃料電池10のカソードに供給されるようになっている。
前記背圧弁33は、例えばバタフライ弁などの開度調節が可能な弁で構成され、燃料電池10のカソードに供給される空気圧を適宜調節するようになっている。
なお、図示していないが、カソード系30には、エアコンプレッサ31から導入された高温の空気を冷却するための熱交換器(インタークーラ)などが設けられている。
前記希釈系40は、アノードから排出された水素を触媒燃焼させて水素を希釈して排出する機能を有し、触媒燃焼器41、アノードオフガス導入配管a8、ドレイン導入配管a9、カソードオフガス導入配管c4、排出配管42などで構成されている。
前記触媒燃焼器41は、例えば、金属製のケース(不図示)を有し、ケース内に触媒燃焼部(不図示)や整流板(不図示)などが収容されて構成されている。触媒燃焼部は、セラミックなどで形成された微細な気体流通路を多数有したベースに、白金やパラジウムなどの酸化触媒を担持させて構成されている。整流板は、例えば、発泡金属によって円盤状に形成され、触媒燃焼部の上流側に配置されるように構成されている。
また、触媒燃焼器41は、カソードオフガス導入配管c4を介して背圧弁33と接続されている。カソードオフガス導入配管c4は、アノードオフガス導入配管a8を介してパージ弁26と接続され、アノードオフガス導入配管a8は、ドレイン導入配管a9を介してドレイン弁25と接続されている。これにより、触媒燃焼器41の上流側において、カソードオフガス中の空気(酸素)とアノードオフガス中の水素とが混合されて、混合ガスが触媒燃焼器41に導入されるようになっている。また、触媒燃焼器41の下流には、排出配管42が接続され、この排出配管42を介して燃焼オフガスが大気(車外)に排出されるようになっている。
前記制御系50は、制御部51、電流センサ52、温度センサ53,54、圧力センサ55などで構成されている。
前記制御部51は、CPU(CentralProcessing Unit)、RAM(Random Access Memory)、プログラムを記録したROM(Read Only Memory)、各種回路などで構成され、遮断弁22、ドレイン弁25およびパージ弁26の開閉、背圧弁33の開度調節が行われ、エアコンプレッサ31のモータの回転速度の調節が行われる。また、制御部51は、水分量推定手段、気化水分量算出手段、必要発熱量算出手段、流量変更手段、低温環境判断手段などを含んで構成されている。また、制御部51は、電流センサ52によって電流値、温度センサ53,54によって温度、圧力センサ55によって圧力をそれぞれ取得する。
前記電流センサ52は、燃料電池10から取り出される出力(FC出力)を検出する機能を有する。ただし、FC出力は、電流値に基づいて判断するものに限定されず、例えば、電流センサ52によって得られる電流値と電圧センサ(図示せず)によって得られる電圧値との積算値(電力)に基づいて判断するものであってもよい。
前記温度センサ53は、燃料電池システム1の外部(車外)の温度(外気温度)を検出する機能を有する。
前記温度センサ54は、燃料電池10から排出される排出温度(オフガス温度)を検出する機能を有し、背圧弁33の下流のカソードオフガス導入配管c4に設けられている。
前記圧力センサ55は、燃料電池10から排出される排出圧力を検出する機能を有し、背圧弁33の下流のカソードオフガス導入配管c4に設けられている。
次に、本実施形態の燃料電池システム1における燃焼器制御について図2ないし図6を参照(適宜、図1を参照)して説明する。まず、運転者によってイグニッションスイッチがオンにされると、図示しないバッテリを電力源として、遮断弁22が開弁されて、水素タンク21から燃料電池10のアノードに水素が供給され、エアコンプレッサ31が駆動されて、加湿器32で加湿された空気が燃料電池10のカソードに供給される。そして、図示しないコンタクタが接続されて、燃料電池10と負荷(走行モータなど)とが接続されることにより、発電が開始される。
そして、ステップS100において、制御部51は、温度センサ53によって検出された外気温度を取得して、ステップS110に進み、取得した外気温度に基づいて、現在の外気温度が低温状態であるか否かを判断する。つまり、低温状態であるとは、燃料電池10によって発電時に生成された水が排出配管42から排出された後に凍結すると判断される状態であり、例えば0℃以下の温度に設定される。このステップS110が、本実施形態における低温環境判断手段が実施する処理に相当する。
