JP2009160798A - 液滴吐出ヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】大型化せずに、全てのノズルにインクを十分に行き渡らせることができる液滴吐出ヘッドを提供する。
【解決手段】各ノズル群101に対応する複数の圧力室4を、一方側に配置された第1圧力室群401と他方側に配置された複数の第2圧力室群402とで構成し、当該第1、第2圧力室群401,402を、第1圧力室群401の内端の1番目の圧力室4Aと第2圧力室群402の内端の1番目の圧力室4Aとの間隔P3が、ノズル10間の間隔P1よりも大きい隙間部分21が空くように配置し、当該隙間部分21を通じて各共通液室5にインクを供給するサブインク供給路22を形成する。
【選択図】図1
【解決手段】各ノズル群101に対応する複数の圧力室4を、一方側に配置された第1圧力室群401と他方側に配置された複数の第2圧力室群402とで構成し、当該第1、第2圧力室群401,402を、第1圧力室群401の内端の1番目の圧力室4Aと第2圧力室群402の内端の1番目の圧力室4Aとの間隔P3が、ノズル10間の間隔P1よりも大きい隙間部分21が空くように配置し、当該隙間部分21を通じて各共通液室5にインクを供給するサブインク供給路22を形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、液体吐出装置に用いられる液滴吐出ヘッドに関するものである。
インクタンクから供給されるインクを移送して、ノズルから記録用紙等に向けてインク液滴を噴射する液滴吐出ヘッドが既に知られている。インクジェットの方式は、噴射エネルギーの発生方法の違いにより分類されており、圧電素子の振動力を利用してインク液滴を噴射させる圧電方式や、熱エネルギーによる気泡の発生でインク液滴を噴射させるサーマルジェット方式などが存在する。
上記液滴吐出ヘッドは、例えば、複数のノズル、これら複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室、これら複数の圧力室に連通する共通液室、及び共通液室に外部からインクを供給するインク供給路を有する流路ユニットと、複数の圧力室に導入されるインクに噴射圧力を付与する圧力付与手段とを備えており、上記複数のノズルは、所定方向に等間隔をもって列状に並ぶノズル群を構成し、複数の圧力室は、このノズル群に対応して列状に並んでいる。そして、上記共通液室は、列状の複数の圧力室に対応して上記所定方向に延在するように形成されており、当該共通液室の端部には、インクを導入するインク供給路が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−114505号公報
しかしながら、特許文献1に記載された液体吐出ヘッドにおいて、ノズル数を増やしてノズル列や共通液室を長くすると、インク供給路が共通液室の端部に設けられていることから、全てのノズルにインクが行き渡らないという問題が生じる。この問題を解決するために、共通液室の幅を広げて大量のインクを当該共通液室内に流すことが考えられる。しかし、共通液室の幅を広げると、液滴吐出ヘッドが大型化してしまう。
そこで本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、大型化せずに、全てのノズルにインクを十分に行き渡らせることができる液滴吐出ヘッドを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は次の技術的手段を講じた。
すなわち本発明の液滴吐出ヘッドは、複数のノズル、これら複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室、これら複数の圧力室に連通する共通液室、及び前記共通液室に外部からインクを供給するインク供給路を有する流路ユニットと、前記複数の圧力室に導入されるインクに噴射圧力を付与する圧力付与手段と、を備える液滴吐出ヘッドにおいて、前記複数のノズルは、所定方向に第1の間隔をもって列状に並ぶノズル群を構成しており、前記複数の圧力室は、前記所定方向に列状にならぶ圧力室群を複数群構成するとともに、これらの複数群がひとつの列を構成するように配列されており、前記共通液室は、前記ひとつの列を構成する複数の圧力室群に対応して前記所定方向に延在するように形成されており、隣り合う二つの圧力室群は、一方の圧力室群のうち最も他方の圧力室群側に位置する第1圧力室と、当該他方の圧力室群のうち最も当該一方の圧力室群側に位置する第2圧力室と、の間隔が前記第1の間隔よりも大きい隙間部分が空くように配置され、前記隙間部分を通じて前記共通液室にインクを供給する予備供給路が形成されていることを特徴とする。
