JP2009138641A - 圧縮機 - Google Patents
圧縮機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009138641A JP2009138641A JP2007316294A JP2007316294A JP2009138641A JP 2009138641 A JP2009138641 A JP 2009138641A JP 2007316294 A JP2007316294 A JP 2007316294A JP 2007316294 A JP2007316294 A JP 2007316294A JP 2009138641 A JP2009138641 A JP 2009138641A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- discharge port
- groove
- valve seat
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 235000014676 Phragmites communis Nutrition 0.000 claims abstract description 59
- CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N Carbon dioxide Chemical group O=C=O CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 28
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 17
- 229910002092 carbon dioxide Inorganic materials 0.000 claims description 14
- 239000001569 carbon dioxide Substances 0.000 claims description 14
- 238000007789 sealing Methods 0.000 abstract description 18
- 238000003860 storage Methods 0.000 abstract description 15
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 description 18
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 11
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 9
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 9
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 9
- 239000000463 material Substances 0.000 description 7
- 238000007665 sagging Methods 0.000 description 7
- 238000005057 refrigeration Methods 0.000 description 6
- 238000005498 polishing Methods 0.000 description 5
- 238000003801 milling Methods 0.000 description 4
- 230000001154 acute effect Effects 0.000 description 3
- 230000003746 surface roughness Effects 0.000 description 3
- 230000001680 brushing effect Effects 0.000 description 2
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 2
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 2
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 230000008569 process Effects 0.000 description 2
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 1
- 238000010792 warming Methods 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Compressor (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
【課題】低コストで弁座のシール性を向上させることができる圧縮機を提供する。
