以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、図1および図2に、本発明の第一の実施形態としてのガイド装置に係るリニアガイド装置10を示す。リニアガイド装置10は、直線状に延びるレール部材12に、スライド部材14がレール部材12の延出方向に往復変位可能に組み付けられた構造とされている。なお、以下の説明において、特に断りのない限り、上下方向とは図1中の上下方向を言うものとする。
より詳細には、レール部材12は、例えばステンレス鋼などの鋼材で形成されており、略一定の略矩形断面形状をもって所定寸法に亘って直線状に延びる棒状の部材とされている。そして、レール部材12の両側面16、16には、レール部材12の延出方向に延びるレール部材側案内溝18が形成されている。レール部材側案内溝18は、レール部材12の側方に開口せしめられた略半円の断面形状とされている。また、レール部材12の上面20の幅方向両端部には、ボルト孔22が、レール部材12の延出方向に所定の間隔を隔てて複数形成されている。
さらに、特に本実施形態におけるレール部材12は、上面20の幅方向中央部分に、レール部材12の上方に開口する矩形断面形状をもってレール部材12の延出方向に延びる凹溝24が形成されている。ここにおいて、凹溝24の底面25は、レール部材側案内溝18よりも上方に位置せしめられている。
そして、凹溝24内に、固定側コア部材26が配設されている。固定側コア部材26は、例えばフェライトなどの強磁性材から形成されて、一定のC字状の断面をもって所定寸法に亘って延びる半円筒形状とされており、一方に開口する溝形状とされている。本実施形態においては、固定側コア部材26は、上方に開口せしめられると共に、溝側壁端面としての開口端面28を凹溝24の開口端面となるレール部材12の上面20と同一平面上に位置せしめた状態で凹溝24内に配設されている。これにより、固定側コア部材26の延出方向が、レール部材12の延出方向と等しくされている。なお、特に本実施形態における固定側コア部材26は、複数の部分コア部材30が互いの軸方向端面を接触せしめた状態で直列に配設されることによって構成されているが、固定側コア部材26を一体形成することも勿論可能である。
さらに、固定側コア部材26には、銅などによって形成されたリード線が固定側コア部材26の軸方向で所定回数巻回せしめられることによって形成された固定側コイル部材32が組み付けられている。なお、固定側コイル部材32の巻数は、要求される伝送特性等を考慮して適宜に設定され得るものである。例えば、固定側コイル部材32を固定側コア部材26の半周のみ巻回せしめる等しても良いし、固定側コイル部材32を固定側コア部材26に幾重にも重ねて巻回する等しても良い。これにより、固定側コア部材26と固定側コイル部材32によって固定側コイルヘッド34が構成されており、固定側コア部材26によって固定側コイル部材32の磁路が形成されると共に、固定側コア部材26の開口端面28が磁路の開放面となる送受面とされている。そして、固定側コイルヘッド34が凹溝24内に配設されることによってレール部材12に組み付けられている。
更にまた、特に本実施形態においては、固定側コア部材26とレール部材12の間に、低透磁率部材としてのギャップ部材36が介在せしめられており、固定側コア部材26は、送受面となる開口端面28を除く外周面がギャップ部材36で覆われている。ここにおいて、ギャップ部材36としては、比透磁率の小さな部材が適宜に採用可能であり、具体的には、ポリテトラフルオロエチレンやポリウレタン、エポキシ樹脂等が例示される。より好適には、ギャップ部材36としては、非導電性を有する部材が採用される。本実施形態においては、ギャップ部材36としてウレタンフォームが用いられている。
一方、スライド部材14は、例えばステンレス鋼などの鋼材で形成されており、略平板形状を有する移動台38と、移動台38の幅方向両端部から突出する一対の脚部40が一体的に形成された略門形状とされている。そして、移動台38の上面の幅方向両端部には、複数のボルト孔42が形成されている。
また、脚部40の内面44には、スライド部材14のレール部材12への取付状態においてレール部材12の延出方向に延びるスライド部材側案内溝46が形成されている。スライド部材側案内溝46は、スライド部材14の内方に開口せしめられた略半円の断面形状とされており、かかる径寸法が、レール部材側案内溝18の径寸法と略等しくされている。また、レール部材側案内溝18は、脚部40の内部に設けられた戻り案内路48と連通せしめられている。戻り案内路48は、円形の断面形状をもって、レール部材側案内溝18の延出方向に沿うように形成されている。ここにおいて、戻り案内路48の径寸法は、後述する鋼球66の径寸法よりも僅かに大きくされている。
さらに、特に本実施形態におけるスライド部材14は、移動台38の幅方向中央部分に、移動台38の厚さ方向に貫通する空所としての貫通孔50が形成されており、かかる貫通孔50内に、移動側コア部材52が配設されている。移動側コア部材52は、前述の固定側コア部材26を構成する部分コア部材30と同様の構造とされている。具体的には、移動側コア部材52は、例えばフェライト等の強磁性材から形成された略一定のC字状断面をもって、固定側コア部材26よりも短い所定寸法に亘って延びる略半円筒形状とされており、一方に開口する溝形状とされている。そして、移動側コア部材52が、その軸方向が脚部40の延出方向に対して平行とされると共に、溝側壁端面としての開口端面54を脚部40の突出方向に位置せしめた状態で貫通孔50内に配設されている。ここにおいて、特に本実施形態における移動側コア部材52は、開口端面54が移動台38の下面56と略同一平面上に位置せしめられており、移動側コア部材52は、移動台38の上面39および下面56から突出することなく貫通孔50内に配設されている。
