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JP2009116148A - 発光装置および電子機器 - Google Patents

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JP2009116148A
JP2009116148A JP2007290459A JP2007290459A JP2009116148A JP 2009116148 A JP2009116148 A JP 2009116148A JP 2007290459 A JP2007290459 A JP 2007290459A JP 2007290459 A JP2007290459 A JP 2007290459A JP 2009116148 A JP2009116148 A JP 2009116148A
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宏明 城
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Abstract

【課題】電源線における電位降下によって、電源線に接続された各単位回路の発光量が減少することを抑制する。
【解決手段】発光装置10はn個の単位回路U1〜Unを備える。複数の単位回路U1〜Unの各々は、高位側電源線16から電力の供給を受けて駆動電流Idsを生成する電流源トランジスタTgと、駆動電流Idsに応じた輝度で発光する発光素子23と、を備え、複数の単位回路U1〜Unの各々における電流源トランジスタTgのゲートは、基準電位線18の基準電位供給用端子22と低電位供給点Cとの間に接続され、基準電位供給用端子22には電源回路14及び15から基準電位VREFが供給され、低電位供給点Cには、基準電位VREFよりも低い電位が供給される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、有機発光ダイオード(以下「OLED(Organic Light Emitting Diode」という)素子など各種の発光素子を利用した発光装置、及びそのような発光装置を備えた電子機器に関するものである。
基板の上に、OLED素子などの発光素子と、これに電流を供給するためのトランジスタと、を含む単位回路を複数個配列した構成の発光装置が従来から提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の構成においては、基板の上には更に電源線が設けられ、その電源線に各単位回路がそれぞれ接続される。電源からの電力は、電源端子を介して電源線に供給される。各々の単位回路のトランジスタは電源線から電力の供給を受けて駆動電流を生成する。各々の単位回路の発光素子は、トランジスタで生成された駆動電流の供給を受けて発光する。このとき、電流は電源線から各単位回路へ向かって流れる。
特開平8-108568号公報
ここで、電源線自体は抵抗体であるため、各発光素子に対する駆動電流の供給に伴って電源線に電流が流れると、電源線において電位降下が生じる。電源端子から単位回路のトランジスタと電源線との接続点に至る電流の経路長が大きいほど、その電流経路の抵抗値も大きくなり、接続点で生じる電位降下量も大きくなる。そうすると、トランジスタで生成される駆動電流も大きく減少し、これにより発光素子の発光強度(輝度)が大きく減少してしまう。
すなわち、電源端子から単位回路のトランジスタに至る電流の経路長が大きいほど発光素子の発光強度が大きく減少するので、各単位回路における発光素子の発光強度にばらつきが生じてしまうという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、電源線に接続された各単位回路における発光素子の発光強度のばらつきを抑制するという課題の解決を目的としている。
以上の課題を解決するために、本発明に係る発光装置は、電源端子を介して電力が供給される高位側電源線に各々が接続される複数の単位回路(高位側電源線に接続された全ての複数の単位回路の他、そのうちの一部の複数の単位回路も含む)を備え、複数の単位回路の各々は、高位側電源線から電力の供給を受けて駆動電流を生成する電流源トランジスタと、電流源トランジスタによって生成される駆動電流に応じた輝度で発光する発光素子と、を備え、複数の単位回路の各々における電流源トランジスタのゲートは、基準電位線の第1電位供給点と第2電位供給点との間に接続され、電源端子から電流源トランジスタに至る電流経路の抵抗値が大きいほど、第1電位供給点から当該電流源トランジスタのゲートに至る電流経路の抵抗値は大きく、第1電位供給点には基準電位が供給され、第2電位供給点には、基準電位よりも低い電位が供給される。
この発明によれば、高位側電線線で生じる電位降下によって、単位回路の電流源トランジスタに供給される電源電位が減少した場合であっても、電流源トランジスタのゲートに供給される基準電位を電源電位の減少に応じて減少させることができる。これにより、電流源トランジスタで生成される駆動電流の減少を抑制でき、各単位回路における発光素子の発光強度(輝度)にばらつきが生じることを抑制できる。
上述した発光装置の具体的な態様としては、複数の単位回路の各々は、高位側電源線と低位側電源線との間に配置され、第2電位供給点に低位側電源線を接続するという態様であってもよい。この発明によれば、基準電位線における第2電位供給点の電位を低位側電源線の電位まで降下させることができる。
また、上述した発光装置において、第2電位供給点と低位側電源線との間に抵抗体を設けることで、第2電位供給点と低位側電源線との間の電圧を所望の値に設定することもできる。また、上述した発光装置において、第2電位供給点と低位側電源線との間には、複数ビットの入力データに応じて第2電位供給点と低位側電源線との間の電圧を変更する電圧変更手段を設けることもできる。この発明によれば、高位側電源線における電位降下量が変動した場合にも、そのときの基準電位線の電位降下量を調整することができる。これにより、各単位回路の電流源トランジスタで生成される駆動電流のばらつき(発光素子の発光強度のばらつき)を抑制できる。
