以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
<全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るスロットマシン100の外観斜視図である。スロットマシン100は、メダルの投入により遊技が開始され、遊技の結果によりメダルが払い出されるものである。
スロットマシン100は、略箱状の本体101と、この本体101の前面開口部に取り付けられた前面扉102とを有して構成されている。スロットマシン100の本体101の中央内部には、外周面に複数種類の図柄が所定コマ数だけ配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形枠材に貼り付けられて各リール110〜112が構成されている。リール110〜112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110〜112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。なお、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
また、図柄表示窓113の外枠には、点滅や点灯などの点灯制御によって、後述する有効ラインや入賞ラインを報知するためのライン表示LED(図示省略)が配置されている。
さらに、スロットマシン100内部において各々のリール110〜112の近傍には、投光部と受光部からなる光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間を、リールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン114上に表示されるようにリール110〜112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ラインを示すランプである。有効となる入賞ラインは、スロットマシン100に投入されたメダルの数によって予め定まっている。5本の入賞ライン114のうち、例えば、メダルが1枚投入された場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚投入された場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚投入された場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5本が入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5本に限定されるものではない。
スタートランプ121は、リール110〜112が回転することができる状態にあることを遊技者に知らせるランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技役に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。告知ランプ123は、後述する内部抽選において、特定の入賞役(例えば、BB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボーナス)等のボーナス)に内部当選していることを遊技者に知らせるランプである。メダル投入ランプ124は、メダルの投入が可能であることを知らせるランプである。
払出枚数表示器125は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技回数表示器126は、メダル投入時のエラー表示や、ビッグボーナスゲーム中(BBゲーム中)の遊技回数、所定の入賞役の入賞回数等を表示するための表示器である。貯留枚数表示器127は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。リールパネルランプ128は、演出用のランプである。
メダル投入ボタン(ベットボタン)130、131は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、メダル投入ボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン131が押下されると3枚投入されるようになっている。メダル投入口134は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン130又は131により電子的に投入することもできるし、メダル投入口134から実際のメダルを投入することもできる。
精算ボタン132は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル及びベットされたメダル(ベットされているが、未だ遊技に使用されていないメダル)を精算し、メダル払出口155よりメダル受皿156に排出するためのボタンである。メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。
スタートレバー135は、遊技の開始操作を行うためのレバー型のスイッチである。すなわち、メダル投入口134に所望する枚数のメダルを投入して、スタートレバー135を操作すると、これを契機としてリール110〜112が回転し、遊技が開始される。ストップボタン137〜139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110〜112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110〜112に対応して設けられている。そして、いずれかのストップボタン137〜139を操作すると対応するいずれかのリール110〜112が停止することになる。
ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するための鍵を挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。メダル受皿156は、メダル払出口155から払出されたメダルを溜めるための器である。なお、メダル受皿156は、本実施形態では発光可能な受皿を採用している。
上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154は、遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。演出装置190は、例えば開閉自在な扉装置(シャッター)163が前面に取り付けられた液晶表示装置157を含み、この演出装置190には、例えば小役告知等の各種の情報が表示される。音孔160は、スロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。タイトルパネル162には、スロットマシン100を装飾するための図柄が描かれている。
