JP2009191588A - ウインドレギュレータ駆動用のインナーケーブルの弛み吸収装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】第1インナーケーブルおよび/または第2インナーケーブルに弛みが生じたときに、即座にその弛みを吸収することができ、かつ弛み吸収装置自体をコンパクトに構成できるウインドレギュレータ駆動用のインナーケーブルの弛み吸収装置を提供すること。
【解決手段】第1および第2インナーケーブルの他端に固着された第1移動子が、キャリアプレートに対して前記第1および第2インナーケーブルの軸線方向に移動可能に係止され、かつ第1および第2インナーケーブルのキャリアプレートに対する引き移動を阻止する第2移動子が、キャリアプレートに、第1および第2インナーケーブルの軸線方向に対してほぼ垂直方向に移動し得るように、第1移動子と第2移動子の当接面が傾斜していることを特徴としている。
【選択図】図2
【解決手段】第1および第2インナーケーブルの他端に固着された第1移動子が、キャリアプレートに対して前記第1および第2インナーケーブルの軸線方向に移動可能に係止され、かつ第1および第2インナーケーブルのキャリアプレートに対する引き移動を阻止する第2移動子が、キャリアプレートに、第1および第2インナーケーブルの軸線方向に対してほぼ垂直方向に移動し得るように、第1移動子と第2移動子の当接面が傾斜していることを特徴としている。
【選択図】図2
Description
本発明はウインドレギュレータ駆動用のインナーケーブルの弛み吸収装置(以下、単に「弛み吸収装置」という)に関する。
従来、車両の窓ガラスを開閉するウインドレギュレータWRは、図1に示されるように、ドアDの窓ガラスGの昇降方向に延びるように設けられたガイドレール1と、当該ガイドレール1に沿って、当該ガイドレール1の長手方向に移動可能に支持され、ガラスGが固定されたキャリアプレート2とを備えている。また、電動モータMまたは手動操作にて時計方向および反時計方向の双方向に回転駆動されるドラムDRには、2本のインナーケーブル3a、3bのそれぞれの一端が巻回されている。そして、インナーケーブル3a、3bの他端は、それぞれドラムDRを収容するハウジングHに一端が固定され、他端がガイドレール1の上端または下端に固定されたアウターケーシングOC1、OC2内を通り、ガイドレール1の上端または下端を介してキャリアプレート2に連結されている。電動モータMがキャリアプレート2の上昇側に回転動作すると、ガイドレール1の上端を介してキャリアプレート2に連結されているインナーケーブル3aがドラムDRに巻き取られるとともに、ガイドレール1の下端を介してキャリアプレート2に連結されているインナーケーブル3bがドラムDRから繰り出される。その結果、ガイドレール1に沿ってキャリアプレート2が上昇動作し、窓ガラスGが上昇する。反対に、モータMがキャリアプレート2の下降側に回転動作すると、インナーケーブル3aがドラムDRに巻き取られるとともにインナーケーブル3aがドラムDRから繰り出される。その結果、ガイドレール1に沿ってキャリアプレート2が下降動作し、窓ガラスGが下降する。
ドラムDR等がインナーケーブル3a、3bとの接触により磨耗すると、インナーケーブル3a、3bの長さに対してインナーケーブル3a、3bの配索長さが短くなるため、インナーケーブル3a、3bに弛みが発生する。その結果、窓ガラスGを下降または上昇動作させるためにドラムDRを反時計方向または時計方向に回転させたとき、インナーケーブル3aまたはインナーケーブル3bに弛みがなくなるまではキャリアプレート100が下降または上昇をしないために、ドラムDRの回転動作に対してキャリアプレート2の昇降動作が遅れる状態が発生する。
