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JP2009170374A - プラズマディスプレイパネルおよびそれを用いたプラズマディスプレイ装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルおよびそれを用いたプラズマディスプレイ装置 Download PDF

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JP2009170374A JP2008009990A JP2008009990A JP2009170374A JP 2009170374 A JP2009170374 A JP 2009170374A JP 2008009990 A JP2008009990 A JP 2008009990A JP 2008009990 A JP2008009990 A JP 2008009990A JP 2009170374 A JP2009170374 A JP 2009170374A
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Kenji Okishiro
賢次 沖代
Naohiro Horiuchi
尚紘 堀内
Takeshi Saito
剛 齋藤
Keizo Suzuki
敬三 鈴木
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Abstract

【課題】 高輝度化と高コントラスト化を両立できるプラズマパネルを実現する。
【解決手段】 本発明によるプラズマディスプレイパネルは、複数の放電セルを構成要素の一部として有している。放電セルは、放電セルに電圧を印加するための電極、放電を形成するための放電ガス、放電が形成される放電空間、放電で発生する紫外線による励起で可視光を発光する蛍光膜を少なくとも構成要素の一部として有している。蛍光膜が少なくとも蛍光層と反射層の2層を有し、蛍光層は、反射層よりも放電空間側に配置されている。蛍光膜の膜厚Wtは40μm以下であり、蛍光層の膜厚Wp、蛍光層の少なくとも構成要素の一部である蛍光体の粒子径dp、反射層の膜厚Wr、反射層の少なくとも構成要素の一部である反射材の粒子径drは、2dp≦Wp≦5dp、かつ2dr≦Wr≦Wt−Wpを満たす。これにより、高輝度のプラズマディスプレイパネルを提供することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、平面型テレビなどに用いられるプラズマディスプレイパネル(以下、「プラズマパネル」ともいう)およびそれを用いたプラズマディスプレイ装置(以下、「プラズマディスプレイ」ともいう)に関し、高輝度化を実現する構造に関する。さらには高輝度化と高コントラスト化の両立を実現するための構造に関する。また、これらの性能の両立を低コスト化で実現する構造に関する。
プラズマディスプレイは、大画面薄型平面ディスプレイとして、テレビや屋外表示板など様々な用途で利用されている。現在、更なる表示特性の向上を目指し、その高性能化、特に、高輝度化、高コントラスト化が進んでいる。
近年、このようなプラズマディスプレイを取り巻く市場においては、液晶ディスプレイなど他のFPD(Flat Panel Display)も含めた性能競争が激しい。プラズマディスプレイにおいては、特に、高輝度化(高効率化)、高コントラスト化が要求されている。また、今後の高解像度デジタル放送に向けてフルHD(High Definition)対応化、すなわち高精細化も要求されている。
特許文献1には、蛍光体下部での反射率を向上させ、表示輝度の高いカラー放電表示パネルを得るための技術が開示されている。
特許文献2には、放電セルのサイズに対する発光効率および輝度の高いプラズマディスプレイを得るために、蛍光体層が隔壁およびバックプレート面上にわたって配設され、可視光反射層がバックプレートと蛍光体層の間に配設され、蛍光体層の可視光に対する透過率が、隔壁上よりも可視光反射層上において平均的に高い状態とする技術が開示されている。
また、特許文献3には、耐圧不良を防止しつつ、輝度を向上させるとともに、赤、緑、青において輝度が均一となるようなプラズマディスプレイを得るために、背面基板上の蛍光体層に接した、隔壁の側壁面および隔壁と隔壁とに挟まれた底面に、白色材料(例えばTiO)を含有した反射層を形成する技術が開示されている。
特開平10−74455号公報 特開平11−204044号公報 特開2000−11885号公報
本発明が解決しようとする第一の課題は、プラズマパネルにおける高輝度化(高効率化)である。また、今後の高解像度デジタル放送に向けたフルHD対応(高精細)のプラズマパネルにおける高輝度化である。第二の課題は、これら高輝度プラズマパネルにおける高コントラスト化である。これら2つの課題を同時に解決することにより、高輝度化と高コントラスト化を両立できるプラズマパネルを実現できる。
第一の課題である高輝度化については、以前より種々の検討がなされ、各種手段が提案されている。
例えば、特許文献1(特開平10−74455号公報)や特許文献2(特開平11−204044号公報)および特許文献3(特開2000−11885号公報)のように、蛍光膜と蛍光膜保持部との間に反射率の高い層を形成することにより、蛍光体からの可視光を効率よく前面基板側へ放射させ、高輝度化を実現しようとするものである。
しかし、これら提案技術では、例えば蛍光層と反射層の膜厚の関係が明確に示されておらず、膜厚条件によっては輝度が低下する条件も含まれている。高輝度化を実現するためには、蛍光膜を構成する蛍光層と反射層の光学特性の関係を明確にし、さらにそれら特性に影響を与える膜厚、粒子径の関係を明確にする必要がある。これらの関係を明確にし、各条件を最適化することにより、初めてプラズマディスプレイの高輝度化(高効率化)を実現することができるからである。
また、今後は、フルHD対応化プラズマパネル(高精細プラズマパネル)の高輝度化も重要な課題である。フルHD対応化プラズマパネルの場合、画素の高精細化により、放電セルのサイズは小さくなる。例えば、42型プラズマパネル(XGA:eXtended Graphics Array)の場合、画面横方向におけるセルサイズは300μm程度であるのに対し、フルHDの場合、160μm程度となる。このようにセルサイズが小さくなると、放電空間が狭くなり、結果として発光効率の低下(輝度の低下)が予想される。
したがって、今後はフルHD化、高精細化に向けた高輝度化も必須の開発技術となる。この場合にも、蛍光体保持部である誘電体や隔壁に高反射材を利用することで、高輝度化を実現できることが考えられる。ただし、蛍光体の膜厚や蛍光体保持部の反射特性、セルサイズ(放電空間のサイズ)との関係を明確にする必要がある。これらの関係を明確にし、各条件を最適化することにより、初めて高精細プラズマパネルの高輝度化(高効率化)を実現することができる。
第二の課題は、高輝度プラズマパネルの高コントラスト化である。ここでいうコントラストは明室コントラストである。プラズマディスプレイでは、外光が入り込み、プラズマディスプレイを構成する隔壁などの部材によって反射された光により、黒表示をした場合の輝度が高くなる。これによりコントラストの低下が生じてしまう。
