JP2009148904A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像強度を確保しつつ、オフセット印刷と違和感のない光沢感の画像を実現させる。
【解決手段】記録媒体上に色インクを打滴する工程と、前記記録媒体上に打滴された色インクに重なるように透明UVインクを打滴する工程と、前記透明UVインクに対してUV光を照射する工程と、を含み、前記UV光が照射された後の前記透明UVインクの層厚が5μm以下であることを特徴とする画像形成方法を提供することにより、前記課題を解決する。
【選択図】 図1
【解決手段】記録媒体上に色インクを打滴する工程と、前記記録媒体上に打滴された色インクに重なるように透明UVインクを打滴する工程と、前記透明UVインクに対してUV光を照射する工程と、を含み、前記UV光が照射された後の前記透明UVインクの層厚が5μm以下であることを特徴とする画像形成方法を提供することにより、前記課題を解決する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、画像形成方法及び画像形成装置に係り、特に記録媒体上に色インクを打滴した後に、記録媒体上の色インクに重なるように透明UVインクを打滴する画像形成方法及び画像形成装置に関する。
一般に、インクジェット記録装置は、多数のノズルが形成されるインクジェットヘッドを備え、各ノズルからそれぞれインク滴を記録媒体に向かって吐出することにより、記録媒体上に画像を形成するものであり、低騒音性にすぐれ、ランニングコストが安く、多種多様な記録媒体に対して高品位な画像を記録できることなどから幅広く利用されている。
従来より、記録媒体上の画像を定着させるために、インクジェットヘッドによるインク吐出が行われた後に、画像が形成された記録媒体を加圧ローラと加熱ローラの間に挟んで熱圧定着させる方法が適用されたインクジェット記録装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、かかる方法の場合、大サイズの記録媒体に対して画像を均一に定着することができないという問題がある。また、厚い用紙やエンボス紙に対して安定して定着することができないという問題もある。更に、熱圧定着を行うために、インク中に熱可塑性樹脂ラテックスを含有させると、インクジェットヘッドの吐出性の悪化を招いたり、インク凝集体のかさが大きくなり、インクを乾燥させるために多大なエネルギーが必要になったりするといった新たな問題も発生する。
一方、特許文献2には、印刷メディアの送り方向に対し、複数のノズルを有する印字ヘッド、透明UVインクを噴射するUVインクヘッド、及び前記透明UVインクを固化するための紫外線照射装置を配置し、前記印字ヘッドから前記印刷メディアに噴射した印字インクを前記UVインクヘッドから噴射した透明UVインクで包み込んだ後、前記紫外線照射装置によりUV光照射し前記透明UVインクを固化させる印刷方法が開示されている。
特許第2860123号公報
特開2004−249617号公報
しかしながら、特許文献2に記載された発明では、画像の強度を確保できるものの、透明UVインクが厚く打滴されるため(透明UVインクの厚さ10〜30μm)、ニスコートしたような光沢感の画像となってしまい、オフセット印刷の光沢感とは異なる画像が得られてしまう問題がある。つまり、従来の技術では、画像強度を確保しつつ、オフセット印刷と違和感のない光沢感の画像を実現することはできない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、画像強度を確保しつつ、オフセット印刷と違和感のない光沢感の画像を実現させることができる画像形成方法及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る画像形成方法は、記録媒体上に色インクを打滴する工程と、前記記録媒体上に打滴された色インクに重なるように透明UVインクを打滴する工程と、前記透明UVインクに対してUV光を照射する工程と、を含み、前記UV光が照射された後の前記透明UVインクの層厚が5μm以下であることを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体上の色インクに重なるように透明UVインクを打滴する際、UV光が照射された後の透明UVインクの層厚が5μm以下となるように透明UVインクを打滴することにより、記録媒体上に透明UVインクから成る薄膜層(透明UVコート層)を形成することができる。この結果、画像強度を確保しつつ、オフセット印刷と違和感のない光沢感の画像を実現させることができる。
本発明において、溶媒で希釈された透明UVインクを用いる態様が好ましい。例えば、揮発性溶剤で希釈された透明UVインクを用いる態様や、水で希釈された透明UVインクを用いる態様が挙げられる。透明UVインクの打滴量が多い場合でも、透明UVインクから成る薄膜層(透明UVコート層)を得ることができる。
また、本発明において、UV光が照射された後の透明UVインクの層厚は3μm以下が好ましく、1〜3μmがより好ましい。
また、本発明において、記録媒体に透明UVインクを打滴する前に、記録媒体の表面に対して浸透抑制処理を行う態様が好ましい。特に透明UVインクが溶媒で希釈される場合に好適であり、記録媒体への透明UVインクの浸透を抑制することができる。浸透抑制処理としては、記録媒体の表面に熱可塑性樹脂ラテックス溶液を打滴する方法や、記録媒体の表面に熱可塑性樹脂ラテックス溶液を塗布する方法が好適である。
また、本発明において、透明UVインクを打滴する工程とUV光を照射する工程との間に、記録媒体上に打滴された透明UVインクを乾燥する工程を含むことが好ましい。特に透明UVインクが溶媒で希釈される場合に好適であり、記録媒体上で透明UVインクが十分に濡れ広がった後、透明UVインクの溶媒を除去してから硬化させることができる。
また、本発明において、記録媒体上に透明UVインクを千鳥状に打滴する態様が好ましく、更に、透明UVインクの打滴密度は、記録媒体の搬送方向(副走査方向)に比べて記録媒体の搬送方向に直交する方向(主走査方向)の方が高いことがより好ましい。記録媒体上で隙間が生じることなく、透明UVインクから成る均一な薄膜層(透明UVコート層)を得ることができる。
また、本発明において、色インクとして水性インクが用いられる態様が好ましく、更に、記録媒体上に色インクが打滴される前に、少なくとも色インクが打滴される位置に対して、色インクの色材を凝集させる成分を含有する処理液を付与する態様がより好ましい。この場合、色インクと処理液との2液凝集反応によって高速記録化や高画質化を実現することが可能となる。また、この場合において、色インクは透明UVインクと相溶性のある保湿剤を含むことが好ましい。
また、本発明において、色インクは溶剤系インクであることが好ましい。色インク(溶剤系インク)を乾燥させるためのエネルギーを減らすことができる。また、記録媒体のカールを防止することが可能となる。
また、本発明において、色インクはワックスインクであることが好ましい。色インク(ワックスインク)の乾燥が不要であり、記録媒体のカールを防止することができる。
また、本発明において、色インクは油性インクであることが好ましい。記録媒体のカールを防止することができる。
また、本発明において、透明UVインクはカチオン系モノマーを含むことが好ましい。この場合、UV光を照射し続けなくても、一旦UV光を照射すれば重合反応が進行するので望ましい。
また、本発明において、画像の濃度に対応する透明UVインクの打滴量テーブルを有し、画像の濃度に応じて透明UVインクの打滴量を制御する態様が好ましい。具体的には、画像の網%に対応する透明UVインクの打滴量テーブルを有し、画像の網%に応じて透明UVインクの打滴量を制御する態様が挙げられる。例えば、画像の濃度(画像の網%)の増加に従って透明UVインクの打滴量を増加させる(即ち、透明UVインクの層厚を大きくする)ことで、オフセット印刷と同様な光沢感の画像を得ることが可能となる。一方、画像の濃度(画像の網%)の増加に従って透明UVインクの打滴量を減少させる(即ち、透明UVインクの層厚を小さくする)ことで、孤立ドットの耐擦性を向上させることができる。
