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JP2009169303A - レンズユニット、レンズモジュール及びカメラモジュール - Google Patents

レンズユニット、レンズモジュール及びカメラモジュール Download PDF

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JP2009169303A
JP2009169303A JP2008009826A JP2008009826A JP2009169303A JP 2009169303 A JP2009169303 A JP 2009169303A JP 2008009826 A JP2008009826 A JP 2008009826A JP 2008009826 A JP2008009826 A JP 2008009826A JP 2009169303 A JP2009169303 A JP 2009169303A
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JP2008009826A
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Keiko Hirao
恵子 平尾
Ikuo Shinoda
郁夫 信太
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Maxell Ltd
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Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

【課題】リフロー時のレンズの熱膨張によるレンズホルダの変形量を減少させることが可能なレンズユニット、レンズモジュール及びカメラモジュールを提供する。
【解決手段】レンズユニット2は、バレル4、レンズ5及びレンズ押さえ6を備えている。このレンズ5は、バレル4よりも熱膨張率が大きい樹脂で成形されている。レンズ5は、レンズ部51と、レンズ部51の周囲に隣接して形成された所定の厚さを有するフランジ部52と、を有する。フランジ部52は、レンズ部51から離れるに従ってフランジ部52の厚さが薄くなるように形成される傾斜角θの傾斜面52bを有する。レンズ5は、フランジ部52に中心面52aに対する傾斜を設け、バレル4と比較して体積を少なくするように構成されている。バレル4は、入射絞り部4aの内面側に形成され、傾斜面52bと互いに係合する傾斜面4dを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、銀塩カメラや電子カメラ等の撮影光学系や、カメラのファインダ、双眼鏡等の目視観察光学系に利用されるレンズユニット等に関するものである。
近年、携帯電話の普及に伴い携帯端末に搭載するカメラモジュールの需要が高まっており、この傾向はますます強くなると予想される。
このカメラモジュールは、一般にCCD(Change Coupled Device。電化結合素子)及びCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor。相補型金属酸化物半導体)等の撮像センサと撮像用のレンズとを組み合わせた構成である。予め組み立てられたカメラモジュールは、他の電子部品と同様に半田接合や導電接着剤等の接合手段を用いて回路基板に実装される。
撮像用のレンズの耐熱温度は、一般の電子部品の接合過程時に印加される温度(例えば、半田接合を用いる場合のリフロー温度、導電接着剤を用いる場合の熱硬化温度)よりも低い。したがって、カメラモジュールを回路基板に接合する場合、他の電子部品の接合を終えた後にカメラモジュールを単独で回路基板に接合する方法が採用されている。
このカメラモジュールの接合作業は、複雑であり、かつ、手作業で行われている。すなわち、小型部品であるカメラモジュールについては、回路基板上の電極に接合部を位置合わせされた後、熱ダメージを与えないよう細心の注意を払いながら半田付けされるという複雑な作業を必要としている。このため、従来のカメラモジュールの実装作業は、生産性が低いことから、生産性向上のための方策が求められている。
