JP2009182891A - 情報処理装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】視覚的な違和感を生じさせないように、デコードされた画像の表示間隔の時間的均一性を保持したまま、デコード処理を省略する。
【解決手段】ビデオ再生アプリケーションプログラム201は、圧縮符号化された動画像ストリームに含まれる符号化ピクチャをデコードするデコード実行モジュール213と、符号化ピクチャが非参照ピクチャであり、かつ動画像ストリームにおける符号化画像の並びに応じてデコード処理を省略する候補として決定された省略候補ピクチャであると判別された場合に、デコード実行モジュール213によるデコードを省略させるデコード制御モジュール212と、デコード制御モジュール212によりデコードされた画像を出力するか否かを、動画像ストリームにおける符号化画像の並びに応じて決定された省略候補ピクチャとならない符号化ピクチャに対するデコードされたピクチャを選択する周期的な規則に従って決定する出力ピクチャ決定モジュール214とを含む。
【選択図】 図3
【解決手段】ビデオ再生アプリケーションプログラム201は、圧縮符号化された動画像ストリームに含まれる符号化ピクチャをデコードするデコード実行モジュール213と、符号化ピクチャが非参照ピクチャであり、かつ動画像ストリームにおける符号化画像の並びに応じてデコード処理を省略する候補として決定された省略候補ピクチャであると判別された場合に、デコード実行モジュール213によるデコードを省略させるデコード制御モジュール212と、デコード制御モジュール212によりデコードされた画像を出力するか否かを、動画像ストリームにおける符号化画像の並びに応じて決定された省略候補ピクチャとならない符号化ピクチャに対するデコードされたピクチャを選択する周期的な規則に従って決定する出力ピクチャ決定モジュール214とを含む。
【選択図】 図3
Description
本発明は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置および同装置で用いられる動画像データのデコード用のプログラムに関する。
近年、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤやテレビジョン装置のようなオーディオ・ビデオ(AV)機器と同様のAV機能を備えたパーソナルコンピュータが普及し始めている。この種のパーソナルコンピュータでは、圧縮符号化(エンコード)された動画像データをソフトウェアによりデコードするソフトウェアデコーダが用いられている。このソフトウェアデコーダを使用することにより、専用のハードウェアを別途設けることなく、圧縮符号化された動画像データをプロセッサ(CPU)によってデコードすることが可能になる。
また、最近では、次世代の動画像圧縮符号化技術として、H.264/AVC(Advanced Video Coding)規格が注目されている。このH.264/AVC規格は、MPEG2やMPEG4のような従来の圧縮符号化技術よりも高能率の圧縮符号化技術である。このため、H.264/AVC規格に対応するエンコード処理およびデコード処理の各々においては、MPEG2やMPEG4のような従来の圧縮符号化技術よりも多くの処理量が必要とされる。
従って、H.264/AVC規格で圧縮符号化された動画像データをソフトウェアによってデコードするように設計されたパーソナルコンピュータにおいては、システムの負荷が増大すると、デコード処理自体に遅れが生じ、これによってスムーズな動画再生を実行できなくなる危険がある。
例えば特許文献1に記載の情報処理装置では、装置の負荷を検出し、負荷が所定の基準値よりも大きい場合には、動画像ストリームに含まれる符号化画像群の中から他の画像から参照されていない非参照画像を検出し、非参照画像に対するデコード処理をスキップすることでデコード処理に要する負荷を軽減し、動画像ストリームのデコードをスムーズに実行することを可能にしている。
特開2006−101405号公報(段落[0054]など)
特許文献1に記載された情報処理装置では、負荷が所定の基準値よりも大きい場合に、対象画像が非参照画像(ピクチャ)であればデコード処理をスキップしている。この場合、動画ストリームにおいて非参照画像が時間的に均一に並んでいるわけではないため、単に非参照画像についてデコード処理をスキップすると、出力される画像の表示間隔が不均等になってしまう。すなわち、再生される動画像に視覚的な違和感が生じてしまう。
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、視覚的な違和感を生じさせないように、デコードされた画像の表示間隔の時間的均一性を保持したまま、一部の画像に対するデコード処理を省略することが可能な情報処理装置およびプログラムを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明は、圧縮符号化された動画像ストリームに含まれる符号化画像をデコードするデコード実行手段と、前記動画像ストリームにおける符号化画像の出力順で周期的となるように、前記デコード実行手段によりデコードされた画像を出力するピクチャ出力手段と、前記符号化画像が他の画像から参照されていない非参照画像であると共に前記周期上にない、デコード処理を省略する候補とする省略候補画像であると判別される場合に、前記デコード実行手段によるデコードを省略させるデコード制御手段とを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、視覚的な違和感を生じさせないように、デコードされた画像の表示間隔の時間的均一性を保持したまま、一部の画像に対するデコード処理を省略することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の構成について説明する。この情報処理装置は、例えば、ノートブック型パーソナルコンピュータ10として実現されている。
まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の構成について説明する。この情報処理装置は、例えば、ノートブック型パーソナルコンピュータ10として実現されている。
図1はノートブック型パーソナルコンピュータ10のディスプレイユニットを開いた状態における正面図である。本コンピュータ10は、コンピュータ本体11と、ディスプレイユニット12とから構成されている。ディスプレイユニット12にはLCD(Liquid Crystal Display)17から構成される表示装置が組み込まれており、そのLCD17の表示画面はディスプレイユニット12のほぼ中央に位置されている。
ディスプレイユニット12は、コンピュータ本体11に対して開放位置と閉塞位置との間を回動自在に取り付けられている。コンピュータ本体11は薄い箱形の筐体を有しており、その上面にはキーボード13、本コンピュータ1を電源オン/オフするためのパワーボタン14、入力操作パネル15、およびタッチパッド16などが配置されている。
入力操作パネル15は、押されたボタンに対応するイベントを入力する入力装置であり、複数の機能をそれぞれ起動するための複数のボタンを備えている。これらボタン群には、TV起動ボタン15A、DVD(Digital Versatile Disc)起動ボタン15Bも含まれている。TV起動ボタン15Aは、デジタルTV放送番組のような放送番組データの再生及び記録を行うためのTV機能を起動するためのボタンである。TV起動ボタン15Aがユーザによって押下された時、TV機能を実行するためのアプリケーションプログラムが自動的に起動される。DVD起動ボタン15Bは、DVDに記録されたビデオコンテンツを再生するためのボタンである。DVD起動ボタン15Bがユーザによって押下された時、ビデオコンテンツを再生するためのアプリケーションプログラムが自動的に起動される。
次に、図2を参照して、本コンピュータ10のシステム構成について説明する。
本コンピュータ10は、図2に示されているように、CPU111、ノースブリッジ112、主メモリ113、グラフィクスコントローラ114、サウスブリッジ119、BIOS−ROM120、ハードディスクドライブ(HDD)121、光ディスクドライブ(ODD)122、デジタルTV放送チューナ123、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)124、およびネットワークコントローラ125等を備えている。
CPU111は本コンピュータ10の動作を制御するために設けられたプロセッサであり、ハードディスクドライブ(HDD)121から主メモリ113にロードされる、オペレーティングシステム(OS)200、およびビデオ再生アプリケーションプログラム201のような各種アプリケーションプログラムを実行する。
ビデオ再生アプリケーションプログラム201は、圧縮符号化(エンコード)された動画像データをデコードおよび再生するためのソフトウェアである。このビデオ再生アプリケーションプログラム201は、H.264/AVC規格に対応するソフトウェアデコーダである。ビデオ再生アプリケーションプログラム201は、H.264/AVC規格で定義された符号化方式で圧縮符号化されている動画像ストリーム(例えば、デジタルTV放送チューナ123によって受信されたデジタルTV放送番組、光ディスクドライブ(ODD)122から読み出されるHD(High Definition)規格のビデオコンテンツ、など)をデコードするための機能を有している。
また、CPU111は、BIOS−ROM120に格納されたシステムBIOS(Basic Input Output System)も実行する。システムBIOSはハードウェア制御のためのプログラムである。
ノースブリッジ112はCPU111のローカルバスとサウスブリッジ119との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ112には、主メモリ113をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、ノースブリッジ112は、AGP(Accelerated Graphics Port)バスなどを介してグラフィクスコントローラ114との通信を実行する機能も有している。
グラフィクスコントローラ114は本コンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD17を制御する表示コントローラである。このグラフィクスコントローラ114はビデオメモリ(VRAM)114Aに書き込まれた画像データからLCD17に送出すべき表示信号を生成する。
サウスブリッジ119は、LPC(Low Pin Count)バス上の各デバイス、およびPCI(Peripheral Component Interconnect)バス上の各デバイスを制御する。また、サウスブリッジ119は、HDD121、ODD122を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラを内蔵している。さらに、サウスブリッジ119は、デジタルTV放送チューナ123を制御する機能、およびBIOS−ROM120をアクセス制御するための機能も有している。
HDD121は、各種ソフトウェア及びデータを格納する記憶装置である。HDD121には、例えば、デジタルTV放送チューナ123によって受信されたデジタルTV放送番組の動画像ストリーム(H.264/AVC規格で定義された符号化方式で圧縮符号化されている)を記憶させることができる。
光ディスクドライブ(ODD)123は、ビデオコンテンツが格納されたDVDなどの記憶メディアを駆動するためのドライブユニットである。デジタルTV放送チューナ123は、デジタルTV放送番組のような放送番組データを外部から受信するための受信装置である。
エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)124は、電力管理のためのエンベデッドコントローラと、キーボード(KB)13およびタッチパッド16を制御するためのキーボードコントローラとが集積された1チップマイクロコンピュータである。このエンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)124は、ユーザによるパワーボタン14の操作に応じて本コンピュータ10をパワーオン/パワーオフする機能を有している。さらに、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)124は、ユーザによるTV起動ボタン15A、DVD起動ボタン15Bの操作に応じて、本コンピュータ10をパワーオンすることもできる。ネットワークコントローラ125は、例えばインターネットなどの外部ネットワークとの通信を実行する通信装置である。
図3は、ビデオ再生アプリケーションプログラム201の機能構成を示すブロック図である。
ビデオ再生アプリケーションプログラム201は、図3に示すように、負荷検出モジュール211、デコード制御モジュール212、デコード実行モジュール213、および出力ピクチャ決定モジュール214を備えている。
デコード実行モジュール213は、H.264/AVC規格で定義されたデコード処理を実行するデコーダである。負荷検出モジュール211は、コンピュータ10の負荷を検出するモジュールである。この負荷検出モジュール211は、例えば、オペレーティングシステム(OS)200にコンピュータ10の現在の負荷を問い合わせることによって、コンピュータ10の現在の負荷量を検出する。コンピュータ10の負荷量は、例えば、CPU111の使用率に基づいて決定される。
また、コンピュータ10の負荷量は、CPU111の使用率とメモリ113の使用率との組み合わせによって決定することもできる。通常、ソフトウェアデコーダをスムーズに実行するためには、ある一定サイズ以上のメモリが必要である。システムのメモリ使用率が高くなると、OSのページングにより、ソフトウェアデコーダのデコードパフォーマンスは低下する。よって、CPU111の使用率とメモリ113の使用率との組み合わせによってコンピュータ10の負荷量を検出することにより、コンピュータ10の現在の負荷量がソフトウェアデコーダの実行に支障を来す負荷量(高負荷状態)であるかどうかをより精度よく判別することができる。
なお、コンピュータ10の負荷量として、CPU111とメモリ113の使用率以外について検出するようにしても良い。
デコード制御モジュール212は、負荷検出モジュール211によって検出されたコンピュータ10の負荷に応じて、デコード実行モジュール213によって実行されるデコード処理の内容を制御する。
具体的には、デコード制御モジュール212は、コンピュータ10の負荷量が予め決められた基準値以下である場合には、H.264/AVC規格で定義されたデコード処理がCPU111によって実行されるように、デコード実行モジュール213によって実行すべきデコード処理の内容を制御する。一方、コンピュータ10の負荷量が基準値よりも大きい場合には(高負荷状態)、デコード制御モジュール212は、後述するような、H.264/AVC規格で定義されたデコード処理の一部が省略された処理に置換されるように、デコード実行モジュール213によって実行すべきデコード処理の内容を制御する。
ビデオ再生アプリケーションプログラム201によってデコードされた動画像データは、表示ドライバ202を介してグラフィクスコントローラ114のビデオメモリ114Aに順次書き込まれる。これにより、デコードされた動画像データはLCD17に表示される。表示ドライバ202はグラフィクスコントローラ114を制御するためのソフトウェアである。
なお、デコード制御モジュール212は、OS200を通じて、HDD121に記憶された動画像ストリームに対してフレームレートを下げた動画像への変換の指示を入力し、この入力された指示に応じて、動画像ストリームに対してデコード処理の一部が省略または簡略された処理に置換されるようにデコード処理の内容を制御することができる。例えば、デジタルTV放送チューナ123によって受信されたデジタルTV放送番組の動画像ストリームを携帯電話機などの表示機能が低位の情報処理装置において視聴するための動画像ストリームに変換する場合に、ユーザからの指示に応じて実行される。デコード制御モジュール212は、HDD121に記憶された動画像ストリームに対して、デコード処理の一部を省略したデコードを実行することでフレームレートを下げた動画像に変換する。デコード制御モジュール212は、デコードされた動画像を例えばHDD121に記憶させる。このHDD121に記憶された動画像に対してエンコード処理を実行することで、例えば携帯電話機用の動画像ストリームを生成することができる。
次に、図4を参照して、ビデオ再生アプリケーションプログラム201によって実現されるソフトウェアデコーダの機能構成を説明する。
ビデオ再生アプリケーションプログラム201のデコード実行モジュール213は、H.264/AVC規格に対応しており、図示のように、エントロピー復号部301、逆量子化部302、逆DCT部(DCT:Discrete Cosine Transform)303、加算部304、デブロッキングフィルタ部305、フレームメモリ306、動きベクトル予測部307、補間予測部308、重み付き予測部309、イントラ予測部310、およびモード切替スイッチ部311を含む。H.264の直交変換は整数精度であり、従来のDCTとは異なるが、ここではDCTと称することとする。
各画像(ピクチャ)の符号化は、たとえば16x16画素のマクロブロック単位で実行される。各マクロブロックごとに、フレーム内符号化モード(イントラ符号化モード)および動き補償フレーム間予測符号化モード(インター符号化モード)のいずれか一方が選択される。
動き補償フレーム間予測符号化モードにおいては、既に符号化された画像(ピクチャ)からの動きを推定することによって、符号化対象画像に対応する動き補償フレーム間予測信号が定められた形状単位で生成される。そして、符号化対象画像(ピクチャ)から動き補償フレーム間予測信号を引いた予測誤差信号が、直交変換(DCT)、量子化、およびエントロピー符号化によって、符号化される。また、イントラ符号化モードにおいては、符号化対象画像(ピクチャ)から予測信号が生成され、その予測信号が直交変換(DCT)、量子化、およびエントロピー符号化によって、符号化される。