ステップS110において、制御部51は、取得した外気温度が、排出水分が凍結しない温度と判断した場合には(No)、ステップS170に進み、燃料電池10の発電を継続するか否かを判断する。燃料電池10の発電が継続されているか否かの判断は、例えば車両に設けられたイグニッションスイッチがオンのときに発電継続と判断され(S170、Yes)、イグニッションスイッチがオフに切替えられたときに発電が終了したと判断される(S170、No)。
すなわち、排出水分が車外に排出されたときに排出水分が凍結する温度でない場合には(S110、No)、パージ制御時(またはドレイン制御時)にパージ弁26(またはドレイン弁25)が開弁したときに、触媒燃焼器41に向けて水素が排出されるので、車外に排出される水素が所定濃度を超えないように、エアコンプレッサ31から空気が供給され、触媒燃焼器41において触媒燃焼が行われる。
ステップS110において、制御部51は、取得した外気温度が、排出水分が凍結する温度と判断した場合には(Yes)、ステップS120に進み、燃料電池10から排出される水分量を推定する。なお、このときの水分量とは、燃料電池10のアノード側から排出されるアノードオフガスに含まれる水分と、カソード側から排出されるカソードオフガスに含まれる水分とを合わせた水分を意味している(図1の噴出し図参照)。また、このステップS120が、本実施形態における水分量推定手段が実施する処理に相当する。
そして、図3に示すように、ステップS121において、制御部51は、燃料電池10の出力(FC出力)を検出する。燃料電池10の出力は、電流センサ52によって電流値を検出することにより行われる。
そして、ステップS122において、制御部51は、FC出力に基づいて燃料電池10から排出される水分量を推定する。なお、水分量は、例えば図4に示すマップに基づいて判断され、FC出力(電流値)が高くなるに比例して燃料電池10から排出される水分量が増加する。すなわち、図4に示すように、FC出力がAの場合には、排出水分量はBとなる。
そして、ステップS123において、制御部51は、パージ制御やドレイン制御が実行された場合には、燃料電池10のアノード側からの排出水分量が一時的に高くなるため補正を行う。すなわち、図4のマップ(実線)がパージ制御やドレイン制御が実行されない場合のマップであるとした場合、パージ制御やドレイン制御が実行されたときには、マップを矢印の方向に移動させたマップ(図示せず)に基づいて補正が行われる。
さらに詳述すると、パージ制御では、制御部51によってパージ弁26が開弁されることにより、アノード系20に循環していた水素、カソードから電解質膜を介してアノードに透過した水分がアノードオフガス導入配管a8を通ってカソードオフガス導入配管c4に流れ込む。また、ドレイン制御では、制御部51によってドレイン弁25が開弁されることにより、気液分離器24に蓄積された水分(主に液体)がドレイン導入配管a9、アノードオフガス導入配管a8を通ってカソードオフガス導入配管c4に流れ込む。すなわち、パージ時やドレイン時には、燃料電池10のアノード側からは、水素とともに水分が排出される(図1参照)。また、燃料電池10のカソード側からは、燃料電池10内で反応に寄与しなかったエア(空気)とともに、カソードで生成された水分が排出される(図1参照)。
そして、図2のフローに戻り、ステップS130に進み、制御部51は、ステップS120において推定された排出水分量のうちの気化可能水分量を算出する。なお、気化可能水分量とは、排出水分のうち気体(水蒸気)となって燃料電池10から排出される量を意味している。このステップS130が、本実施形態における気化水分量算出手段が実施する処理に相当する。
この排出水分の気化量は、図5のサブフローに基づいて算出され、ステップS131において、制御部51は、燃料電池10から排出される排出温度(オフガス温度)を温度センサ54によって検出し、ステップS132において、燃料電池10から排出される排出圧力(オフガス圧力)を圧力センサ55によって検出する。そして、ステップS133において、燃料電池10から排出される排出流量(オフガス流量)を検出する。なお、排出流量は、例えば、エアコンプレッサ31のモータの回転速度を代用して検出することにより取得することができる。ちなみに、排出温度や排出圧力が高くなるにつれて、気化可能水分量が多くなる。
そして、ステップS134において、制御部51は、ステップS131〜S133において検出した検出値(温度、圧力、流量)に基づいて排出水分中の気化可能水分量(気体となって排出できる水分量)を算出する。なお、気化可能水分量の算出方法は、温度、圧力および流量に基づいて算出するものに限定されず、露点や相対湿度などに基づいて算出してもよい。
