JP2009185928A - 摩擦係合装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】摩擦材の耐久性を向上させることができる摩擦係合装置を提供すること。
【解決手段】第2の環状プレート13の円周方向に沿って延在する外周側摩擦材15および内周側摩擦材16を設けるとともに、外周側摩擦材15および内周側摩擦材16を第1の環状プレート11および第2の環状プレート13を介して押圧する外周側ピストン部材19および内周側ピストン部材20を設け、第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合時と解放時に応じて外周側ピストン部材19および内周側ピストン部材20を使い分けるようにした。
【選択図】図2
【解決手段】第2の環状プレート13の円周方向に沿って延在する外周側摩擦材15および内周側摩擦材16を設けるとともに、外周側摩擦材15および内周側摩擦材16を第1の環状プレート11および第2の環状プレート13を介して押圧する外周側ピストン部材19および内周側ピストン部材20を設け、第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合時と解放時に応じて外周側ピストン部材19および内周側ピストン部材20を使い分けるようにした。
【選択図】図2
Description
本発明は、摩擦係合装置に関し、特に、自動変速機等に設けられ、複数の環状プレートの係合および解放を行うことにより変速を行う摩擦係合装置に関する。
一般に、自動車等の車両に搭載される自動変速機には、自動変速機の動力伝達経路を変更するため、摩擦係合装置が備えられているものがある。このような摩擦係合装置は、例えば、油圧制御装置から供給される油圧に基づきピストンを駆動制御することにより、複数の環状プレートの係合および解放を行うことで、クラッチ装置やブレーキ装置の係合および解放を行うようになっている。
従来のこの種の摩擦係合装置としては、例えば、クラッチドラムの内周面に設けられた第1の環状プレートと、遊星歯車装置のサンギヤの外周面に設けられ、両面に摩擦材が貼付された第2の環状プレートと、第1の環状プレートまたは第2の環状プレートを押圧するピストンとを備えており、ピストンにより第1の環状プレートまたは第2の環状プレートを押圧して摩擦材を介して第1の環状プレートおよび第2の環状プレートを係合することにより、サンギヤからクラッチドラムにエンジンの動力を伝達し、ピストンの押圧を解除することにより、第1の環状プレートおよび第2の環状プレートの係合を解放してサンギヤからクラッチドラムにエンジンの動力を伝達するの停止するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、このような構成を有する摩擦係合装置に使用される摩擦材にあっては、第1の環状プレートおよび第2の環状プレートの係合時と解放時とでそれぞれ有利な摩擦特性がある。
ところで、このような構成を有する摩擦係合装置に使用される摩擦材にあっては、第1の環状プレートおよび第2の環状プレートの係合時と解放時とでそれぞれ有利な摩擦特性がある。
具体的には、第1の環状プレートおよび第2の環状プレートの係合時の摩擦材の摩擦特性は、図11のように示される。図11において、一点鎖線で示す差回転は、第1の環状プレートおよび第2の環状プレートの回転速度の差、破線で示すトルクは、第1の環状プレートおよび第2の環状プレートの係合時の面圧であり、第1の環状プレートおよび第2の環状プレートの係合過程における初期係合の摩擦係数を初期動摩擦係数(μi)、係合中期の摩擦係数を中期動摩擦係数(μd)、係合終期の摩擦係数を最終動摩擦係数(μo)とすると、初期係合から係合終期直前までの摩擦材の動摩擦係数を最適な線図となるようにする必要がある。
ここで、第1の環状プレートと第2の環状プレートの係合時において、最終動摩擦係数(μo)が低いと、変速時間が長くなり、最終動摩擦係数(μo)が高いと、トルク変動が大きくなって変速ショックが大きくなってしまい、さらに、中期動摩擦係数(μd)が低いと(図11の破線aで示す)、図12に示すようにトルク抜けが生じて変速時間が長くなるとともに、耐久性が悪化してしまうという不具合が発生してしまうことがあり、係合時の摩擦材の摩擦係数を最適なものに設定する必要がある。
一方、第2の環状プレートおよび第1の環状プレートの解放時には、トルク抜けが生じないように安定した摩擦特性が必要となっている。
特開2007−2991号公報
しかしながら、このような従来の摩擦係合装置にあっては、ピストンが常に第1の環状プレートまたは第2の環状プレートを介して摩擦材の特定部分、例えば、放射方向内周側や放射方向外周側を押圧するようになっているため、摩擦材の放射方向内周側や放射方向外周側に熱負荷が集中してしまい、摩擦材の摩耗や焼けが発生してしまい、摩擦材の耐久性が悪化してしまうおそれがある。
仮に、ピストンによって第1の環状プレートまたは第2の環状プレートを介して摩擦材の中心を押圧したり、摩擦材の広い部分を押圧した場合でも、第1の環状プレートや第2の環状プレートの剛性等によって摩擦材の放射方向内周側や放射方向外周側に熱負荷が集中してしまい、摩擦材の摩耗や焼けを十分に抑制することができないおそれがある。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、摩擦材の耐久性を向上させることができる摩擦係合装置を提供することを目的とする。