<筐体内部の構成>
次に、スロットマシン100の筐体内部の構成について簡単に説明する。図2は、スロットマシン100の前面扉102を開放した状態の斜視図である。本体101の内部には、主基板収納ケース210、副基板収納ケース220及びリールユニット185や、図示を省略した電源ボックス、メダル払出装置180、メダル補助収納ケース240、中央スピーカユニット、外部中継端子板等の諸装置が配設されている。
リールユニット185は、樹脂製のケース221内にステッピングモータで駆動されるリール110〜112を個別に着脱可能に取り付けて構成している。そして、このリールユニット185は、ケース221により3本のリールをユニット化し、本体101に設けたリールユニット載置台278に対する着脱を容易に行えるように構成している。また、リールユニット載置台278の下部には、音通路277が取り付けられ、前面扉102が本体101に閉じられた状態で前面扉102に取り付けられた音通路268と組み合わさるように構成している。中央スピーカユニットから出力された音は、この音通路277および音通路268を通過して外部に出力される。
本体101の内部には、透明な樹脂ケースからなる基板収納ケースが、本体101を構成している後板の上部に取り付けられている。この主基板収納ケース210の内部空間には、スロットマシン100の全体的な制御を行う主制御部300を構成する電気部品を実装した主制御基板が収納されている。
また、図示を省略した電源ボックスは、本体101の後板の壁面に装着され、金属製ケースの内部に、スロットマシン100の諸装置へ必要な電力を供給するための電源基板が収納されている。
さらに、本体101の内部下方には、メダルを払い出すためのメダル払出装置180(以下、ホッパー180ということがある)が配設されている。メダル払出装置180は、DCモータで駆動されメダルを1枚ずつ払い出すと共に、メダルを払い出す毎に検出信号を出力する払出装置本体181と、払出装置本体181にメダルを供給するとともにメダルを蓄積するメダルタンク182とで構成される。そして、メダル払出装置180の横には、メダル補助収納ケース240が置かれており、メダル払出装置180がメダルでいっぱいになると、余分なメダルは流れ落ち、このメダル補助収納ケース240内に蓄積される。
また、前記主制御基板及びリール110〜112の側方、すなわち向って左側の側板には、副制御部400を構成する電気部品を実装した副制御基板30(後述する副制御基板31と副制御基板32とから構成:図8参照)を収納した副基板収納ケース220が配設してある。本実施形態の副基板収納ケース220に収納される副制御基板30は、部品を基板に固定する基板固定機構に特徴を有するので、副基板収納ケース220及び副制御基板30の構成については、詳しくは後述する。
一方、本体101の側板にヒンジ装置276を介して蝶着された前面扉102には、演出装置190、この演出装置190を制御する演出制御基板を収納した演出制御基板収納ケース274、上部スピーカ272、図柄表示窓113を有するリールパネル270、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿156に落下させる際にメダルが通過する通路266等が設けてある。メダルセレクタ170は、さらに、投入されたメダルをメダルタンク182に案内する通路267を備えている。
<制御部の回路構成>
次に、図3および図4を用いて、このスロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分の制御、すなわち、スロットマシン100の遊技進行に関する処理を実行する主制御部300と、主制御部300より送信された信号(制御コマンド)に応じて各種機器を制御、すなわち、演出に関する処理を実行する副制御部400と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、図3を用いて、スロットマシン100の主制御部300について説明する。なお、同図は主制御部300の回路ブロック図を示したものである。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御するための演算処理装置であるCPU310や、CPU310が各ICや各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、その他、以下に述べる構成を有する。クロック補正回路314は、水晶発振器311から発振されたクロックを分周してCPU310に供給する回路である。例えば、水晶発振器311の周波数が12MHzの場合に、分周後のクロックは6MHzとなる。CPU310は、クロック補正回路314により分周されたクロックをシステムクロックとして受け入れて動作する。
また、CPU310には、センサやスイッチの状態を常時監視するためのタイマ割り込み処理の周期やモータの駆動パルスの送信周期を設定するためのタイマ回路315がバスを介して接続されている。CPU310は、電源が投入されると、データバスを介してROM312の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路315に送信する。タイマ回路315は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU310に送信する。CPU310は、この割込み要求を契機に、各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、CPU310のシステムクロックを8MHz、タイマ回路315の分周値を1/256、ROM312の分周用のデータを47に設定した場合、この割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
さらに、CPU310には、各ICを制御するためのプログラム、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等の各種データを記憶しているROM312や、一時的なデータを保存するためのRAM313が接続されている。これらのROM312やRAM313については他の記憶手段を用いてもよく、この点は後述する副制御部400においても同様である。また、CPU310には、外部の信号を受信するための入力インタフェース360が接続され、割込み時間ごとに入力インタフェース360を介して、メダル投入センサ320、スタートレバーセンサ321、ストップボタンセンサ322、メダル投入ボタンセンサ323、精算スイッチセンサ324、メダル払い出しセンサ326、及び電源判定回路327の状態を検出し、各センサを監視している。
