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JP2009142781A - アルコール製造用触媒 - Google Patents

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JP2009142781A JP2007324714A JP2007324714A JP2009142781A JP 2009142781 A JP2009142781 A JP 2009142781A JP 2007324714 A JP2007324714 A JP 2007324714A JP 2007324714 A JP2007324714 A JP 2007324714A JP 2009142781 A JP2009142781 A JP 2009142781A
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紀明 福岡
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Abstract

【課題】 カルボン酸を水素化してアルコールを製造する際に用いられる触媒であって、高い触媒活性及び耐久性を有し、工業的に満足できる触媒及びアルコールの製造法の提供。
【解決手段】 カルボン酸を水素化してアルコールを製造するための触媒であって、Co金属とMoを必須成分とし、第1助触媒成分としてZr、Y、La、Ce、Si、Al、Sc、Vから選ばれる1種以上の元素を含有し、第2助触媒成分としてPt、Pdから選ばれる1種以上の元素を含有し、かつCo金属の結晶相のうちCubic相が20%以上である、アルコール製造用触媒、その製造方法、並びにカルボン酸を原料とし、上記触媒を用いて水素化を行う、アルコールの製造方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、カルボン酸を水素化してアルコールを製造するための触媒、該触媒の製造方法、並びにカルボン酸を水素化するアルコールの製造方法に関する。
アルコールを製造する方法としては、カルボン酸エステルを接触水素化する方法が一般的に知られており、工業的にも広く用いられている。一方で遊離のカルボン酸を触媒で接触水素化し、アルコールを得ようとする試みは古くから試されてきた。例えば、特許文献1には、Al、Zr、Mo、Yなどから選ばれる金属と、Cu、Pt、Pdなどから選ばれる金属とを含有するCo触媒を用いたアルコールの製造方法が開示されている。また、特許文献2には、Fe、Zn、P等を複合化したCo触媒を用いたアルコールの製造方法が開示されている。
特開昭61−5036号公報 特開昭48−62708号公報
過去に検討されていた触媒では、特定金属の組み合わせだけによって、所望の反応の活性や耐久性を向上させる試みがなされていたが、いずれも活性や耐久性が低く、未だ工業的に満足できるものはなかった。
本発明の課題は、カルボン酸を水素化してアルコールを製造する際に用いられる触媒であって、高い触媒活性及び耐久性を有し、工業的に満足できる触媒及びアルコールの製造法を提供することにある。
本発明者らは、Co金属及びMoと特定の助触媒成分を有し、かつ触媒の主要成分であるCo金属が結晶相としてCubic相を特定割合で有する場合に触媒活性及び耐久性が向上することを見出し、本発明の完成に至った。
即ち本発明は、カルボン酸を水素化してアルコールを製造するための触媒であって、Co金属とMoを必須成分とし、第1助触媒成分としてZr、Y、La、Ce、Si、Al、Sc、Vから選ばれる1種以上の元素を含有し、第2助触媒成分としてPt、Pdから選ばれる1種以上の元素を含有し、かつCo金属の結晶相のうちCubic相が20%以上である、アルコール製造用触媒、その製造方法、並びにカルボン酸を原料とし、上記触媒を用いて水素化を行う、アルコールの製造方法を提供する。
本発明の触媒は、高い触媒活性及び耐久性を有し、工業的に満足できるものであり、本発明の触媒を用いると、カルボン酸を原料として、高い収率でアルコールを製造することができ、更に本発明の触媒を繰り返し使用しても活性が低下せず、工業的に極めて有利である。
[アルコール製造用触媒]