また、前記目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、記録媒体上に色インクを打滴する色インク打滴手段と、前記記録媒体上に打滴された色インクに重なるように透明UVインクを打滴する透明UVインク打滴手段と、前記透明UVインクに対してUV光を照射するUV光照射手段と、前記UV光が照射された後の前記透明UVインクの層厚が5μm以下となるように、前記透明UVインク打滴手段による前記透明UVインクの打滴量を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体上の色インクに重なるように透明UVインクを打滴する際、UV光が照射された後の透明UVインクの層厚が5μm以下となるように透明UVインクを打滴することにより、記録媒体上に透明UVインクから成る薄膜層(透明UVコート層)を形成することができる。この結果、画像強度を確保しつつ、オフセット印刷と違和感のない光沢感の画像を実現させることができる。
本発明において、UV光が照射された後の透明UVインクの層厚は3μm以下が好ましく、1〜3μmがより好ましい。
本発明によれば、記録媒体上の色インクに重なるように透明UVインクを打滴する際、UV光が照射された後の透明UVインクの層厚が5μm以下となるように透明UVインクを打滴することにより、記録媒体上に透明UVインクから成る薄膜層(透明UVコート層)を形成することができる。この結果、画像強度を確保しつつ、オフセット印刷と違和感のない光沢感の画像を実現させることができる。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、本発明に係る画像形成方法を示した模式図である。図1に示すように、本発明に係る画像形成方法は、色インク打滴手段10によって色インク12を記録媒体14上に打滴する打滴工程(図1(a))と、透明UVインク打滴手段16によって記録媒体14上の色インク12に重なるように透明UVインク18を打滴する工程(図1(b))と、UV光照射手段20によって記録媒体14上の色インク12に重なるように打滴された透明UVインク18に対してUV光(紫外光)を照射する工程(図1(c))と、を含み、UV光照射後の透明UVインク18の層厚(t)を5μm以下、好ましくは3μm以下、より好ましくは1〜3μmの範囲とするものである(図1(d))。
本発明者が行った評価実験によれば、UV光照射後の透明UVインク18の層厚が上記範囲を満足するようにすることにより、画像強度を確保しつつ、オフセット印刷と違和感のない光沢感の画像を実現させることができる。以下では、この評価実験について説明する。
〔評価実験〕
まず、本評価実験の実験方法について説明する。
まず、本評価実験の実験方法について説明する。
本評価実験では、記録媒体(アート紙)に色インクを打滴する前に、処理液(色材凝集液)として、リン酸5%水溶液を記録媒体上の画像形成領域(インク打滴領域)に付与した。具体的には、インクジェットヘッドから処理液を打滴することによって、記録媒体上に処理液を付与するようにした。なお、塗布ローラを用いて処理液を記録媒体上に塗布する方法を適用することも可能である。続いて、記録媒体上に付与された処理液をヒータによって完全に乾燥させ、記録媒体上に固体状の凝集処理剤層(処理液が乾燥した薄膜層)を形成した。
次に、記録媒体上に色インク(水性インク)を打滴した。本評価実験では、色インクとして、シアン顔料:4質量%、グリセリン:20質量%、ジエチレングリコール:10質量%、オルフィン:1質量%の組成のものを用いた。
色インクの打滴条件としては、記録媒体上に打滴されたインク滴の厚さを10μm(但し、記録媒体上にインク滴が着弾して安定した状態の厚さとする。)、打滴密度を100%(即ち、ベタ画像を形成)とした。
次に、記録媒体上の色インクに重なるように透明UVインクを打滴した。本評価実験では、透明UVインクとして、アクリレートモノマー:83.9質量%、開始剤:15質量%、界面活性剤:0.1質量%の組成のものを用いた。
透明UVインクの打滴条件としては、UV光照射後の透明UVインクの層厚が所望の値となるように、必要に応じて透明UVインクの打滴量及び打滴密度を調整した。
色インク及び透明UVインクの打滴は、いずれも同一構成を有するインクジェットヘッドを用いて行った。このインクジェットヘッドは、主走査方向(記録媒体の搬送方向に直交する方向)及び副走査方向(記録媒体の搬送方向)のいずれも600dpiの打滴密度である。
次に、記録媒体上の色インクに重なるように打滴された透明UVインクに対してUV光を照射して、該透明UVインクを硬化させて、画像形成プロセスを完了した。
画像形成プロセスの完了後、記録媒体上に形成された画像について、光沢感と耐擦性の2つの観点から評価を行った。これらの評価基準を以下に示す。
[光沢感]
○:オフセット印刷の光沢感と違和感なし
△:オフセット印刷の光沢感と違和感小さい(反射像の映りこみあり)
×:オフセット印刷の光沢感と違和感大きい(反射像の映りこみ大きく、ニスコート調)
[耐擦性]
○:アート紙で画像表面を擦った際に、アート紙への色材の付着がない
△:アート紙で画像表面を擦った際に、アート紙への色材の付着が少ない
×:アート紙で画像表面を擦った際に、アート紙への色材の付着が多い
本評価実験の結果を表1に示す。
○:オフセット印刷の光沢感と違和感なし
△:オフセット印刷の光沢感と違和感小さい(反射像の映りこみあり)
×:オフセット印刷の光沢感と違和感大きい(反射像の映りこみ大きく、ニスコート調)
[耐擦性]
○:アート紙で画像表面を擦った際に、アート紙への色材の付着がない
△:アート紙で画像表面を擦った際に、アート紙への色材の付着が少ない
×:アート紙で画像表面を擦った際に、アート紙への色材の付着が多い
本評価実験の結果を表1に示す。
なお、透明UVインク層厚が1μm未満の条件では、記録媒体の表面粗さよりも透明UVインクの層厚が小さくなるため、部分的に記録媒体表面が露出するため、耐擦性が劣化するので好ましくない。
また、マゼンダ顔料を含有した色インクを用いた場合についても上記同様の結果を得ることができた。
以上から、表2に示す結果を導き出すことができる。
表2から分かるとおり、透明UVインク厚が厚くなると、光沢感はオフセット印刷調からニスコート調(反射像の映り込みが大きい)に変わる。従って、光沢感及び耐擦性の観点から、透明UVインクの層厚は、5μm以下、好ましくは3μm以下、より好ましくは1〜3μmの範囲とするのが望ましい。
次に、透明UVインクの打滴条件を適宜変化させたときに透明UVインクの層厚を測定した結果を表3に示す。
表3において、「主走査方向解像度」及び「副走査方向解像度」は、透明UVインクを打滴するインクジェットヘッドの解像度を表している。なお、色インクについても、透明UVインクと同一解像度で打滴を行った。また、「液滴量」は、上記インクジェットヘッドのノズルから吐出される透明UVインクの打滴量(吐出量)を表している。また、「ドット径」は、記録媒体上の色インクに重なるように打滴された透明UVインクのドット径であり、それに続く括弧内の「拡がり率」は、飛翔中の液滴を真球換算したときの液滴径に対する上記ドット径の比を表しており、ここでは、いずれの場合も拡がり率が2となるように透明UVインクを用いている。「ベタ膜厚」は、UV光照射後の透明UVインクの層厚を表している。
表3から分かるとおり、透明UVインクの拡がり率が2である場合には、透明UVインクの液滴量を6pl以下とすることにより、UV光照射後の透明UVインクの層厚を5μm以下にすることができる。特に、上記の場合においては、透明UVインクの液滴量を1pl以下とすることが好ましく、UV光照射後の透明UVインクの層厚を3μm以下にすることができる。これにより、画像強度を確保しつつ、オフセット印刷と違和感のない光沢感の画像を実現させることができる。
次に、透明UVインクの拡がり率を2.5にしたときの透明UVインクの層厚を測定した結果を表4に示す。なお、透明UVインクに含有される界面活性剤の量を変化させることによって、透明UVインクの拡がり率を2.5にした。
表4から分かるとおり、透明UVインクの拡がり率が2.5である場合には、透明UVインクの液滴量を12pl以下とすることにより、UV光照射後の透明UVインクの層厚を5μm以下にすることができる。特に、上記の場合においては、透明UVインクの液滴量を3pl以下とすることが好ましく、UV光照射後の透明UVインクの層厚を3μm以下にすることができる。これにより、画像強度を確保しつつ、オフセット印刷と違和感のない光沢感の画像を実現させることができる。
次に、透明UVインクの拡がり率が2.0である場合において、透明UVインクを揮発性溶剤で希釈したときの透明UVインクの層厚を測定した結果を表5に示す。
表5において、「希釈率」は、透明UVインクに対する揮発性溶剤の希釈率を表している。また、揮発性溶剤としてメタノールを用いた。
表5から分かるとおり、透明UVインクの拡がり率が2.0である場合でも、透明UVインクを揮発性溶剤で希釈することによって、UV光照射後の透明UVインクの層厚を3μm以下にすることができる。
