JP2009153664A - 生体成分濃度測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外耳道からの放射光の影響を低減し、生体成分濃度を高精度に測定することが可能な生体成分濃度測定装置を提供する。
【解決手段】生体成分濃度の測定装置は、耳孔に挿入される、導光管が設けられた挿入部であって、耳孔に挿入されたときに、導光管は耳孔内に開口する第1開口部に入射した赤外光を伝搬して第2開口部から出力する、挿入部と、導光管の第2開口部から空隙を設けて配置され、第2開口部から出力された赤外光の一部を検出する検出器と、検出部によって検出された赤外光に基づいて生体成分の濃度を算出する演算部と、導光管の第2開口部から検出器までの間に空隙を覆うように設けられ、かつ、検出器の外径より大きい内径を持つ光路カバーと、検出器に入射しない赤外光を散乱させて減衰させる光散乱部とを備えている。
【選択図】図6
【解決手段】生体成分濃度の測定装置は、耳孔に挿入される、導光管が設けられた挿入部であって、耳孔に挿入されたときに、導光管は耳孔内に開口する第1開口部に入射した赤外光を伝搬して第2開口部から出力する、挿入部と、導光管の第2開口部から空隙を設けて配置され、第2開口部から出力された赤外光の一部を検出する検出器と、検出部によって検出された赤外光に基づいて生体成分の濃度を算出する演算部と、導光管の第2開口部から検出器までの間に空隙を覆うように設けられ、かつ、検出器の外径より大きい内径を持つ光路カバーと、検出器に入射しない赤外光を散乱させて減衰させる光散乱部とを備えている。
【選択図】図6
Description
本発明は、生体からの赤外放射光を用いて生体情報を非侵襲的に測定する生体成分濃度測定装置に関する。
生体成分濃度を測定する装置として、生体、特に鼓膜からの赤外放射光を用いて血糖値を非侵襲的に測定するものが提案されている。例えば、特許文献1には、熱として鼓膜から自然に発せられる赤外線における人体組織に特徴的な放射スペクトル線を非侵襲的に測定することにより血糖値を決定する装置が開示されている。
しかし、プランクの法則によれば、温度を有する物体からは、必ず熱による赤外放射が存在する。したがって、鼓膜だけでなく、外耳道も赤外光の放射源となる。従来の測定装置では、鼓膜から放射された赤外光と外耳道から放射された赤外光とが赤外線検出器に入射し、それらを併せて検出していた。
しかしながら、外耳道から放射された赤外光は測定精度を悪化させる要因となっている。その理由は、鼓膜から放射された赤外光と比較して、外耳道から放射された赤外光に含有される血液の情報量は少なく、その他の不要な情報、すなわちノイズが比較的多く含有されているためである。これは、外耳道の皮膚は鼓膜に比較して厚く、血液の供給は比較的深い位置で行われていることに起因する。
外耳道から放射された赤外光がノイズとして作用する例は、他にも存在する。鼓膜から放射される赤外光を用いて生体の体温を測定する耳式体温計を例に挙げると、外耳道の温度は鼓膜の温度よりも低いため、外耳道から放射された赤外光の影響により、耳式体温計が体温を実際よりも低く測定してしまうことがあった。
そこで、外耳道から放射された赤外光の影響を軽減する技術が提案されている。例えば特許文献2に開示された耳孔体温計は、赤外光を伝搬させる導波管と、非接触型温度センサとを間隔Lbを空けて配置することにより、外耳道から放射された赤外光が非接触型温度センサに入射する量を低減させている。
一方、赤外光がノイズとなる例は他にも存在する。例えば、生体(被測定物)から放射される赤外光を検出することにより、その体温を算出する放射体温計では、赤外線検出器の視野が大きいため、比較的広い範囲の赤外線が赤外線検出器に入射する。したがって、被測定物の広い範囲の温度の平均値が測定値として取り扱われるため、正確な体温が算出できない。
そこで、赤外線検出器の視野を絞るため、例えば特許文献3では、赤外線透過孔を設け、内面を鏡面にすることによって赤外線の反射を高めた2次曲面体と、赤外線透過孔から入射した赤外線を検出する赤外線センサ部とを有する装置が開示されている。この装置では、赤外線センサ部を2次曲面体の焦点位置に設置している。
特表2001−503999号公報
特開平11−281484号公報
特開平11−160156号公報
特許文献1に記載された装置では、外耳道からの赤外光の影響に関する考慮がされていないため、測定精度が高くないという問題がある。
特許文献2に記載された装置では、非接触型温度センサを固定しているセンサフレームと、非接触型温度センサとが隙間なく接している。これにより、センサフレームが導光管として機能してしまい、外耳道から放射された赤外光はセンサフレームで反射を繰り返すことにより、非接触温度センサに入射してしまう。このような赤外光もまた、測定精度を悪化させる原因となる。また、キルヒホッフの法則によれば、センサフレームを赤外線吸収体で構成すると、センサフレームの吸収率が高いために、放射率が高くなり、センサフレーム自身の赤外光が非接触温度センサに入射してしまう。よって、同様に測定精度を悪化させる原因となる。
また、特許文献3に記載された装置では、赤外線センサが焦点位置に設置されていることにより、自らが放射する赤外光が測定精度を悪化させていた。これは、赤外線センサは温度を持つために自ら赤外線を放射していること、及び、当該自己放射光は2次曲面体と赤外線センサが設けられた平面とで反射され、再び赤外線センサに入射することが原因である。
本発明は、上述の従来の問題点に鑑みてなされたものであり、外耳道からの放射光の影響を低減し、生体成分濃度を高精度に測定することが可能な生体成分濃度測定装置を提供することを目的とする。
本発明の生体成分濃度の測定装置は、耳孔に挿入される、導光管が設けられた挿入部であって、前記耳孔に挿入されたときに、前記導光管は前記耳孔内に開口する第1開口部に入射した赤外光を伝搬して第2開口部から出力する、挿入部と、前記第2開口部から離間して配置され、前記第2開口部から出力された前記赤外光の一部を検出する検出器と、前記検出器によって検出された赤外光に基づいて生体成分の濃度を算出する演算部と、前記第2開口部から前記検出器までの空間の少なくとも一部を覆うように設けられ、かつ、前記検出器の外径より大きい内径を持つ光路カバーと、前記検出器に入射しない赤外光を散乱させて減衰させる光散乱部とを備えている。
好ましい実施形態において、前記光散乱部は、前記検出器の外径、及び、前記光路カバーの内径の間の空間を通過した赤外光を散乱させる。
好ましい実施形態において、前記導光管は直線形状であり、前記検出器は、前記導光管の延長線上に配置されている。
