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JP2009180755A - 定着装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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JP2009180755A JP2008016997A JP2008016997A JP2009180755A JP 2009180755 A JP2009180755 A JP 2009180755A JP 2008016997 A JP2008016997 A JP 2008016997A JP 2008016997 A JP2008016997 A JP 2008016997A JP 2009180755 A JP2009180755 A JP 2009180755A
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Tsuneshi Takahashi
恒志 高橋
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Konica Minolta Business Technologies Inc
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Abstract

【課題】定着ローラと加圧ローラとを圧接して形成されたニップ部に、未定着トナー像が形成された用紙を通すことにより、トナー像を用紙に溶融定着させる定着装置において、高湿環境下における用紙のカールを抑制する。
【解決手段】ウォームアップ期間の、定着ローラ11の回転速度として設定可能な回転速度を2種類以上とし、湿度センサSによる検知湿度に基づいて、検知湿度が高いほど回転速度が高くなるように、ウォームアップ期間における定着ローラ11の回転速度を、前記2種類以上の回転速度のうちの1つに設定する。
【選択図】図3

Description

本発明は定着装置及びそれを備えた画像形成装置に関し、より詳細には、加熱手段を有する定着回転体と加圧回転体とが圧接して形成されるニップ部に被転写部材を通過させることによって、未定着トナー像を加熱・加圧して被転写部材に溶融定着させる定着装置及びそれを備えた画像形成装置に関するものである。
加熱手段を備えた定着ローラと、加圧ローラとが圧接されてなる定着装置において、被転写部材上の未定着トナー像が接触する定着ローラの表面温度を所定の温度に昇温することによって、トナー像の定着性や光沢などの定着品質が良好になり、加圧ローラの表面温度は定着品質にはあまり寄与しないとされていた。このため、従来の定着装置では、定着ローラが所定温度になった時点でウォームアップを終了する制御が広く行われていた。また、ウォームアップ時間の短縮のために、定着ローラの回転速度を遅くし、加圧ローラに熱を伝えないようにして、定着ローラの昇温速度をより速めようとする制御を採用している定着装置もあった。
このような、定着ローラの表面温度を所定温度まで短時間で昇温させることのみを目的とした制御では、定着ローラと加圧ローラとの表面温度差が拡大する。例えば、本発明者が行った実験では、回転速度(定着ローラ又は加圧ローラの周速度)を82.5mm/sとした場合、定着ローラの表面温度が所定温度の190℃に達した時、加圧ローラの表面温度は未だ75℃程度であり、その温度差は実に115℃もあった。
高温高湿環境下、例えば温度30℃・湿度85%の環境下に暴露されていた用紙は多くの水分を吸収している。このような含水率の高い用紙を、表面温度差の大きい定着ローラと加圧ローラとのニップ部に通すと、用紙の表面と裏面とで蒸発する水分量に差が生じ、用紙は、水分蒸発量の多い面側が縮まるようにカールする。
用紙のカールを防止するには、加圧ローラの表面温度を高くして、定着ローラと加圧ローラとの表面温度差を小さくすることが考えられる。その一つとして、加圧ローラにヒーター等の加熱手段を設けて昇温する方法があるが、加圧ローラは一般に熱伝導率が低く、限られた供給電力のなかで効率的に加圧ローラを昇温することは現実的に困難であった。