上述の電圧変更手段は、例えばデジタルデータの入力信号に応じたアナログ信号を出力するDA変換器で構成することもできる。この場合、DA変換器に入力される複数ビットのデジタルデータを制御して、DA変換器の出力である第2電位供給点と低位側電源線との間の電圧値を変更することができる。また、上述の電圧変更手段をトランジスタで構成することもできる。この場合、トランジスタのゲートへ供給される電圧を制御してトランジスタのオン抵抗を調整することによって、第2電位供給点と低位側電源線との間の電圧を変更することもできる。これにより、基準電位線の電位降下量を調整することができる。
また、上述した発光装置において、基準電位供給配線の第1電位供給点と第2電位供給点との間には、低位側電源線との接続点が複数設けられ、各接続点と低位側電源線との間の抵抗値は、第1電位供給点から接続点に至る電流経路の抵抗値が大きいほど、第1電位供給点の電位と当該接続点の電位との電位差は大きくなるように、個別に設定するという態様であってもよい。この発明によれば、各電流源トランジスタのゲートに供給される基準電位の電位降下量を、各電流源トランジスタに供給される電源電位の電位降下量に精度良く近づけることができ、各単位回路の電流源トランジスタで生成される駆動電流のばらつき(発光素子の発光強度のばらつき)を一層抑制できる。
次に、本発明に係る電子機器は、上述した発光装置を備えることが好ましい。このような電子機器としては、プリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいは、画像を表示する表示装置、パーソナルコンピュータ、携帯電話機等が該当する。
<A:第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る発光装置を露光装置(光ヘッド)として利用した画像形成装置の部分的な構成を示す斜視図である。同図に示すように、画像形成装置は発光装置10と集光性レンズアレイ11と感光体ドラム12(像担持体)とを含む。発光装置10は、基板13の表面に直線状に配列された多数の発光素子(図1においては図示略)を含む。これらの発光素子は、用紙などの記録材に印刷されるべき画像の態様に応じて選択的に発光する。感光体ドラム12は、主走査方向に延在する回転軸に支持され、外周面を発光装置10に対向させた状態で副走査方向(記録材が搬送される方向)に回転する。
集光性レンズアレイ11は発光装置10と感光体ドラム12との間隙に配置される。この集光性レンズアレイ11は、各々の光軸を発光装置10に向けた姿勢でアレイ状に配列された多数の屈折率分布型レンズを含む。このような集光性レンズアレイ11としては、例えば日本板硝子株式会社から入手可能なSLA(セルフォック・レンズ・アレイ)がある(セルフォック/SELFOCは日本板硝子株式会社の登録商標)。
発光装置10の各発光素子からの出射光は集光性レンズアレイ11の各屈折率分布型レンズを透過したうえで感光体ドラム12の表面に到達する。この露光によって感光体ドラム12の表面には所望の画像に応じた潜像(静電潜像)が形成される。
図2は、発光装置10の電気的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、発光装置10は、電源回路14及び15と、高位側電源線16と、低位側電源線(接地線)17と、基準電位線18と、n個の単位回路U(U〜U)と、駆動回路19と、が基板13の表面に配置された構造となっている。電源回路14及び15は、長尺状の基板13の長手方向両端部の近傍に配置されている。高位側電源線16及び低位側電源線17は主走査方向に沿って延在する。高位側電源線16の両端には電源端子20が設けられている。また、低位側電源線17の両端にも電源端子21が設けられている。高位側電源線16には電源端子20を介して電源回路14及び15から電源電位VELが供給される。低位側電源線17には電源端子21を介して電源回路14及び15から接地電位VCT(VEL>VCT)が供給される。また、基準電位線18は主走査方向に沿って延在し、その両端には基準電位供給用端子22が設けられている。基準電位線18には基準電位供給用端子22を介して電源回路14及び15から基準電位VREF(VEL>VREF>VCT)が供給される。単位回路U〜Uは、主走査方向に沿って配列され、その各々は、高位側電源線16及び低位側電源線17との間に配置される。
図2に示すように、単位回路Uは、電流源トランジスタTgと、トランジスタTrと、発光素子23と、を含む。なお、他の単位回路U〜Uも単位回路Uと同様に構成されている。図2に示すように、発光素子23は、高位側電源線16と低位側電源線17との間に配置される。発光素子23は、駆動電流Idsに応じた階調となる素子である。本実施形態における発光素子23は、有機EL素子(ElectroLuminescent)材料で形成された発光層が陽極と陰極との間隙に介在するОLED素子であり、発光層に供給される駆動電流Idsの電流値に応じた輝度で発光する。
図2に示すように、電流源トランジスタTgは、高位側電源線16と発光素子23との間に配置されるPチャネル型のトランジスタ(典型的には薄膜トランジスタ)である。電流源トランジスタTgのソースは高位側電源線16と接続され、高位側電源線16から電源電位VELが供給される。図2に示すように、各単位回路U〜Uにおける電流源トランジスタTgのソースと高位側電源線16との接続点をそれぞれS〜Sとする。また、各単位回路U〜Uにおける電流源トランジスタTgのゲートは基準電位線18と接続される。電源電位VELと基準電位VREFの供給により、各電流源トランジスタTgは定電流源として機能する。