本発明に係る摩擦係合装置は、上記目的を達成するため、(1)第1の支持部材の内周面に設けられ、前記第1の支持部材の軸線方向に配置された複数の第1の環状プレートと、前記第1の支持部材の内部に位置する第2の支持部材の外周面に設けられ、前記第1の環状プレートの間に交互に介装されるように前記第2の支持部材の軸線方向に配置された複数の第2の環状プレートと、前記第1の環状プレートと前記第2の環状プレートの係合および解放を行う係合解放手段と、前記第1の環状プレートまたは前記第2の環状プレートの両面に設けられた摩擦材とを備えた摩擦係合装置において、前記摩擦材が、前記第1の環状プレートまたは前記第2の環状プレートの円周方向に沿って延在する外周側摩擦材と、前記外周側摩擦材に対して放射方向内方に位置して前記第1の環状プレートまたは前記第2の環状プレートの円周方向に沿って延在する内周側摩擦材とを含んで構成され、前記係合解放手段が、前記外周側摩擦材を介して第1の環状プレートおよび第2の環状プレートが係合するように前記第1の環状プレートおよび前記第2の環状プレートの放射方向外方を押圧する外周側ピストン部材と、前記内周側摩擦材を介して第1の環状プレートおよび第2の環状プレートが係合するように前記第1の環状プレートおよび前記第2の環状プレートの放射方向内方を押圧する内周側ピストン部材とを含んで構成されている。
この構成により、第1の環状プレートまたは第2の環状プレートの円周方向に沿って延在する外周側摩擦材および内周側摩擦材を設けるとともに、外周側摩擦材および内周側摩擦材を第1の環状プレートおよび第2の環状プレートを介して押圧する外周側ピストン部材および内周側ピストン部材を設けたので、第1の環状プレートおよび第2の環状プレートの係合時と解放時に応じて外周側ピストン部材および内周側ピストン部材を使い分けるようにすれば、第1の環状プレートと第2の環状プレートの係合時と解放時とで外周側摩擦材および内周側摩擦材に加わる熱負荷を分散させることができる。この結果、摩擦材の摩耗や焼けが発生するのを抑制することができ、摩擦材の耐久性を向上させることができる。
上記(1)に記載の摩擦係合装置において、(2)前記内周側摩擦材および前記外周側摩擦材の摩擦特性を異ならせたものから構成されている。
この構成により、例えば、外周側摩擦材および内周側摩擦材を第1の環状プレートと第2の環状プレートの係合特性と解放特性に合わせた摩擦特性に設定し、第1の環状プレートおよび第2の環状プレートの係合時に外周側ピストン部材によって外周側摩擦材を押圧し、第1の環状プレートおよび第2の環状プレートの解放時に内周側ピストン部材によって第1の環状プレートおよび第2の環状プレートの係合を解放するようにすれば、第1の環状プレートと第2の環状プレートの係合時と解放時とに応じた最適な係合特性および解放特性を得ることができる。
上記(1)または(2)に記載の摩擦係合装置において、(3)前記係合解放手段は、前記第1の環状プレートおよび前記第2の環状プレートの係合時と解放時とにおいて、前記外周側ピストン部材および前記内周側ピストン部材を使い分けるものから構成されている。
この構成により、第1の環状プレートおよび第2の環状プレートの係合時と解放時に応じて外周側ピストン部材および内周側ピストン部材を使い分けるので、第1の環状プレートと第2の環状プレートの係合時と解放時とで外周側摩擦材および内周側摩擦材に加わる熱負荷を分散させることができ、摩擦材の摩耗や焼けが発生するのを抑制して、摩擦材の耐久性を向上させることができる。
また、内周側摩擦材および外周側摩擦材の摩擦特性を異ならせ、第1の環状プレートおよび第2の環状プレートの係合時と解放時に応じて外周側ピストン部材および内周側ピストン部材を使い分けるので、第1の環状プレートと第2の環状プレートの係合時と解放時とに応じた最適な係合特性および解放特性を得ることができる。
上記(1)ないし(3)に記載の摩擦係合装置において、(4)前記係合解放手段は、前記外周側ピストン部材および前記内周側ピストン部材をそれぞれ摺動自在に収納する外周側シリンダ室および内周側シリンダ室と、作動油供給手段からの作動油を前記外周側シリンダ室および前記内周側シリンダ室にそれぞれ供給する外周側通路および内周側通路とを有し、前記外周側通路および内周側通路の断面積が異なるものから構成されている。
この構成により、外周側シリンダ室および内周側シリンダ室にそれぞれ連通する外周側通路および内周側通路の断面積を異ならせたので、第1の環状プレートおよび第2の環状プレートの係合時には、例えば、内周側シリンダ室に対して外周側シリンダ室に供給される作動油量が多くなる。
このため、内周側ピストン部材よりも外周側ピストン部材の立ち上がりを早くして、内周側摩擦材を介して第1の環状プレートおよび第2の環状プレートを係合する前に外周側摩擦材を利用して第1の環状プレートおよび第2の環状プレートを係合することができる。
このため、内周側ピストン部材よりも外周側ピストン部材の立ち上がりを早くして、内周側摩擦材を介して第1の環状プレートおよび第2の環状プレートを係合する前に外周側摩擦材を利用して第1の環状プレートおよび第2の環状プレートを係合することができる。
また、第1の環状プレートおよび第2の環状プレートの解放時には、内周側シリンダ室に対して外周側シリンダ室から排出される作動油量を多くすることができるため、外周側ピストン部材によって外周側摩擦材を押圧するのを直ちに解除し、内周側摩擦材を利用して第1の環状プレートおよび第2の環状プレートの係合を解除することができる。
この結果、第1の環状プレートと第2の環状プレートの係合時と解放時とに応じた最適な係合特性および解放特性を得ることができるとともに、第1の環状プレートと第2の環状プレートの係合時と解放時とで外周側摩擦材および内周側摩擦材に加わる熱負荷を分散させることができ、摩擦材の摩耗や焼けが発生するのを抑制して、摩擦材の耐久性を向上させることができる。
本発明によれば、摩擦材の耐久性を向上させることができる摩擦係合装置を提供することができる。
以下、本発明に係る摩擦係合装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図7は、本発明に係る摩擦係合装置の第1の実施の形態を示す図である。