また、定着ローラと加圧ローラの圧接力を大きくすると共に回転速度を速くして、加圧ローラの表面温度を設定温度まで速やかに昇温する技術が提案されているが(例えば特許文献1等)、かかる提案技術は定着装置における低温オフセットを目的としたものであって、外部環境湿度によって加圧ローラの昇温速度を調整するものではない。また、定着ローラの表面温度によって回転速度を制御して、具体的には定着ローラの表面温度が低いときには回転速度を遅くして、未定着トナーの溶融に必要な熱量を用紙に与えるようにする技術が提案されいるが(例えば特許文献2,3等)、この提案技術は印刷待ち時間を短くすることを目的とするものであって、加圧ローラの速やかな昇温を目的とするものではない。
特開2001-83833号公報 特開2003-255735号公報 特開2005-3818号公報
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高湿環境下における被転写部材のカールを抑制する定着装置及び画像形成装置を提供することにある。
本発明者は、前記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、加圧ローラの表面温度を速やかに昇温させるには、定着ローラの回転速度を速くして、定着ローラの表面の熱を加圧ローラの表面に伝えるのが確実で最も効率的であるとの知見を得、本発明をなすに至った。すなわち、本発明に係る定着装置は、加熱手段を有する定着回転体と、定着回転体に圧接してニップ部を形成する加圧回転体と、定着回転体及び加圧回転体の少なくとも一方を回転させる回転駆動手段と、環境湿度を検知する湿度検知手段とを備え、一方面に未定着のトナー像が形成された被転写部材をニップ部を通過させることによって、トナー像を加熱・加圧して被転写部材に溶融定着させる定着装置であって、ウォームアップ期間の、定着回転体及び加圧回転体の回転速度として設定可能な回転速度が2種類以上であって、前記湿度検知手段による検知湿度に基づいて、前記検知湿度が高いほど前記回転速度が高くなるように、ウォームアップ期間における前記回転速度を、前記2種類以上の回転速度のうちの1つに設定することを特徴とする。
なお、本発明において「ウォームアップ」とは、主電源がオンされてから所定の定着可能温度まで定着回転体を加熱すること、及び主電源がオンされた状態で、所定時間画像形成信号が入力されず、定着回転体が定着可能温度よりも低い温度で維持されている状態(待機状態)から定着可能温度まで定着回転体を加熱することを意味する。そして、「ウォームアップ期間」とは、以上のようなウォームアップ動作を行う期間である。
ウォームアップ期間における前記回転速度が高速と低速の2種類に設定変更可能とした場合、前記回転速度を決定するための境界値としての湿度の設定値は85%以上とするのが好ましい。
被転写部材が所定の坪量以上の場合は、被転写部材の表面・裏面の水分蒸発量差によるカールが発生しにくいので、前記湿度検知手段による検知湿度が設定値よりも高くても、定着回転体の回転速度を最も遅くして、定着回転体の昇温を優先させるのが好ましい。
また本発明によれば、前記のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
また、本発明によれば、加熱手段を有する定着回転体と、定着回転体に圧接してニップ部を形成する加圧回転体と、定着回転体及び加圧回転体の少なくとも一方を回転させる回転駆動手段と、環境湿度を検知する湿度検知手段とを備え、一方面に未定着のトナー像が形成された被転写部材をニップ部を通過させることによって、被転写部材にトナー像を加熱・加圧して溶融定着させる定着装置のウォームアップ方法であって、ウォームアップ期間の、定着回転体及び加圧回転体の回転速度として設定可能な回転速度が2種類以上であって、前記湿度検知手段による検知湿度に基づいて、前記検知湿度が高いほど前記回転速度が高くなるように、ウォームアップ期間における前記回転速度を、前記2種類以上の回転速度のうちの1つに設定することを特徴とする定着装置のウォームアップ方法が提供される。
本発明の定着装置及び画像形成装置では、ウォームアップ期間の、定着回転体及び加圧回転体の回転速度として設定可能な回転速度を2種類以上とし、湿度検知手段による検知湿度に基づいて、検知湿度が高いほど前記回転速度が高くなるように、ウォームアップ期間における前記回転速度を、前記2種類以上の回転速度のうちの1つに設定する。すなわち、検知湿度が設定値よりも高い場合は回転速度を速くして、定着回転体から加圧回転体への伝熱量を多くする。これによって、加圧回転体の表面温度を速やかに上昇させることができ、定着回転体と加圧回転体との表面温度差を従来よりも小さくできる。この結果、被転写部材の表面・裏面の水分蒸発量差に起因するカールを効果的に抑制できるようになる。