したがって、例えば、運転者が、上端に位置している窓ガラスGを、少しだけ下降させようとしてスイッチ操作しても、窓ガラスGがスイッチ操作と同時に下降せず、インナーケーブル3a、3bの弛み量に相当する時間だけ遅れて下降動作し、下端に位置している窓ガラスGを上昇側にスイッチ操作したときに、スイッチ動作と同時に窓ガラスGが上昇せず、インナーケーブル3a、3bの弛み量に相当する時間だけ遅れて上昇するため、窓ガラスGの位置を開放または閉鎖のために微調整しようとしても、所望の調整量が得られない。
特許文献1記載のウインドレギュレータでは、2本のインナーケーブルの各他端が、キャリアプレート上に設けられた金属性のケースに係止されていて、当該2本のインナーケーブルには、当該ケース内に設けられたスプリングが伸長することによって張力が付与され、弛みを吸収するようにしている。
しかし、特許文献1記載のウインドレギュレータでは、インナーケーブルの弛みを吸収している状態でも、ドラムの回転時に、ドラムに巻き取られる側のスプリングが圧縮変形するため、インナーケーブルがドラムへある程度巻き取られるまではキャリアプレートが移動しない状態が発生する。従って、特許文献1のウインドレギュレータにおいても、ドラムに巻き取られる側のインナーケーブルに弛みがあるときと同様に、ガラスの位置を微調整する場合に、所望の位置に容易に調整することができないという問題がある。
そこで特許文献2記載のウインドレギュレータでは、かかる問題を解決するために、ガラスをその開閉方向に案内するためのガイドレールと、前記開閉方向に移動可能に前記ガイドレールに案内されるとともに、前記ガラスが固定されるキャリアプレートと、前記ガラスを、前記開閉方向に往復移動させるための電動モータと、前記ガイドレールに対して所定の位置関係に固定され、前記電動モータにて回転駆動されるドラムと、前記ドラムの一方の回転向きの回転に伴ってその一端が固定された状態で他端側がドラムに巻き取られるとともに、前記他端が前記キャリアプレートに連結される第1インナーケーブルと、前記ドラムの他方の回転向きの回転に伴ってその一端が固定された状態で他端側がドラムに巻き取られるとともに、前記他端が前記キャリアプレートに連結される第2インナーケーブルと、前記ガイドレールに設けられ、前記第1インナーケーブルの他端側が前記ドラム側に巻き取られるに伴って前記キャリアプレートが前記開閉方向の一方の向きに移動させるように、該第1インナーケーブルを前記キャリアプレートに案内する第1ガイドローラと、前記ガイドレールに設けられ、前記第2インナーケーブルの他端側が前記ドラム側に巻き取られるに伴って前記キャリアプレートが前記開閉方向の他方の向きに移動するように、該第2インナーケーブルを前記キャリアプレートに案内する第2ガイドローラとを備えたウインドレギュレータ装置において、前記キャリアプレートには、前記第1インナーケーブルまたは第2インナーケーブルの他端を、該第1および第2インナーケーブルに弛みがない状態で固定保持する、前記第1および第2インナーケーブルに対して張力を与えることで第1および第2インナーケーブルの伸びを前記キャリアプレートに取り込むばね部材と、伸びを取り込んだ前記ばね部材の変位によって作動し、伸びが取り込まれた前記第1および第2インナーケーブルの他端を新たな位置で固定保持するラチェット機構が設けられ、前記ばね部材が、前記第1インナーケーブルまたは第2インナーケーブルを挿通させた状態で、外端が前記移動部材に対して固定された圧縮コイルばねであり、前記ラチェット機構は、前記キャリアプレートに対して固定され、前記開閉方向に延びる固定側爪列を備えた固定側ラチェット部材と、前記開閉方向に移動するように前記キャリアプレートに保持され、前記固定側爪列に係止される可動側爪部を備えるとともに、前記圧縮コイルばねに挿通された前記第1インナーケーブルまたは第2インナーケーブルの他端が連結され、前記圧縮コイルばねが圧縮された状態でその内端が当接される可動側ラチェット部材とから構成されている。