本発明の目的は、プラズマディスプレイパネルを構成する蛍光膜の膜厚、及び反射層の膜厚、また各膜を構成する粒子の径との関係を明確にし、高効率化(高輝度化)を実現できる条件を明示することにより、高輝度のプラズマディスプレイパネル、およびそれを用いたプラズマディスプレイ装置を提供することにある。また、高輝度化と高コントラスト化の両立を図り、高性能プラズマディスプレイパネルおよびそれを用いたいプラズマディスプレイ装置を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明によるプラズマディスプレイパネルは、少なくとも複数の放電セルを構成要素の一部として有している。前記放電セルは、前記放電セルに電圧を印加するための電極、放電を形成するための放電ガス、前記放電が形成される放電空間、前記放電で発生する紫外線による励起で可視光を発光する蛍光膜を少なくとも構成要素の一部として有している。前記蛍光膜が少なくとも蛍光層と反射層の2層を有し、前記蛍光層は、前記反射層よりも前記放電空間側に配置されている。本明細書においては、用語として「蛍光膜」と「蛍光層」を区別して用いており、「蛍光層」は「蛍光膜」を構成する一つの要素である。前記蛍光膜の厚さすなわち蛍光膜膜厚Wtは40μm以下であり、前記蛍光層の厚さすなわち蛍光層膜厚Wp、前記蛍光層の少なくとも構成要素の一部である蛍光体の粒子径すなわち蛍光体粒子径dp、前記反射層の厚さすなわち反射層膜厚Wr、前記反射層の少なくとも構成要素の一部である反射材の粒子径すなわち反射材粒子径drは、2dp≦Wp≦5dp、かつ2dr≦Wr≦Wt−Wpを満たす。
また、本発明によるプラズマディスプレイパネルは、少なくとも複数の放電セルを構成要素の一部として有している。前記放電セルは、前記放電セルに電圧を印加するための電極、放電を形成するための放電ガス、前記放電が形成される放電空間、前記放電で発生する紫外線による励起で可視光を発光する蛍光膜を少なくとも構成要素の一部として有している。また、前記プラズマディスプレイパネルには、前記蛍光膜を保持する蛍光膜保持部が有る。前記蛍光膜の厚さすなわち蛍光膜膜厚Wt、前記蛍光膜の少なくとも構成要素の一部である蛍光体の粒子径すなわち蛍光体粒子径dp、前記蛍光膜保持部の前記蛍光膜を保持する面の少なくとも一部の反射率βsは、2dp≦Wt≦5dp、かつ0.70≦βsを満たす。
また、本発明によるプラズマディスプレイ装置は、プラズマディスプレイパネルと、プラズマディスプレイパネルに電圧を印加するための駆動部を少なくとも構成要素の一部とするものである。前記プラズマディスプレイパネルは、少なくとも複数の放電セルを構成要素の一部として有している。前記放電セルは、前記放電セルに電圧を印加するための電極、放電を形成するための放電ガス、前記放電が形成される放電空間、前記放電で発生する紫外線による励起で可視光を発光する蛍光膜を少なくとも構成要素の一部として有している。前記蛍光膜が少なくとも蛍光層と反射層の2層を有し、前記蛍光層は、前記反射層よりも前記放電空間側に配置されている。また、前記プラズマディスプレイパネルには、前記蛍光膜を保持する蛍光膜保持部が有る。前記蛍光膜の厚さすなわち蛍光膜膜厚Wtは40μm以下であり、前記蛍光層の厚さすなわち蛍光層膜厚Wp、前記蛍光層の少なくとも構成要素の一部である蛍光体の粒子径すなわち蛍光体粒子径dp、前記反射層の厚さすなわち反射層膜厚Wr、前記反射層の少なくとも構成要素の一部である反射材の粒子径すなわち反射材粒子径drは、2dp≦Wp≦5dp、かつ2dr≦Wr≦Wt−Wpを満たす。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明により、高輝度のプラズマディスプレイパネルおよびそれを用いたプラズマディスプレイ装置を提供することができる。
また、高輝度化と高コントラスト化を両立できる高性能プラズマディスプレイパネルおよびそれを用いたプラズマディスプレイ装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。また、本願において「蛍光層」は、紫外線を可視光に変換して発光する発光機能を有する層であり、また、「反射層」は、可視光をパネルの前面方向へ放射させるための反射機能を有する層である。また、本願において「蛍光膜」は、蛍光体を含んで構成される膜であり、「蛍光層」とは区別して用いる。また、本願において「前面基板」と「背面基板」は、両者を組み立ててパネル化した際に、放電空間からの蛍光体による発光光を通過して表示面となる方を前面基板、表示面とならない方を背面基板とする。
(高輝度化の概念)
図15は、本発明者らが検討したプラズマパネル100を模式的に示す要部断面図である。なお、図15では、構造を分かり易くするため、前面基板101を背面基板106から離して図示している。
図15に示すように、前面基板101上にバス電極103、透明電極102、誘電体104および、保護膜105が順に配置されている。一方、背面基板106上にアドレス電極109およびそれを覆うように誘電体108が配置されている。また、誘電体108上に隔壁107および隣接する隔壁107間の蛍光膜110が配置されている。この前面基板101と背面基板106とを対向して張り合わせることで、放電空間114が前面基板101と背面基板106との間に形成され、プラズマパネル100が構成されている。
ここで、放電空間114の体積は隔壁で囲まれたセルのサイズと蛍光膜110の膜厚によって変化するものであり、この蛍光膜110の膜厚は放電空間114での放電を保持する膜厚である。後述するように、放電を安定的に保持するためには、ある一定以上の大きさの空間が必要である。従って、高精細パネルのようにセルサイズが小さい場合には、蛍光膜の膜厚を薄くすることにより放電空間を確保する必要がある。プラズマパネル100における蛍光膜110は、例えば厚みが25μm程度で形成されている。高輝度化のためには、蛍光膜110の厚膜化が考えられるが、厚膜化することで、種々の副作用が懸念される。
例えば、放電空間114が狭くなることによる紫外線発生効率の低下、プラズマパネル100を駆動するための駆動電圧の上昇などである。また、蛍光膜110の厚膜化は、このような副作用の影響が大きくなる一方で、高輝度化の効果は小さくなるため、プラズマディスプレイの高輝度化技術として、大きな期待はできない。
蛍光膜110の膜厚と相対輝度との関係を示したグラフを図16に示す。図16に示すように、蛍光膜110の膜厚を厚膜化することで、輝度の向上が期待できる。しかし、蛍光膜110の膜厚がある一定の膜厚以上(図16では、20μm以上)では、相対輝度はほとんど飽和し、膜厚の増加分に対して、輝度の向上はほとんど期待できない。
したがって、プラズマディスプレイの高輝度化には、このような輝度と蛍光層膜厚の関係を改善する必要がある。本発明者らは、このような関係を抜本的に改善するために、蛍光膜の機能に着目し、それぞれの機能を最大限に発揮するための最良の構成、特に膜厚条件を見出している。
蛍光膜の機能について説明する。概略すると、蛍光膜は、紫外線を可視光に変換して発光する発光機能と、その可視光をパネルの前面方向へ放射させるための反射機能とを有する。
プラズマパネルのような構造では、放電空間内で発生した紫外線は、蛍光膜に対して、ある一方向から入射する。したがって、蛍光膜の膜厚が厚い場合、蛍光膜の下領域には紫外線が到達せず、その下領域は、発光機能としての役割を果たしておらず、反射機能としての役割を果たしている。
例えば、図16に示した蛍光膜厚と輝度との関係では、蛍光膜のうち発光機能としての役割を果たすのは、蛍光膜の表面から15μm程度までの上領域と考えられる。そして、15μmより下の下領域(例えば蛍光膜の表面から30μm程度の領域)は、主に反射機能の役割を果たしていると考えられる。つまり、反射機能としての役割を果たしている下領域は、発光機能を備えた蛍光膜で構成される必要はなく、可視光をパネルの前面方向へ放射させるために最適な材料で構成されることが望ましい。