【解決手段】スクロール型圧縮機11の弁収容室89に設けられるリード弁83は、延設方向Xに沿って延び、延設方向Xの一端部86が固定され、延設方向Xの他端部87が弁座91に対向して設けられ、弁座91まわりには、環状溝92が形成され、環状溝92の延設方向Xの一端部側に連なり、環状溝92より深さ寸法が小さい逃がし溝93が形成され、逃がし溝93は、少なくともリード弁83と重複する部分に形成される。
【選択図】図2
【解決手段】スクロール型圧縮機11の弁収容室89に設けられるリード弁83は、延設方向Xに沿って延び、延設方向Xの一端部86が固定され、延設方向Xの他端部87が弁座91に対向して設けられ、弁座91まわりには、環状溝92が形成され、環状溝92の延設方向Xの一端部側に連なり、環状溝92より深さ寸法が小さい逃がし溝93が形成され、逃がし溝93は、少なくともリード弁83と重複する部分に形成される。
【選択図】図2
Description
本発明は、吐出ポートにリード弁が設けられる圧縮機に関する。
第1の従来技術の圧縮機は吐出ポートにリード弁が設けられ、吐出ポートのシール構成として、吐出ポートまわりの弁座に環状溝が設けられる構成が開示されている(たとえば特許文献1参照)。また第2の従来の技術のシール構成として、弁座を突出させる構成が開示されている(たとえば特許文献2参照)。これらの構成によって、弁座のシール性を向上させている。さらに第3の従来の技術の圧縮機は、複数の吐出ポートを有するスクロール圧縮機であり、そのうちの2つの吐出ポートにリード弁が設けられている。(たとえば特許文献3参照)。
特開平6−101644号公報
特開2005−120836号公報
特開2000−97176号公報
前述の第1の従来の技術のようなシール構成では、吐出ポートまわりのシール面は環状溝によって確保されているが、この環状溝外周の平面度によって、リード弁のシール性が左右されるという問題がある。
また前述の第2の従来の技術のようなシール構成では、吐出ポートまわりのシール部とリード弁取付部以外の部分に逃しを設けることによって、シールを確保する構成であるが、逃しを設ける加工による製造コストの増加という問題がある。また素材の段階で逃しを設ける場合であっても、材料の限定が必要という問題がある。
また前述の第3の従来の技術のスクロール圧縮機では、温暖化対策として二酸化炭素を冷媒として用いる場合、各吐出ポート間の差圧が大きくなり、各吐出ポートのシール性を個別に確保することが重要である。
そこで、本発明は前述の問題点を鑑みてなされたものであり、低コストで弁座のシール性を向上させることができる圧縮機を提供することを目的とする。
本発明は前述の目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
本発明は、外部から吸入した流体を圧縮し、圧縮した流体を吐出ポート(79)を介して吐出する圧縮機であって、
吐出ポートの下流側の開口部周囲には、弁座(91)が形成され、
弁座に当接することによって、吐出ポートを閉状態にし、弁座から離間することによって吐出ポートを開状態とするリード弁(83)を有し、
リード弁は、一端部(86)から他端部(87)まで延設するように設けられ、
リード弁の一端部は、予め定める固定位置に固定され、
リード弁の他端部は、弁座に対向して設けられ、
弁座のまわりには、環状溝(92)が形成され、
環状溝のリード弁の一端部側に連なり、環状溝より深さ寸法が小さい逃がし溝(93)が形成され、
逃がし溝は、吐出ポートから吐出される流体の吐出方向(Z)下流側から見て、少なくともリード弁と重複する部分に形成されることを特徴とする圧縮機である。
吐出ポートの下流側の開口部周囲には、弁座(91)が形成され、
弁座に当接することによって、吐出ポートを閉状態にし、弁座から離間することによって吐出ポートを開状態とするリード弁(83)を有し、
リード弁は、一端部(86)から他端部(87)まで延設するように設けられ、
リード弁の一端部は、予め定める固定位置に固定され、
リード弁の他端部は、弁座に対向して設けられ、
弁座のまわりには、環状溝(92)が形成され、
環状溝のリード弁の一端部側に連なり、環状溝より深さ寸法が小さい逃がし溝(93)が形成され、
逃がし溝は、吐出ポートから吐出される流体の吐出方向(Z)下流側から見て、少なくともリード弁と重複する部分に形成されることを特徴とする圧縮機である。
本発明に従えば、弁座のまわりに環状溝が形成され、さらにリード弁と重複する部分に逃がし溝が形成されるので、リード弁の他端部以外の残余の部分は弁座を除く残余の部分に接触することを防止することができる。これによって弁座の平面度が高精度でなくとも、リード弁の他端部を密に弁座に配置することができる。したがって吐出ポートから不所望に流体が吐出されることを防止することができる。
また逃がし溝は、環状溝より深さ寸法が小さいので、逃がし溝の加工時に逃がし溝と環状溝とが連なる部分に発生するバリを小さくすることができる。これによってバリの除去を容易にすることができ、加工コストを低減することができる。また、バリが小さいので、バリを除去することによって弁座が損傷することを防ぐことができる。したがって低コストで弁座のシール性を向上させることができる。