メダル投入センサ320は、メダル投入口134の内部の通路に設置されており、メダル投入口134に投入されたメダルを検出するためのセンサである。スタートレバーセンサ321はスタートレバー135の操作を検出するためのセンサである。ストップボタンセンサ322はストップボタン137〜139のいずれかが押された場合、どのストップボタンが押されたかを検出するためのセンサである。メダル投入ボタンセンサ323はメダル投入ボタン130、131のいずれかが押下された場合、どのメダル投入ボタンが押されたかを検出するためのセンサである。精算スイッチセンサ324は、精算ボタン132に設けられており、精算ボタン132が一回押されると、貯留されているメダル及びベットされているメダルが精算されて払い出されることになる。メダル払い出しセンサ326は、払い出されるメダルを検出するためのセンサである。電源判定回路327は、スロットマシン100に供給される電源の遮断を検出するための回路である。
CPU310には、更に、入力インタフェース361、出力インタフェース370、371がアドレスデコード回路350を介してアドレスバスに接続されている。CPU310は、これらのインタフェースを介して外部のデバイスと信号の送受信を行っている。
入力インタフェース361には、インデックスセンサ325が接続されている。インデックスセンサ325は、各リール110〜112の取付台の所定位置に設置されており、リール110〜112に設けた遮光片がこのインデックスセンサ325を通過するたびにハイレベルになる。CPU310は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
出力インタフェース370には、リールを駆動させるためのモータを制御するリールモータ駆動部330と、ホッパー(メダル払出装置)のモータを駆動するためのホッパーモータ駆動部331と、遊技ランプ340(具体的には、入賞ライン表示ランプ120、スタートランプ121、再遊技ランプ122、告知ランプ123、メダル投入ランプ124等)と、7セグメント(SEG)表示器341(払出枚数表示器125、遊技情報表示器126、貯留枚数表示器127等)が接続されている。
また、CPU310には、乱数発生回路317がデータバスを介して接続されている。乱数発生回路317は、水晶発振器311及び水晶発振器316から発振されるクロックに基づいて、一定の範囲内で値をインクリメントし、そのカウント値をCPU310に出力することのできるインクリメントカウンタであり、後述する入賞役の内部抽選をはじめ各種抽選処理に使用される。
CPU310のデータバスには、副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェース371が接続されている。主制御部300と副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は副制御部400へコマンドを送信するが、副制御部400から主制御部300へ何らかのコマンド等を送信することはできない。
<副制御部>
次に、図4を用いて、スロットマシン100の副制御部400について説明する。なお、同図は副制御部400の回路ブロック図を示したものである。
副制御部400は、主制御部300より送信された主制御コマンド等に基づいて副制御部400の全体を制御する演算処理装置であるCPU410や、CPU410が各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、以下に述べる構成を有する。クロック補正回路414は、水晶発振器411から発振されたクロックを補正し、補正後のクロックをシステムクロックとしてCPU410に供給する回路である。
また、CPU410にはタイマ回路415がバスを介して接続されている。CPU410は、所定のタイミングでデータバスを介してROM412の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路415に送信する。タイマ回路415は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU410に送信する。CPU410は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、CPU410には、副制御部400の全体を制御するための命令及びデータ、ライン表示LEDの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータが記憶されたROM412や、データ等を一時的に保存するためのRAM413が各バスを介して接続されている。
さらに、CPU410には、外部の信号を送受信するための入出力インタフェース460が接続されており、入出力インタフェース460には、図柄表示窓113の外枠に配設され、点滅や点灯などの点灯制御によって有効ラインや入賞ラインを報知するためのライン表示LED420、前面扉102の開閉を検出するための扉センサ421、RAM413に記憶されている情報を初期化するリセットスイッチ422が接続されている。
CPU410には、データバスを介して主制御部300から主制御コマンドを受信するための入力インタフェース461が接続されており、入力インタフェース461を介して受信したコマンドに基づいて、遊技全体を盛り上げる演出処理等が実行される。また、CPU410のデータバスとアドレスバスには、音源IC480が接続されている。音源IC480は、CPU410からの命令に応じて音声の制御を行う。また、音源IC480には、音声データが記憶されたROM481が接続されており、音源IC480は、ROM481から取得した音声データをアンプ482で増幅させてスピーカ483から出力する。CPU410には、主制御部300と同様に、外部ICを選択するためのアドレスデコード回路450が接続されており、アドレスデコード回路450には、主制御部300からのコマンドを受信するための入力インタフェース461、時計IC423、7セグメント表示器440への信号を出力するための出力インタフェース472等が接続されている。
時計IC423が接続されていることで、CPU410は、現在時刻を取得することが可能である。7セグメント表示器440は、スロットマシン100の内部に設けられており、たとえば副制御部400に設定された所定の情報を遊技店の係員等が確認できるようになっている。更に、出力インタフェース470には、デマルチプレクサ419が接続されている。デマルチプレクサ419は、出力インタフェース470から送信された信号を各表示部等に分配する。すなわち、デマルチプレクサ419は、CPU410から受信されたデータに応じて上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154、リールパネルランプ128、タイトルパネルランプ170、払出口ストロボ171を制御する。タイトルパネルランプ170は、タイトルパネル162を照明するランプであり、払出口ストロボ171は、メダル払出口155の内側に設置されたストロボタイプのランプである。なお、CPU410は、扉・液晶画面制御部490への信号送信は、デマルチプレクサ419を介して実施する。扉・液晶画面制御部490は、液晶表示装置157及び扉装置163を制御する制御部である。
