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JP2009039674A - 成膜方法、及び成膜装置 - Google Patents

成膜方法、及び成膜装置 Download PDF

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JP2009039674A
JP2009039674A JP2007208979A JP2007208979A JP2009039674A JP 2009039674 A JP2009039674 A JP 2009039674A JP 2007208979 A JP2007208979 A JP 2007208979A JP 2007208979 A JP2007208979 A JP 2007208979A JP 2009039674 A JP2009039674 A JP 2009039674A
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JP
Japan
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film
liquid
liquid film
drying
temperature
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2007208979A
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English (en)
Inventor
Hirotsuna Miura
弘綱 三浦
佳和 ▲濱▼
Yoshikazu Hama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】液膜を乾燥させて形成する膜の膜厚均一性を向上させる成膜方法及び成膜装置を
提供する。
【解決手段】液滴吐出装置は、+X方向に沿って連続する各目標点に、それぞれ実質的に
同じタイミングで液滴を着弾させて各目標点上に部分液膜を形成する。そして、液滴吐出
装置は、ヒータブロックHBを駆動して液膜を乾燥させるとき、部分液膜の+X方向の両
端部分、すなわち低温領域RLにおいて、オフ状態のヒータブロックHBの出現頻度をデ
ィザ法あるいは誤差拡散法を用いることにより分散させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、成膜方法、及び成膜装置に関する。
低温焼成セラミックス(LTCC:Low Temperature Co-fired Ceramics )からなる多
層基板は、優れた高周波特性と高い耐熱性を有するため、高周波モジュールの基板やIC
パッケージの基板等に広く利用される。LTCC多層基板に用いられる配線等の膜パター
ンの製造方法としては、生産性の向上と低コスト化とを図るために、インクジェット法が
注目されている。インクジェット法は、配線材料を含む液状体を液滴にして吐出する液滴
吐出ヘッドを用い、液滴吐出ヘッドと基板とを主走査方向に相対移動させながら液滴吐出
ヘッドに液滴を吐出させる。配線材料を含む複数の液滴は、基板の主走査方向に沿って順
に合一することにより、主走査方向に連続するライン状の液膜を形成する。インクジェッ
ト法は、このライン状の液膜を乾燥することによりパターンを形成する。
特許文献1は、ライン状の液膜の表面に温度勾配を与え、主走査方向を挟んで両側にそ
れぞれ高温側の表面と低温側の表面を設ける。温度勾配を有する液膜は、自身の表面に表
面張力の分布を形成し、内部にマランゴニ対流を発生させる。液膜の高温側の端部から流
出する熱毛管流は、液膜に与えられる温度勾配によって、低温側の端部に届く前に基板に
向けて下降する。この結果、低温側の端部には、マランゴニ対流の流路に含まれない配線
材料が析出し、この析出する配線材料によって液膜の濡れ広がりがピン止めされる。一方
、高温側の端部には、配線材料が対流によって運搬され続けるため、配線材料が析出し難
くなる。そのため、液膜の乾燥が進むに連れて、液膜の高温側が低温側の端部に向けて収
縮し、液膜の低温側の端部にのみ配線材料が析出する。この結果、液膜は、自身の幅より
も狭い線幅の配線パターンを形成する。
上記インクジェット法は、液晶表示装置に利用される配向膜の成膜方法としても注目さ
れている(例えば、特許文献2)。図10(a)、(b)と図11(a)、(b)は、そ
れぞれ配向膜の成膜工程を模式的に示す平面図及び側面図である。配向膜の成膜工程にお
いては、基板Sの上に液滴Dを吐出して液膜F0を形成する液滴吐出処理と、液膜F0に
含まれる溶媒等を蒸発させて液膜F0を乾燥する乾燥処理とが行われる。
図10に示すように、液滴吐出処理においては、基板Sの表面(以下単に、吐出面Sa
という。)に、上下方向に延びる複数の吐出領域Rが左右方向に連続して仮想分割される
。液滴吐出ヘッドHは、最も左側の吐出領域Rの上から順に矢印方向に沿って移動し、配
向膜材料を含む複数の液滴Dを各吐出領域Rの全体に吐出し、これにより複数の吐出領域
Rの各々に帯状の部分液膜Fを形成する。すなわち、液滴吐出ヘッドHは、マルチスキャ
ンにより液膜F0を形成する。あるいは、図11に示すように、左右方向に配列する複数
の液滴吐出ヘッドHが、それぞれ各吐出領域Rの全体にわたり液滴Dを吐出し、これによ