このようなカメラモジュールの生産性の向上を目的として、受光部上に光学画像を結像させるレンズの材質を、回路基板への電子部品の接合過程における加熱温度よりも高い耐熱温度を有する材質とし、カメラモジュールを、他の電子部品と同一接合行程で回路基板に実装する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この耐熱性の高いカメラモジュールにおいて、レンズを保持するレンズホルダの材料として樹脂を使用する。レンズとして光学ガラスを使用した場合の熱膨張率は、0.5×10-5〜1.0×10-5程度である。一方、レンズホルダに使われる樹脂材料の熱膨張率は、2.0×10-5〜10.0×10-5であり、ガラスに比べ熱膨張率がかなり大きい。レンズユニットと回路基板との接合行程時にリフロー炉に投入されると、レンズユニットと回路基板は、通過搬送されながら200〜300℃近くまで加熱される。したがって、レンズホルダの方がレンズに比べ膨張し、更にリフロー炉を通過搬送するとき等の衝撃でレンズがレンズホルダ内で動き、レンズの位置ずれが発生する場合がある。その結果、レンズの光軸がセンサに対してずれることになるため、収差が発生し画像劣化が生じるという問題がある。
そのような問題を鑑みて、レンズホルダの材料より熱膨張率の高いシリコーン系樹脂、エポキシ系樹脂又はポリスルホン系樹脂等の耐熱光学樹脂材料をレンズに使用し、上記問題を解決しようとする技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002―185827号公報 特開2007―208793号公報
ここで、レンズ材料の熱膨張率がレンズホルダ材料の熱膨張率より高い構成の耐熱性カメラモジュールにおいては、レンズユニットと回路基板との接合行程におけるリフロー炉投入時には、レンズがレンズホルダに比べ膨張する。その際、レンズホルダと接するレンズコバ部がレンズホルダを押し上げ、レンズホルダに歪みや破損が生じるという問題がある。
本発明は、リフロー時のレンズの熱膨張によるレンズホルダの変形量を減少させることが可能なレンズユニット、レンズモジュール及びカメラモジュールを提供することを目的とする。
本発明が適用されるレンズユニットは、レンズ部と当該レンズ部から延びるフランジ部とを備え、樹脂で構成される略円板形状のレンズと、前記レンズを収容する円筒形状の収容空間を備え、当該レンズを構成する樹脂よりも熱膨張率が小さい材料で構成されるバレルと、を含み、前記バレルは、当該バレルの前記収容空間にて前記レンズを光軸方向において所定の位置に配置するように当該レンズの前記フランジ部と接触する接触部を備え、前記レンズの前記フランジ部は、当該レンズの前記レンズ部に隣接する当該フランジ部の第1部分の光軸方向厚よりも当該レンズ部から離れた当該フランジ部の第2部分の光軸方向厚を薄くするように傾斜すると共に当該フランジ部の体積が前記バレルの前記接触部の体積よりも少なくなるように位置する傾斜面を備えることを特徴とするものである。
ここで、前記フランジ部の前記傾斜面は、前記レンズの半径方向に関して一定の傾斜角で傾斜していることを特徴とすることができる。また、前記フランジ部の前記傾斜面は、前記レンズの半径方向に関して当該フランジ部の中心寄りの端から外側の端にわたって形成されていることを特徴とすることができる。また、前記バレルの前記接触部のうち光軸方向厚が最も厚い部分は、前記フランジ部の前記第2部分に対応する当該接触部の部分であることを特徴とすることができる。
本発明が適用されるレンズモジュールは、レンズユニットと、前記レンズユニットが取り付けられる台座マウントと、を含み、前記レンズユニットは、レンズ部と当該レンズ部から延びるフランジ部とを備え、樹脂で構成される略円板形状のレンズと、前記レンズを収容する円筒形状の収容空間を備え、当該レンズを構成する樹脂よりも熱膨張率が小さい材料で構成されるバレルと、を有し、前記バレルは、当該バレルの前記収容空間にて前記レンズを光軸方向において所定の位置に配置するように当該レンズの前記フランジ部と接触する接触部を備え、前記レンズの前記フランジ部は、当該レンズの前記レンズ部に隣接する当該フランジ部の部分の光軸方向厚よりも当該レンズ部から離れた当該フランジ部の部分の光軸方向厚を薄くするように傾斜すると共に当該フランジ部の体積が前記バレルの前記接触部の体積よりも少なくなるように位置する傾斜面を備えることを特徴とするものである。
ここで、前記傾斜面が前記フランジ部の入射側に形成され、前記レンズ部に隣接する前記フランジ部の部分の光軸方向厚よりも当該レンズ部から離れた当該フランジ部の部分の光軸方向厚を薄くするように傾斜する別の傾斜面が当該フランジ部の出射側に形成されていることを特徴とすることができる。
