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JP2009174618A - クラッチ装置 - Google Patents

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JP2009174618A
JP2009174618A JP2008013207A JP2008013207A JP2009174618A JP 2009174618 A JP2009174618 A JP 2009174618A JP 2008013207 A JP2008013207 A JP 2008013207A JP 2008013207 A JP2008013207 A JP 2008013207A JP 2009174618 A JP2009174618 A JP 2009174618A
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clutch
input
power
clutch portion
transmission
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JP2008013207A
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Koji Kajitani
郊二 梶谷
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Exedy Corp
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Abstract

【課題】車両の構造を簡素化できるクラッチ装置を提供する。
【解決手段】クラッチ装置1は、入力回転体2と、第1クラッチ部5と、第2クラッチ部6と、第1操作機構7と、第2操作機構8と、を備えている。第1クラッチ部5は摩擦力により入力回転体2から第1入力軸3へ動力を伝達可能である。第2クラッチ部6は、ダイヤフラムスプリング62の押付力により発生する摩擦力により入力回転体2から第2入力軸4へ動力を伝達可能である。第1操作機構7は、第1クラッチ部5での動力伝達および遮断を切り換える機構であって、油圧により第1クラッチ部5に作用する押付力を発生する。第2操作機構8は、第2クラッチ部6での動力伝達および遮断を切り換える機構であって、油圧により第2クラッチ部6に作用するダイヤフラムスプリング62の押付力を変化させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、2つの入力軸を有する変速機への動力伝達を、油圧を利用して切り換えるためのクラッチ装置に関する。
一般に、自動二輪車やバギー等のモータサイクルには、エンジンからの動力をトランスミッションに伝達あるいは遮断するためにクラッチ装置が用いられている。このクラッチ装置は、エンジンのクランク軸側に連結されるクラッチハウジングと、トランスミッション側に連結される出力側回転体と、それらの間で動力の伝達、遮断を行うためのクラッチ部と、クラッチ部を押圧するためのプレッシャプレートとを有している。クラッチ部は、クラッチハウジングにより支持された第1クラッチプレートと、出力側回転体により支持された第2クラッチプレートと、を有している。
これらのクラッチプレートを、プレッシャプレートを介してスプリング等の押圧部材で圧接させることにより、クランク軸の回転がトランスミッション側に伝達されるようになっている。また、クラッチをオフ(動力の伝達を遮断)する場合は、運転者がクラッチレバーを握ることによってレリーズ機構が作動し、このレリーズ機構によって押圧部材のクラッチプレートに対する押圧が解除され、第1および第2クラッチプレート間の動力伝達が遮断されるようになっている。
しかし、前述のクラッチ装置では、変速する際に動力の伝達が一時的に遮断されるため、このトルク切れが操作性を低下させる。
そこで、クラッチ装置として、2つのクラッチ部を有するツインクラッチ装置が提案されている。
特開2007−177905号公報