揮発性溶剤に代えて、水で希釈された透明UVインクを用いてもよい。この場合、揮発性溶剤で希釈された透明UVインクを用いる場合と同等の効果を得ることができる。
このように本発明においては、揮発性溶剤や水などの溶媒で希釈された透明UVインクを用いる態様が好ましく、液滴量が多い場合(例えば、12pl)でも透明UVインクから成る薄膜層(透明UVコート層)を得ることができる。この結果、画像強度を確保しつつ、オフセット印刷と違和感のない光沢感の画像を実現させることができる。
溶媒で希釈された透明UVインクを用いる態様の場合、浸透性を有する記録媒体が用いられると、記録媒体に溶媒が浸透して未硬化の透明UVインクが残ってしまうので、記録媒体にあらかじめ浸透抑制処理を行うことが好ましい。即ち、記録媒体に対して透明UVインクを付与する前に記録媒体上に浸透抑制剤を付与するようにすればよい。浸透抑制処理としては、インクジェットヘッドを用いて熱可塑性樹脂ラテックス溶液を打滴する態様や、塗布ローラなどの塗布手段を用いて熱可塑性樹脂ラテックスを塗布する態様などが挙げられる。
また、溶媒で希釈された透明UVインクを用いる態様の場合、記録媒体上の色インクに重なるように打滴された透明UVインクから溶媒を除いた層厚(膜厚)が5μm以下、好ましくは3μm以下、より好ましくは1〜3μm以下となるような条件を満足するように、透明UVインクを溶媒で希釈して打滴するようにすればよい。
また、溶媒で希釈された透明UVインクを用いる態様の場合、透明UVインクの打滴工程とUV光照射工程との間に透明UVインクの乾燥工程が行われることが好ましい。即ち、透明UVインクを打滴するインクジェットヘッドとUV光照射を行うUVランプの間に乾燥ユニットを設け、記録媒体上の色インクに重なるように打滴された透明UVインクに対してUV光照射が行われる前に、透明UVインクを乾燥させてからUV光照射を行うようにする。これにより、記録媒体上で透明UVインクが十分に濡れ広がった後、透明UVインクの溶媒を除去してから、透明UVインクを硬化させることができる。この結果、透明UVインクから成る薄膜層(透明UVコート層)を得ることができる。
図2は、透明UVインクによって形成されるドットの配置状態を示した図である。図2及び後述する図3では、一例として、記録媒体上にベタ画像を形成する場合のように100%の打滴率で透明UVインクを打滴する場合を示したが、もちろん、本例に限定されるものではない。図2(a)は、透明UVインクから成るドット30を主走査方向(記録媒体の搬送方向に直交する方向)及び副走査方向(記録媒体の搬送方向)にそれぞれ一定のドットピッチP1、P2で等間隔に配置した、いわゆる正方格子状のドット配置を表したものである。一方、図2(b)は、図2(a)において副走査方向に配列されたドット列を符号32で表わしたとき、主走査方向に隣接するドット列32、32のうち、一方のドット列を副走査方向に半位相ずらした(即ち、副走査方向のドットピッチP2の1/2(=P2/2))だけ副走査方向に位相をずらした)、いわゆる千鳥状のドット配置を表したものである。なお、図2(a)、(b)において、主走査方向のドットピッチP1は28.2μm、副走査方向のドットピッチP2は42.4μm、ドット30のドット径Dは45μmである。
図2(a)に示すように、透明UVインクから成るドット30が正方格子状に打滴される場合において、透明UVインクの拡がり率が小さく、ドット30のドット径Dが小さいと、符号34で示す位置のようにドット間に隙間が生じてしまい、透明UVインクを均一に薄層化することができない場合がある。
一方、図2(b)に示すように、透明UVインクから成るドット30が千鳥状に打滴される場合、ドット30のドット径D(即ち、透明UVインクの拡がり率)が図2(a)と同一条件であっても、ドット間に隙間が生じない。つまり、正方格子状にドットを打滴する場合に比べて千鳥状にドットを打滴する場合の方が、ドット間に隙間が生じにくく、透明UVインクを均一に薄層化するのに適したドット配置である。
従って、本発明においては、記録媒体上に透明UVインクを千鳥状に打滴する態様の方が好ましい。具体的には、透明UVインクを打滴するインクジェットヘッドのノズル配置や打滴タイミングを適宜変更することによって、千鳥状のドット配置を実現することが可能である。この結果、透明UVインクを均一に薄膜化することができる。
図3は、千鳥状のドット配置を示した図である。図3(a)は、主走査方向のドットピッチP1が副走査方向のドットピッチP2より大きい場合を表している(即ち、P1>P2)。一方、図3(b)は、主走査方向のドットピッチP1’が副走査方向のドットピッチP2’より小さい場合を表している(即ち、P1’<P2’)。なお、図3(a)、(b)は主走査方向のドットピッチと副走査方向のドットピッチを相互に入れ替えたものである(即ち、P1=P2’、及びP2=P1’が成立している)。具体的には、図3(a)に示す主走査方向のドットピッチP1と図3(b)に示す副走査方向のドットピッチP2’は42.4μmであり、図3(a)に示す副走査方向のドットピッチP2と図3(b)に示す主走査方向のドットピッチP1’は28.2μmである。また、図3(a)、(b)に示すドット30のドット径Dはいずれも45μmである。
透明UVインクから成るドット30が千鳥状に打滴される場合において、図3(a)に示すように、主走査方向のドットピッチP1が副走査方向のドットピッチP2より大きいと(即ち、P1>P2)、符号36で示す位置のようにドット間に隙間が生じてしまい、透明UVインクを均一に薄層化することができない場合がある。
一方、図3(b)に示すように、主走査方向のドットピッチP1’が副走査方向のドットピッチP2’より小さいと(即ち、P1’<P2’)、ドット30のドット径D(即ち、透明UVインクの拡がり率)が図3(a)と同一条件であっても、ドット間に隙間が生じない。つまり、透明UVインクから成るドット30が千鳥状に打滴される場合においては、主走査方向のドットピッチに比べて副走査方向のドットピッチが大きくなるように打滴する場合の方が、ドット間に隙間が生じにくく、透明UVインクを均一に薄層化するのに適したドット配置である。
従って、本発明においては、記録媒体上に透明UVインクを千鳥状に打滴する場合には、主走査方向のドットピッチに比べて副走査方向のドットピッチが大きくなるように打滴する態様が好ましい。この結果、透明UVインクをより均一に薄層化することができる。
本発明においては、画像強度や画像の光沢感については色インクと独立に設計可能なため、言い換えれば、透明UVインクの層厚(打滴量)を変化させることによって制御可能であるため、色インクとして、水性インク、溶剤系インク、ワックスインク、油性インクなどの各種インクを利用することができる。
色インクが水性インクである場合には、処理液(色材凝集液)との2液凝集反応を利用して画像形成を行う態様が好ましく、高速記録化や高画質化が可能となる。この場合、水性インクは、透明UVインクと相溶性のある保湿剤を含むものが望ましい。
色インクが溶剤系インクである場合には、色インクが乾燥しやすくなるため、必要となる乾燥エネルギーを減らすことができる。また、溶媒に起因する画像劣化や記録媒体のカールを防止することができる。この結果、高品質な画像を得ることができる。
色インクがワックスインクである場合には、色インクの乾燥が不要になり、記録媒体のカールを防止することができる。
色インクが油性インクである場合には、記録媒体のカールを防止することができる。
本発明の好ましい態様として、透明UVインクのモノマーにカチオン系モノマーが用いられることが好ましい。モノマーにカチオン系モノマーが用いられる場合、ラジカル系モノマーが用いられる場合と異なり、反応開始後UV光が照射されなくなっても重合が進行する。また、カチオン系モノマーは、未硬化状態でも安全性が高いという利点もある。
本発明において、画像の濃度に対応する透明UVインクの打滴量テーブルを有し、画像の濃度に応じて透明UVインクの打滴量を制御する態様が好ましい。画像の濃度に応じて透明UVインクの打滴量を制御することによって、所望の光沢感の画像を得ることができるようになる。
図4は、画像の濃度に対応する透明UVインクの打滴量テーブルの一例を示した図である。図4及び後述する図5において、横軸は画像の網%を表しており、縦軸はUV光照射後の透明UVインクの層厚を表している。図4に示す打滴量テーブルでは、画像の網%が高くなるほど透明UVインクの層厚が大きくなる。即ち、画像の濃度が高くなるほど透明UVインクの打滴量が多くなる。例えば、符号40で示す直線のように、画像の網%に対して一定の割合で透明UVインクの層厚を増加させてもよいし、符号42、44で示す曲線のように、画像の網%に応じて透明UVインクの層厚を増加させる割合を変化させるようにしてもよい。また、図示は省略したが、階段状に透明UVインクの層厚を増加させるようにしてもよい。このような打滴量テーブルを用いて、画像の網%が高くなるほど透明UVインクの層厚を大きくする、つまり、画像の濃度が高くなるほど透明UVインクの打滴量を多くすることによって、高濃度部の光沢感を高くすることができる。