上記本発明の液滴吐出ヘッドによれば、複数の圧力室群のうち隣り合う二つの圧力室群が、一方の圧力室群のうち最も他方の圧力室群側に位置する第1圧力室と、当該他方の圧力室群のうち最も当該一方の圧力室群側に位置する第2圧力室と、の間隔が前記第1の間隔よりも大きい隙間部分が空くように配置され、前記隙間部分を通じて各共通液室にインクを供給する予備供給路が形成されているので、この予備供給路を通して各共通液室の途中部分からもインクを供給することができる。これにより、多数のノズルを備えノズル列を長くしたヘッドであっても、共通液室の幅を変更せずに、全てのノズルにインクを十分に行き渡らせることができる。
また、前記圧力付与手段は、前記流路ユニットの表面に接合された、前記複数の圧力室内の容積を選択的に変化させる圧電アクチュエータであり、前記予備供給路は、前記圧電アクチュエータを貫通して前記共通液室に至るサブインク供給路とすることができる。
この場合、インク供給路(メインインク供給路)とサブインク供給路とで、共通液室にインクを大量に供給することができる。
また、前記各圧力室群の隣り合う圧力室間の壁部厚みと、前記サブインク供給路とこのサブインク供給路と隣り合う前記第1圧力室及び前記第2圧力室間の壁部厚みと、が同一となっていることが好ましい。
この場合、サブインク供給路と隣り合う第1、第2圧力室の容積変化と、他の圧力室の容積変化とが等しくなり、均一な吐出性能を得ることができる。
また、前記ノズル群が複数設けられるとともに、これらのノズル群は、前記所定方向と直交する方向に離れて並列するように設けられており、前記複数のノズル群の各々に対応して、前記ひとつの列を構成する複数の圧力室群が設けられており、前記共通液室は、前記複数のノズル群の各々に対応して複数設けられており、前記サブインク供給路とこれに対応する前記隣り合う二つの圧力室群との位置関係が、全て同じとなっていることが好ましい。この場合、各ノズル群の複数のノズルへ行き渡るインク量を一定とすることができる。
また、前記圧電アクチュエータは、複数の圧力室の各々に対応して設けられる複数の給電端子を備えており、前記圧電アクチュエータに駆動電力を供給するためのものであって、前記複数の給電端子にそれぞれ接続される複数の端子電極を備えたフレキシブル配線板をさらに有し、前記フレキシブル配線板には、前記サブインク供給路に対応して位置するこれを閉鎖しないための開放部が形成されていることが好ましい。
この場合、サブインク供給路とフレキシブル配線板との干渉を回避することができる。
また、前記圧電アクチュエータは、複数の圧力室の各々に対応して設けられる複数の内部駆動電極を備えるとともに、これらの内部駆動電極に駆動電力を供給するための複数の配線がこの圧電アクチュエータの内部に形成されており、前記複数の配線は、前記サブインク供給路を避けて延在していることが好ましい。
この場合、サブインク供給路と圧電アクチュエータの内部に形成された複数の配線との干渉を回避することができる。
更に、前記ノズル群が複数設けられるとともに、これらのノズル群は、前記所定方向と直交する方向に離れて並列するように設けられており、前記複数のノズル群の各々に対応して、前記ひとつの列を構成する複数の圧力室群が設けられており、前記共通液室は、前記複数のノズル群の各々に対応して複数設けられており、前記予備供給路は、前記各共通液室間を渡る連通路とすることができる。
この場合、前記各共通液室間が連通路で連通されているので、当該各共通液室の中途部間が繋がり当該各共通液室へインクを十分に行き渡らすことができる。