また本発明は、ハウジング(25)と、
ハウジングの内部に固定され、渦巻き状の固定側渦巻(49)を有する固定スクロール(35)と、
流体を圧縮する作動室(33)を、固定側渦巻部との間に形成する可動側渦巻(43)を有するとともに、固定スクロールに対して旋回する可動スクロール(31)とを備え、
吐出ポートは、作動室に連通し、複数設けられることを特徴とする。
ハウジングの内部に固定され、渦巻き状の固定側渦巻(49)を有する固定スクロール(35)と、
流体を圧縮する作動室(33)を、固定側渦巻部との間に形成する可動側渦巻(43)を有するとともに、固定スクロールに対して旋回する可動スクロール(31)とを備え、
吐出ポートは、作動室に連通し、複数設けられることを特徴とする。
本発明に従えば、複数の吐出ポートを有するいわゆるスクロール型圧縮機に逃がし溝が形成される。これによってスクロール型圧縮機のように高圧の流体を複数の吐出ポートから吐出する場合であって、弁座が密集しても、弁座のシール性を確保することができる。
さらに本発明は、吐出ポートは、壁部(47)に形成され、
壁部には、リード弁が収容され、壁部の吐出方向側の端面部から反対方向に凹状となる弁収容室(89)が形成されることを特徴とする。
壁部には、リード弁が収容され、壁部の吐出方向側の端面部から反対方向に凹状となる弁収容室(89)が形成されることを特徴とする。
本発明に従えば、再圧縮損失を低減しつつ、凹形状の弁収容室のエンドミル加工の面粗さおよび平面度の悪化をより吸収してシール性を向上できる。
さらに本発明は、逃がし溝のリード弁の一端部側に連なり、逃がし溝より深さ寸法が大きい溝(94)がさらに形成されることを特徴とする。
本発明に従えば、異物が収容可能な溝が形成されるので、異物がリード弁付近に混入してきた場合であっても、異物は異物溝に収容される。これによってリード弁の動作に異物が影響を与えることを防止することができる。
さらに本発明は、吐出ポートから吐出される流体は、二酸化炭素であることを特徴とする。
本発明に従えば、高圧の二酸化炭素に適用した場合であっても、弁座のシール性を確保することができる。したがって二酸化炭素を用いた小容量の圧縮機であって、弁座が密集した構成であっても、弁座のシール性を確保することができる。
さらに本発明は、逃がし溝の深さ寸法は、0.02mm以上0.7mm以下であることを特徴とする。
本発明に従えば、逃がし溝の深さ寸法を設定することによって、逃がし溝を形成することによって弁座の平面度が低下することを防ぐことができる。
なお、前述の各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図5を用いて説明する。図1は、本実施形態におけるスクロール型圧縮機11を示す縦断面図である。図2は、スクロール型圧縮機11に形成される吐出ポート付近を拡大して示す平面図である。図3は、図2を切断面線III−IIIで切断して示す断面図である。本実施の形態のスクロール型圧縮機11は、給湯器用の圧縮機に用いられる。本実施の形態のスクロール型圧縮機11は、冷媒として二酸化炭素を用い、二酸化炭素を圧縮し、吐出される二酸化炭素の圧力が臨界圧力を超える冷凍回路中で用いられる。
本発明の第1実施形態を図1〜図5を用いて説明する。図1は、本実施形態におけるスクロール型圧縮機11を示す縦断面図である。図2は、スクロール型圧縮機11に形成される吐出ポート付近を拡大して示す平面図である。図3は、図2を切断面線III−IIIで切断して示す断面図である。本実施の形態のスクロール型圧縮機11は、給湯器用の圧縮機に用いられる。本実施の形態のスクロール型圧縮機11は、冷媒として二酸化炭素を用い、二酸化炭素を圧縮し、吐出される二酸化炭素の圧力が臨界圧力を超える冷凍回路中で用いられる。
スクロール型圧縮機11は、密閉容器13、電動機部15および圧縮機構部17とを含む。スクロール型圧縮機11は、密閉容器13内に電動機部15と圧縮機構部17とを同軸に収容した密閉型電動圧縮機である。
密閉容器13は、円筒形をなす円筒ケース13aと、この円筒ケース13aの両端に組みつけられた電動機側端部ケース13bおよび圧縮機構側端部ケース13cとを備える。
電動機部15は、円筒ケース13aの内周面に固定された固定子19と、電動機部15によって回転駆動されるシャフト21に固定される回転子23とを備える。
シャフト21は、円筒ケース13a内において、固定子19と電動機側端部ケース13bとの間に設けられた円盤状の支持部材37に固定された副軸受39と、主軸受27とによって略水平に支持されている。
圧縮機構部17は、メインハウジング25、可動スクロール31および固定スクロール35とを備える。メインハウジング25は、円筒ケース13a内において固定子19に隣接する位置に固定される。可動スクロール31は、メインハウジング25に設けられた主軸受27によって支持されたクランク機構51により公転する。固定スクロール35は、メインハウジング25の固定子19と反対の側において、円筒ケース13aに固定され、可動スクロール31と対向配置されている。可動スクロール31と固定スクロール35とによって、作動室33が形成される。