一般に、オフセット印刷の場合、画像の網%(即ち、画像の濃度)が高いほど、画像の光沢感が高くなる傾向にある。このため、図4に示すような打滴量テーブルに従って透明UVインクの打滴量を制御することによって、オフセット印刷と同様の光沢感をもった画像を実現することができる。
図5は、画像の濃度に対応する透明UVインクの打滴量テーブルの他の例を示した図である。図5に示す打滴量テーブルでは、画像の網%が高くなるほど透明UVインクの層厚が小さくなる。即ち、画像の濃度が高くなるほど透明UVインクの打滴量が少なくなる。例えば、符号50で示す直線のように、画像の網%に対して一定の割合で透明UVインクの層厚を減少させてもよいし、符号52、54で示す曲線のように、画像の網%に応じて透明UVインクの層厚を減少させる割合を変化させるようにしてもよい。また、図示は省略したが、階段状に透明UVインクの層厚を減少させるようにしてもよい。このような打滴量テーブルを用いて、画像の網%が高くなるほど透明UVインクの層厚を小さくする、つまり、画像の濃度が高くなるほど透明UVインクの打滴量を少なくすることによって、低濃度部における孤立ドットの耐擦性を高くすることができる。
〔装置構成例〕
図6は、本発明に係る画像形成方法が適用された画像形成装置の一例を示した概略構成図である。
図6は、本発明に係る画像形成方法が適用された画像形成装置の一例を示した概略構成図である。
図6に示す画像形成装置100は、記録媒体114の片面のみに印刷可能な片面機である。この画像形成装置100は、記録媒体114を供給する給紙部102と、記録媒体114に対して浸透抑制処理を行う浸透抑制処理部104と、記録媒体114に処理液を付与する処理液付与部106と、記録媒体114に色インクを付与して画像形成を行う印字部(画像形成部)108と、記録媒体114に透明UVインクを付与する透明UVインク付与部110と、画像が形成された記録媒体114を搬送して排出する排紙部112とから主に構成される。
給紙部102には、記録媒体114を積載する給紙台120が設けられている。給紙台120の前方(図6において左側)にはフィーダボード122が接続されており、給紙台120に積載された記録媒体114は1番上から順に1枚ずつフィーダボード122に送り出される。フィーダボード122に送り出された記録媒体114は、渡し胴124aを介して、浸透抑制処理部104の圧胴126aの表面(周面)に給紙される。
浸透抑制処理部104には、圧胴126aの回転方向(図6において反時計回り方向)に関して上流側から順に、圧胴126aの表面に対向する位置に、用紙予熱ユニット128、浸透抑制剤ヘッド130、及び浸透抑制剤乾燥ユニット132がそれぞれ設けられている。
用紙予熱ユニット128及び浸透抑制剤乾燥ユニット132には、それぞれ所定の範囲で温度制御可能なヒータが設けられる。圧胴126aに保持された記録媒体114が、用紙予熱ユニット128や浸透抑制剤乾燥ユニット132に対向する位置を通過する際、これらユニットのヒータによって加熱される。
浸透抑制剤ヘッド130は、圧胴126aに保持される記録媒体114に対して浸透抑制剤を打滴するものであり、後述する印字部108の各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bと同一構成が適用される。
本例では、記録媒体114の表面に対して浸透抑制処理を行う手段として、インクジェットヘッドを適用したが、浸透抑制処理を行う手段については特に本例に限定されるものではない。例えば、スプレー方式、塗布方式などの各種方式を適用することも可能である。
本例では、浸透抑制剤として、熱可塑性樹脂ラテックス溶液が好適に用いられる。もちろん、浸透抑制剤は、熱可塑性樹脂ラテックス溶液に限定されるものではなく、例えば、平板粒子(雲母等)や撥水剤(フッ素コーティング剤)などを適用することも可能である。
浸透抑制処理部104に続いて処理液付与部106が設けられている。浸透抑制処理部104の圧胴126aと処理液付与部106の圧胴126bとの間には、これらに対接するようにして渡し胴124bが設けられている。これにより、浸透抑制処理部104の圧胴126aに保持された記録媒体114は、浸透抑制処理が行われた後に、渡し胴124bを介して処理液付与部106の圧胴126bに受け渡される。
処理液付与部106には、圧胴126bの回転方向(図6において反時計回り方向)に関して上流側から順に、圧胴126bの表面に対向する位置に、用紙予熱ユニット134、処理液ヘッド136、及び処理液乾燥ユニット138がそれぞれ設けられている。
処理液付与部106の各部(用紙予熱ユニット134、処理液ヘッド136、及び処理液乾燥ユニット138)については、上述した浸透抑制処理部104の用紙予熱ユニット128、浸透抑制剤ヘッド130、及び浸透抑制剤乾燥ユニット132とそれぞれ同様の構成が適用されるため、ここでは説明を省略する。もちろん、浸透抑制処理部104と異なる構成を適用することも可能である。
本例で用いられる処理液は、後段の印字部108に配置される各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bから記録媒体114に向かって吐出されるインクに含有される色材を凝集させる作用を有する酸性液である。
処理液乾燥ユニット138のヒータの加熱温度は、圧胴126bの回転方向上流側に配置される処理液ヘッド136の吐出動作によって記録媒体114の表面に付与された処理液を乾燥させて、記録媒体114上に固体状又は半固溶状の凝集処理剤層(処理液が乾燥した薄膜層)が形成されるような温度に設定される。
ここでいう「固体状または半固溶状の凝集処理剤層」とは、以下に定義する含水率が0〜70%の範囲のものを言うものとする。
本例の如く、記録媒体114上に処理液が付与される前に、用紙予熱ユニット134のヒータによって記録媒体114を予備加熱する態様が好ましい。この場合、処理液の乾燥に要する加熱エネルギーを低く抑えることが可能となり、省エネルギー化を図ることができる。
処理液付与部106に続いて印字部108が設けられている。処理液付与部106の圧胴126bと印字部108の圧胴126cとの間には、これらに対接するようにして渡し胴124cが設けられている。これにより、処理液付与部106の圧胴126bに保持された記録媒体114は、処理液が付与されて固体状又は半固溶状の凝集処理剤層が形成された後に、渡し胴124cを介して印字部108の圧胴126cに受け渡される。
印字部108には、圧胴126cの回転方向(図6において反時計回り方向)に関して上流側から順に、圧胴126cの表面に対向する位置に、CMYKRGBの7色のインクにそれぞれ対応したインクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bと、溶媒乾燥ユニット142a、142bがそれぞれ設けられている。
各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bは、上述した浸透抑制剤ヘッド130や処理液ヘッド136と同様に、インクジェット方式の記録ヘッド(インクジェットヘッド)が適用される。即ち、各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bは、それぞれ対応する色インクの液滴を圧胴126cに保持された記録媒体114に向かって吐出する。
各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bは、それぞれ圧胴126cに保持される記録媒体114における画像形成領域の最大幅に対応する長さを有し、そのインク吐出面には画像形成領域の全幅にわたってインク吐出用のノズル(図6中不図示、図7に符号161で図示)が複数配列されたフルライン型のヘッドとなっている。各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bが圧胴126cの回転方向(記録媒体114の搬送方向)と直交する方向に延在するように固定設置される。