り複数の吐出領域Rの各々に部分液膜Fを形成する。すなわち、複数の液滴吐出ヘッドH
は、シングルスキャンにより液膜F0を形成する。複数の部分液膜Fの各々は、液滴吐出
処理の処理時間の経過に伴い、それぞれ隣接する他の部分液膜Fと合一して基板Sの全体
にわたる液膜F0を形成する。
特開2005−152758号公報 特開2006−15271号公報
上記マルチスキャン方式を用いて膜を形成するとき、隣接する部分液膜Fの境界では、
液滴Dの着弾するタイミングが、液滴吐出ヘッドの1回の走査時間分だけ異なる。また、
上記シングルスキャン方式を用いる場合であっても、隣接する部分液膜Fの境界では、液
滴Dの着弾するタイミングが、各液滴吐出ヘッドHの間の距離における走査時間分だけ異
なる。
部分液膜Fの縁部(例えば、左右方向の両端部分Fe)では、それぞれ単位容積当たり
の表面積が大きくなるため、蒸発成分の蒸発確率が高くなり、乾燥速度が中央部分Fcの
乾燥速度よりも速くなる。そのため、部分液膜Fの両端部分Feでは、液状体の増粘によ
って自身の内部に配向膜材料の流動が発生し、配向膜材料の濃度が局所的に高くなってし
まう。この結果、液膜F0を乾燥すると、乾燥処理後の液膜F0には、各両端部分Feに
膜厚段差(図10及び図11に示す濃淡)が形成されてしまう。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、液膜を乾燥さ
せて形成する膜の膜厚均一性を向上させる成膜方法及び成膜装置を提供することである。
本発明の成膜方法は、膜材料を含む液状体を複数の液滴にして対象物に吐出し、前記対
象物上の前記液状体を乾燥することにより前記対象物に膜を形成する成膜方法であって、
前記対象物上の点列の各点に前記液滴を着弾させることにより前記点列の列方向に沿って
液膜を形成する工程と、前記液膜を乾燥するための温度に関する温度データにランダムノ
イズを合成して補正データを生成し、前記補正データに基づく温度分布を前記液膜に形成
することにより前記液膜を乾燥する工程と、を有する。
本成膜方法によれば、液膜の温度は、ランダムノイズの合成によりランダムに分布する
。したがって、液膜の蒸発確率が列方向でランダムに分布するため、膜材料の偏りが列方
向でランダム化する。この結果、本成膜方法は、膜材料の偏りを列方向でランダム化する
分だけ、膜の全体から見て、膜厚の偏りを軽減させることができる。よって、本成膜方法
は、液膜を乾燥させて形成する膜の膜厚均一性を向上させることができる。
この成膜方法において、前記液膜を乾燥する工程は、前記温度データにランダムノイズ
を合成して二値化することにより前記補正データを生成する構成であってもよい。
この成膜方法によれば、補正データが二値化されたデータである。したがって、この成
膜方法によれば、液膜の温度制御を、より簡便にすることができる。
この成膜方法において、前記液膜を乾燥する工程は、前記液膜における前記列方向の所
定幅の両端部分に関わる温度データにランダムノイズを合成して前記補正データを生成す
る構成が好ましい。
この成膜方法によれば、液膜の両端部分の温度が、ランダムに分布する。したがって、
液膜の両端部分は、膜材料の偏りを抑えることができる。よって、この成膜方法は、液膜
を乾燥させて形成する膜の膜厚均一性を、より効果的に向上させることができる。
この成膜方法において、前記液膜を乾燥する工程は、前記液膜における前記列方向の所
定幅の中間部分と前記両端部分との間に関わる温度データにランダムノイズを合成して前
記補正データを生成する構成が好ましい。
この成膜方法によれば、液膜の両端部分の近傍で、温度がランダムに分布する。したが
って、液膜の両端部分の近傍は、膜材料の偏りをランダム化させることができる。よって
、この成膜方法は、液膜を乾燥させて形成する膜の膜厚均一性を、より効果的に向上させ
ることができる。
この成膜方法において、前記液膜を形成する工程は、前記列方向に配列する複数のノズ
ルの各々から前記点列の各点に同じタイミングで前記液滴を着弾させることにより前記液
膜を形成しても良い。
この成膜方法によれば、配列する複数のノズルからの液滴は、実質的に同じタイミング
で着弾して、列方向に連続する液膜を形成する。そして、列方向に連続する液膜は、温度
がランダムに分布する分だけ、膜厚均一性を向上する。したがって、配列する複数のノズ
ルは、液滴の吐出タイミングを変更することなく、膜厚均一性を向上することができる。
よって、この成膜方法は、膜厚均一性を、より簡便な構成の下で向上することができる。
この成膜方法において、前記液膜を形成する工程は、前記列方向に配列する複数のノズ
ルの各々から前記点列の各点に同じタイミングで前記液滴を着弾させるとともに、前記複
数のノズルと前記対象物とを前記列方向と交差する方向に相対移動させることにより前記
交差する方向に連続する液膜を形成し、前記液膜を乾燥する工程は、前記列方向における
所定幅の両端部分と、前記交差する方向における所定幅の両端部分とに関わる温度データ
にランダムノイズを合成して前記補正データを生成する構成であっても良い。
この成膜方法によれば、液膜の全周縁で、温度がランダムに分布する。したがって、こ
の成膜方法は、液膜の全周縁にわたり、膜材料の偏りを分散させることができる。よって
、この成膜方法は、液膜を乾燥させて形成する膜の膜厚均一性を、さらに向上させること
ができる。
本発明の成膜方法は、膜材料を含む液状体を複数の液滴にして対象物に吐出し、前記対