可動スクロール31は、可動側板41、可動側渦巻43、ボス部45および可動スクロール背面46を備える。可動側板41は、略円盤状に形成される。可動側渦巻43は、可動側板41の厚み方向一方の端面から固定スクロール35側に向かって渦巻き状、たとえばインボリュート曲線状に立設される。ボス部45は、可動側渦巻43と反対側の端面からメインハウジング25側に向かって円筒状に立設される。可動スクロール背面46は、可動スクロール31のメインハウジング側でボス部45の外周に形成される。
固定スクロール35は、円筒ケース13aに固定された固定側板47と、固定側板47の可動スクロール31側の端面に設けられた渦巻状、たとえばインボリュート曲線上の溝によって形成された固定側渦巻49とを備える。固定スクロール35は、メインハウジング25の内部に固定される。固定スクロール35とメインハウジング25との締結は、メインハウジング25側からボルト70などの締結手段で締結されている。
スクロール型圧縮機11は、前述したように二酸化炭素を使用しているので、吐出圧が二酸化炭素の臨界圧を超えるように設計されている。したがって可動側渦巻43と固定側渦巻49の歯丈は、作動室33に加わる高圧に耐えるよう、フレオン等の冷凍回路で使用されるものより低く設定されている。
メインハウジング25は、電動機部15側から固定スクロール35側に向かって、順次径が大きくなる2段円筒状をなしている。電動機部15に近い最も小径の円筒25aは、主軸受27を構成する。大径の円筒25bは、クランク機構51を収容するクランク室53を構成する。大径の円筒25bの固定スクロール35側から径方向外方に拡径して延びるフランジ部25cは、可動スクロール31のスラスト荷重を受けるスラスト軸受部55を構成している。
スラスト軸受部55は、円筒ケース13aの内周面に焼き嵌めなどの固定手段によって固定されている。スラスト軸受部55には可動スクロール31のボス部45が旋回する範囲で凹部45aが設けられている。またスラスト軸受部55には可動スクロール受面65aが設けられ固定スクロール受面65bと同一平面となっており加工の簡素化が図られている。
クランク機構51は、シャフト21の圧縮機構部10側の端部に一体に設けられた偏心軸57と、可動スクロール31のボス部45とによって構成されている。偏心軸57は、主軸受27および副軸受39の軸中心から所定量だけ偏心するように設けられている。
可動スクロール31の可動側板41のうち可動側渦巻43の外側の可動側板外周部59と、固定スクロール35の固定側板47のうち固定側渦巻49の外側の固定側板外周部61との間には、オルダムカップリング63が介装されている。オルダムカップリング63は、可動スクロール31が固定スクロール35に対して自転しないようになされている。これによって可動スクロール31は、固定スクロール35に対して公転のみするようになっている。
このような構成において、圧縮機構部17は、可動側渦巻43と固定側渦巻49との噛み合いによって形成される複数の作動室33が、可動スクロール31が固定スクロール35に対して旋回することによって体積を縮小し、作動室33内の冷媒を圧縮するようになっている。
スラスト軸受部55は、固定スクロール35側に、単一の平面からなる固定スクロール側端面65を有している。このスラスト軸受部55の固定スクロール側端面65のうち可動スクロール31の可動スクロール背面46と対向する面(以下、「可動スクロール受面65a」ということがある)と可動スクロール31との間には、環状の耐摩耗性リング67が介装されている。
耐摩耗性リング67は、作動室33が高圧になることによって可動スクロール31を固定スクロール35からメインハウジング25の方向に押圧する力を受けつつ、可動スクロール背面46を摺動させるよう構成される。
固定スクロール35の固定側板47の外周部には、メインハウジング25の固定スクロール側端面65に向かって突出する筒状の筒状突部69が形成される。筒状突部69の先端面69aは、固定スクロール側端面65のうち、可動スクロール受面65aの外周側の部分65bと圧接している。
密閉容器13の電動機側端部ケース13bには、吸入管71が設けられており、冷凍回路中の配管が接続されて冷媒が吸入されるようになっている。また、電動機側端部ケース13bと固定子19との間に設けられた円盤状の支持部材37には第1の貫通孔73が形成されており、吸入された冷媒が電動機部15に流入できるようになっている。さらに、メインハウジング25のスラスト軸受部55の外周部には、電動機部15側から可動スクロール31の外周と固定スクロール35の筒状突部69の内周との間のスクロール外周空間75に到る第2の貫通孔77が形成されている。
次に、図2および図3を参照して、弁座91付近に関して説明する。固定側板47は、壁部であって、固定側板47には作動室33と外部の空間とを連通する吐出ポート79が形成される。具体的には、固定スクロール35の固定側渦巻49の中心部には、固定側板47を可動スクロール31側から圧縮機構側端部ケース13c側に貫通する複数、本実施の形態では3つの吐出ポート79が形成される(図2参照)。また吐出ポート79の下流側の開口部周囲には、弁座91が形成される。