また、隣り合う前記ノズル群が、前記所定方向に沿って千鳥状に配置されている場合、前記連通路を、当該隣り合うノズル群に対応する前記各共通液室間を渡り、且つ当該ノズル群間の前記所定方向のずれに対応する傾斜路を有しているものとすればよい。
また、前記連通路とこれに対応する前記隣り合う二つの圧力室群との位置関係が、全て同じとなっていれば、各ノズル群の複数のノズルへ行き渡るインク量を一定とすることができる。
また、前記圧力室群に属する圧力室のうちの隣り合う圧力室間の間隔が、前記第1の間隔よりも狭いものとすれば、上記隙間部分に予備供給路を設ける十分な領域を確保することができる。
上記の通り、本発明によれば、予備供給路を通して共通液室の途中部分からもインクを供給することができるので、液体吐出ヘッドを大型化せずに、全てのノズルにインクを十分に行き渡らせることができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る液滴吐出ヘッド1(インクジェットヘッド)を上方から見た平面図である。液滴吐出ヘッド1は、それぞれ略矩形状の複数のプレートが積層された流路ユニット2と、この流路ユニット2に接合された圧電アクチュエータ3(圧力室付与手段)とで主構成されている。また、圧電アクチュエータ1に対する駆動電力を出力する駆動回路を実装した図示しないフレキシブル配線基板が、圧電アクチュエータ1の上面に接合される。なお、以下の説明において、図1に矢印で示す通り、液滴吐出ヘッド1の長辺方向をX方向、短辺方向をY方向とする。
この液滴吐出ヘッド1は、記録紙等の被記録媒体にインクジェット方式の記録や印字を行う図示しない液体吐出装置に設けられる。この液体吐出装置には、所定の走査方向(図1のY方向)に往復移動自在にキャリッジが設けられており、液滴吐出ヘッド1はこのキャリッジに搭載される。液滴吐出ヘッド1がキャリッジと共に走査方向へと往復移動しつつ被記録媒体に向けてインクを吐出することで、被記録媒体に対して記録が行われるようになっている。
図2は、図1のA−A線断面図であり、図3は、図1のB−B線断面図であり、図4は、液滴吐出ヘッド1を下方から見た平面図である。流路ユニット2は、それぞれ平面視で略同一寸法の矩形状に形成されたキャビティプレート6、ベースプレート7、マニホールドプレート8及びノズルプレート9が、この順に積層され接着されることで構成されている。
ノズルプレート9は、ポリイミド等の合成樹脂材から成形され、他のプレート6〜8は、42%ニッケル合金鋼から成形される。各プレート6〜9は、平面視で長方形状を成し、各々50〜150μm程度の肉厚を有している。各プレート6〜9には、電解エッチング、レーザ加工、又はプラズマジェット加工により開孔や溝が形成されている。
ノズルプレート9には、図4に示すように微小径のインクを吐出する複数のノズル10が形成されている。X方向(所定方向)に列状に並んだ複数のノズル10よりなるノズル群101が、Y方向に離れて並列して4列配置されており、2列毎の複数のノズル10は、X方向に沿って千鳥状に配置されている。また、各ノズル群101のノズル10は、X方向に沿って等間隔の第1の間隔P1で配設されている。
また、キャビティプレート6には、複数の圧力室4となる複数の圧力室孔4aが厚み方向に貫通して形成されている。複数の圧力室4は、ノズル10に対応してX方向に沿って列状に、Y方向に離れて4列設けられている。圧力室4は、Y方向に長い平面視細長形状をなし、その長手方向(Y方向)がノズル10の列と直交する方向(X方向)に沿うように配置されている。
ベースプレート7には、後述の共通液室5と圧力室4の一端部とを連通する第1接続路12と、圧力室4の他端部をノズル10へ連通させるための第2接続路13が形成されている。マニホールドプレート8には、共通液室5となる共通液室孔5aと、上記第2接続路12とノズル10を連通させる第3接続路14が貫通形成されている。共通液室5は、図1に示すように、ひとつの圧力室4の列毎に対応してX方向に延在するように形成されている。各プレート6〜9が積層されていることで、インクが流通するチャンネル15が構成されている。上記構成により、図示しないインク供給源から流入したインクは、共通液室5、圧力室4を順に通りノズル10へと導かれる。