このように、蛍光膜の二つの機能(蛍光機能、反射機能)に着目し、それぞれの機能を蛍光層と反射層に分離して、蛍光膜を二層構成(第1の構成)とすることにより、高輝度化を実現することができる。また、蛍光膜を保持する蛍光膜保持部である隔壁や誘電体に反射機能を持たせて、蛍光機能のみを有する蛍光膜、すなわち蛍光層の一層構成(第2の構成)とすることにより、高輝度化も実現することができる。
(第1の構成)
本発明における第1の構成について説明する。ここでの蛍光膜は、少なくとも蛍光層と反射層の2層を有するものである。すなわち、蛍光膜を蛍光層と反射層の二層構成とすることにより、高輝度化を実現することができる。ただし、単純に蛍光層と反射層を設けることだけでは高輝度化は実現できず、蛍光層と反射層の各膜厚、及び光学特性が、ある条件を満たす場合にのみ高輝度化を実現できると考えられる。
そこで、本発明者らは、高輝度化を実現できる蛍光層と反射層の各膜厚、及び光学特性(特に反射層の反射率)の条件を見出した。以下、高輝度化を実現するための膜厚について述べる。なお、特許文献1(特開平10−74455号公報)、特許文献2(特開平11−204044号公報)および特許文献3(特開2000−11885号公報)には、蛍光層の下層に反射層を設ける構成が示されている。しかし、これら特許文献1、2、3においては、高輝度化を実現するための蛍光層膜厚や反射層膜厚、さらには各層を形成する粒子の径との関係は示されていない。これら条件を、最適化しない場合には、蛍光体と反射材を用いる同様の構成においても、輝度の低下を招く場合もある。本発明では、蛍光膜の二つの機能に着目し、さらにこれら膜厚及び反射特性、粒径の関係を検討する中で、高輝度化を実現できる膜厚の条件を明確にしている。
図1は、本発明の一実施の形態であるプラズマパネル20を模式的に示す要部断面図である。なお、図1では、構造を分かり易くするため、前面基板1を背面基板6から離して図示している。
図1に示すように、前面基板1上にバス電極3、透明電極2、誘電体4および、保護膜5が順に配置されている。バス電極3は銀や銅、アルミニウムなどの低抵抗材料からなり、透明電極2はITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電材料からなり、誘電体4はSiOやBを主成分とするガラス材料などの透明な絶縁材料からなり、保護膜5は酸化マグネシウム(MgO)などの材料からなる。
一方、前面基板1と対向して張り合わせられた側の背面基板6上にアドレス電極9およびそれを覆うように誘電体8が配置されている。また、この誘電体8上に等間隔で複数の隔壁7が配置されている。また、隣接する隔壁7間であって、誘電体8上および隔壁7の側面上にわたって蛍光膜10が配置されている。この蛍光膜10は図1のA部拡大図に示すように、蛍光層12と反射層11とから構成されており、蛍光層12は、反射層11より空間放電側に配置されている。また、隔壁7はSiOやBを主成分とするガラス材料などの絶縁材料からなる。
放電空間14は、前面基板1と背面基板6とを対向して張り合わせることで、前面基板1(保護膜5)と背面基板6(蛍光膜10)との間に形成されて、放電セルが構成される。安定した放電には放電空間14の体積が影響する。このことから、放電空間14の体積は蛍光膜10の膜厚によって変化するので、蛍光膜10の膜厚は放電空間14での放電するための膜厚となる。
図1には、RGB(赤、緑、青)の3原色に対応した3つの放電セルが示されている。これら放電セルがマトリクス状に配置されて、プラズマパネル20が構成されることとなる。なお、図示しないが、張り合わせは、基板周辺部に塗布された低融点ガラスにより封着され、通常、背面基板6側に開けられた排気孔により排気後、NeとXeの混合ガスなどが封入されている。
このようにプラズマパネル20は、少なくとも複数の放電セルを構成要素の一部として有しており、放電セルは、放電セルに電圧を印加するための電極、放電を形成するための放電ガス、放電が形成される放電空間14、放電で発生する紫外線による励起で可視光を発光する蛍光膜10を少なくとも構成要素の一部として有している。
放電によって励起される蛍光体の粒子径が小さい場合には、蛍光体表面積が増大することにより、蛍光体の発光効率(紫外−可視光変換効率)が低くなる。蛍光体表面積の増大に伴い蛍光体粒子の表面欠陥が多くなることで、不要な準位が形成され、発光効率(紫外線可視光変換効率)が低下するためである。一方、蛍光体の粒子径が大きい場合には、密な膜を形成できず、結果として効率低下を招く。したがって、蛍光体の粒子径は、2μm以上5μm以下が望ましい。
なお、プラズマディスプレイパネルの蛍光体材料として、一般に青色蛍光体BaMgAl1017:Eu2+、緑色蛍光体ZnSiO:Mn2+、赤色蛍光体(Y,Gd)BO:Eu3+が利用されている。なお、蛍光体材料の通例表記として、「:」より前方は母体材料組成を示し、後方は発光中心を示しており、母体材料の一部の原子を発光中心で置換していることを意味する。
ここで、蛍光膜10の厚さ、すなわち蛍光膜膜厚をWt、蛍光層12の厚さ、すなわち蛍光層膜厚をWp、反射層11の厚さすなわち反射層膜厚をWrとして定義する。図1に示した構成では、蛍光膜10は、蛍光層12と反射層11の2層から構成され、蛍光膜10の膜厚Wtは、蛍光層12の膜厚Wpと反射層11の膜厚Wrの和に等しくなる。なお、本明細書では、蛍光膜10は少なくとも蛍光層12と反射層11の2層を有すればよく、構成によっては、Wp+Wr<Wtとなる場合もある。
ここで例えば、42インチXGAのプラズマパネルを考える。その放電セルのサイズ(図1では、隔壁7のピッチ)は、300μm程度である。プラズマパネル20の構造の場合、放電を安定的に保持するための目安であるデバイ長は10−6mから10−4m程度であり、少なくとも放電空間14の幅として100μm以上必要となる。
したがって、放電セルサイズを300μm程度、隔壁7の平均的な幅を120μm程度とした場合、放電を安定的に保持するためには、蛍光膜10の膜厚Wtは、40μm((放電セルサイズ−放電空間14の幅−隔壁7の幅)/2)が上限となる。
また、高精細化のためにセルサイズが縮小することから、放電空間14を確保するためには蛍光膜10の膜厚Wtの上限に更なる制約が生じる。例えば、今後のデジタル放送では主要となるフルHDでは、セルサイズが160μm程度となる。このとき、放電に最低限必要な放電空間14の幅100μmを考慮し、42インチXGAの比率で算出すると、蛍光膜10の膜厚Wtとしては、15μmが上限となる。
次に、蛍光膜10を構成する蛍光層12の膜厚Wpの条件について説明する。ここで、蛍光層12の少なくとも構成要素の一部である蛍光体の粒子径すなわち蛍光体粒子径をdpと定義する。この蛍光体の粒子は、ある分布を有する。すなわち、本願における粒子径とは、中位粒子径を意味し、粒径分布において、質量が全粉体の重量の50%以上を占めるときの粒子径である。粒子径dpは、例えば、Counter Coal法などで測定することができる。なお、前述したように、放電によって励起される蛍光体の粒子径が小さい場合には、蛍光体表面積が増大することにより、蛍光体の発光効率が低くなり、蛍光体の粒子径が大きい場合には、密な膜を形成できず、効率低下を招く。このことから、蛍光体の粒子径dpは、2μm以上5μm以下が望ましい。
蛍光体の粒子から構成される蛍光層12が、発光機能としての役割を果たすためには、少なくとも蛍光体粒子が平均で二層以上必要である。すなわち、蛍光層12の膜厚Wpの下限は、2dp≦Wpとする。これ未満の膜厚では、蛍光層12は疎の状態であり、放電空間14からの紫外線が蛍光体で可視光に変換されることなく容易に透過してしまい、蛍光層12は、発光機能としての役割を果たさない。