好ましい実施形態において、前記光路カバーの内面は、前記赤外光に対して所定の反射率以上の反射率を有する材料で形成されている。
好ましい実施形態において、前記導光管は直線形状であり、前記光路カバーの内面は非球面形状である。
好ましい実施形態において、前記非球面形状は放物面形状である。
好ましい実施形態において、前記放物面の焦点が前記第2開口部の中心に位置するよう調整されている。
好ましい実施形態において、前記演算部は、赤外光の検出値と生体成分の濃度値との対応を規定したデータを保持しており、前記検出器による赤外光の検出値に基づいて前記データを参照して前記濃度値を特定する。
本発明の生体成分濃度の測定装置は、耳孔に挿入される、第1導光管が設けられた挿入部であって、前記耳孔に挿入されたときに、前記第1導光管は前記耳孔内に開口する第1開口部に入射した赤外光を伝搬して第2開口部から出力する、挿入部と、前記第2開口部から離間して配置され、前記第2開口部から出力された前記赤外光の一部を検出する検出器と、前記第2開口部及び前記検出器の間に設けられた第2導光管と、前記検出器によって検出された赤外光に基づいて生体成分の濃度を算出する演算部と、前記第2開口部から前記検出器までの空間の少なくとも一部を覆うように設けられ、かつ、前記第2導光管の外径より大きい内径を持つ光路カバーと、前記第2導光管に入射しない赤外光を散乱させて減衰させる光散乱部とを備えている。
本発明の生体情報測定装置によれば、光路カバーの内径を検出器の外径よりも大きく構成し、光路カバーと検出器の間の空隙より、赤外光を逃がす。さらに、逃がした赤外光を光散乱部によって散乱させる。外耳道からの赤外光が検出器に入射する量を低減させることができ、測定におけるノイズが低減できるので、測定精度を向上させることができる。
生体から放射される赤外光を測定することにより、例えば血糖値などの生体成分濃度の情報を得ることができる。以下では、まずその原理を説明し、その原理に基づいて動作する本発明による生体成分濃度測定装置の機能的な構成を説明する。その後、本発明による生体成分濃度測定装置の実施形態を説明する。
生体からの熱放射により放射される赤外放射光の放射エネルギーWは以下の数式で表される。
W:生体からの熱放射により放射される赤外放射光の放射エネルギー、
ε(λ):波長λにおける生体の放射率、
W0(λ、T):波長λ、温度Tにおける熱放射の黒体放射強度密度、
h:プランク定数(h=6.625×10-34(W・S2))、
c:光速(c=2.998×1010(cm/s))、
λ1、λ2:生体からの熱放射により放射される赤外放射光の波長(μm)、
T:生体の温度(K)、
S:検出面積(cm2)
k:ボルツマン定数
ε(λ):波長λにおける生体の放射率、
W0(λ、T):波長λ、温度Tにおける熱放射の黒体放射強度密度、
h:プランク定数(h=6.625×10-34(W・S2))、
c:光速(c=2.998×1010(cm/s))、
λ1、λ2:生体からの熱放射により放射される赤外放射光の波長(μm)、
T:生体の温度(K)、
S:検出面積(cm2)
k:ボルツマン定数
(数1)によれば、検出面積Sが一定の場合、生体からの熱放射により放射される赤外放射光の放射エネルギーWは波長λにおける生体の放射率ε(λ)に依存する。放射におけるキルヒホッフの法則から、同じ温度、波長における放射率と吸収率は等しい。
α(λ):波長λにおける生体の吸収率
したがって、放射率を考える際には、吸収率を考えればよいことがわかる。エネルギー保存則から、吸収率、透過率及び反射率には、以下の関係が成り立つ。
r(λ):波長λにおける生体の反射率
t(λ):波長λにおける生体の透過率
t(λ):波長λにおける生体の透過率
透過率は、入射光量と測定対象物体を透過してきたときの透過光量の比で表される。入射光量と測定対象物体を透過してきたときの透過光量は、ランベルト−ベールの法則で示される。
It:透過光量、
I0:入射光量、
d:生体の厚さ、
k(λ):波長λにおける生体の消衰係数
生体の消衰係数は、生体による光の吸収を表す。
I0:入射光量、
d:生体の厚さ、
k(λ):波長λにおける生体の消衰係数
生体の消衰係数は、生体による光の吸収を表す。
次に反射率について説明する。反射率は、全方向に対する平均反射率を算出する必要があるが、ここでは、簡単のため、垂直入射に対する反射率で考える。垂直入射に対する反射率は、空気の屈折率を1として、以下の数式で表される。
n(λ):波長λにおける生体の屈折率
生体中の成分の濃度が変化すると、生体の屈折率及び消衰係数が変化する。反射率は、通常、赤外領域において約0.03程度と小さく、かつ(数8)から理解されるように、屈折率及び消衰係数にはあまり依存しない。したがって、生体中の成分の濃度の変化によって屈折率及び消衰係数が変化しても、反射率の変化は小さい。
一方、透過率は、(数7)に示されるように、消衰係数に大きく依存する。したがって、生体中の成分の濃度変化により生体の消衰係数、すなわち生体による光の吸収の度合いが変化すると、透過率が変化する。
したがって、生体からの熱放射により放射される赤外放射光の放射エネルギーは、生体中の成分の濃度に依存することがわかる。生体からの熱放射により放射される赤外放射光の放射エネルギー強度から生体中の成分の濃度を求めることができる。
(数7)によれば、透過率は生体の厚さに依存する。生体が薄いほど、生体の消衰係数の変化に対する透過率の変化の度合いが大きくなるため、生体中の成分の濃度変化を検出しやすくなる。
鼓膜の厚さは約60〜100μmであり薄い。したがって、鼓膜から放射された赤外光は、生体中の成分の濃度を測定するために適している。
(実施形態1)
次に図1を参照しながら、上述の原理に基づく本発明の生体成分濃度測定装置の機能的構成を説明する。
次に図1を参照しながら、上述の原理に基づく本発明の生体成分濃度測定装置の機能的構成を説明する。
図1は、本発明による生体成分濃度測定装置100の外観を示す斜視図である。
生体成分濃度測定装置100(以下「測定装置100」と記述する。)は、本体102と、本体102の側面に設けられた挿入部105とを備えている。
本体102には、生体成分の濃度の測定結果を表示するためのディスプレイ114、測定装置100の電源をON/OFFするための電源スイッチ101、及び測定を開始するための測定開始スイッチ103が設けられている。ディスプレイ114は液晶ディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイ等である。