固定側板47のうち、固定スクロール35の可動スクロール31と反対の側の吐出ポート79が形成された部分には、弁収容室89が設けられる(図1参照)。したがって吐出ポート79の下流側開口部は、弁収容室89に形成されるので、弁座91が弁収容室89に形成される。弁収容室89は、固定側板47の吐出方向Z側の端面部から吐出方向Zとは反対方向に凹形状に掘り込まれることによって形成される。弁収容室89の可動スクロール31と反対側、すなわち冷媒の吐出方向Z側には、弁収容室89に連なる吐出室81が設けられる。弁収容室89は、図1に示すように、吐出室81より容積が小さく設定される。換言すると、吐出ポート79の容積を極力小さくする構成としている。吐出室81には、円筒ケース13aを貫通して外部に突出する吐出管85が設けられている。
吐出ポート79から弁収容室89に入る部分、すなわち弁収容室89の底面部98にはリード弁装置90が設けられており、弁収容室89に吐出された冷媒が逆流しないようになっている。リード弁装置90は、リード弁83およびストッパ96を含む。リード弁83は、弁収容室89に収容される。リード弁83は、弁座91に当接することによって、吐出ポート79を閉状態にし、弁座91から離間することによって吐出ポート79を開状態とする。リード弁83は、吐出ポート79から吐出方向Zに吐出される冷媒の圧力が作用した場合、吐出方向Zに変位することによって、吐出ポート79を閉状態から開状態となるように構成される。ストッパ96は、リード弁83の吐出方向Z側に設けられ、リード弁83の最大開度を規制する。
リード弁装置90は、弁収容室89の底面部98に設けられる。リード弁83は、予め定める延設方向Xに沿って延びる略矩形状であって、延設方向Xの一端部86がボルト97によって予め定める固定位置、本実施の形態では底面部98に固定される。したがってリード弁83は、一端部86から他端部87まで延設される。リード弁83の延設方向Xの他端部87は、一端部86を基点として円弧状の変位軌跡に沿って変位して、吐出ポート79を開閉する。リード弁83は、他端部87が弁座91から隔離するように変位し、リード弁83がストッパ96に当接して最大開度と規定された位置となったときに、吐出ポート79を全開する。
弁収容室89の底面部98は、リード弁83の固定された一端部86より他端部87が作動室33に近くなるように傾斜して形成される。このように底面部98を傾斜することで、吐出ポート79の吐出方向Zの寸法を低減し、吐出ポート79の容積を低減している。吐出ポート79の容積は作動室33における冷媒の圧縮に寄与しないいわゆるデッドボリュームであるので、これを低減することで圧縮効率を高めている。また弁収容室89は、吐出室81より容積が小さいので、吐出ポート79から吐出された冷媒の圧力が再膨張によって損失することを防ぐことができる。
このような構成によって、吸入管71から吸入された冷媒は、第1の貫通孔73および第2の貫通孔77を通ってスクロール外周空間75に到達する。このスクロール外周空間75に到達した冷媒は、可動側渦巻43および固定側渦巻49の外周部から吸入されて圧縮される。可動スクロール31と固定スクロール35との間の作動室33で高圧に圧縮された冷媒は、吐出ポート79およびリード弁83を通って弁収容室89を介して吐出室81に圧送され、吐出管85を通って冷媒回路中の冷媒配管に供給される。
次に、リード弁装置90が設けられる弁座91に関して、図2および図3を用いてさらに説明する。吐出ポート79は、3つ設けられる。各吐出ポート79は、吐出方向Z下流側から見て、リード弁83が延びる延設方向Xと略直交する配列方向Yに沿ってそれぞれ配置される。配列方向Y中央の吐出ポート79は、メインポート79aであり、配列方向Y両側の吐出ポート79がサブポート79bである。メインポート79aは、吐出方向Z下流側から見て、固定側渦巻49の中心部付近に設けられる。作動室33は、固定側渦巻49の中心部に近いほど昇圧されているので、メインポート79aだけを開状態にし、サブポート79bを閉状態にする場合、吸入側寄りに配置されるサブポート79bの方が差圧が大きくなる。またサブポート79bは、2つ設けられる。したがってサブポート79bのシール性は、メインポート79aより重要となる。
弁収容室89の底面部98には、環状溝92、逃がし溝93および異物溝94が形成される。図2では理解を容易にするため、逃がし溝93に斜線を施して示す。環状溝92は、弁座91のまわりに吐出方向Zの下流側から見て環状となるように形成される。環状溝92の深さ寸法d1は、一例をあげると、吐出ポート79の内径がたとえば1mmである場合、0.5mmに設定される。また環状溝92の外形は、たとえば10mmに設定される。