象物上の前記液状体を乾燥することにより前記対象物に膜を形成する成膜方法であって、
対象物上の第一点列の各点に前記液滴を着弾させることにより前記第一点列に第一液膜を
形成し、前記第一液膜を所定温度で乾燥することにより第一膜を形成する工程と、前記第
一点列の座標系における前記第一膜の膜厚分布を計測する工程と、対象物上の第二点列の
各点に前記液滴を着弾させることにより前記第二点列に第二液膜を形成する工程と、前記
第一点列の座標系を前記第二点列の座標系に変換することにより、前記第一膜の膜厚分布
データを前記第二点列の座標系における膜厚分布データに変換し、前記第二点列の座標系
における膜厚分布データにランダムノイズを合成して二値化することにより前記補正デー
タを生成し、前記第二液膜に前記補正データに基づく温度分布を形成することにより前記
第二液膜を乾燥する工程と、を有する。
本発明の成膜方法によれば、第二液膜は、所定温度の乾燥によって生じる膜厚の偏りに
基づいて、その温度分布をランダム化させる。したがって、本発明の成膜方法は、液膜を
乾燥させて形成する膜の膜厚均一性を、より確実に向上させることができる。
本発明の成膜装置は、膜材料を含む液状体を複数の液滴にして対象物に吐出する液滴吐
出ヘッドと、前記対象物上の前記液状体を乾燥することにより前記対象物に膜を形成する
乾燥部と、前記液滴吐出ヘッドと前記乾燥部とを制御する制御部とを有する成膜装置であ
って、前記制御部は、前記液滴吐出ヘッドを駆動して前記対象物上の点列の各点に前記液
滴を着弾させることにより前記点列の列方向に沿って液膜を形成し、前記液膜を乾燥する
ための温度に関する温度データにランダムノイズを合成して補正データを生成し、前記乾
燥部を駆動して前記補正データに基づく温度分布を前記液膜に形成する。
本発明の成膜装置によれば、液膜の温度は、ランダムノイズの合成によりランダムに分
布する。したがって、液膜の蒸発確率が列方向でランダムに分布するため、膜材料の偏り
が列方向でランダム化する。この結果、本成膜装置は、膜材料の偏りを列方向でランダム
化させる分だけ、膜の全体から見て、膜厚の偏りを軽減させることができる。よって、本
成膜装置は、液膜を乾燥させて形成する膜の膜厚均一性を向上させることができる。
この成膜装置において、前記制御部は、前記液膜を乾燥するための温度に関する温度デ
ータにランダムノイズを合成して二値化することにより前記補正データを生成し、前記乾
燥部を駆動して前記補正データに基づく温度分布を前記液膜に形成する構成であっても良
い。
この成膜装置によれば、補正データが二値化されたデータである。したがって、この成
膜方法によれば、液膜の温度制御を、より簡便にすることができる。
本発明の成膜装置は、膜材料を含む液状体を複数の液滴にして対象物に吐出する液滴吐
出ヘッドと、前記対象物上の前記液状体を乾燥することにより前記対象物に膜を形成する
乾燥部と、前記液滴吐出ヘッドと前記乾燥部とを制御する制御部とを有する成膜装置であ
って、前記制御部は、前記液滴吐出ヘッドを駆動して対象物上の第一点列の各点に前記液
滴を着弾させることにより前記第一点の列方向に沿って第一液膜を形成し、前記乾燥部を
駆動して前記第一液膜を所定温度で乾燥することにより第一膜を形成し、前記液滴吐出ヘ
ッドを駆動して対象物上の第二点列の各点に前記液滴を着弾させることにより前記第二点
の列方向に沿って第二液膜を形成し、前記第一点列の座標系を前記第二点列の座標系に変
換することにより、前記第一膜の膜厚分布データを前記第二点列の座標系における膜厚分
布データに変換し、前記第二点列の座標系における膜厚分布データにランダムノイズを合
成して二値化することにより前記補正データを生成し、前記乾燥部を駆動して前記第二液
膜に前記補正データに基づく温度分布を形成する。
本成膜装置によれば、第二液膜は、所定温度の乾燥によって生じる膜厚の偏りに基づい
て、その温度分布をランダム化させる。したがって、本発明の成膜方法は、液膜を乾燥さ
せて形成する膜の膜厚均一性を、より確実に向上させることができる。
この成膜装置において、前記乾燥部は、前記列方向に配列して前記対象物と熱的に接触
する複数のヒータを有し、前記制御部は、前記複数のヒータの各々を駆動して前記液膜に
温度分布を形成する構成が好ましい。
この成膜装置によれば、列方向に配列される複数のヒータが、液膜に温度分布を形成す
る。したがって、成膜装置は、液膜に与える温度分布を、より高い精度の下で形成するこ
とができる。
(第一実施形態)
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図8に従って説明する。図1は、成膜装
置としての液滴吐出装置10を示す斜視図である。
図1において、液滴吐出装置10は、一つの方向に延びる基台11と、基台11の上に
搭載されて基板Sを載置する基板ステージ12とを有する。基板ステージ12は、基板S
の一つの面を上に向けた状態で基板Sを位置決め固定して、基台11の長手方向に沿って
基板Sを搬送する。基板Sとしては、グリーンシート、ガラス基板、シリコン基板、セラ
ミック基板、樹脂フィルム等の基板を用いることができる。
本実施形態においては、基板Sの上面を吐出面Saという。吐出面Saは、所望の膜を
形成するための面であり、液滴を着弾させるための位置を目標点として有する。基板Sが
搬送される方向であって、図1において左上方向に向かう方向を+Y方向という。また、