従来のツインクラッチ装置では、油圧が供給されていないとき、クラッチ部は連結状態が解除されている。このため、例えばエンジン停止状態には、2つのクラッチ部は開放状態にあり、エンジンを始動する際に、クラッチ連結状態で車両を強制的に動かしエンジンを逆駆動する、いわゆる押し掛けができない。したがって、エンジン始動用のモータ等を設ける必要があり、部品点数が増え、構造が複雑になる。
また、従来のツインクラッチ装置では、2つのクラッチ部を設ける必要があるため、装置が大型化する傾向にある。
本発明の課題は、車両の構造を簡素化できるクラッチ装置を提供することにある。
本発明の別の課題は、クラッチ装置の小型化を実現することにある。
本発明に係るクラッチ装置は、第1および第2入力軸を有する変速機への動力伝達を、油圧を利用して切り換えるためのクラッチ装置である。このクラッチ装置は、動力が入力されるように設けられた入力回転体と、第1クラッチ部と、第2クラッチ部と、第1操作機構と、第2操作機構と、を備えている。第1クラッチ部は摩擦力により入力回転体から第1入力軸へ動力を伝達可能である。第2クラッチ部は、入力回転体により支持された弾性部材を有しており、弾性部材の押付力により発生する摩擦力により入力回転体から第2入力軸へ動力を伝達可能である。第1操作機構は、第1クラッチ部での動力伝達および遮断を切り換える機構であって、油圧により第1クラッチ部に作用する押付力を発生する。第2操作機構は、第2クラッチ部での動力伝達および遮断を切り換える機構であって、油圧により第2クラッチ部に作用する弾性部材の押付力を変化させる。
このクラッチ装置では、油圧が供給されていない場合に第2クラッチ部が弾性部材の弾性力により連結されているため、エンジン始動時にエンジンを逆駆動することができる。これにより、エンジン始動用モータなどの駆動装置を設ける必要がないため、車両の構造の簡素化を図ることができる。
また、本発明に係るクラッチ装置では、第1および第2入力軸を有する変速機への動力伝達を、油圧を利用して切り換えるためのクラッチ装置である。このクラッチ装置は、動力が入力されるように設けられた入力回転体と、第1クラッチ部と、第2クラッチ部と、第1操作機構と、第2操作機構と、を備えている。第1クラッチ部は、摩擦力により入力回転体から第1入力軸へ動力を伝達可能である。第2クラッチ部は、第1クラッチ部の軸方向第1側に配置されており、摩擦力により入力回転体から第2入力軸へ動力を伝達可能である。第1操作機構は、第1クラッチ部での動力伝達および遮断を切り換える機構であって、第1クラッチ部の状態を切り換える際に引っ張り力が作用する第1中間部材を有している。第2操作機構は、第2クラッチ部での動力伝達および遮断を切り換える機構であって、前記第2クラッチ部の状態を切り換える際に引っ張り力が作用する第2中間部材を有している。
このクラッチ装置では、第1操作機構の第1中間部材には引っ張り力が作用し、第2操作機構の第2中間部材には引っ張り力が作用する。このため、第1および第2中間部材に圧縮力が作用する場合に比べて、第1および第2中間部材の強度を低く設定することができ、第1および第2中間部材の寸法を小さくすることができる。つまり、このクラッチ装置では、小型化を図ることができる。
本発明に係るクラッチ装置では、上記の構成を有しているため、車両の構造の簡素化が可能となる。
本発明に係るクラッチ装置では、上記の構成を有しているため、小型化が可能となる。
<全体構成>
図1〜図3に示すモータサイクル用クラッチ装置1は、ツインクラッチ装置であり、2つのクラッチ部を有している。クラッチ装置1は、エンジンのクランク軸から出力される動力をトランスミッションに伝達するとともに、レリーズ機構の作動により動力伝達を遮断するための装置である。このクラッチ装置100は主に、入力回転体2と、第1クラッチ部5と、第2クラッチ部6と、第1操作機構7と、第2操作機構8と、を備えている。
なお、図1の左側を「軸方向第1側」、図1の右側を「軸方向第2側」、とする。
<入力回転体>
入力回転体2は、エンジンから出力される動力が伝達される部材であり、フライホイール21と、支持部材22と、環状の支持プレート25と、複数の連結ロッド26と、を有している。