逃がし溝93は、環状溝92の延設方向Xの一端部側に連なり、環状溝92より深さ寸法δが小さくなるように形成される。逃がし溝93は、吐出方向Z下流側から見て、少なくともリード弁83と重複する部分に形成され、本実施の形態では配列方向Yに沿って延び、3つの環状溝92と1つの逃がし溝93とが連なっている。したがってリード弁83の配列方向Yの寸法である幅寸法W1は、逃がし溝93の配列方向Yの寸法より小さくなるように設定される。また配列方向Yに関して、環状溝92と逃がし溝93との端部95間の寸法W2は、リード弁83の幅寸法W1より大きくなるように設定される。
異物溝94は、逃がし溝93の延設方向Xの一端部側に連なり、逃がし溝93より深さ寸法d2が大きくなるように形成される。また異物溝94は、異物を収容可能に形成される。異物は、たとえば流体に含まれる金属粉、冷凍サイクル中の劣化物などである。異物溝94は、吐出方向Z下流側から見て、少なくともリード弁83と重複する部分に形成される。異物溝94は、本実施の形態では配列方向Yに沿って延び、逃がし溝93と連なっている。異物溝94の深さ寸法d2は、異物の大きさに基いて設定され、たとえば0.3mm以上に設定される。
したがってリード弁83は、閉状態では、一端部86が固定され他端部87が弁座91に当接し、残余の部分が3つの溝92〜94によって底面部98から離間している。
次に、逃がし溝93の深さ寸法δに関して説明する。図4は、図3のセクションIVの弁座91付近を拡大して示す断面図である。図5は、逃がし溝93の深さ寸法δとダレ長さxとの関係を示すグラフである。図5の横軸は逃がし溝93の深さ寸法δを示し、縦軸はダレ長さxを示す。
環状溝92に連なるように逃がし溝93を形成することによって、環状溝92との交点となる鋭角部95には、加工時に必ずバリが発生する。このバリをブラシ加工などによって除去すると、隣接する弁座91もブラシ加工され、シールに必要となる弁座91にダレが生じる。逃がし溝93の深さ寸法δとダレ長さxとの関係は、図5に示すように、深さ寸法δが大きくなると、図4に示すダレのダレ長さxも大きくなる。したがってダレ長さxが過大とならない範囲に、逃がし溝93の深さ寸法δを設定する必要がある。
冷媒が二酸化炭素である場合、吐出ポート79の内径は他の冷媒に比べて小さく、1mm程度であるので、ダレ長さxが確実に0.1mm以下となるように、図5に基づいて、逃がし溝93の深さ寸法δを0.7mm以下に設定することが好ましい。また逃がし溝93の深さ寸法δは、公差バラツキを考慮して0.02mm以上に設定することが好ましい。したがって逃がし溝93の深さ寸法は、0.02mm以上0.7mm以下であることが好ましい。これによってバリを除去することによって、弁座91の平面度が低下することを防ぐことができる。
次に、弁座91に各溝92〜94を形成する加工工程に関して説明する。平坦状の弁収容室89の底面部98に、先ず、異物溝94および環状溝92をフライス加工によって形成する。環状溝92が形成されることによって、吐出ポート79の下流側の開口部に、弁座91が形成される。
次に、異物溝94および環状溝92とが連なるように、逃がし溝93をフライス加工によって形成する。これによって3つの溝92〜94が形成される。このとき、前述したように、環状溝92と逃がし溝93との交点である鋭角部95には、バリが発生している。したがって次に、ブラシ加工などによって、鋭角部95のバリを除去する。
また弁座91もブラシ加工する。弁座91は、吐出ポート79の軸線まわりに環状の飛び地であるので、ブラシ加工するために、ブラシが吐出ポート79の軸線方向一方から弁座91に当接する。次に、ブラシが弁座91に当接した状態で、ブラシが軸線まわりに回転することによって、弁座91をブラシ加工する。次に、弁座91のブラシ加工後、ブラシを再び軸線方向他方に変位させる。したがって弁座91に形成される研磨筋は、吐出ポート79の軸線まわりに同心円状となる。したがって研磨筋は、吐出ポート79の半径方向に沿って延びるような形状ではないので、研磨筋によって吐出ポート79の内方の空間と弁収容室89とを連通することを防ぐことができる。したがって弁座91のシール性を向上することができる。
以上説明したように本実施の形態のスクロール型圧縮機11では、複数の吐出ポート79の弁座91まわりにそれぞれ環状溝92が形成され、さらにリード弁83と重複する部分に逃がし溝93が形成されるので、リード弁83の他端部87以外の残余の部分は弁座91を除く残余の部分に接触することを防止することができる。これによって弁座91の平面度が高精度でなくとも、リード弁83の他端部を密に吐出ポート79に配置することができる。したがって吐出ポート79から不所望に流体が吐出されることを防止することができる。
また逃がし溝93は、環状溝92より深さ寸法δが小さいので、逃がし溝93の加工時に逃がし溝93と環状溝92とが連なる部分95に発生するバリの除去を容易にすることができる。これによって加工コストを低減することができる。したがって低コストで弁座91のシール性を向上させることができる。