図2に示すように、トランジスタTrは、電流源トランジスタTgと発光素子23との間に配置されるトランジスタ(典型的には薄膜トランジスタ)である。駆動回路19は、画像形成装置の制御装置(例えばCPUやコントローラである。以下では「上位装置」という)から送られた階調データに応じた電位VdをトランジスタTrのゲートに供給する。本実施形態における階調データは、発光素子23に対して点灯(高階調)および消灯(低階調)の何れかを指定するデータである。トランジスタTrは、階調データに応じた電位Vdがゲートに供給されることでオン状態又はオフ状態の何れかに制御される。トランジスタTrがオン状態に変化すると、電流源トランジスタTgで生成された駆動電流Idsが発光素子23に供給され、これによって発光素子23は発光する。これに対し、トランジスタTrがオフ状態に変化すると、電流源トランジスタTgで生成された駆動電流Idsの電流値はゼロとなって発光素子23は消灯する。
発光素子23の発光強度(輝度)は、定電流源である電流源トランジスタTgで生成される駆動電流Idsの電流値で決まる。電流源トランジスタTgは飽和領域で動作し、電流源トランジスタTgによって生成される駆動電流Idsは、次に示す式(1)で表される。
Ids=(μ*Cox/2)*(W/L)*(Vgs−Vth)*(1+Vds)・・(1)
上記式(1)において、μは電子の移動度、Coxは電流源トランジスタTgのゲート容量、Wは電流源トランジスタTgのチャネル幅、Lは電流源トランジスタTgのチャネル長、Vgsは電流源トランジスタTgのゲート・ソース間電圧、Vthは電流源トランジスタTgの閾値電圧、Vdsは電流源トランジスタTgのドレイン・ソース間電圧をそれぞれ表している。
各単位回路U〜Uにおける発光素子23の発光強度を等しくするためには、各単位回路U〜Uの電流源トランジスタTgで生成される駆動電流Idsの電流値を等しくする必要がある。そうすると、各単位回路U〜Uにおいて、電流源トランジスタTgで生成される駆動電流Idsの電流値に大きく影響を与える電流源トランジスタTgのゲート・ソース間電圧Vgsを一定にする必要がある。
ここで、基準電位線18に電流が流れない構成(対比例)を想定する。図3は、対比例における、高位側電源線16における主走査方向の各接続点S〜Sの位置と、各単位回路U〜Uの電流源トランジスタTgに供給される電源電位VEL及び基準電位VREFと、の関係を示す図である。高位側電源線16は抵抗体(図4の抵抗Rel)であるため、各発光素子23に対する駆動電流Idsの供給に伴って電流が高位側電源線16を流れると、高位側電源線16において電位降下が生じる。電源端子20から電流源トランジスタTgと高位側電源線16との接続点Sに至る電流の経路長が大きいほど、その電流経路における抵抗値も大きいため、接続点Sで生じる電位降下量も大きい。すなわち、図3に示すように、各接続点S〜Sの位置が高位側電源線16の両方の端部20からその延在方向の中央(電源端子20間の中点)に向かうにつれて電源電位VELは減少する。対比例においては、高位側電源線16の延在方向中央(電源端子20間の中点)に単位回路Un/2が接続されており、その単位回路Un/2の電流源トランジスタTgに供給される電源電位VELの減少量が最も大きい。図3に示すようにその減少量を△Vとする。一方、各電流源トランジスタTgのゲートにおけるインピーダンスは非常に大きいため、ゲートには殆ど電流が流れず、基準電位線18で電位降下は殆ど発生しない。そのため、図3に示すように各電流源トランジスタTgのゲートの電位はほぼ同電位となる。従って、基準電位線18に電流は流れない。
以上のように、対比例においては、高位側電源線16では電位降下が発生するのに対して、基準電位線18では電位降下が発生しないから、図3に示すように各電流源トランジスタTgにおけるゲート・ソース間電圧Vgsが減少する。図3に示すように、電源端子20から接続点Sまでの距離が大きいほど、電流源トランジスタTgにおけるゲート・ソース間電圧Vgsが大きく減少し、電流源トランジスタTgで生成される駆動電流Idsの電流値が大きく減少してしまう。従って、各単位回路U〜Uにおける発光素子23の発光強度にばらつきが発生し、画像形成装置の形成する画像に階調のムラが発生する。
基板13は長尺状の板であるため、電源端子20から延びる高位側電源線16の主走査方向の距離が大きく、高位側電源線16で生じる電位降下量が大きい。そのため、画像形成装置の露光ヘッドに用いられる発光装置においては、発光素子23の発光強度にばらつきが生じ、画像形成装置の形成する画像に階調のムラが発生するという問題が特に顕著となる。
ところで、高位側電源線16における電位降下によって電流源トランジスタTgのソースに供給される電源電位VELが減少しても、電流源トランジスタTgのゲートに供給される基準電位VREFも電源電位VELの減少に応じて減少すれば、電流源トランジスタTgのゲート・ソース間電圧Vgsの減少を抑制することができる。本実施形態はかかる点に着目したものである。本実施形態においては、基準電位VREFよりも低い電位が供給される箇所を基準電位線18に設けることによって基準電位供給配線18に電流が流れるようにし、基準電位線18において電位降下を発生させている。具体的な態様については、以下に説明する。
図4は、高位側電源線16の延在方向の中央(電源端子20間の中点)付近の電気的な構成を模式的に示した図である。図4に示すように、各単位回路U(n/2)−1〜U(n/2)+1の電流源トランジスタTgのゲートと基準電位線18との接続点をゲート接続点G(n/2)−1〜G(n/2)+1としている。本実施形態においても、上述の対比例と同様に、高位側電源線16の延在方向中央(電源端子20間の中点)に単位回路Un/2が接続されている。本実施形態において、基準電位線18のうちの低電位供給点Cには抵抗体Rconを介して低位側電源線17が接続される。基準電位VREFは接地電位VCTよりも高位であるから、基準電位供給用端子22から低電位供給点C及び抵抗体Rconを経由して低位側電源線17へ電流Irefが流れる。基準電位線18は抵抗体(図4に示す抵抗Rref)であるため、基準電位線18に電流Irefが流れると、基準電位線18において電位降下が生じる。基準電位供給用端子22からの電流経路の抵抗値が大きいほど(低電位供給点Cに近いほど)、基準電位線18における電位降下量は大きい。
