JP2009264468A - 歯車装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】歯車を噛み合わせるときに歯車同士がロックすることを抑制できる、歯車装置を提供する。
【解決手段】この歯車装置は、後進段用アイドラギヤ3と、後進段用ドライブギヤ1と、シフトアーム4とを備える。後進段用アイドラギヤ3は、軸方向へ移動可能に設けられ、側面に凹凸部10が形成されている。後進段用ドライブギヤ1は、後進段用アイドラギヤ3が軸方向に移動することにより、後進段用アイドラギヤ1と噛み合う。シフトアーム4は、凹凸部10と係合しながら、後進段用アイドラギヤ3の側面を摺動する。シフトアーム4は、側面を押圧して後進段用アイドラギヤ3を軸方向へ移動させながら軸方向と異なるDR1方向に移動することで、後進段用アイドラギヤ3を自転させて後進段用ドライブギヤ1と噛合させる。
【選択図】図2
【解決手段】この歯車装置は、後進段用アイドラギヤ3と、後進段用ドライブギヤ1と、シフトアーム4とを備える。後進段用アイドラギヤ3は、軸方向へ移動可能に設けられ、側面に凹凸部10が形成されている。後進段用ドライブギヤ1は、後進段用アイドラギヤ3が軸方向に移動することにより、後進段用アイドラギヤ1と噛み合う。シフトアーム4は、凹凸部10と係合しながら、後進段用アイドラギヤ3の側面を摺動する。シフトアーム4は、側面を押圧して後進段用アイドラギヤ3を軸方向へ移動させながら軸方向と異なるDR1方向に移動することで、後進段用アイドラギヤ3を自転させて後進段用ドライブギヤ1と噛合させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、歯車装置に関し、特に、選択摺動式の歯車装置に関する。
従来の車両用手動変速機における後進変速機構は、主に選択摺動方式と常時噛合い方式とに大別される。選択摺動方式は、たとえば入力軸に設けられたドライブギヤ、出力軸に設けられたドリブンギヤ、およびアイドラギヤによって構成される。アイドラギヤをシフトフォークによって軸心方向に移動させ、ドライブギヤとドリブンギヤとをアイドラギヤを介在させて噛み合わせることで、入力軸の回転を逆回転させている。従来の後進変速機構は、たとえば、特許文献1に開示されている。
特開2005−69413号公報
乗用自動車などの車両の後進変速時は、通常、車両を停止させたあとクラッチを切り、エンジンと手動変速機との接続を断ち、ついでシフトレバーを後進に変速させている。その際、前述のアイドラギヤとドリブンギヤおよびドライブギヤとの間でギヤの噛み合わせの際に、変速操作不能になるシフトロックという現象が起こることがある。
シフトロックは、シフトアームを用いてアイドラギヤを摺動させてドライブギヤおよびドリブンギヤと噛み合わせる際、互いのギヤのチャンファ(ギヤの歯面先端に面取を設けて互いのギヤの歯形状を噛合せ易くしたもの)同士が垂直当たりまたは交差当たりすることによって、チャンファ同士がすり抜けることができずロックする現象である。この現象は特に選択摺動方式の変速機に発生し易くなっている。シフトロックが発生すると、後進段へシフトさせることができないために、後進変速操作をやり直す必要がある。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、歯車を噛み合わせるときに歯車同士がロックすることを抑制できる、歯車装置を提供することである。
本発明の一の局面に係る歯車装置は、第一歯車と、第二歯車と、シフトアームとを備える。第一歯車は、軸方向へ移動可能に設けられ、側面に凹凸部が形成されている。第二歯車は、第一歯車が軸方向に移動することにより、第一歯車と噛み合う。シフトアームは、第一歯車の側面の凹凸部と係合しながら、第一歯車の側面を摺動する。シフトアームは、側面を押圧して第一歯車を軸方向へ移動させながら軸方向と異なる方向に移動することで、第一歯車を自転させて第二歯車と噛合させる。