本発明のアルコール製造用触媒は、Co金属とMoを必須成分とし、第1助触媒成分としてZr、Y、La、Ce、Si、Al、Sc、Vから選ばれる1種以上の元素を含有し、第2助触媒成分としてPt、Pdから選ばれる1種以上の元素を含有し、かつCo金属の結晶相のうちCubic相が20%以上のものである。
Co金属には、Cubic相とHexagonal相の2つの結晶相の存在が知られているが、本発明者らはCubic相の存在が触媒活性に大きく寄与することを見出した。本発明の触媒中の、Co金属の結晶相は、X線結晶回折(以下、XRDと略記する)装置により、下記条件で測定することにより決定される。XRDのピークパターンより、Cubic相とHexagonal相を識別し、検出ピーク強度よりそれぞれの結晶相組成が決定される。
<X線結晶回折測定条件>
リガク製RINT2500VPCにて測定
線源;CuのKα線、管電圧;40kV、管電流;120mA、走査速度;10deg/min、
発散スリット;1.0deg、散乱スリット;1.0deg、受光スリット;0.3mm、走査角度;5〜70deg
(出典;POWDER DIFFRACTION FILE)
Co Cubic相(立方最密構造)
格子面間隔d=2.0467(第1ピーク/強度100)、1.7723(第2ピーク/相対強度40)
格子定数 a=3.5447Å
Co Hexagonal相(六方最密構造)
格子面間隔d=1.910(第1ピーク/強度100)、2.023(第2ピーク/相対強度60)、2.165(第3ピーク/相対強度20)
格子定数 a,b=2.507Å、C=4.070Å。
本発明の触媒は、以下に示す式(1)で計算されるCo金属の結晶相中のCubic相の割合が20%以上であり、50%以上が好ましく、60%以上がより好ましい。
<Co金属結晶相中のCubic相の割合(%)の算出法>
本発明において、Co金属の結晶相中のCubic相の割合は、Cubic相第1ピーク(Ic)とHexagonal相第1ピーク(Ih)の強度比を用い、下記式(1)により求めた。
ただし、Cubic相第1ピークにはHexagonal相第2ピークが重なるため、Cubic相第1ピーク強度(Ic)は、Cubic相第1ピークの現れるd=2.04付近のピーク強度から、Hexagonal相第2ピーク由来の強度(Hexagonal相第1ピークの0.6倍として求める)を差し引いて求めた。
すなわち、d=1.91付近のピーク強度をI1.91、d=2.04付近のピーク強度をI2.04とし、Hexagonal相第1ピークの強度Ih=I1.91、Cubic相第1ピークの強度Ic=I2.04−0.6×I1.91を求め、下記式(1)により、Cubic相の割合(%)を算出した。
Cubic相の割合[%]=100×Ic/(Ic+Ih) (1)
本発明の触媒中のCoは、触媒活性の観点から、還元率が40%以上であることが好ましく、70%以上であることがより好ましく、80%以上であることが更に好ましい。ここでCoの還元率は、触媒中のCo酸化物(Co3O4)のCo金属への理論重量減少量を100とした時の実測重量減少量で算出した。
本発明の触媒中のMoは金属、酸化物、水酸化物など任意の化学状態であってよい。CoとMoとの割合は、触媒活性の観点から、Co 100モルに対して、Mo 0.05モル以上が好ましく、0.5モル以上がより好ましい。また、100モル以下が好ましく、25モル以下がより好ましい。
本発明の触媒中の第1助触媒成分は、Zr、Y、La、Ce、Si、Al、Sc、Vから選ばれる1種以上の元素を含有し、Zr、Y、La、Ceが好ましい。これらの元素は金属、酸化物、水酸化物など任意の化学状態であってよい。Coと第1助触媒成分との割合は、触媒活性の観点から、Co 100モルに対して、第1助触媒成分0.1モル以上が好ましく、1モル以上がより好ましい。また、100モル以下が好ましく、25モル以下がより好ましい。
本発明の触媒中の第2助触媒成分は、Pt、Pdから選ばれる1種以上の元素を含有し、Pdが好ましい。これらの元素は金属、酸化物、水酸化物など任意の化学状態であってよい。第2助触媒成分を含有することで、還元を促進させることができ、還元温度を低下させることができる。これにより、高い比表面積を得ることができ、活性を更に向上させることができる。