フライホイール21にはエンジンから動力が伝達される。支持部材22は、概ね筒状の部材であり、連結ロッド26によりフライホイール21に固定されている。支持部材22の内側には、第1クラッチ部5および第2クラッチ部6が配置されている。支持プレート25は後述する円板レバー52を軸方向に支持可能である。連結ロッド26は、フライホイール21、支持部材22および支持プレート25を一体回転するように連結している。
<第1クラッチ部>
第1クラッチ部5は、摩擦力により入力回転体2から変速機(図示せず)の第1入力軸3へ動力を伝達可能であり、複数の第1入力摩擦プレート54と、複数の第1出力摩擦プレート53と、第1出力部材34と、第2出力部材33と、第1プレッシャプレート51と、円板レバー52と、を有している。本実施形態では、第1クラッチ部5は、第1速、第3速および第5速において動力を伝達する。
第1入力摩擦プレート54は、支持部材22により一体回転可能にかつ軸方向に相対移動可能に支持されている。第1出力摩擦プレート53は、第1入力軸3に連結された第1出力部材34により一体回転可能かつ軸方向へ相対移動可能に支持されている。第1入力摩擦プレート54および第1出力摩擦プレート53の材質は、例えばカーボンコンポジット材である。
第1出力部材34は第2出力部材33に固定されている。第2出力部材33は、第1入力軸3にスプライン係合しており、第1ナット32により第1入力軸3に対して固定されている。第2出力部材33は、第2クラッチ部6側の第1入力摩擦プレート54と摺動可能なように設けられている。
第1プレッシャプレート51は、支持部材22により一体回転可能かつ軸方向に相対移動可能に支持されており、第1入力摩擦プレート54と摺動可能なように設けられている。
円板レバー52は、第1操作機構7から伝達される押付力を第1プレッシャプレート51に伝達するための概ね環状の部材であり、第1操作機構7での操作性に影響しない程度の反力を第1作動プレート73に付与している。
なお、図1では、入力回転体2から第1入力軸3への動力伝達は第1クラッチ部5により遮断されている。図3では、入力回転体2から第1入力軸3へ第1クラッチ部5により動力が伝達されている。
<第2クラッチ部>
第2クラッチ部6は、摩擦力により入力回転体2から変速機(図示せず)の第2入力軸4へ動力を伝達可能であり、複数の第2入力摩擦プレート64と、複数の第2出力摩擦プレート63と、第3出力部材44と、第4出力部材43と、第2プレッシャプレート61と、ダイヤフラムスプリング62(弾性部材)と、を有している。本実施形態では、第2クラッチ部6は、第2速、第4速および第6速において動力を伝達する。
第2入力摩擦プレート64は、支持部材22により一体回転可能にかつ軸方向に相対移動可能に支持されている。第2出力摩擦プレート63は、第2入力軸4に連結された第3出力部材44により一体回転可能かつ軸方向へ相対移動可能に支持されている。第2入力摩擦プレート64および第2出力摩擦プレート63の材質は、例えばカーボンコンポジット材である。
第3出力部材44は第4出力部材43に固定されている。第4出力部材43は、第2入力軸4にスプライン係合しており、第2ナット42により第2入力軸4に対して固定されている。第4出力部材43は、第1クラッチ部5側の第2入力摩擦プレート64と摺動可能なように設けられている。
第2プレッシャプレート61は、支持部材22により一体回転可能かつ軸方向に相対移動可能に支持されており、第2出力摩擦プレート63と摺動可能なように設けられている。第2プレッシャプレート61と第3出力部材44との間には、スラスト軸受65が配置されている。スラスト軸受65は第2プレッシャプレート61に固定されている。
ダイヤフラムスプリング62は、第2プレッシャプレート61を第2入力摩擦プレート64および第2出力摩擦プレート63側に押圧するために部材であり、支持部材22により支持されている。ダイヤフラムスプリング62はフライホイール21と第2プレッシャプレート61との間で圧縮されている。
また、第2クラッチ部6は、伝達される動力を制限するバックトルクリミッタ69(BTL)を有している。具体的には、バックトルクリミッタ69は、第2入力軸4から入力回転体2へ逆方向に動力が伝達される際に、伝達動力が所定値を超えると機械的に作動する機構である。バックトルクリミッタ69により逆駆動時の伝達動力が制限される。