(第1の実施の形態)
図1〜図7は、本発明に係る摩擦係合装置の第1の実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、自動変速機1は軸心Cに対して対称に構成されており、軸心Cよりも下側と後段部とが省略されている。
図1において、自動変速機1は軸心Cに対して対称に構成されており、軸心Cよりも下側と後段部とが省略されている。
自動変速機1は、図示しないエンジンと駆動輪との間に搭載されており、エンジンの出力を駆動輪に伝達するようになっている。自動変速機1内に配置されるロックアップクラッチ2付のトルクコンバータ3は、エンジンから伝達されるクランクシャフトの回転を流体を介して自動変速機1のインプットシャフト4に伝達するようになっている。
また、自動変速機1には遊星歯車装置5が設けられており、この遊星歯車装置5は、シングルピニオン型であって、サンギヤS、遊星歯車P、遊星歯車Pを自転および公転可能に支持するキャリヤCAおよび遊星歯車Pを介してサンギヤSに噛み合うリングギヤRを備えている。
遊星歯車装置5は、例えば、サンギヤSはインプットシャフト4に連結されて遊星歯車装置5の入力部材として機能し、キャリヤCAはブレーキ装置6に連結され、選択的に回転停止させられるとともに、遊星歯車装置5の出力部材として機能し、リングギヤRは、図示しないブレーキ装置に連結されることにより選択的に回転停止させられるようになっている。
摩擦係合装置を構成するブレーキ装置6は、遊星歯車装置5の径方向外側に配置されており、ハブ7、摩擦係合要素8、係合解放手段9およびハウジングケース10によって主に構成されている油圧式摩擦係合装置である。
図2に示すように、摩擦係合要素8は、複数の第1の環状プレート11を備えており、この第1の環状プレート11は、非回転部材であるハウジングケース10(第1の支持部材)の筒部10aの内周面に設けられているスプライン溝12に軸心方向に移動可能にスプライン嵌合されている。また、ハブ7は、ハウジングケース10の内部に位置しており、遊星歯車装置5のキャリヤCAに接続されている。
また、摩擦係合要素8は、複数の第2の環状プレート13を備えており、この第2の環状プレート13は、ハブ7の外周面に形成されたスプライン溝7aにスプライン嵌合され、ハブ7の軸心方向に移動可能、かつ相対回転不能になっている。
なお、第1の環状プレート11は、ハウジングケース10にスプライン嵌合されているため、ハウジングケース10に対して相対回転不能となっている。
なお、第1の環状プレート11は、ハウジングケース10にスプライン嵌合されているため、ハウジングケース10に対して相対回転不能となっている。
また、第2の環状プレート13は、第1の環状プレート11の間に交互に介装されるようにハブ7の軸線方向に配置されており、第2の環状プレート13の両面には、摩擦材14が設けられている。
この摩擦材14は、図2、図3に示すように、外周側摩擦材15および内周側摩擦材16に分割されている。外周側摩擦材15は、第2の環状プレート13の円周方向に沿って延在しており、内周側摩擦材16は、外周側摩擦材15に対して放射方向内方に位置して第2の環状プレート13の円周方向に沿って延在している。
なお、本実施の形態の外周側摩擦材15および内周側摩擦材16は、第2の環状プレート13の円周方向に沿って連続して延在しているが、断続的に延在するように第2の環状プレート13に複数に分割して設けてもよい。
なお、本実施の形態の外周側摩擦材15および内周側摩擦材16は、第2の環状プレート13の円周方向に沿って連続して延在しているが、断続的に延在するように第2の環状プレート13に複数に分割して設けてもよい。
この外周側摩擦材15および内周側摩擦材16は、例えば、繊維基材にフェノール樹脂やエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させて製造されており、摩擦特性を調整するために、摩擦特性の調整材として珪藻土、カシューダストなどが配合されている。そして、外周側摩擦材15および内周側摩擦材16は、それぞれ摩擦特性の調整材の配合を調整することにより、異なる摩擦特性を有している。
また、係合解放手段9は、図2に示すように、ハウジングケース10に形成された外周側シリンダ室17および内周側シリンダ室18と、外周側シリンダ室17および内周側シリンダ室18に摺動自在に設けられた外周側ピストン部材19および内周側ピストン部材20と、一端部が外周側ピストン部材19および内周側ピストン部材20に当接するとともに、他端部が環状プレート21に当接し、外周側ピストン部材19および内周側ピストン部材20を摩擦係合要素8から離隔する方向に付勢するスプリング22a、22bと、ハウジングケース10に形成され、作動油供給手段からの作動油を外周側シリンダ室17および内周側シリンダ室18にそれぞれ供給する外周側通路23および内周側通路24とを含んで構成されている。
図4は、作動油供給手段を模式的に示す図である。図4において、作動油供給手段は、オイルパン25に貯留された作動油を供給通路26、27に供給するオイルポンプ28と、供給通路26から外周側通路23を介して外周側シリンダ室17に作動油を供給する供給位置および外周側シリンダ室17から外周側通路23を介して排出される作動油を排出通路26aからオイルパン25に排出する排出位置の間で作動される外周側ソレノイド29と、供給通路27から内周側通路24を介して内周側シリンダ室18に作動油を供給する供給位置および内周側シリンダ室18から内周側通路24を介して排出される作動油を排出通路27aからオイルパン25に排出する排出位置の間で作動される内周側ソレノイド30とを含んで構成されている。