キャビティプレート6からマニホールドプレート8の各長手方向の一端部には、上下の位置を対応させて、メインインク供給路16(インク供給路)が形成されている(図1参照)。このメインインク供給路16は、四つの各共通液室5の一端へ連通しており、図示しないインク供給源からのインクがこのメインインク供給路16に供給される。
圧電アクチュエータ3は、上記複数の圧力室4内の容積を選択的に変化させるものであり、矩形状に形成された振動板17と、それぞれ平面視で略同一寸法の矩形状に形成され積層された複数の圧電層18と、この圧電層18の上面に形成された複数の表面電極19と、圧電層18間に設けられた図示しない共通電極及び内部電極とを備えている。当該圧電アクチュエータ3は、流路ユニット2の各圧力室4と各表面電極19とが積層方向で重なるように接合されている。
複数の表面電極19は、平面視で圧力室4よりも一回り小さく且つY方向に細長い形状に形成されており、各圧力室4に対応するようにして列状に並んでいる。また、二列毎の複数の表面電極19は互いにX方向にずらされている。各表面電極19の長手方向の片端部には、図示しないフレキシブル配線板の端子電極に接続するための電極端子20(給電端子)が設けられている。
供給される駆動電力は、各電極端子20、各表面電極19を介して各内部電極に供給される。共通電極は、グランドに接続されている。そして、内部電極と共通電極とに挟まれた領域が、分極されて圧電効果を発揮する活性部となり、駆動回路が、印字データに従って選択的に駆動電力を内部電極に印加すると、活性部が分極方向に伸長変形する。これにより、対応する内部電極と積層方向で重なっている圧力室4の容積が小さくなり、圧力室4のインクに圧力が付与され、インクがノズル10から流路ユニット2の外部にインク液滴となって吐出される。
図1に示すように、各ノズル群101に対応する複数の圧力室4は、X方向(所定方向)に並ぶ複数(図1では二つ)の圧力室群で構成されて、これらの複数の圧力室群がひとつの列を構成するように配列されている。また、複数のノズル群101の各々に対応して、当該ひとつの列を構成する複数の圧力室群がY方向に沿って4列設けられている。つまり、各ノズル群101に対応する複数の圧力室4は、一方側に配置された第1圧力室群401と他方側に配置された第2圧力室群402とで構成されており、これら第1、第2圧力室群401、402が、複数のノズル群101の各々に対応して設けられている。
本実施形態の各ノズル群101に対応する第1、第2圧力室群401、402は、それぞれ内方から1番目の圧力室4A(内端圧力室)〜7番目の圧力室4Gで構成されている。第1、第2圧力室群401,402に属する圧力室4のうちの隣り合う圧力室4間の間隔P2は、上記ノズル10間の第1の間隔P1よりも狭い第2の間隔P2で配設されている。
隣り合う第1圧力室群401と第2圧力室群402は、当該第1圧力室群401のうち最も当該第2圧力室群402側に位置する1番目の圧力室4A(第1圧力室)と、当該第2圧力室群402のうち最も当該第1圧力室群401側に位置する1番目の圧力室4A(第2圧力室)と、の間隔P3がノズル10の第1の間隔P1よりも大きい隙間部分21が空くように配置されている。
図1において、第1、第2圧力室群401、402は、X方向中央部を対象軸として対象状に形成されている。第1、第2圧力室群401,402の複数の圧力室4の配列状態を、第1圧力室群401を例にして説明する(図5も参照)。以下、この説明の位置についてはX方向における位置をいうものとし、上方というときは図1上方、下方はその逆をいうものとする。
内側から4番目の圧力室4Dは、対応するノズル10と同位置に形成されている。3番目の圧力室4Cは、対応するノズル10よりも上方に若干ずれており、2番目の圧力室4Bは、対応するノズル10よりも更に上方にずれている。そして、1番目の圧力室4Aは、対応するノズル10に対して2番目の圧力室4Bよりも更に上方にずれている。
ベースプレート7における上記4〜1番目の圧力室4D〜4Aに対応する第2接続路13は、対応する圧力室4と同位置であり、マニホールドプレート8における上記4〜1番目の圧力室4D〜4Aに対応する第3接続路14は、圧力室4よりも少ないずれで、対応するノズル10より上方にずれている。