また、弁座91が固定側板47の吐出方向Z側の端面部に設けられる場合、研磨加工によって端面部の面粗さや平面度が良好となるが、吐出ポートのデッドボリュームを低減し、高効率化をはかる際には、前述したように固定側板47から凹形状に掘り込まれた弁収容室82を形成する。このような弁収容室82を形成する加工は、エンドミル加工に限定されるので、その弁座の面粗さや平面度が研磨加工と比べて悪化する。したがって弁収容室82を形成した場合は、逃がし溝93を形成することによる弁座91のシール性の向上することができる効果をより発揮することができる。
また本実施の形態では、前述のような効果を有するので、高圧の二酸化炭素に適用した場合であっても、弁座91のシール性を確保することができる。したがって二酸化炭素を用いた小容量の圧縮機11であって、弁座91が密集した構成であっても、弁座91のシール性を確保することができる。
さらに本実施の形態では、異物溝94が形成されるので、異物がリード弁83付近に混入してきた場合であっても、異物は異物溝94に収容される。これによってリード弁83の一端部に異物がかみこむことによって、リード弁83の動作に異物が影響を与えることを防止することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
前述の実施の形態では、スクロール型圧縮機によって吐出ポート付近の構成が実現されているが、スクロール型圧縮機に限ることはなく、他の圧縮機、たとえばベーン式、クランク式および斜板式の圧縮機の吐出ポートに適用してもよい。
また前述の実施の形態では、冷凍回路に適用されているが、冷凍回路に限ることはなく、他の用途に用いても良い。また圧縮する流体は、冷媒の二酸化炭素であるが、これに限ることはなく、他の流体であってもよい。
11…スクロール型圧縮機
25…ハウジング
33…作動室
35…固定スクロール
43…可動側渦巻
47…固定側板(壁部)
49…固定側渦巻
79…吐出ポート
81…吐出室
83…リード弁
89…弁収容室
90…リード弁装置
92…環状溝
93…逃がし溝
94…異物溝
25…ハウジング
33…作動室
35…固定スクロール
43…可動側渦巻
47…固定側板(壁部)
49…固定側渦巻
79…吐出ポート
81…吐出室
83…リード弁
89…弁収容室
90…リード弁装置
92…環状溝
93…逃がし溝
94…異物溝
Claims (6)
- 外部から吸入した流体を圧縮し、圧縮した流体を吐出ポート(79)を介して吐出する圧縮機であって、
前記吐出ポートの下流側の開口部周囲には、弁座(91)が形成され、
前記弁座に当接することによって、前記吐出ポートを閉状態にし、前記弁座から離間することによって前記吐出ポートを開状態とするリード弁(83)を有し、
前記リード弁は、一端部(86)から他端部(87)まで延設するように設けられ、
前記リード弁の一端部は、予め定める固定位置に固定され、
前記リード弁の他端部は、前記弁座に対向して設けられ、
前記弁座のまわりには、環状溝(92)が形成され、
前記環状溝の前記リード弁の一端部側に連なり、前記環状溝より深さ寸法が小さい逃がし溝(93)が形成され、
前記逃がし溝は、前記吐出ポートから吐出される流体の吐出方向(Z)下流側から見て、少なくとも前記リード弁と重複する部分に形成されることを特徴とする圧縮機。 - ハウジング(25)と、
前記ハウジングの内部に固定され、渦巻き状の固定側渦巻(49)を有する固定スクロール(35)と、
流体を圧縮する作動室(33)を、前記固定側渦巻部との間に形成する可動側渦巻(43)を有するとともに、前記固定スクロールに対して旋回する可動スクロール(31)とを備え、
前記吐出ポートは、前記作動室に連通し、複数設けられることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。 - 前記吐出ポートは、壁部(47)に形成され、
前記壁部には、前記リード弁が収容され、前記壁部の吐出方向側の端面部から反対方向に凹状となる弁収容室(89)が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の圧縮機。 - 前記逃がし溝の前記リード弁の一端部側に連なり、前記逃がし溝より深さ寸法が大きい溝(94)がさらに形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の圧縮機。
- 前記吐出ポートから吐出される流体は、二酸化炭素であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の圧縮機。
- 前記逃がし溝の深さ寸法は、0.02mm以上0.7mm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007316294A JP2009138641A (ja) | 2007-12-06 | 2007-12-06 | 圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007316294A JP2009138641A (ja) | 2007-12-06 | 2007-12-06 | 圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2009138641A true JP2009138641A (ja) | 2009-06-25 |