記録媒体114の画像形成領域の全幅をカバーするノズル列を有するフルラインヘッドがインク色毎に設けられる構成によれば、記録媒体114の搬送方向(副走査方向)について、記録媒体114と各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bを相対的に移動させる動作を1回行うだけで(即ち1回の副走査で)、記録媒体114の画像形成領域に1次画像を記録することができる。これにより、記録媒体114の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に往復動作するシリアル(シャトル)型ヘッドが適用される場合に比べて高速印字が可能であり、プリント生産性を向上させることができる。
また、本例では、CMYKRGBの7色の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクヘッドを追加する構成も可能であり、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
溶媒乾燥ユニット142a、142bは、上述した用紙予熱ユニット128、134や浸透抑制剤乾燥ユニット132、処理液乾燥ユニット138と同様に、所定の範囲で温度制御可能なヒータを含んで構成される。後述するように、記録媒体114上に形成された固体状又は半固溶状の凝集処理剤層上にインク液滴が打滴されると、記録媒体114上にはインク凝集体(色材凝集体)が形成されるとともに、色材と分離されたインク溶媒が広がり、凝集処理剤が溶解した液体層が形成される。このようにして記録媒体114上に残った溶媒成分(液体成分)は、記録媒体114のカールだけでなく、画像劣化を招く要因となる。そこで、本例では、各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bからそれぞれ対応する色インクが記録媒体114上に打滴された後、溶媒乾燥ユニット142a、142bのヒータによって加熱を行い、溶媒成分を蒸発させ、乾燥を行っている。
印字部108に続いて透明UVインク付与部110が設けられている。印字部108の圧胴126cと透明UVインク付与部110の圧胴126dとの間には、これらに対接するように渡し胴124dが設けられている。これにより、印字部108の圧胴126cに保持された記録媒体114は、各色インクが付与された後に、渡し胴124dを介して透明UVインク付与部110の圧胴126dに受け渡される。
透明UVインク付与部110には、圧胴126dの回転方向(図6において反時計回り方向)に関して上流側から順に、圧胴126dの表面に対向する位置に、印字部108による印字結果を読み取る印字検出部144、透明UVインクヘッド146、第1のUVランプ148a、148bがそれぞれ設けられている。
印字検出部144は、印字部108の印字結果(各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bの打滴結果)を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ等)を含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
透明UVインクヘッド146は、印字部108の各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bと同一構成が適用され、各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bによって記録媒体114上に打滴された色インクに重なるように透明UVインクを打滴する。もちろん、印字部108の各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bと異なる構成を適用することも可能である。
第1のUVランプ148a、148bは、記録媒体114に透明UVインクが打滴された後、この記録媒体114が第1のUVランプ148に対向する位置を通過する際、記録媒体114上の透明UVインクにUV光(紫外光)を照射して、透明UVインクを硬化させる。
本例では、後述する透明UVインク打滴量制御部180a(図9参照)によって、UV光照射後の透明UVインクの層厚が5μm以下(好ましくは3μm以下、より好ましくは1〜3μm)となるように、透明UVインクヘッド146のノズルから吐出される液滴量(透明UVインクの打滴量)の制御が行われる。なお、図6において、「UV光照射後の透明UVインクの層厚」とは、後述する第2のUVランプ156によってUV光が照射された後の透明UVインクの層厚とする。即ち、複数のUVランプが設けられる場合は、記録媒体搬送方向に関して最下流側のUVランプによってUV光照射が行われた後の透明UVインクの層厚とする。
透明UVインク付与部110に続いて排紙部112が設けられている。排紙部112には、透明UVインクが打滴された記録媒体114を受ける排紙胴150と、該記録媒体114を積載する排紙台152と、排紙胴150に設けられたスプロケットと排紙台152の上方に設けられたスプロケットとの間に掛け渡され、複数の排紙用グリッパを備えた排紙用チェーン154とが設けられている。
また、これらのスプロケットの間には、第2のUVランプ156が排紙用チェーン154の内側に設けられている。第2のUVランプ156は、透明UVインク付与部110の圧胴126dから排紙胴150に受け渡された記録媒体114が排紙用チェーン154によって排紙台152に搬送されるまでの間に、記録媒体114上の透明UVインクにUV光(紫外光)を照射して、透明UVインクを硬化させる。
次に、印字部108に配置されるインクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bの構造について詳説する。なお、インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号160によってインクヘッド(以下、単に「ヘッド」と称することもある。)を示す。
図7(a)はヘッド160の構造例を示す平面透視図であり、図7(b)はその一部の拡大図であり、図7(c)はヘッド160の他の構造例を示す平面透視図である。また、図8はインク室ユニットの立体的構成を示す断面図(図7(a)、(b)中の8−8線に沿う断面図)である。
記録媒体114上に形成されるドットピッチを高密度化するためには、ヘッド160におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例のヘッド160は、図7(a)、(b)に示すように、インク滴の吐出孔であるノズル161と、各ノズル161に対応する圧力室162等からなる複数のインク室ユニット163を千鳥でマトリクス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(記録媒体搬送方向と直交する主走査方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
記録媒体114の搬送方向と略直交する方向に記録媒体114の全幅に対応する長さにわたり1列以上のノズル列を構成する形態は本例に限定されない。例えば、図7(a)の構成に代えて、図7(c)に示すように、複数のノズル161が2次元に配列された短尺のヘッドブロック160’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで記録媒体114の全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成してもよい。また、図示は省略するが、短尺のヘッドを一列に並べてラインヘッドを構成してもよい。
各ノズル161に対応して設けられている圧力室162は、その平面形状が概略正方形となっており、対角線上の両隅部にノズル161と供給口164が設けられている。各圧力室162は供給口164を介して共通流路165と連通されている。共通流路165はインク供給源たるインク供給タンク(不図示)と連通しており、該インク供給タンクから供給されるインクは共通流路165を介して各圧力室162に分配供給される。
圧力室162の天面を構成し共通電極と兼用される振動板166には個別電極167を備えた圧電素子168が接合されており、個別電極167に駆動電圧を印加することによって圧電素子168が変形してノズル161からインクが吐出される。インクが吐出されると、共通流路165から供給口164を通って新しいインクが圧力室162に供給される。
本例では、ヘッド160に設けられたノズル161から吐出させるインクの吐出力発生手段として圧電素子168を適用したが、圧力室162内にヒータを備え、ヒータの加熱による膜沸騰の圧力を利用してインクを吐出させるサーマル方式を適用することも可能である。