そして、移動側コア部材52には、銅などによって形成されたリード線が移動側コア部材52の軸方向で所定回数巻回せしめられることによって形成された移動側コイル部材58が組み付けられている。なお、移動側コイル部材58の巻数は、要求される伝送特性等を考慮して適宜に設定され得るものである。例えば、移動側コイル部材58を移動側コア部材52の半周のみ巻回せしめる等しても良いし、移動側コイル部材58を移動側コア部材52に幾重にも重ねて巻回する等しても良い。これにより、移動側コア部材52と移動側コイル部材58によって移動側コイルヘッド60が構成されており、移動側コア部材52によって移動側コイル部材58の磁路が形成されると共に、移動側コア部材52の開口端面54が磁路の開放面となる送受面とされている。そして、移動側コイルヘッド60が貫通孔50内に配設されることによってスライド部材14に組み付けられている。
更にまた、移動側コア部材52と移動台38の間には、前述のギャップ部材36と略同様の構造とされた低透磁率部材としてのギャップ部材62が介在せしめられている。特に本実施形態においては、ギャップ部材62は薄板形状とされており、移動側コア部材52に対して軸直方向で対向する貫通孔50の内面に固着されている。そして、移動側コア部材52の軸直方向の両側の外周面がそれぞれギャップ部材62に固着されることによって、移動側コア部材52がギャップ部材62を介して移動台38に固着されていると共に、移動側コア部材52の送受面となる開口端面54が、ギャップ部材62に覆われることなく移動台38の下方に露出せしめられている。
このような構造とされたスライド部材14は、移動台38の下面56をレール部材12の上面20に所定距離を隔てて対向せしめた状態で、レール部材12に組み付けられる。ここにおいて、スライド部材14における脚部40の内面44が、レール部材12の側面16と所定距離を隔てて対向位置せしめられ、脚部40の内面44に形成されたスライド部材側案内溝46とレール部材12の側面16に形成されたレール部材側案内溝18が対向位置せしめられる。これにより、スライド部材側案内溝46とレール部材側案内溝18によって負荷路64が形成される。そして、負荷路64内に転動体としての複数の鋼球66が収容されて、これら鋼球66を介してスライド部材14の両脚部40がレール部材12に対して支持される。これにより、スライド部材14が鋼球66を介して、移動台38の下面56とレール部材12の上面20との離隔距離を保ってレール部材12の延出方向に沿って平行に往復移動可能に支持される。なお、負荷路64は、脚部40内に形成された戻り案内路48と連通せしめられており、スライド部材14の移動に伴って鋼球66が循環せしめられる循環路が構成されている。このように、本実施形態においては、鋼球66、負荷路64、戻り案内路48を含んでスライド部材14をレール部材に対して平行に往復変位可能に支持する支持手段が構成されている。
かかる組み付け状態において、レール部材12の幅方向中間部分に配設された固定側コア部材26が、スライド部材14の脚部40の対向方向の中間部分に位置せしめられる。そして、スライド部材14に設けられた移動側コア部材52の開口端面54と、レール部材12に設けられた固定側コア部材26の開口端面28が、所定距離を隔てた非接触状態で対向位置せしめられて、互いに平行でスライド部材14のレール部材12に沿った移動方向に延びる面をもって形成される。特に本実施形態においては、移動側コア部材52の開口端面54と固定側コア部材26の開口端面28の離隔距離は、スライド部材14における移動台38の下面56とレール部材12の上面20の離隔距離と等しくされている。そして、スライド部材14がレール部材12の延出方向に変位可能とされていることによって、スライド部材14の移動に際して、移動側コア部材52が、その開口端面54を固定側コア部材26の開口端面28に対して平行な対向状態を保って、且つそれらの対向面間距離を略一定に維持しつつ、固定側コア部材26の延出方向に沿って変位可能とされている。
このような構造とされたリニアガイド装置10は、例えばレール部材12がボルト孔22を用いて一方の機械装置68aに取り付けられる一方、スライド部材14の移動台38に他方の機械装置68bがボルト孔42を用いて取り付けられることによって、機械装置68aに対して、機械装置68bがレール部材12の延出方向に沿って変位可能に組み付けられる。なお、スライド部材14は、例えば機械装置68bに接続された従来公知のボールネジやリニアアクチュエータなどによって、機械装置68bを介して変位せしめられる。そして、固定側コイルヘッド34における固定側コイル部材32を構成するリード線が機械装置68aに設けられた固定側通信用回路70と電気的に接続される一方、移動側コイルヘッド60における移動側コイル部材58を構成するリード線が機械装置68bに設けられた移動側通信用回路72と電気的に接続される。これにより、固定側コイルヘッド34と移動側コイルヘッド60の間で、電気信号の伝送が可能とされる。
先ず、固定側通信用回路70によって、機械装置68aに設けられた図示しない制御回路等によって生成された信号が高周波電圧に重畳された後に、固定側コイル部材32に供給される。なお、信号が重畳される高周波電圧は、固定側通信用回路70によって生成されるようになっており、その周波数は、信号のデータサイズや使用環境等によって異なるものであるが、本実施形態においては、100Hz〜10GHz程度の範囲内で適当に設定されている。