<メイン処理>
次に、図5を用いて、遊技の基本的制御である主制御部300のメイン処理について説明する。なお、図5は、主制御部300のメイン処理の流れを示すフローチャートである。
遊技の基本的制御は、主制御部300のCPU310が中心になって行い、電源断等を検知しないかぎり、ステップS102〜ステップS111の処理を繰り返し実行する。
ステップS101では、電源投入が行われると、まず、各種の初期化処理が行われる。これにより、主制御部300のRAM313に記憶されている情報はクリアされる。ステップS101の処理終了後はステップS102に進む。
ステップS102では、メダル投入に関する処理を行う。ここでは、メダルの投入の有無をチェックし、投入されたメダルの枚数に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合はメダルの投入が不要である。また、ステップS102では、遊技のスタート操作に関する処理を行う。ここでは、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタート操作されたと判断した場合は、投入されたメダル枚数を確定する。ステップS102の処理終了後はステップS103に進む。
ステップS103では、有効な入賞ラインを確定する。ステップS103の処理終了後はステップS104に進む。
ステップS104では、乱数発生器311で発生させた乱数を取得する。ステップS104の処理終了後はステップS105に進む。
ステップS105では、ステップS104で取得した乱数値と、ROM312に格納されている入賞役抽選テーブルの抽選データを用いて、入賞役の内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役に内部当選した場合、その入賞役のフラグが内部的にONになる。ステップS105の処理終了後はステップS106に進む。
ステップS106では、内部抽選結果等に基づき、リール停止制御データを選択する。ステップS106の処理終了後はステップS107に進む。
ステップS107では、リール回転開始処理により、全リール110〜112の回転を開始させる。ステップS107の処理終了後はステップS108に進む。
ステップS108では、ストップボタン137〜139の受け付けが可能となり、リール停止制御処理により、押されたストップボタン137〜139に対応するリール110〜112の回転を停止させる。この際、各リール110〜112を、ステップS106で選択したリール停止制御データに基づいて停止させる。ステップS108の処理終了後はステップS109に進む。
ステップS109では、ストップボタン137〜139が押されることによって停止した図柄の入賞判定を行う。ここでは、有効ライン上に、内部当選した入賞役またはフラグ持越し中の入賞役に対応する入賞図柄組合せが揃った(表示された)場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効ライン上に、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」が揃っていたならばリプレイ入賞と判定する。ステップS109の処理終了後はステップS110に進む。
ステップS110では、メダル払出処理を行う。このメダル払出処理では、メダル払出(配当)のある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを払い出す。ステップS110の処理終了後はステップS111に進む。
ステップS111では、遊技状態制御処理を行う。遊技状態制御処理では、遊技状態を移行するための制御が行われ、例えば、BB入賞の場合に次回からBB遊技を開始できるよう準備し、それらの最終遊技では、次回から通常遊技が開始できるよう準備する。ステップS111終了後は、ステップS102に戻る。
<副制御部の処理>
次に、図6を参照して、副制御部メイン処理について詳しく説明する。図6は、スロットマシン100の副制御部400の割り込み処理及びメイン処理を示すフローチャートである。
まず、図6(a)を参照して、割り込み処理について説明する。副制御部400のCPU410は同図の処理を所定周期で行う。
ステップS201では、主制御部300からの制御コマンドを受信したか否かを判定する。主制御部300からの制御コマンドを受信した場合は、ステップS202に進み、 主制御部300からの制御コマンドを受信しなかった場合は、処理を終了する。
ステップS202では、主制御部300から受信した制御コマンドをRAM413の所定のエリア(コマンド格納エリアという)に上書きせずに順次格納して、処理を終了する。
次に、図6(b)を参照して、メイン処理について説明する。副制御部400のCPU410は、電源断等を検知しないかぎり、同図の処理(ステップS301〜S305)を繰り返し実行する。
ステップS301では、コマンド格納エリアに少なくとも1つの制御コマンドが格納されているか否かを判定する。制御コマンドが格納されている場合は、ステップS302へ進み、制御コマンドが格納されていない場合は、ステップS301へ戻る。
ステップS302では、コマンド格納エリアから制御コマンドを取得し、その内容を判定する。取得した制御コマンドはコマンド格納エリアから消去する。ステップS302の処理終了後はステップS303に進む。
ステップS303では、ステップS302の判定結果に応じて、演出制御処理を行う。ステップS303の処理終了後はステップS304に進む。
ステップS304では、制御データの出力があるか否かを判定する。具体的には、ステップS302の判定結果に応じた演出制御処理が、副制御部400のデバイスドライバ、又は扉・液晶画面制御部490に制御データを出力するか否かを判定する。制御データの出力があるときには、ステップS304に進み、制御データの出力がないときには、ステップS301に戻る。
ステップS305では、副制御部400のデバイスドライバ、又は扉・液晶画面制御部490に制御データを出力する。この結果、副制御部400のデバイス(例えば、スピーカ、ランプなど)、扉装置163、又は液晶表示装置157を介した演出処理が実行される。なお、ステップS305の処理終了後はステップS301に戻る。
<副基板収納ケース>
次に、図7及び図8を参照して、副基板収納ケース220の構成について説明する。ここで、図7は副基板収納ケース220の外観斜視図、図8は副基板収納ケース220の分解斜視図である。
副基板収納ケース220は、前面カバー10と、背面カバー20と、副制御基板30と、を備えている。副基板収納ケース220の前面カバー10及び背面カバー20は、本実施形態では透光性樹脂を用いて成型されているため、副基板収納ケース220の外部から内部に収納されている副制御基板30は視認可能となっている。