挿入部105は耳孔に挿入される部分であり、挿入部105の内部には導光管104が設けられている。耳孔に挿入されたときに、導光管104は耳孔内に開口する開口部に入射した赤外光を伝搬して、本体102内部の他方の開口部から出力する。導光管104は、赤外線を導くことのできるものであればよく、例えば、中空管や、赤外線を伝送する光ファイバ等を用いることができる。中空管を用いる場合、中空管の内表面に金の層を有することが好ましい。この金の層は、中空管の内面に金メッキを施したり、金を蒸着したりすることにより形成することができる。
次に、生体成分濃度測定装置100の本体内部の構成について、図2〜図6を参照しながら説明する。
図2は、本実施形態による測定装置100の構成を示す図である。
本体102は、チョッパー118、赤外線検出器108、光路カバー120、前置増幅器130、帯域フィルタ132、同期復調器134、ローパスフィルタ136、アナログ/デジタルコンバータ(以下、A/Dコンバータと略称する)138、マイクロコンピュータ110、メモリ112、ディスプレイ114、電源116、タイマー156、及びブザー158を備えている。
測定装置100は、鼓膜202から放射され、導光管104によって導かれた赤外光を赤外線検出器108によって検出する。検出された赤外光に基づいて、マイクロコンピュータ110は生体成分の濃度を算出する。算出される生体成分の濃度としては、グルコース濃度(血糖値)、ヘモグロビン濃度、コレステロール濃度、中性脂肪濃度等が挙げられる。
本明細書において、「鼓膜202から放射された赤外光」とは、鼓膜202自身の熱放射によって鼓膜202から放射された赤外光、及び、鼓膜202に照射された赤外光が鼓膜202において反射することにより、鼓膜202から放射された赤外光を含む。
本実施形態による測定装置100は、後述の実施形態3の測定装置とは異なり、赤外光を放射する光源を備えていない。したがって、本実施形態による赤外線検出器108は、鼓膜202自身からの熱放射により放射された赤外光を検出する。
留意すべきは、導光管104には鼓膜202から放射された赤外光のみならず、外耳道204などから放射された赤外光が入射し、導光管104はそれらを伝播することにある。
本実施形態による測定装置100の主要な特徴のひとつは、導光管104を伝播される赤外光のうちから、実質的に鼓膜202から放射された赤外光を検出することを可能にするための光路カバー120及び光散乱部404(図6において後述)を設けたことにある。
赤外線検出器108は本体102内に開口した導光管104の開口部から空隙を設けて配置されている。光路カバー120は、当該空隙を覆うように設けられ、かつ、赤外線検出器108の外径より大きい内径を持っている。外耳道204からの赤外光をこの空隙から逃がすことにより、赤外線検出器108はノイズとなる外耳道204からの赤外光を直接検出することを防止できる。
さらに、空隙から逃れた赤外光が本体102の内部で反射し、結果として赤外線検出器108に入射することがある。そこで、光散乱部によって本体102の内部で反射する赤外光を散乱させ、赤外線検出器108に入射する反射赤外光の強度を大幅に低減することができる。
以下、本体102に設けられた構成要素を説明する。
電源116は、マイクロコンピュータ110にACまたはDC電力を供給する。電源116として電池を用いることが好ましい。
チョッパー118は、鼓膜202から放射され、導光管104により本体102内に導かれた赤外光をチョッピングして、赤外光を高周波数の赤外線信号に変換する機能を有する。チョッパー118の動作は、マイクロコンピュータ110からの制御信号に基づき制御される。チョッパー118によりチョッピングされた赤外光の一部は赤外線検出器108に直接入射し、残りは赤外線検出器108と後述する光路カバー120との間の空間を通過して本体102内部を進む。
赤外線検出器108は、チョッピングされた赤外光の一部を検出する。
図3は、赤外線検出器108の構成を示す。赤外線検出器108は赤外光を検出する検出領域126を備えている。検出領域126は、第1の検出領域126(a)及び第2の検出領域126(b)を含んでいる。第1の光学フィルタ128(a)を通過した赤外光は第1の検出領域126(a)に入射し、第2の光学フィルタ128(b)を通過した赤外光は第2の検出領域126(b)に入射する。光学フィルタ128(a)及び128(b)は、赤外光をそれぞれ異なる波長に分光する。
第1の検出領域126(a)及び第2の検出領域126(b)に到達した赤外光は、各検出領域によって、それぞれ入射した赤外光の強度に対応した電気信号に変換されて出力される。
第1の光学フィルタ128(a)は、例えば、測定対象である生体成分によって吸収される波長を含む波長帯域(以下、測定用波長帯域と略称する)の赤外光を透過させるようなスペクトル特性を有する。一方、第2の光学フィルタ128(b)は、第1の光学フィルタ128(a)とは異なるスペクトル特性を有する。第2の光学フィルタ128(b)は、例えば、測定対象である生体成分による吸収がなく、かつ対象成分の測定を妨害するような他の生体成分による吸収のある波長を含む波長帯域(以下、参照用波長帯域と略称する)の赤外光を透過させるようなスペクトル特性を有する。ここで、このような他の生体成分としては、測定対象である生体成分以外で、生体中における成分量の多いものを選択すればよい。
例えば、グルコースは、9.6マイクロメートル付近に吸収ピークを有する赤外吸収スペクトルを示す。そこで、測定対象である生体成分がグルコースの場合は、第1の光学フィルタ128(a)が、9.6マイクロメートルを含む波長帯域の赤外光を透過させるようなスペクトル特性を有することが好ましい。
一方、生体中に多く含まれるタンパク質は8.5マイクロメートル付近の赤外光を吸収し、グルコースは8.5マイクロメートル付近の赤外光を吸収しない。そこで、第2の光学フィルタ128(b)が、8.5マイクロメートルを含む波長帯域の赤外光を透過させるようなスペクトル特性を有することが好ましい。
光学フィルタの作製方法は、公知の技術を特に限定することなく利用できる。例えば、真空蒸着法、イオンスパッタ法を用いて光学フィルタを作製できる。光学フィルタは、SiまたはGeまたはZnSeを基板として、真空蒸着法を用いてZnS、MgF2、PbTe、Ge,ZnSe等を基板上に積層することにより作製することができる。
ここで、基板上に積層する各層の膜厚、積層する順序、積層回数等を調節して、積層された薄膜内における光の干渉を制御することにより、所望の波長特性を持つ光学フィルタを作製することができる。