なお、図1では、入力回転体2から第2入力軸4へ第2クラッチ部6により動力が伝達されている。図3では、入力回転体2から第2入力軸4への動力伝達は第2クラッチ部6により遮断されている。
<第1操作機構>
第1操作機構7は、第1クラッチ部5での動力伝達および遮断を切り換える機構であって、第1アクチュエータ9と、第1ロッド71と、第1軸受72と、第1作動プレート73(作動部材)と、を有している。
第1アクチュエータ9は、例えば油圧シリンダであり、作動油の供給により軸方向第1側を向く力を発生する。第1アクチュエータ9の第1シリンダ92は第1ロッド71に連結されている。
第1ロッド71は、軸方向に延びる細長い筒状の部材であり、第1入力軸3の内側を貫通している。第1ロッド71の端部には第1軸受72が設けられており、第1軸受72を介して第1ロッド71は円板状の第1作動プレート73に回転可能に支持されている。
第1作動プレート73は支持プレート25の内周側に挿入されており、支持プレート25により回転可能かつ軸方向に相対移動可能に支持されている。第1作動プレート73は円板レバー52と当接可能であり、円板レバー52を介して第1アクチュエータ9で発生した力を第1プレッシャプレート51に伝達する。
<第2操作機構>
第2操作機構8は、第2クラッチ部6での動力伝達および遮断を切り換える機構であって、第2アクチュエータ10と、第2ロッド81と、第2軸受82と、第2作動プレート83(作動部材)と、駆動ロッド84と、を有している。
第2アクチュエータ10は、例えば油圧シリンダであり、作動油の供給により軸方向第1側を向く力を発生する。第2アクチュエータ10の第2シリンダ102は第2ロッド81に連結されている。
第2ロッド81は、軸方向に延びる細長い棒状の部材であり、第1ロッド71の内側を貫通している。第2ロッド81は、棒状あるいはワイヤなどの線状の部材であってもよい。第2ロッド81の端部には第2軸受82が設けられており、第2軸受82を介して第2ロッド81は円板状の第2作動プレート83によりに支持されている。
第2作動プレート83の突出部83aの内周側には、支持プレート25が挿入されている。第2作動プレート83は支持プレート25により軸方向に相対移動可能に支持されている。第2作動プレート83は円板レバー52と当接可能であり、円板レバー52を介して第2アクチュエータ10で発生した力を第1プレッシャプレート51に伝達する。駆動ロッド84は、支持部材22に形成された孔22aに挿入されており、第2作動プレート83の外周部と当接可能となっている。
<クラッチ装置の基本動作>
図1〜図3を用いて、クラッチ装置1の基本動作について説明する。
(1)エンジン始動時
エンジン停止状態では油圧装置が駆動されていないため、第1アクチュエータ9および第2アクチュエータ10には油圧が作用していない。このため、図1に示すように、第1クラッチ部5により入力回転体2は第1入力軸3に連結されておらず、第2クラッチ部6により入力回転体2が第2入力軸4に連結されている。
エンジン始動時、このクラッチ装置1では、第2クラッチ部6により入力回転体2が第2入力軸4に連結されているため、例えば変速機を第2速の状態に切り換えておけば、クラッチレバーを握った状態で、エンジンを逆駆動(いわゆる押し掛け)することができる。
エンジン始動後、クラッチレバーが握られているため、油圧装置から第2アクチュエータ10に作動油が供給され、第2クラッチ部6の連結状態が解除される。具体的には、第2アクチュエータ10に作動油が供給されると、第2シリンダ102が軸方向第1側に移動する。それに伴い、第2ロッド81および第2作動プレート83が軸方向第1側へ移動し、駆動ロッド84を介して第2プレッシャプレート61が軸方向第1側へ押される。この結果、第2入力摩擦プレート64および第2出力摩擦プレート63が相対回転可能となり、第2クラッチ部6が連結解除状態となる。
(2)発進時