+Y方向と直交する方向であって、図1において右上方向に向かう方向を+X方向とし、
基板Sの法線方向をZ方向という。
液滴吐出装置10は、基台11を跨ぐ門型のガイド部材13と、ガイド部材13の上側
に配設されるインクタンク14とを有する。インクタンク14は、液状体としてのインク
Ikを貯留するとともに、貯留するインクIkを所定圧力で導出する。インクIkとして
は、膜材料としての配向膜材料を分散させた配向膜用インク、ITO(Indium Tin Oxide
)微粒子を分散させたITOインク、銀微粒子を分散させた銀インク等のインクを用い
ることができる。
配向膜用インクとしては、例えばγ−ブチロラクトン、ブチルセロソルブ、及びN−メ
チル−2−ピロリドンを混合した混合溶媒に、配向膜材料としてポリイミド又はポリアミ
ック酸を溶解して調製したものを用いることができる(インクの全質量に対して固形分濃
度8重量%)。なお、混合溶媒の組成比としては、例えばγ−ブチロラクトン、ブチルセ
ロソルブ、及びN−メチル−2−ピロリドンをそれぞれ93重量%、2重量%、5重量%
として用いることができる。
銀インクとしては、例えば水とキシリトールを混合した混合溶媒に、クエン酸三ナトリ
ウムを分散助剤として粒径が30nmの銀微粒子を分散して調製したものを用いることが
できる。なお、銀インクの組成比としては、例えば水、キシリトール、銀微粒子をそれぞ
れ40重量%、20重量%、40重量%として用いることができる。
ガイド部材13は、キャリッジ15を+X方向及び+X方向の反対方向(−X方向)に
沿って移動可能に支持する。キャリッジ15は、液滴吐出ヘッドHを搭載して+X方向及
び−X方向に沿って移動する。キャリッジ15は、基板Sが+Y方向に搬送されるときに
+X方向あるいは−X方向に移動し、液滴吐出ヘッドHを目標点の搬送経路の上に配置す
る。なお、基板Sが+Y方向及び−Y方向に搬送される動作を、主走査という。また、液
滴吐出ヘッドHが+X方向及び−X方向に搬送されて目標点の搬送経路の上に配置される
動作を、副走査という。
次に、液滴吐出ヘッドHについて以下に説明する。図2は、液滴吐出ヘッドHを基板ス
テージ12から見た斜視図である。図3は、液滴吐出ヘッドHの内部を模式的に示す図で
ある。図4は、液滴吐出ヘッドHを用いて吐出する液滴Dの吐出位置を示す平面図である
図2において、液滴吐出ヘッドHは、+X方向に延びるヘッド基板21と、ヘッド基板
21に搭載されるヘッド本体22とを有する。ヘッド基板21は、キャリッジ15に位置
決め固定されて、基板Sに対して+X方向及び−X方向に沿って移動する。ヘッド基板2
1は、その一側端に入力端子21aを有して、入力端子21aに入力される各種の駆動信
号をヘッド本体22に出力する。
ヘッド本体22は、基板Sと対向する側面の+X方向の略全幅にわたりk個(kは1以
上の整数)のノズルNを有する。各ノズルNは、それぞれZ方向に延びる円形孔であって
、+X方向に沿って所定のピッチで形成される。ヘッド本体22は、例えば+X方向に沿
って141μmのピッチで配列する180個のノズルNを有する。本実施形態においては
、ノズルNの形成ピッチを、ノズルピッチDxとし、各ノズルNからなるノズル列の幅を
ノズル列幅Rwという。なお、図2においては、ノズルNの配置を説明するためにノズル
Nの数量を簡略化して示す。
図3において、ヘッド本体22は、ノズルNごとに、一つのキャビティ23と、該キャ
ビティ23の内部に圧力を与える一つの圧力発生素子24とを有する。すなわち、ヘッド
本体22は、ノズルNの数量と同じk個のキャビティ23と、k個の圧力発生素子24と
を有する。各キャビティ23と各圧力発生素子24とは、それぞれノズルNの直上に配設
されることにより、該ノズルNに対応付けられる。各キャビティ23は、それぞれ共通す
るインクタンク14に接続されてインクタンク14からのインクIkを収容し、連通する
ノズルNにインクIkを供給する。各ノズルNは、それぞれ連通するキャビティ23から
のインクIkを受けて、自身の開口に気液界面(以下単に、メニスカスMという。)を形
成する。
各圧力発生素子24は、それぞれ接続されるキャビティ23の内部に所定圧力を与えて
、該キャビティ23の内部の圧力を増大及び減少させることにより、該キャビティ23に
連通するノズルNのメニスカスMを振動させる。圧力発生素子24としては、例えばキャ
ビティ23の容積を機械的に拡大及び縮小させる圧電素子、あるいはキャビティ23の温
度を局所的に上昇及び下降させる抵抗加熱素子を用いることができる。
吐出面Saの目標点Tが、選択されるノズルN(以下単に、選択ノズルという。)の直
下に位置するとき、選択ノズルに連通するキャビティ23は、対応する圧力発生素子24
の駆動力を受けることにより、選択ノズルのメニスカスMを振動させて、インクIkの一
部を所定重量の液滴Dにして選択ノズルから吐出させる。ノズルNから吐出される液滴D
は、吐出面Saの法線に沿って飛行して目標点Tに着弾する。
図4において、基板Sの吐出面Saは、一点鎖線に示すように、+Y方向に延びる複数
の吐出領域Rを有する。各吐出領域Rは、それぞれ+X方向にノズル列幅Rwの幅を有す
る領域であり、ドットパターン格子SLによって仮想分割される。各ドットパターン格子
SLは、+Y方向の格子間隔と+X方向の格子間隔を、それぞれ液滴Dの吐出間隔によっ
て規定される。例えば、各ドットパターン格子SLの+Y方向の格子間隔は、それぞれ液