そして、図2のフローに戻り、ステップS140に進み、制御部51は、排出された水分が、十分に気化可能であるかどうかを判断する。すなわち、ステップS120で推定された排出水分量と、ステップS130で算出された気化可能水分量とを比較して、気化可能水分量が排出水分量以上であるかどうかを判断する。ステップS140において、制御部51は、気化可能水分量が排出水分量以上である、すなわち排出水分を十分に気化できると判断した場合には(S140、Yes)、ステップS170に進む。この場合、排出配管42からは、例えば水素(所定濃度以下)とともに気体(水蒸気)のみが排出されるので、路面には液体状の水が排出されることがない。
ステップS140において、制御部51は、排出水分量が気化可能水分量よりも多い、すなわち排出水分量を十分に気化できないと判断した場合には(No)、ステップS150に進み、気化できなかった残りの排出水分量を触媒燃焼器41で十分に気化させるために必要な発熱量を算出する。なお、ステップS150のサブフローは、排出水分を触媒燃焼器41で十分に気化するには、通常運転(排出水分が凍結しない場合)と較べて発熱量をどれだけ上げる必要があるかを算出する処理である。このステップS150が、本実施形態における必要発熱量算出手段が実施する処理に相当する。
図6に示すように、ステップS151において、制御部51は、ステップS120で推定した排出水分量(B)から、ステップS130で算出した気化可能水分量(C)を減算することにより、気化が必要となる水分量(B’)を算出する。
そして、ステップS152において、制御部51は、ステップS151で算出した水分量を気化させるのに必要な発熱量を算出する。なお、このときの必要な発熱量は、例えば、発熱量と気化に必要な水分量との関係を予め実験等でマップ化しておき、制御部51が必要に応じてマップを参照することにより算出することができる。すなわち、水分量が多くなるに比例して発熱量が高くなるようなマップに基づいて発熱量が算出される。
そして、図2のフローに戻り、ステップS160において、制御部51は、触媒燃焼器41に供給するガス量(水素量および空気量)を変更する。このステップS160が、本実施形態における流量変更手段が実施する処理に相当する。
なお、触媒燃焼器41に供給するガス量を増加させる方法としては、燃料電池10に供給されて排出されるパージ量を増やすことにより行うことができる。さらに詳述すると、パージ制御を所定時間毎(定期的)に行う場合には、パージ制御の時間間隔を短くしてパージ制御の頻度を増やすことにより行われる。あるいは、燃料電池10のセル電圧を監視して、セル電圧が所定の閾値を下回った場合にパージ制御を行う場合には、所定の閾値をより高めに設定してパージ制御の頻度を増やすことにより行うことができる。
また、触媒燃焼器41に供給するガス量を増加させる他の方法としては、水素タンク21から燃料電池10をバイパスして触媒燃焼器41に水素を直接に供給するライン(配管)を増設して、水素量を増加させるようにしてもよい。なお、前記した各方法において水素量を増加させた場合には、必要に応じてエアコンプレッサ31の回転速度も増加させて、空気供給量を増加させる。
これにより、触媒燃焼器41では、増量された水素および空気(酸素)による触媒反応による発熱量の増加によって気化できなかった残りの水分が気化される。よって、排出配管42から車外には、例えば水素濃度が4%以下の水素(未反応ガス)とともに、気化した水分(水蒸気)が排出される。水蒸気(気体)となって車外に排出されることにより、路面上には液滴としての水が排出されることがない。ちなみに、触媒燃焼器41には、例えば、水素+空気中の水素濃度が4〜75%となるようにガス供給量が制御される。水素濃度が低過ぎると触媒燃焼できず、高過ぎると触媒燃焼器41が熱害を受けるからである。
以上説明したように、本実施形態の燃料電池システムでは、排出水分量と気化可能水分量とを比較して触媒燃焼器41の運転状態(ガス供給状態)を変更するので、燃料電池システム1から液滴として排出される生成水の量を低減できる。しかも液滴として排出される生成水の量を低減できるので、ユーザなどがエグゾーストパイプ(排出配管42)からの水垂れによって受ける違和感を少なくできる。
また、本実施形態では、液滴として排出される生成水を気化させるために必要な分だけ、触媒燃焼器41における発熱量を上昇させるようにガス量の制御を行うので、必要以上に触媒燃焼器41にガス(水素、空気)を供給させずに済み、触媒燃焼器41の発熱量を上昇させつつ必要以上に燃料(水素)を消費することがなくなる。
