JP2009249003A - 大型重量物の梱包装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来の木製梱包材では板材で木枠を組むため、梱包や開梱時における釘打ちや釘抜き作業など多大な手間がかかる。また、木製梱包材はほとんど再利用することができず、木材資源の浪費に繋がる。
【解決手段】 直方体形状の大型重量物の一の対向する周面に周面保護部材をそれぞれ被せ、バンドを掛け渡して梱包する段ボール製梱包材において、該周面保護部材は、大型重量物の隣り合う周面のコーナー部にあてがう複数折り重ねL字状に折曲する支柱部材を周面板の両側に配した構造であって、該支柱部材の該コーナー部に接当させる谷部を突き合わせ部で形成する。若しくは、該支柱部材に、該コーナー部に接当させる谷部を突き合わせ部で形成した別体のスペーサを設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】 直方体形状の大型重量物の一の対向する周面に周面保護部材をそれぞれ被せ、バンドを掛け渡して梱包する段ボール製梱包材において、該周面保護部材は、大型重量物の隣り合う周面のコーナー部にあてがう複数折り重ねL字状に折曲する支柱部材を周面板の両側に配した構造であって、該支柱部材の該コーナー部に接当させる谷部を突き合わせ部で形成する。若しくは、該支柱部材に、該コーナー部に接当させる谷部を突き合わせ部で形成した別体のスペーサを設ける。
【選択図】 図1
Description
本発明は、大型重量物を梱包する場合における梱包装置の改良に関するものである。
例えば貯湯式温水器など大型で重量のある被梱包物を梱包するにあたっては、保管時や運搬時における機器の保護を図るのみならず、主として運搬車両への積み卸しを考慮する必要がある。特に、貯湯式温水器などのように一般消費者向けに配送する縦長の重量物は、単品で横積みして運搬車両の荷台に滑らせながら積み卸しされる場合が多い。
このため、従来より木材で木枠を組んだ強度の高い梱包材を利用して梱包することにより、重量のある被梱包物を積み卸しするときの保護が図られている。一般的に重量のある被梱包物は、スキットと呼ばれるパレット状の載置台に載せた状態で梱包され、工場などではリフトで搬送できるようにしている。
しかしながら、従来の木製梱包材では板材で木枠を組む必要があり、梱包や開梱時における釘打ちや釘抜き作業など多大な手間がかかる問題がある。また、木製梱包材はほとんど再利用することができず、木材資源の浪費に繋がることになる。
そこで本発明者は上記問題に鑑み鋭意研究の結果、本発明を成し得たものであり、その特徴とするところは、直方体形状の大型重量物の一の対向する周面に周面保護部材をそれぞれ被せ、バンドを掛け渡して梱包する段ボール製梱包材において、該周面保護部材は、大型重量物の隣り合う周面のコーナー部にあてがう複数折り重ねL字状に折曲する支柱部材を周面板の両側に配した構造であって、該支柱部材の該コーナー部に接当させる谷部を突き合わせ部で形成したことにある。
ここで、本明細書中でいう「周面保護部材」とは、直方体形状の被梱包物の一の対向する周面に挟み込むようにして被せる段ボール製の部材であり、バンドをこれらに掛け渡して梱包する。通常、被梱包物はスキット(パレット)に載せた状態で梱包され、被梱包物の頂部からスキットまでの長さの周面保護部材を被せる。被梱包物にはプラスチックフィルムを被せてから、周面保護部材で梱包するため、2つの周面保護部材間には何も設けなくてもよいが、別途段ボール材を周面保護部材間に嵌め込んで覆うようにしてもよい。また、被梱包物の頂部にはトレー状に形成した段ボール製の天キャップを被せ、該天キャップからスキットにバンドを掛け渡して梱包が完了する。