再び図2を参照する。赤外線検出器108から出力された電気信号は、前置増幅器130によって増幅される。増幅された電気信号は、帯域フィルタ132によって、チョッピング周波数を中心周波数とする周波数帯域以外の信号が取り除かれる。これにより、熱雑音等の統計的揺らぎに起因するノイズを最小化することができる。
帯域フィルタ132によって濾過された電気信号は、同期復調器134によって、チョッパー118のチョッピング周波数と帯域フィルタ132によって濾過された電気信号を同期させ、積分することにより、DC信号に復調される。
同期復調器134によって復調された電気信号は、ローパスフィルタ136によって高周波数帯域の信号が取り除かれる。これにより、さらにノイズを取り除くことができる。
ローパスフィルタ136によって濾過された電気信号は、A/Dコンバータ138によってデジタル信号に変換された後、マイクロコンピュータ110に入力される。
メモリ112には、第1の検出領域126(a)に到達した赤外光の強度に対応する電気信号と第2の検出領域126(b)に到達した赤外光の強度に対応する電気信号と生体成分の濃度との相関を示す相関データが格納されている。マイクロコンピュータ110は、メモリ112からこの相関データを読み出し、この相関データを参照して、メモリ112に蓄積されたデジタル信号から算出された単位時間当たりのデジタル信号を、生体成分の濃度に換算する。
マイクロコンピュータ110において換算された生体成分の濃度は、ディスプレイ114に出力され、表示される。
メモリ112に格納されている、第1の光学フィルタ128(a)を透過した赤外光の強度に対応する電気信号、及び、第2の光学フィルタ128(b)を透過した赤外光の強度に対応する電気信号と生体成分の濃度との相関を示す相関データは、例えば、以下の手順によって取得することができる。
まず、既知の生体成分濃度(例えば、血糖値)を有する患者について、鼓膜202から熱放射により放射される赤外光を測定する。このとき、第1の光学フィルタ128(a)が透過させる波長帯域における赤外光の強度に対応する電気信号と、第2の光学フィルタ128(b)が透過させる波長帯域における赤外光の強度に対応する電気信号とを求める。この測定を、異なる生体成分濃度を有する複数の患者について行うことにより、第1の光学フィルタ128(a)が透過させる波長帯域における赤外光の強度に対応する電気信号及び第2の光学フィルタ128(b)が透過させる波長帯域における赤外光の強度に対応する電気信号と、それらに対応する生体成分濃度とからなるデータの組を得ることができる。
次に、このようにして取得したデータの組を解析して相関データを求める。例えば、第1の光学フィルタ128(a)が透過させる波長帯域における赤外光の強度に対応する電気信号と、第2の光学フィルタ128(b)が透過させる波長帯域における赤外光の強度に対応する電気信号と、それらに対応する生体成分濃度とについて、PLS(Partial Least Squares Regression)法などの重回帰分析法やニューラルネットワーク法などを用いて多変量解析を行う。これにより、第1の光学フィルタ128(a)が透過させる波長帯域における赤外光の強度に対応する電気信号及び第2の光学フィルタ128(b)が透過させる波長帯域における赤外光の強度に対応する電気信号と、それらに対応する生体成分濃度との相関を示す関数を求めることができる。
また、第1の光学フィルタ128(a)が測定用波長帯域の赤外光を透過させるようなスペクトル特性を有し、第2の光学フィルタ128(b)が参照用波長帯域の赤外光を透過させるようなスペクトル特性を有する場合、第1の光学フィルタ128(a)が透過させる波長帯域における赤外光の強度に対応する電気信号と、第1の光学フィルタ128(a)が透過させる波長帯域における赤外光の強度に対応する電気信号との差を求め、その差とそれに対応する生体成分濃度との相関を示す相関データを求めてもよい。例えば、最小二乗法等の直線回帰分析を行うことにより求めることができる。
次に、鼓膜202から放射された赤外光のみを実質的に検出するための構成を説明する。
鼓膜202から放射された赤外光は、導光管104に対して略平行に、または十分小さい角度で導光管104に入射する。一方、外耳道204から放射された赤外光の大部分は、導光管104に対して比較的大きな入射角で導光管104に入射する。これは、外耳道204の位置が鼓膜202の位置よりも導光管104の近傍に存在するためである。
導光管104内では、赤外光は反射しながら伝搬する。したがって、導光管104に入射した赤外光は、その入射角と同様の大きさの出射角で、本体102内に開口する導光管104の開口部(出射端面)から出射される。すなわち、鼓膜202から放射された赤外光は導光管104に対して略平行に出射され、外耳道204から放射された赤外光は、その入射角と同様の大きな出射角で出射される。
本発明はこの相違を考慮した形状の光路カバー120を設けている。
図4は、本実施形態による光路カバー120の拡大断面図である。光路カバー120は、本体102内に開口する導光管104(図2)の開口部と赤外線検出器108との間の空間を覆っている。図4には導光管104の開口部に設けられたチョッパー118を示している。
光路カバー120の内面は、赤外光に対して高い反射率を持つように構成されている。光路カバー120の内面は、赤外光に対して90%以上の反射率を有する材料で形成されていることが好ましい。赤外光に対して95%以上の反射率を有する材料で形成されているさらにことが好ましい。赤外光に対して高い反射率を光路カバー120の内面に持たせるためには、例えば、光路カバー120をSUS304で加工し、研磨する。その後、ニッケルメッキを設け、さらにその上から金メッキを設けることにより実現する。
光路カバー120の内径L2は赤外線検出器108の外径L1より大きく設定されている。このように構成することにより、光路カバー120と赤外線検出器108との間に外耳道204(図2)からの赤外光が通過できる空隙が生じる。この空隙から外耳道204からの赤外光を逃がすことにより、外耳道204から放射された赤外光が赤外線検出器108へ直接入射することを防ぐことができる。
赤外線検出器108が光路カバー120の開口部121内(光路カバー120の断面における範囲P内)に位置するときには、赤外線検出器108の外径L1及び光路カバー120の内径L2は、図示されるように、導光管の軸150と垂直な平面151上で測定される。光路カバー120と赤外線検出器108との間の空隙(以下、単に「空隙」と称する。)は、赤外線検出器108の外径L1から光路カバー120の内径L2までの間の空間として定義される。
図5は、光路カバー120の立体形状を示す斜視図である。