この係合解放手段9は、外周側シリンダ室17および内周側シリンダ室18に作動油を供給すると、外周側ピストン部材19および内周側ピストン部材20がスプリング22a、22bの付勢力に抗して第1の環状プレート11を押圧し、第1の環状プレート11が摩擦材14を介して第2の環状プレート13に係合することにより、ハブ7をハウジングケース10に係合して自動変速機1を変速する。
一方、外周側シリンダ室17および内周側シリンダ室18から作動油を排出すると、外周側ピストン部材19および内周側ピストン部材20がスプリング22a、22bに付勢されて第1の環状プレート11の押圧を解除し、第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合を解除することにより、ハブ7とハウジングケース10との係合を解放して自動変速機1を変速するようになっている。
一方、外周側シリンダ室17および内周側シリンダ室18から作動油を排出すると、外周側ピストン部材19および内周側ピストン部材20がスプリング22a、22bに付勢されて第1の環状プレート11の押圧を解除し、第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合を解除することにより、ハブ7とハウジングケース10との係合を解放して自動変速機1を変速するようになっている。
なお、公知のように自動変速機1は、クラッチ装置を構成する図示しない摩擦係合要素を備えており、ブレーキ装置6とクラッチ装置をそれぞれ係合および解放することにより、多段変速を行うようになっている。
また、図示しないがクラッチ装置の摩擦係合要素も本実施の形態と同様に2つの摩擦材と2つのピストン部材から構成されている。この場合には、例えば、第1の支持部材がクラッチドラム等から構成され、第2の支持部材が遊星歯車装置のサンギヤ等から構成される。
また、図示しないがクラッチ装置の摩擦係合要素も本実施の形態と同様に2つの摩擦材と2つのピストン部材から構成されている。この場合には、例えば、第1の支持部材がクラッチドラム等から構成され、第2の支持部材が遊星歯車装置のサンギヤ等から構成される。
また、筒部10aの内周面にはスナップリング31が嵌合されており、このスナップリング31は、図2中、左端の第1の環状プレート11に当接することにより、摩擦係合要素8がハブ7の軸方向左方に移動するのを規制するとともに、外周側ピストン部材19および内周側ピストン部材20によって第1の環状プレート11および第2の環状プレート13を係合したときの係合力(係合トルク)を増大させるようになっている。
一方、外周側ソレノイド29および内周側ソレノイド30は、コントローラ32によって駆動されるようになっており、コントローラ32は、第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合時に、外周側ソレノイド29に指令信号を送信して外周側ソレノイド29を供給位置に制御することにより、外周側ピストン部材19により外周側摩擦材15部分の第1の環状プレート11、すなわち、第1の環状プレート11の放射方向外方を押圧する。
そして、所定時間経過後に内周側ソレノイド30に指令信号を送信して内周側ソレノイド30を供給位置に制御することにより、内周側ピストン部材20により内周側摩擦材16部分の第1の環状プレート11、すなわち、第1の環状プレートの放射方向内方を押圧して第1の環状プレート11および第2の環状プレート13を係合するようになっている。
そして、所定時間経過後に内周側ソレノイド30に指令信号を送信して内周側ソレノイド30を供給位置に制御することにより、内周側ピストン部材20により内周側摩擦材16部分の第1の環状プレート11、すなわち、第1の環状プレートの放射方向内方を押圧して第1の環状プレート11および第2の環状プレート13を係合するようになっている。
また、コントローラ32は、第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の解放時に、外周側ソレノイド29に指令信号を送信して外周側ソレノイド29を排出位置に制御することにより、外周側ピストン部材19により外周側摩擦材15部分の第1の環状プレート11を押圧するのを解除するとともに、内周側ソレノイド30に指令信号を送信して内周側ソレノイド30を排出位置に制御し、内周側シリンダ室18から排出される作動油量を調整することにより、内周側ピストン部材20により内周側摩擦材16部分の第1の環状プレート11を押圧するのを徐々に解除して第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合を解放するようになっている。
すなわち、本実施の形態では、第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合時と解放時とにおいて、外周側ピストン部材19および内周側ピストン部材20を使い分けるようにしている。
次に、作用を説明する。
本実施の形態では、外周側摩擦材15の摩擦特性を第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合時に応じた最適な係合特性を得られるような摩擦特性に設定し、内周側摩擦材16の摩擦特性を第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の解放時に応じた最適な係合特性を得られるような摩擦特性に設定している。
本実施の形態では、外周側摩擦材15の摩擦特性を第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合時に応じた最適な係合特性を得られるような摩擦特性に設定し、内周側摩擦材16の摩擦特性を第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の解放時に応じた最適な係合特性を得られるような摩擦特性に設定している。