一方、蛍光層12の膜厚Wpの上限については二つの要因で決まる。一つは、先に述べたような駆動電圧上昇などの副作用と輝度との関係から制約される最大の膜厚である。もう一つは、蛍光層12で発光する可視光が十分に反射層11へ到達し、反射層11が反射機能としての役割を十分に果たせるような最大の膜厚である。蛍光層12の膜厚Wpが極度に厚い場合には、蛍光層12で発光した可視光が反射層11へ到達しなくなるため反射層11の効果が全くなくなってしまう。
図2は、粒子径dpをパラメータ(dp=3.0、4.0μm)として、蛍光層12を構成する粒子径dpの平均層数nと輝度との関係を示すグラフである。図3は、反射層11の膜厚Wrをパラメータ(Wr=0、10、13.5、15μm)として、その反射層11上に形成された蛍光層12(粒子径dp=4.0μm)の膜厚Wpと輝度との関係を示すグラフである。なお、平均層数nは、蛍光層12の膜厚Wpを蛍光体の粒子径dpで割った値である。
図2に示すように、dp=3.0μm、4.0μmのそれぞれの場合において、蛍光層12の平均層数nが増加しても、平均層数n=5以上では輝度はほとんど飽和しており、輝度の向上は期待できない。また、平均層数nを増加すること(すなわち、蛍光層12の厚膜化)により、先に述べたような駆動電圧の上昇や放電空間14の減少などの副作用を生じてしまう。さらに、図3に示すように、蛍光層12の膜厚Wpが、20μm(図3ではdp=4.0μmなので、膜厚Wp=20μmは平均層数n=5に相当)以上では、反射層11の有無に関わらず輝度は同程度である。つまり、蛍光層12の膜厚Wpが20μm以上と厚い場合、反射層11が反射機能としての役割を果たしていない。このことから、蛍光機能のみを有する蛍光層12の膜厚Wpの上限としては、Wp≦5dpとすることが望ましい。
このことから、蛍光膜10を構成する蛍光層12の膜厚Wpの条件は、次式となる。
2dp≦Wp≦5dp (式1)
次に、蛍光膜10を構成する反射層11の膜厚Wrの条件について説明する。ここで、反射層11の少なくとも構成要素の一部である反射材(粒子)の粒子径すなわち反射材粒子径をdrと定義する。この粒径drは、中位粒子径を意味する。また、反射層11を形成する反射材の粒径drは、蛍光体の粒径dpに比較して小さいことが望ましい。これは、粒径が小さいほど、粒子のパッキング密度が高くなるので、蛍光体の反射率より高い反射率を容易に得られるためである。具体的には、反射材の粒径drは0.1μm以上1μm以下が望ましい。可視光(波長380nmから780nm)の散乱を考慮した場合には、波長と同程度の粒径から、1/4程度の粒径の場合に散乱能が大きくなるため、反射性能が向上する。このことから、反射材粒径drとしては、0.1μm以上1μm以下が望ましい。また、これらの粒子径では、蛍光体の粒径(dp=2.0〜5.0μm)に比べ小さく、膜密度も高くなることから、同程度の膜厚を有する蛍光層に比べ、高い反射率を得ることができる。さらに、プラズマパネルの製造工程を考えると、反射材粒径が0.1μm未満の場合には、プロセス的な困難が生じる。反射層をペーストを用いたマスク印刷により形成することを考えると、極端に粒子径の小さい粉末では分散性が悪く、厚みの均一な膜を形成することが困難である。これは、微粒子の場合は、粒子の表面積が増大し、粉体粒子同士が、凝集しやすくなるためである。この点からも反射材の粒子径は0.1μm以上が望ましい。
反射層11が、反射機能としての役割を果たすためには、少なくとも反射材粒子が平均で二層以上必要である。すなわち、反射層11の膜厚Wrの下限は、2dr≦Wrとすることが最適である。これ未満の膜厚では、反射層11は疎の状態であり、蛍光層12からの可視光を透過させてしまい、反射層11は、膜としての機能、さらには反射機能としての役割を果たさない。
一方、反射層11の膜厚の上限については、反射率のみを考えればよく、基本的には厚いほど反射率が高くなるので厚い方が望ましい。ただし、反射層11と蛍光層12から構成される蛍光膜10の膜厚に関する限定を考慮すると、Wr≦Wt−Wpを満足する必要がある。
したがって、蛍光膜10を構成する反射層11の膜厚Wrの条件は、次式となる。
2dr≦Wr≦Wt−Wp (式2)
以上、本発明の第1の構成は、蛍光膜10が蛍光層12と反射層11とから構成される。所定のサイズの放電セルを有するプラズマパネル20において高輝度を得るためには、蛍光層12の膜厚Wpと反射層11の膜厚Wrとが、(式1)および(式2)を同時に満足し、かつ、放電を安定して保持するために蛍光膜10の膜厚Wtを薄くする必要がある。例えば、放電セルのサイズが300μm、160μmの場合、蛍光膜の膜厚Wtはそれぞれ40μm以下、15μm以下である。これは先述したように、放電を安定的に保持するための目安であるデバイ長、セルサイズ、隔壁幅から制約される値である。
このようにプラズマパネル20の高輝度を得るためには、蛍光層12の膜厚Wp、反射層11の膜厚Wrの関係が重要となる。この関係が最適化できていない場合には、蛍光膜10が蛍光層12と反射層11で形成される構成であっても、例えば蛍光層12の膜厚Wpが非常に厚い場合には、蛍光層12の下層にある反射層11の効果が小さくなり、高輝度化は期待できない。
以下、具体的に数値を用いて、蛍光層12の膜厚Wpと反射層11の膜厚Wrをパラメータとして、そのプラズマパネル20の輝度に対する依存性を検討する。
まず、反射層11の膜厚Wrについて説明する。図4は、反射層11の膜厚Wrと反射率の関係について示したグラフである。横軸は、反射層の膜厚Wrを示し、縦軸は反射率を示している。図4において、黒丸は、実測の値であり、実線はそのデータを用いてフィッティングして、膜厚の薄い領域(3.5μm以下)まで外挿したものである。フィッティングには、粉体層の光学特性を表すのによく用いられるKubelka−Munkの理論式(例えば、「蛍光体ハンドブック」などに記載)を用いた。なお、ここでの反射層11は酸化チタン(TiO)であるが、反射層として同程度の反射率特性を有する材料であれば、反射材は酸化チタン(TiO)に限らず、ほぼ同様の結果となる。
反射層11の役割は、反射層11に接して配置される蛍光層12からの可視光を前面方向へ反射するためのものである。従って、ここで述べる反射率は、全反射率であり、鏡面反射と拡散反射を含む指標とすることが望ましい。このように本願において反射層11の反射率は鏡面反射率を含む全反射率を意味する。
また、ここでは輝度に関する反射率を考える必要があり、視感度を考慮した視感反射率を考える。なお視感反射率はある可視波長λでの分光反射率R(λ)と視感反射率Rとの関係は次のように表すことができる。ここでy(λ)は等色関数である。
Figure 2009170374
図4に示すように、反射層11の膜厚Wrを厚くするに伴い反射率は高くなり、膜厚Wrがある一定以上になると反射率はほぼ一定となり、反射層11の膜厚Wrの増大分に比べて、反射率の向上はほとんどなくなる。図4から、反射層11の膜厚Wrが10μm以上では反射率は約92%でほぼ一定の値であることがわかる。
反射層11の役割は、蛍光層12からの可視光を前面に効率よく反射させることである。したがって、少なくとも反射層11としての役割を果たすためには、蛍光層12の反射率よりも高いことが、少なくとも反射層11として満足するべき条件となる。通常プラズマディスプレイなどに利用されている蛍光層12に用いられる蛍光体の反射率は68〜70%であることから、少なくとも反射層11としては、70%以上の反射率が必要である。すなわち、図4から反射層11の膜厚としては、2μm以上が望ましいといえる。