H.264/AVC規格に対応するコーデックは、さらに圧縮率を高めるために、
(1)従来のMPEGよりも高い画素精度(1/4画素精度)の動き補償
(2)フレーム内符号化を効率的に行うためのフレーム内予測
(3)ブロック歪みを低減するためのデブロッキングフィルタ
(4)4x4画素単位の整数DCT
(5)任意の位置の複数の画像(ピクチャ)を参照画像として使用可能なマルチリファレンスフレーム
(6)重み付け予測
等の技術を利用する。
(1)従来のMPEGよりも高い画素精度(1/4画素精度)の動き補償
(2)フレーム内符号化を効率的に行うためのフレーム内予測
(3)ブロック歪みを低減するためのデブロッキングフィルタ
(4)4x4画素単位の整数DCT
(5)任意の位置の複数の画像(ピクチャ)を参照画像として使用可能なマルチリファレンスフレーム
(6)重み付け予測
等の技術を利用する。
以下、図4のソフトウェアデコーダの動作を説明する。
H.264/AVC規格にしたがって圧縮符号化された動画像ストリームは、まず、エントロピー復号部301に入力される。圧縮符号化された動画像ストリームには、符号化された画像情報の他に、動き補償フレーム間予測符号化(インター予測符号化)で用いられた動きベクトル情報、フレーム内予測符号化(イントラ予測符号化)で用いられたフレーム内予測情報、予測モード(インター予測符号化/イントラ予測符号化)を示すモード情報等が含まれている。
デコード処理は、たとえば16x16画素のマクロブロック単位で実行される。エントロピー復号部301は動画像ストリームに対して可変長復号のようなエントロピー復号処理を施して、動画像ストリームから、量子化DCT係数、動きベクトル情報(動きベクトル差分情報)、フレーム内予測情報、およびモード情報を分離する。この場合、例えば、デコード対象画像(ピクチャ)内の各マクロブロックは4x4画素(または8x8画素)のブロック毎にエントロピー復号処理され、各ブロックは4x4(または8x8画素)の量子化DCT係数に変換される。以下では、各ブロックが4x4である場合を想定する。
動きベクトル情報は、動きベクトル予測部307に送られる。フレーム内予測情報は、イントラ予測部310に送られる。モード情報はモード切替スイッチ部311に送られる。
各デコード対象ブロックの4x4の量子化DCT係数は、逆量子化部302による逆量子化処理により4x4のDCT係数(直交変換係数)に変換される。この4x4のDCT係数は、逆DCT部303による逆整数DCT(逆直交変換)処理によって、周波数情報から、4x4の画素値に変換される。この4x4の画素値は、デコード対象ブロックに対応する予測誤差信号である。この予測誤差信号は加算部304に送られ、そこでデコード対象ブロックに対応する予測信号(動き補償フレーム間予測信号またはフレーム内予測信号)が加算され、これによってデコード対象ブロックに対応する4x4の画素値がデコードされる。
イントラ予測モードにおいては、モード切替スイッチ部311によってイントラ予測部310が選択され、これによってイントラ予測部310からのフレーム内予測信号が予測誤差信号に加算される。インター予測モードにおいては、モード切替スイッチ部311によって重み付き予測部309が選択され、これによって、動きベクトル予測部307、補間予測部308、および重み付き予測部309によって得られる動き補償フレーム間予測信号が予測誤差信号に加算される。
このように、デコード対象画像に対応する予測誤差信号に予測信号(動き補償フレーム間予測信号またはフレーム内予測信号)を加算してデコード対象画像をデコードする処理が所定のブロック単位で実行される。
デコードされた各画像(ピクチャ)は、デブロッキングフィルタ部305によってデブロッキングフィルタ処理が施された後に、フレームメモリ306に格納される。このデブロッキングフィルタ部305は、例えば4x4画素のブロック単位で、デコードされた各画像に対してブロックノイズを低減するためのデブロッキングフィルタ処理を施す。このデブロッキングフィルタ処理は、ブロック歪みが参照画像に含まれてしまい、これによってブロック歪みが復号画像に伝搬してしまうことを防止する。デブロッキングフィルタ処理のための処理量は膨大であり、ソフトウェアデコーダの全処理量の50パーセントを占める場合もある。デブロッキングフィルタ処理は、ブロック歪みが生じやすい箇所に対してはより強いフィリタリングが施され、ブロック歪みが生じにくい箇所に対しては弱いフィリタリングが施されるように、適応的に実行される。デブロッキングフィルタ処理はループフィルタ処理によって実現されている。
そして、デブロッキングフィルタ処理された各画像は、フレームメモリ306から出力画像フレーム(または出力画像フィールド)として読み出される。また、動き補償フレーム間予測のための参照画像として使用されるべき各画像(参照画像)は、フレームメモリ306内に一定期間保持される。H.264/AVC規格の動き補償フレーム間予測符号化においては、複数の画像を参照画像として使用することができる。このため、フレームメモリ306は、複数画像分の画像を記憶するための複数個のフレームメモリ部を備えている。
動きベクトル予測部307は、デコード対象ブロックに対応する動きベクトル差分情報に基づいて、動きベクトル情報を生成する。補間予測部308は、デコード対象ブロックに対応する動きベクトル情報に基づいて、参照画像内の、整数精度の画素群および1/4画素精度の予測補間画素群から、動き補償フレーム間予測信号を生成する。1/4画素精度の予測補間画素の生成においては、6タップフィルタ(入力6つ、出力1つ)が用いられる。このため、高周波成分まで考慮した高精度の予測補間処理を実行できるが、その分、動き補償には多くの処理量が必要となる。