そして、固定側コイル部材32に高周波電圧が給電されることによって、固定側コイル部材32を貫き、出力周波数に応じて変化する磁束が発生する。ここにおいて、本実施形態においては、固定側コイル部材32が固定側コア部材26に巻かれた状態で配されていることによって、固定側コイル部材32を貫く磁束の略全てが固定側コア部材26の中を通るようにされている。そして、固定側コア部材26によって磁路が形成されており、固定側コイル部材32に発生した磁束は、磁路の開放面となる開口端面28から飛び出して、対向位置せしめられた移動側コア部材52の開口端面54に入り、移動側コア部材52内を通って移動側コア部材52に対して外挿せしめられている移動側コイル部材58と鎖交する。ここにおいて、特に本実施形態においては、両コア部材26、52が一定の断面形状とされていることから磁束の偏りも軽減されている。
これにより、固定側コイル部材32と移動側コイル部材58が電磁結合せしめられて、移動側コイル部材58には、相互誘導作用による誘導起電力が生じることとなり、固定側コイル部材32に供給された高周波電圧が、移動側コイル部材58から取り出される。このようにして、固定側コイル部材32から移動側コイル部材58に電力が非接触の状態で伝送される。そして、移動側コイル部材58から取り出された高周波電圧に重畳されている信号は、移動側通信用回路72によって取り出された後に、機械装置68bに設けられた図示しない各種の制御回路等に送信される。
このように、本実施形態においては、固定側コイルヘッド34および移動側コイルヘッド60を含んで、電磁誘導を利用して電気信号の伝送を行う対向型インターフェースが構成されており、かかる対向型インターフェースによって、信号の伝送を行う信号用伝送路が構成されている。
なお、例えば機械装置68bから機械装置68aに信号を送信することも可能である。そのような場合には、前述の如き機械装置68aから機械装置68bに信号を送信した場合とは逆に、機械装置68bに設けられた図示しない制御回路等によって生成された信号が、移動側通信用回路72で高周波電圧に重畳されて移動側コイル部材58から固定側コイル部材32に移動側コア部材52,固定側コア部材26を介して無接触の状態で伝送された後に、固定側通信用回路70によって高周波電圧から取り出されることとなる。
このような構造とされたリニアガイド装置10においては、レール部材12に対してスライド部材14が鋼球66を介して支持されていることによって、互いに対向せしめられたレール部材12の上面20とスライド部材14における移動台38の下面56との離隔距離を高精度に保ちつつ、スライド部材14のレール部材12の延出方向に往復変位が可能とされる。それと共に、スライド部材14が鋼球66を介して支持されていることによって、スライド部材14の変位に際する摩擦抵抗も軽減されており、長期間に亘って安定した直動変位を実現することが出来る。
そして、これらレール部材12とスライド部材14に、固定側および移動側コイルヘッド34,60を含んで構成された対向型インターフェースを備えたことによって、レール部材12とスライド部材14間で電気信号の伝送を行うことが可能とされている。これにより、レール部材12に取り付けられる機械装置68aとスライド部材14に取り付けられる機械装置68bとを電気的に接続するケーブル数を軽減乃至は解消することが出来て、配線に起因する設計工程や製造工程の工数を軽減することが出来ると共に、機械装置の小型化を図ることも出来る。
そこにおいて、特に本実施形態においては、固定側コイルヘッド34および移動側コイルヘッド60の送受面となる開口端面28,54がレール部材12の上面20および移動台38の下面56と同一平面上に位置せしめられていることから、リニアガイド機構による上面20および下面56の離隔距離の高精度な保持効果を巧く利用して、スライド部材14が変位せしめられる場合でも、開口端面28,54間の離隔距離を略一定に保つことが出来る。これにより、スライド部材14の位置に関わらず、安定した伝送を行うことが可能とされている。加えて、特に本実施形態においては、固定側コイルヘッド34が設けられた凹溝24の底面25がレール部材側案内溝18、換言すれば、スライド部材14を支持する鋼球66よりもスライド部材14側に位置せしめられており、レール部材12の両側面16,16に配設された鋼球66間の肉厚寸法が確保されていることから、例えばスライド部材14がレール部材12の幅方向に変位せしめられようとした場合には、レール部材12の厚さ寸法の全体でスライド部材14を保持することが出来て、スライド部材14を安定して支持せしめ、開口端面28,54の離隔距離を更に精度良く保つことが可能とされている。
なお、スライド部材14の数は何等限定されるものではなく、複数のスライド部材14をレール部材12に組み付けて、これら複数のスライド部材14にそれぞれ同一の構造の移動側コイルヘッド60を設けることも勿論可能である。そのような場合において、本実施形態によれば、各スライド部材14の移動側コイルヘッド60の開口端面54と固定側コイルヘッド34の開口端面28の離隔距離を精度良く揃えることが出来て、各スライド部材14間の伝送効率のバラつきを抑えることも出来る。ここにおいて、固定側コイルヘッド34から送信された信号は、全てのスライド部材14の移動側コイルヘッド60で受信されることとなるが、複数のスライド部材14中の特定のスライド部材14に取り付けられた機械装置を駆動せしめるには、例えば、各スライド部材14に互いに重複しないユニークな識別番号を付与して、送信する信号中に目的とするスライド部材14の識別番号を付与すると共に、各スライド部材14に、受信した信号中に含まれる識別番号が自己を示す識別番号でない場合には当該信号を破棄する一方、自己を示す識別番号である場合には、当該信号に基づく作動を行う信号選択回路を設けるなどすることによって容易に実現することが出来る。