また、本実施形態では、燃料電池10から液滴として排出される生成水が凍結することがない環境下では、触媒燃焼器41の制御(ガス供給量増加制御)を行わないので、触媒燃焼用の燃料消費を抑えることができ、燃料消費性能が向上する。
また、燃料電池10の発電出力の増加に伴い、燃料電池10から排出される水分量も増加するので、本実施形態によれば、燃料電池10の発電出力に基づいて燃料電池10から排出される水分量を推定するので、排出される水分量をより精度よく推定することが可能となる。
なお、本実施形態では、燃焼器として触媒燃焼器41を例に挙げて説明したが、火炎を用いて水素を燃焼させるタイプの燃焼器であってもよい。また、本実施形態では、燃料電池10から排出された未反応の水素を再び燃料電池10に戻す水素循環系を備えたシステムを例に挙げて説明したが、水素循環系を有しないシステムに適用することもできる。
また、本実施形態では、氷点下における環境下での制御を例に挙げて説明したが、氷点下ではない環境下に適用してもよい。つまり、可燃性ガスを排出する際の窒息効果を考慮すると、水蒸気(気体)は他のガス(窒素など)よりも窒息効果が高く、燃焼範囲を狭めるのに効果的なので、常温環境下(液滴の生成水が車外に排出されたとしても凍結しない環境下)においても適用することにより、水素に対する窒息効果を高めることができる。
1 燃料電池システム
10 燃料電池
41 触媒燃焼器(燃焼器)
51 制御部(水分量推定手段、気化水分量算出手段、必要発熱量算出手段、流量変更手段、低温環境判断手段)
52 電流センサ(発電出力検出手段)
53 温度センサ(低温環境判断手段)
10 燃料電池
41 触媒燃焼器(燃焼器)
51 制御部(水分量推定手段、気化水分量算出手段、必要発熱量算出手段、流量変更手段、低温環境判断手段)
52 電流センサ(発電出力検出手段)
53 温度センサ(低温環境判断手段)
Claims (5)
- アノードガスとカソードガスとが供給されて発電を行う燃料電池と、
前記燃料電池から排出されたオフガスを燃焼させて大気へと排出させる燃焼器と、を有する燃料電池システムであって、
前記オフガスとともに前記燃料電池から排出される水分量を推定する水分量推定手段と、
前記推定された水分量のうち水蒸気として気化した水分量を算出する気化水分量算出手段と、
前記排出される水分量と前記気化した水分量とに基づいて前記燃焼器の運転状態を変更する燃焼器制御手段と、をさらに有することを特徴とする燃料電池システム。 - 前記燃焼器制御手段は、前記排出される水分量と前記気化した水分量とを比較し、その結果に基づいて前記燃焼器での必要発熱量を算出する必要発熱量算出手段と、
前記必要発熱量に基づいて前記燃焼器に供給されるガスの流量を変更する流量変更手段と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。 - 低温環境下であるか否かを判断する低温環境判断手段を有し、
前記低温環境判断手段により低温環境下ではないと判断された場合には、前記燃焼器制御手段による制御を行わないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池システム。 - 前記燃料電池の発電出力を検出する発電出力検出手段を有し、
前記水分量推定手段は、前記発電出力検出手段により検出された発電出力に基づいて水分量を推定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池システム。 - アノードガスとカソードガスとが供給されて発電を行う燃料電池から排出されたオフガスを燃焼器で燃焼させて大気へと排出させる燃料電池システムの制御方法であって、
前記オフガスとともに前記燃料電池から排出される水分量を推定するステップと、
前記推定された水分量のうち水蒸気として気化した水分量を算出するステップと、
前記排出される水分量と前記気化した水分量とに基づいて前記燃焼器の運転状態を変更するステップと、を含むことを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
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| JP2008049030A JP2009206003A (ja) | 2008-02-29 | 2008-02-29 | 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法 |
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