本実施形態においては、図4に示すように、基準電位線18のゲート接続点Gn/2(基準電位供給用端子22間の中点)の近傍に低電位供給点Cが設けられている。そうすると、図5に示すように、基準電位線18のゲート接続点Gn/2における電位降下量が最大となるように、基準電位供給用端子22からゲート接続点Gn/2にかけて基準電位線18の電位が降下する。本形態では、ゲート接続点Gn/2における電位がVREF−△Vとなるように抵抗体Rconの抵抗値が選定される。従って、図5に示すように、端部(単位回路U、単位回路U)における電流源トランジスタTgのゲート・ソース間電圧Vgsと中央(単位回路Un/2)における電流源トランジスタTgのゲート・ソース間電圧Vgsが一致する。
本実施形態の構成によれば、図5に示すように、高位側電源線16における電位降下に対応するように基準電位線18においても電位降下が発生する。これにより、各単位回路U〜Uの電流源トランジスタTgのゲートに略同電位の基準電位VREFが供給される対比例と比較して、各単位回路U〜Uにおけるゲート・ソース間電圧Vgsのばらつきが抑制される。従って、各単位回路U〜Uの電流源トランジスタTgで生成される駆動電流Idsの電流値のばらつき(発光素子23の発光強度のばらつき)が対比例と比較して抑制される。
<B:第2実施形態>
第1実施形態の発光装置10においては、低電位供給点Cと低位側電源線17の間に抵抗体Rconが設けられていた。これに対して、第2実施形態の発光装置10においては、低電位供給点Cと低位側電源線17との間に、入力される複数ビットのデータに応じて低電位供給点Cと低位側電源線17との間の電圧を変更する電圧変更手段が設けられている点で第1実施形態の発光装置10と相違する。他の構成については、第1実施形態の構成と同じであるため、重複する部分については説明を省略する。
本形態では、電圧変更手段は、入力されるデジタルデータに応じたアナログ信号を出力するDA変換器で構成されている。図6は、低電位供給点Cと低位側電源線17との間に設けられたDA変換器24の概略構成を示す図である。図6に示すように、低電位供給点Cと低位側電源線17との間には、複数の抵抗体R1〜R4が直列に接続されている。抵抗体R1の両端間にはスイッチSw1が設けられ、抵抗体R2の両端間にはスイッチSw2が設けられ、抵抗体R3の両端間にはスイッチSw3が設けられている。ここで、抵抗体R1〜R3の各々の抵抗値r1〜r3は異なる。具体的には、各々の抵抗値は2のべき乗の相対比で表される(r1:r2:r3=1:2:4)。なお、各抵抗体R1〜R4の各々は単一の抵抗体で構成されてもよいし、複数の抵抗体から構成されていてもよい。
DA変換器24には、複数のビットb(b1〜b3)のデジタルデータ(以下「調整データ」という)Dが制御回路(図示略)から入力される。ビットb1はスイッチSw1に供給され、ビットb2はスイッチSw2に供給され、ビットb3はスイッチSw3に供給される。スイッチSwは供給されるビットbの値に応じて切り替わる。本形態ではスイッチSwに供給されるビットbが「1」のときはスイッチSwはオンとなり、供給されるビットbが「0」のときはスイッチSwはオフとなる。スイッチSwがオンになると、そのスイッチSwに対応する抵抗体Rの両端間は短絡する。
低電位供給点Cと低位側電源線17との間の抵抗値は、抵抗体R1〜R3のうち調整データDに応じて選択された(両端間が短絡していない)抵抗体Rの抵抗値rと抵抗体R4の抵抗値r4とを合成した抵抗値となる。例えば、DA変換器24に入力される調整データDが、b1=1、b2=b3=0の場合は、スイッチSw1のみがオンとなって抵抗体R1の両端間は短絡し、低電位供給点Cと低位側電源線17との間の抵抗値は、抵抗体R2〜R4の各抵抗値r2〜r4を合成した抵抗値となる(6r1+R4)。
本実施形態の構成によれば、DA変換器24に入力する調整データDを制御することで、低電位供給点Cと低位側電源線17との間の抵抗値を多段階に調整することができ、低電位供給点Cと低位側電源線17との間の電圧値(DA変換器24から出力されるアナログ信号に相当)を調整することができる。これによって、基準電位線18における電位降下量を調整することができる。すなわち、各電流源トランジスタTgのゲートに供給される基準電位VREFの減少量を調整できる。
例えば、高位側電源線16における電位降下量が変化した場合にも、基準電位線18における電位降下量を高位側電源線16における電位降下量の変化に応じて調整することによって、各単位回路U〜Uの電流源トランジスタTgのゲート・ソース間電圧Vgsのばらつきを抑制できる。従って、各単位回路U〜Uの電流源トランジスタTgで生成される駆動電流Idsの電流値のばらつき(発光素子23の発光強度)を抑制できる。
なお、本実施形態においては、抵抗体R1〜R3の各々の抵抗値r1〜r3は異なるという態様であるが、これに限らず、例えば抵抗体R1〜R3の各々の抵抗値r1〜r3は同じでもよい。また、抵抗体R4の抵抗値r4についても、抵抗体R1〜R3の抵抗値r1〜r3と異なっていてもよいし、同じであってもよい。
なお、本実施形態においては、DA変換器24の構成として、図6に示されるような構成を例示しているが、これに限らず、DA変換器24は、入力される複数ビットのデータに応じて低電位供給点Cと低位側電源線17との間の電圧値を変更するものであればよい。例えば、DA変換器24は、各々の両端間にスイッチSwが設けられた複数の抵抗体Rが直列に接続されるという構成であってもよい。ただし、本形態に係るDA変換器24のように、直列に接続された複数の抵抗体R1〜R4のうちの複数の抵抗体R1〜R3の各両端間にスイッチSw1〜Sw3を設け、残りの抵抗体R4の両端間にはスイッチSwを設けないという構成によれば、少数の抵抗体Rで、低電位供給点Cと低位側電源線17との間の抵抗値の分解能を高める(抵抗値の変化の刻み幅を小さくする)ことができるという利点がある。
<C:第3実施形態>