凹凸部は、第一歯車の軸方向と異なるシフトアームの移動の方向と交差する方向に延びていてもよい。
凹凸部は、第一歯車の側面に沿って螺線状に延びていてもよい。凹凸部は、曲線状に延在していてもよい。
上記歯車装置において好ましくは、歯車装置は、第一歯車と噛み合い、第二歯車とは噛み合わない、第三歯車をさらに備える。シフトアームは、第二歯車と噛み合った状態の第一歯車を軸方向に移動させて、第一歯車を第三歯車と噛み合わせる。第一歯車は、第三歯車と噛み合うとき、第三歯車に対して相対回転する。
本発明の他の局面に係る歯車装置は、第一歯車と、第二歯車と、シフトアームと、支持部とを備える。第一歯車は、軸方向へ移動可能に設けられている。第二歯車は、第一歯車が軸方向に移動することにより第一歯車と噛み合う。シフトアームは、第一歯車の側面を押圧して第一歯車を軸方向へ移動させる。支持部には溝部が形成されており、溝部に沿って第一歯車の軸方向および軸方向と異なる方向にシフトアームを移動可能に支持する。シフトアームは、溝部に沿って軸方向と異なる方向に移動することで、第一歯車を自転させて第二歯車と噛合させる。
本発明の歯車装置によると、シフトアームが第一歯車の側面の凹凸部と係合しながら第一歯車の軸方向と異なる方向に移動することにより、第一歯車は自転しながら軸方向に移動する。第一歯車が第二歯車と噛み合うときに歯形の稜線同士が当接しても、第一歯車が第二歯車に対して相対的に回転するために、稜線をずらすことができる。したがって、歯車同士がロックすることを抑制することができる。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
なお、以下に説明する実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下の実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、上記個数などは例示であり、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1の歯車装置を備える車両用駆動装置のギヤトレーンの一例を示すスケルトン図である。図1には、前進6段と後進段とを設定することのできる6速の手動変速機のシフト機構のスケルトン図を示す。図1に示すように、ギヤトレーンは、互いに平行に配置されている二本の回転軸である、入力軸20と出力軸22とを備える。
図1は、実施の形態1の歯車装置を備える車両用駆動装置のギヤトレーンの一例を示すスケルトン図である。図1には、前進6段と後進段とを設定することのできる6速の手動変速機のシフト機構のスケルトン図を示す。図1に示すように、ギヤトレーンは、互いに平行に配置されている二本の回転軸である、入力軸20と出力軸22とを備える。
入力軸20には、走行用駆動源としての図示しないエンジンと、エンジンからの動力を変速などの際に適宜遮断する図示しないクラッチとが連結されている。入力軸20と出力軸22との間には、図示右から順に、第1速用ギヤ対24、第2速用ギヤ対26、第3速用ギヤ対28、第4速用ギヤ対30、第5速用ギヤ対32、第6速用ギヤ対34が設けられている。
第1速用ギヤ対24における第1速用ドライブギヤ24aは入力軸20に一体回転するように取り付けられ、これに噛合した第1速用ドリブンギヤ24bが出力軸22に回転自在に取り付けられている。第2速用ギヤ対26における第2速用ドライブギヤ26aが入力軸20に一体回転するように取り付けられ、これに噛合した第2速用ドリブンギヤ26bが出力軸22に回転自在に取り付けられている。これらの第1速用ドライブギヤ24aと第2速用ドライブギヤ26aとの間には後進段用ドライブギヤ1が配置され、入力軸20と一体回転するように取り付けられている。