本発明が適用されるカメラモジュールは、レンズユニットと、前記レンズユニットにて結像された光を電気信号に変換する撮像素子と、前記撮像素子を収納し、前記レンズユニットが取り付けられる台座マウントと、を含み、前記レンズユニットは、レンズ部と当該レンズ部から延びるフランジ部とを備え、樹脂で構成される略円板形状のレンズと、前記レンズを収容する円筒形状の収容空間を備え、当該レンズを構成する樹脂よりも熱膨張率が小さい材料で構成されるバレルと、を有し、前記バレルは、当該バレルの前記収容空間にて前記レンズを光軸方向において所定の位置に配置するように当該レンズの前記フランジ部と接触する接触部を備え、前記レンズの前記フランジ部は、当該レンズの前記レンズ部に隣接する当該フランジ部の部分の光軸方向厚よりも当該レンズ部から離れた当該フランジ部の部分の光軸方向厚を薄くするように傾斜すると共に当該フランジ部の体積が前記バレルの前記接触部の体積よりも少なくなるように位置する傾斜面を備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、リフロー時のレンズの熱膨張によるレンズホルダの変形量を減少させることが可能になる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るレンズモジュール1の外観を示す斜視図であり、図2は、本実施の形態に係るレンズモジュール1の分解斜視図である。
図1又は図2に示すように、レンズモジュール1は、略円板形状のレンズ(対物レンズ、光学素子)5(図2参照)を保持するレンズユニット2と、レンズユニット2を保持する台座(台座マウント、筐体)3と、を備えている。このレンズモジュール1は、後述するように、センサ(撮像素子)72(図5又は図6を参照)の受光部(撮像エリア、撮像面)72a上に入射光を結像するための機能を有する。
レンズユニット2は、レンズユニット本体を構成するバレル(レンズホルダ)4を有する。このバレル4は、内部が中空の略円筒形状であり、レンズ5を内部に収容する円筒形状の収容空間A(図3参照)を有する。また、バレル4は、台座3とは反対側(入射側)に入射絞り部(接触部)4aが形成され、かつ、この入射絞り部4aには、外光が入射するための開口部4bが形成されている。また、バレル4の外周面には雄ねじ4cが形成されている。
レンズユニット2は、バレル4の内部で入射側に位置するレンズ5と、バレル4の内部でレンズ5を押さえる略円環形状のレンズ押さえ6と、を有する。すなわち、レンズ5は、レンズ押さえ6によってバレル4内に固定保持されている。
レンズユニット2のレンズ5は、外光を透過してセンサ72(図5参照)の受光部72aに結像させるためのものである。すなわち、開口部4bから入射した外光がレンズ5によってセンサ72の受光部72aに結像する。レンズ5の形状については、後述する。
なお、本実施の形態では、レンズユニット2は、1枚のレンズ5で光学系を構成しているが、複数枚のレンズ群で構成することも考えられる。その場合には、レンズ群を構成するレンズ間に図示しない中間環を介装する。この中間環は、例えば薄板円環形状である。そして、中間環は、その厚みによってレンズ同士の面間距離を一定に保つと共に、通過光量を制限する絞り機能を有するものである。付言すると、この中間環は、光学系の開口径を決定する光学絞り、或いは、ゴースト、フレア等の不要光を遮光する遮光絞りとして用いられるものである。
台座3は、レンズユニット2が取り付けられる円筒部3aと、フィルタ71、センサ72及びガラスカバー(カバーガラス)73(いずれも図5参照)を収容保持する矩形部3bと、が一体成形により構成されている。また、台座3は、円筒部3aの内部空間と矩形部3bの内部空間とが連続するように構成されている。
台座3の円筒部3aにおける内周面には、バレル4の雄ねじ4cに対応する雌ねじ3cが形成されている。そして、バレル4の雄ねじ4cを台座3の雌ねじ3cに螺合させることにより、レンズユニット2が台座3の円筒部3aに取り付けられる。更に説明すると、レンズユニット2は、台座3の円筒部3aにねじ込まれ、そのねじ作用により結像調整が可能となる。
ここで、レンズユニット2のバレル4及び台座3は、例えば、黒色の液晶ポリマー(LCP)、ポリフタルアミド樹脂(PFA)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)等の遮光性を有し、且つ、リフロー温度に耐えられる耐熱性を有する合成樹脂により構成されるのが好ましい。ここで、耐熱温度は200℃以上が望ましく、より好ましくは260〜300℃であることが望ましい。