このようにしたのは、図11に示すように、第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合過程における初期係合の初期動摩擦係数(μi)、係合中期の中期動摩擦係数(μd)、係合終期の最終動摩擦係数(μo)を初期係合から係合終期直前までの摩擦材の動摩擦係数を最適な線図となるようにする必要があるからである。
具体的には、第1の環状プレート11と第2の環状プレート13の係合時において、最終動摩擦係数(μo)が低いと、変速時間が長くなり、最終動摩擦係数(μo)が高いと、トルク変動が大きくなって変速ショックが大きくなってしまい、さらに、中期動摩擦係数(μd)が低いと(図11の破線aで示す)、図12に示すようにトルク抜けが生じて変速時間が長くなるとともに、耐久性が悪化してしまうという不具合が発生してしまうことがあるため、外周側摩擦材15の摩擦特性は、図11に示す動摩擦係数を満足するような摩擦特性に設定する必要があり、本実施の形態の外周側摩擦材15は、係合特性を満足するための摩擦特性となるように製造されている。
一方、第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の解放時には、トルク抜けが生じないように安定した摩擦特性が必要となっているため、本実施の形態の内周側摩擦材16は、解放特性を満足するための摩擦特性となるように製造されている。
まず、第1の環状プレート11と第2の環状プレート13の係合時において、コントローラ32は、図5に示す指令信号を外周側ソレノイド29および内周側ソレノイド30に出力して油圧制御を行う。
図5は、外周側ソレノイド29に出力される油圧指令信号と内周側ソレノイド30に出力される油圧指令信号とを示すものであり、横軸が時間を示し、縦軸が油圧値を示している。
第1の環状プレート11と第2の環状プレート13の係合時には、コントローラ32は、外周側ソレノイド29に油圧指令信号を出力する。このとき、外周側ソレノイド29が供給位置に作動するため、オイルポンプ28により供給される作動油が供給通路26から外周側通路23を介して外周側シリンダ室17に供給される。
作動油が外周側シリンダ室17に供給されると、外周側ピストン部材19がスプリング22aの付勢力に抗して第1の環状プレート11を押圧し、第1の環状プレート11が外周側摩擦材15を介して第2の環状プレート13に係合する。
コントローラ32は、図5に示すように、外周側シリンダ室17に供給される作動油量を制御することにより、外周側ピストン部材19によって外周側摩擦材15を介して第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合を行う。
第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合が完了すると、コントローラ32は、内周側ソレノイド30に油圧指令信号を出力する。このとき、内周側ソレノイド30が供給位置に作動するため、オイルポンプ28により供給される作動油が供給通路27から内周側通路24を介して内周側シリンダ室18に供給される。
作動油が内周側シリンダ室18に供給されると、内周側ピストン部材20がスプリング22bの付勢力に抗して第1の環状プレート11を押圧し、第1の環状プレート11が内周側摩擦材16を介して第2の環状プレート13に係合する。この後、外周側ソレノイド29および内周側ソレノイド30を供給位置に維持することにより、第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合トルクを確保する。
一方、第1の環状プレート11と第2の環状プレート13の係合の解放時において、コントローラ32は、図6に示す指令信号を外周側ソレノイド29および内周側ソレノイド30に出力して油圧制御を行う。図6は、外周側ソレノイド29に出力される油圧指令信号と内周側ソレノイド30に出力される油圧指令信号とを示すものであり、横軸が時間を示し、縦軸が油圧値を示している。
第1の環状プレート11と第2の環状プレート13の係合の解放時には、コントローラ32は、外周側ソレノイド29に油圧指令信号を出力する。このとき、外周側ソレノイド29が直ちに排出位置に作動するため、外周側シリンダ室17から外周側通路23および排出通路26aを介してオイルパン25に作動油が排出される。
作動油が外周側シリンダ室17から排出されると、外周側ピストン部材19がスプリング22aに付勢されて第1の環状プレート11から離隔して外周側摩擦材15に対向する第1の環状プレート11の押圧を直ちに解除する。
次いで、コントローラ32は、内周側ソレノイド30に油圧指令信号を出力する。このとき、内周側ソレノイド30が排出位置に作動するため、内周側シリンダ室18内の作動油が内周側通路24および排出通路27aを介してオイルパン25に排出される。
内周側シリンダ室18から作動油が排出されると、内周側ピストン部材20がスプリング22bに付勢されて第1の環状プレート11の押圧を解除し、第1の環状プレート11が内周側摩擦材16を介して第2の環状プレート13の係合を解放する。
このとき、図6に示すように、内周側シリンダ室18から排出される作動油量を制御することにより、内周側ピストン部材20によって内周側摩擦材16を介して第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合を解放する。