前面カバー10と背面カバー20は、組み合わせることによって副制御基板30を収納するための空間を形成する箱体となる。詳しくは、前面カバー10の上側面の左右端部それぞれに形成されたフック部11を、背面カバー20の前面側における上部外縁の左右端部それぞれに形成されたヒンジ部21に係合させて、前面カバー10と背面カバー20の上端を止着させるとともに、前面カバー10の下側面の左右端部それぞれに形成されたネジ孔部12を、背面カバー20の下部外縁の左右端部それぞれに形成されたネジ孔部22に重合させて、ネジ37をネジ孔に螺合させることで前面カバー10と背面カバーを一体化させるようになっている。
副制御基板30には、副制御部400を構成する回路基板上に電子部品(図示略)、外部コネクタ(図示略)と接続するための複数のコネクタ部33が設けられている。外部コネクタと副制御基板30のコネクタ部33が接続されることで、副制御基板30と外部機器との通信が可能となっている。本実施形態では、副制御基板30は、物理的に2つの制御基板、すなわち、副制御基板31と副制御基板32から構成されている。なお、副制御基板31と副制御基板32は、コネクタ38により接続されており、相互に通信可能となっている。
副制御基板30は、電子部品等が実装された面を前面カバー10側に対向させた状態で、背面カバー20の前面側に固定される。すなわち、矩形状の副制御基板31及び32は、角部に位置決め孔35及び固定孔36を有し、位置決め孔35により背面カバー20の前面側に設けられた位置決め突起25に位置決めされるとともに、固定孔36に挿通されたネジ37により背面カバー20の前面側に固定されるようになっている。本実施形態においては、図8に示すように、対角線上にある一対の角部の位置決め孔35に背面カバー20の位置決め突起25が挿通して係合し、対角線上にある別の一対の角部の固定孔36と背面カバー20の固定孔26とを重合させて、ネジ37で螺合するようになっている。
<副制御基板31、基板固定機構>
次に、図9〜図12を参照して、副制御基板31の構成、特に、ファン41と一体化されたヒートシンク42を基板本体43に固定する基板固定機構について説明する。ここで、図9は、副制御基板31の外観斜視図、図10は、副制御基板31の分解斜視図、図11は、基板固定機構に用いられるプッシュピン50及びロックピン60の外観斜視図、図12は、図9のA−A線に沿う断面図である。
副制御基板31の基板固定機構は、概略、ファン41、ヒートシンク42、基板本体43、ICチップ44、シリコンシート45、取付ステー46、及び固定ピン部材80から構成されている。
ファン41及びヒートシンク42は、基板本体43に搭載するICチップ44を冷却するための部材であり、本実施形態においては、ファン41とヒートシンク42は、取付ステー46を介して結合され、一体化されている。すなわち、まず、矩形状のヒートシンク42の上下縁部の中央にそれぞれ形成されたネジ孔78と、取付ステー46の台座部46bに形成されたネジ孔74と、を重合させて、ネジ77で螺合して、2つの取付ステー46をヒートシンク42に取り付けた後、取付ステー46の柱部46aに形成されたネジ孔73と、矩形状のファン41の四隅のうち、対角線上にある一対の角に形成されたネジ孔75と、を重合させて、ネジ76で螺合して、ファン41を取付ステー46に取り付けることによって、ファン41とヒートシンク42は一体化されている。
一方、基板本体43上には、CPU(例えば、CPU410)、メモリ(例えばROM412)、RAM(例えば、RAM413)、及びVDP(映像出力全般を担うプロセッサ)が一体化されたICチップ44が配設されており、ICチップ44の前面はシリコンシート45で被覆されている。この結果、ファン41と一体化されたヒートシンク42(以下、一体化されたヒートシンク42と略す)を基板本体43に取り付ける際には、ICチップ44は、図12に示すように、シリコンシート45を介して、一体化されたヒートシンク42に当接した状態となる。そして、シリコンシート45に当接したヒートシンク42は、固定ピン部材80によって、基板本体43に固定されるようになっている。
本実施形態においては、固定ピン部材80は、図10に示すように、プッシュピン50と、ロックピン60と、スプリング70と、から構成されている。
すなわち、本実施形態の基板固定機構においては、図10及び図12に示すように、係止爪53を有するプッシュピン50は、基板本体43のICチップ44の外側周縁4箇所に形成された貫通孔71、及びヒートシンク42の上下縁部の左右両端4箇所にそれぞれ形成された貫通孔72に挿入されて、基板本体43に係止される一方、プッシュピン50の略円筒形の軸部外側に嵌め込まれたスプリング70が、ヒートシンク42を押圧することにより、ヒートシンク42と基板本体43は、ICチップ44を介在させて固定されるようになっている。
詳しくは、プッシュピン50は、合成樹脂にて成形され、図11(b)に示すように、軸方向に沿って中空孔50aが形成されており、貫通孔71及び72に挿入される軸部(棒状部ともいう)51と、軸部51の挿入方向先端とは反対側の一端に形成された鍔部52と、を備えている。なお、プッシュピン50を合成樹脂製としたのは、剛性のある金属、例えば、アルミ製のプッシュピンよりも、貫通孔71及び72に挿入しやすくするためであり、挿入作業性を考慮したものである。また、多様な形状に成形が行いやすいというメリットからもプッシュピンに適している。
中空孔50aは、後述するように、挿入されたロックピン60が嵌合するように、ロックピン60の形状に合わせて形成されている嵌合孔である。
軸部51は、挿入方向先端側(一端側)には、軸方向に二股状に二分されて、内側(二股が接近する方向)に弾性変形可能なスナップフィット部51aを備えている。このスナップフィット部51は、挿入方向先端から遠ざかるにつれて径が大きくなるようにテーパ状に形成されているとともに、その終端には係止爪53が側面から外側に延びて形成されている。すなわち、プッシュピン50は、スナップフィット部51aを内側に弾性変形させた状態で貫通孔71及び72に挿入され、貫通後は、スナップフィット部51aの弾性復元力により、弾性変形前の元の形状に復帰するようになっているので、係止爪53が基板本体43の貫通孔71に係止されるようになっている。なお、スナップフィット部51aは、挿入方向先端から略中央付近までの区間に形成されるのが好ましく、当該区間内であればいかなる区間に形成されてもよい。
また、鍔部52の一側面には、軸方向に切り欠かれた平坦部52aが形成されている(図12に示すように、鍔部52においてE1>E2)。この平坦部52aは、後述するように、一体化したヒートシンク42の貫通孔72にプッシュピン50を挿通した仮組み状態においては、ファン41の側面41aに当接して、プッシュピン50の軸方向の回転(プッシュピン50の挿通方向に対する回転)を妨げ、プッシュピン51を固定支持しているので、本実施形態においては、プッシュピン50を基板本体43の貫通孔71に位置決めすることが容易となっている。