また、特に本実施形態においては、固定側コア部材26とレール部材12の間、および移動側コア部材52とスライド部材14の間に、比透磁率の低いギャップ部材36、62が設けられている。これにより、両コア部材26、52からの漏れ磁束が抑えられると共に、磁力線の影響によってレール部材12やスライド部材14に渦電流が生ぜしめられることも抑えられており、渦電流によって両コア部材26、52の磁気エネルギーが減少せしめられるおそれも軽減されている。
次に、図3に、本発明の第二の実施形態としてのガイド装置に係るリニアガイド装置100を示す。なお、以下の説明において、前述の実施形態と実質的に同じ部材および部位については、前述の実施形態と同一の符号を付することによって、詳細な説明を省略する。
リニアガイド装置100は、一対の対向型インターフェースを備えた構造とされている。より詳細には、レール部材12には、第一の実施形態における固定側コイルヘッド34と共に、かかる固定側コイルヘッド34と同様の構造とされた固定側コイルヘッド102が設けられている。固定側コイルヘッド102は、固定側コイルヘッド34と同様に、固定側コア部材104に固定側コイル部材106が組み付けられて構成されている。そして、かかる固定側コイルヘッド102が、凹溝25と同様の形状とされた凹溝108内にギャップ部材36を介して配設されている。なお、本実施形態においては、凹溝24はレール部材12の幅方向の中間部分からやや側方に偏倚した位置に形成されており、凹溝24と凹溝108がレール部材12の幅方向中間部分を挟んで平行に形成されている。
一方、本実施形態におけるスライド部材14には、第一の実施形態における移動側コイルヘッド60と共に、かかる移動側コイルヘッド60と同様とされた移動側コイルヘッド110が設けられている。移動側コイルヘッド110は、移動側コイルヘッド60と同様に、移動側コア部材112に移動側コイル部材114が組み付けられて構成されている。そして、かかる移動側コイルヘッド110が、貫通孔50と同様の形状とされた貫通孔116内にギャップ部材62を介して配設されている。なお、本実施形態においては、貫通孔50はスライド部材14の幅方向の中間部分からやや側方に偏倚した位置に形成されており、貫通孔50と貫通孔116がスライド部材14の幅方向中間部分を挟んで平行に形成されている。
これにより、レール部材12へのスライド部材14の組み付け状態において、固定側コイルヘッド34と移動側コイルヘッド60が対向位置せしめられると共に、固定側コイルヘッド102と移動側コイルヘッド110が対向位置せしめられる。そして、第一の実施形態と同様に、固定側コイルヘッド34における固定側コイル部材32を形成するリード線が固定側通信用回路70と電気的に接続されると共に、移動側コイルヘッド60における移動側コイル部材58を形成するリード線が移動側通信用回路72と電気的に接続される。これにより、固定側コイルヘッド34と移動側コイルヘッド60間で、信号の伝送を行うことが可能とされている。
一方、固定側コイルヘッド102における固定側コイル部材106を形成するリード線は、機械装置68aに設けられた例えばCVCF型やVVVF型の従来公知のインバータ118と電気的に接続されると共に、移動側コイルヘッド110における移動側コイル部材114を形成するリード線は、機械装置68bに設けられた整流安定化回路120と電気的に接続されている。これにより、本実施形態においては、固定側コイルヘッド102と移動側コイルヘッド110の間で、電力の伝送が可能とされている。
先ず、機械装置68aに設けられた図示しない電源回路の直流電圧が、インバータ118によって高周波電圧に変換される。ここにおいて、インバータ118によって変換された高周波電圧の周波数(出力周波数)は、供給する電力や使用環境等によって異なるものであるが、本実施形態においては、100Hz〜500MHz程度の範囲内で適当に設定されている。
そして、インバータ118によって変換された高周波電圧が固定側コイル部材106に給電されることによって、前述の第一の実施形態における固定側コイルヘッド34および移動側コイルヘッド60と同様に、固定側コイル部材106と移動側コイル部材114が電磁結合せしめられて、移動側コイル部材114に相互誘導作用による誘導起電力が生じることとなり、固定側コイル部材106に供給された高周波電圧が、移動側コイル部材114から取り出される。このようにして、固定側コイル部材106から移動側コイル部材114に電力が非接触の状態で伝送される。そして、移動側コイル部材114から取り出された高周波電圧は、機械装置68bに設けられた整流安定化回路120によって直流電圧に変換された後に、機械装置68bに設けられた図示しない各種の電気回路や機械装置に供給されることとなる。
このように、本実施形態においては、固定側コイルヘッド34と移動側コイルヘッド60を含んで第一の対向型インターフェースが構成されており、かかる第一の対向型インターフェースが、信号の伝送を行う信号用伝送路とされる一方、固定側コイルヘッド102と移動側コイルヘッド110を含んで第二の対向型インターフェースが構成されており、かかる第二の対向型インターフェースが、電力の伝送を行う電力用伝送路とされている。このようにすれば、レール部材12とスライド部材14の間で信号に加えて電力の伝送を行うことが可能となり、ケーブル接続に起因する設計や製造の手間を更に軽減することが出来ると共に、機械装置の更なる小型化を図ることも出来る。本実施形態から明らかなように、対向型インターフェースは、必ずしも1つに限定されるものではなく、2つ乃至はそれ以上設けることも可能である。