滴吐出ヘッドHの吐出周期と基板Sの主走査速度との積によって規定される。各ドットパ
ターン格子SLの+X方向の格子間隔は、それぞれノズルピッチDxによって規定される
液滴Dを吐出するか否かの選択は、各ドットパターン格子SLの格子点ごとに規定され
る。本実施形態においては、各吐出領域Rの全体にわたる部分液膜Fを形成するために、
各吐出領域Rにおける全ての格子点が目標点Tとして選択される。なお、図4においては
、ドットパターン格子SLの格子点を説明するため、ドットパターン格子SLの格子間隔
を拡大して示す。
液滴Dの吐出処理を実行するとき、液滴吐出ヘッドHの各ノズルNは、それぞれ+Y方
向に連続する一群の目標点Tの延長線上に配置される。基板Sが主走査されるとき、液滴
吐出ヘッドHの各ノズルNは、それぞれ+X方向に配列するk個の目標点Tに対して同じ
タイミングで対向する。すなわち、+X方向に配列するk個の目標点Tには、それぞれ実
質的に同じタイミングで液滴Dが着弾する。着弾するk個の液滴Dは、列方向としての+
X方向に沿って合一して+X方向に連続する液膜F0を形成する。なお、実質的に同じタ
イミングとは、+X方向に配列するk個の目標点Tにおいて、着弾するk個の液滴Dが+
X方向に連続する液膜を形成するタイミングであって、隣接する液滴Dの間の着弾タイミ
ングの差異によって該液滴Dの間に膜厚段差を来たさないタイミングである。実質的に同
じタイミングで着弾する一群の液滴D(k個の液滴D)は、後続する一群の液滴Dが順に
−Y方向に着弾することにより、+Y方向に沿って延びる帯状の部分液膜Fを形成する。
そして、各液滴吐出ヘッドHは、それぞれ+Y方向に延びる複数の部分液膜Fを+X方向
に沿って形成し、隣接する複数の部分液膜Fを合一させることにより、吐出面Saの全体
に一つの液膜F0を形成する。
上記配向膜用インクを用いて膜厚が3μmの配向膜を形成する場合、例えば、配向膜用
インクにより液膜F0を形成し、該液膜F0を50分間室温で乾燥させる。あるいは、液
膜F0を40℃に加熱して30分間乾燥する。あるいは、液膜F0を100℃に加熱して
1分間仮乾燥し、その後200℃に加熱して10〜30分間乾燥する。これらの乾燥処理
の間、配向膜用インクでは、相対的に蒸発し易いブチルセロソルブが先行して蒸発し、高
い表面張力を有する溶媒成分が液膜F0の中に残存する。そのため、液膜F0に均一な熱
量を与える場合、部分液膜F、及び液膜F0の中央部分においてレベリングが進行し、縁
部において膜厚段差が形成され始める。本発明は、これらの乾燥処理の間、液膜F0に所
定の温度分布を与える。
上記銀インクを用いて膜厚が10μmの配線を形成する場合、例えば、銀インクにより
液膜F0を形成し、該液膜F0を60℃で乾燥させた後、900℃で焼成する。本発明は
、液膜F0を60℃で乾燥する前に、該液膜F0に所定の温度分布を与える。
次に、基板ステージ12について以下に説明する。図5(a)、(b)は、それぞれ基
板Sを載置する状態の基板ステージ12を示す平面図及び側断面である。
図5において、基板ステージ12の上面(以下単に、加熱面12aという。)は、複数
のヒータブロックHBを有する。複数のヒータブロックHBは、それぞれ+X方向及び+
Y方向に沿ってi×j個のマトリックス状に配置されて、加熱面12aの+X方向、及び
+Y方向の全体にわたり最密に充填される。各ヒータブロックHBの上面(当接面Ha)
は、それぞれ基板Sの裏面に対して熱的に高い結合を有する平滑面であって、一つの吐出
領域Rに対して十分に小さいサイズである。各ヒータブロックHBは、それぞれ所定の駆
動信号に応答して独立的に駆動する熱源であり、駆動信号に応じた熱エネルギーを基板S
に供給する。
液滴Dの吐出処理を実行するとき、各ヒータブロックHBは、それぞれ所定の駆動信号
を受けて、自身の上面と当接する基板Sの領域に、駆動信号に応じた熱エネルギーを供給
する。基板Sは、各ヒータブロックHBからの熱エネルギーを吸収することにより、各ヒ
ータブロックHBの発熱量に応じた温度分布を吐出面Saに形成する。すなわち、各ヒー
タブロックHBは、吐出面Saの面方向に沿って所望する温度分布を形成する。
次に、吐出面Saに形成する温度分布について以下に説明する。図6(a)、(b)は
、それぞれ各ヒータブロックHBに割り当てられる階調値と、該階調値を利用して加熱面
12aに形成される温度パターンとを模式的に示す平面図である。
図6(a)において、各ヒータブロックHBには、それぞれ温度データを構成する階調
値が割り当てられる。各ヒータブロックHBに割り当てられる階調値は、それぞれヒータ
ブロックHBの出力に関する値であり、例えば0〜9までの整数で表現される。本実施形
態においては、各ヒータブロックHBに割り当てられる階調値が、吐出領域Rに関わる設
計データ、すなわち各吐出領域Rの座標に基づいて2種類に分類されている。
詳述すると、吐出領域Rの内部であって、吐出領域Rの内縁部分を除く領域には、相対
的に高い階調値(例えば、階調値「9」)が割り当てられる。一方、吐出領域Rの内縁部
分、及び吐出領域Rの外部には、相対的に低い階調値(例えば、階調値「4」)が割り当
てられる。本実施形態においては、相対的に高い階調値が割り当てられる領域を、高温領
域RHという。また、相対的に低い階調値が割り当てられる領域を、低温領域RLという
。高温領域RHと低温領域RLのサイズは、インクIkの材料、吐出面Saの表面状態、