第1速で車両が発進する場合、第1クラッチ部5での動力伝達が開始される。具体的には、例えば運転者が第1速を選択すると、第1アクチュエータ9に作動油が徐々に供給され、第1シリンダ92が軸方向第1側に移動する。それに伴い、第1ロッド71および第1作動プレート73が軸方向第1側へ移動し、第1作動プレート73により円板レバー52が軸方向第1側へ押される。この結果、円板レバー52が第1プレッシャプレート51と当接し、円板レバー52を介して第1作動プレート73から第1プレッシャプレート51へ押付力が徐々に伝達され、第1プレッシャプレート51と第2出力部材33との間で第1入力摩擦プレート54および第1出力摩擦プレート53が徐々に挟み込まれる。
これにより、各部材間で発生する摩擦力により入力回転体2から第1入力軸3へ動力が徐々に伝達される。例えば、図示しない制御装置により、エンジン回転数に応じて作動油の圧力が制御され、第1操作機構7から第1クラッチ部5に付与される押付力が調節される。
このように、このクラッチ装置1では、伝達される動力を油圧により比較的容易に調節可能な第1クラッチ部5が発進時に使用されるため、円滑な発進が可能となる。
また図4に示すように、発進時には、第1アクチュエータ9に供給される作動油の圧力が制御装置により制限され、入力回転体2から第1入力軸3へ第1クラッチ部5により伝達される動力が必要最大トルクよりも小さくなる。これにより、急激な動力伝達を抑制することができ、さらに円滑な発進動作が可能となる。
ここで、図4に示すグラフの第1縦軸は、第1クラッチ部5または第2クラッチ部6で伝達されるトルク(クラッチトルク)を示しており、第2縦軸は、ダイヤフラムスプリング62の押付力を示している。また、横軸は、第1作動プレート73および第2作動プレート83のストロークおよび作動時間を示している。
なお、第1速走行時には、第2入力軸4側の系統では変速機が第2速の状態に切り換えられている。
(3)シフトアップ時の動作
例えば、第1速から第2速にシフトアップする場合、第1クラッチ部5による動力伝達が解除され、それとほぼ同時に、第2クラッチ部6による動力伝達が開始される。具体的には、第1アクチュエータ9に作用している油圧が開放され、第1操作機構7から第1クラッチ部5へ付与される押付力が解除される。これにより、入力回転体2から第1入力軸3へ第1クラッチ部5による動力伝達が遮断される。
それとほぼ同時に、第2アクチュエータ10に作用している油圧が開放され、第2操作機構8から第2プレッシャプレート61およびダイヤフラムスプリング62へ付与される押付力が解除される。この結果、ダイヤフラムスプリング62が第2プレッシャプレート61を押圧し、入力回転体2から第1入力軸3へ第2クラッチ部6により動力が伝達される。
第2入力軸4側の系統は第2速に切り換えられているため、以上の動作により第1速から第2速への切り換えが瞬時に行える。
また、第2速から第3速にシフトアップする場合、第2クラッチ部6による動力伝達が解除され、それとほぼ同時に、第1クラッチ部5による動力伝達が開始される。具体的には、油圧装置から第2アクチュエータ10へ作動油が供給され、第2操作機構8から第2プレッシャプレート61およびダイヤフラムスプリング62へ押付力が付与される。この結果、ダイヤフラムスプリング62の弾性力に逆らって第2プレッシャプレート61が軸方向第1側へ移動し、第2クラッチ部6での動力伝達が遮断される。
それとほぼ同時に、油圧装置から第1アクチュエータ9へ作動油が供給され、第1操作機構7から第1クラッチ部5へ押付力が付与される。これにより、入力回転体2から第1入力軸3へ第1クラッチ部5により動力が伝達される。
変速機において第1入力軸3側の系統は第3速に切り換えられているため、以上の動作により第2速から第3速への切り換えが瞬時に行える。
(4)シフトダウン時の動作
例えば、第3速から第2速へシフトダウンする場合、第1クラッチ部5による動力伝達が解除され、それとほぼ同時に、第2クラッチ部6による動力伝達が開始される。具体的には、第1アクチュエータ9に作用している油圧が開放され、第1操作機構7から第1クラッチ部5へ付与される押付力が解除される。これにより、入力回転体2から第1入力軸3へ第1クラッチ部5による動力伝達が遮断される。変速機では、運転者のシフトチェンジ操作に応じて第2入力軸4側の系統が第2速に切り換えられる。