ロックピン60は、図11(a)に示すように、その先端方向からプッシュピン50の中空孔50aに挿入される円筒状の軸部61と、軸部61の挿入方向先端とは反対側の一端に形成された円板形状の鍔部62と、を備えている。軸部62の中央やや鍔部62寄りには、プッシュピン50の軸部51の内側面に形成された係合凸部54(図12参照)と係合する係合凹部63が形成されており、ロックピン60をプッシュピン50の中空孔50aに挿入したときには、係合凸部54と係合凹部63の係合により、プッシュピン50とロックピン60は固定されるようになっている。この結果、ロックピン60は、プッシュピン50のスナップフィット部51aの内側への弾性変形を規制することになるので、係止爪53は基板本体43に確実に係止されることとなり、プッシュピン50が抜け落ちるような事態は発生しない。すなわち、振動や衝撃等が遊技台に発生したとしても、プッシュピン50は基板本体43から脱落することはない。
また、本実施形態では、図12に示すように、ロックピン60の長さは、プッシュピン50の長さよりも短いので、ロックピン60がプッシュピン50の中空孔50aに挿入された状態において、ロックピン50は外部に突出しておらず、他からの干渉がないので、ロックピン50自体も脱落しにくい構造となっている。
また、本実施形態の基板固定機構は、ロックピン60を挿抜可能に構成しているので、ロックピン60を抜くことにより、簡単にプッシュピン50を取り外すことが可能であり、組み合わせたヒートシンク42と基板本体43の分離が容易となっている。
さらには、本実施形態においては、プッシュピン50とロックピン60は、異なった色で構成されているため、プッシュ50の中空孔50aにロックピン60が挿入されていることを視覚的に簡単に把握することができ、ロックピン60の挿入忘れを防止することができる。なお、ロックピン60の色に関しては、少なくとも、ロックピン60が挿入されたときに外部から視認可能な露出部位がプッシュピン50と異なった色であればよく、例えば、外部から視認可能な鍔部62だけをプッシュピン50と異なった色で構成されていてもよい。
スプリング70は、コイルバネであり、プッシュピン50の軸部51の外側、すなわち、スナップフィット部51aと鍔部52の間に嵌め込まれた状態で、固定ピン部材80として用いられる。なお、このスプリング70をプッシュピン50に嵌め込んで、プッシュピン50のスナップフィット部51aをヒートシンク42の貫通孔72に挿通させ、係止部53を貫通孔72に係止した状態を仮組み状態という。本実施形態においては、後述するように、仮組み状態のヒートシンク42を基板本体43に取り付けて、ヒートシンク42を基板本体43に固定化するようになっている。
このように、本実施形態の基板固定機構は、扱いに慎重を要する制御基板の繊細な部位における固定機構であるため、ピン部材(プッシュピン50及びロックピン60)を用いて、部品同士を締め付け過ぎないようにするとともに、スプリング70を用いて、ヒートシンク42、基板本体43、ICチップ44など各部品の公差バラツキを吸収し、部品同士を均一に固定するようにしている。
次に、図13〜図16及び図9を参照して、一体化されたヒートシンク42を基板本体43に取り付ける取り付け手順について説明する。ここで、図13及び図14は、一体化されたヒートシンク42を基板本体43に取り付ける取り付け手順を示す断面図であり、図15は、図13(a)の状態を示す副制御基板31の外観斜視図、図16は、図14(b)の状態を示す副制御基板31の外観斜視図、図9は、図14(c)の状態を示す副制御基板31の外観斜視図である。なお、以下においては、図13及び図14に示した方向の定義に従って説明をする。すなわち、一体化したヒートシンク42を基板本体43に近づける方向を下方向(図9、図15及び図16の後方向に相当する)、一体化したヒートシンク42を基板本体43から遠ざける方向を上方向(図9、図15及び図16の前方向に相当する)として説明する。
まず、図13(a)及び図15に示すように、仮組み状態のヒートシンク42を、シリコンシート45で覆われたICチップ44が配設された基板本体43に近づける。なお、この状態においては、プッシュピン50の平坦部52aはファン41の側面41aに当接しており、スプリング70は圧縮されていない。
次いで、図13(b)に示すように、スナップフィット部51aの先端を基板本体43の貫通孔71に合わせて位置決めする。本実施形態では、図12に示すように、スナップフィット部51aの長さD2がICチップ44の高さD1(正確には、ICチップ44の高さ+シリコンシート45の厚さ)よりも長いので、一体化したヒートシンク42とICチップ44の間に空隙がある状態で、スナップフィット部51aの先端が貫通孔71の内周側面に当接することができ、容易にスナップフィット部51aの位置決めを行うことができる。
次いで、図13(c)に示すように、プッシュピン50の鍔部52を下方に押下すると、プッシュピン50のスナップフィット部51aは、内側に弾性変形して、貫通孔71上を下方に摺動し、一体化したヒートシンク42は基板本体43にさらに近づいて、シリコンシート45に当接する。なお、この状態では、スナップフィット部51aの大概は基板本体43の裏側(電子部品が配設されていない側)に突出しているが、係止爪53は基板本体43の裏側に突出していない。また、プッシュピン50の押下により、スプリング70は圧縮されている。
次いで、図14(a)に示すように、さらに、プッシュピン50の鍔部52を下方に押下して、プッシュピン50のスナップフィット部51aの係止爪53が貫通孔71を越えて、基板本体43の裏側に突出すると、スナップフィット部51aは自らの弾性による復元力により弾性変形前の元の姿勢に復帰して、係止部53は貫通孔71に係止される。なお、この状態では、プッシュピン50の押下により、スプリング70はさらに圧縮されている。すなわち、図14(a)の状態においては、プッシュピン50の挿入方向先端側(一端側)に形成された係止部53が基板本体43を係止するとともに、挿入方向先端とは反対側(他端側)から、圧縮されたスプリング70が、バネの付勢力により、一体化したヒートシンク42を下方(一体化したヒートシンク42を基板本体43に近づける方向)に押圧するので、ヒートシンク42と基板本体43は、ICチップ44を挟んだ状態でプッシュピン50及びスプリング70により固定される。
次いで、図14(b)及び図16に示すように、プッシュピン50の中空孔50aにロックピン60を上方から挿入する。そして、図14(e)及び図9に示すように、ロックピン60全体がプッシュピン50の中空孔50aに挿入されると、係合凹部63が係合凸部54と係合して、ロックピン60はプッシュピン50に固定されるので、プッシュピン50のスナップフィット部51aは内側に弾性変形することを規制される。これにより、本実施形態の基板固定機構は、振動や衝撃等が生じても、係止部53の貫通孔71への係止が解除されて、プッシュピン50が抜け落ちることはなく、ヒートシンク42は基板本体43に確実に固定される。