各ヒータブロックHBの出力等に応じて適宜選択される。すなわち、高温領域RHと低温
領域RLのサイズは、+X方向に沿う部分液膜Fの両端部分及び中央部分において蒸発確
率を略同じにするように適宜選択される。
なお、温度データとしての階調値は、各吐出領域Rの座標に関わらず1種類であっても
良く、あるいは、吐出領域Rの座標に応じて3種類以上であっても良い。例えば、上記配
向膜用インクを用いて膜厚が3μmの配向膜を形成する場合、階調値は、液膜F0を約4
0℃、あるいは、液膜F0を約100℃に加熱するための1種類の値であっても良い。ま
た、上記銀インクを用いて膜厚が10μmの配線を形成する場合、階調値は、液膜F0を
約60℃に加熱するための1種類の値であっても良い。
図6(b)において、各ヒータブロックHBには、それぞれ補正データを構成する二値
化データ(「0」あるいは「1」)が割り当てられる。図6(b)においては、二値化デ
ータとして「1」が割り当てられるヒータブロックHBにグラデーションを付し、「0」
が割り当てられるヒータブロックHBを白抜きで示す。
二値化データは、それぞれヒータブロックHBのオン状態あるいはオフ状態を表現する
データであって、階調パターンの各階調値にランダムノイズを合成させて二値化すること
により生成される。例えば、二値化データは、閾値を乱数によって決定するランダムディ
ザ法を用いることにより生成される。ランダムノイズとは、等確立性と無規則性の性質を
満たすものである。
高温領域RHの階調値は、上記二値化処理により、それぞれオン状態を示す二値化デー
タ「1」に変換される。一方、低温領域RLの階調値は、それぞれ上記二値化処理により
、それぞれオン状態を示す二値化データ「1」と、オフ状態を示す二値化データ「0」と
に変換される。これによって、低温領域RLには、図6(b)に示すように、二値化デー
タ「0」がランダムに分布する。
液滴Dの吐出処理を実行するとき、及び液膜F0の乾燥処理を実行するとき、各ヒータ
ブロックHBは、それぞれ二値化データに従って、オン状態あるいはオフ状態になる。高
温領域RHに対向する吐出面Saの領域は、全てのヒータブロックHBがオン状態になる
ため、相対的に高温になる。一方、低温領域RLに対向する吐出面Saの領域は、オフ状
態のヒータブロックHBが分布する分だけ低温になる。各低温部分においては、インクI
kの蒸発確率が低くなるために、膜材料が流動し易くなる。この結果、部分液膜Fの内縁
部分は、低温部分をランダムに分布させる分だけ、膜材料の高濃度化を抑えることができ
、かつ、膜材料の偏りを分散させることができる。よって、部分液膜Fは、その内縁部分
における厚膜化を軽減させることができ、かつ、厚膜部を分散させる分だけ、その膜厚均
一性を向上させることができる。
次に、上記のように構成した液滴吐出装置10の電気的構成を図7に従って説明する。
図7は、液滴吐出装置10の電気的構成を示す電気ブロック回路図である。
図7において、制御部30は、CPU、DSP、ROM、RAM等を有する。制御部3
0は、ROMとRAMに格納される各種制御プログラムと各種データに従って、基板ステ
ージ12を用いる基板Sの主走査、キャリッジ15を用いる液滴吐出ヘッドHの副走査、
液滴吐出ヘッドHを用いる液滴吐出処理、及びヒータブロックHBを用いる液膜F0の乾
燥処理を実行する。
制御部30は、各種操作スイッチやディスプレイを有する入出力装置31に接続されて
、入出力装置31から入力される各種信号を受信する。制御部30は、例えば入出力装置
31から液滴吐出処理と乾燥処理を実行するための既定形式のプロセスデータIpを受信
する。
制御部30は、入出力装置31からのプロセスデータIpを受信すると、プロセスデー
タIpに所定の展開処理を施して、ドットパターンデータDPDを生成する。ドットパタ
ーンデータDPDは、ドットパターン格子SLの格子点の数量と同じビット長からなるデ
ータであり、ドットパターン格子SLの格子点ごとに液滴Dを吐出するか否かを規定する
データである。すなわち、ドットパターンデータDPDは、ドットパターン格子SLの各
格子点に、それぞれ圧力発生素子24のオンあるいはオフを表現するビットの値(“0”
もしくは“1”)を関連付けるデータである。
制御部30は、入出力装置31からのプロセスデータIpを受信すると、プロセスデー
タIpに所定の展開処理を施して、温度データとしての階調パターンデータGPDを生成
する。階調パターンデータGPDは、吐出領域Rの座標系において、各ヒータブロックH
Bに、それぞれ高温領域RHあるいは低温領域RLを関連付けるデータである。
制御部30は、階調パターンデータGPDを生成すると、該階調パターンデータGPD
を用いて補正データとしての温度パターンデータTPDを生成する。温度パターンデータ
TPDは、各ヒータブロックHBにそれぞれ上記二値化データを関連付けるためのデータ
であって、ランダムノイズを合成した階調パターンデータGPDに二値化処理を施すこと
により生成される。
制御部30は、基板検出装置32に接続されている。基板検出装置32は、基板Sの端
縁を検出する撮像機能等を有する。制御部30は、基板検出装置32からの検出信号を受
けて、液滴吐出ヘッドHに対する基板Sの相対位置、すなわち液滴吐出ヘッドHに対する
各目標点Tの相対位置を演算する。
制御部30は、基板ステージ駆動回路33に接続されて、基板ステージ駆動回路33に