このように本実施の形態では、第2の環状プレート13の円周方向に沿って延在する外周側摩擦材15および内周側摩擦材16を設けるとともに、外周側摩擦材15および内周側摩擦材16を第1の環状プレート11および第2の環状プレート13を介して押圧する外周側ピストン部材19および内周側ピストン部材20を設け、第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合時と解放時に応じて外周側ピストン部材19および内周側ピストン部材20を使い分けるようにしたので、第1の環状プレート11と第2の環状プレート13の係合時と解放時とで外周側摩擦材15および内周側摩擦材16に加わる熱負荷を分散させることができる。この結果、摩擦材14の摩耗や焼けが発生するのを抑制することができ、摩擦材14の耐久性を向上させることができる。
図7は、外周側ピストン部材19および内周側ピストン部材20を使用して第1の環状プレート11および第2の環状プレート13を係合および解放させるときの外周側摩擦材15に加わる熱負荷Aと内周側摩擦材16に加わる熱負荷Bとを示すものであり、本実施の形態では、第1の環状プレート11と第2の環状プレート13の係合時と解放時とで外周側摩擦材15および内周側摩擦材16に加わる熱負荷を分散させることができる。
また、本実施の形態では、外周側摩擦材15および内周側摩擦材16の摩擦特性を異ならせるようにしたので、外周側摩擦材15および内周側摩擦材16を第1の環状プレート11と第2の環状プレート13の係合特性と解放特性に合わせた摩擦特性に設定し、第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合時に外周側ピストン部材19によって外周側摩擦材15を押圧し、第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の解放時に内周側ピストン部材20によって第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合を解放することで、第1の環状プレート11と第2の環状プレート13の係合時と解放時とに応じた最適な係合特性および解放特性を得ることができる。
(第2の実施の形態)
(第2の実施の形態)
図8〜図10は、本発明に係る摩擦係合装置の第2の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図8は、作動油供給手段の模式図を示す図であり、図8において、作動油供給手段は、供給通路45から外周側通路41を介して外周側シリンダ室17に作動油を供給する供給位置および外周側シリンダ室17から外周側通路41を介して排出される作動油をオイルパン25に排出する排出位置の間で作動されるとともに、供給通路45から内周側通路42を介して内周側シリンダ室18に作動油を供給する供給位置および内周側シリンダ室18から内周側通路42を介して排出される作動油を排出通路45aからオイルパン25に排出する排出位置の間で作動されるソレノイド43を備えている。
図8は、作動油供給手段の模式図を示す図であり、図8において、作動油供給手段は、供給通路45から外周側通路41を介して外周側シリンダ室17に作動油を供給する供給位置および外周側シリンダ室17から外周側通路41を介して排出される作動油をオイルパン25に排出する排出位置の間で作動されるとともに、供給通路45から内周側通路42を介して内周側シリンダ室18に作動油を供給する供給位置および内周側シリンダ室18から内周側通路42を介して排出される作動油を排出通路45aからオイルパン25に排出する排出位置の間で作動されるソレノイド43を備えている。
また、外周側通路41および内周側通路42の経路上にはオリフィス41a、41bが形成されており、オリフィス41aのオリフィス径はφ5mmに設定され、オリフィス42aのオリフィス径はφ2mmに設定されている。すなわち、外周側通路41の断面積は、内周側通路42の断面積よりも大きく形成されており、外周側通路41の管路抵抗は、内周側通路42の管路抵抗よりも小さくなっている。
また、ソレノイド43は、コントローラ44によって駆動されるようになっており、第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合時に供給位置に切換られるとともに、第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の解放時に排出位置に切換られるようになっている。
また、ソレノイド43は、コントローラ44によって駆動されるようになっており、第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合時に供給位置に切換られるとともに、第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の解放時に排出位置に切換られるようになっている。
次に、作用を説明する。
第1の環状プレート11と第2の環状プレート13の係合時において、コントローラ44は、図9に示す指令信号をソレノイド43に出力して油圧制御を行う。図9において、aで示す実線は、ソレノイド43に出力される油圧指令信号を示し、bで示す実線は、油圧指令値に対して外周側シリンダ室17に供給される油圧値の応答性を示し、cで示す破線は、油圧指令値に対して内周側シリンダ室18に供給される油圧値の応答性を示す。また、横軸が時間を示し、縦軸が油圧値を示している。
第1の環状プレート11と第2の環状プレート13の係合時において、コントローラ44は、図9に示す指令信号をソレノイド43に出力して油圧制御を行う。図9において、aで示す実線は、ソレノイド43に出力される油圧指令信号を示し、bで示す実線は、油圧指令値に対して外周側シリンダ室17に供給される油圧値の応答性を示し、cで示す破線は、油圧指令値に対して内周側シリンダ室18に供給される油圧値の応答性を示す。また、横軸が時間を示し、縦軸が油圧値を示している。