以下、本発明に係る定着装置及び画像形成装置について図に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
図1は、本発明の画像形成装置及び定着装置の一実施形態を示す概説図である。図1の画像形成装置Dは所謂タンデム方式のカラープリンタである。もちろん、プリンタのほか、さらにスキャナを有する複写機、ファクシミリ又はそれらの機能を複合的に備えた複合機等にも本発明を適用することができる。また、画像形成方式としてはタンデム方式に限定されるものではなく、他の方式、例えば、回転軸の周囲に4つの現像装置を配置し、これらを順次静電潜像担持体に対向させてフルカラー画像を作成する所謂4サイクル方式、あるいは一つの現像装置でモノクロ画像を作成するモノクロ方式であっても構わない。
画像形成装置Dは、導電性を有する無端状の中間転写ベルト33を有する。中間転写ベルト33は、図の左右両側にそれぞれ配置された一対のローラ31,32に掛架されている。ローラ32は不図示のモータに連結されており、モータの駆動によってローラ32は反時計回りに回転し、これによって中間転写ベルト33とこれに接するローラ31は従動回転する。ローラ32に支持されているベルト部分の外側には、二次転写ローラ34が圧接している。この二次転写ローラ34と中間転写ベルト33とのニップ部(二次転写領域)において中間転写ベルト33上に形成されたトナー像が、搬送されてきた用紙Pに転写される。
また、ローラ31に支持されているベルト部分の外側には、中間転写ベルト33の表面をクリーニングするクリーニング部材35が設けられている。このクリーニング部材35は中間転写ベルト33を介してローラ31に圧接しており、その接触部で未転写トナーを回収する。
ローラ31とローラ32とに掛架された中間転写ベルト33の下側には、中間転写ベルト33の回転方向上流側から順に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの作像部2Y,2M,2C,2K(以下、「作像部2」と総称することがある)が配置されている。これらの作像部2では、各色の現像剤をそれぞれ用いて対応する色のトナー像が作成される。
作像部2は、静電潜像担持体として円筒状の感光体20を有する。そして、感光体20の周囲には、その回転方向(時計回り方向)に沿って順に、帯電器21、現像装置23、一次転写ローラ24、および感光体クリーニング部材25が配置されている。一次転写ローラ24は中間転写ベルト33を挟んで感光体20に圧接し、ニップ部(一次転写領域)を形成している。また、作像部2の下方には露光装置22が配置されている。
この図に示す実施形態では、帯電器21としてローラ帯電方式のものを用いているが、帯電器21の種類は特に限定されるものでなく、コロナ放電方式の帯電チャージャ、ブレード状の帯電部材、ブラシ状の帯電部材等を用いてももちろん構わない。また、この実施形態では、感光体クリーニング部材25として板状ブレードを用い、その一端側を感光体20の外周面に接触させて、感光体20の表面に残留するトナーを回収除去しているが、感光体クリーニング部材25は板状ブレードに限られるものでなく、例えば、固定ブラシ、回転ブラシ、ローラ、及びそれら複数の部材を組み合わせたものを使用することもできる。なお、感光体クリーニング部材25は必ずしも設ける必要はなく、感光体20上の未転写トナーの回収を現像装置23によって行うクリーナレス方式を採用することもできる。
中間転写ベルト33の上方には、各色の現像装置23に補給するトナーを収容したホッパー4Y,4M,4C,4K(以下、「ホッパー4」と総称することがある)がそれぞれ配置されている。また、露光装置22の下部には、給紙装置として給紙カセット50が着脱可能に配置されている。給紙カセット50内に積載収容された用紙(被転写部材)Pは、給紙カセット50の近傍に配置された給紙ローラ51の回転によって最上紙から順に1枚ずつ搬送路に送り出される。給紙カセット50から送り出された用紙Pは、レジストローラ対52に搬送され、ここで所定のタイミングで二次転写領域に送り出される。