対応する制御信号を基板ステージ駆動回路33に入力する。基板ステージ駆動回路33は
、制御部30からの制御信号に応答して、基板ステージ12を移動させるためのステージ
モータMSを正転又は逆転させる。基板ステージ駆動回路33は、ステージモータエンコ
ーダESからの検出信号を受信してステージモータMSの回転方向及び回転数を演算する
。制御部30は、基板ステージ駆動回路33からの演算結果を用いて基板ステージ12の
移動方向及び移動量を演算し、吐出面Saの目標点TがノズルNの直下に位置するか否か
を判断する。制御部30は、各目標点TがノズルNの直下に位置するたびにタイミング信
号LTを生成し、吐出ヘッド駆動回路35にタイミング信号LTを出力する。
制御部30は、キャリッジ駆動回路34に接続されて、キャリッジ駆動回路34に対応
する制御信号をキャリッジ駆動回路34に入力する。キャリッジ駆動回路34は、制御部
30からの制御信号に応答して、キャリッジ15を移動させるためのキャリッジモータM
Cを正転又は逆転させる。キャリッジ駆動回路34は、キャリッジモータエンコーダEC
からの検出信号を受信してキャリッジモータMCの回転方向及び回転数を演算する。制御
部30は、キャリッジ駆動回路34からの演算結果を用いてキャリッジ15の移動方向及
び移動量を演算し、各目標点Tの主走査経路の上に各ノズルNを配置する。
制御部30は、吐出ヘッド駆動回路35に接続されて、吐出ヘッド駆動回路35にタイ
ミング信号LTと、圧力発生素子24を駆動するための駆動波形信号COMとを入力する
。また、制御部30は、ドットパターンデータDPDをシリアル転送するためのシリアル
パターンデータSIを生成し、吐出ヘッド駆動回路35に該シリアルパターンデータSI
をシリアル転送する。吐出ヘッド駆動回路35は、制御部30からのシリアルパターンデ
ータSIを受信してシリアル/パラレル変換し、k個のノズルN、すなわちk個の圧力発
生素子24の各々に対してドットパターンデータDPDの各ビット値を対応させたパラレ
ルパターンデータを生成する。吐出ヘッド駆動回路35は、制御部30からのタイミング
信号LTを受けるとき、パラレルパターンデータに基づいて吐出動作の選択される圧力発
生素子24に駆動波形信号COMを供給する。本実施形態において、吐出ヘッド駆動回路
35は、タイミング信号LTを受けるとき、全ての圧力発生素子24に駆動波形信号CO
Mを供給する。これによって、制御部30は、+X方向に沿って連続する各目標点Tに、
それぞれ実質的に同じタイミングで液滴Dを着弾させる。
制御部30は、ヒータ駆動回路36に接続されている。制御部30は、温度パターンデ
ータTPDに基づいて各ヒータブロックHBを駆動するためのヒータ駆動信号SHを生成
し、ヒータ駆動回路36にヒータ駆動信号SHを出力する。ヒータ駆動回路36は、制御
部30からのヒータ駆動信号SHに応答して二値化データに基づくヒータブロックHBの
制御を実行し、これによってオフ状態のヒータブロックHBを低温領域RLにランダムに
分布させる。
次に、液滴吐出装置10を用いて成膜する方法について説明する。
まず、図1に示すように、基板ステージ12の上には、吐出面Saを上側にする基板S
が載置される。このとき、基板Sの+Y方向の端部は、ガイド部材13の−Y方向(+Y
方向の反対方向)に配置される。制御部30は、入出力装置31からプロセスデータIp
を受信すると、プロセスデータIpを用いてドットパターンデータDPD、及び階調パタ
ーンデータGPDを生成する。
次いで、制御部30は、階調パターンデータGPDに二値化処理を施して温度パターン
データTPDを生成し、該温度パターンデータTPDに基づくヒータ駆動信号SHを生成
して各ヒータブロックHBを駆動する、すなわち吐出領域Rに応じた温度分布を吐出面S
aに形成する。これによって、吐出領域Rの高温領域RHが、吐出領域Rの中で相対的に
高温になり、吐出領域Rの低温領域RLが、分散された低温部分を有する。
制御部30は、低温領域RLに低温部分を分散させると、キャリッジ駆動回路34を介
してキャリッジモータMCを駆動し、各目標点Tの主走査経路の上に各ノズルNを配置す
る。そして、制御部30は、基板ステージ駆動回路33を介してステージモータMSを駆
動して基板Sの主走査を開始する。
制御部30は、基板Sの主走査を開始すると、基板検出装置32からの検出信号を受け
て液滴吐出ヘッドHに対する各目標点Tの相対位置を演算し、基板ステージ駆動回路から
の演算結果を用いて、以降における各目標点Tの相対位置を演算する。制御部30は、液
滴吐出ヘッドHに対する各目標点Tの相対位置に基づいて、各目標点TがノズルNの直下
にあるか否かを判断し、各目標点TがノズルNの直下に位置するたびにタイミング信号L
Tを生成して、吐出ヘッド駆動回路35にタイミング信号LTを出力する。すなわち、制
御部30は、+X方向に連続するk個の目標点Tがk個のノズルNの直下に位置するたび
に、該k個の目標点Tに対して、実質的に同じタイミングの下で液滴Dを着弾させる。同
じタイミングで着弾するk個の液滴Dは、+X方向に沿って合一して+X方向に連続する
液膜F0を形成する。
この際、部分液膜Fの+X方向に沿う両端部分は、それぞれ低温領域RLからの熱エネ
ルギーを受けることにより、部分液膜Fの中で相対的に低温になり、かつ、ランダムに分
布する局所的な低温部分を有する。この結果、部分液膜Fの両端部分では、比表面積の増