それとほぼ同時に、第2アクチュエータ10に作用している油圧が開放され、第2操作機構8から第2プレッシャプレート61およびダイヤフラムスプリング62へ付与される押付力が解除される。この結果、ダイヤフラムスプリング62が第2プレッシャプレート61を押圧し、入力回転体2から第1入力軸3へ第2クラッチ部6により動力が伝達される。
以上の動作により第3速から第2速への切り換えが瞬時に行える。
(5)バックトルクリミッタ
前述のシフトダウン時には、エンジンブレーキにより第2入力軸4から入力回転体2へ動力が伝達される場合がある。この動力が大きいと、例えばタイヤがスリップするおそれがあるが、第2クラッチ部6のバックトルクリミッタ69により入力回転体2に伝達されるトルクが所定値に制限される。具体的には図4に示すように、第2クラッチ部6での伝達動力を一点鎖線で示すと、正駆動時(入力回転体2から第2入力軸4へ動力が伝達されている時)には必要伝達トルク以上のトルクが第2クラッチ部6により伝達可能であるが、逆駆動時(第2入力軸4から入力回転体2へ動力が伝達されている時)には、バックトルクリミッタ69により設定された最適なトルクしか伝達されない。これにより、シフトダウン時のスリップを防止できる。
また、このクラッチ装置1では、第1クラッチ部5においてもバックトルクリミッタが実現可能である。具体的には、このクラッチ装置1では、第1操作機構7に供給される作動油の量を調節することで、第1クラッチ部5により伝達される動力を制限している。
図4に示すように、減速時には、第1クラッチ部5により伝達される動力が第2クラッチ部6のバックトルクリミッタ69の許容伝達トルクとほぼ同じになるように、第1アクチュエータ9に供給される作動油の圧力が調節される。これにより、第2クラッチ部6の場合と同様に、シフトダウン時のスリップを防止できる。
<特徴>
クラッチ装置1の特徴は以下の通りである。
(1)
このクラッチ装置1では、油圧が供給されていない場合に第2クラッチ部6がダイヤフラムスプリング62の弾性力により連結されているため、エンジン始動時にエンジンを逆駆動することができる。これにより、油圧装置が故障していてもエンジンを始動することができる。また、エンジン始動用モータなどの駆動装置を設ける必要がないため、車両の構造の簡素化を図ることができる。
(2)
このクラッチ装置1では、第1クラッチ部5で伝達される動力の大きさを油圧により直接調節することができるため、ダイヤフラムスプリング62の押付力を調節して間接的に動力の大きさを調節する構成に比べて、伝達される動力を細かく調節することができる。このため、例えば第1クラッチ部5を発進時に使用することで、円滑な発進が可能となる。
(3)
このクラッチ装置1では、第1操作機構7が第1クラッチ部5に押付力を伝達する際に第1ロッド71に引っ張り力が作用する。第2操作機構8がダイヤフラムスプリング62の押付力を変化させる際に第2ロッド81に引っ張り力が作用する。このため、第1ロッド71および第2ロッド81に圧縮力が作用する場合に比べて、第1ロッド71および第2ロッド81の強度を低く設定することができる。これにより、第1ロッド71および第2ロッド81の寸法(より詳細には、外径あるいは肉厚など)を小さくすることができ、クラッチ装置1の小型化が可能となる。
特に、第1ロッド71が筒状部71aを有しており、かつ、第2ロッド81が筒状部71aに挿入されているため、クラッチ装置1をさらに小型化することができる。
(4)
このクラッチ装置1では、第1アクチュエータ9および第2アクチュエータ10が第1クラッチ部5および第2クラッチ部6の軸方向第1側に配置されているため、2つのアクチュエータを1ヶ所に集約することができ、装置全体の小型化が期待できる。
(5)
このクラッチ装置1では、支持部材22に設けられた孔22aに駆動ロッド84が挿入されているため、駆動ロッド84によりクラッチ装置1の外形寸法が大きくなるのを防止できる。
(6)
このクラッチ装置1では、第2クラッチ部6が機械的なバックトルクリミッタ69を有していることに加えて、第1クラッチ部5においても油圧をコントロールすることでバックトルクリミッタが実現されている。これにより、どの変速段においても逆駆動時の過大トルクの伝達を防止でき、タイヤのスリップなどを防止できる。