光路カバー120は、内面が円すい形状の先端を切り落としたような形状に設定されている。光路カバー開口部の終端部の内径は、赤外線検出器108の外径よりも大きく構成されているが、形状の理解の便宜のため、赤外線検出器108は光路カバー120の開口部内から離れて記載している。
図6は、測定装置100の筐体内部の物理的な構成を示す断面図である。
筐体内部には、電気回路基板400と、光反射部402と、光散乱部404とが設けられている。
電気回路基板400には、図2で示された赤外線検出器108、マイクロコンピュータ110、メモリ112、ディスプレイ114、前置増幅器130、帯域フィルタ132、同期復調器134、ローパスフィルタ136、A/Dコンバータ138、タイマー156、ブザー158等が実装されている。
赤外線検出器108が実装されている電気回路基板400の位置には、所定の傾斜角(たとえば45度)のテーパを持つ光反射部402が設けられている。光反射部402は、円すいの先端部を切り落としたような形状に設定されており、その側面には、赤外光の反射率を向上するように鏡面が設けられている。
また、外耳道204からの赤外光が光反射部402により反射される先の位置に、測定装置100の内面の一部に光散乱部404が構成されている。
光散乱部404に到達した赤外光は、光散乱部404により散乱される。これにより、再び光反射部402に帰還し、光路カバー120で反射して赤外線検出器108に入射する外耳道204から放射された赤外光の量を低減することができる。
光散乱部404は、公知の技術を特に限定することなく利用することができるが、例えば、表面がブラスト加工で加工され、粗い面を持つ金属板を筐体に貼り付ける、または、直接筐体内部をブラスト加工し、筐体内部を粗い面に加工することにより実現される。
空隙より逃がれた赤外光の一部は、直接光反射部402により反射され、残りの空隙より逃がれた赤外光は、光路カバー120により反射され、光反射部402によって再び反射される。反射された赤外光は、筐体に設けられた光散乱部404に当たって散乱される。赤外光が散乱されて筐体内で反射することにより、空隙から逃がれた赤外光が赤外線検出器108に入射する量を大幅に低減できる。
次に、本実施形態における生体成分濃度測定装置100の動作を説明する。
まず、使用者が生体成分濃度測定装置100の電源スイッチ101を押すと、本体102内の電源がONとなり、生体成分濃度測定装置100は測定準備状態となる。
次に、使用者が本体102を持って、導光管104を耳孔200内に挿入する。挿入部105は、導光管104の先端部分から本体102との接続部分に向かって径が太くなるような円錐形状である。導光管104の外径が耳孔200の内径と等しくなる位置以上は導光管104が挿入されない構造になっている。
次に、導光管104の外径が耳孔200の内径と等しくなる位置で生体成分濃度測定装置100を保持した状態で、使用者が生体成分濃度測定装置100の測定開始スイッチ103を押すと、測定が開始される。
挿入部105内に設けられた導光管104を介して、鼓膜202から放射された赤外光が検出される。マイクロコンピュータ110は、タイマー156からの計時信号により、測定開始から一定時間経過したと判断すると、チョッパー118を制御して、赤外線検出器108に到達する赤外光を遮断する。これにより、自動的に測定が終了する。
このとき、マイクロコンピュータ110はディスプレイ114やブザー158を制御して、測定が終了した旨のメッセージをディスプレイ114に表示したり、ブザー158を鳴らしたり、スピーカー(図示せず)から音声で出力したりすることにより、使用者に測定が終了したことを通知する。これにより使用者は測定が終了したことを確認することができるため、導光管104を耳孔200の外に取り出す。
マイクロコンピュータ110は、前述の方法により、A/Dコンバータ138から出力された電気信号を、検出領域毎に識別し、それぞれの検出領域に対応する電気信号の平均値を算出する。
次に、マイクロコンピュータ110は、メモリ112から、第1の光学フィルタ128(a)を透過した赤外光の強度に対応する電気信号及び第2の光学フィルタ128(b)を透過した赤外光の強度に対応する電気信号と生体成分の濃度との相関を示す相関データを読み出し、この相関データを参照して、第1の光学フィルタ128(a)を透過した赤外光の強度に対応する電気信号及び第2の光学フィルタ128(b)を透過した赤外光の強度に対応する電気信号を生体成分の濃度に換算する。求められた生体成分の濃度は、ディスプレイ114に表示される。
本実施形態にかかる測定装置100によれば、光路カバー120の内径を赤外線検出器108の外径よりも大きく構成し、光路カバー120と赤外線検出器108の間の空隙より、赤外光を逃がす。さらに、逃がした赤外光を光散乱部404によって散乱させる。外耳道202からの赤外光が検出器に入射する量を低減させることができ、測定におけるノイズが低減できるので、測定精度を向上させることができる。
(実施形態2)
図7は、本実施形態による測定装置100の構成を示す図である。
図7は、本実施形態による測定装置100の構成を示す図である。
本実施形態による測定装置100と実施形態1の測定装置との相違点は、光路カバーの内面の形状が、非球面、具体的には放物面とされている点である。その他の構成については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
光路カバー123を放物面状に構成することにより、光路カバー123は、焦点122をもつ。焦点122は、導光管104の赤外線検出器108側の出射端の中心に設定されている。これにより、導光管104から出射される外耳道202からの赤外光の大部分は、光路カバー123によって反射されると平行光となる。放物面の焦点を出射した光が放物面で反射すると、平行光に変換されるためである。
光は平行光になると、非常に取り扱いが容易になるため好ましい。平行光に変換された外耳道204から放射された赤外光は、赤外線検出器108と光路カバー123との間の空隙より逃がすことができる。
次に、図8を参照しながら本実施形態に係る測定装置100の本体内部配置、および、空隙より逃がされた外耳道204からの赤外光を説明する。
図8は、本実施形態にかかる本体内部配置を表す断面図である。筐体内部には電気回路基板400が保持されている。電気回路基板400には、図7で示された赤外線検出器108、マイクロコンピュータ110、メモリ112、ディスプレイ114、前置増幅器130、帯域フィルタ132、同期復調器134、ローパスフィルタ136、A/Dコンバータ138、タイマー156、ブザー158等が実装されている。