Family
ID=40869504
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007316294A Pending JP2009138641A (ja) | 2007-12-06 | 2007-12-06 | 圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2009138641A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102003390A (zh) * | 2009-08-26 | 2011-04-06 | 三洋电机株式会社 | 涡旋压缩机 |
| CN103807145A (zh) * | 2014-01-26 | 2014-05-21 | 合肥通用机械研究院 | 用于活塞压缩机气阀的防尘结构 |
| WO2023214561A1 (ja) * | 2022-05-06 | 2023-11-09 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 圧縮機 |
-
2007
- 2007-12-06 JP JP2007316294A patent/JP2009138641A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102003390A (zh) * | 2009-08-26 | 2011-04-06 | 三洋电机株式会社 | 涡旋压缩机 |
| CN103807145A (zh) * | 2014-01-26 | 2014-05-21 | 合肥通用机械研究院 | 用于活塞压缩机气阀的防尘结构 |
| WO2023214561A1 (ja) * | 2022-05-06 | 2023-11-09 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 圧縮機 |
| WO2023214562A1 (ja) * | 2022-05-06 | 2023-11-09 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 圧縮機 |
| EP4506566A4 (en) * | 2022-05-06 | 2025-06-04 | Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems, Ltd. | COMPRESSOR |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6893229B2 (en) | Vacuum preventing device of scroll compressor | |
| KR100916554B1 (ko) | 올덤 커플링을 위한 클리어런스를 가진 스크롤 압축기 | |
| CN106062369B (zh) | 涡旋式压缩机 | |
| EP2236831B1 (en) | Screw compressor | |
| CN112088250A (zh) | 涡旋式压缩机 | |
| CN110319012B (zh) | 电动压缩机 | |
| US6682328B2 (en) | Multi-stage scroll fluid machine having a seal element between compression sections | |
| JP2008514865A (ja) | スクリュー圧縮機シール | |
| JP2005330962A (ja) | 回転式流体機械 | |
| JP2009138641A (ja) | 圧縮機 | |
| CN114144586B (zh) | 涡旋式压缩机 | |
| EP1640615B1 (en) | Rotary compressor | |
| JP5195055B2 (ja) | ロータリ圧縮機 | |
| JP4051121B2 (ja) | 密閉形圧縮機 | |
| US20090317276A1 (en) | Scroll compressor having rotation prevention mechanism | |
| JP4822943B2 (ja) | 流体機械 | |
| KR102461068B1 (ko) | 밀폐형 압축기 | |
| CN111156166B (zh) | 涡旋式真空泵 | |
| US20170167485A1 (en) | Scroll compressor | |
| CN103261695B (zh) | 具有分体式绕动涡盘的涡旋式压缩机 | |
| KR100578662B1 (ko) | 스크롤압축기의 진공방지장치 | |
| KR102770848B1 (ko) | 스크롤 압축기 | |
| KR102869243B1 (ko) | 스크롤 압축기 | |
| CN113454341B (zh) | 涡旋式压缩机 | |
| KR100633168B1 (ko) | 스크롤 압축기 |