第1速用ドリブンギヤ24bと第2速用ドリブンギヤ26bとの間には、1速−2速用同期装置38が設けられている。この1速−2速用同期装置38は、出力軸22と一体化させたハブ38aと、このハブ38aの外周側を軸方向に移動するハブスリーブ38bとを備えることによって、同期機能と共にハブ38aといずれかのドリブンギヤ24b,26bとを連結する機能を果たしている。
さらにこの1速−2速用同期装置38は1速、2速のシフト動作時のみでなく、後進段シフト時においても同期機能を果たす。さらにハブスリーブ38bには、後進段用ドリブンギヤ2が一体に形成されており、この後進段用ドリブンギヤ2および後進段用ドライブギヤ1に選択的に噛合する後進段用アイドラギヤ3が、これらのギヤ1,2の外周側を軸方向に移動するように配置されている。
第3速用ギヤ対28における第3速用ドライブギヤ28aは入力軸20に回転自在に取り付けられ、これに噛合した第3速用ドリブンギヤ28bは出力軸22に一体回転するように取り付けられている。第4速用ギヤ対30における第4速用ドライブギヤ30aが入力軸20に回転自在に取り付けられ、これに噛合した第4速用ドリブンギヤ30bが出力軸22に一体回転するように取り付けられている。
これらのドライブギヤ28a,30aの間には、3速−4速用同期装置44が配置されている。この3速−4速用同期装置44は、入力軸20と一体化させたハブ44aと、このハブ44aの外周側に軸方向に移動可能なハブスリーブ44bとを備えている。このハブスリーブ44bを3速−4速用シフトフォークによって移動させることにより、同期機能と共にハブ44aといずれかのドライブギヤ28a,30aとを連結する機能を果たしている。
さらに入力軸20には第5速用ギヤ対32における第5速用ドライブギヤ32aが回転自在に取り付けられ、これに噛合した第5速用ドリブンギヤ32bが出力軸22に一体回転するように取り付けられている。第6速用ギヤ対34における第6速用ドライブギヤ34aは入力軸20に回転自在に取り付けられ、これに噛合した第6速用ドリブンギヤ34bが出力軸22に一体回転するように取り付けられている。
そしてこれらのドライブギヤ32a,34aの間に5速−6速用同期装置46が配置されている。この5速−6速用同期装置46は、前述した3速−4速用同期装置44と同様なハブ46aとハブスリーブ46bとを備えて同様な機能を果たしている。
さらに出力軸22には、たとえば図示しないリングギヤと噛合して図示しないフロントデファレンシャルにトルクを伝達し、ドライブシャフトを介在させて左右の駆動輪を回転駆動させる出力ギヤ50が、一体回転するように取り付けられている。
後進変速段が選択されると、後進段用アイドラギヤ3がシフトアームによって軸方向に摺動されて、図1中の破線に示される位置に移動される。これにより、後進段用アイドラギヤ3は、後進段用ドライブギヤ1と噛み合わされると共に、後進段用ドリブンギヤ2と噛み合わされる。入力軸20と一体回転する後進段用ドライブギヤ1、および、出力軸22と一体回転する後進段用ドリブンギヤ2とは、後進段用アイドラギヤ3を介在させて噛み合っている。そのため、入力軸20の回転は、前進6段時とは逆回転となって出力軸22に伝達される。
ここで、図1においては、後進段用アイドラギヤ3と後進段用ドリブンギヤ2とは、破線で示されるように噛み合いが不可能な位置に配置されている。しかし実際には、後進段用アイドラギヤ3が一体回転するように固定されたアイドラギヤシャフトは、入力軸20と出力軸22との間に配設されている。よって後進段用アイドラギヤ3は、後進段用ドライブギヤ1および後進段用ドリブンギヤ2のいずれとも噛み合い可能なように、配置されている。