「支柱部材」とは、周面保護部材を構成するもので、周面板の両側に配した部材をいう。支柱部材は被梱包物の隣り合う周面のコーナー部にあてがうもので、段ボールを複数折り重ねてL字状に折曲することによって強度を高めている。支柱部材は、周面板と係合部を設けて組み付けたり、エチレン酢酸ビニルなどのホットメルト接着剤による糊付けする他、周面板と一体に形成してもよい。
本発明においては、支柱部材は段ボールを複数折り重ねてL字状に折曲するだけでなく、L字状に折曲したときの谷部を突き合わせ部で形成する構造としている。つまり、L字状に折曲したときに谷部となる部分に間隙を設けた構造である。これは、段ボールを複数折り重ねL字状に折曲して支柱とする場合、折曲する作業が困難となることや、折曲した状態に保持しにくく梱包時の作業性が低下するためである。特に、段ボールを3重以上重ねる場合や両面段ボールや複両面段ボールなど厚手の段ボールを折曲するときにこのことが顕著に表れる。
しかも複数重ねて折り曲げると谷部が盛り上がりやすく、この部分が被梱包物のコーナー部に干渉して傷付けてしまったり、支柱部材を確実に被梱包物の周面に接当させにくくなる問題が生じる。支柱部材を支柱として機能させるには、被梱包物の隣り合う周面に確実に沿わせることで、L字の直角面を保持させなければならないからである。
支柱部材としては、必ずしも支柱部材本体の谷部を突き合わせ部で形成する必要はなく、突き合わせ部で谷部を形成した別体の部材を支柱部材に糊付けや係合によって設けるようにしてもよい。
本発明に係る大型重量物の梱包装置は、大型重量物の隣り合う周面のコーナー部にあてがう支柱部材の谷部を突き合わせ部で形成したことにより、段ボールを3重以上に重ねてL字状に折曲させることも容易となり、支柱部材の支柱としての強度を高めることができる。また、突き合わせ部で形成した谷部は、その部分が空間となるため、被梱包物のコーナー部に干渉することなく支柱部材を確実に沿わせることができ、支柱としての機能を高めることができるなど、実用上極めて有益な効果を有するものである。
本発明は、大型重量物の梱包材を段ボールで構成するに際し、L字状に折曲する支柱部材の谷部を突き合わせ部で形成することで、強度を高めるために段ボールを多数重ねても成型しやすくして上述した課題を解決した。
図1は、本発明に係る大型重量物の梱包装置1の一実施例であり、貯湯式の電気温水器のように縦長で重量のある被梱包物2を梱包する状態を示す。この大型重量物の梱包装置1は、被梱包物2の前面側と背面側に被せる2つの段ボール製周面保護部材3より構成している。本例では、木製のスキット4に被梱包物2を載置した状態で梱包し、被梱包物2の頂部に段ボール製の天キャップ5を被せて梱包する例を示している。
通常、スキット4に載せた被梱包物2に透明のプラスチックフィルムを被せてから梱包され、図2のように被梱包物2に取り付けた2つの周面保護部材3と天キャップ5は、バンド6を掛け渡して固定して梱包が完了する。
周面保護部材3は、図3に示すように周面板31の両側に支柱部材32を配した構造であり、接着剤で固定している。この支柱部材32は段ボールを3重に折り重ねて形成するもので、L字状に折曲するときに谷部となる部分を間隙を有する突き合わせ部33で形成している。尚、本例の支柱部材32は約2mの長尺であるため、2つ糊付けして連結する構造としている。支柱部材32はより強度を高めるため、折り重ねる際に接着剤を塗布しており、この場合にはエマルジョン系の酢酸ビニルなど接着力の高い接着剤を用いるのが好ましい。
周面保護部材3を構成する各部材のブランクシートを図4に示す。(a)は支柱部材32の右上用、(b)は支柱部材32の右下用、(c)は支柱部材32の左上用、(d)は支柱部材32の左下用であり、(e)は周面板31である。これらは、複両面段ボールであり、ブランクシート中の実線は切り罫、点線は折り罫であり、2点鎖線はL字状に折曲する箇所で半切りのミシン罫である。本例の支柱部材32は、図3の部分拡大図のように突き合わせ部33の一方の端面が接当面に面するようにL字状に折曲させるため、ミシン罫を突き合わせ部33のセンターから偏心させた位置に設けている。また、このことと周面板31に設けた手掛け部34の切り欠きに合わせて上部用支柱部材32の片側を切り欠いているため、左用と右用の支柱部材32を製作している。