また、反射層11の反射率はできるだけ高い方が望ましい。特に、高解像度のセルサイズ(例えばフルHDなど)の場合、放電空間14を確保するために蛍光膜10の膜厚Wtを小さくする必要がある。この場合、反射層11の反射率には、85%以上が要求される。
一方、放電空間14を確保すること、また駆動電圧の上昇を抑制するためには、膜厚Wrは小さいほうがよく、このことから反射層11の膜厚Wrは20μm以下が望ましい。 したがって、本発明においてプラズマパネル20の高輝度を得るために反射層11の膜厚Wrを2μm以上20μm以下(範囲B1)とする。さらに、放電空間14を確保するため、および反射層11の反射率が85%以上あればプラズマパネル20の高輝度を得るために、低膜厚化と高反射を両立する場合、反射層11の膜厚Wrを4μm以上15μm以下(範囲B2)とする。
次に、上記反射層の膜厚範囲において、反射層膜厚と、蛍光層膜厚、輝度との関係について検討した。その結果を図3に示す。図3は、本発明者らの検討の中で得られた結果をグラフにしたものである。横軸(X軸)は蛍光層膜厚Wp、縦軸(Y軸)は相対輝度である。相対輝度の基準は、蛍光層膜厚Wp=25μm、反射層膜厚Wr=0μmで構成されたパネルの輝度を1とした場合の相対値である。図3で、反射層11を配置した場合(Wr=2、 4、 15、20μm)の蛍光層12の輝度と、反射層11を配置しない場合(Wr=0)の蛍光層12の輝度を比較する。蛍光層12の膜厚が薄い領域ほど、輝度は反射層11の膜厚に大きく依存している。
反射層11がある場合、蛍光層12の膜厚Wpが6μm以上25μm以下(範囲A1)では高輝度となる。さらに、人間の視覚が検知できる程度の顕著な効果を得るためには、蛍光層12の膜厚Wpを6μm以上15μm以下(範囲A2)とする。
さらに詳細に、蛍光層12、反射層11および輝度の関係について説明する。図5は、蛍光層12の膜厚Wpと反射層11の膜厚Wrに対する輝度を等高線グラフに示したものである。横軸(X軸)は蛍光層12の膜厚Wp、縦軸(Y軸)は反射層11の膜厚Wrである。また、紙面に垂直な方向(Z軸)は、相対輝度を示している。相対輝度の基準は、蛍光層12の膜厚Wp=25μm、反射層11の膜厚Wr=0μm(反射層がない場合)で構成されたプラズマパネル20の輝度を1とした場合の相対値である。また、図5では、輝度の領域を見やすくするために5本の等高線を描き、相対輝度0〜1.0、1.0から1.2までは0.5間隔、1.2以上の範囲に区分して示している。なお、この膜厚Wp=25μm、膜厚Wr=0μmで構成されたプラズマパネル20は、図15を参照して説明した本発明者らが検討したプラズマパネル100と同じ構造となる。
図5に示すように、図3を参照して説明した蛍光層12の膜厚Wpの6μm以上25μm以下(範囲A1)、図4を参照して説明した反射層11の膜厚Wrの7μm以上20μm以下(範囲B1)では、相対輝度は1を越えている。さらに、図3を参照して説明した蛍光層12の膜厚Wpの6μm以上15以下(範囲A2)、図4を参照して説明した反射層11の膜厚Wrの10μm以上15μm以下(範囲B2)では、相対輝度は1を越えており、相対輝度が1.05を越える。相対輝度が1.0より大きい場合には、従来の技術に対して効果を得られることになる。さらに相対輝度が1.05以上では、人間の視覚特性のばらつき(個体差)を考慮しても、その輝度向上効果を人間の視覚で十分に認知することができる。
ここで、蛍光膜10の膜厚Wt、蛍光層12の膜厚Wp、および反射層11の膜厚Wrの関係についてまとめる。現状の放電セルサイズを300μm程度とした場合、放電を安定的に保持するためには、蛍光膜10の膜厚Wtは40μmとなる。すなわち、高精細化に伴った放電セルサイズの更なる縮小のために、蛍光膜10の膜厚Wtは40μmが上限となる。このため、蛍光膜10の膜厚Wtは反射層11の膜厚Wrと蛍光層12の膜厚Wpとの和であるから、膜厚Wrと膜厚Wpとの和は40μmが上限となる。
このように放電セルのサイズを300μm程度以下とする場合、蛍光膜10の膜厚Wtは40μm以下である。また、蛍光層12の膜厚Wpは6μm以上25μm以下であり、より好ましくは6μm以上15μm以下である。また、反射層11の膜厚Wrは2μm以上20μm以下であり、より好ましくは4μm以上15μm以下である。これらの関係を図5のグラフに加えると、図6に示すようになる。
図6に示す領域1は、蛍光層12の膜厚Wpが6μm以上25μm以下、反射層11の膜厚Wrが2μm以上20μm以下の領域に、蛍光膜10の膜厚Wt=40μmの制限を加えたものである。また、図6に示す領域2は、領域1のうち、さらに蛍光層12の膜厚Wpが6μm以上15μm以下、反射層11の膜厚Wrが4μm以上15μm以下の制限を加えたものである。
このように領域1内の蛍光層12の膜厚Wpおよび反射層11の膜厚Wrであれば、本発明者らが検討したプラズマパネル100における輝度より、高い輝度を得ることができる。さらに、領域2内であれば、相対輝度は1.05を越える高い輝度を得ることができる。
また、蛍光膜10の膜厚Wtを25μmとした場合、図5のグラフは図7に示すようになる。図7に示す領域3は、蛍光層12の膜厚Wpが6μm以上25μm以下、反射層11の膜厚Wrが2μm以上20μm以下の領域に、蛍光膜10の膜厚Wt=25μmの制限を加えたものである。また、図7に示す領域4は、領域3のうち、さらに蛍光層12の膜厚Wpが6μm以上15μm以下、反射層11の膜厚Wrが4μm以上15μm以下の制限を加えたものである。
このように、高精細化に伴った放電セルサイズの更なる縮小のために、蛍光膜10の膜厚Wtが薄くなったとしても、例えば、図7に示す領域3内の蛍光層12の膜厚Wpおよび反射層11の膜厚Wrを選択することで、プラズマパネル20の輝度を高輝度にすることができる。
前記反射層11の膜厚条件と反射率の両方を満足する材料としては、酸化チタンの他に、酸化亜鉛、酸化シリコン、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、アルミナなどがあり、反射層を形成する材料に少なくともこれら一種が混合されていれば本発明の反射層11としての特性を満足できる。
なお、以上の説明では、蛍光層と反射層が接して形成されている構造について述べたが、それ以外にも構成としては、蛍光層と反射層との間に別の部材、もしくは空間が存在してもよい。高輝度化に関する膜としての考え方は同じであり、そのような構造においても適用することは可能である。
(第2の構成)
本発明における第2の構成について説明する。高輝度化に対する基本的な考え方は、前記第1の構成と同じである。ただし、第2の構成では、蛍光膜を保持する蛍光膜保持部(下地)である隔壁や誘電体に反射層の役割を担わせる構成とする。
今後のプラズマディスプレイの高精細化では、セルサイズが小さくなるため(放電空間が小さくなる)、セル内に反射層を形成することは、効率低下に繋がる。したがって、前記第1の構成で示した反射層の役割を隔壁や下層の誘電体層に担わせることで、放電空間が狭くなることを抑制できる。
図8は、本発明の一実施の形態であるプラズマパネル30を模式的に示す要部断面図である。なお、図8では、構造を分かり易くするため、前面基板1を背面基板6から離して図示している。
このようにプラズマパネル30は、前述のプラズマパネル20と同様に、少なくとも複数の放電セルを構成要素の一部として有しており、放電セルは、放電セルに電圧を印加するための電極、放電を形成するための放電ガス、放電が形成される放電空間14、放電で発生する紫外線による励起で可視光を発光する蛍光膜10を少なくとも構成要素の一部として有している。また、プラズマパネル30は、蛍光膜10を保持する蛍光膜保持部(図8では、隔壁31および背面基板6の誘電体32)を有している。