5番目の圧力室4Eは、対応するノズル10よりも下方に若干ずれており、6番目の圧力室4Fは、対応するノズル10よりも更に下方にずれている。そして、7番目の圧力室4Gは、対応するノズル10に対して6番目の圧力室4Fよりも更に下方にずれている。マニホールドプレート8における上記5〜7番目の圧力室4E〜4Gに対応する第3の接続路14は、圧力室4よりも少ないずれで、対応するノズル10よりも下方にずれている。
第1圧力室群401の1番目の圧力室4Aと第2圧力室群402の1番目の圧力室44Aとの間の隙間部分21を通じて、各共通液室5にインクを供給するサブインク供給路22(予備供給路)が形成されている。上述のように、隙間部分21の間隔P3は、ノズル10の第1の間隔P1よりも大きいので、サブインク供給路22を構成する十分な領域が確保されている。
図6は、図1のC−C線断面図を示している。図6に示すように、サブインク供給路22は、ベースプレート7、キャビティプレート6、振動板17、圧電層18を貫通して形成されており、圧電層18の上面から共通液室5に至っている。また、振動板17には、サブインク供給路22の入口開口付近にインクが通るフィルタ部23が形成されている。
図1に示す本実施形態では、4個のサブインク供給路22が、Y方向に沿って形成されている。そして、端から2個毎のサブインク供給路22は、圧力室4や表面電極19の位置に応じるように互いにX方向にずれている。また、各サブインク供給路22は、X方向に延びる各供給液室5の略中央部に位置しており、当該各サブインク供給路22とこれに対応する第1、第2圧力室群401、402との位置関係が、全て同じとなっている。
上記各サブインク供給路22の存在により、インク供給源からのインクが、当該各サブインク供給路22からも各共通液室5へ供給されるようになっている。つまり、本実施形態の液滴吐出ヘッド1では、インク供給源からのインクを、メインインク供給路16、及び各サブインク供給路22から、共通液室5へ大量に供給することができる。
また、図6に示すように、キャビティプレート6における第1、第2圧力室群401,402のうち隣り合う圧力室4間の壁部6a厚みと、サブインク供給路22とこのサブインク供給路22と隣り合う1番目の圧力室4A間の壁部6b厚みと、が同一となっている。これにより、サブインク供給路22と隣り合う1番目の圧力室4Aの容積変化と、他の圧力室4B〜4Gの容積変化とが等しくなり、均一な吐出性能を得ることができる。
上記本実施形態の液滴吐出ヘッド1によれば、各ノズル群101に対応して構成された第1、第2圧力室群401、402間の隙間部分21を通じて、各共通液室5にインクを供給するサブインク供給路22が形成されているので、各共通液室5の端部からメインインク供給路16でインクを供給するだけでなく、各共通液室5の途中部分からもサブインク供給路22でインクを供給することができる。
従って、本実施形態の液体吐出ヘッド1をノズル列や共通液室を長くしたラインヘッド等に適用した場合であっても、共通液室液の幅を変更し液滴吐出ヘッドを大型化しなくても、全てのノズルにインクを行き渡らせることができる。また、各サブインク供給路22とこれに対応する第1、第2圧力室群401、402との位置関係が、全て同じとなっているので、各ノズル群101の複数のノズル10に行き渡るインク量を一定とすることができる。
図7は、本発明の第2実施形態に係る液滴吐出ヘッド25を上方から見た平面図であり、図8は、図7のD−D線断面図である。本実施形態が、上記第1実施形態と異なる点は、予備供給路としての連通路が設けられている点である。以下の説明において、図7等の複数の共通液室5を、左側から順に第1〜第4共通液室5A〜5Dという。第1共通液室5Aに対応する隙間部分21と第2共通液室5Bに対応する隙間部分21とを通じて、当該第1、第2共通液室5A、5B間を渡る第1連通路26が形成されている。また、同様に、第3共通液室5Cに対応する隙間部分21と第4共通液室5Dに対応する隙間部分21とを通じて、当該第3、第4共通液室5C、5Dを渡る第1連通路26が形成されている。