しかし、叙上の特許文献2のウインドレギュレータでは、第1インナーケーブルおよび/または第2インナーケーブルに弛みが生じ、可動側爪部が固定側爪部を乗り越えるときに可動側爪部が撓んだりする必要があるためインナーケーブルが弛んだときに即座に弛みを吸収できない。また、ばね部材へインナーケーブルを挿通させているため、キャリアプレートをインナーケーブルの軸方向に大きく形成しなくてはならないという問題がある。
本発明は、かかる従来の問題を解消し、第1インナーケーブルおよび/または第2インナーケーブルに弛みが生じたときに、即座にその弛みを吸収することができ、かつ弛み吸収装置自体をコンパクトに構成できるウインドレギュレータ駆動用のインナーケーブルの弛み吸収装置を提供することを目的とする。
本発明のウインドレギュレータ駆動用のインナーケーブルの弛み吸収装置は、車両のドアにとりつけられた、上下方向に延びるガイドレールと、前記ガイドレールに分離不能かつ摺動可能にガイドされる、窓ガラスが固定されるキャリアプレートと、前記キャリアプレートを、前記ガイドレールに沿って移動させるための電動モータと、該電動モータによって発生した回転トルクが直接またはトルク伝達手段を介して伝達されるドラムと、前記ドラムに一端が巻き付けられ、他端が前記キャリアプレートへ連結される第1および第2インナーケーブルと、前記ガイドレールの端部に取り付けられ、前記第1および/または第2インナーケーブルの配索方向を変更するための配索方向変更手段とからなり、前記第1インナーケーブルが前記キャリアプレートに、当該第1インナーケーブルの押し方向に移動可能かつ引き方向に移動不能に連結され、前記第2インナーケーブルが、前記キャリアプレートに、当該第2インナーケーブルの押し方向に移動可能かつ引き方向に移動不能に連結されたウインドレギュレータ駆動用コントロールケーブルの弛み吸収装置であって、前記第1および第2インナーケーブルの他端に固着された第1移動子が、前記キャリアプレートに対して前記第1および第2インナーケーブルの軸線方向に移動可能に係止され、前記第1および第2インナーケーブルのキャリアプレートに対する引き方向への移動を阻止する第2移動子が、前記キャリアプレートに、前記第1および第2インナーケーブルの軸線方向に対してほぼ垂直方向に移動し得るように、前記第1移動子と第2移動子の当接面が傾斜しており、前記第1移動子と第2移動子の当接面に、前記第2移動子が不可逆的に移動し得るように歯が形成されていることを特徴とするものである。
すなわち、本発明は、第1および第2インナーケーブルの他端に固着された第1移動子が、キャリアプレートに対して前記第1および第2インナーケーブルの軸線方向に移動可能に係止され、かつ第1および第2インナーケーブルのキャリアプレートに対する引き移動を阻止する第2移動子が、キャリアプレートに、第1および第2インナーケーブルの軸線方向に対してほぼ垂直方向に移動し得るように、第1移動子と第2移動子の当接面が傾斜していることを要件としている。
本発明によれば、第1インナーケーブルおよび/または第2インナーケーブルに弛みが生じたときに、第1移動子がインナーケーブルの軸方向へ移動することができるようになり、第2移動子が第1移動子に対してほぼ垂直方向へ移動しながら第1移動子をインナーケーブルの弛みを吸収する方向へ移動させるため、インナーケーブルの軸方向に大きなスペースを取ることなく弛み吸収装置自体をコンパクトに構成することができる。