また、図1の画像形成装置Dには、3つ湿度センサー(湿度検知手段)S,S,Sが(以下、単に「S」と総称することがある)、二次転写ローラ34と中間転写ベルト33とのニップ部の近傍、給紙カセット50の上方、画像形成装置Dの外側壁にそれぞれ設置されている。これらの湿度センサーS,S,Sで検知された湿度によって、後述するように、ウォームアップ期間の定着装置1の回転速度が決定される。
画像形成装置Dは、1色のトナー(例えばブラック)を用いてモノクロ画像を形成するモノクロモードと、4色のトナーを用いてカラー画像を形成するカラーモードとに切り替え可能となっている。
カラーモードにおける画像形成動作例について簡単に説明すると、まず、各作像部2において、所定の周速度で回転駆動される感光体20の外周面が帯電器21により帯電される。次に、帯電された感光体20の表面に、画像情報に応じた光が露光装置22から投射されて静電潜像が形成される。続いて、この静電潜像は、現像装置23から供給される現像剤としてのトナーにより顕在化される。このようにして感光体20の表面に形成された各色のトナー像は、感光体20の回転によって一次転写領域に達すると、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で、感光体20から中間転写ベルト33上へ転写(一次転写)されて重ねられる。
中間転写ベルト33に転写されることなく感光体20上に残留した未転写トナーは、感光体クリーニング部材25で掻き取られ、感光体20の外周面から除去される。
重ね合わされた4色のトナー像は、中間転写ベルト33によって二次転写領域に搬送される。一方、そのタイミングに合わせて、レジストローラ対52から二次転写領域に用紙Pが搬送される。そして、4色のトナー像が、二次転写領域において中間転写ベルト33から用紙Pに転写(二次転写)される。4色のトナー像が転写された用紙Pは、定着装置1へ搬送される。定着装置1において用紙Pは、定着ローラ11と加圧ローラ12とのニップ部を通過する。この間に用紙Pは加熱・加圧され、用紙P上のトナー像は用紙Pに溶融定着する。なお、定着装置1の具体的な構成については後述する。トナー像が定着した用紙Pは排出ローラ対53によって排紙トレイ54に排出される。
一方、二次転写領域を通過した中間転写ベルト33は、クリーニングブレード35で清掃される。その後、各感光体20及び中間転写ベルト33の回転駆動が停止される。
図2に、図1の画像形成装置Dに搭載されている定着装置1の概略構成図を示す。この定着装置1では、加熱ローラ(加熱手段)13と定着ローラ11との間に定着ベルト14が掛架されて定着回転体が構成されており、加圧ローラ(加圧回転体)12が定着ベルト14及び定着ローラ11に圧接している。そして、定着ベルト14と加圧ローラ12とのニップ部の下流側には、定着ベルト14に接するように分離爪16が揺動自在に軸支されている。定着ローラ11は、不図示の回転駆動手段によって反時計回りに回転し、これによって定着ベルト14及び加圧ローラ12、加熱ローラ13はそれぞれ従動して回転する。なお、回転駆動手段を定着ローラ11ではなく、加熱ローラ13又は加圧ローラ12に設けて駆動回転させ、他のローラを従動回転させるようにしてもよい。
加熱ローラ13には、加熱ローラ13の長手方向の中央部を加熱する加熱ヒータ15Aと、加熱ローラ13の両端部を加熱する加熱ヒータ15Bとが内蔵されている。また加熱ローラ13の外周部には、表面温度を検知するサーミスタ17とサーモスタット18が設置されている。サーミスタ17の検知温度によって加熱ヒータ15A,15Bが入切制御され、加熱ローラ13の表面は所定温度に維持される。一方、サーモスタット18は、加熱ローラ13の表面温度が特定温度以上に過熱されたときに、加熱ヒータ15A,15への電気供給を停止させる安全装置である。なお、サーミスタ17は、定着ベルト14の温度を検知するものとしても構わない。
このような構成の定着装置1において、搬送されてきた用紙Pは、未定着のトナー像tが載った面が定着ベルト14側になるように、定着ベルト14と加圧ローラ12とによって形成されたニップ部を通過する。ニップ部を通過する間に、トナー像tに対して加熱及び加圧がなされ、トナー像tは溶融して用紙Pに定着する。そして、分離爪16によって定着ベルト14から用紙Pは分離され排紙トレイ54(図1に図示)へ排出される。