特に、油圧制御によりバックトルクリミッタの許容伝達トルクを自由に調節できるため、車両の走行状態に応じた適切な許容伝達トルクの設定が可能となる。
<他の実施形態>
本発明の具体的構成は、前述の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形および修正が可能である。
(1)
前述の実施形態では、第1入力摩擦プレート54、第1出力摩擦プレート53、第2入力摩擦プレート64および第2出力摩擦プレート63の材質がカーボンコンポジット材であるが、他の材質であってもよい。例えば、これらの摩擦プレートの材質としては、メタルあるいはオーガニック系の材料であってもよい。また、これらの摩擦プレートの枚数は、前述の実施形態の数量に限定されず、少なくとも1枚であればよい。
(2)
前述の実施形態では、モータサイクルに用いられるクラッチ装置を想定しているが、他の用途のクラッチ装置であってもよい。
(3)
第2クラッチ部6が第1クラッチ部5と同じように油圧クラッチであってもよい。ここで、図5を用いて他の実施形態に係るクラッチ装置101について説明する。なお、前述の実施形態と実質的に同じ機能を有する構成に対しては、同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図5に示すクラッチ装置101では、第2クラッチ部106が、ダイヤフラムスプリング62の代わりに、第2円板レバー162を有している。第2円板レバー162は、支持部材22により弾性変形可能に支持されている。第2円板レバー162の外周部は、駆動ロッド84と当接可能である。第2作動プレート83により駆動ロッド84が軸方向第1側に押されると、駆動ロッド84を介して第2円板レバー162の外周部が軸方向第1側に押される。この結果、フライホイール21と第2円板レバー162との接触点が支点となって、第2円板レバー162により第2プレッシャプレート61が軸方向第2側に押される。これにより、第2クラッチ部106が連結状態となる。
この場合、第2クラッチ部106で伝達される動力は、第2アクチュエータ10に供給される潤滑油の圧力により調節することができる。これにより、第1クラッチ部5と同様に、油圧制御によりバックトルクリミッタを実現することができる。
また、油圧制御によりバックトルクリミッタの許容伝達トルクを自由に調節できるため、車両の走行状態に応じた適切な許容伝達トルクの設定が可能となる。
(4)
前述のクラッチ装置1は乾式であるが、本発明が適用されるクラッチ装置は湿式であってもよい。
クラッチ装置の縦断面概略図。 クラッチ装置の部分断面図。 クラッチ装置の縦断面概略図。 クラッチ装置の制御説明図。 他の実施形態に係るクラッチ装置の縦断面概略図。
符号の説明
1 クラッチ装置
2 入力回転体
3 第1入力軸
4 第2入力軸
5 第1クラッチ部
6 第2クラッチ部
7 第1操作機構
8 第2操作機構
9 第1アクチュエータ
10 第2アクチュエータ
51 第1プレッシャプレート
52 円板レバー
53 第1出力摩擦プレート
54 第1入力摩擦プレート
61 第2プレッシャプレート
62 ダイヤフラムスプリング(弾性部材)
63 第2出力摩擦プレート
64 第2入力摩擦プレート
71 第1ロッド(第1中間部材)
73 第1作動プレート(第1作動部材)
81 第2ロッド(第2中間部材)
83 第2作動プレート(第2作動部材)

Claims (8)

  1. 第1および第2入力軸を有する変速機への動力伝達を、油圧を利用して切り換えるためのクラッチ装置であって、
    動力が入力されるように設けられた入力回転体と、
    摩擦力により前記入力回転体から前記第1入力軸へ動力を伝達可能な第1クラッチ部と、
    前記入力回転体により支持された弾性部材を有し、前記弾性部材の押付力により発生する摩擦力により前記入力回転体から前記第2入力軸へ動力を伝達可能な第2クラッチ部と、
    前記第1クラッチ部での動力伝達および遮断を切り換える機構であって、油圧により前記第1クラッチ部に作用する押付力を発生する第1操作機構と、