つぎに、添付図面を参照しながら本実施の形態の弛み吸収装置を以下に詳細に説明ずる。図1は本発明の弛み吸収装置が適用されるウインドレギュレータの概略説明図、図2は本発明の弛み吸収装置が適用されたキャリアプレートの拡大説明図、図3の(a)は図2の弛み吸収装置に設けられる筐体の平面説明図であり、図3の(b)は図2の(a)の筐体のX−X線断面図、図4の(a)は図2の弛み吸収装置に設けられる第1移動子を示す斜視図であり、図4の(b)は図4の(a)の第1移動子の平面説明図、図5の(a)は図2の弛み吸収装置に設けられる第2移動子を示す斜視図であり、図5の(b)は図5の(a)の第2移動子の平面説明図、図6は図2のキャリアプレートに適用された弛み吸収装置の動作説明図である。
本実施の形態の弛み吸収装置20を備えたウインドレギュレータWRは、図1に示すように、車両のドアD内に固定され窓ガラスGの移動方向に延びるガイドレール1と、ガイドレール1上を摺動し、車両の窓ガラスGが固定され前記弛み吸収装置20が設けられたキャリアプレート2と、キャリアプレート2をガイドレール1に沿って上下に摺動させるための電動モータMと、電動モータMによって発生した回転トルクが直接または減速歯車機構など従来より知られた回転トルク伝達手段を介して伝達され、後述する第1、第2インナーケーブルを巻回するドラムDRと、前記ドラムDRを収容するハウジングHと、一端が前記ドラムDRに固定され、ガイドレール1の上端に固定されたガイドプレート、ガイド溝、プーリーなど従来より知られた第1配索方向変更手段10を経て、他端が前記キャリアプレート2に連結される第1インナーケーブル3aと、前記ハウジングHに一端が固定され、他端が前記第1配索方向変更手段10付近に固定される前記第1インナーケーブル3aが挿通される第1アウターケーシングOC1と、一端が前記ドラムDRに前記第1インナーケーブル3aとは逆方向に巻回され、ガイドレール1の下端に固定されたガイドプレート、ガイド溝、プーリーなど従来より知られた第2配索方向変更手段9を経て、他端が前記キャリアプレートに連結される第2インナーケーブル3bと、前記ハウジングHに一端が固定され、他端が前記第2配索方向変更手段9に固定される前記第2インナーケーブル3bが挿通される第2アウターケーシングOC2とからなる。
以下、図2〜図4を参照して弛み吸収装置20の詳細を説明する。
図2に示すように、弛み吸収装置20は接合される部位の素材に応じて溶接、熱溶着、螺着など従来より知られた固着手段により、キャリアプレート2に形成された凹部2aに収容され固着されている。弛み吸収装置20は筐体11、第1インナーケーブル3aおよび第2インナーケーブル3bの端部にそれぞれ固定された第1移動子12a、12bと、第1移動子12a、12bとそれぞれ係合する第2移動子13a、13bと、第2移動子13a、13bをそれぞれ付勢する圧縮コイルスプリング14a、14bとからなる。また、筐体11を覆う蓋体をさらに設けてもよい。
筐体11は、図3a、図3bに示すように、第1インナーケーブル3aおよび第2インナーケーブル3bを導入するためのスリット11a、11aと、第2移動子13a、13bの先端の一部を受け入れるための孔11b、11bと、前記第1移動子12a、12bの上下方向の移動を許容する移動子収容部11cと、第1移動子12a、12bと摺動する左壁面11dと、第2移動子13a、13bと摺動する底面11e、11eと、圧縮コイルスプリング14a、14bと当接する右壁面11f、11fと、前記2移動子13a、13bの圧縮コイルスプリング14a、14bによる付勢に伴う移動をガイドする仕切部11gにより区画ないしは画定された、前記圧縮コイルスプリング14a、14bを収容するスプリング収容部11h、11hと、背面11iからなり、第1インナーケーブル3aおよび第2インナーケーブル3bは前記スリット11aを通って筐体11の移動子収容部11c内に延びている。なお、筐体11はキャリアプレート2に一体で形成してもよい。
次に図4、図5を用いて、第1移動子12a、12bおよび第2移動子13a、13bについて説明するが、第1移動子12aと12b、第2移動子13aと13bは形状が同一のため、第1移動子12bおよび第2移動子13bの説明は省略する。