かかる構造を有するインク室ユニット163を図7(b)に示す如く、主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向に沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。
即ち、主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット163を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd× cosθとなり、主走査方向については、各ノズル161が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が1インチ当たり2400個(2400ノズル/インチ)におよぶ高密度のノズル構成を実現することが可能になる。
なお、本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されず、副走査方向に1列のノズル列を有する配置構造など、様々なノズル配置構造を適用できる。
また、本発明の適用範囲はライン型ヘッドによる印字方式に限定されず、記録媒体114の幅方向(主走査方向)の長さに満たない短尺のヘッドを記録媒体114の幅方向に走査させて当該幅方向の印字を行い、1回の幅方向の印字が終わると記録媒体114の幅方向と直交する方向(副走査方向)に所定量だけ移動させて、次の印字領域の記録媒体114の幅方向の印字を行い、この動作を繰り返して記録媒体114の印字領域の全面にわたって印字を行うシリアル方式を適用してもよい。
図9は、画像形成装置100のシステム構成を示す要部ブロック図である。画像形成装置100は、通信インターフェース170、システムコントローラ172、メモリ174、モータドライバ176、ヒータドライバ178、プリント制御部180、画像バッファメモリ182、ヘッドドライバ184等を備えている。
通信インターフェース170は、ホストコンピュータ186から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース170にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。ホストコンピュータ186から送出された画像データは通信インターフェース170を介して画像形成装置100に取り込まれ、一旦メモリ174に記憶される。
メモリ174は、通信インターフェース170を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ172を通じてデータの読み書きが行われる。メモリ174は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ172は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従って画像形成装置100の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。即ち、システムコントローラ172は、通信インターフェース170、メモリ174、モータドライバ176、ヒータドライバ178等の各部を制御し、ホストコンピュータ186との間の通信制御、メモリ174の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ188やヒータ189を制御する制御信号を生成する。
メモリ174には、システムコントローラ172のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データなどが格納されている。なお、メモリ174は、書換不能な記憶手段であってもよいし、EEPROMのような書換可能な記憶手段であってもよい。メモリ174は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
プログラム格納部190には各種制御プログラムが格納されており、システムコントローラ172の指令に応じて、制御プログラムが読み出され、実行される。プログラム格納部190はROMやEEPROMなどの半導体メモリを用いてもよいし、磁気ディスクなどを用いてもよい。外部インターフェースを備え、メモリカードやPCカードを用いてもよい。もちろん、これらの記録媒体のうち、複数の記録媒体を備えてもよい。なお、プログラム格納部190は動作パラメータ等の記録手段(不図示)と兼用してもよい。
モータドライバ176は、システムコントローラ172からの指示にしたがってモータ188を駆動するドライバである。図9には、装置内の各部に配置されるモータ(アクチュエータ)を代表して符号188で図示されている。例えば、図9に示すモータ188には、図6の圧胴126a〜126dや渡し胴124a〜124d、排紙胴150を駆動するモータなどが含まれている。
ヒータドライバ178は、システムコントローラ172からの指示にしたがって、ヒータ189を駆動するドライバである。図9には、画像形成装置100に備えられる複数のヒータを代表して符号189で図示されている。例えば、図9に示すヒータ189には、図6に示す用紙予熱ユニット128、134や浸透抑制剤乾燥ユニット132、処理液乾燥ユニット138、溶媒乾燥ユニット142a、142bのヒータなどが含まれている。
UV光照射制御部179は、UV光照射手段191の照射制御を行う。図9には、画像形成装置に備えられる複数のUV光照射手段を代表して符号191で図示されている。例えば、図9に示すUV光照射手段191には、図6に示す第1のUVランプ148a、148bや第2のUVランプ156が含まれている。記録媒体114の種類や透明UVインクの種類ごとに、各UVランプ148a、148b、156の最適な照射時間や照射間隔、照射強度が予め求められ、データテーブル化されて所定のメモリ(例えば、メモリ174)に記憶され、記録媒体114の情報や使用インクの情報を取得すると、当該メモリを参照して各UVランプ148a、148b、156の照射時間や照射間隔、照射強度が制御される。
本例の画像形成装置100には、上述したように、複数のUVランプ148a、148b、156が備えられる。各UVランプ148a、148b、156の照射時間や照射間隔、照射強度を制御することによって、画像の光沢感(表面形状)を制御することができ、異なる光沢感の画像を実現することができる。例えば、第1のUVランプ148a、148bで記録媒体114との界面付近の透明UVインクを高粘度化して記録媒体114への透明UVインクの浸透を抑制しつつ、第2のUVランプ156によって透明UVインクの内部から表面まで硬化させることができる。各UVランプ148a、148b、156の照射時間や照射間隔、照射強度を制御するのに代えて(或いは、これらの制御とともに)、記録媒体114が搬送される速度を制御するようにしてもよいし、各UVランプ148a、148b、156の位置を変化させるようにしてもよい。また、第1のUVランプ148a、148bと第2のUVランプ156の間に乾燥ユニットを追加して、透明UVインクの打滴が行われた後、第1のUVランプ148a、148bによって記録媒体114への透明UVインクの浸透を抑制しつつ、乾燥ユニットによって透明UVインク中の溶媒を除去してから、第2のUVランプ156によって透明UVインクを硬化させるようにしてもよい。
プリント制御部180は、システムコントローラ172の制御に従い、メモリ174内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字データ(ドットデータ)をヘッドドライバ184に供給する制御部である。プリント制御部180において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいて、ヘッドドライバ184を介してヘッド192の吐出液滴量(打滴量)や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。なお、図9には、画像形成装置100に備えられる複数のヘッド(インクジェットヘッド)を代表して符号192で図示されている。例えば、図9に示すヘッド192には、図6の浸透抑制剤ヘッド130、処理液ヘッド136、インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140B、透明UVインクヘッド146が含まれている。
また、プリント制御部180には、図6に示す透明UVインクヘッド146の打滴量を制御する透明UVインク打滴量制御部180aが設けられている。透明UVインク打滴量制御部180aは、記録媒体114上の色インクに重なるように打滴された透明UVインクの層厚が5μm以下(好ましくは3μm以下、より好ましくは1〜3μm)となるように、ヘッドドライバ184を介して透明UVインクヘッド146の打滴量を制御する。