第2実施形態の発光装置10においては、電圧変更手段の一例としてDA変換器24を用いるという構成が例示されていた。これに対して、第3実施形態の発光装置10においては、電圧変更手段の他の例としてトランジスタを用いる点で第2実施形態の発光装置10と相違する。他の構成については、上述の各実施形態の構成と同じであるため、重複する部分については説明を省略する。
図7は、第3実施形態における、高位側電源線16の延在方向の中央付近の電気回路を模式的に示した図である。図7に示すように、低電位供給点Cと低位側電源線17との間にはトランジスタTsが設けられ、そのトランジスタTsのゲートにはゲート電位Vsが制御回路(図示略)から供給される。本実施形態においては、トランジスタTsのゲートに供給されるゲート電位Vsを制御してトランジスタTsのオン抵抗を変更することによって、低電位供給点Cと低位側電源線17との間の電圧を変更している。かかる構成によっても、低電位供給点Cと低位側電源線17との間の電圧を調整することができ、高位側電源線16における電位降下量の変化に応じて基準電位線18における電位降下量を調整することができる。
<D:変形例>
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下の変形が可能である。また、以下に示す変形例のうちの2以上の変形例を組み合わせることもできる。
(1)変形例1
上述の各実施形態においては、発光素子23の一例として、OLED素子を取り上げたが、無機発光ダイオードやLED(Light Emitting Diode)であってもよい。要は、駆動電流に応じた発光輝度で発光するのであれば、どのような素子であってもよい。
(2)変形例2
上述の各実施形態においては、基準電位線18に低位側電源線17が接続されているが、これに限らず、例えば図8に示すように、基準電位VREFよりも低い電位VLが供給される低電位供給配線25を基準電位線18に接続するという態様であってもよい。そのような態様であっても、高位側電源線16における電位降下に対応するように基準電位線18において電位降下を発生させることができる。なお、図8の態様においては、低電位供給配線25に供給される電位VLの値を調整することによって、基準電位線18における電位降下量を調整することもできる。また、基準電位線18と低電位供給配線25との接続点である低電位供給点Cと、低電位供給配線25との間に、抵抗体Rconを設けてもよいし、DA変換器24やトランジスタTsを設けてもよい。
(3)変形例3
また、上述の各実施形態においては、高位側電源線16の両端から電源電位VELが供給されるという態様であるが、これに限らず、例えば図9に示すように、高位側電源線16の一方の端部のみに電源端子20を設け、電源端子20を介して電源回路14から電源電位VELを供給するという構成とすることもできる。
この構成においては、図9に示すように、基準電位線18の一方の端部には基準電位供給用端子22が設けられ、基準電位供給用端子22を介して電源回路14から基準電位VREFが供給されると共に、他方の端部には低電位供給用端子26が設けられ、低電位供給用端子26を介して電源回路15から基準電位VREFよりも低い電位VLが供給されるという態様とすることもできる。かかる態様によれば、基準電位供給用端子22から低電位供給用端子26へ向かって電流が流れ、基準電位供給用端子26における電位降下量が最大となるように、基準電位供給用端子22から基準電位供給用端子26にかけて基準電位線18の電位が降下する。
図9に示すように、各単位回路U〜Uの電流源トランジスタTgのゲートは、基準電位線18の基準電位供給用端子22と低電位供給用端子26との間に接続されており、電源端子20から電流源トランジスタTgに至るまでの電流経路の抵抗値が大きいほど、基準電位供給用端子22から当該電流源トランジスタTgと基準電位線18との接続点に至るまでの電流経路の抵抗値は大きい。そうすると、高位側電源線16における電位降下に対応するように基準電位線18において電位降下が発生する。これにより、各単位回路U〜Uにおける電流源トランジスタTgのゲート・ソース間電圧Vgsのばらつきを抑制することができ、各電流源トランジスタTgで生成される駆動電流Idsのばらつき(発光素子23の発光強度のばらつき)を抑制できる。なお、かかる態様においては、低電位供給用端子26を介して基準電位線18に供給される電源回路15からの電位VLを調整することによって、基準電位線18における電位降下量を調整することもできる。
(4)変形例4
上述の各実施形態において、基準電位線18を流れる電流Irefは、低電位供給点Cに流れ込み、低位側電源線17を通って電源端子21に向かって流れる。低位側電源線17は抵抗体(例えば図4に示す抵抗Rct)であるため、低位側電源線17に電流Irefが流れると、低位側電源線17において電位降下が生じる。低電位供給点Cからの電流経路の抵抗値が大きいほど(電源端子21に近いほど)、低位側電源線17における電位降下量は大きく、図10に示すように、低位側電源線17における電位は電源端子21に近いほど接地電位VCTに近づく。一方、図10に示すように、電源端子20から接続点Sまでの距離が大きいほど、高位側電源線16における電位降下量は大きい。そうすると、図10に示すように、各単位回路U〜Uにおける電流源トランジスタTgのドレイン・ソース間電圧Vdsは、電源端子20から接続点Sまでの距離が大きいほど減少する。上記式(1)から理解されるように、電流源トランジスタTgのドレイン・ソース間電圧Vdsが減少すると、その電流源トランジスタTgで生成される駆動電流Idsも減少する。その結果、各単位回路U〜Uにおける発光素子23の発光強度にばらつきを生じてしまう。
ここで、上記式(1)より、電流源トランジスタTgのドレイン・ソース間電圧Vdsが減少しても、電流源トランジスタTgのゲート・ソース間電圧Vgsを大きく設定すれば、電流源トランジスタTgで生成される駆動電流Idsの減少を抑制できるということが分かる。そこで、各電流源トランジスタTgのゲート・ソース間電圧Vgsの値が、各電流源トランジスタTgのドレイン・ソース間電圧Vdsの減少による駆動電流Idsの減少を補填できる程度の値となるように、基準電位線18における電位降下量を高位側電源線16における電位降下量よりも大きく設定するという態様とすることもできる。かかる態様によれば、各電流源トランジスタTgで生成される駆動電流Idsのばらつき(発光素子23の発光強度のばらつき)を一層抑制できる。