被梱包物2の頂部をカバーする梱包材は、特に限定するものではないが、図1に示す天キャップ5は、図5(a)のようにトレー状に形成したキャップ本体51の底部両側に積層段ボール52を設けて緩衝機能を高めている。積層段ボール52は、段ボールの段と直角の面が端面となるように複数並べたものである。同図(b)はキャップ本体51のブランクシートで、本例では一の側面に手掛け孔53を設けた例を示している。また、積層段ボール52が直接被梱包物2に接当しないように、同図(c)に示す天パット54を積層段ボール52と被梱包物2との間に介在させるようにしている。
支柱部材32としては、ミシン罫を突き合わせ部33のセンターに設けたり、上下を兼用できる形状にして左右共用することも可能である。例えば、図6に示すように突き合わせ部33をジグザグに形成することにより、突き合わせ部33の一方と他方の端面が交互に接当面に面するように折曲でき、左右共用とすることができる。図7にこれら支柱部材32のブランクシートを示す。(a)は上部用、(b)は下部用である。また、(c)のように上部用と下部用を同じ形状にして、連結部も共用できるようにすれば、一つの部材で上下左右配することができる。
支柱部材32には、図8(a)に示すように別体のスペーサ7を適宜間隔をおいて設けるようにしてもよい。スペーサ7を設けることで被梱包物2との接触面積を小さくできる効果が生じる。このスペーサ7は同図(b)のブランクシートで示すように複両面段ボールを2重に折り曲げて貼り付けるもので、折曲部を支柱部材32と同様に突き合わせ部33で形成している。スペーサ7についても、折り重ねる際に接着剤を塗布しているが、支柱部材32との接着は、ミシン罫を境に片側(図では外方側)だけにすることで折り曲げ易くしている。
図9は、周面保護部材3のさらに他の実施例を示すもので、周面板31と支柱部材32を一体にしたものである。周面板31と一体にした支柱部材32は、折り曲げ箇所に突き合わせ部33を設けにくくなることから、図10に示すスペーサ7を設けることで、L字状に折曲する谷部に突き合わせ部33を設けるようにしている。
1 大型重量物の梱包装置
2 被梱包
3 周面保護部材
31 周面板
32 支柱部材
33 突き合わせ部
34 手掛け部
4 スキット
5 天キャップ
51 キャップ本体
52 積層段ボール
53 手掛け孔
54 天パット
6 バンド
7 スペーサ
2 被梱包
3 周面保護部材
31 周面板
32 支柱部材
33 突き合わせ部
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5 天キャップ
51 キャップ本体
52 積層段ボール
53 手掛け孔
54 天パット
6 バンド
7 スペーサ
Claims (2)
- 直方体形状の大型重量物の一の対向する周面に周面保護部材をそれぞれ被せ、バンドを掛け渡して梱包する段ボール製梱包材において、該周面保護部材は、大型重量物の隣り合う周面のコーナー部にあてがう複数折り重ねL字状に折曲する支柱部材を周面板の両側に配した構造であって、該支柱部材の該コーナー部に接当させる谷部を突き合わせ部で形成したことを特徴とする大型重量物の梱包装置。
- 直方体形状の大型重量物の一の対向する周面に周面保護部材をそれぞれ被せ、バンドを掛け渡して梱包する段ボール製梱包材において、該周面保護部材は、大型重量物の隣り合う周面のコーナー部にあてがう複数折り重ねL字状に折曲する支柱部材を周面板の両側に配した構造であって、該支柱部材に、該コーナー部に接当させる谷部を突き合わせ部で形成した別体のスペーサを設けたことを特徴とする大型重量物の梱包装置。
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