また、レンズ5は、可視光を良好に透過する性質を有し、耐熱性を有する透明なシリコーン系樹脂材料(シリコーンレジン)で構成される。レンズモジュール1の全体がリフロー炉に入れられることから、レンズ5の耐熱温度も、バレル4や台座3と同じ200℃以上が望ましく、より好ましくは260〜300℃であることが望ましい。なお、上述した図示しない中間環としては、例えば、SUS304に黒色塗料を焼き付けたもので構成することが考えられる。
また、レンズ押さえ6は、例えば、黒色の液晶ポリマー(LCP)等リフロー温度に耐えられる耐熱性を有する合成樹脂により構成される。耐熱温度は、200℃以上が望ましく、より好ましくは260〜300℃である。レンズ押さえ6は、バレル4と同一の材料が好ましい。レンズ5は、レンズ押さえ6により、径方向の膨張及び収縮を阻害されることはなく、また、光軸方向(光路方向)のズレを抑制される。
図3は、本実施の形態に係るレンズユニット2の縦断面図である。
図3に示すレンズユニット2は、上述したように、バレル4、レンズ5及びレンズ押さえ6を備えている。このレンズ5は、所定の光軸51aを有するレンズ部51と、レンズ部51の周囲に隣接して形成され、所定の厚さ(光軸方向厚)を有するフランジ部(コバ部)52と、レンズ部51とフランジ部52とを互いに接続する接続部分53と、を備えている。このレンズ部51は、入射側に突出するように形成された光学面51bを有する。接続部分53は、最も応力集中が発生し易い個所であると言える。
フランジ部52は、フランジ部52の厚さtの中心に位置する中心面52aを有する。この中心面52aは、レンズ部51の光軸51aと交差するように延びている。また、フランジ部52は、同心円形状の円錐状面からなる傾斜面52bを有する。
この傾斜面52bは、一定の傾斜角θを有し、かつ、レンズ部51から離れるに従ってフランジ部52の厚さtが薄くなるように形成されている。すなわち、傾斜面52bは、レンズ5の半径方向に関して一定の傾斜角θで傾斜している。このため、レンズ部51に近いフランジ部52の部分である根元部分(第1部分。中心寄りの端)52dの厚さ(第1部分の光軸方向厚)t1が最も厚く、レンズ部51に最も離れているフランジ部52の部分である先端部分(第2部分。外側の端)52cの厚さ(第2部分の光軸方向厚)t2が最も薄い。すなわち、厚さt1>厚さt2の関係であり、図3に示すように、フランジ部52は、光軸51aを含む縦断面が先細形状である。このように、本実施の形態のレンズ5は、フランジ部52に中心面52aに対する傾斜を設け、バレル4と比較して体積を少なくするように構成されている。
なお、本実施の形態では、フランジ部52の入射側(図3の上側)及び出射側(図3の下側)の各々に傾斜面52bを形成しているが、いずれか一方のみに中心面52aに対する傾斜面52bを形成し、他方に中心面52aに略平行な面を形成することも考えられる。
また、本実施の形態では、フランジ部52の根元部分52dから先端部分52cまでの全区間を傾斜させるように傾斜面52bを形成しているが、他の態様として、根元部分52dと先端部分52cとの間の一部区間を傾斜させるように傾斜面52bを形成することも考えられる。例えば、根元部分52dと先端部分52cとの間の中間位置から先端部分52cまでの区間を傾斜させるように傾斜面52bを形成する場合や、根元部分52dから中間位置までの区間を傾斜させるように傾斜面52bを形成する場合が考えられる。
また、本実施の形態では、フランジ部52の傾斜面52bは、一定の傾斜角θを有するものであるが、所定の曲率を有するように構成することも考えられる。
また、バレル4は、入射絞り部4aの内面側に形成された傾斜面4dを有する。この傾斜面4dは、レンズ5のフランジ部52の傾斜面52bと互いに接触する面である。そして、傾斜面4dは、レンズ5の半径方向に関して一定の傾斜角θで傾斜している。更に説明すると、この傾斜面4dは、傾斜面52bに対応する傾斜角θを有するが、傾斜方向が傾斜面52dとは逆である。このため、入射絞り部4aの厚さは、開口部4bに近い入射絞り部4aの部分である先端部分4hの厚さs1が最も薄く、開口部4bに最も離れている入射絞り部4aの部分である根元部分(第2部分に対応する接触部の部分)4gの厚さs2が最も厚い。すなわち、厚さs1<厚さs2の関係であり、図3に示すように、入射絞り部4aは、光軸51aを含む縦断面が先細形状である。