(5)変形例5
上述の各実施形態においては、低電位供給点Cにおいて基準電位線18と低位側電源線17とが接続されているが、これに限らず、例えば図11に示すように、基準電位供給用端子22と低電位供給点Cとの間に基準電位線18と低位側電源線17との接続点Zが複数設けられ、電源端子20から各接続点Zに至る電流経路の抵抗値が大きいほど接続点Zと低位側電源線17との間の電位差が大きくなるように、各接続点Zと低位側電源線17との間の抵抗値(例えば図11の抵抗体Rconの抵抗値)を個別に設定するという態様であってもよい。かかる態様によれば、各接続点Zと低位側電源線17との間の電圧を個別に調整することによって、各電流源トランジスタTgに供給される電源電位VELの減少量と基準電位VREFの減少量をほぼ同一の値とすることもできる。従って、各電流源トランジスタTgのゲート・ソース間電圧Vgsをほぼ同一の値とすることができ、各単位回路U〜Uにおける発光素子22の発光強度(輝度)にばらつきが生じることを一層抑制できる。図11の態様においては、各接続点Zと低位側電源線17との間に抵抗体Rconが設けられているが、これに限らず、例えば上述のDA変換器24やトランジスタTsなどを設けることができ、種々の変更や組み合わせが可能である。
(6)変形例6
例えば、高位側電源線16における電源電位VELの減少量が、基準電位VREFと接地電位VCTとの電位差に相当するという可能性もある。そのような場合であっても、抵抗体Rconなどを介さずに低位側電源線17を基準電位線18に接続するという態様によれば、高位側電源線16における電位降下に対応するように基準電位線18において電位降下を発生させることができる。
(7)変形例7
基準電位線18における電位降下を高位側電源線16における電位降下に対応させるために、基準電位線18において基準電位供給用端子22から各ゲート接続点Gに至るまでの電流経路の抵抗値を個別に設定するという態様とすることもできる。抵抗値の設定に際しては、基準電位線18に抵抗体を挿入するという態様であってもよいし、別途に抵抗体を設けずに基準電位線18自体の太さなどを変更するという態様であってもよい。
(8)変形例8
上述の各実施形態においては、高位側電源線16及び基準電位線18にそれぞれ供給される電源電位VEL及び基準電位VREFは、同じ電源回路から供給されるという態様であるが、これに限らず、例えば電源電位VEL及び基準電位VREFは、別々の電源回路からそれぞれ供給されるという態様であってもよい。
(9)変形例9
上述の各実施形態においては、各単位回路U〜Uは、電流源トランジスタTgと、電流源トランジスタTgで生成された電流を発光素子23に供給するか否かを切り替えるトランジスタTrと、発光素子23と、を備えているが、これに限らず、例えば単位回路UはトランジスタTrを備えずに、電流源トランジスタTgと発光素子23とを備えるという態様であってもよい。かかる態様の発光装置10は、原稿などの読取対象に光を照射するライン型の光ヘッド(照明装置)としてスキャナなどの画像読取装置に採用することもできる。
(10)変形例10
上述の各実施形態においては、電流源トランジスタTg及びトランジスタTrは、高位側電源線16と発光素子23との間に配置されているが、これに限らず、例えば電流源トランジスタTg及びトランジスタTrの両方又は何れか一方を発光素子23と低位側電源線17との間に配置してもよい。また、上述の各実施形態においては、トランジスタTrは、電流源トランジスタTgと発光素子23との間に配置されているが、これに限らず、例えば高位側電源線16と電流源トランジスタTgとの間にトランジスタTrを配置してもよい。また、発光素子23と低位側電源線17との間に電流源トランジスタTg及びトランジスタTrの両方を配置した態様において、トランジスタTrは、発光素子23と電流源トランジスタTgとの間に配置してもよいし、電流源トランジスタTgと低位側電源線17との間に配置してもよい。
<E:電子機器>
次に、図12を参照して、本発明に係る電子機器のひとつの態様である画像形成装置について説明する。この画像形成装置は、ベルト中間転写体方式を利用したタンデム型のフルカラー画像形成装置である。
この画像形成装置では、各々が同様の構成である4個の発光装置10K,10C,10M,10Yが、各々の構成が同様である4個の感光体ドラム(像担持体)110K,110C,110M,110Yの像形成面110に対向する位置にそれぞれ配置されている。発光装置10K,10C,10M,10Yは、上記の各形態に係る発光装置10と同様の構成である。
図12に示すように、この画像形成装置には、駆動ローラ121と従動ローラ122とが設けられており、これらのローラ121,122には無端の中間転写ベルト120が巻回されて、矢印に示すようにローラ121,122の周囲を回転させられる。図示しないが、中間転写ベルト120に張力を与えるテンションローラなどの張力付与手段を設けてもよい。
この中間転写ベルト120の周囲には、外周面に感光層を有する4個の感光体ドラム110K,110C,110M,110Yが互いに所定の間隔をおいて配置される。添字「K」,「C」,「M」,「Y」はそれぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローの顕像を形成するために使用されることを意味している。他の部材についても同様である。感光体ドラム110K,110C,110M,110Yは、中間転写ベルト120の駆動と同期して回転駆動される。