第1移動子12aは、図4に示すように、第1インナーケーブル3aの端部に亜鉛ダイカスト等により形成されている。第1移動子12aは、断面略四角柱形状を呈しており、筐体11の左壁面11dと摺動する側摺動面T1と、筐体11の背面11iと摺動する背摺動面T2と、第1インナーケーブル3aの軸方向の垂直方向(図4のHL)に対して角度θ1だけ傾斜させた傾斜面T3に形成した複数の歯T4とからなる。複数の歯T4は、歯面T5および歯面T6を交互に形成して構成され、歯面T5はHLに対して鋭角の角度θ2(好ましくは30〜50度)をなし、歯面T6はθ2よりも大きい角度θ3(好ましくは80〜100度)をなしている。
第2移動子13a、13bは図5に示すように、ポリアセタール樹脂等の合成樹脂により成型され、略三角柱形状を呈しており、筐体11の底面11eと摺動する底摺動面T7と、筐体11の背面11iと摺動する背摺動面T8と、後述する圧縮コイルスプリング14aと当接する当接面T9と、第1インナーケーブル3aの軸方向の垂直方向(図5のHL)に対して角度θ4だけ傾斜させた傾斜面T10に形成した複数の歯T11とからなり、傾斜面T10には前記第1インナーケーブル3aを挿通するための切り欠きK1が形成されている。複数の歯T11は、歯面T12および歯面T13を交互に形成して構成され、歯面T12はHLに対して鋭角の角度θ5(好ましくは30〜50度)をなし、歯面T13はθ5よりも大きい角度θ6(好ましくは80〜100度)をなしている。なお、θ1とθ4、θ2とθ5、θ3とθ6はそれぞれ同じ角度とするのが好ましい。
圧縮コイルスプリング14a、14bは従来より知られたものであり、詳細な説明は省略する。
次に第1インナーケーブル3aに弛みが発生したときの弛み吸収装置20の作用を説明するが、第2インナーケーブル3bに弛みが発生したときも同様の作用を奏する。
図6aは筐体11へ第1インナーケーブル3a、第2インナーケーブル3b、第1移動子12a、12b、第2移動子13a、13b、圧縮コイルスプリング14a、14bを組付けた状態であり、第1インナーケーブル3aに弛みが発生していないため、第1移動子12aは下方向へ移動できない。また、第1移動子12aの複数の歯T4と第2移動子13aの複数の歯T11は噛み合っており、圧縮コイルスプリング14aにより第2移動子13bは第1移動子12aを左方向へ付勢しているが、第1移動子12aの側摺動面T1が筐体11の左壁面11dに当接しているため、第1移動子12a、第2移動子13aは左方向に移動できず、その位置を保持する。このとき圧縮コイルスプリング14aにより水平方向左向きの方向の付勢力Fが第1移動子12aに加わっているとすると、付勢力Fは、傾斜面T3方向成分の力Fcosθ1と、傾斜面T3に対して垂直方向成分の力Fsinθ1とに分解することができる。垂直方向成分の力Fsinθ1を鉛直方向成分と水平方向に成分の力に分解すると、常時、第1移動子12aには鉛直方向下向きの力(Fsinθ1・cosθ1)が作用している。
図6bに示すように、第1インナーケーブル3aに弛みが発生すると、第1移動子12aは下方向へ移動できるようになる。すると、第1移動子12aに作用している鉛直方向下向きの力(Fsinθ1・cosθ1)により、第2移動子13aの歯面T12が第1移動子12aの歯面T5と接触したまま第1移動子12aを下方向へ押し下げながら、第2移動子13aが左方向へ移動する。
そして、図6cに示すように、再び第2移動子13aの複数の歯T11と第1移動子12aの複数の歯T4が噛合った状態となり、第1インナーケーブル3aの弛み吸収が完了する。