図2は、図1に示す後進段シフト機構の各ギヤおよび各シャフトとシフトアームとの配置関係を示す模式図である。実施の形態1の歯車装置は、図2に示す後進段シフト機構に用いられている。後進段シフト機構は選択摺動式の歯車装置であり、図2には噛み合い状態にある歯車装置(すなわち、手動変速機が後進段へシフトされた状態)が図示されている。図2に示すように、後進段シフト機構は、図示しないミッションケース内に軸支され互いに並列的に配置されている、入力軸20、出力軸22およびアイドラギヤシャフト40を備える。
入力軸20には、第二歯車としての後進段用ドライブギヤ1が一体的に組み付けられている。出力軸22には、第三歯車としての後進段用ドリブンギヤ2が一体的に組み付けられている。アイドラギヤシャフト40には、第一歯車としての後進段用アイドラギヤ3が軸方向へ移動可能に組み付けられている。図2に示す噛み合い状態において、後進段用アイドラギヤ3は、後進段用ドライブギヤ1と噛み合っており、また後進段用ドリブンギヤ2とも噛み合っている。これにより、3軸構造の歯車装置が形成されている。ここで後進段用ドリブンギヤ2は、後進段用ドライブギヤ1とは直接噛み合っていない。
円筒歯車である後進段用アイドラギヤ3の側面には、凹凸部10が形成されている。凹凸部10は、後進段用アイドラギヤ3の側面に溝加工が施されて形成されている。凹凸部10は、後進段用アイドラギヤ3の側面に沿って螺線状に延びており、曲線状に延在している。なおギヤの側面とは、円筒歯車において、歯形状が形成されている歯面と異なる面である、ギヤのスラスト面(アキシアル面)をいう。
後進段シフト機構はまた、後進段用アイドラギヤ3を軸方向へ移動させるシフトアーム4と、シフトアーム4を支持するための支持部としてのブラケット5とを備える。シフトアーム4は、ブラケット5に形成された後述する溝部5aに沿って移動可能に支持されており、シフトアーム4の先端部4aが後進段用アイドラギヤ3の側面を押圧することによって後進段用アイドラギヤ3は軸方向に移動する。後進段用アイドラギヤ3が軸方向に移動することにより、後進段用ドライブギヤ1と後進段用アイドラギヤ3とが噛み合う。後進段用ドライブギヤ1と噛み合った状態の後進段用アイドラギヤ3を軸方向にさらに移動させることにより、後進段用アイドラギヤ3は後進段用ドリブンギヤ2とも噛み合って、図2に示す噛み合い状態となる。
図3は、図2に示すIII−III線に沿う、ブラケットの構造を示す断面模式図である。図3に示すように、ブラケット5は、図1に示す手動変速機のシフト機構を内部に含む、トランスアクスルケース6に取り付けられている。シフトアーム4は、トランスアクスルケース6内に往復移動可能に組付けられている。ブラケット5の内部には、溝部5aが形成されている。溝部5aは、図3中に両矢印で図示されている方向DR1,DR2のいずれに対しても傾斜する方向に沿って延在するように、形成されている。DR2方向は、後進段用アイドラギヤ3の軸方向である。DR2方向は、DR1方向と直交する方向であり、図2において紙面と垂直方向である。
図4は、シフトアームを移動させた場合の、シフトアームとブラケットとの配置を示す模式図である。図3と図4とを比較して、シフトアーム4は溝部5aに沿って移動している。このとき、溝部5aがDR2方向に対して傾斜する方向に延びるように形成されているために、シフトアーム4は、DR2方向(すなわち後進段用アイドラギヤ3の軸方向)と異なる方向へも移動している。つまりシフトアーム4は、溝部5aに沿って、DR2方向へ移動するとともにDR1方向へも移動している。ブラケット5は、後進段用アイドラギヤ3の軸方向に当たるDR2方向、およびDR2方向と異なる方向であるDR1方向に移動可能とするように、シフトアーム4を支持している。DR1方向は、後進段用アイドラギヤ3の側面3aの径方向に相当する。