各感光体ドラム110(K,C,M,Y)の周囲には、コロナ帯電器111(K,C,M,Y)と、発光装置10(K,C,M,Y)と、現像器114(K,C,M,Y)とが配置されている。コロナ帯電器111(K,C,M,Y)は、これに対応する感光体ドラム110(K,C,M,Y)の像形成面110A(外周面)を一様に帯電させる。発光装置10A(K,C,M,Y)は、各感光体ドラムの帯電した像形成面110Aに静電潜像を書き込む。各発光装置10A(K,C,M,Y)においては、感光体ドラム110(K,C,M,Y)の母線(主走査方向)に沿って複数の発光素子20が配列する。静電潜像の書き込みは、複数の発光素子20によって感光体ドラム110(K,C,M,Y)に光を照射することにより行う。現像器114(K,C,M,Y)は、静電潜像に現像剤としてのトナーを付着させることにより感光体ドラム110(K,C,M,Y)に顕像(すなわち可視像)を形成する。
このような4色の単色顕像形成ステーションにより形成された黒、シアン、マゼンタ、イエローの各顕像は、中間転写ベルト120上に順次に一次転写されることによって中間転写ベルト120上で重ね合わされ、この結果としてフルカラーの顕像が形成される。中間転写ベルト120の内側には、4つの一次転写コロトロン(転写器)112(K,C,M,Y)が配置されている。一次転写コロトロン112(K,C,M,Y)は、感光体ドラム110(K,C,M,Y)の近傍にそれぞれ配置されており、感光体ドラム110(K,C,M,Y)から顕像を静電的に吸引することにより、感光体ドラムと一次転写コロトロンの間を通過する中間転写ベルト120に顕像を転写する。
最終的に画像を形成する対象(記録材)としてのシート102は、ピックアップローラ103によって、給紙カセット101から1枚ずつ給送されて、駆動ローラ121に接した中間転写ベルト120と二次転写ローラ126の間のニップに送られる。中間転写ベルト120上のフルカラーの顕像は、二次転写ローラ126によってシート102の片面に一括して二次転写され、定着部である定着ローラ対127を通ることでシート102上に定着される。この後、シート102は、排紙ローラ対128によって、装置上部に形成された排紙カセット上へ排出される。
次に、図13を参照して、本発明に係る画像形成装置の他の形態について説明する。この画像形成装置は、ベルト中間転写体方式を利用したロータリ現像式のフルカラー画像形成装置である。図13に示すように、感光体ドラム110の周囲には、コロナ帯電器168と、ロータリ式の現像ユニット161と、上記の実施形態に係る発光装置10と、中間転写ベルト169とが設けられている。
コロナ帯電器168は、感光体ドラム110の外周面を一様に帯電させる。発光装置10は、感光体ドラム110の帯電させられた像形成面(外周面)に静電潜像を書き込む。この発光装置10においては、感光体ドラム110の母線(主走査方向)に沿って複数の発光素子32が配列する。静電潜像の書き込みは、これらの発光素子32から感光体ドラム110に光を照射することにより行う。
現像ユニット161は、4つの現像器163Y,163C,163M,163Kが90°の角間隔をおいて配置されたドラムであり、軸161aを中心にして反時計回りに回転可能である。現像器163Y,163C,163M,163Kは、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、黒のトナーを感光体ドラム110に供給して、静電潜像に現像剤としてのトナーを付着させることにより感光体ドラム110に顕像(すなわち可視像)を形成する。
無端の中間転写ベルト169は、駆動ローラ170a、従動ローラ170b、一次転写ローラ166およびテンションローラに巻回されて、これらのローラの周囲を矢印に示す向きに回転させられる。一次転写ローラ166は、感光体ドラム110から顕像を静電的に吸引することにより、感光体ドラム110と一次転写ローラ166の間を通過する中間転写ベルト169に顕像を転写する。
具体的には、感光体ドラム110の最初の1回転で、発光装置10によりイエロー(Y)像のための静電潜像が書き込まれて現像器163Yにより同色の顕像が形成され、さらに中間転写ベルト169に転写される。また、次の1回転で、発光装置10Aによりシアン(C)像のための静電潜像が書き込まれて現像器163Cにより同色の顕像が形成され、イエローの顕像に重なり合うように中間転写ベルト169に転写される。そして、このようにして感光体ドラム110が4回転する間に、イエロー、シアン、マゼンタ、黒の顕像が中間転写ベルト169に順次に重ね合わせられ、この結果としてフルカラーの顕像が転写ベルト169上に形成される。最終的に画像を形成する対象としてのシートの両面に画像を形成する場合には、中間転写ベルト169に表面と裏面の同色の顕像を転写し、次に中間転写ベルト169に表面と裏面の次の色の顕像を転写する形式で、フルカラーの顕像を中間転写ベルト169上に形成する。
画像形成装置には、シートが通過させられるシート搬送路174が設けられている。シートは、給紙カセット178から、ピックアップローラ179によって1枚ずつ取り出され、搬送ローラによってシート搬送路174を進行させられ、駆動ローラ170aに接した中間転写ベルト169と二次転写ローラ171の間のニップを通過する。二次転写ローラ171は、中間転写ベルト169からフルカラーの顕像を一括して静電的に吸引することにより、シートの片面に顕像を転写する。二次転写ローラ171は、図示しないクラッチにより中間転写ベルト169に接近および離間させられるようになっている。そして、シートにフルカラーの顕像を転写する時に二次転写ローラ171は中間転写ベルト169に当接させられ、中間転写ベルト169に顕像を重ねている間は二次転写ローラ171から離される。
以上のようにして画像が転写されたシートは定着器172に搬送され、定着器172の加熱ローラ172aと加圧ローラ172bの間を通過させられることにより、シート上の顕像が定着する。定着処理後のシートは、排紙ローラ対176に引き込まれて矢印Fの向きに進行する。両面印刷の場合には、シートの大部分が排紙ローラ対176を通過した後、排紙ローラ対176が逆方向に回転させられ、矢印Gで示すように両面印刷用搬送路175に導入される。そして、二次転写ローラ171により顕像がシートの他面に転写され、再び定着器172で定着処理が行われた後、排紙ローラ対176でシートが排出される。