また、プリント制御部180には画像バッファメモリ182が備えられており、プリント制御部180における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ182に一時的に格納される。また、プリント制御部180とシステムコントローラ172とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ184は、プリント制御部180から与えられる画像データに基づいてヘッド192の圧電素子168に印加される駆動信号を生成するとともに、該駆動信号を圧電素子168に印加して圧電素子168を駆動する駆動回路を含んで構成される。なお、図9に示すヘッドドライバ184には、ヘッド192の駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
印字検出部144は、図6で説明したように、ラインセンサを含むブロックであり、記録媒体114に印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、打滴のばらつきなど)を検出し、その検出結果をプリント制御部180に提供する。 プリント制御部180は、必要に応じて印字検出部144から得られる情報に基づいてヘッド192に対する各種補正を行う。
このように構成された画像形成装置100の作用について説明する。
給紙部102の給紙台120からフィーダボード122に記録媒体114が送り出される。記録媒体114は、渡し胴124aを介して、浸透抑制処理部104の圧胴126aに保持され、用紙予熱ユニット128によって予備加熱され、浸透抑制剤ヘッド130によって浸透抑制剤が打滴される。その後、圧胴126aに保持された記録媒体114は、浸透抑制剤乾燥ユニット132によって加熱され、浸透抑制剤の溶媒成分(液体成分)が蒸発し、乾燥する。
こうして浸透抑制処理が行われた記録媒体114は、浸透抑制処理部104の圧胴126aから渡し胴124bを介して、処理液付与部106の圧胴126bに受け渡される。圧胴126bに保持された記録媒体114は、用紙予熱ユニット134によって予備加熱され、処理液ヘッド136によって処理液が打滴される。その後、圧胴126bに保持された記録媒体114は、処理液乾燥ユニット138によって加熱され、処理液の溶媒成分(液体成分)が蒸発し、乾燥する。これにより、記録媒体114上には固体状又は半固溶状の凝集処理剤層が形成される。
処理液が付与されて固体状又は半固溶状の凝集処理剤層が形成された記録媒体114は、処理液付与部106の圧胴126bから渡し胴124cを介して、印字部108の圧胴126cに受け渡される。圧胴126bに保持された記録媒体114には、入力画像データに応じて、各インクヘッド140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140Bからそれぞれ対応する色インクが打滴される。
凝集処理剤層上にインク液滴が着弾すると、飛翔エネルギーと表面エネルギーとのバランスにより、インク液滴と凝集処理剤層との接触面が所定の面積にて着弾する。インク液滴が凝集処理剤上に着弾した直後に凝集反応が始まるが、凝集反応はインク液滴と凝集処理剤層との接触面から始まる。凝集反応は接触面近傍のみで起こり、インク着弾時における所定の接触面積で付着力を得た状態でインク内の色材が凝集されるため、色材移動が抑止される。
このインク液滴に隣接して他のインク液滴が着弾しても先に着弾したインクの色材は既に凝集化しているので後から着弾するインクとの間で色材同士が混合せず、ブリードが抑止される。なお、色材の凝集後には、分離されたインク溶媒が広がり、凝集処理剤が溶解した液体層が記録媒体114上に形成される。
そして、圧胴126cに保持された記録媒体114は溶媒乾燥ユニット142a、142bによって加熱され、記録媒体114上でインク凝集体と分離した溶媒成分(液体成分)は蒸発し、乾燥する。この結果、記録媒体114のカールが防止されるとともに、溶媒成分に起因する画像品質の劣化を抑えることができる。
印字部108によって色インクが付与された記録媒体114は、印字部108の圧胴126cから渡し胴124dを介して、透明UVインク付与部110の圧胴126dに受け渡される。圧胴126dに保持された記録媒体114は、印字検出部144によって印字部108の印字結果が読み取られた後、透明UVインクヘッド146から記録媒体114上の色インクに重なるように透明UVインクが打滴される。
続いて、圧胴126dに保持された記録媒体114は、第1のUVランプ148a、148bに対向する位置を通過する際、第1のUVランプ148a、148bによってUV光が記録媒体114上の透明UVインクに対して照射される。これにより、記録媒体114上の透明UVインクは、記録媒体114との界面が高粘度化され、記録媒体114への透明UVインクの浸透が抑制される。
更に、その後、記録媒体114が圧胴126dから排紙胴150に受け渡され、排紙用チェーン154によって排紙台152まで搬送されるときに第2のUVランプ156に対向する位置を通過する際、第2のUVランプ156によってUV光が記録媒体114上の透明UVインクに対して照射される。これにより、記録媒体114上の透明UVインクは表面から内部まで硬化した状態となる。
透明UVインク付与部110において、記録媒体114上に透明UVインクが付与される際、図9に示した透明UVインク打滴量制御部180aによって、UV光照射後の透明UVインクの層厚が5μm以下(好ましくは3μm以下、より好ましくは1〜3μm)となるように、透明UVインクヘッド146の打滴量が制御される。従って、第1のUVランプ148a、148b及び第2のUVランプ156によるUV光照射によって、記録媒体114上の色インクを覆うように透明UVインクから成る薄膜層(透明UVコート層)が形成され、オフセット印刷と同様の光沢感の画像が記録媒体114上に実現される。
このようにして画像形成が行われた記録媒体114は、排紙用チェーン154によって排紙台152の上方に搬送され、排紙台152上に積載される。
上記の如く構成された画像形成装置100によれば、記録媒体114上に色インクを打滴してから、記録媒体114上の色インクに重なるように打滴された透明UVインクの層厚が5μm以下(好ましくは3μm以下、より好ましくは1〜3μm)となるように透明UVインクの打滴を行い、その後、UV光照射することによって透明UVインクを硬化させるので、従来技術のようにインク打滴後に熱圧定着させる必要がなく、大サイズの記録媒体を均一に定着させることができる。また、厚い用紙やエンボス紙に対しても安定して画像を定着させることができる。
また、熱圧定着させる必要がないので、色インク中の熱可塑性樹脂ラテックスなどの固形成分の含有量を減らすことができ、インクジェットヘッドの吐出信頼性を向上させることができる。また、インク凝集体の体積が小さくなるため、記録媒体上の溶媒成分(液体成分)の除去を効率的に行うことができる。
図10は、本発明に係る画像形成方法が適用された画像形成装置の他の例を示した概略構成図である。図10中、図6と共通又は類似する部材には同一の番号を付して説明を省略する。
図10に示す画像形成装置200は、記録媒体114の両面に印刷可能な両面機である。この画像形成装置200は、記録媒体114の搬送方向(図10の右から左へ向かう方向)の上流側から順に、給紙部102と、第1の浸透抑制処理部104Aと、第1の処理液付与部106Aと、第1の印字部108Aと、第1の透明UVインク付与部110Aと、記録媒体114の記録面(画像形成面)の反転を行う反転部202と、第2の浸透抑制処理部104Bと、第2の処理液付与部106Bと、第2の印字部108Bと、第2の透明UVインク付与部110B、排紙部112とを備えている。つまり、反転部202の前後に、図6に示す画像形成装置100の浸透抑制処理部104、処理液付与部106、印字部108、及び透明UVインク付与部110をそれぞれ配置した構成に相当するものである。
本例の画像形成装置200では、まず、図6に示す画像形成装置100と同様にして、給紙部102から給紙された記録媒体114の一方の面に対して、第1の浸透抑制処理部104A、第1の処理液付与部106A、第1の印字部108A、及び第1の透明UVインク付与部110Aによって、浸透抑制処理、処理液の打滴、色インクの打滴、透明UVインクの打滴などが順次行われる。