なお、本実施形態では、スプリング70を介在させて、一体化したヒートシンク42を基板本体43方向に押圧しているが、必ずしもヒートシンク42を基板本体43方向に押圧する必要はなく、プッシュピン50のスナップフィット部51aが内側に弾性変形することを規制できているのであれば、一体化したヒートシンク42と基板本体43の間には多少の隙間が生じていてもよい。すなわち、プッシュピン50が抜け落ちないのであれば、一体化したヒートシンク42と基板本体43をゆるく固定してもよい。
以上、述べたように本実施形態のスロットマシン100の基板固定機構によれば、振動や衝撃が生じても、抜け落ちず、部品と部品を確実に固定することができる。すなわち、本実施形態の基板固定機構によれば、固定ピン部材80を用いることにより、副制御基板31のヒートシンク42を基板本体43に確実に固定することができる。
なお、スロットマシンやパチンコなどの遊技台に用いられるICチップ44は、行政上の手続きを伴って、初めて交換することができる部品である。すなわち、ICチップ44を冷却するためのファン41やヒートシンク42が基板本体43から外れて、ICチップ44が故障した場合には、故障したICチップ44を簡単に交換することができない。したがって、固定ピン部材80を用いて、ファン41及びヒートシンク42を基板本体43に確実に固定させ、脱落させないことは、その後のメンテナンス作業や手続き作業などの労力軽減の観点からも、とても重要である。
なお、本実施の形態においては、鍔部62を有するロックピン60を用いて、プッシュピン50の中空孔50aに嵌合するようにしていたが、鍔部62を有しない、軸部61だけからなるロックピン60を用いて、プッシュピン50の中空孔50aに嵌合するようにしてもよい。この場合には、中空孔50aも、軸部61だけからなるロックピン60に合わせた形状(円柱状)を有することとなり、ロックピン60は上方向(ヒートシンク43側)からだけでなく、下方向(基板本体43側)からも挿入可能となる。
また、本実施形態のロックピン60は、プッシュピン50のスナップフィット部51aの内側の動作を規制するようにしたが、内側の動作とともに外側の動作も規制するようなロックピンであってもよい。例えば、図17に示すようなロックピン90を用いて、プッシュピン50のスナップフィット部51aの動作を規制するようにしてもよい。図17に示すロックピン90は、プッシュピン50の中空孔50aに挿入可能な軸部90aと、プッシュピン50のスナップフィット部51aの外側全体を覆って、スナップフィット部51aに嵌合可能なカバー部90bと、から構成されている。ロックピン90は、仮組みされたヒートシンク42に取り付けられたプッシュピン50を基板本体43に係止した状態(図14(a)の状態)において、軸部90aが下方(基板本体43側)からプッシュピン50の中空孔50aに挿入されるとともに、カバー部90bがスナップフィット部51aに嵌合されることによって、プッシュピン50のスナップフィット部51aの内側及び外側の弾性変形を規制するようになっている。
なお、プッシュピン及びロックピンの形状に関しては、種々の変形を施すことが可能である。図18及び図19にプッシュピン及びロックピンの変形例を示す。ここで、図18(a)は、変形例1のプッシュピン50A及びロックピン60Aの外観斜視図であり、図18(b)は、ロックピン60Aをプッシュピン50Aに挿入した状態における図18(a)のB−B線に沿う断面図である。また、図19(a)は、変形例2のプッシュピン50B及びロックピン60Bの外観斜視図であり、図19(b)は、ロックピン60Bをプッシュピン50Bに挿入した状態において、図19(a)のC方向から見た矢視図である。
まず、変形例1のプッシュピン50A及びロックピン60Aについて説明する。
図18に示すプッシュピン50A及びロックピン60Aは、上記実施形態と同様に、ロックピン60Aによってプッシュピン50Aに設けられた係止爪53Aの内側への弾性変形を規制するものであるが、プッシュピン50Aの係止爪53Aの形状、及びプッシュピン50Aとロックピン60Aの係合の構成が、上記実施形態とは異なっている。
プッシュピン50Aは、軸方向に沿って中空孔50aAが形成されており、貫通孔71及び72に挿入される軸部(棒状部ともいう)51Aと、軸部51Aの挿入方向先端とは反対側の一端に形成された鍔部52Aと、を備えている。
中空孔50aAは、挿入されるロックピン60Aが嵌合するように、ロックピン60Aの形状に合わせて円柱状に形成されている嵌合孔である。
軸部51Aの挿入方向先端近傍には、スナップフィット部51aAが形成されている。スナップフィット部51aAは、側面上の対向位置に軸方向に割れて形成されたスリット55Aと、側面上、2つのスリット55Aの中間位置にそれぞれに形成され、側面から外側上方に向かって拡開している係止爪53Aと、を備えている。ロックピン60Aを軸部51Aの挿入方向先端から中空孔50aAに挿入する際には、スナップフィット部51aAは、スリット55Aの形成により、外側に弾性変形して二股状に分かれ、ロックピン60Aを容易に挿入可能としている。また、係止爪53Aは、側面をコ字状に切り出し、コ字状に切り出した側面を外側に屈曲することにより、係合孔54Aとともに形成されている。したがって、プッシュピン50Aを基板本体43に固定する際には、係止爪53Aは内側に弾性変形された状態で貫通孔71及び72に挿入され、貫通後は、係止爪53Aの弾性復元力により、弾性変形前の元の形状に復帰して、係止爪53Aが基板本体43の貫通孔71に係止されるようになっている。
ロックピン60Aは、プッシュピン50Aの中空孔50aAに挿入可能な円筒状の軸部61Aから構成され、軸部61Aの側面にはプッシュピン50Aの係合孔54Aと係合する係合凸部63Aが突設されている。したがって、ロックピン60Aをプッシュピン50Aの中空孔50aAに挿入したときには、係合凸部63Aと係合孔54Aと係合して、プッシュピン50Aとロックピン60Aは固定されるようになっている。この結果、ロックピン60Aは、プッシュピン50Aの係止爪53Aの内側への弾性変形を規制することになるので、係止爪53Aは基板本体43に確実に係止されることとなり、プッシュピン50Aが抜け落ちるような事態は発生しない。すなわち、振動や衝撃等が遊技台に発生したとしても、プッシュピン50Aは基板本体43から脱落することはない。
以上から、変形例1のプッシュピン50A及びロックピン60Aを基板固定機構に用いた場合においても、上記実施形態と同一の効果を有することができる。
次に、変形例2のプッシュピン50B及びロックピン60Bについて説明する。
図19に示すプッシュピン50B及びロックピン60Bは、上記実施形態と同様に、ロックピン60Bによってプッシュピン50Bに設けられた係止爪53Bの内側への弾性変形を規制するものであるが、上記実施形態とは異なって、プッシュピン50B及びロックピン60Bの形状を円形ではなく、矩形としている。