重み付け予測部309は、動き補償フレーム間予測信号に対して重み係数を乗じる処理を動き補償ブロック単位で実行することにより、重み付けされた動き補償フレーム間予測信号を生成する。この重み付け予測は、デコード対象画像の明るさを予測する処理である。この重み付け予測処理により、フェード・イン、フェード・アウトのように、明るさが時間の経過と共に変化する画像の画質を向上することができる。しかし、その分、ソフトウェアデコードに必要な処理量は増大する。
イントラ予測部310は、デコード対象画像からその画像内に含まれるデコード対象ブロックのフレーム内予測信号を生成するものである。このイントラ予測部310は、上述のフレーム内予測情報に従ってフレーム内予測処理を実行して、デコード対象ブロックと同一画像内に存在する、当該デコード対象ブロックに近接する既にデコードされた他のブロック内の画素値からフレーム内予測信号を生成する。このフレーム内予測(イントラ予測)は、ブロック間の画素相関を利用して圧縮率を高める技術である。このフレーム内予測においては、フレーム内予測情報に従って、垂直予測(予測モード0)、水平予測(予測モード1)、平均値予測(予測モード3)、平面予測(予測モード4)を含む4種類の予測モードの内の一つが、フレーム内予測ブロック(例えば16x16画素)単位で選択される。平面予測が選択される頻度は他のフレーム内予測モードよりも低いが、平面予測のために必要とされる処理量は、他のどのフレーム内予測モードの処理量よりも多い。
本実施形態においては、コンピュータ10の負荷が増大しても時間制約内に動画像ストリームをリアルタイムにデコードできるようにするために、コンピュータ10の負荷に応じて、図4で説明したデコード処理(以下、通常デコード処理と称する)と、特殊デコード処理とを選択的に実行する。特殊デコード処理は、デコードされた動画像に視覚的な違和感を生じさせないように、デコードされた画像の表示間隔の時間的均一性を保持したまま、符号化された他の画像から参照されていない非参照画像のデコード(図4のエントロピー復号以降の全ての処理))をスキップ(省略)デコード処理である。また、特殊デコード処理は、動画像ストリームのフレームレートを変換する場合に、ビデオ再生アプリケーションプログラム201からの指示に応じて実行することもできる。
以下、図5のフローチャートを参照して、ビデオ再生アプリケーションプログラム201によって実行されるデコード処理の手順を説明する。ここでは、コンピュータ10の負荷に応じてデコード処理を制御する場合について説明する。
ビデオ再生アプリケーションプログラム201(負荷検出モジュール211)は、デコード処理の実行期間中、OS200に対してコンピュータ10の現在の負荷を問い合わせることによってコンピュータ10の現在の負荷を検出する処理を定期的に繰り返し実行する(ステップS101)。このステップS101においては、ビデオ再生アプリケーションプログラム201は、例えば、CPU111の現在の使用率(プロセッサ使用率)と主メモリ113の現在の使用率(メモリ使用率)とをOS200から取得する。
そして、ビデオ再生アプリケーションプログラム201は、コンピュータ10の現在の負荷量が所定の基準値よりも大きいかどうかによって、コンピュータ10が高負荷状態であるかどうかを判別する(ステップS102)。ステップS102においては、例えば、ビデオ再生アプリケーションプログラム201は、現在のプロセッサ使用率が予め決められたプロセッサ基準使用率よりも大きいか否かを判別するとともに、現在のメモリ使用率が予め決められたメモリ基準使用率よりも大きいか否かを判別する。現在のプロセッサ使用率および現在のメモリ使用率のいずれか一方でもそれに対応する基準使用率よりも大きい場合には、ビデオ再生アプリケーションプログラム201は、コンピュータ10が高負荷状態であると判定する。現在のプロセッサ使用率および現在のメモリ使用率の双方がそれらに対応する基準使用率以下ならば、ビデオ再生アプリケーションプログラム201は、コンピュータ10が高負荷状態ではないと判定する。
コンピュータ10が高負荷状態ではないならば(ステップS102のNO)、ビデオ再生アプリケーションプログラム201(デコード制御モジュール212)は、CPU111に実行させるべきデコード処理として上述の通常デコード処理を選択し、これによって図4で説明した一連の処理をCPU111(デコード実行モジュール213)上で実行する(ステップS103)。
通常デコード処理においては、圧縮符号化された動画像ストリームに含まれる符号化画像(ピクチャ)群それぞれのデコードが順次実行される。コンピュータ10が高負荷状態にならない限り、動画像ストリームは通常デコード処理によってデコードされる。
一方、コンピュータ10が高負荷状態であるならば(ステップS102のYES)、ビデオ再生アプリケーションプログラム201は、CPU111に実行させるべきデコード処理として特殊デコード処理を選択し、これによって非参照画像のデコードが省略されたデコード処理をCPU111(デコード実行モジュール213、出力ピクチャ決定モジュール214)上で実行する(ステップS104)。
動画像ストリーム全てのデコードが完了するまで、上述のステップS101〜S104の処理は繰り返し実行される(ステップS105)。他のプログラムの実行が終了されること等によってコンピュータ10の負荷が下がると、デコード処理は、特殊デコード処理から通常デコード処理に再び切り替えられる。
H.264の動画像ストリームのシーケンス構造は、図6のように複数のアクセスユニット(AU)から構成されている。各アクセスユニットは1つの画像に対応している。各アクセスユニットは複数のNAL(Network Abstraction Layer)ユニットから構成されている。各NALユニットは図7に示すようにヘッダ部(NALヘッダ)とデータ部に分かれている。NALヘッダには、図7に示すように、ピクチャがデコード時に参照される参照ピクチャであるか、参照されない非参照ピクチャであるかを示すnal_ref_idcが含まれている。nal_ref_idc=0は、参照ピクチャではないことを示す。