また、バレル4は、入射絞り部4aの開口部4bの端部に、開口部4bを狭めるように形成された縮径部4eを有し、この縮径部4eが、入射絞りの機能を果たしている。
ここで、リフロー炉投入時のバレル4及びレンズ5の熱膨張について説明する。一般に、材料の熱膨張に関して、ΔLを温度による材料の伸び量(mm)、αを熱膨張率、Lを加熱前の材料の寸法(mm)、ΔTを上昇温度(℃)とすると、
ΔL=α×L×ΔT …式1
が成り立つ。
300℃加熱時にレンズ5のフランジ部52及びバレル4が膨張する量を定量的に計算する手順を説明する。加熱時、材料は中心から放射状に膨張するため、25℃(常温)の時のフランジ部52の中心面52a(図3参照)からバレル4の入射絞り部4aの外面である端面(レンズホルダの天面)4fまでの寸法を基準値Bとし、加熱による入射絞り部4aの位置ズレを、バレル4がフランジ部52に押し上げられた量として計算する。
フランジ部52の傾斜面52bが傾斜角θ=0度の場合を比較例として計算すると、フランジ部52の厚さt(=t1=t2)が0.6mm、入射絞り部4aの厚さs(=s1=s2)が0.2mmのときには、基準値Bは0.5mmになる。そして、レンズ5の材料の熱膨張率αが7.0×10-5、バレル4の材料の熱膨張率αが3.0×10-5とすると、25℃から300℃に加熱したときにレンズ5のフランジ部52の材料の伸びΔLlは、上記式1により
ΔLl=7.0×10-5×0.3×275=5.775×10-3(mm)
になる。また、バレル4の入射絞り部4aの温度による材料の伸びΔLhは、上記式1により、
ΔLh=3.5×10-5×0.2×275=1.925×10-3(mm)
になる。したがって、レンズモジュール1を25℃から300℃に加熱したときのずれ量ΔLtは、
ΔLt=ΔLl+ΔLh=7.70×10-3(mm)
になる。
そして、フランジ部52の傾斜面52bが傾斜角θ=10度,20度,30度の場合を同様に計算すると、図4に示すグラフのとおりになる。図4の縦軸がずれ量ΔLt(μm)であり、横軸が傾斜角θ(度)である。図4から明らかなように、傾斜角θを大きくすることにより、熱膨張によりバレル4の入射絞り部4aが押し上げられる量が少なくなる。したがって、傾斜角θを大きくすると、バレル4の入射絞り部4aにかかる応力が低減されると言える。
上述するように、レンズ5は、バレル4よりも高い熱膨張率を有する材料であり、リフロー炉投入時に、レンズ5がバレル4に比べて膨張する。そのような場合であっても、バレル4の入射絞り部4aと比較してレンズ5のフランジ部52の体積を少なくする本実施の形態の構成を採用することで、バレル4の入射絞り部4aに生じる応力を小さくすることが可能である。すなわち、バレル4にレンズ5が保持されている状態でバレル4及びレンズ5が共に加熱される場合に、フランジ部52に傾斜面52bを設けることで、フランジ部52が膨張することによりバレル4の入射絞り部4aを押し上げる力が軽減される。
また、レンズ部51に隣接するフランジ部52の部分よりもフランジ部52の縁部の方を薄くすることにより、基準値B(図3参照)を変更することなく、バレル4の入射絞り部4aの根元部分4gを厚くすることができ、かつ、レンズ5のフランジ部52の根元部分52dを厚くすることができる。このため、レンズ5が熱膨張することで最大応力が生じる入射絞り部4aの根元部分4gの強度を向上させることができる。加えて、レンズ5で応力集中が発生する接続部分53ないしフランジ部52の根元部分52dの強度を向上させることができ、レンズ5全体の剛性を高めることができる。付言すると、基準値B(図3参照)を変更せずに上記効果を奏することが可能になるので、レンズ部51とバレル4の端面4fとの位置関係を変更しなくも済み、したがって、本実施の形態を適用するに当たってレンズモジュール1の光学特性について設計変更する必要がない。
図5は、本実施の形態に係るカメラモジュール70の分解斜視図であり、図6は、カメラモジュール70の縦断面図である。
図5又は図6に示すように、カメラモジュール70は、既述したレンズモジュール1と、レンズモジュール1を透過した光から赤外線をカットするフィルタ71と、フィルタ71を透過した光を光電変換して電気信号として出力するセンサ72と、センサ72を保持する板状のガラスカバー73と、ガラスカバー73に設けられる半田バンプ74と、リフロー炉で半田実装される回路基板75と、を備えている。