なお、本実施形態において、例えば移動側通信用回路72と電気的に接続されたコネクタによって構成された信号用コネクタや、整流安定化回路120と電気的に接続されたコネクタによって構成された電力用コネクタをスライド部材14に設ける等しても良い。このようにすれば、機械装置68b側に設けられる電子機器や機械装置との接続をより容易に行うことが出来ると共に、スライド部材14に取り付ける機械装置の交換等もより容易に行うことが出来る。
次に、図4に、本発明の第三の実施形態としてのガイド装置に係るリニアガイド装置130を示す。リニアガイド装置130は、前述の第一の実施形態としてのリニアガイド装置10におけるレール部材12の側面16に固定側コイルヘッド132が設けられると共に、スライド部材14の脚部40に移動側コイルヘッド134が固定側コイルヘッド132と対向するように取り付けられた構造とされている。
これら固定側コイルヘッド132および移動側コイルヘッド134はそれぞれ、第一の実施形態における固定側コイルヘッド34および移動側コイルヘッド60と略同様の構造とされており、固定側コイルヘッド132は、固定側コア部材136に固定側コイル部材138が組み付けられて構成される一方、移動側コイルヘッド134は、移動側コア部材140に移動側コイル部材142が組み付けられた構造とされている。
そして、固定側コア部材136が、レール部材12の一方の側面16上において、スライド部材14の脚部40の下端面よりも下方に固定されており、その開口端面146をレール部材12の外側に向けて配設されている。一方、移動側コア部材140は、脚部40から延び出されたアーム部材144によって、その開口端面148、レール部材12に設けられた固定側コア部材136の開口端面146と所定距離を隔てて対向位置せしめられる位置で支持されている。これにより、移動側コア部材140は、固定側コア部材136に対して、所定距離を隔てた非接触状態の対向位置を高精度に保ちつつ、固定側コア部材136の延出方向に変位せしめられる。
このような構造とされたリニアガイド装置130は、前述の第一の実施形態と同様に、固定側コイルヘッド34における固定側コイル部材32が固定側通信用回路70と電気的に接続される一方、移動側コイルヘッド60における移動側コイル部材58が移動側通信用回路72と電気的に接続される。これにより、固定側コイルヘッド34と移動側コイルヘッド60の間で、信号の伝送を行なうことが可能とされている。このように、本実施形態においては、固定側コイルヘッド34と移動側コイルヘッド60を含んで第一の対向型インターフェースが構成されており、かかる第一の対向型インターフェースによって信号を伝送する信号用伝送路が構成されている。
一方、固定側コイルヘッド132および移動側コイルヘッド134は、第二の実施形態と同様に、固定側コイル部材138がインバータ118と電気的に接続される一方、移動側コイル部材142が整流安定化回路120と電気的に接続される。これにより、固定側コイルヘッド132と移動側コイルヘッド134の間で、電力の伝送を行なうことが可能とされる。このように、本実施形態においては、固定側コイルヘッド132と移動側コイルヘッド134を含んで第二の対向型インターフェースが構成されており、かかる第二の対向型インターフェースによって電力を伝送する電力用伝送路が構成されている。
本実施形態によれば、前述の第二の実施形態と略同様に、レール部材12とスライド部材14の間で電力と信号の伝送を行なうことが可能となる。そして、特に本実施形態においては、電力用伝送路を構成する固定側コイルヘッド132と移動側コイルヘッド134が、レール部材12の上面20およびスライド部材14における移動台38の下面56から外れた位置に配設されていることから、レール部材12およびスライド部材14の幅寸法をコンパクトに構成することが出来る。それと共に、電力伝送に比してノイズの混入が問題となり易い信号用伝送路を構成する固定側コイルヘッド34と移動側コイルヘッド60の開口端面28,54を、レール部材20の上面20およびスライド部材14の下面56上に配設したことによって、レール部材12とスライド部材14による高精度な位置決め効果を有効に利用することが出来て、これら両コイルヘッド34,60の開口端面28,54の離隔距離を精度良く一定に保つことが出来る。これにより、信号伝送に際するノイズの混入のおそれも軽減されている。
次に、図5に、本発明の第四の実施形態としてのガイド装置に係るリニアガイド装置150を示す。リニアガイド装置150は、レール部材12の凹溝24内に、固定側コイルヘッド152が配設されていると共に、スライド部材14の貫通孔50内に、移動側コイルヘッド154が配設されている。
ここにおいて、固定側コイルヘッド152を構成する固定側コア部材156は、一定のE字状の軸直方向断面をもって所定寸法に亘って延びる形状とされており、その中央部分には、上方に突出する中央壁部としての中央突部158が形成されている一方、かかる中央突部158を挟んだ両側に、中央突部158の突出方向に開口せしめられたリード溝160を隔てて中央突部158と同方向に突出する外周壁部としての外周突部162が一体的に形成されている。これにより、固定側コア部材156は、一対のリード溝160を有する溝形状とされている。