Coと第2助触媒成分の割合は、触媒活性の観点から、Co 100モルに対して、第2助触媒成分0.0001モル以上が好ましく、0.01モル以上がより好ましく、0.05モル以上がさらに好ましい。上限は特にないが、10モル以下が好ましい。
本発明の触媒は、担体を含むことができる。担体としては、例えば、珪藻土、アルミナ、シリカ、シリカーアルミナ、マグネシア、ジルコニア、チタニア、セリア、活性炭あるいはそれらの複合酸化物などが挙げられる。担体の使用により、Co、Moや助触媒成分を高分散することができ、活性を向上させることができる。触媒全体における担体の量は、80重量%以下が好ましく、50重量%以下がより好ましい。
本発明の触媒は、バインダー成分、滑剤等、成形のための成分を含むことができる。
[触媒の製造方法]
本発明の触媒の製造方法は特に限定されないが、前駆体の調製、乾燥・焼成、還元の各工程により調製され、例えばCoと、Moと、Zr、Y、La、Ce、Si、Al、Sc、Vから選ばれる1種以上の元素と、Pt、Pdから選ばれる1種以上の元素を含む触媒前駆体を、水素雰囲気下、高温条件(好ましくは300〜800℃)で還元処理することによって目的のCubic相を有する触媒を得ることができる。なお安定化のために還元処理工程の後、還元済触媒の表面に酸化膜を形成させる工程を有することがより好ましい。
触媒前駆体の調製法は、含浸担持法、共沈殿法、物理混合法が好ましく用いられる。
含浸担持法は、Co、及びZr、Y、La、Ce、Si、Al、Sc、Vから選ばれる1種以上の第1助触媒成分、Pt、Pdから選ばれる1種以上の第2助触媒成分を含む化合物上にMo化合物の水溶液を添加して含浸担持させる方法である。Co及び助触媒成分を含む化合物としては、Co及び助触媒成分それぞれの金属塩の混合水溶液と沈殿剤とを混合して得られる沈殿物を水洗、乾燥したもの、あるいは更に焼成、成形したもの等を用いることができる。
ここで用いられるCo及び助触媒成分の金属塩としては水溶性のものであればなんでも良いが、一般的には硫酸塩、硝酸塩、アンモニウム錯塩、酢酸塩あるいは塩化物等が挙げられる。また沈殿剤としては、アンモニア、尿素、炭酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリの水溶液が用いられる。
また、Mo化合物としては、パラモリブデン酸、メタモリブデン酸、ピロモリブデン酸、モリブデン含有へテロポリ酸、モリブドリン酸等の酸;モリブデン酸ナトリウム・2水和物(Na2MoO4・2H2O)、7モリブデン酸6アンモニウム・4水和物[(NH4)6Mo7O24・4H2O]等の塩、三酸化モリブデン(MoO3)等の酸化物、塩化モリブデン(MoOCl4、MoO2Cl2)等のハロゲン化物等が挙げられる。
共沈殿法は、Co、Mo、及びZr、Y、La、Ce、Si、Al、Sc、Vから選ばれる1種以上の第1助触媒成分、Pt、Pdから選ばれる1種以上の第2助触媒成分からなるそれぞれの金属塩の混合水溶液と、沈殿剤とを混合する方法である。金属塩及び沈殿剤としては、上記のものを用いることができる。
物理混合法は、Co、及びZr、Y、La、Ce、Si、Al、Sc、Vから選ばれる1種以上の第1助触媒成分、Pt、Pdから選ばれる1種以上の第2助触媒成分それぞれの酸化物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、硝酸塩、塩化物等の化合物を十分に物理混合して乾燥した後、あるいは更に焼成した後、または更に成形時に担体と一緒に、上記Moの酸類又はその塩、酸化物、水酸化物等を十分に物理混合する方法である。
また、本発明の触媒は公知の担体上に担持させることも可能である。担体としては、例えば、珪藻土、アルミナ、シリカ、シリカーアルミナ、マグネシア、ジルコニア、チタニア、セリア、活性炭あるいはそれらの複合酸化物などの担体が挙げられる。
担体を使用する場合、担体を懸濁させたスラリー中で、金属塩と沈殿剤を混合する共沈殿法、または、担体上に触媒成分となり得る金属を同時にあるいは順次含浸させる方法が挙げられる。
これら触媒前駆体の調製法の中では、含浸担持法又は共沈殿法が好ましい。