具体的に説明すると、フィルタ71は、赤外線をカットするための多層膜が蒸着されている。このフィルタ71は、台座3の矩形部3b(図2参照)に収納され、接着される。すなわち、フィルタ71は、レンズモジュール1のレンズ5(図6参照)とセンサ72との間に位置するように組み立てられる。
また、センサ72は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサであり、ガラスカバー73に一体に取り付けられている。すなわち、センサ72の周辺部72bに半田ボール72cが配され、センサ72の受光部72aがガラスカバー73と向き合う方向で、CSP(Chip Size Package)と呼ばれる技術を使ってセンサ72がガラスカバー73に取り付けられている。なお、センサ72とガラスカバー73との離間距離は、半田ボール72cの大きさによって決定される。
ガラスカバー73は、センサ72の受光部72aを覆っており、受光部72aに異物が付着することを防ぐ役割を担っている。そして、センサ72が取り付けられたガラスカバー73は、フィルタ71と同様に台座3の矩形部3b(図2参照)に収納され、接着される。
更に説明すると、ガラスカバー73の面(センサ72側の面。図5での下面)73aには、電気回路(図示省略)が形成されている。また、ガラスカバー73の面73aでの縁部には、半田バンプ74が形成されている。そして、電気回路(図示省略)によって半田バンプ74とセンサ72とが互いに電気的に導通する。
回路基板75は、携帯電話機などの情報通信端末に使われる電子部品が搭載された実装基板である。ここで、回路基板75上の他の電子部品や回路パターンは省略して図示してある。回路基板75上の半田付け部(図示省略)に半田ペーストをスクリーン印刷機等を使って塗布し、カメラモジュール70を他の電子部品と共に回路基板75上の指定位置に搭載する。
これらの部品の組み立てについて説明する。フィルタ71と、互いに一体に構成されたセンサ72及びガラスカバー73と、をレンズモジュール1に取り付ける。このようにして、ガラスカバー73と台座3とが互いに接着固定された後に、ねじ作用によりレンズユニット2の結像調整を行い、レンズユニット2が台座3に対して動かないよう接着固定し、カメラモジュール70が完成する。
次いで、このようなカメラモジュール70をリフロー炉に入れることによってガラスカバー73に形成した半田バンプ74が溶融し、回路基板75の回路パターン(図示省略)と電気的に導通する。これにより、センサ72と回路基板75とが電気回路(図示省略)及び半田バンプ74を介して電気的に導通する。なお、この半田バンプ74は、ガラスカバー73に固定されているセンサ72と回路基板75とが互いに離間するためのスペーサとしての機能も有する。
そして、カメラモジュール70がリフロー炉から出されると、図6に示すように、レンズモジュール1、フィルタ71、センサ72、ガラスカバー73及び回路基板75が一体に構成される。
本実施の形態によれば、他の電子部品とは別にレンズモジュール1単体を回路基板75に搭載する作業や、レンズモジュール1を単体で回路基板75に接合する作業を省くことができ、作業性を向上させることができる。
また、カメラモジュール70の回路基板75への搭載をマウンタに行わせることができる。よって、搭載の作業性を向上させることができる。
マウンタによる自動実装をすることで実装領域の縮小化を実現することができる。よって、カメラモジュール70の小型化を実現することができる。電子部品を回路基板75に実装した後にカメラモジュール70が搭載されたFPC(Flexible Printed Circuit)基板をコネクタ接続する従来品に比べて、部品の実装面積比を従来の約50%に削減できた。
本実施の形態に係るレンズモジュールの外観を示す斜視図である。 本実施の形態に係るレンズモジュールの分解斜視図である。 本実施の形態に係るレンズユニットの縦断面図である。 傾斜角に対するずれ量を示すグラフである。 本実施の形態に係るカメラモジュールの分解斜視図である。 本実施の形態に係るカメラモジュールの縦断面図である。
符号の説明