ここで、蛍光膜10の厚さすなわち蛍光膜膜厚をWt、蛍光膜10の少なくとも構成要素の一部である蛍光体の粒子径すなわち蛍光体粒子径をdp、蛍光膜保持部の蛍光膜を保持する面の少なくとも一部の反射率をβsとして定義する。なお、前述したように、放電によって励起される蛍光体の粒子径が小さい場合には、蛍光体表面積が増大することにより、蛍光体の発光効率が低くなり、蛍光体の粒子径が大きい場合には、密な膜を形成できず、効率低下を招くことから、蛍光体の粒子径dpは、2μm以上5μm以下である。
高輝度のプラズマパネル30を得るために、蛍光膜10の膜厚Wtの条件は、まず、前記第1の構成と同様に、少なくとも蛍光体粒径dpの2倍以上必要である。膜として機能するために必要な最小限の膜厚だからである。
一方、上限は5dp以下が望ましい。これ以上の膜厚では、結局膜厚の増大分に比較して、輝度の向上がほとんど見込めないため、これ以上の厚膜化は、放電空間の減少と、駆動電圧の上昇という副作用の影響が大きくなるためである。また、これ以上の膜厚では蛍光膜の下地となる高反射下地の効果が全くなくなるためである。
したがって、蛍光膜10の膜厚Wtの条件は、次式となる。
2dp≦Wt≦5dp (式4)
また、蛍光膜保持部である隔壁7および下層の誘電体8が反射機能を果たすためには、蛍光膜保持部の反射率βsが少なくとも蛍光膜10を構成する蛍光体の反射率より高い必要がある。この点、蛍光膜10に用いられる蛍光体の反射率は68〜70%であることから、少なくとも蛍光膜保持部としては、70%以上の反射率が必要となる。また、反射率βsはできるだけ高い方が望ましい。特に、高解像度のセルサイズ(例えばフルHDなど)の場合、反射率βsには、85%以上が要求される。
したがって、高輝度のプラズマパネル30を得るために、蛍光膜保持部である隔壁7および下層の誘電体8の反射率βsの条件は、次式となる。
70≦βs (式5)
なお、ここでの反射率は全反射率であり、可視領域での反射率である。また、これら反射の条件を満たすためには、蛍光膜保持部(下地)の材料を構成する成分の一部として酸化チタン、酸化亜鉛、酸化シリコン、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、アルミナ、またはこれら材料の混合物であることが望ましい。
(高コントラスト化の概念)
以上、高輝度化を実現するための構成について述べたが、本発明のもう一つの目的として高コントラスト化がある
特に、前記第2の構成においては、蛍光膜保持部(下地)である隔壁の反射率が高い。この場合、プラズマパネルの外側から入射する光(外光)が、隔壁で反射されることにより、黒表示をしたときの輝度(すなわち黒輝度)が高くなる。このことは結果としてコントラストを低下させることになる。特に、明室下ではこの影響が顕著になる。このため、高コントラストのプラズマパネルを得るために、二つの機能について以下に説明する。
まず、第一の機能は、蛍光膜保持部である隔壁のうち、蛍光膜を保持する以外の面、すなわち蛍光膜に接していない隔壁の頂部の反射率βtを5%以下とすることである。これにより、不要な外光を反射することが抑制され、黒輝度を低下させることが可能となる。
図9は、本発明の一実施の形態であるプラズマパネル40を模式的に示す要部断面図である。なお、図9では、構造を分かり易くするため、前面基板1を背面基板6から離して図示している。
図9のプラズマパネル40では、隔壁41の頂部41aの反射率βtを5%以下としている。隔壁41の頂部41aは、外光(室内光)を反射し、明室コントラストを低下させる一つの要因となる。したがって、隔壁41の頂部41aの反射率はできるだけ低い方が望ましい。特に反射率が5%以下の場合には、人間の視覚は反射光を認識し難く明室コントラスト向上効果にとっては非常に有効である。
隔壁41の頂部41aには、クロムと酸化クロムの積層膜や、二酸化マンガン、酸化銅などの酸化物で形成することにより、低い反射率を有する頂部41aを実現することが可能である。
次に、第二の機能は、放電セルが、そのセルの発光色の光を選択的に反射させる、あるいは、そのセルの発光色以外の光を選択的に吸収させることである。
図1を参照して説明したプラズマパネル20においては、その放電セルを構成する部材の少なくとも一部、例えば隔壁7、誘電体8、反射層11に着色材料を含有することで、放電セルが第二の機能を有することになる。
着色材料としては、RGBの三原色を構成する赤(R)は酸化鉄、硫セレン化カドミウムなど、緑(G)はTiO−CoO−Al−LiO系の緑色顔料、無機系顔料粒子やフタロシアニングリーン系の顔料など、青(B)はコバルトブルー系やフタロシアニン系の顔料などがある。
このような二つの機能を追加することによって、前述したプラズマパネルは、高輝度化と高コントラスト化の両立を図ることができる。
(実施例)
図10はプラズマパネル20の分解斜視図であり、図11はプラズマディスプレイ装置50の概略構成図である。
プラズマディスプレイ装置50は、プラズマパネル20とこのプラズマパネル20に電圧を印加する駆動電源を有する駆動部51と映像信号を生成する映像源52から構成される。プラズマパネル20は、前面基板1と背面基板6を貼り合わせた構造であり、これらの間に複数の放電セルが形成されている。放電セルには、電圧を印加するための3種類の電極が形成されている。前面基板1上には、維持放電のための透明電極2とバス電極3からなる電極対(通常、電極対の一方をX電極と称し、他方をY電極と称す)が形成され、それら電極対は誘電体4と保護膜5により覆われている。一方、背面基板6上には、アドレス電極9が形成され、アドレス電極9は誘電体8で覆われている。さらに誘電体8上には、隔壁(リブとも称す)7が構成され、隔壁7間には赤、青、緑色の蛍光膜10が形成されている。図からもわかるように隔壁7及び誘電体8は、蛍光膜10に直接接しており、蛍光膜10の保持部(蛍光膜保持部)としての機能も有している。
前面基板1側の維持電極対と背面基板6側のアドレス電極9とが互いに概略直交するように(場合によっては、単に互いに交差するように)、前面基板1と背面基板6の向きを合わせて、前面基板1と背面基板6とが封着され、両板間の空隙部分には放電ガスが封入され、両板間に複数の放電セルが形成されている。前面基板1側の維持電極対と背面基板6側のアドレス電極9に電圧を選択的に印加することで、前記複数の放電セルの内の所望の放電セルに放電を起こす。本放電により真空紫外線が発生し、発生した真空紫外線が各色の蛍光膜10を励起することで赤、青、緑の発光を生じ、フルカラー表示を行う。
本発明は、図10のような3電極型のプラズマパネル20を用いたプラズマディスプレイ装置に限らず、図12に示すような背面基板6側のセル構造がボックス型のプラズマパネル60や、図13、図14に示す対向放電型のプラズマパネル70、90を用いたプラズマディスプレイ装置、さらには、透過型のプラズマディスプレイ装置にも適用することで、高輝度化及び高コントラスト化の効果を得ることができる。なお、図13および図14において、符号71は前面基板、符号72は誘電体、符号73は保護膜、符号74は隔壁板、符号75は蛍光膜、符号76は誘電体、符号77は背面基板、符号78はスキャン電極、符号79はデータ電極、符号80はブラックマトリックスを示す。また、この蛍光膜75は、蛍光膜保持部によって保持されている。