赤外線検出器108が実装されている電気回路基板400の位置には、実施形態1と同様、45度のテーパを持つ光反射部402が構成されている。導光管104から出射された外耳道204からの赤外光の大部分は、光路カバー123によって反射されて平行光となるため、実質的に垂直に光散乱部404に入射する。これにより、光散乱部404は赤外光を効率的に散乱することができる。よって、再び光反射部402に帰還し、光路カバー123で反射して赤外線検出器108に入射する外耳道204から放射された赤外光の量を大幅に低減できる。
次に、図9を参照しながら本実施形態による測定装置100の変形例を説明する。
図9は、本実施形態の変形例による測定装置100の内部の物理的な構成を示す断面図である。図8の測定装置と異なる点は、赤外線検出器108の検出領域126が1つである点、及び、光学フィルタホイールで赤外光を分光する点である。なお、図8及び図9においては、いずれも同じ光路カバー123を採用しているが、光学フィルタホイールを設けることによって、赤外光の進行方向の光路カバー123の長さを短くしてもよい。
図10は、光学フィルタホイール106を示す斜視図である。光学フィルタホイール106は、第1の光学フィルタ128(a)及び第2の光学フィルタ128(b)を有しており、これらがリング127にはめ込まれて構成されている。第1及び第2の光学フィルタ128(a)及び128(b)の各々は分光素子として機能する。
図10に示す例では、いずれも円盤状である第1の光学フィルタ128(a)、第2の光学フィルタ128(b)がリング127にはめ込まれることによりプロペラ状の部材が構成されており、そのプロペラ状の部材の中央部にシャフト125が設けられている。このシャフト125を図10の矢印の方向に回転させることにより、チョッパー118によりチョッピングされた赤外光の通過する光学フィルタを、第1の光学フィルタ128(a)及び第2の光学フィルタ128(b)の間で切り替えることができる。
シャフト125の回転は、マイクロコンピュータ110からの制御信号により制御される。シャフト125の回転は、チョッパー118の回転と同期させ、チョッパー118が閉じている間にシャフト125を180度回転させるように制御することが好ましい。これにより、次にチョッパー118が開いたときに、チョッパー118によりチョッピングされた赤外光の通過する光学フィルタを別の光学フィルタに切り替えることができる。
光学フィルタホイール106を利用すると、図9に示されるように、赤外線検出器108を光路カバー123の開口部121内に配置することが困難になる。すなわち、光路カバー123は、本体102内に開口する導光管104の開口部と赤外線検出器108との間の空間の一部を覆うように設けられることになる。
以下、図11を参照しながら、本実施形態における「検出器の外径より大きい内径を持つ光路カバー」の意味を説明する。
図11は、本実施形態による光路カバー123の拡大断面図である。
赤外線検出器108が光路カバー123の開口部121(光路カバー123の断面における範囲P)から外れた範囲に位置するときには、光路カバー123の内径L2は、光路カバー123の開口端部の内径L2としている。光路カバー123と赤外線検出器108との間には必ず空隙が存在するので、赤外線検出器108に直接入射しなかった赤外光(外耳道204からの赤外光)は当該空隙から光路カバー123外に逃れてゆく。したがって、外耳道204から放射された赤外光が赤外線検出器108へ直接入射することを防ぐことができる。
(実施形態3)
図12は、本実施形態にかかる測定装置100の構成を示す図である。
図12は、本実施形態にかかる測定装置100の構成を示す図である。
本実施形態による測定装置100と実施形態2の測定装置(図7)との相違点は、本実施形態による測定装置100では、本体102内部に、第2の導光管107、第1のハーフミラー142、第2のハーフミラー144、撮像素子320、レンズ312及び光源310を備えている点である。その他の構成については、実施形態2と同様であるため説明を省略する。
第2の導光管107は、導光管104からの出射光を光路カバー123の終端部より外側に導くために設けられている。第2の導光管107は、導光管104と同じ材質で作製してもよいし、他の材質であってもよい。
また、第2の導光管107の内径は、導光管104から出射した鼓膜202からの赤外光が広がることを考慮して、導光管104の内径よりも大きいことが好ましい。また、光路カバー123の内径は、第2の導光管107の外径よりも大きい。なお、本実施形態においても、「第2の導光管の外径より大きい内径を持つ光路カバー」の意味は、実施形態1の説明(図4)における検出器を第2の導光管に置き換えた内容と同じである。
第1のハーフミラー142は、可視光の一部と透過させ、残りを反射させる。第2のハーフミラー144は、鼓膜202から放射される赤外光を透過させ、可視光を反射させる。第2のハーフミラー144の材料としては、赤外線を吸収せず、透過し、可視光を反射する材料が好ましい。第2のハーフミラー144の材質としては、例えば、ZnSe、CaF2、Si、Ge等を用いることができる。
撮像素子320は、耳孔の状態を撮像する。レンズ312は、撮像素子320上に結像させる。光源310は鼓膜202を照明するために利用される。
第2の導光管107を設けることにより、導光管104を出射した赤外光を光路カバー123の終端部から外側に導くことができる。これにより撮像光学系を設けることができる。撮像光学系を設けると、鼓膜202を観察し、挿入部105先端が鼓膜202の方を向いていることを確認しながら鼓膜202からの赤外光を測定でき、操作性が向上して好適である。
一方、鼓膜202から外耳道204を通って導光管104内に入射した可視光は、第2のハーフミラー144により反射され、一部は第1のハーフミラー142を透過する。第1のハーフミラー142を透過した可視光は、レンズ枠322により保持されている集光レンズ312により集光され、撮像素子320に到達する。
撮像素子320としては、例えば、CMOSやCCD等の画像素子を用いる。
また、レンズ枠(図示せず)を駆動することにより、鼓膜202の像の結像状態を最適化するために、レンズ枠にアクチュエータを備えていてよい。このようにすることで、耳孔への挿入状態が変化しても、最適な鼓膜202の像が得られるため好ましい。
導光管104から光路カバー123側に出射した赤外光のうち、第2の導光管107を通過しなかった赤外光は、赤外線検出器108に直接入射することなく本体102内部へと進む。その赤外光は本体102内部に設けられた光散乱部404(たとえば図8)によって散乱されるため、その後赤外線検出器108に入射する強度を大幅に低減できる。