図5は、シフトアームのDR1方向への移動を示す模式図である。図5に示すように、凹凸部10は、後進段用アイドラギヤ3の側面3aが加工された凹部12を含む。凹部12は溝形状に形成されている。また凹凸部10は、凹部12の間に挟まれるように形成された、凹部12に対して相対的に山高である凸部11を含む。シフトアーム4は側面3aを押圧している。シフトアーム4がDR1方向に移動するとき、シフトアーム4は凹凸部10と係合しながら側面3aを摺動する。
凸部11および凹部12は、図2に示す凹凸部10に含まれており、後進段用アイドラギヤ3の側面3aの径方向に対して傾く方向に延びる箇所を含んでいる。そのため、凹凸部10の延びる方向は、シフトアーム4が移動するDR1方向と交差する。シフトアーム4が凹凸部10と係合して凹凸部10の延在方向と交差する方向へ移動することにより、シフトアーム4の移動に伴って凹凸部10が従動して、後進段用アイドラギヤ3に回転方向の力を作用させる。これにより、後進段用アイドラギヤ3は自転する。
シフトアーム4は、溝部5aに沿ってDR2方向へ移動することにより後進段用アイドラギヤ3を軸方向へ移動させ、また溝部5aに沿ってDR1方向へ移動することにより後進段用アイドラギヤ3を自転させる。後進段用アイドラギヤ3は、自転しながら軸方向へ摺動して、後進段用ドライブギヤ1および後進段用ドリブンギヤ2と噛み合う。後進段用アイドラギヤ3は、後進段用ドライブギヤ1および後進段用ドリブンギヤ2と噛み合うとき、これらのギヤ1,2に対して相対的に回転運動を行なっている。
以上説明したように、実施の形態1の歯車装置は、後進段用アイドラギヤ3と、後進段用ドライブギヤ1と、シフトアーム4と、ブラケット5とを備える。後進段用アイドラギヤ3は、軸方向へ移動可能に設けられ、側面3aに凹凸部10が形成されている。後進段用ドライブギヤ1は、後進段用アイドラギヤ3が軸方向に移動することにより、後進段用アイドラギヤ3と噛み合う。シフトアーム4は、側面3aを押圧して後進段用アイドラギヤ3を軸方向へ移動させる。シフトアーム4は、凹凸部10と係合しながら、後進段用アイドラギヤ3の側面3aを摺動する。
ブラケット5には溝部5aが形成されている。ブラケット5は、シフトアーム4が溝部5aに沿って、後進段用アイドラギヤ3の軸方向であるDR2方向、およびDR2方向と異なる方向であるDR1方向に移動可能であるように、シフトアーム4を支持している。シフトアーム4は、側面3aを押圧して後進段用アイドラギヤ3を軸方向へ移動させながら、溝部5aに沿ってDR1方向に移動することで、後進段用アイドラギヤ3を自転させて後進段用ドライブギヤ1と噛合させる。
このようにすれば、シフトアーム4が後進段用アイドラギヤ3の側面3aの凹凸部10と係合しながらDR1方向に移動することにより、後進段用アイドラギヤ3は自転しながら軸方向に移動する。後進段用アイドラギヤ3が後進段用ドライブギヤ1と噛み合うときに歯形の稜線同士が当接しても、後進段用アイドラギヤ3が後進段用ドライブギヤ1に対して相対的に回転するために、歯車の稜線をずらして後進段用アイドラギヤ3と後進段用ドライブギヤ1とを噛合させることができる。その結果、歯車同士がロックすることを抑制することができる。ブラケット5にDR2方向に対し傾斜する方向に延びる溝部5aが形成されており、溝部5aに沿ってシフトアーム4をスライド移動させることで、容易にシフトアーム4をDR1方向に移動させることができる。
凹凸部10は、シフトアーム4の移動方向であるDR1方向と交差する方向に延びている。このようにすれば、シフトアーム4が側面3aを摺動するとき、シフトアーム4の先端部4aが凹凸部10と係合しながらDR1方向へ移動することにより、後進段用アイドラギヤ3に軸方向と異なる回転方向の力を作用させる。したがって、後進段用アイドラギヤ3を自転させることができる。