トナー像tを用紙Pに定着させるためには、定着ベルト14を所定温度まで昇温させる必要がある。定着ベルト14を、定着処理可能な温度まで昇温させるウォームアップ動作について説明すると、まず、主電源がオンされると、加熱ヒータ15A,15Bがオンとなり加熱ローラ13が加熱される。同時に、定着ローラ11が駆動回転する。この時の定着ローラ11の回転速度は後述のように設定される。なお、ここで設定された定着ローラ11の回転に伴い定着ベルト14が従動回転し、この回転速度(周速度)が定着回転体の回転速度となる。定着ローラ11の回転により、加熱ローラ13から定着ベルト14と加圧ローラ12とに熱が伝えられる。このとき、加圧ローラ12への伝熱量は定着ローラ11の回転速度が速いほど多くなる。そして、定着ベルト14の表面温度が所定温度に達したところで、定着処理可能と判断されウォームアップ動作は終了する。
ウォームアップ期間中の定着ローラ11の回転速度は、湿度センサーS,S,Sで検知される検知湿度によって決定される。すなわち、検知された湿度が、予め設定された設定値(例えば85%)以上の場合、定着ローラ11の回転速度を速くする。他方、検知された湿度が設定値未満の場合、定着ローラ11の回転速度を遅くする。環境湿度が高い場合は、用紙Pの含水率も高く、定着ベルト14と加圧ローラ12との表面温度差が大きいと、用紙Pの表面と裏面とで水分蒸発量に差が生じ、定着処理によって用紙Pにカールが生じる。そこで、定着ローラ11の回転速度を速くして加圧ローラ12への伝熱量を増やし、定着ベルト14と加圧ローラ12との温度差を小さくするのである。一方、環境湿度が低い場合は用紙Pの含水率も低く、定着ベルト14と加圧ローラ12との温度差が大きくても用紙のカールは生じにくい。そこで、定着ベルト14の昇温時間の短縮、すなわちウォームアップ期間の短縮化を優先させて定着ローラ11の回転速度を遅くする。なお、ウォームアップ期間中の回転速度を適切に設定するために、検知湿度は、ウォームアップ開始時に検知した湿度であることが好ましい。
なお、坪量の大きい用紙の場合は、もともと定着装置におけるカールが生じにくいので、検知湿度が高い場合であっても定着ベルト14と加圧ローラ12との温度差を小さくする必要性が低い。したがって、坪量の大きい用紙の場合には、検知湿度にかかわらず定着ローラ11の回転速度を遅くして、定着ベルト14の昇温時間の短縮(ウォームアップ期間の短縮)を図るのが好ましい。坪量の大きい用紙としては、通常、坪量120g/m2以上のものが該当する。
図3に、ウォームアップ期間の定着ローラ11の回転速度が、低速度と高速度の2種類に設定変更可能な場合のフローチャートを示す。画像形成装置の主電源がオンされると(ステップS101)、加熱ローラ13の加熱ヒータ15A,15Bが点灯し加熱ローラ13の加熱が開始される(ステップS102)。そして、使用される用紙Pの坪量が所定値以下かどうかが判断される(ステップS103)。使用される用紙Pが所定坪量以下の場合、湿度センサSによる検知湿度が設定値a未満かどうかが次に判断される(ステップS104)。検知湿度が設定値a未満であると、定着ローラ11は低速度bで回転駆動される(ステップS105)。これにより、定着ベルト14から加圧ローラ12へ伝わる熱量が少なくなり、定着ベルト14は定着可能温度まで速やかに昇温される。一方、検知湿度がa以上であると(ステップS104)、定着ローラ11は高速度bで回転駆動される(ステップS106)。これにより、定着ベルト14から加圧ローラ12へ伝わる熱量が多くなる結果、加圧ローラ12が加熱されて、定着ベルト14と加圧ローラ12との温度差が小さくなる。
他方、使用される用紙Pが所定坪量より大きい場合(ステップS103)、定着ローラ11は、検知湿度のいかんにかかわらず低速度bで回転駆動される(ステップS105)。
このように検知湿度によって決定された回転速度で定着ローラ11は、定着ベルト14の表面温度が所定温度に達するまで回転駆動される(ステップS107)。そして、定着ベルト14の表面温度が所定温度に達すると、定着処理可能状態になったとして、定着ローラ11の回転駆動が停止される(ステップS108)。