よって、測定におけるノイズを低減でき、測定精度を向上させることができる。さらに、鼓膜202を撮像しながら測定することにより、鼓膜202の方向に挿入部105が向いていることを確認しながら測定できるため、測定精度を向上させることができる。
(実施形態4)
図13は、本実施形態にかかる測定装置100の構成を示す図である。
図13は、本実施形態にかかる測定装置100の構成を示す図である。
本実施形態による測定装置100と実施形態2の測定装置(図7)との相違点は、本実施形態による測定装置100では、本体102内部に、第2の導光管107、赤外線を放射する赤外光源700及びハーフミラー702を備えている点である。その他の構成については、実施形態2と同様であるため説明を省略する。
第2の導光管107を設けることにより、導光管104を出射した赤外光を光路カバー120の終端部より外側に導くことができる。これにより、本実施形態のように、赤外光源700、ハーフミラー702を設けることができる。
赤外光源700は、鼓膜202に赤外光を照射するための赤外光を出射する。赤外光源700から出射され、ハーフミラー702により反射された赤外光は、第2の導光管107、導光管104を通って外耳道204内に導かれ、鼓膜202を照射する。
鼓膜202に到達した赤外光は、鼓膜202、外耳道204で反射し、生体成分濃度測定装置100側に反射光として放射される。この赤外光は、再び導光管104、第2の導光管107、ハーフミラー702を透過し、赤外線検出器108で検出される。
外耳道204からの赤外光の大部分は、外耳道204が鼓膜202に比較して導光管104の近傍に存在することから、導光管104に対して、大きな入射角で導光管104に入射する。導光管104内では、赤外光は反射しながら伝搬する。したがって、導光管104に入射した赤外光は、その入射角と同様の大きさの出射角で、本体102内に開口する導光管104の開口部(出射端面)から出射される。
光路カバー123の内径を第2の導光管107の外径より大きく設定されている。本実施形態においては、「第2の導光管の外径より大きい内径を持つ光路カバー」の意味は、実施形態1の説明(図4)における検出器を第2の導光管に置き換えた内容と同じである。光路カバーと第2の導光管の間に外耳道204からの赤外光が通過できる空隙が生じるので、この空隙から外耳道204からの赤外光を逃がすことができる。これにより、赤外線検出器108へ入射する外耳道204から放射された赤外光を低減することができる。
本実施形態による測定装置100が検出する鼓膜202からの反射光の強度は、(数8)で示される反射率と鼓膜202へ照射された赤外光強度の積で表される。(数8)で示したとおり、生体中の成分の濃度が変化すると、生体の屈折率及び消衰係数が変化する。反射率は、通常、赤外領域において約0.03程度と小さく、かつ(数8)によれば屈折率及び消衰係数にはあまり依存せず、生体中の成分の濃度の変化による反射率の変化は小さい。しかしながら、赤外光源700が放射する赤外線の強度を強くすることで検出することができる。
赤外光源700としては、公知のものを特に限定することなく適用することができる。例えば、シリコンカーバイド光源、セラミック光源、赤外LED、量子カスケードレーザ等を用いることができる。
ハーフミラー702は、赤外光を2光束に分割する機能を有する。ハーフミラー702の材質としては、例えば、ZnSe、CaF2、Si、Ge等を用いることができる。さらには、赤外線の透過率と反射率を制御する目的で、ハーフミラー702に、反射防止膜が形成されていることが好ましい。
メモリ112には、図3に示す第1の光学フィルタ128(a)を透過した赤外光の強度に対応する電気信号、及び第2の光学フィルタ128(b)を透過した赤外光の強度に対応する電気信号と生体成分の濃度との相関を示す複数の相関データが格納されている。
メモリ112に格納されている、第1の光学フィルタ128(a)を透過した赤外光の強度に対応する電気信号、及び、第2の光学フィルタ128(b)を透過した赤外光の強度に対応する電気信号と生体成分の濃度との相関を示す相関データは、例えば、以下の手順によって取得することができる。
まず、既知の生体成分濃度(例えば、血糖値)を有する患者について、赤外光源700から鼓膜202に照射された赤外光が鼓膜202において反射することにより鼓膜202から放射される赤外光を測定する。このとき、第1の光学フィルタ128(a)が透過させる波長帯域における赤外光の強度に対応する電気信号と、第2の光学フィルタ128(b)が透過させる波長帯域における赤外光の強度に対応する電気信号とを求める。この測定を、生体成分濃度が異なる複数の患者について行うことにより、第1の光学フィルタ128(a)が透過させる波長帯域における赤外光の強度に対応する電気信号及び第2の光学フィルタ128(b)が透過させる波長帯域における赤外光の強度に対応する電気信号と、それらに対応する生体成分濃度とからなるデータの組を得ることができる。
このようにして取得したデータの組を、実施の形態1と同様に解析することにより、相関データを求める。具体的には、第1の光学フィルタ128(a)が透過させる波長帯域における赤外光の強度に対応する電気信号と、第2の光学フィルタ128(b)が透過させる波長帯域における赤外光の強度に対応する電気信号と、それらに対応する生体成分濃度とについて、PLS(Partial Least Squares Regression)法などの重回帰分析法やニューラルネットワーク法などを用いて多変量解析を行う。これにより、グループごとに、第1の光学フィルタ128(a)が透過させる波長帯域における赤外光の強度に対応する電気信号及び第2の光学フィルタ128(b)が透過させる波長帯域における赤外光の強度に対応する電気信号と、それらに対応する生体成分濃度との相関を示す関数を求めることができる。
赤外光源700から鼓膜202に照射された赤外光が鼓膜202において反射することにより、赤外線検出器108は鼓膜202から放射した赤外光を検出する。これにより、生体成分濃度を測定することが可能である。
次に、本実施形態による生体成分濃度測定装置100の動作を説明する。
まず、使用者が生体成分濃度測定装置100の電源スイッチ101を押すと、本体102内の電源がONとなり、生体成分濃度測定装置100は測定準備状態となる。
次に、使用者が本体102を持って、導光管104を耳孔200内に挿入する。挿入部105は、導光管104の先端部分から本体102との接続部分に向かって径が太くなるような円錐形状である。導光管104の外径が耳孔200の内径と等しくなる位置以上は導光管104が挿入されない構造になっている。