NALユニットは、32種類あり、ヘッダ部を解析することによってその種類を判別することができる。図8は、図6のAUの構造に具体的なNALユニットの種類を当てはめて示した図である。図8中の各ブロックはNALユニットを示しており、例えばPrimary picのブロックには、NALヘッダ、Sliceヘッダ、Sliceデータが含まれている。Sliceヘッダには、スライスの符号化タイプを示すslice_typeが含まれている。slice_typeを参照することで、例えば符号化画像(以下、ピクチャと称する)のスライスタイプがIピクチャ、Bピクチャ、Pピクチャなどの何れであるかを判別できる。
まず、本実施形態における特殊デコード処理との比較のために、単純に非参照ピクチャのデコードをスキップするデコード処理について図9に示すピクチャの並びを参照しながら説明する。
図9(a)は、動画像ストリームに含まれるピクチャのデコード順の並びを示している。ここで、デコード順とは、ビットストリーム内に格納されているピクチャの順番である。図9では、ハッチングを付していないピクチャを非参照ピクチャとして示している。図9(a)に示すように、動画像ストリームでは、非参照ピクチャではないIピクチャとPピクチャが周期3で現れ、IピクチャとPピクチャのそれぞれに2つのBピクチャ(非参照ピクチャ)が続いている。
ここで、単純にIピクチャまたはPピクチャの後に続く最初の非参照ピクチャについてデコード処理を省略するものとする。この場合、図9(b)において、括弧を付したBピクチャについてデコード処理が省略される。図9(b)に示すピクチャの並びを表示順(出力順)に並べ替えると図9(c)に示すようになる。ここで、表示順とは、ピクチャ間参照を行いながらデコードすることで並び替えられた、デコーダ(ビデオ再生アプリケーション)から出力されるピクチャ列の順番を示す。
図9(c)に示す表示順では、括弧が付されたピクチャに対するデコード処理が省略されるため、矢印を付したピクチャが出力される。図9(c)に示すように、表示順のピクチャ列では3枚に1枚のピクチャが抜けることになり、表示間隔が均一になるようにピクチャの省略が行われない。
このように、ピクチャ単位にデコード処理を省略しようとした場合、単純に非参照ピクチャに対するデコード処理を省略すると、デコード時の参照関係を破綻させずにデコード処理を実施することができる。しかし、非参照ピクチャの発生パターンが時間的に均等ではないため、出力されるピクチャの間隔が不均等となり、視覚的に違和感が生じてしまう。
次に、図10に示すフローチャートを参照しながら、本実施形態における特殊デコード処理の具体的な手順を説明する。
本実施形態における特殊デコード処理では、非参照ピクチャのデコードを省略することでデコード処理に要する負荷を軽減しながら、出力されるピクチャの表示間隔を均一にして、再生される動画像について視覚的な違和感が生じないようにする。
本実施形態における特殊デコード処理では、非参照ピクチャのデコードを省略することでデコード処理に要する負荷を軽減しながら、出力されるピクチャの表示間隔を均一にして、再生される動画像について視覚的な違和感が生じないようにする。
まず、特殊デコード処理において、ビデオ再生アプリケーションプログラム201(デコード制御モジュール212)は、動画像ストリームに含まれるシンタックス情報を解析して、対象ピクチャが非参照ピクチャであるか否かを判別する。すなわち、ビデオ再生アプリケーションプログラム201は、NALヘッダをデコードし、NALヘッダに含まれるnal_ref_idcを判別することで(図7参照)、対象ピクチャが非参照ピクチャであるか否かを判別する(ステップS201)。
次に、ビデオ再生アプリケーションプログラム201は、当該対象ピクチャのSliceヘッダのデコードを実行し、Sliceヘッダに含まれるslice_typeを参照することで、対象ピクチャのスライスタイプを判別する(ステップS202)。
ここで、デコード制御モジュール212は、対象ピクチャがデコード処理の省略候補のピクチャとなるかを決定する(ステップS203)。本実施形態における特殊デコード処理では、デコード制御モジュール212は、動画像ストリームにおける符号化画像の並びに応じて決定される規則に従い、省略候補のピクチャとなるかを決定する。本実施例では、例えば図11(d)を参照しながら後述するようにピクチャは周期的に出力されるため、この周期上のピクチャが省略候補のピクチャとならないように定められた規則で省略候補のピクチャが決定される。
図11は、本実施形態における特殊デコード処理を説明するためのピクチャの並びを示す図である。図11(a)は、本実施形態における特殊デコード処理の対象となる動画像ストリームに含まれるピクチャのデコード順の並びを示している(図9(a)と同じ)。動画像ストリームでは、非参照ピクチャではないIピクチャとPピクチャが周期3で現れ、IピクチャとPピクチャのそれぞれに2つのBピクチャ(非参照ピクチャ)が続いている。
図11(a)に示すピクチャの並びの動画像ストリームについては、次のような規則に従い省略候補のピクチャとなるかを決定する。すなわち、非参照ピクチャではないピクチャ(IピクチャまたはPピクチャ)に続く2つのピクチャ(並び順に第1のピクチャと第2のピクチャとする)のうち、非参照ピクチャではないピクチャが現れる毎に第1のピクチャと第2のピクチャを交互に省略候補のピクチャとして決定する。
ここでは、最初の参照ピクチャ(図11(a)では「I01」ピクチャ)に続く第1のピクチャと第2のピクチャについては、第2のピクチャ(「B03」ピクチャ)を選択するものとする。従って、次は第1のピクチャ(「B05」)、その次は第2のピクチャ(「B09」)の順で省略候補のピクチャを決定することになる。
図11(b)には、図11(a)に示す動画像ストリームのピクチャの並びにおいて、前述した規則に従って省略候補として決定されるピクチャに括弧を付して示している。なお、図11(a)に示す動画像ストリームの例では、IピクチャまたはPピクチャに続く2つのBピクチャは何れも非参照ピクチャとしているため、省略候補として決定されるピクチャが全て非参照ピクチャとなっているが、参照ピクチャとなっているBピクチャが省略候補として決定されても良い。
また、デコード制御モジュール212は、特殊デコード処理を開始した最初のIピクチャ(図11(b)では「I01」)を、後述する出力ピクチャ決定モジュール214において出力するピクチャを決定するための基準とするために記憶しておく。