このようにして記録媒体114の一方の面に画像が形成された後、第1の透明UVインク付与部110Aの圧胴126dから渡し胴206を介して、記録媒体114が反転胴204に受け渡される際、記録媒体114の反転が行われる。なお、記録媒体114の反転機構は公知のものを適用すればよいため具体的な説明については省略する。また、反転胴204の表面に対向する位置には、第2のUVランプ156が設けられており、第1の透明UVインク付与部110Aの第1のUVランプ148a、148bとともに、記録媒体114上に付与された透明UVインクを硬化させる役割を果たしている。
反転後の記録媒体114は、反転胴204から渡し胴208を介して、第2の浸透抑制処理部104Bの圧胴126aに受け渡される。そして、記録媒体114の他方の面に対して、第2の浸透抑制処理部104B、第2の処理液付与部106B、第2の印字部108B、及び第2の透明UVインク付与部110Bによって、浸透抑制処理、処理液の打滴、色インクの打滴、透明UVインクの打滴などが順次行われる。
このようにして記録媒体114の両面に画像が形成された後、記録媒体114は、排紙用チェーン154によって排紙台152の上方に搬送され、排紙台152上に積載される。
〔応用例〕
上述した画像形成装置100、200を選択的ニスコーターとして兼用することもできる。図示は省略するが、記録媒体114上の画像形成領域の中でニスコートする領域(或るいは、ニスコートしない領域)を指定する手段を備え、ニス指定されていない領域には透明UVインクの層厚が5μm以下(好ましくは3μm以下、より好ましくは1〜3μm)となるように透明UVインクを打滴し、ニス指定された領域には透明UVインクの層厚がニス指定されていない領域の透明UVインクの層厚よりも大きくなるように(例えば、5μmより大きくなるように)透明UVインクを打滴する。具体的には、ニス指定された領域とニス指定されていない領域とで透明UVインクの打滴量(或いは打滴数)を異ならせる態様が挙げられる。
上述した画像形成装置100、200を選択的ニスコーターとして兼用することもできる。図示は省略するが、記録媒体114上の画像形成領域の中でニスコートする領域(或るいは、ニスコートしない領域)を指定する手段を備え、ニス指定されていない領域には透明UVインクの層厚が5μm以下(好ましくは3μm以下、より好ましくは1〜3μm)となるように透明UVインクを打滴し、ニス指定された領域には透明UVインクの層厚がニス指定されていない領域の透明UVインクの層厚よりも大きくなるように(例えば、5μmより大きくなるように)透明UVインクを打滴する。具体的には、ニス指定された領域とニス指定されていない領域とで透明UVインクの打滴量(或いは打滴数)を異ならせる態様が挙げられる。
また、ニス指定された領域に処理液を打滴するようにしてもよい。画像部(色インクが打滴、乾燥された表面)と非画像部(用紙表面)では透明UVインクの濡れ性が異なるため、画像部と非画像部で光沢感が異なってしまうことがある。ニス指定された領域(画像部及び非画像部)に処理液を打滴することによって透明UVインクが打滴される表面の濡れ性を一定にし、均一な光沢感を得ることができる。なお、処理液としてはインク凝集用の酸性液、熱可塑性樹脂ラテックス溶液などが適用可能である。
以上、本発明の画像形成方法及び画像形成装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
10…色インク打滴手段、12…色インク、14…記録媒体、16…透明UVインク打滴手段、18…透明UVインク、20…UV光照射手段、100…画像形成装置、102…給紙部、104…浸透抑制処理部、106…処理液付与部、108…印字部、110…透明UVインク付与部、112…排紙部、114…記録媒体、124a〜124d…渡し胴、126a〜126d…圧胴、128…用紙予熱ユニット、130…浸透抑制剤ヘッド、132…浸透抑制剤乾燥ユニット、134…用紙予熱ユニット、136…処理液ヘッド、138…処理液乾燥ユニット、140C、140M、140Y、140K、140R、140G、140B…インクヘッド、142a、142b…溶媒乾燥ユニット、144…印字検出部、146…透明UVインクヘッド、148a、148b…第1のUVランプ、150…排紙胴、156…第2のUVランプ、200…画像記録装置、202…反転部、204…反転胴、206、208…渡し胴
Claims (16)
- 記録媒体上に色インクを打滴する工程と、
前記記録媒体上に打滴された色インクに重なるように透明UVインクを打滴する工程と、
前記透明UVインクに対してUV光を照射する工程と、を含み、
前記UV光が照射された後の前記透明UVインクの層厚が5μm以下であることを特徴とする画像形成方法。 - 前記UV光が照射された後の前記透明UVインクの層厚が3μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
- 前記UV光が照射された後の前記透明UVインクの層厚が1〜3μmであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
- 前記透明UVインクを溶媒で希釈することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像形成方法。
- 前記記録媒体に前記透明UVインクを打滴する前に、前記記録媒体の表面に対して浸透抑制処理を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像形成方法。
- 前記透明UVインクを打滴する工程と前記UV光を照射する工程との間に、前記記録媒体上に打滴された前記透明UVインクを乾燥する工程を含むことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の画像形成方法。
- 前記記録媒体上に前記透明UVインクを千鳥状に打滴することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の画像形成方法。
- 前記透明UVインクの打滴密度は、前記記録媒体の搬送方向に比べて、前記記録媒体の搬送方向に直交する方向の方が高いことを特徴とする請求項7に記載の画像形成方法。
- 前記色インクは水性インクであることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の画像形成方法。
- 前記記録媒体上に前記色インクが打滴される前に、少なくとも前記色インクが打滴される位置に対して、前記色インクの色材を凝集させる成分を含有する処理液を付与することを特徴とする請求項9に記載の画像形成方法。
- 前記色インクは、前記透明UVインクと相溶性のある保湿剤を含むことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の画像形成方法。
- 前記色インクは溶剤系インクであることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の画像形成方法。
- 前記透明UVインクはカチオン系モノマーを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の画像形成方法。
- 画像の濃度に対応する透明UVインクの打滴量テーブルを有し、画像の濃度に応じて前記透明UVインクの打滴量を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の画像形成方法。
- 画像の網%に対応する透明UVインクの打滴量テーブルを有し、画像の網%に応じて前記透明UVインクの打滴量を制御する請求項14に記載の画像形成方法。
- 記録媒体上に色インクを打滴する色インク打滴手段と、
前記記録媒体上に打滴された色インクに重なるように透明UVインクを打滴する透明UVインク打滴手段と、
前記透明UVインクに対してUV光を照射するUV光照射手段と、
前記UV光が照射された後の前記透明UVインクの層厚が5μm以下となるように、前記透明UVインク打滴手段による前記透明UVインクの打滴量を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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| JP2007326243A JP2009148904A (ja) | 2007-12-18 | 2007-12-18 | 画像形成方法及び画像形成装置 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
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