凹凸部10は、後進段用アイドラギヤ3の側面3aに沿って螺線状に延びており、曲線状に延在している。凹凸部10をこのように形成すると、凹凸部10の延びる方向は確実にDR1方向と交差する。したがって、確実に後進段用アイドラギヤ3に回転方向の力を作用させることができる。
また歯車装置は、後進段用アイドラギヤ3と噛み合い、後進段用ドライブギヤ1とは噛み合わない、後進段用ドリブンギヤ2をさらに備える。シフトアーム4は、後進段用ドライブギヤ1と噛み合った状態の後進段用アイドラギヤ3を軸方向に移動させて、後進段用アイドラギヤ3を後進段用ドリブンギヤ2と噛み合わせる。後進段用アイドラギヤ3は、後進段用ドリブンギヤ2と噛み合うとき、後進段用ドリブンギヤ2に対して相対回転する。
3軸構造の歯車装置において、第二歯車および第三歯車と噛み合う第一歯車が軸方向に移動して選択摺動式に第二歯車、第三歯車と順に噛み合う場合、第二歯車と噛み合った状態では第一歯車の回転運動は第二歯車により制限される。そのため、第一歯車が第三歯車と噛み合うときにロックが特に発生しやすい。これに対し、本発明の歯車装置では、後進段用ドライブギヤ1、後進段用ドリブンギヤ2と順に噛み合う後進段用アイドラギヤ3は、自転しながら軸方向に移動する。
そのため、後進段用アイドラギヤ3が、後進段用ドライブギヤ1と既に噛み合った状態で後進段用ドリブンギヤ2と噛み合うとき、歯車の稜線同士が当たっても、後進段用アイドラギヤ3を自転させて歯車の稜線をずらすことができる。したがって、歯車同士がロックすることを抑制することができる。
なお、後進段用アイドラギヤ3の側面3aを摺動するシフトアーム4の先端部4aに溝加工や突起加工が施されていると、当該溝加工や突起加工が特異点となり、後進段用アイドラギヤ3とシフトアーム4との円滑な係合の妨げとなる場合がある。この問題を回避するためには、シフトアーム4の先端部4aに溝や突起などの加工が施されておらず、先端部4aの外周面は平滑面であることが望ましい。
(実施の形態2)
図6は、実施の形態2の歯車装置の各ギヤおよび各シャフトの配置関係を示す模式図である。実施の形態2の歯車装置は、後進段用アイドラギヤ3の側面3aに形成されている凹凸部13の形状において、実施の形態1と異なっている。
図6は、実施の形態2の歯車装置の各ギヤおよび各シャフトの配置関係を示す模式図である。実施の形態2の歯車装置は、後進段用アイドラギヤ3の側面3aに形成されている凹凸部13の形状において、実施の形態1と異なっている。
具体的には、実施の形態1の凹凸部10は、後進段用アイドラギヤ3の側面3a上において曲線状に延びるように形成されていた。これに対し、実施の形態2の凹凸部13は、図6に示すように、後進段用アイドラギヤ3の側面3aに沿って螺線状に延びており、直線状に延在している。
凹凸部13が直線状に形成されていても、凹凸部13の延びている方向は、図2に示すシフトアーム4の移動方向であるDR1方向に対して交差している。したがって、シフトアーム4が側面3aを摺動するとき、シフトアーム4の先端部4aが凹凸部13と係合しながらDR1方向へ移動し、後進段用アイドラギヤ3に軸方向と異なる回転方向の力を作用させる。したがって、後進段用アイドラギヤ3を自転させることができる。実施の形態2の歯車装置のその他の構成については、実施の形態1において説明した通りであるので、その説明は繰り返さない。
なお、実施の形態1および2の説明においては、後進段用アイドラギヤ3の側面3aに螺線状の凹凸部が形成され、シフトアーム4が凹凸部と交差するDR1方向において往復直線移動する例を述べているが、本発明はこのような構成に限られるものではない。