そして、固定側コア部材156の中央突部158に銅などによって形成されたリード線が所定回数巻回せしめられることによって、リード溝160内に第一の固定側コイル部材164が組み付けられていると共に、外周突部162の外面166を含む固定側コア部材156の最外周面上に銅などによって形成されたリード線が所定回数巻回せしめられることによって、固定側コア部材156の最外周面上に第二の固定側コイル部材168が組み付けられている。これにより、本実施形態においては、固定側コア部材156と第一および第二の固定側コイル部材164,168を含んで固定側コイルヘッド152が構成されており、両コイル部材164,168の磁路が固定側コア部材156によって形成されると共に、リード溝160の開口端面170を含んで、磁路の開放面となる送受面が構成されている。
このような構造とされた固定側コイルヘッド152は、第一の実施形態における固定側コイルヘッド34と略同様に、レール部材12に形成された凹溝24内に配設される。そこにおいて、特に本実施形態においては、リード溝160の開口端面170が、レール部材12の上面20と同一平面上に位置せしめられている。
さらに、特に本実施形態においては、固定側コア部材156とレール部材12の間に、第一の実施形態と略同様にギャップ部材36が介在せしめられており、固定側コア部材156の外面166および外底面172がギャップ部材36で覆われている。
一方、移動側コイルヘッド154を構成する移動側コア部材174は、固定側コア部材156と同じE字状の軸直方向断面を有しており、下方に突出する中央壁部としての中央突部176の両側に、外周壁部としての外周突部178が中央突部176の突出方向に開口せしめられたリード溝180を隔てて一体的に形成されている。これにより、移動側コア部材174は、一対のリード溝180を有する溝形状とされている。そこにおいて、移動側コア部材174の延出寸法は、固定側コア部材156の延出寸法よりも小さく、スライド部材14の貫通孔50内に配設可能な長さ寸法とされている。
そして、前述の固定側コア部材156と同様に、移動側コア部材174のリード溝180内に第一の移動側コイル部材182が組み付けられていると共に、外周突部178の外面184を含む移動側コア部材174の最外周面上に第二の移動側コイル部材186が組み付けられることによって移動側コイルヘッド154が構成されている。これにより、両コイル部材182、186の磁路が移動側コア部材174によって形成されると共に、リード溝180の開口端面188を含んで磁路の開放面となる送受面が構成されている。
このような構造とされた移動側コイルヘッド154は、第一の実施形態における移動側コイルヘッド60と略同様に、スライド部材14に設けられた貫通孔50内に配設される。そこにおいて、特に本実施形態においては、移動側コア部材174の開口端面188が移動台38の下面56と同一平面上に位置せしめられると共に、移動側コア部材174の外底面190が、移動台38の上面39と同一平面上に位置せしめられており、移動側コア部材174が移動台38の上下に突出することなく配設されている。
また、特に本実施形態においては、移動側コア部材174と移動台38の間に、第一の実施形態と略同様にギャップ部材62が介在せしめられており、移動側コア174の外面184がギャップ部材62で覆われている。
そして、これら両コイルヘッド152、154は、スライド部材14のレール部材12への組付状態において、両コア部材156、174の開口端面170,188が、所定距離を隔てて互いに対向位置せしめられる。そして、スライド部材14がレール部材12の延出方向に変位せしめられることによって、移動側コア部材174は、開口端面170,180の離隔距離を高精度に保ちつつ、固定側コア部材156の延出方向に変位可能とされている。
このような構造とされたリニアガイド装置150は、例えば第一の固定側コイル部材164がインバータ118と電気的に接続されると共に第二の固定側コイル部材168が固定側通信用回路70と電気的に接続される一方、第一の移動側コイル部材182が整流安定化回路120と電気的に接続されると共に第二の移動側コイル部材186が移動側通信用回路72と電気的に接続される。
そして、インバータ118によって第一の固定側コイル部材164に高周波電圧が給電されることによって、第一の固定側コイル部材164を貫く磁束が生ぜしめられる。そこにおいて、本実施形態においては、第二の固定側コイル部材168の外側にコア部材が設けられておらず、ギャップ部材36が配設されていることによって、第二の固定側コイル部材168の周囲の比透磁率が固定側コア部材156に比して十分小さくされている。これと磁気抵抗が最小となる最短経路を採る磁力線の特性が協働して、第一の固定側コイル部材164を貫く磁束の殆どは、固定側コア部材156の外周壁部162の内側寄りの部位を通ると共に、互いに対向位置せしめられた開口端面170,188を出入りして、対向する移動側コア部材174に組み付けられた第一の移動側コイル部材182と鎖交する。これにより、第一の固定側コイル部材164と第一の移動側コイル部材182が電磁結合せしめられて、第一の移動側コイル部材182に接続された整流安定化回路120によって電力が取り出される。このように、本実施形態においては、第一の固定側コイル部材164と第一の移動側コイル部材182を含んで電力用伝送路が構成されている。