まず、第1の環状プレート11と第2の環状プレート13の係合時には、コントローラ44は、ソレノイド43に油圧指令信号を出力する。このとき、ソレノイド43が供給位置に作動するため、オイルポンプ28により供給される作動油が供給通路45から外周側通路41を介して外周側シリンダ室17に供給されるとともに、供給通路45から内周側通路42を介して内周側シリンダ室18に供給される。
このとき、外周側通路41の断面積が内周側通路42の断面積よりも大きいので、図9に示すように、外周側シリンダ室17に供給される作動油量が多くなって外周側ピストン部材19の立ち上がりが早くなる。
作動油が外周側シリンダ室17に供給されると、外周側ピストン部材19がスプリング22aの付勢力に抗して第1の環状プレート11を押圧し、第1の環状プレート11が外周側摩擦材15を介して第2の環状プレート13に係合する。
一方、図9に示すように、外周側摩擦材15を介して第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合が完了するまでの間に内周側シリンダ室18に作動油が供給され、作動油が内周側シリンダ室18に供給されると、内周側ピストン部材20がスプリング22bの付勢力に抗して第1の環状プレート11を押圧し、外周側摩擦材15を介して第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合が完了したときに、第1の環状プレート11が内周側摩擦材16を介して第2の環状プレート13に係合する。この後、ソレノイド43を供給位置に維持することにより、第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合トルクを確保する。
一方、第1の環状プレート11と第2の環状プレート13の係合の解放時において、コントローラ44は、図10に示す指令信号をソレノイド43に出力して油圧制御を行う。図10は、ソレノイド43に出力される油圧指令信号を示すものであり、dで示す実線は、ソレノイド43に出力される油圧指令信号を示し、eで示す実線は、油圧指令値に対して外周側シリンダ室17に供給される油圧値の応答性を示し、fで示す破線は、油圧指令値に対して内周側シリンダ室18に供給される油圧値の応答性を示す。また、横軸が時間を示し、縦軸が油圧値を示している。
第1の環状プレート11と第2の環状プレート13の係合の解放時には、コントローラ44は、ソレノイド43に油圧指令信号を出力する。このとき、ソレノイド43が排出位置に作動するため、外周側シリンダ室17から外周側通路41および排出通路45aを介してオイルパン25に作動油が排出されるとともに、内周側シリンダ室18から内周側通路42および排出通路45aを介してオイルパン25に作動油が排出される。
このとき、外周側通路41の断面積が内周側通路42の断面積よりも大きいので、図10に示すように、外周側シリンダ室17から排出される作動油量が多くなる。作動油が外周側シリンダ室17から排出されると、外周側ピストン部材19がスプリング22aに付勢されて第1の環状プレート11から離隔して外周側摩擦材15に対向する第1の環状プレート11の押圧を直ちに解除する。
一方、図10に示すように、外周側シリンダ室17から作動油が排出された後に、内周側シリンダ室18から作動油が徐々に排出され、この作動油が内周側通路42および排出通路45aを介してオイルパン25に排出される。
内周側シリンダ室18から作動油が排出されると、内周側ピストン部材20がスプリング22bに付勢されて第1の環状プレート11の押圧を解除し、第1の環状プレート11が内周側摩擦材16を介して第2の環状プレート13の係合を解放する。
このように本実施の形態では、外周側シリンダ室17に連通する外周側通路41および内周側シリンダ室18に連通する内周側通路42の断面積を異ならせるようにしたので、第1の環状プレートおよび第2の環状プレートの係合時には、内周側ピストン部材20よりも外周側ピストン部材19の立ち上がりを早くして、内周側摩擦材16を介して第1の環状プレート11および第2の環状プレート13を係合する前に外周側摩擦材15を利用して第1の環状プレート11および第2の環状プレート13を係合することができる。
また、第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合の解放時には、内周側シリンダ室18に対して外周側シリンダ室17から排出される作動油量を多くすることができるため、外周側ピストン部材19によって外周側摩擦材15を押圧するのを直ちに解除し、内周側摩擦材16を利用して第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合を解除することができる。
この結果、第1の環状プレート11と第2の環状プレート13の係合時と解放時とに応じた最適な係合特性および解放特性を得ることができるとともに、第1の環状プレート11と第2の環状プレート13の係合時と解放時とで外周側摩擦材15および内周側摩擦材16に加わる熱負荷を分散させることができ、摩擦材14の摩耗や焼けが発生するのを抑制して、摩擦材14の耐久性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、外周側通路41の断面積を内周側通路42の断面積よりも大きくすることにより、1つのソレノイド43によって第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合時と解放時とにおいて、外周側ピストン部材19および内周側ピストン部材20を使い分けることができるため、作動油供給手段を簡素化して作動油供給手段の製造コストを低減することができる。
なお、上記各実施の形態では、第2の環状プレート13に外周側摩擦材15および内周側摩擦材16を設けているが、第1の環状プレート11に外周側摩擦材15および内周側摩擦材16を設けてもよい。