たとえば、シフトアーム4は後進段用アイドラギヤ3の側面3aを円周方向に摺動してもよく、この場合凹凸部は渦巻き状に延びる形状に限られず、たとえば側面3a上を放射状にのびる凹凸部を形成してもよい。また、シフトアーム4が螺線状に移動し、凹凸部が放射状など直線状に形成されていても、シフトアーム4は凹凸部と係合しながら側面3aを摺動することができる。凹凸部の延びる方向とシフトアーム4の移動方向とが交差しており、第一歯車を軸方向へ移動させながら自転させることが可能であるように、凹凸部とシフトアーム4の移動方向とが決定されていれば、歯車装置はどのような構造であってもよい。
また、ギヤ側面の凹凸部は、側面に溝加工が施されて形成されたものに限られない。たとえば側面を線状に隆起させて側面に対して相対的に山高な凸部を形成し、これを凹凸部としてシフトアームと係合させても構わない。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、車両用手動変速機の後進変速機構など、選択摺動式の3軸構造の歯車装置に、特に有利に適用され得る。
1 後進段用ドライブギヤ、2 後進段用ドリブンギヤ、3 後進段用アイドラギヤ、3a 側面、4 シフトアーム、4a 先端部、5 ブラケット、5a 溝部、6 トランスアクスルケース、10,13 凹凸部、11 凸部、12 凹部、DR1,DR2 方向。
Claims (6)
- 軸方向へ移動可能に設けられ、側面に凹凸部が形成された第一歯車と、
前記第一歯車が前記軸方向に移動することにより前記第一歯車と噛み合う第二歯車と、
前記凹凸部と係合しながら前記側面を摺動するシフトアームとを備え、
前記シフトアームは、前記側面を押圧して前記第一歯車を前記軸方向へ移動させながら前記軸方向と異なる方向に移動することで、前記第一歯車を自転させて前記第二歯車と噛合させる、歯車装置。 - 前記凹凸部は、前記軸方向と異なる前記シフトアームの移動の方向と交差する方向に延びている、請求項1に記載の歯車装置。
- 前記凹凸部は、前記第一歯車の前記側面に沿って螺線状に延びている、請求項1または請求項2に記載の歯車装置。
- 前記凹凸部は、曲線状に延在している、請求項1から請求項3のいずれかに記載の歯車装置。
- 前記第一歯車と噛み合い、前記第二歯車とは噛み合わない、第三歯車をさらに備え、
前記シフトアームは、前記第二歯車と噛み合った状態の前記第一歯車を前記軸方向に移動させて、前記第一歯車を前記第三歯車と噛み合わせ、
前記第一歯車は、前記第三歯車と噛み合うとき、前記第三歯車に対して相対回転する、請求項1から請求項4のいずれかに記載の歯車装置。 - 軸方向へ移動可能に設けられた第一歯車と、
前記第一歯車が前記軸方向に移動することにより前記第一歯車と噛み合う第二歯車と、
側面を押圧して前記第一歯車を前記軸方向へ移動させるシフトアームと、
溝部が形成され、前記溝部に沿って前記軸方向および前記軸方向と異なる方向に前記シフトアームを移動可能に支持する支持部とを備え、
前記シフトアームは、前記溝部に沿って前記軸方向と異なる方向に移動することで、前記第一歯車を自転させて前記第二歯車と噛合させる、歯車装置。
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102758887A (zh) * | 2012-07-26 | 2012-10-31 | 四川五一机械制造有限公司 | 农用机械变速器 |
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2008
- 2008-04-24 JP JP2008113678A patent/JP2009264468A/ja not_active Withdrawn
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102758887A (zh) * | 2012-07-26 | 2012-10-31 | 四川五一机械制造有限公司 | 农用机械变速器 |
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