担体に触媒成分を担持させ、又は両者を混合する方法については、特に限定されるものではない。例えば次の方法にて行われる。担体成分の存在下、担体成分以外の触媒成分となり得る金属塩水溶液に沈殿剤を添加する共沈殿法により得られる沈殿物を水洗・乾燥・焼成する方法、或いは担体成分上に担体成分以外の触媒成分となり得る金属塩を水溶液の状態から含浸担持させた後、乾燥・焼成する方法、或いは担体成分と、触媒成分を構成する金属元素の酸化物、水酸化物、炭酸塩等の化合物を均一に混合させた後、焼成する方法等により調製される。
これら触媒成分を担体へ担持させる方法の中では、共沈殿法又は含浸担持法が好ましい。
上記のような方法で調製された触媒前駆体は、30〜120℃で1〜24時間乾燥することが好ましく、次いで通常300〜800℃で2〜10時間焼成することが好ましい。この焼成操作によりCoは酸化物となる。
次に触媒前駆体を還元処理する。この還元処理により触媒は活性化される。還元剤としては、水素、一酸化炭素、ホルムアルデヒドなどが使用できる。ガス状の還元剤を使用する場合、単独で使用してもよく、また窒素等の不活性気体あるいは水蒸気と混合して使用しても差し支えない。還元剤としては、なかでも水素を使用するのが望ましい。
還元処理は、水素を使用する場合、乾燥状態の触媒前駆体に水素ガスを接触させる気相系を用いてもよいし、触媒前駆体を液体に浸漬し、水素を流通させる液相系を用いてもよい。かかる液体としては、流動パラフィン等の炭化水素、脂肪族アルコールあるいは脂肪族エステルまたは水素化原料となるカルボン酸等を使用することができる。
水素を還元剤として使用し、気相系で還元活性化する場合、水素流通下、300℃以上で行うことが好ましく、より好ましくは400℃以上、さらに好ましくは420℃以上、特に好ましくは450℃以上である。使用する水素は100%のものでも良いし、不活性気体で希釈したものでも良い。急激な還元による発熱を防止するため希釈したものが好ましく、水素濃度が0.5〜50vol/vol%のものがより好ましく、1〜10vol/vol%のものが更に好ましい。このような高温還元により還元度を高くすることができ、Cubic相の含有量を高めることができる。高温での還元は比表面積の低下を来す場合があるため、800℃以下が好ましく、600℃以下がより好ましい。還元は水素の吸収が認められなくなるまで処理するのが望ましい。
還元活性化された触媒は、そのまま空気中へ放置すると、空気中の酸素と激しく反応し発熱する場合がある。そこで、還元活性化された触媒の表面に酸化膜を形成させ、安定化させることが好ましい。この酸化安定化処理は、酸素を0.1〜5容量%含む窒素等の不活性ガス流通下、0〜200℃、好ましくは20〜100℃、より好ましくは20〜50℃で1〜24時間かけて、触媒表面部分に酸化膜を形成させ、安定化させることが取り扱い上好ましい。
[アルコールの製造方法]
本発明のアルコールの製造方法は、カルボン酸を原料とし、本発明の触媒を用いて水素化を行う方法である。
本発明において使用されるカルボン酸は、モノカルボン酸及びポリカルボン酸のいずれでも良い。モノカルボン酸として、脂肪族カルボン酸、芳香族カルボン酸、芳香脂肪族カルボン酸、及び脂環族カルボン酸等が使用され、またポリカルボン酸として、脂肪族ジカルボン酸及び芳香族ジカルボン酸等が使用される。カルボン酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、安息香酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、シクロヘキサンカルボン酸などが挙げられる。これらのカルボン酸は遊離のカルボン酸であっても酸無水物の形であってもいずれでも良い。また、アミノ基や、アルコキシ基、クロロ基などのハロゲン基、ホスホン酸基、スルホン酸基など、カルボキシル基以外の官能基を有してもよい。
また、メチルエステルや油脂等、他の化合物に含有されている有機カルボン酸も原料とすることができる。
本発明のアルコールの製造方法は、懸濁床反応方式、固定床反応方式のいずれの方式においても実施し得る。例えば、懸濁床反応方式を採用する場合、粉末の触媒が用いられ、次の様な反応条件が選ばれる。反応温度は150〜300℃が好ましい。反応圧力は1〜30MPaが好ましく、5〜30MPaがより好ましい。触媒の使用量は、原料カルボン酸に対して0.5〜20重量%が好ましく、1〜10重量%がより好ましい。触媒量は反応温度あるいは反応圧力に応じ、実用的な反応速度が得られる範囲内において任意に選択できる。