    前記第2クラッチ部での動力伝達および遮断を切り換える機構であって、油圧により前記第2クラッチ部に作用する前記弾性部材の押付力を変化させる第2操作機構と、
    を備えたクラッチ装置。
  2. 前記第1操作機構は、前記第1クラッチ部に押付力を伝達する際に引っ張り力が作用する第1中間部材を有しており、
    前記第2操作機構は、前記弾性部材の押圧力を変化させる際に引っ張り力が作用する第2中間部材を有している、
    請求項1に記載のクラッチ装置。
  3. 前記第2クラッチ部は、前記第1クラッチ部の軸方向第1側に配置されており、
    前記第1操作機構は、前記第1クラッチ部の軸方向第1側に配置されており、前記第1側を向く力を前記第1クラッチ部へ伝達可能であり、
    前記第2操作機構は、前記第1クラッチ部の軸方向第1側に配置されており、前記第1側を向く力を前記第2クラッチ部へ伝達可能である、
    請求項2に記載のクラッチ装置。
  4. 前記第1操作機構は、前記第1クラッチ部の前記第1側に配置され油圧を軸方向の力に変換する第1アクチュエータと、前記入力回転体に対して軸方向へ移動可能に支持され前記第1クラッチ部と当接可能な第1作動部材と、前記第1作動部材を前記第1アクチュエータに連結し前記第1アクチュエータで発生する力を前記第1作動部材へ伝達する前記第1中間部材と、を有しており、
    前記第2操作機構は、前記第1クラッチ部の前記第1側に配置され油圧を軸方向の力に変換する第2アクチュエータと、前記入力回転体に対して軸方向へ移動可能に支持され前記第2クラッチ部と当接可能な第2作動部材と、前記第2作動部材を前記第2アクチュエータに連結し前記第2アクチュエータで発生する力を前記第2作動部材へ伝達する前記第2中間部材と、を有している、
    請求項3に記載のクラッチ装置。
  5. 前記第1中間部材は、筒状部を有しており、
    前記第2中間部材は、前記筒状部に挿入されている、
    請求項4に記載のクラッチ装置。
  6. 第1および第2入力軸を有する変速機への動力伝達を、油圧を利用して切り換えるためのクラッチ装置であって、
    動力が入力されるように設けられた入力回転体と、
    摩擦力により前記入力回転体から前記第1入力軸へ動力を伝達可能な第1クラッチ部と、
    摩擦力により前記入力回転体から前記第2入力軸へ動力を伝達可能な第2クラッチ部と、
    前記第1クラッチ部での動力伝達および遮断を切り換える機構であって、前記第1クラッチ部の状態を切り換える際に引っ張り力が作用する第1中間部材を有している第1操作機構と、
    前記第2クラッチ部での動力伝達および遮断を切り換える機構であって、前記第2クラッチ部の状態を切り換える際に引っ張り力が作用する第2中間部材を有している第2操作機構と、
    を備えたクラッチ装置。
  7. 前記第2クラッチ部は、前記入力回転体に支持され、動力を伝達するための押付力を発生させる弾性部材を有しており、
    前記第1操作機構は、油圧により前記第1クラッチ部に作用する押付力を発生し、
    前記第2操作機構は、油圧により前記第2クラッチ部に作用する前記弾性部材の押付力を変化させる、
    請求項6に記載のクラッチ装置。
  8. 前記第1操作機構は、油圧により前記第1クラッチ部に作用する押付力を発生し、
    前記第2操作機構は、油圧により前記第2クラッチ部に作用する押付力を発生する、
    請求項6に記載のクラッチ装置。
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JP2015077861A (ja) * 2013-10-16 2015-04-23 いすゞ自動車株式会社 ハイブリッドシステム、ハイブリッド車両及びハイブリッド車両の制御方法
KR20160038457A (ko) * 2014-09-30 2016-04-07 현대 파워텍 주식회사 토크 전달 용량을 증대한 건식 듀얼 클러치 시스템

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