さらに、固定側通信用回路70によって第二の固定側コイル部材168に信号が重畳された高周波電圧が給電されることによって、第二の固定側コイル部材168を貫く磁束が生ぜしめられる。第二の固定側コイル部材168を貫く磁束は、固定側コア部材156の外周壁部162における外側寄りの部位を通って、互いに対向位置せしめられた開口端面170,188を出入りして、対向する移動側コア部材174に組み付けられた第二の移動側コイル部材186と鎖交する。これにより、第二の固定側コイル部材168と第二の移動側コイル部材186が電磁結合せしめられて、第二の移動側コイル部材186から取り出された電力に重畳された信号が、移動側通信用回路72によって取り出される。このように、本実施形態においては、第二の固定側コイル部材168と第二の移動側コイル部材186を含んで信号用伝送路が構成されている。
このような構造とされたリニアガイド装置150においては、第二の固定側コイル部材168および第二の移動側コイル部材186を、それぞれ、固定側コア部材156および移動側コア部材174の外周面上に設けたことによって、第一の固定側コイル部材164から生ぜしめられる磁束と、第二の固定側コイル168から生ぜしめられる磁束との干渉を軽減することが出来て、共通のコア部材を用いつつも、ノイズの混入を抑えた伝送を可能とすることが出来る。これにより、一つのコア部材を用いて電力と信号の両方を伝送することが可能とされており、更なるコンパクト化を図ることが出来る。
次に、図6に、本発明の第五の実施形態としてのガイド装置に係るリニアガイド装置200を示す。リニアガイド装置200は、レール部材12がボルト孔22を用いて基台202に固定されており、基台202の両側面204のそれぞれに、第二の固定側コイルヘッド206および第三の固定側コイルヘッド208が固定されている一方、スライド部材14に、これら第二の固定側コイルヘッド206および第三の固定側コイルヘッド208に対向する第二の移動側コイルヘッド210および第三の移動側コイルヘッド212が固定されている。
第二の固定側コイルヘッド206は、固定側コア部材214に固定側コイル部材216が組み付けられて構成されている。固定側コア部材214は、矩形ブロック形状の一方の端面に開口する湾曲断面形状の開口部218を備えた溝形状とされており、一定の断面形状で所定寸法に亘って延び出されている。そして、開口部218の開口端面220の周りにリード線が所定回数巻回せしめられることによって、固定側コイル部材216が形成されて、固定側コア部材214に組み付けられている。
かかる第二の固定側コイルヘッド206が、開口端面220を基台202の外側に向けた状態で、レール部材12の延出方向に延びて基台202に取り付けられている。特に本実施形態においては、第二の固定側コイルヘッド206は、低透磁率部材としての例えばエポキシ樹脂などからなるギャップ部材222を介して基台202に固定されている。これにより、第二の固定側コイルヘッド206は、基台202を介してレール部材12に組み付けられている。
一方、第二の移動側コイルヘッド210は、第二の固定側コイルヘッド206における固定側コア部材214よりも短い長さ寸法を有する移動側コア部材224に移動側コイル部材226が組み付けられて構成されている。移動側コア部材224は、固定側コア部材214と同様に、湾曲状の開口部228を有する溝形状とされている。そして、リード線が移動側コア部材224の軸方向で所定回数巻回せしめられることによって移動側コイル部材226が形成されて、移動側コア部材224に組み付けられている。特に本実施形態においては、移動側コイル部材226を形成するリード線は、スライド部材14の脚部40に固定されて基台202の側面204に対向する位置まで延び出す支持板230の内部を通って、移動側コア部材224の開口部228の開口方向と反対側に回り込まされている。そして、支持板230の内面232に、開口端面234を基台202に向けた状態で取り付けられている。
これにより、第二の固定側コイルヘッド206と第二の移動側コイルヘッド210が、それぞれの開口端面220,234を所定距離を隔てた状態で対向位置せしめられており、スライド部材14の変位に伴って、第二の移動側コイルヘッド210が、第二の固定側コイルヘッド206の延出方向に、開口端面220、234の離隔距離を保った非接触状態で変位せしめられるようになっている。
一方、第三の固定側コイルヘッド208は、固定側コア部材236に固定側コイル部材238が組み付けられて構成されている。固定側コア部材236は、矩形板形状を有する板部240から一対の突出壁部242が突出せしめられた形状とされており、これら突出壁部242の間に溝部244が形成された溝形状とされて、一定の断面形状をもって所定寸法に亘って延び出されている。そして、突出壁部242の突出先端面に、リード線が所定回数巻回されて形成された移動側コイル部材238が取り付けられている。
かかる第三の固定側コイルヘッド208が、突出壁部242を基台202の外側に突出せしめた状態で、レール部材12の延出方向に延びて基台202に取り付けられている。特に本実施形態においては、第三の固定側コイルヘッド208は、前述の第二の固定側コイルヘッド206と同様に、ギャップ部材222を介して基台202に固定されており、これにより、第三の固定側コイルヘッド208が、基台202を介してレール部材12に組み付けられている。
一方、第三の移動側コイルヘッド212は、第三の固定側コイルヘッド208における固定側コア部材236よりも短い長さ寸法を有する移動側コア部材246に移動側コイル部材248が組み付けられて構成されている。移動側コア部材246は、中央突部250の両側に、リード溝252を隔てて外周突部254が形成されたE字状の断面形状を有する溝形状とされている。そして、中央突部250の周りにリード線が所定回数巻回せしめられることによって移動側コイル部材248が形成されて、移動側コア部材246に組み付けられている。