図12および図13に例示した画像形成装置は、OLED素子を発光素子23として採用した光源(露光手段)を利用しているので、レーザ走査光学系を用いた場合よりも装置が小型化される。なお、以上に例示した以外の電子写真方式の画像形成装置にも本発明の発光装置10を採用することができる。例えば、中間転写ベルトを使用せずに感光体ドラムからシートに対して直接的に顕像を転写するタイプの画像形成装置や、モノクロの画像を形成する画像形成装置にも本発明に係る発光装置10を応用することが可能である。
本発明に係る発光装置の用途は感光体の露光に限定されない。例えば、本発明の発光装置は、原稿などの読取対象に光を照射するライン型の光ヘッド(照明装置)としてスキャナなどの画像読取装置に採用される。この種の画像読取装置としては、スキャナ、複写機やファクシミリの読取部分、バーコードリーダ、あるいはQRコード(登録商標)のような二次元画像コードを読む二次元画像コードリーダがある。また、複数の発光素子(特に発光素子)を面状に配列した発光装置は、液晶パネルの背面側に配置されるバックライトユニットとしても採用される。また、複数の単位回路を行列状に配列した発光装置は各種の電子機器の表示装置として採用される。
第1実施形態に係る画像形成装置の部分的な構成を示す斜視図である。 同実施形態に係る発光装置10の電気的な構成を示すブロック図である。 高位側電源線16の位置と、各単位回路U〜Uの駆動トランジスタTswに供給される電源電圧VEL及びゲート電圧VELと、の関係を示す図である。 高位側電源線16の延在方向の中央(電源端子20間の中点)付近の電気的な構成を模式的に示した図である。 各電流源トランジスタに供給される電源電位VELと基準電位VREFとの関係を示す図である。 第2実施形態に係るDA変換器24の概略構成を示す図である。 第3実施形態に係る発光装置10において、高位側電源線16の延在方向の中央(電源端子20間の中点)付近の電気的な構成を模式的に示した図である。 変形例2に係る発光装置10において、高位側電源線16の延在方向の中央(電源端子20間の中点)付近の電気的な構成を模式的に示した図である。 変形例3に係る発光装置10において、高位側電源線16の延在方向の中央(電源端子20間の中点)付近の電気的な構成を模式的に示した図である。 各電流源トランジスタに供給される電源電位VELと基準電位VREFと接地電位VCTとの関係を示す図である。 変形例5に係る発光装置10において、高位側電源線16の延在方向の中央(電源端子20間の中点)付近の電気的な構成を模式的に示した図である。 本発明に係る電子機器の具体例(画像形成装置)を示す斜視図である。 本発明に係る電子機器の具体例(画像形成装置)を示す斜視図である。
符号の説明
10……発光装置、16……高位側電源線、17……低位側電源線、18……基準電位線、20……電源端子、21……電源端子、22……基準電位供給用端子、23……発光素子、24……DA変換器U〜U……単位回路、Tg……電流源トランジスタ、Tr……トランジスタ(スイッチ)、Ts……トランジスタ、S〜S……接続点、G〜G……ゲート接続点、Ids……駆動電流。

Claims (8)

  1. 電源端子を介して電力が供給される高位側電源線に各々が接続される複数の単位回路を備えた発光装置であって、
    前記複数の単位回路の各々は、
    前記高位側電源線から電力の供給を受けて駆動電流を生成する電流源トランジスタと、
    前記電流源トランジスタによって生成される駆動電流に応じた輝度で発光する発光素子と、を備え、
    前記複数の単位回路の各々における電流源トランジスタのゲートは、基準電位線の第1電位供給点と第2電位供給点との間に接続され、
    前記電源端子から前記電流源トランジスタに至る電流経路の抵抗値が大きいほど、前記第1電位供給点から当該電流源トランジスタのゲートに至る電流経路の抵抗値は大きく、
    前記第1電位供給点には基準電位が供給され、前記第2電位供給点には、前記基準電位よりも低い電位が供給されることを特徴とする発光装置。
  2. 前記複数の単位回路の各々は、前記高位側電源線と前記低位側電源線との間に配置され、
    前記第2電位供給点には、前記低位側電源線が接続されることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記第2電位供給点と前記低位側電源線との間には、抵抗体が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記第2電位供給点と前記低位側電源線との間には、前記第2電位供給点と前記低位側電源線との間の電圧を変更するための電圧変更手段が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の発光装置。
  5. 前記電圧変更手段は、前記第2電位供給点と前記低位側電源線との間の電圧を複数ビットの入力データに応じて変更することを特徴とする請求項4に記載の発光装置。
  6. 前記電圧変更手段は、トランジスタで構成され、
    前記トランジスタのゲートへ供給される電圧を制御することによって、前記第2電位供給点と前記低位側電源線との間の電圧を変更することを特徴とする請求項4に記載の発光装置。
  7. 前記基準電位供給配線において、前記第1電位供給点と前記第2電位供給点との間には、前記低位側電源線との接続点が複数設けられ、
    前記各接続点と前記低位側電源線との間の抵抗値は、前記第1電位供給点から前記接続
    点に至る電流経路の抵抗値が大きいほど、前記第1電位供給点の電位と当該接続点の電位との電位差は大きくなるように、個別に設定されていることを特徴とする請求項3から6の何れか1項に記載の発光装置。
  8. 請求項1から7の何れか1項に記載の発光装置を具備する電子機器。
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