定着ローラ11の回転速度を決定するための境界値としての湿度の設定値は、環境湿度と用紙Pのカール状態との関係などから適宜決定すればよい。回転速度を決定する湿度の設定値としては、通常、85%〜100%の間で定めるのが好ましい。また、この設定値の数に限定はなく、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。なお、図1の画像形成装置では、3つの湿度センサーS,S,Sを設けているが、湿度センサーの設置位置及び個数に限定はなく、湿度センサーを1つとしてももちろん構わない。2つ以上の湿度センサーを設けた場合は、いずれか1つの湿度センサーが所定の設定値を超えれば、定着ローラ11の回転速度を速くするように制御するのがよい。
定着ローラ11の各回転速度に特に限定はなく、定着ベルト14の昇温速度や加圧ローラ12への伝熱速度等を考慮して適宜決定すればよいが、最も遅い回転速度を基準として、2倍、3倍、・・・と定めることが推奨される。なお、定着ローラ11の回転速度の設定変更可能な数は、検知湿度の設定値の数によって定まり、具体的には[(設定値の数)+1]個となる。図4に、湿度設定値を2つにした場合の、検知湿度と定着ローラの回転速度との関係を示す図を示す。検知湿度が設定値a未満の場合には、定着ローラ11の回転速度は最も遅いbとされ、検知湿度が設定値a〜aの範囲の場合には、定着ローラ11の回転速度はbとされる。そして、検知湿度が設定値a以上の場合には、定着ローラ11の回転速度は最も速いbとされる。湿度の設定値が3つ以上となった場合も同様にして、定着ローラの回転速度は、検知湿度が設定値を超えるにしたがって段階的に速くなるように設定される。
図2に示す定着装置では、定着回転体として定着ベルト14を用いているが、定着ローラ11に加熱ヒータ(加熱手段)15A,15Bを内蔵させ、定着ローラ11と加圧ローラ12とを圧接させて、定着ローラ11を定着回転体として用いてももちろん構わない。
また、いわゆる待機状態から定着可能状態への移行する場合にも、本発明のウォームアップ方法は適用できる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが本発明はこれらの例に何ら限定されるものではない。
実施例1
図2に示した定着装置を備えた画像形成装置を用いて、環境湿度85%RHの条件下で、定着ローラ11の回転速度を周速度で165mm/sとし、ウォームアップ終了条件を定着ローラ表面温度の192℃到達として定着処理を行い、排出された用紙のカール度合いを後述のようにして測定した。測定結果を表1に示す。また、このときの定着ローラ及び加圧ローラの昇温特性を図5に示す。なお、定着装置の具体的構成は次の通りである。加熱ローラ(外径30mm:アルミ芯金+0.4mmPTF(ポリテトラフルオロエチレン)コート)、定着ローラ(外径30mm:鉄芯金外径18mm+弾性層シリコーンゴム4mm+シリコーンスポンジ2mm)、定着ベルト(外径65mm:ニッケル基材35μm+弾性層シリコーンゴム200μm+表層PFA(パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)チューブ30μm)、加圧ローラ(外径35mm:鉄芯金2.5mm+弾性層シリコーンゴム2.5mm+表層PFAチューブ30μm)、ニップ荷重50〜450N、ニップ幅およそ8mm、ニップ長手方向幅およそ320mm、加熱ヒータは1000W、加圧ヒータは230Wであった。
(用紙のカール度合い)
定着装置を通った、弓形となった用紙の中央を下方にして平面台に載置し、平面台から用紙の最も高い部分までの距離を測定し、これを用紙のカール度合いの指標とした。すなわち、当該測定距離が長いほど用紙のカールが大きいことを意味する。通常、このカール度合いは20mm以下であることが要求される。
比較例1
定着ローラの回転速度を82.5mm/sとした以外は、実施例1と同様にして定着処理を行い、排出された用紙のカール度合いを測定した。測定結果を表1に合わせて示すとともに、このときの定着ローラ及び加圧ローラの昇温特性を図6に示す。
表1及び図5,6から理解されるように、実施例1の画像形成装置の場合、ウォームアップ終了時での定着ローラと加圧ローラとの表面温度差が85.6℃と比較的小さく、排出された用紙のカール度合いも11mmと実使用上許容範囲内であった。これに対し、比較例1の画像形成装置では、ウォームアップ終了までの時間が23.7秒と実施例1と比べて短かったものの、ウォームアップ終了時での定着ローラと加圧ローラとの表面温度差が116.6℃もあり、この結果、用紙のカール度合いは52mmと使用上支障を来すものであった。
実施例2