また、本実施の形態では、第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合時に外周側ピストン部材19を使用し、第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合の解放時に内周側ピストン部材20を使用しているが、第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合時に内周側ピストン部材20を使用し、第1の環状プレート11および第2の環状プレート13の係合の解放時に外周側ピストン部材19を使用してもよい。
また、本実施の形態では、外周側摩擦材15を第1の環状プレート11と第2の環状プレート13の係合特性に合わせた摩擦特性に設定し、内周側摩擦材16を第1の環状プレート11と第2の環状プレート13の解放特性に合わせた摩擦特性に設定しているが、外周側摩擦材15を第1の環状プレート11と第2の環状プレート13の解放特性に合わせた摩擦特性に設定し、内周側摩擦材16を第1の環状プレート11と第2の環状プレート13の係合特性に合わせた摩擦特性に設定してもよい。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上のように、本発明に係る摩擦係合装置は、摩擦材の耐久性を向上させることができるという効果を有し、自動変速機等に設けられ、複数の環状プレートの係合および解放を行うことにより変速を行う摩擦係合装置等として有用である。
6 ブレーキ装置(摩擦係合装置)
7 ハブ(第2の支持部材)
8 摩擦係合要素
9 係合解放手段
10 ハウジングケース(第1の支持部材)
11 第1の環状プレート
13 第2の環状プレート
14 摩擦材
15 外周側摩擦材
16 内周側摩擦材
17 外周側シリンダ室
18 内周側シリンダ室
19 外周側ピストン部材
20 内周側ピストン部材
23、41 外周側通路
24、42 内周側通路
28 オイルポンプ(作動油供給手段)
29 外周側ソレノイド(作動油供給手段)
30 内周側ソレノイド(作動油供給手段)
43 ソレノイド(作動油供給手段)
7 ハブ(第2の支持部材)
8 摩擦係合要素
9 係合解放手段
10 ハウジングケース(第1の支持部材)
11 第1の環状プレート
13 第2の環状プレート
14 摩擦材
15 外周側摩擦材
16 内周側摩擦材
17 外周側シリンダ室
18 内周側シリンダ室
19 外周側ピストン部材
20 内周側ピストン部材
23、41 外周側通路
24、42 内周側通路
28 オイルポンプ(作動油供給手段)
29 外周側ソレノイド(作動油供給手段)
30 内周側ソレノイド(作動油供給手段)
43 ソレノイド(作動油供給手段)
Claims (4)
- 第1の支持部材の内周面に設けられ、前記第1の支持部材の軸線方向に配置された複数の第1の環状プレートと、前記第1の支持部材の内部に位置する第2の支持部材の外周面に設けられ、前記第1の環状プレートの間に交互に介装されるように前記第2の支持部材の軸線方向に配置された複数の第2の環状プレートと、前記第1の環状プレートと前記第2の環状プレートの係合および解放を行う係合解放手段と、前記第1の環状プレートまたは前記第2の環状プレートの両面に設けられた摩擦材とを備えた摩擦係合装置において、
前記摩擦材が、前記第1の環状プレートまたは前記第2の環状プレートの円周方向に沿って延在する外周側摩擦材と、前記外周側摩擦材に対して放射方向内方に位置して前記第1の環状プレートまたは前記第2の環状プレートの円周方向に沿って延在する内周側摩擦材とを含んで構成され、
前記係合解放手段が、前記外周側摩擦材を介して第1の環状プレートおよび第2の環状プレートが係合するように前記第1の環状プレートおよび前記第2の環状プレートの放射方向外方を押圧する外周側ピストン部材と、前記内周側摩擦材を介して第1の環状プレートおよび第2の環状プレートが係合するように前記第1の環状プレートおよび前記第2の環状プレートの放射方向内方を押圧する内周側ピストン部材とを含んで構成されることを特徴とする摩擦係合装置。 - 前記内周側摩擦材および前記外周側摩擦材の摩擦特性を異ならせたことを特徴とする請求項1に記載の摩擦係合装置。
- 前記係合解放手段は、前記第1の環状プレートおよび前記第2の環状プレートの係合時と解放時とにおいて、前記外周側ピストン部材および前記内周側ピストン部材を使い分けることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の摩擦係合装置。
- 前記係合解放手段は、前記外周側ピストン部材および前記内周側ピストン部材をそれぞれ摺動自在に収納する外周側シリンダ室および内周側シリンダ室と、作動油供給手段からの作動油を前記外周側シリンダ室および前記内周側シリンダ室にそれぞれ供給する外周側通路および内周側通路とを有し、
前記外周側通路および内周側通路の断面積が異なることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載の摩擦係合装置。
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|---|---|---|---|
| JP2008027435A JP2009185928A (ja) | 2008-02-07 | 2008-02-07 | 摩擦係合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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- 2008-02-07 JP JP2008027435A patent/JP2009185928A/ja active Pending
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