上記第1連通路26は、図8に示すようにマニホールドプレート8の共通液室5間に形成された上面に開口する溝8aと、ベースプレート7に形成された貫通孔7aと、キャビティプレート6の下面に開口する溝6cとで構成されており、各共通液室5間の中途部同士が繋がり、大量のインクを当該各共通液室の隅々まで行き渡らすことができる。第1連通路26は、Y方向に沿った両側の直線路26aとノズル群101間のX方向のずれに対応する傾斜路26bとを有しており、各共通液室5間でインクがスムーズに流れるようになっている。
第2共通液室5Bに対応する隙間部分21と第3共通液室5Cに対応する隙間部分21とを通じて、当該第2、第3共通液室5B、5C間を渡る第2連通路27が形成されている。この第2連通路27の流路断面は、第1連通路26よりも大きくなっており、第1、第2共通液室5A、5Bと第3、第4共通液室5C、5Dとの間を大量のインクが流通できるようになっている。また、当該第2連通路27は、傾斜路のみで構成されている。
また、各第1連通路26は、X方向に延びる各供給液室の略中央部に位置しており、各第1連通路26とこれに対応する前記第1、第2圧力室群401、402との位置関係が、全て同じとなっている。これにより、各ノズル群101の複数のノズル10へ行き渡るインク量を一定とすることができる。
上記本実施形態の液滴吐出ヘッド25によれば、各ノズル群101に対応して構成された第1、第2圧力室群401,402間の隙間部分21を通じて、各共通液室5にインクを供給する第1、第2連通路26,27が形成されているので、この第1、第2連通路26,27を通して各共通液室5の途中部分からもインクを供給することができる。従って、本実施形態の液体吐出ヘッド1をノズル列や共通液室を長くしたラインヘッド等に適用した場合であっても、共通液室液の幅を変更し滴吐出ヘッドを大型化しなくても、全てのノズルにインクを行き渡らせることができる。
図9は、本発明の第3実施形態に係る液滴吐出ヘッド30を上方から見た平面図であり、図10は、この液滴吐出ヘッド30に接合されるフレキシブル配線板31を上方から見た平面図である。本実施形態が上記第1、第2実施形態と異なる点は、サブインク供給路22、及び第1、第2連通路26,27が形成されている点である。第1、第2連通路26,27は、上記第2実施形態と同様に形成されている。サブインク供給路22は、第1、第2共通液室5A、5Bにのみ形成されている。本実施形態の液滴吐出ヘッド30とすれば、各共通液室5間を第1、第2連通路26,27でインクが流通するだけでなく、外部からサブインク供給路22を介してインクが供給されるので、第1、第2実施形態の液滴吐出ヘッド1、25よりも、各共通液室5の隅々まで大量のインクを十分に供給することができる。
図10に示すフレキシブル配線板31は、Z方向からみて圧電アクチュエータ3を覆ううように、一部がその圧電アクチュエータ3と接合されてY方向に引き出されている。フレキシブル配線板31には、ポリイミドなどの合成樹脂製のフレキシブルな帯状の樹脂シートと、樹脂シートの下面に銅箔からなる導線材が積層され、その導線材を覆う保護材とが積層されて構成されている。樹脂シートの下面には、電極用配線32、この配線32の先端に設けられた電極ランド33、ドライバIC34等がフォトレジストにより形成されている。全ての電極用配線32は、ドライバIC34に繋がっており、当該電極配線32、電極ランド33を介して、圧電アクチュエータ3の各表面電極35に選択的に駆動電圧が供給されるようになっている。
フレキシブル配線板31には、液滴吐出ヘッド30の2つのサブインク供給路22の上方を閉塞しないための開放部31aがサブインク供給路22の入口開口に対応する位置に形成されている。この開放部31aは、フレキシブル配線板31の図10左端から内方へ入り込むように形成されており、2つのサブインク供給路22が、当該フレキシブル配線板31で塞がれないようになっている。なお、開放部31aは、サブインク供給路22の形成箇所に対応して形成すればよい。例えば、第1共通液室5Aにのみサブインク供給路が形成されていれば、それに対応するように、フレキシブル配線板の図10左端から内方へ入り込む寸法を小さくして当該1つのサブインク供給路を塞がないようにすればよい。