1…レンズモジュール、2…レンズユニット、3…台座、3a…円筒部、3b…矩形部、3c…雌ねじ、4…バレル、4a…入射絞り部、4b…開口部、4c…雄ねじ、4d,52b…傾斜面、4e…縮径部、4f…端面、4g,52d…根元部分、4h,52c…先端部分、5…レンズ、51…レンズ部、51a…光軸、51b…光学面、52…フランジ部、52a…中心面、53…接続部分、6…レンズ押さえ、70…カメラモジュール、71…フィルタ、72…センサ、72a…受光部、72b…周辺部、72c…半田ボール、73…ガラスカバー、74…半田バンプ、75…回路基板、A…収容空間、B…基準値、s1,s2,t1,t2…厚さ、θ…傾斜角、ΔLl,ΔLh…伸び、ΔLt…ずれ量

Claims (7)

  1. レンズ部と当該レンズ部から延びるフランジ部とを備え、樹脂で構成される略円板形状のレンズと、
    前記レンズを収容する円筒形状の収容空間を備え、当該レンズを構成する樹脂よりも熱膨張率が小さい材料で構成されるバレルと、
    を含み、
    前記バレルは、当該バレルの前記収容空間にて前記レンズを光軸方向において所定の位置に配置するように当該レンズの前記フランジ部と接触する接触部を備え、
    前記レンズの前記フランジ部は、当該レンズの前記レンズ部に隣接する当該フランジ部の第1部分の光軸方向厚よりも当該レンズ部から離れた当該フランジ部の第2部分の光軸方向厚を薄くするように傾斜すると共に当該フランジ部の体積が前記バレルの前記接触部の体積よりも少なくなるように位置する傾斜面を備えることを特徴とするレンズユニット。
  2. 前記フランジ部の前記傾斜面は、前記レンズの半径方向に関して一定の傾斜角で傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記フランジ部の前記傾斜面は、前記レンズの半径方向に関して当該フランジ部の中心寄りの端から外側の端にわたって形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズユニット。
  4. 前記バレルの前記接触部のうち光軸方向厚が最も厚い部分は、前記フランジ部の前記第2部分に対応する当該接触部の部分であることを特徴とする請求項3に記載のレンズユニット。
  5. レンズユニットと、
    前記レンズユニットが取り付けられる台座マウントと、
    を含み、
    前記レンズユニットは、
    レンズ部と当該レンズ部から延びるフランジ部とを備え、樹脂で構成される略円板形状のレンズと、
    前記レンズを収容する円筒形状の収容空間を備え、当該レンズを構成する樹脂よりも熱膨張率が小さい材料で構成されるバレルと、
    を有し、
    前記バレルは、当該バレルの前記収容空間にて前記レンズを光軸方向において所定の位置に配置するように当該レンズの前記フランジ部と接触する接触部を備え、
    前記レンズの前記フランジ部は、当該レンズの前記レンズ部に隣接する当該フランジ部の部分の光軸方向厚よりも当該レンズ部から離れた当該フランジ部の部分の光軸方向厚を薄くするように傾斜すると共に当該フランジ部の体積が前記バレルの前記接触部の体積よりも少なくなるように位置する傾斜面を備えることを特徴とするレンズモジュール。
  6. 前記傾斜面が前記フランジ部の入射側に形成され、
    前記レンズ部に隣接する前記フランジ部の部分の光軸方向厚よりも当該レンズ部から離れた当該フランジ部の部分の光軸方向厚を薄くするように傾斜する別の傾斜面が当該フランジ部の出射側に形成されていることを特徴とする請求項5に記載のレンズモジュール。
  7. レンズユニットと、
    前記レンズユニットにて結像された光を電気信号に変換する撮像素子と、
    前記撮像素子を収納し、前記レンズユニットが取り付けられる台座マウントと、
    を含み、
    前記レンズユニットは、
    レンズ部と当該レンズ部から延びるフランジ部とを備え、樹脂で構成される略円板形状のレンズと、
    前記レンズを収容する円筒形状の収容空間を備え、当該レンズを構成する樹脂よりも熱膨張率が小さい材料で構成されるバレルと、
    を有し、
    前記バレルは、当該バレルの前記収容空間にて前記レンズを光軸方向において所定の位置に配置するように当該レンズの前記フランジ部と接触する接触部を備え、
    前記レンズの前記フランジ部は、当該レンズの前記レンズ部に隣接する当該フランジ部の部分の光軸方向厚よりも当該レンズ部から離れた当該フランジ部の部分の光軸方向厚を薄くするように傾斜すると共に当該フランジ部の体積が前記バレルの前記接触部の体積よりも少なくなるように位置する傾斜面を備えることを特徴とするカメラモジュール。
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