次に、導光管104の外径が耳孔200の内径と等しくなる位置で生体成分濃度測定装置100を保持した状態で、使用者が生体成分濃度測定装置100の測定開始スイッチ103を押すと、測定が開始される。
まず、赤外光源700が作動していない状態で、鼓膜202からの熱放射により放射される赤外光が測定される。次に、マイクロコンピュータ110は、タイマー156からの計時信号により、測定開始から一定時間経過したと判断すると、赤外光源700を作動させる。これにより、鼓膜202からの熱放射により放射される赤外光に加えて、赤外光源700から鼓膜202に照射された赤外光が鼓膜202において反射することにより鼓膜202から放射された赤外光が測定される。
マイクロコンピュータ110は、タイマー156からの計時信号により、測定開始から一定時間経過したと判断すると、赤外光源700を制御して赤外光を遮断する。これにより、自動的に測定が終了する。このとき、マイクロコンピュータ110はディスプレイ114やブザー158を制御して、測定が終了した旨のメッセージをディスプレイ114に表示したり、ブザー158を鳴らしたり、スピーカー(図示せず)から音声で出力したりすることにより、使用者に測定が終了したことを通知する。これにより使用者は測定が終了したことを確認することができるため、導光管104を耳孔200の外に取り出す。
マイクロコンピュータ110は、前述の方法により、A/Dコンバータ138から出力された電気信号を、光学フィルタ毎に識別し、それぞれの光学フィルタに対応する電気信号の平均値を算出する。
次に、マイクロコンピュータ110は、第1の光学フィルタ128(a)を透過した赤外光の強度に対応する電気信号及び第2の光学フィルタ128(b)を透過した赤外光の強度に対応する電気信号と生体成分の濃度との相関を示す相関データを読み出す。この相関データを参照して、赤外光源700が作動している状態において測定された第1の光学フィルタ128(a)を透過した赤外光の強度に対応する電気信号及び第2の光学フィルタ128(b)を透過した赤外光の強度に対応する電気信号を生体成分の濃度に換算する。求められた生体成分の濃度は、ディスプレイ114に表示される。
本実施の形態では、シリコンカーバイド光源、セラミック光源等のような、様々な波長を放射する赤外光源を利用した例について説明したが、例えば、赤外LED、量子カスケードレーザ等の特定波長の光を放射できる赤外光源を利用する場合には、赤外光を分光する必要がない。したがって、本実施の形態に係る赤外線検出器108に保持されている第1の光学フィルタ128(a)、第2の光学フィルタ128(b)は不要となる。
本実施形態にかかる測定装置100によれば、光路カバー120の内径を第2の導光管107の外径よりも大きくすることにより、外耳道204からの赤外光が赤外線検出器108に入射する量を低減することができる。よって、測定におけるノイズが低減できる結果、測定精度を向上させることができる。さらに、鼓膜202を撮像しながら測定することにより、鼓膜202の方向に挿入部105が向いていることを確認しながら測定できるため、測定精度を向上させることができる。
上述の実施形態3及び4における第2の導光管107の外表面に、光散乱部404と同じ材質の光散乱部を設けてもよい。
本発明は、非侵襲的な生体成分濃度の測定、例えば、血液を採取することなくグルコ−ス濃度を測定する際に有用である。
100 生体成分濃度測定装置
104 導光管
105 挿入部
108 赤外線検出器
118 チョッパー
120、123 光路カバー
121 光路カバー開口部
122 光路カバー焦点
200 耳孔
202 鼓膜
204 外耳道
400 電気回路基板
402 光反射部
404 光散乱部
104 導光管
105 挿入部
108 赤外線検出器
118 チョッパー
120、123 光路カバー
121 光路カバー開口部
122 光路カバー焦点
200 耳孔
202 鼓膜
204 外耳道
400 電気回路基板
402 光反射部
404 光散乱部
Claims (9)
- 耳孔に挿入される、導光管が設けられた挿入部であって、前記耳孔に挿入されたときに、前記導光管は前記耳孔内に開口する第1開口部に入射した赤外光を伝搬して第2開口部から出力する、挿入部と、
前記第2開口部から離間して配置され、前記第2開口部から出力された前記赤外光の一部を検出する検出器と、
前記検出器によって検出された赤外光に基づいて生体成分の濃度を算出する演算部と、
前記第2開口部から前記検出器までの空間の少なくとも一部を覆うように設けられ、かつ、前記検出器の外径より大きい内径を持つ光路カバーと、
前記検出器に入射しない赤外光を散乱させて減衰させる光散乱部と
を備えた、生体成分濃度の測定装置。 - 前記光散乱部は、前記検出器の外径、及び、前記光路カバーの内径の間の空間を通過した赤外光を散乱させる、請求項1に記載の測定装置。
- 前記導光管は直線形状であり、
前記検出器は、前記導光管の延長線上に配置されている、請求項1に記載の測定装置。 - 前記光路カバーの内面は、前記赤外光に対して所定の反射率以上の反射率を有する材料で形成されている、請求項1に記載の測定装置。
- 前記導光管は直線形状であり、
前記光路カバーの内面は非球面形状である、請求項4記載の測定装置。 - 前記非球面形状は放物面形状である、請求項5に記載の測定装置。
- 前記放物面の焦点が前記第2開口部の中心に位置するよう調整されている、請求項6に記載の測定装置。
- 前記演算部は、赤外光の検出値と生体成分の濃度値との対応を規定したデータを保持しており、前記検出器による赤外光の検出値に基づいて前記データを参照して前記濃度値を特定する、請求項1に記載の測定装置。
- 耳孔に挿入される、第1導光管が設けられた挿入部であって、前記耳孔に挿入されたときに、前記第1導光管は前記耳孔内に開口する第1開口部に入射した赤外光を伝搬して第2開口部から出力する、挿入部と、
前記第2開口部から離間して配置され、前記第2開口部から出力された前記赤外光の一部を検出する検出器と、
前記第2開口部及び前記検出器の間に設けられた第2導光管と、
前記検出器によって検出された赤外光に基づいて生体成分の濃度を算出する演算部と、
前記第2開口部から前記検出器までの空間の少なくとも一部を覆うように設けられ、かつ、前記第2導光管の外径より大きい内径を持つ光路カバーと、
前記第2導光管に入射しない赤外光を散乱させて減衰させる光散乱部と
を備えた、生体成分濃度の測定装置。
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