ウォームアップ終了条件を加熱ヒータ点灯開始から30秒後とした以外は、実施例1と同様にして定着処理を行い、排出された用紙のカール度合いを測定した。測定結果を表2に合わせて示すとともに、このときの定着ローラ及び加圧ローラの昇温特性を図7に示す。
比較例2
定着ローラの回転速度を82.5mm/sとした以外は、実施例2と同様にして定着処理を行い、排出された用紙のカール度合いを測定した。測定結果を表2に合わせて示すとともに、このときの定着ローラ及び加圧ローラの昇温特性を図8に示す。
表2及び図7,8から理解されるように、実施例2の画像形成装置の場合、加熱ヒータ点灯開始から30秒後のウォームアップ終了時における定着ローラ温度は187.5℃と、定着処理が十分に行える温度であった。また定着ローラと加圧ローラとの表面温度差は86.4℃と比較的小さく、排出された用紙のカール度合いも15mmと実使用上許容範囲内であった。これに対し、比較例2の画像形成装置では、ウォームアップ終了時における定着ローラ温度が192.9℃と実施例2の装置よりもほんの少し高かったものの、ウォームアップ終了時での定着ローラと加圧ローラとの表面温度差が103.3℃もあり、この結果、用紙のカール度合いは32mmと使用上支障を来すものであった。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す概説図である。 本発明に係る定着装置の一実施形態を示す概説図である。 定着装置のウォームアップ期間の定着ローラの回転制御例を示すフローチャートである。 湿度設定値を2つとした場合の回転速度の制御例を示す図である。 実施例1の定着ローラと加圧ローラの表面温度の経時変化を示す図である。 比較例1の定着ローラと加圧ローラの表面温度の経時変化を示す図である。 実施例2の定着ローラと加圧ローラの表面温度の経時変化を示す図である。 比較例2の定着ローラと加圧ローラの表面温度の経時変化を示す図である。
符号の説明
1 定着装置
11 定着ローラ(定着回転体)
12 加圧ローラ(加圧回転体)
13 加熱ローラ(加熱手段)
14 定着ベルト(定着回転体)
15A,15B 加熱ヒータ(加熱手段)
P 用紙(被転写部材)
,S,S 湿度センサ(湿度検知手段)
t トナー像

Claims (5)

  1. 加熱手段を有する定着回転体と、定着回転体に圧接してニップ部を形成する加圧回転体と、定着回転体及び加圧回転体の少なくとも一方を回転させる回転駆動手段と、環境湿度を検知する湿度検知手段とを備え、一方面に未定着のトナー像が形成された被転写部材をニップ部を通過させることによって、トナー像を加熱・加圧して被転写部材に溶融定着させる定着装置において、
    ウォームアップ期間の、定着回転体及び加圧回転体の回転速度として設定可能な回転速度が2種類以上であって、
    前記湿度検知手段による検知湿度に基づいて、前記検知湿度が高いほど前記回転速度が高くなるように、ウォームアップ期間における前記回転速度を、前記2種類以上の回転速度のうちの1つに設定することを特徴とする定着装置。
  2. ウォームアップ期間における前記回転速度が高速と低速の2種類に設定変更可能で、前記回転速度を決定するための境界値としての湿度の設定値が85%以上である請求項1記載の定着装置。
  3. 被転写部材が所定の坪量以上の場合は、前記湿度検知手段による検知湿度にかかわらず、定着回転体の回転速度を最も遅くする請求項1又は2記載の定着装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 加熱手段を有する定着回転体と、定着回転体に圧接してニップ部を形成する加圧回転体と、定着回転体及び加圧回転体の少なくとも一方を回転させる回転駆動手段と、環境湿度を検知する湿度検知手段とを備え、一方面に未定着のトナー像が形成された被転写部材をニップ部を通過させることによって、被転写部材にトナー像を加熱・加圧して溶融定着させる定着装置のウォームアップ方法であって、
    ウォームアップ期間の、定着回転体及び加圧回転体の回転速度として設定可能な回転速度が2種類以上であって、
    前記湿度検知手段による検知湿度に基づいて、前記検知湿度が高いほど前記回転速度が高くなるように、ウォームアップ期間における前記回転速度を、前記2種類以上の回転速度のうちの1つに設定することを特徴とする定着装置のウォームアップ方法。
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