以下、詳細な実施例について説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、先に述べた図6や図7に示す膜厚の領域であれば本発明の効果を十分に得ることができる。なお、各実施例における効果は、図15を参照して説明した本発明者らが検討したプラズマパネル100との性能比較で述べる。
本実施例のプラズマパネルを図1を参照して説明する。プラズマパネル20は、前面基板1および背面基板6を有している。前面基板1に透明電極2、バス電極3、誘電体4を設け、一方、背面基板6には、アドレス電極9、誘電体8、隔壁7、蛍光膜10を設けている。この蛍光膜10は蛍光層12および反射層11から構成される。
本実施例では、粒子径dr=0.5μmの酸化チタンからなる反射層11を作製する。反射層11は、酸化チタンをバインダと溶媒からなるペーストに混合し、スクリーン印刷法により印刷形成する。印刷後、乾燥、焼成工程によりバインダと溶媒を焼き飛ばした。
その後、各色蛍光層12をスクリーン印刷法により形成する。例えば、焼成後の反射層11の膜厚は12.5μm程度であり、蛍光層12もほぼ同等の膜厚12.5μm程度となる。この膜厚条件は、図7で示した領域4に含まれる。
その後、前面基板1と背面基板6を重ね合わせ封止した後、放電ガスを封入し、プラズマパネル20を作製する。
本実施例のプラズマパネル20に駆動回路(駆動部)を接続して輝度を評価した。その結果、本発明者らが検討したプラズマパネル100に比べて、約1.17倍の輝度を得ることができた。
本実施例のプラズマパネルを図9を参照して説明する。前記実施例1のプラズマパネル20と比較して、蛍光膜保持部である隔壁41のうち、蛍光膜10を保持する面以外の面、すなわち蛍光膜10に接していない隔壁の頂部41aの反射率βtを5%以下としている。これにより、不要な外光を反射することが抑制され、黒輝度を低下させることができる。
本実施例のプラズマパネルを図1を参照して説明する。ただし、図示した放電セルにおいて、当該セル発光色の光を選択的に反射する、あるいは当該セル発光色以外の光を選択的に吸収する機能(以下、「波長選択機能」という)を有していることが本実施例の特徴である。この特徴により、プラズマパネル20の高輝度化と高コントラスト化を同時に実現することができる。
本実施例のコントラストCbは、いわゆる明室コントラストであり、次式で表せる。
Cb=(Bds+Brf)/Brf (式6)
ここで、Brfは反射光輝度、すなわち室内光(外光)がTVセット表示面で反射して形成する輝度であり、その単位は[cd/m]である。また、BdsはTVセットの表示光輝度であり、その単位は[cd/m]である。
この反射光輝度Brfは、次式で表せる。
Brf=Brm×Rst (式7)
ここで、Brmは室内光輝度、すなわち室内光(外光)がTVセット表示面に仮想的に設置した反射率1の面に入射して形成する輝度であり、その単位は[cd/m]である。また、Rstは表示面反射率であり、すなわちTVセット表示面の反射率である。
この室内光輝度Brmは、次式で表せる。
Brm=Lrm/π (式8)
ここで、Lrmは室内光照度であり、その単位は[lx]である。また、πは円周率である。
通常、表示光輝度Bds≫反射光輝度Brfであるので、(式6)は次式で表せる。
Cb≒Bds/Brf (式9)
(式9)より、反射光輝度Brfが減少するほどコントラストCbが増大する。このためには、表示光輝度Bdsを減少させることなく表示面反射率Rstを減少することが有効である。一般的に室内光(外光)は白色光(赤R、緑G、青Bの混合色)であり、表示光は該当セル毎の単色光(赤R、緑G、青Bのいずれかの単色光)である。したがって、本実施例の如く当該セルの反射特性に色選択性(あるいは、波長選択性)を付与することにより、表示光輝度Bdsを減少させることなく表示面反射率Rstを減少することが可能となる。理想的には、表示光輝度Bdsを減少させることなく表示面反射率Rstを表示面平均値として約1/3にすることが可能であり、明室コントラストを3倍にすることが可能である。こうすることにより、本発明の効果をより顕著に実現することが可能となる。
本実施例では、当該セル発光色の光を選択的に反射する、あるいは当該セル発光色以外の光を選択的に吸収する着色材料が、当該セルを構成する部材の少なくとも一部(例えば隔壁7、誘電体8)を構成している。着色材料としては、RGBの三原色を構成する赤(R)は酸化鉄、硫セレン化カドミウムなど、緑(G)はTiO−CoO−Al−LiO系の緑色顔料、無機系顔料粒子やフタロシアニングリーン系の顔料など、青(B)はコバルトブルー系やフタロシアニン系の顔料などがある。
また、反射層11が、着色材料を含有する部材から構成されても良い。また、着色材料の微粒子を反射層11に含まれる反射材粒子の表面に付着させることもできる。あるいは、着色材料そのもので反射層11に含有される反射材粒子の表面をコート(被覆)することもできる。
さらに、着色材料の代わりに、所定の屈折率と所定の厚みを持った材料(以下、「干渉材料」という)を用いることにより、光の干渉により当該セル発光色の光を選択的に反射する、あるいは当該セル発光色以外の光を選択的に吸収することを実現することができる。例えば干渉材料は、硫化亜鉛ZnSなどの高屈折率材料と、氷晶石NaAlFなどの低屈折率材料の薄膜を交互に積層することによって形成される。
本実施例では、発光機能は蛍光層12、反射機能は反射層11と分離して構成されている。このため波長選択機能を反射層11にだけ設けることができる。この結果、発光機能を損なうことなく反射光の波長選択を実現することが可能となる。
したがって、プラズマパネル20の高輝度化と高コントラスト化を高度に同時実現することが可能となる。
本実施例のプラズマパネルを図8を参照して説明する。ただし、図示した放電セルにおいて、当該セル発光色の光を選択的に反射する、あるいは当該セル発光色以外の光を選択的に吸収する機能(以下、「波長選択機能」という)を有していることが本実施例の特徴である。この特徴により、プラズマパネル30の高輝度化と高コントラスト化を同時に実現することができる。このメカニズムは、前記実施例4と同じである。また、本実施例の構成も、前記実施例4と概略同じである。異なるのは、波長選択機能となる着色材料を含有する部材あるいは干渉材料を含有する部材を、蛍光膜保持部(隔壁7または誘電体8の少なくともいずれか一方)に用いることである。
前述したように、蛍光膜には二つの機能、すなわち、紫外線を可視光に変換して発光する発光機能、および可視光をパネルの前面方向へ放射させるための反射機能、がある。
例えば、本発明者らが検討したプラズマパネル100(図15参照)のような一層構造の蛍光膜110では、その蛍光膜110が発光機能および反射機能を同時に果たしていることになる。これに波長選択機能を付加しようとした場合、波長選択機能は必然的に蛍光膜110に設けられることになる。この結果、この波長選択機能を構成する着色材料あるいは干渉材料が紫外線の一部を吸収し、蛍光膜110の発光機能を低下ざせてしまう問題がある。
一方、本実施例では、発光機能は蛍光膜10、反射機能は蛍光膜保持部と分離して構成されている。このため波長選択機能を蛍光膜保持部にだけ設けることができる。この結果、発光機能を損なうことなく反射光の波長選択を実現することが可能となる。
したがって、プラズマパネル30の高輝度化と高コントラスト化を高度に同時実現することが可能となる
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、プラズマディスプレイパネルを製造する製造業に幅広く利用されるものである。