かかる第三の移動側コイルヘッド212は、前述の第二の移動側コイルヘッド210と同様に、移動側コア部材246が、スライド部材14の脚部40に固定された支持板230の内面232に、突出壁部254を基台202に突出せしめた状態で取り付けられている。
これにより、第三の固定側コイルヘッド208と第三の移動側コイルヘッド212が対向位置せしめられている。かかる対向状態において、移動側コア部材246の中央突部250が固定側コア部材236の溝部244に隙間を隔てた非接触状態で入り込むようにされている。そして、スライド部材14の変位に伴って、第三の移動側コイルヘッド212が、第二の固定側コイルヘッド208の延出方向に、所定距離を隔てた非接触状態で変位せしめられるようになっている。
そして、これら各コイルヘッド206,208,210,212に設けられた各コイル部材216、226、238、248が、前述の各実施形態と同様に、固定側通信用回路70、移動側通信用回路72、インバータ118、整流安定化回路120などに接続されることによって、第二の固定側コイルヘッド206と第二の移動側コイルヘッド210の間、および第三の固定側コイルヘッド212と移動側コイルヘッド208との間で、互いに非接触とされた状態で電気信号の伝送を行なうことが可能とされている。このように、本実施形態においては、固定側コイルヘッド34と移動側コイルヘッド60に加えて、第二の固定側コイルヘッド206と第二の移動側コイルヘッド210、および第三の固定側コイルヘッド212と移動側コイルヘッド208によって対向型インターフェースが構成されている。
本実施形態から明らかなように、固定側コイルヘッドおよび移動側コイルヘッドは、必ずしもレール部材やスライド部材に直接に取り付けられる必要は無い。また、第三の固定側コイルヘッド212における固定側コア部材236と第三の移動側コイルヘッド208における移動側コア部材246から明らかなように、対向せしめられるコア部材の形状は、互いに異ならされていても良い。
なお、例えば図7に示すように、第三の固定側コイルヘッド208における固定側コア部材236の板部240の外周面上に、第二の固定側コイル部材260を設けると共に、第三の移動側コイルヘッド212における移動側コア部材246の外周面上に、第二の移動側コイル部材262を設ける等してもよい。このようにすれば、前述の第四の実施形態におけるリニアガイド装置150(図5参照)と略同様に、共通のコア部材を用いて、複数の伝送路を構成することが出来る。
以上、本発明の幾つかの実施形態について詳述してきたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、固定側コア部材および移動側コア部材の具体的な形状は特に限定されるものではなく、上述の如き形状のほか、例えばコ字状断面を有するものなど、様々な形状が適宜に採用可能である。
また、固定側コイル部材および移動側コイル部材は、必ずしも固定側コア部材および移動側コア部材に接触して巻装せしめられている必要は無く、これらコア部材の回りに隙間を隔てて巻装せしめる等しても良い。また、低透磁率部材は必ずしも必要ではない。
また、前記各実施形態においてレール部材12の上面20とスライド部材14の移動台38の下面56との対向部位に配設されていた固定側コア部材および移動側コア部材は、レール部材およびスライド部材に埋設状態で配設されていたが、これらコア部材は、必ずしも埋設状態で配設される必要は無いのであって、例えば、前記第一の実施形態において、レール部材12の上面20上に固定側コイルヘッド34を載置状態で配設したり、スライド部材14における移動台38の下面56上に移動側コイルヘッド60を載置状態で配設する等してもよい。
加えて、固定側コア部材および移動側コア部材を、レール部材とスライド部材の脚部との対向部位に設けることも可能である。例えば、前述の第一の実施形態において、レール部材12における側面16とスライド部材14における脚部40の内面44との対向部位に固定側コイルヘッド34および移動側コイルヘッド60を配設する等しても良い。
また、レール部材に対して複数のスライド部材が取り付けられる場合において、レール部材の延出方向において、何等かの理由で部分的に伝送の信号強度(固定側コア部材からの磁界強度)が弱いような場合には、その領域に配設されるスライド部材にも電気信号の送受信が明瞭に行なわれるように、他の信号強度が強い領域に配設されるスライド部材に比して、移動側コア部材やそれに装着される移動側コイル部材の巻数を異ならせて調節することも可能である。
更にまた、前記実施形態では、循環するボールによるリニアガイド機構の一対を支持手段として備えたスライド部材を例示したが、支持手段としては、転がり軸受機構の他、滑り軸受機構や磁気軸受機構などの公知の各種の軸受機構が採用可能であり、採用する軸受機構によっては、必ずしもスライド部材の幅方向両側に一対を設ける必要は無く、スライド部材の3箇所以上で支持させたり、スライド部材の中央で面支持させたりする各種態様が採用可能となる。特に、転がり軸受機構としても、例示のリニアガイド機構に代えて、円筒コロを採用したクロスローラガイド機構などが好適に採用され得る。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
10:リニアガイド装置、12:レール部材、14:スライド部材、26:固定側コア部材、28:開口端面、32:固定側コイル部材、34:固定側コイルヘッド、38:移動台、52:移動側コア部材、54:開口端面、58:移動側コイル部材、60:移動側コイルヘッド、66:鋼球