プッシュピン50Bは、軸方向に二分されたコ字状を有して、貫通孔71及び72に挿入される軸部(棒状部ともいう)51Bと、軸部51Bの挿入方向先端とは反対側の一端に形成された鍔部52Bと、を備えている。
軸部51Bは、内側(二股が接近する方向)に弾性変形可能なスナップフィット部51aBを形成しているとともに、係止爪53Bが外側面から外側に突出して形成されている。したがって、プッシュピン50Bを基板本体43に固定する際には、スナップフィット部51aBは内側に弾性変形させた状態で貫通孔71及び72に挿入され、貫通後は、スナップフィット部51aBの弾性復元力により、弾性変形前の元の形状に復帰して、係止爪53Bが基板本体43の貫通孔71に係止されるようになっている。
また、軸部51Bには、コ字状の二股部分の間に嵌合空間55Bが形成されており、この嵌合空間55Bには、鍔部52Bの挿入孔(図示せず)を介してロックピン60Bが挿入され、ロックピン60Bとプッシュピン50Bが嵌合するようになっている。
ロックピン60Bは、プッシュピン50Bの嵌合空間55Bに挿入される矩形状の軸部61Bと、軸部61Bの挿入方向先端とは反対側の一端に形成された矩形状の鍔部62Bと、を備えている。また、軸部61Bの側面には、軸方向に沿って係合凸条63Bが形成されている。一方、軸部51Bの内側側面には、係合凸条63Bに対応して、軸方向に沿って係合凹溝54Bが形成されているので、ロックピン60Bをプッシュピン50Bの嵌合空間55Bに挿入するときには、係合凸条63Bと係合凹溝54Bが係合するとともに、この係合した状態で係合凸条63Bは係合凹溝54B上を摺動して、鍔部62Bが鍔部52Bの挿入孔に嵌合され、プッシュピン50Bとロックピン60Bは固定されるようになっている。この結果、ロックピン60Bは、プッシュピン50Bのスナップフィット部51aBの内側への弾性変形を規制することになるので、係止爪53Bは基板本体43に確実に係止されることとなり、プッシュピン50Bが抜け落ちるような事態は発生しない。すなわち、振動や衝撃等が遊技台に発生したとしても、プッシュピン50Bは基板本体43から脱落することはない。
以上から、変形例2のプッシュピン50B及びロックピン60Bを基板固定機構に用いた場合においても、上記実施形態と同一の効果を有することができる。
なお、上記実施形態及び上記変形例においては、プッシュピンの一端は二股状に二分される形状をしていたが、プッシュピンの一端は必ずしも二分されなくてもよく、例えば、図20(a)に示すようなプッシュピン50Cでもよい。図20(a)に示すプッシュピン50Cは、変形例1のプッシュピン50Aからスリット55Aを除外したものと略同一の構成である。なお、この場合には、ロックピン60Cは、変形例1のロックピン60Aと異なり、軸部61Cの側面に係合凸部63Aを形成していないが、代わりに、プッシュピン50Cの軸部51Cの内側面に形成された係合凸部54C(図20(a)のD−D断面を示す図20(b)参照)と係合する係合凹部63Cを形成しており、プッシュピン50Cの中空孔50aCに固定されるようになっている。また、プッシュピン50Cの係止爪53Cの内側面は、ロックピン60Cがプッシュピン50Cの中空孔50aCに挿入されることにより、軸部61Cに当接するようになっているので、プッシュピン50Cの係止爪53Cは内側に弾性変形することを規制され、係止爪53Cは基板本体43に確実に係止されるようになっている。このように、プッシュピンの一端は必ずしも二股状に二分されていなくてもよい。
また、本実施形態においては、副制御基板に対して、本発明の基板固定機構を適用したが、副制御基板以外の基板、例えば、主制御基板、電源基板、中継基板などに本発明の基板固定機構を適用してもよいのは勿論である。
さらには、本実施形態においては、スロットマシンに対して本発明の基板固定機構を適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコなど他の遊技台にも適用可能である。
例えば、(1)遊技盤の遊技領域に玉が打ち込むことで遊技が行われ、遊技盤に設けられた始動入賞口に玉が入賞すると乱数抽選を行い、抽選結果に基づいて可変表示装置を変動させて、変動した図柄の表示結果が予め定められた図柄または、図柄の組み合わせとなった場合に通常遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技状態(例えば、遊技領域に設けられた大入賞口(可変入賞装置とも言う)を開放して玉が入賞し易い遊技状態)に移行するパチンコ(第1種パチンコ機)、(2)遊技盤の遊技領域に玉を打ち込むことで遊技が行われ、遊技盤に設けられた始動入賞口に玉が入賞すると可変入賞装置(センター役物)の可変部材を玉が入賞できる開放状態とし、入賞した玉が可変入賞装置に備えた特定領域を通過した場合に、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特別遊技状態(例えば、可変入賞装置の可変部材を所定回数及びまたは、所定期間、開放して玉が入賞し易い遊技状態)に移行するパチンコ(第2種パチンコ機)、(3)遊技盤の遊技領域に玉を打ち込むことで遊技が行われ、遊技盤に設けられた玉が通過可能な玉通過領域(例えば、通過ゲート、始動入賞口)に玉が通過したことを条件に可変表示装置を変動させて、変動した図柄の表示結果が予め定められた図柄または、図柄の組み合わせとなった場合に可変入賞装置(センター役物)の可変部材を玉が入賞できる開放状態とし、入賞した玉が可変入賞装置に備えた特定領域を通過したことを条件に、通常遊技状態よりも遊技者に有利な遊技状態が付与される権利(例えば、所定の玉通過領域に玉が通過すると可変入賞装置の可変部材を所定回数及びまたは、所定期間、開放して玉が入賞し易い遊技が付与される権利)が発生するパチンコ(第3種パチンコ機)、(4)上述したパチンコ機の組合せ(例えば、第1種パチンコ機+第1種パチンコ機、第1種パチンコ機+第2種パチンコ機など)、(5)メダルの代わりにパチンコ玉を遊技媒体(賭け玉)として用いたスロット(パチロット、パロット)、(6)パチンコ玉がパチンコ機の内部で循環され、遊技者がパチンコ玉にさわれない封入式パチンコ機、などに対して適用が可能である。
また、本発明の基板固定機構を制御基板以外の他の部品に対して適用してもよく、例えば、遊技球を発射する発射ハンドル機構の部品、メダルを払い出すホッパー機構の部品などに対して適用してもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は、上述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施の形態に対して種々の変形や変更を施すことができ、そのような変形や変更を伴うものもまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。