また、固定床反応方式を採用する場合、合目的に成形された触媒が用いられる。反応温度は150〜300℃が好ましく、180〜250℃がより好ましい。反応圧力は1〜30MPaが好ましく、5〜30MPaがより好ましい。ここで、反応条件に応じ液空間速度(LHSV)は任意に決定されるが、生産性あるいは反応性を考慮した場合、0.2〜5[1/hr]の範囲が望ましい。
反応は溶媒を使用することも可能であるが、生産性を考慮した場合には無溶媒で反応を行うのが望ましい。溶媒としては、アルコール、ジオキサンなどのエーテルあるいは炭化水素等、反応に悪影響を与えないものが選ばれる。
実施例1
(1)触媒前駆体の調製
コバルト対イットリウム対パラジウムの原子比が100:5:0.08である硝酸コバルト、硝酸イットリウム(n水和物)、硝酸パラジウムの混合水溶液と炭酸アンモニウム水溶液を室温で攪拌混合した。生ずる沈殿物を十分水洗した後、110℃で乾燥した。乾燥後にコバルト対モリブデンの原子比が100:1となるように7モリブデン酸6アンモニウム4水和物の水溶液を室温で攪拌混合しエバポレーターで蒸発乾固したのち、600℃で4時間焼成を行い、Co-Y-Pd-Mo酸化物を得た。得られた焼成触媒は原子比が、Co/Y/Pd/Mo=100/2.5/0.07/1.1となっていた。
(2)触媒の活性化
焼成皿へ乗せた焼成触媒(酸化物)を、還元雰囲気が可能な電気炉内へセットした。窒素で希釈した水素4%[v/v]を流通し、500℃まで昇温した。水素吸収が認められなくなるまで還元処理を行った。還元処理時間は5時間であった。次に系内を窒素置換するとともに、室温まで冷却した。次に還元触媒の表面を酸化安定化するため、窒素で希釈した空気(酸素濃度[1% v/v])を流通した。酸素吸収が認められなくなるまで酸化安定化処理を行った。得られた触媒のCo還元率を、触媒中のCo酸化物(Co3O4)のCo金属への理論重量減少量を100とした時の実測重量減少量として算出した。また、得られた触媒のXRD分析を行ったところ図1に示すピークパターンが得られた。このピークパターンからCo金属結晶相中のCubic相の割合を決定した。これらの結果を表1に示す。
(3)アルコールの製造
得られた触媒3.75g(酸化物換算重量)とラウリン酸150gを500mlオートクレーブへ仕込み、水素置換を行った後、230℃/24.5MPa/900rpm/水素5L/min流通下、40分反応した。反応終了後、オートクレーブを冷却、脱圧後、反応溶液をろ過することによって生成物を回収した(反応1回目)。生成物の組成は以下のガスクロマトグラフィー(GC)分析により決定した。更に使用済みの触媒を用いて、同様にしてアルコールを繰り返し製造した。反応1回目と3回目の反応終了品の生成アルコール、残存脂肪酸組成をそれぞれ表1に示す。また、下記方法により触媒の耐久性を評価した。その結果も表1に示す。
<GC分析方法>
反応生成物を10mlサンプルビンに1滴取り、その中にトリメチルシリル(TMS)化剤(TMSI-H/ジーエルサイエンス株式会社製)を入れ約5分処理(40℃加温)を行う、さらにそこへ1.5mlのヘキサンで希釈を行いメンブランフィルター0.2μで濾過をしてGC分析を行った。
GC測定条件:HP-6890
キャピラリーカラム Ultra-AlloyUA+-1(HT)15m、膜厚0.15μm
温度 60℃(2分)→10℃/min→350℃
スプリット比 15、Inj温度 300℃、Det温度 350℃。
<触媒の耐久性評価法>
反応1回目の酸価の減少速度R1(1/h)、及び3回目の酸価の減少速度R3(1/h)から、下記式により触媒の活性維持率を求めた。
触媒の活性維持率(%)=R3/R1×100
実施例2
(1)触媒前駆体の調製
コバルト対ランタン対パラジウムの原子比が100:5:0.08である硝酸コバルト、硝酸ランタン(6水和物)、硝酸パラジウムの混合水溶液を用いる以外は全て実施例1の(1)と同様の方法でCo-La-Pd-Mo酸化物を得た。得られた焼成触媒は原子比が、Co/La/Pd/Mo=100/5.4/0.08/1.4となっていた。