図11(a)は、本発明の第4実施形態に係る液滴吐出ヘッド38を上方から見た平面図であり、図11(b)は、液滴吐出ヘッド38にインク筐体47を設けた状態における断面図であり、図12は、液滴吐出ヘッド38を上方から見た一部を省略した平面詳細図である。本実施形態が上記第1実施形態と異なる主な点は、圧電アクチュエータ39の内部に内部個別電極45に繋がる配線部40が設けられている点である。本実施形態の圧電アクチュエータ39は、矩形状に形成された振動板41と、それぞれ平面視で略同一寸法の矩形状に形成され積層された複数の圧電層42と、この圧電層42の上面に形成された共通電極50と、圧電層42間に設けられた内部個別電極45とを備えている。
図11(a)に示すように、各ノズル群101に対応して、X方向に複数(図11(a)では4つ)の圧力室群401〜404が構成されている。圧力室群401と圧力室群401との間の隙間部分、圧力室群402と圧力室群403との間の隙間部分、及び圧力室群403と圧力室群404との間の隙間部分に、それぞれサブインク供給路22が設けられている。内部個別電極45は、平面視で圧力室44よりも一回り小さく且つY方向に細長い形状に形成されており、各圧力室44に対応するようにして列状に並んでいる。また、図12に示すように、各内部個部電極45の一端部から、当該内部個別電極45の長軸方向(Y方向)に配線部40が片側に向かって延びており、これら複数の配線部40は、当該内部個別電極45に選択的に駆動電圧を供給するドライバIC46と接続されている。
従って、本実施形態の液滴吐出ヘッド38は、上記各実施形態の液滴吐出ヘッドのようにフレキシブル配線板を必要としない。また、サブインク供給路22に近い内部個別電極45(内部駆動電極)から延びる配線部40は、当該サブインク供給路22を避けるようにしてドライバIC46へ向かって延びており、配線部40とサブインク供給路22とが交わらないようになっている。
図11(b)に示すように、液滴吐出ヘッド38の上部には、当該液滴吐出ヘッド38を上方から覆うインク筐体47が設けられている。このインク筐体47の下部には、液滴吐出ヘッド38のサブインク供給路22にインクを供給するための複数の供給路48が形成されており、当該インク筐体47の上部には、インク注入口49が形成されている。これにより、インク注入口49から注入されたインクは、インク筐体47内に溜められ、そこから各供給路48を介して、各サブインク供給路22へ流れていき、各共通液室5へ供給される。
なお、上記で開示された実施形態はすべて例示であって制限的なものではない。例えば、圧電アクチュエータの形態、各電極等の配置や数を変更してもよい。また、本実施形態の液滴吐出ヘッドでは、圧電素子の振動力を利用してインク液滴を噴射させる圧電方式を採用しているが、熱エネルギーによる気泡の発生でインク液滴を噴射させるサーマルジェット方式を採用してもよい。また、本実施形態の液滴吐出ヘッドは、キャリッジに移動自在に設けられた所謂シリアル方式のものであるが、被記録媒体に記録する際には移動しない所謂ライン方式の液滴吐出ヘッドであってもよい。ライン方式のヘッドは、一般にノズル数が多くノズル列も長くなるため、本発明をより好適に用いることができる。
本発明は、例えば液体吐出装置に用いられる液滴吐出ヘッドに適用される。
1 液滴吐出ヘッド
2 流路ユニット
3 圧電アクチュエータ
4 圧力室
4A 1番目の圧力室
401、402 圧力室群
5 共通液室
10 ノズル
101 ノズル群
16 メインインク供給路
18 圧電層
19 表面電極
21 隙間部分
22 サブインク供給路
26 第1連通路
27 第2連通路
31 フレキシブル配線板
2 流路ユニット
3 圧電アクチュエータ
4 圧力室
4A 1番目の圧力室
401、402 圧力室群
5 共通液室
10 ノズル
101 ノズル群
16 メインインク供給路
18 圧電層
19 表面電極
21 隙間部分
22 サブインク供給路
26 第1連通路
27 第2連通路
31 フレキシブル配線板
Claims (10)