次に、デコード制御モジュール212は、対象ピクチャが省略候補として決定され、かつ非参照ピクチャであるかを判別する(ステップS204)。ここで、対象ピクチャが省略候補であり、かつ非参照ピクチャである場合には(ステップS202のYes)、デコード制御モジュール212は、デコード実行モジュール213による対象ピクチャに対するデコードをスキップさせる。すなわち、この対象ピクチャに対するデコード処理を省略することで負荷を軽減する。
一方、対象ピクチャが省略候補でない場合、あるいは非参照ピクチャでない場合には(ステップS202のNO)、デコード制御モジュール212は、デコード実行モジュール213により当該ピクチャのSliceデータに対するデコードを実行させる(ステップS205)。従って、参照ピクチャが省略候補として決定されたとしても(図11(a)に示す動画像ストリームにおいて参照ピクチャとするBピクチャが含まれていても)、ステップS204における判別により対象ピクチャをデコードの対象とすることができる。
次に、出力ピクチャ決定モジュール214は、対象ピクチャに対する、デコード実行モジュール213によりデコードされたピクチャを出力するか否かを、対象とする動画像ストリームにおける符号化画像の並びに応じて決定された、省略候補とならない符号化ピクチャに対するデコードされたピクチャを、表示順(出力順)で周期的となる規則に従って決定する(ステップS206)。本実施形態において対象としている図11(a)に示す動画像ストリームに対して決められた規則では、動画像ストリームの符号化ピクチャの並びを表示順に替えた並びにおいて、1つおきに符号化ピクチャに対するデコード実行モジュール213によりデコードされたピクチャを出力すると決定する。図11(c)には、動画像ストリームに含まれる符号化ピクチャの並びを表示順に替えた並びを示している。
出力ピクチャ決定モジュール214は、デコード制御モジュール212によって記憶された特殊デコード処理を開始した最初のIピクチャ(図11(b)では「I01」)を基準として、前述した規則に従って出力するピクチャを決定する。ここでは、基準とする「I01」のピクチャを最初に出力するピクチャとして決定する。従って、図11(d)に示すピクチャの並びにおいて「B02」「B03」については出力対象とせず、「I01」に対するデコード実行モジュール213によりデコードされたピクチャを出力するピクチャとして決定して(ステップS206のYes)、最初に出力する(ステップS707)。
出力ピクチャ決定モジュール214は、基準とする「I01」の後は、前述した規則に従って、図11(d)において矢印を付した「I01」から1つおきのピクチャ「B06」「B08」「P07」…を出力対象として決定していく。前述した規則に従って出力対象とするピクチャを決定していくことで、省略候補となっていない符号化ピクチャについてデコード実行モジュール213によりデコードされたピクチャが選択される。
図11(d)に示すように、出力ピクチャ決定モジュール214により出力対象として決定されたピクチャの間隔は均一となっているため、このピクチャにより再生される動画像では視覚的な違和感が生じない。
このようにして、各非参照ピクチャのデコード処理を省略することにより、ソフトウェアデコードに必要な処理量を大幅に低下させて負荷を軽減することができる。このため、ソフトウェアデコードの実行中にたとえ他のプログラムが実行されてコンピュータ10が高負荷状態となっても、動画像データのデコードおよび再生をスムーズに継続して実行することができる。さらに、デコードされて出力されるピクチャの表示間隔を均一にすることができるため、動画像において視覚的な違和感を生じさせない。
なお、前述した説明では、デコード処理の実行期間中にシステムが高負荷状態となった場合に、本実施形態における特殊デコード処理を実行するものとして説明しているが、他の目的のために特殊デコード処理を実行できるようにしても良い。例えば、元の動画像ストリームのフレームレートを下げた動画像ストリームへの変換を実行する場合を想定する。具体的には、例えばデジタルTV放送チューナ123によって受信されたデジタルTV放送番組の動画像ストリームを携帯電話機などの表示機能が低位の情報処理装置において視聴するための動画像ストリームに変換する。
この場合、コンピュータ10は、デジタルTV放送チューナ123によって受信されたデジタルTV放送番組の動画像ストリームをHDD121に記憶させる。ビデオ再生アプリケーションプログラム201は、例えばユーザのキーボード13の所定キーに対する操作によって、HDD121に記憶された動画像ストリームに対してフレームレートを下げた動画像への変換の指示がOS200を介して入力される。ビデオ再生アプリケーションプログラム201は、この指示に応じてHDD121に記憶された動画像ストリームを対象として前述した特殊デコード処理を実行する。コンピュータ10は、ビデオ再生アプリケーションプログラム201によりデコードされたピクチャ(動画像)を例えばHDD121に記憶させる。特殊デコード処理を実行することで、一部のピクチャに対するデコードを省略してデコード処理の負荷を軽減しながらピクチャの枚数を削減すると共に、表示間隔を均一にしてピクチャを出力することができる。
コンピュータ10は、特殊デコード処理によって生成された動画像を符号化(エンコード)して、例えば携帯電話機用の動画像ストリームを生成する。そして、コンピュータ10は、図示せぬデバイスを介して、携帯電話機等で使用できる可搬型の記憶媒体に動画像ストリームを記憶させる。
このように本実施形態におけるビデオ再生アプリケーションプログラム201により実行される特殊デコード処理は、コンピュータ10が高負荷の場合以外においても実行することが可能である。