(2)触媒の活性化
得られた焼成触媒(酸化物)について、実施例1の(2)と同様の方法で触媒還元・酸化安定化を行った。得られた触媒のCo還元率及びCo金属結晶相中のCubic相の割合を表1に示す。
(3)アルコールの製造
得られた触媒を用い、実施例1の(3)と同様の方法でアルコールを製造した。反応1回目と3回目の反応終了品の生成アルコール、残存脂肪酸組成及び触媒の耐久性評価結果をそれぞれ表1に示す。
比較例1
(1)触媒前駆体の調製
コバルト対イットリウム対パラジウムの原子比が100:5:0.08である硝酸コバルト、硝酸イットリウム(n水和物)、硝酸パラジウムの混合水溶液と炭酸アンモニウム水溶液を室温で攪拌混合した。生ずる沈殿物を十分水洗した後、110℃で乾燥した。乾燥後600℃で4時間焼成を行い、Co-Y-Pd酸化物を得た。得られた焼成触媒は原子比が、Co/Y/Pd=100/4.2/0.08となっていた。
(2)触媒の活性化
得られた焼成触媒(酸化物)について、実施例1の(2)と同様の方法で触媒還元・酸化安定化を行った。得られた触媒のCo還元率及びCo金属結晶相中のCubic相の割合を表1に示す。
(3)アルコールの製造
得られた触媒を用い、実施例1の(3)と同様の方法でアルコールを製造した。反応1回目と3回目の反応終了品の生成アルコール、残存脂肪酸組成及び触媒の耐久性評価結果をそれぞれ表1に示す。
Figure 2009142781
実施例3〜5
(1)触媒前駆体の調製
実施例1の(1)と同様の方法でCo-Y-Pd-Mo酸化物を得た。次に、得られた焼成触媒を担体に担持し、成形を行った。
触媒の成形には、担体としてZrO2(第一稀元素化学工業(株)製;RC-100)およびバインダーとしてZrO2ゾル(第一稀元素化学工業(株)製;純度30.5%)を使用した。
焼成触媒30重量%に対して、担体ZrO2( RC-100)を70重量%となるように両者を混合し、さらにバインダー ZrO2ゾルを9重量%添加して混錬を行った。次に油圧式縦型押し出し機(シリンダー容積100cc)を用いて押し出し成形を行った。(ダイス内径2.5mm)
その後、乾燥(120℃/15時間)、焼成(400℃/2時間)を行って成形触媒前駆体を調製した。得られた成形触媒は、触媒成分/ZrO2担体=22%/78%(重量比)で、かつ各触媒成分の原子比が、Co/Y/Pd/Mo=100/6.0/0.07/1.7となっていた。
(2)触媒の活性化
得られた成形触媒(酸化物)について、実施例1の(2)と同様の方法で触媒還元・酸化安定化を行った。得られた触媒のCo還元率及びCo金属結晶相中のCubic相の割合を表2に示す。
(3)アルコールの製造
上記(2)で得られた触媒を固定床反応装置に充填し、表2記載の温度・圧力・LHSV条件にてラウリン酸の水素化を行い、相当するアルコールを製造した。各条件で生成したアルコール、残存脂肪酸組成をそれぞれ表2に示す。
Figure 2009142781
実施例1で得られた触媒のXRD分析結果を示すピークパターンである。

Claims (5)

  1. カルボン酸を水素化してアルコールを製造するための触媒であって、Co金属とMoを必須成分とし、第1助触媒成分としてZr、Y、La、Ce、Si、Al、Sc、Vから選ばれる1種以上の元素を含有し、第2助触媒成分としてPt、Pdから選ばれる1種以上の元素を含有し、かつCo金属の結晶相のうちCubic相が20%以上である、アルコール製造用触媒。
  2. 触媒に含有されるCoの還元率が40%以上である、請求項1記載のアルコール製造用触媒。
  3. Coと、Moと、Zr、Y、La、Ce、Si、Al、Sc、Vから選ばれる1種以上の元素と、Pt、Pdから選ばれる1種以上の元素とを含む触媒前駆体を、水素雰囲気下、300〜800℃の温度条件で還元処理する工程を有する、請求項1又は2記載のアルコール製造用触媒の製造方法。
  4. 還元処理する工程の後に、還元済触媒の表面に酸化膜を形成させ、安定化させる工程を有する、請求項3記載のアルコール製造用触媒の製造方法。
  5. カルボン酸を原料とし、請求項1又は2記載の触媒を用いて水素化を行う、アルコールの製造方法。
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