- 複数のノズル、これら複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室、これら複数の圧力室に連通する共通液室、及び前記共通液室に外部からインクを供給するインク供給路を有する流路ユニットと、前記複数の圧力室に導入されるインクに噴射圧力を付与する圧力付与手段と、を備える液滴吐出ヘッドにおいて、
前記複数のノズルは、所定方向に第1の間隔をもって列状に並ぶノズル群を構成しており、
前記複数の圧力室は、前記所定方向に列状にならぶ圧力室群を複数群構成するとともに、これらの複数群がひとつの列を構成するように配列されており、
前記共通液室は、前記ひとつの列を構成する複数の圧力室群に対応して前記所定方向に延在するように形成されており、隣り合う二つの圧力室群は、一方の圧力室群のうち最も他方の圧力室群側に位置する第1圧力室と、当該他方の圧力室群のうち最も当該一方の圧力室群側に位置する第2圧力室と、の間隔が前記第1の間隔よりも大きい隙間部分が空くように配置され、
前記隙間部分を通じて前記共通液室にインクを供給する予備供給路が形成されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 前記圧力付与手段は、前記流路ユニットの表面に接合された、前記複数の圧力室内の容積を個別に変化させる圧電アクチュエータであり、
前記予備供給路は、前記圧電アクチュエータを貫通して前記共通液室に至るサブインク供給路である請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。 - 前記各圧力室群の隣り合う圧力室間の壁部厚みと、前記サブインク供給路とこのサブインク供給路と隣り合う前記第1圧力室及び前記第2圧力室間の壁部厚みと、が同一となっている請求項2に記載の液滴吐出ヘッド。
- 前記ノズル群が複数設けられるとともに、これらのノズル群は、前記所定方向と直交する方向に離れて並列するように設けられており、前記複数のノズル群の各々に対応して、前記ひとつの列を構成する複数の圧力室群が設けられており、
前記共通液室は、前記複数のノズル群の各々に対応して複数設けられており、
前記サブインク供給路とこれに対応する前記隣り合う二つの圧力室群との位置関係が、全て同じとなっている請求項2又は3に記載の液滴吐出ヘッド。 - 前記圧電アクチュエータは、複数の圧力室の各々に対応して設けられる複数の給電端子を備えており、
前記圧電アクチュエータに駆動電力を供給するためのものであって、前記複数の給電端子にそれぞれ接続される複数の端子電極を備えたフレキシブル配線板をさらに有し、
前記フレキシブル配線板には、前記サブインク供給路に対応して位置するこれを閉鎖しないための開放部が形成されている請求項2〜4のいずれかに記載の液滴吐出ヘッド。 - 前記圧電アクチュエータは、複数の圧力室の各々に対応して設けられる複数の内部駆動電極を備えるとともに、これらの内部駆動電極に駆動電力を供給するための複数の配線がこの圧電アクチュエータの内部に形成されており、
前記複数の配線は、前記サブインク供給路を避けて延在している請求項2〜4のいずれかに記載の液滴吐出ヘッド。 - 前記ノズル群が複数設けられるとともに、これらのノズル群は、前記所定方向と直交する方向に離れて並列するように設けられており、
前記複数のノズル群の各々に対応して、前記ひとつの列を構成する複数の圧力室群が設けられており、
前記共通液室は、前記複数のノズル群の各々に対応して複数設けられており、
前記予備供給路は、前記各共通液室間を渡る連通路である請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。 - 隣り合う前記ノズル群は、前記所定方向に沿って千鳥状に配置されており、
前記連通路が、当該隣り合うノズル群に対応する前記各共通液室間を渡り、且つ当該ノズル群間の前記所定方向のずれに対応する傾斜路を有している請求項7に記載の液滴吐出ヘッド。 - 前記連通路とこれに対応する前記隣り合う二つの圧力室群との位置関係が、全て同じとなっている請求項7又は8に記載の液滴吐出ヘッド。
- 前記圧力室群に属する圧力室のうちの隣り合う圧力室間の間隔が、前記第1の間隔よりも狭い請求項1〜9のいずれかに記載の液滴吐出ヘッド。
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