また、前述した説明では、図11(a)に示すような、IピクチャあるいはPピクチャが周期3で現れ、IピクチャとPピクチャの後に2つの符号化ピクチャ(Bピクチャ)が並ぶ動画像ストリームをデコードする場合について説明しているが、その他のピクチャの並びによる動画像ストリームを対象とすることも可能である。この場合、デコード制御モジュール212には、図11(a)に示す動画像ストリームに対応する規則に従って実行する機能の他に、その他の動画像ストリームのピクチャの並びに応じて省略候補を決定するための規則に従う機能(アルゴリズム)が用意され、また出力ピクチャ決定モジュール214においても対応する規則に従う機能(アルゴリズム)が用意される。ビデオ再生アプリケーションプログラム201は、処理対象とする動画像ストリームに含まれる符号化ピクチャの並びに応じた規則を選択して、対象とする動画像ストリームに対応する特殊デコード処理を実行する。これにより、一部の符号化ピクチャに対するデコード処理を省略しながら、出力されるピクチャの表示間隔を均一にして視覚的な違和感が生じないようにする。
なお、前述した説明では、H.264/AVC規格で定義された符号化方式で圧縮符号化されている動画像ストリームをデコード対象としているが、その他の符号化方式で圧縮符号化されている動画像ストリーム、例えばMPEG2(Moving Picture Experts Group 2)による動画像ストリームを対象とすることも可能である。特に、デジタルTV放送番組の動画像ストリームがMPEG2が符号化されている場合には、前述したビデオ再生アプリケーションプログラム201による特殊デコード処理を利用した動画像ストリームの変換が有効である。
また、上述のデコード制御処理は全てコンピュータプログラムによって実現されているので、このコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じて通常のコンピュータに導入するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
また、本実施形態のソフトウェアデコーダは、パーソナルコンピュータに限らず、PDA、携帯型電話機等の他の情報処理装置にも適用することができる。
また、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10…コンピュータ、111…CPU、113…メモリ、114…グラフィクスコントローラ、200…OS、201…負荷検出モジュール、212…デコード制御モジュール、213…デコード実行モジュール、214…出力ピクチャ決定モジュール、301…エントロピー復号部、302…逆量子化部、303…逆DCT部、304…加算部、305…デブロッキングフィルタ部、306…フレームメモリ、307…動きベクトル予測部、308…補間予測部、309…重み付き予測部、310…イントラ予測部、311…モード切替スイッチ部。
Claims (6)
- 圧縮符号化された動画像ストリームに含まれる符号化画像をデコードするデコード実行手段と、
前記動画像ストリームにおける符号化画像の出力順で周期的となるように、前記デコード実行手段によりデコードされた画像を出力する画像出力手段と、
前記符号化画像が他の画像から参照されていない非参照画像であると共に前記周期上にない、デコード処理を省略する候補とする省略候補画像であると判別される場合に、前記デコード実行手段によるデコードを省略させるデコード制御手段と
を具備することを特徴とする情報処理装置。 - 前記デコード制御手段は、前記動画像ストリームにおける符号化画像の並びにおいて非参照画像ではない画像が周期3で現れる場合に、前記非参照画像ではない画像に続く2つの第1の符号化画像と第2の符号化画像のうち、前記非参照画像ではない画像が現れる毎に前記第1の符号化画像と前記第2の符号化画像を交互に省略候補画像であると判別し、
前記画像出力手段は、前記動画像ストリームの符号化画像の並びを表示順に替えた並びにおいて、1つおきに符号化画像に対する前記デコード実行手段によりデコードされた画像を出力することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 前記デコード制御手段は、前記デコード実行手段により最初にデコードの対象となった符号化画像を記憶し、
前記画像出力手段は、前記デコード制御手段により記憶された前記符号化画像を基準として、前記デコード実行手段によりデコードされた画像を基準として画像を出力することを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。 - 負荷を検出する負荷検出手段をさらに具備し、
前記デコード制御手段は、前記負荷検出手段によって所定の基準値よりも高負荷状態にあると判別された場合に、前記デコード実行手段によるデコードを省略させることを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。 - 前記動画像ストリームに対してフレームレートを下げた動画像への変換の指示を入力する入力手段と、
前記動画像ストリームに対して前記デコード実行手段によりデコードされた画像を記憶させる画像記憶手段とをさらに具備し、
前記デコード制御手段は、前記入力手段により入力された指示に応じて、前記記憶手段に記憶された前記動画像ストリームに対する前記デコード実行手段によるデコードを省略させることを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。 - コンピュータを、
圧縮符号化された動画像ストリームに含まれる符号化画像をデコードするデコード実行手段と、
前記動画像ストリームにおける符号化画像の出力順で周期的となるように、前記デコード実行手段によりデコードされた画像を出力するピクチャ出力手段と、
前記符号化画像が他の画像から参照されていない非参照画像であると共に前記周期上にない、デコード処理を省略する候補とする省略候補画像であると判別される場合に、前記デコード実行手段によるデコードを省略させるデコード制御手段として機能させるためのプログラム。
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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