その後、キャリアプレート2を上昇させるために、第1インナーケーブル3aを上方向へ移動させると、第1移動子12aの歯面T5と、第2移動子13aの歯面T12とが斜面で接触しているため、第1移動子12aの歯面T5が第2移動子13aの歯面T12を介し、圧縮コイルスプリング14aの付勢力に抗して第2移動子13aを右方向へ押し出そうとするが、第1移動子12aの歯面T6と第2移動子13aの歯面T13がHL(図4、図5参照)に対してほぼ垂直に形成されているため、第2移動子13aの右方向への移動が阻止され、第1インナーケーブル3aの移動に対して遅れることなくキャリアプレート2を移動させることができる。
ここでは、第1アウターケーシングOC1、第2アウターケーシングOC2を用いたウインドレギュレータのインナーケーブル弛み取り装置について説明したが、アウターケーシングを用いないウインドレギュレータにも本実施の形態の弛み取り装置を適用できることは言うまでもない。
1 ガイドレール
2 キャリアプレート
2a 凹部
3a 第1インナーケーブル
3b 第2インナーケーブル
9 第2配索方向変更手段
10 第1配索方向変更手段
11 筐体
12a、12b 第1移動子
13a、13a 第2移動子
14a、14b 圧縮コイルスプリング
20 弛み吸収装置
OC1 第1アウターケーシング
OC2 第2アウターケーシング
2 キャリアプレート
2a 凹部
3a 第1インナーケーブル
3b 第2インナーケーブル
9 第2配索方向変更手段
10 第1配索方向変更手段
11 筐体
12a、12b 第1移動子
13a、13a 第2移動子
14a、14b 圧縮コイルスプリング
20 弛み吸収装置
OC1 第1アウターケーシング
OC2 第2アウターケーシング
Claims (4)
- 車両のドアにとりつけられた、上下方向に延びるガイドレールと、前記ガイドレールに分離不能かつ摺動可能にガイドされる、窓ガラスが固定されるキャリアプレートと、前記キャリアプレートを、前記ガイドレールに沿って移動させるための電動モータと、該電動モータによって発生した回転トルクが直接またはトルク伝達手段を介して伝達されるドラムと、前記ドラムに一端が巻き付けられ、他端が前記キャリアプレートへ連結される第1および第2インナーケーブルと、前記ガイドレールの端部に取り付けられ、前記第1および/または第2インナーケーブルの配索方向を変更するための配索方向変更手段とからなり、前記第1インナーケーブルが前記キャリアプレートに、当該第1インナーケーブルの押し方向に移動可能かつ引き方向に移動不能に連結され、前記第2インナーケーブルが、前記キャリアプレートに、当該第2インナーケーブルの押し方向に移動可能かつ引き方向に移動不能に連結されたウインドレギュレータ駆動用コントロールケーブルの弛み吸収装置であって、前記第1および第2インナーケーブルの他端に固着された第1移動子が、前記キャリアプレートに対して前記第1および第2インナーケーブルの軸線方向に移動可能に係止され、前記第1および第2インナーケーブルのキャリアプレートに対する引き方向への移動を阻止する第2移動子が、前記キャリアプレートに、前記第1および第2インナーケーブルの軸線方向に対してほぼ垂直方向に移動し得るように、前記第1移動子と第2移動子の当接面が傾斜しており、前記第1移動子と第2移動子の当接面に、前記第2移動子が不可逆的に移動し得るように歯が形成されていることを特徴とするウインドレギュレータ駆動用のインナーケーブルの弛み吸収装置。
- 前記歯は前記第1および第2インナーケーブルの軸線方向の垂直方向に対し、鋭角の歯面と、鈍角の歯面で形成されている請求項1記載のウインドレギュレータ駆動用のインナーケーブルの弛み吸収装置。
- 前記第1移動子と第2移動子の歯は同形状である請求項1または2記載のウインドレギュレータ駆動用のインナーケーブルの弛み吸収装置。
- 請求項1〜3記載のウインドレギュレータ駆動用のインナーケーブルの弛み吸収装置を備えたウインドレギュレータ。
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