本発明の一実施の形態であるプラズマディスプレイパネルを模式的に示す要部断面図である。 蛍光層を構成する粒子径の平均層数と輝度との関係を示すグラフである。 反射層上に形成された蛍光層の膜厚と輝度との関係を示すグラフである。 反射層の膜厚と反射率の関係を示すグラフである。 蛍光層の膜厚と反射層の膜厚に対する輝度を示す等高線グラフである。 蛍光層の膜厚と反射層の膜厚に対する輝度を示す等高線グラフであり、蛍光膜の膜厚が40μm以下の場合の、本発明の効果ある膜厚範囲を示す。 蛍光層の膜厚と反射層の膜厚に対する輝度を示す等高線グラフであり、蛍光膜の膜厚が25μm以下の場合の、本発明の効果ある膜厚範囲を示す。 本発明の一実施の形態であるプラズマディスプレイパネルを模式的に示す要部断面図である。 本発明の一実施の形態であるプラズマディスプレイパネルを模式的に示す要部断面図である。 本発明の一実施の形態であるプラズマディスプレイパネルの分解斜視図である。 プラズマディスプレイパネルを用いたプラズマディスプレイ装置を説明するための図である。 本発明の一実施の形態であるプラズマディスプレイパネルの分解斜視図である。 本発明の一実施の形態であるプラズマディスプレイパネルの分解斜視図である。 本発明の一実施の形態であるプラズマディスプレイパネルの分解斜視図である。 本発明者らが検討したプラズマディスプレイパネルを模式的に示す要部断面図である。 蛍光膜の膜厚と相対輝度との関係を示す説明図である。
符号の説明
100…プラズマパネル
101…前面基板
102…透明電極
103…バス電極
104…誘電体
105…保護膜
106…背面基板
107…隔壁
108…誘電体
109…アドレス電極
110…蛍光膜。

Claims (18)

  1. 少なくとも複数の放電セルを構成要素の一部として有するプラズマディスプレイパネルであって、
    前記放電セルは、前記放電セルに電圧を印加するための電極、放電を形成するための放電ガス、前記放電が形成される放電空間、前記放電で発生する紫外線による励起で可視光を発光する蛍光膜を少なくとも構成要素の一部として有し、
    前記蛍光膜が少なくとも蛍光層と反射層の2層を有し、前記蛍光層は、前記反射層よりも前記放電空間側に配置され、
    前記蛍光膜の厚さすなわち蛍光膜膜厚Wtは40μm以下であり、前記蛍光層の厚さすなわち蛍光層膜厚Wp、前記蛍光層の少なくとも構成要素の一部である蛍光体の粒子径すなわち蛍光体粒子径dp、前記反射層の厚さすなわち反射層膜厚Wr、前記反射層の少なくとも構成要素の一部である反射材の粒子径すなわち反射材粒子径drは、2dp≦Wp≦5dp、かつ2dr≦Wr≦Wt−Wpを満たすことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 前記蛍光膜膜厚Wtは、25μm以下であることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 前記蛍光膜膜厚Wtは、15μm以下であることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 前記蛍光体粒子径dpは、2μm以上5μm以下であることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
  5. 前記反射材粒子径drは、0.1μm以上1μm以下であることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
  6. 前記蛍光層膜厚Wpは、6μm以上15μm以下であることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
  7. 前記反射層膜厚Wrは、2μm以上20μm以下であることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
  8. 前記反射層膜厚Wrは、4μm以上15μm以下であることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
  9. 前記反射層の反射率は、70%以上であることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
  10. 前記反射層の反射率は、85%以上であることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
  11. 前記蛍光膜の発光色の光を選択的に反射する、あるいは前記蛍光膜の発光色以外の光を選択的に吸収する機能を有する着色材料が、前記反射層に含まれていることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
  12. 少なくとも複数の放電セルを構成要素の一部として有するプラズマディスプレイパネルであって、
    前記放電セルは、前記放電セルに電圧を印加するための電極、放電を形成するための放電ガス、前記放電が形成される放電空間、前記放電で発生する紫外線による励起で可視光を発光する蛍光膜を少なくとも構成要素の一部として有し、
    前記蛍光膜を保持する蛍光膜保持部が有り、
    前記蛍光膜の厚さすなわち蛍光膜膜厚Wt、前記蛍光膜の少なくとも構成要素の一部である蛍光体の粒子径すなわち蛍光体粒子径dp、前記蛍光膜保持部の前記蛍光膜を保持する面の少なくとも一部の反射率βsは、2dp≦Wt≦5dp、かつ0.70≦βsを満たすことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  13. 前記蛍光体粒子径dpは、2μm以上5μm以下であることを特徴とする請求項12記載のプラズマディスプレイパネル。
  14. 前記蛍光膜保持部の前記蛍光膜を保持する面の少なくとも一部の反射率は、85%以上であることを特徴とする請求項12記載のプラズマディスプレイパネル。
  15. 前記蛍光膜保持部は、隔壁および背面基板の誘電体であることを特徴とする請求項12記載のプラズマディスプレイパネル。
  16. 前記隔壁のうち、前記蛍光膜を保持する以外の面すなわち隔壁の頂部の面の反射率βtは、5%以下であることを特徴とする請求項15記載のプラズマディスプレイパネル。
  17. 前記蛍光膜の発光色の光を選択的に反射する、あるいは前記蛍光膜の発光色以外の光を選択的に吸収する機能を有する着色材料が、前記蛍光膜保持部に含まれていることを特徴とする請求項12記載のプラズマディスプレイパネル。
  18. プラズマディスプレイパネルと、プラズマディスプレイパネルに電圧を印加するための駆動部を少なくとも構成要素の一部とするプラズマディスプレイ装置であって、
    前記プラズマディスプレイパネルは、少なくとも複数の放電セルを構成要素の一部として有し、
    前記放電セルは、前記放電セルに電圧を印加するための電極、放電を形成するための放電ガス、前記放電が形成される放電空間、前記放電で発生する紫外線による励起で可視光を発光する蛍光膜を少なくとも構成要素の一部として有し、
    前記蛍光膜が少なくとも蛍光層と反射層の2層を有し、前記蛍光層は、前記反射層よりも前記放電空間側に配置され、
    前記蛍光膜を保持する蛍光膜保持部が有り、
    前記蛍光膜の厚さすなわち蛍光膜膜厚Wtは40μm以下であり、前記蛍光層の厚さすなわち蛍光層膜厚Wp、前記蛍光層の少なくとも構成要素の一部である蛍光体の粒子径すなわち蛍光体粒子径dp、前記反射層の厚さすなわち反射層膜厚Wr、前記反射層の少なくとも構成要素の一部である反射材の粒子径すなわち反射材粒子径drは、2dp≦Wp≦5dp、かつ2dr≦Wr≦Wt−Wpを満たすことを特徴とするプラズマディスプレイパネル装置。
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