大に伴う蒸発確率の増大を、局所的な低温部分によって緩和させることができる。しかも
、部分液膜Fの両端部分では、局所的な低温部分がランダムに分布する分だけ、膜材料の
偏りを分散させることができ、ひいては乾燥後の膜厚値を均一にすることができる。
以後、同様に、制御部30は、基板Sの主走査を繰り返し、+X方向に連続するk個の
目標点Tがk個のノズルNの直下に位置するたびに、該k個の目標点Tに対して一斉に液
滴Dを着弾させる。そして、局所的な低温部分のランダムな分布によって、膜材料の偏り
を分散させることができる。これによって、制御部30は、部分液膜Fにおける膜材料の
均一化を図ることができ、ひいては液膜F0からなる膜の膜厚均一性を向上させることが
できる。
次に、上記のように構成した第一実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記第一実施形態において、液滴吐出装置10は、+X方向に沿って連続する各
目標点Tに、それぞれ液滴Dを着弾させて+X方向に連続する部分液膜Fを形成する。そ
して、液滴吐出装置10は、液膜F0を乾燥するとき、吐出領域Rの+X方向の両端部分
、すなわち低温領域RLで局所的な低温部分をランダムに分布させる。
したがって、液滴吐出装置10は、部分液膜Fにおける膜材料の偏りを+X方向でラン
ダムに分布させることができる。この結果、液滴吐出装置10は、膜材料の偏りを+X方
向でランダムに分布させる分だけ、液膜F0における膜材料の偏りを軽減させることがで
きる。よって、液滴吐出装置10は、液膜F0を乾燥させて形成する膜の膜厚均一性を向
上させることができる。
(2)また、上記第一実施形態において、液滴吐出装置10は、部分液膜Fにおける+
X方向の両端部分で局所的な低温部分をランダムに分布させる。ランダムに分布する低温
部分においては、インクIkの蒸発確率が低くなる。したがって、+X方向における部分
液膜Fの両端部分では、比表面積の差異に伴う蒸発確率の差異が、低温部分のランダムな
分布により抑えられる。この結果、液滴吐出装置10は、液膜F0を乾燥させて形成する
膜の膜厚均一性を、より効果的に向上させることができる。
(3)また、上記第一実施形態において、液滴吐出装置10は、吐出領域Rにおける内
縁部分の全体、すなわち低温領域RLで低温部分をランダムに分散させる。したがって、
部分液膜Fの内縁部分との間では、比表面積の差異に伴う蒸発確率の差異が、ランダムに
分布する低温部分により抑えられる。この結果、液滴吐出装置10は、液膜F0を乾燥さ
せて形成する膜の膜厚均一性を、より効果的に向上させることができる。
(4)上記第一実施形態において、液滴吐出装置10は、+X方向に沿って連続する各
目標点Tに、それぞれ実質的に同じタイミングで液滴Dを着弾させる。したがって、液滴
吐出装置10は、液滴Dの吐出タイミングを変更することなく、膜厚均一性を向上するこ
とができる。よって、液滴吐出装置10は、膜厚均一性を、より簡便な構成の下で向上す
ることができる。
(第二実施形態)
以下、本発明を具体化した第二実施形態について図8及び図9に従って説明する。第二
実施形態は、本成膜処理の前にテスト成膜処理を実行して、基板Sに形成する温度分布を
テスト成膜処理の処理結果に基づいて変更するものであるため、以下においては、この変
更点について詳細に説明する。
図8(a)、(b)は、それぞれテスト成膜処理における基板ステージ12を示す側断
面図、及びテスト成膜処理における膜厚分布を示す図である。図9(a)、(b)は、そ
れぞれ各ヒータブロックHBに割り当てられる階調値と、該階調値を利用して生成する温
度パターンとを模式的に示す平面図である。
図8において、テスト成膜処理を実行するとき、液滴吐出装置10は、まず、加熱面1
2aの上にテスト成膜用の基板Sを載置する。次いで、液滴吐出装置10は、各ヒータブ
ロックHBを駆動して吐出面Saに所定のテスト温度分布を形成する。テスト温度分布と
は、各ヒータブロックHBの駆動信号に関連付けられる温度の分布であって、本実施形態
においては吐出面Saの略全体にわたり均一な温度分布である。
吐出面Saにテスト温度分布を形成すると、液滴吐出装置10は、第一実施形態と同じ
く、吐出面Saの各目標点Tに液滴Dを吐出して液膜F0を形成し、テスト温度分布の下
で液膜F0を乾燥する。本実施形態では、テスト成膜処理における各目標点Tを、それぞ
れテスト点という。各テスト点の座標は、それぞれ本成膜処理に用いる各目標点Tの座標
に関連付けられる座標であり、各テスト点の点列の座標系は、各目標点Tの点列の座標系
に変換できる座標系である。すなわち、テスト点は、着弾する液滴Dを本成膜処理と同じ
温度分布の下で乾燥するとき、本成膜処理によって得られる膜厚分布と同じ傾向の膜厚分
布を与える座標である。なお、本実施形態におけるテスト点は、本成膜処理における目標
点Tと同じ座標である。
テスト温度分布の下で液膜F0を乾燥すると、液滴吐出装置10は、乾燥後の液膜F0
を所定の膜厚計測装置へ搬送させて、乾燥後の膜厚分布を計測させることによりテスト成
膜処理を終了する。
本実施形態では、テスト温度分布で得られる膜厚分布を、膜厚分布データという。膜厚
分布データとは、テスト点の座標系において測定される膜厚値の分布であって、例えば図
8に示すように、吐出面Saの+X方向に沿って連続的に計測される膜厚値の分布である
。なお、テスト成膜処理においては、液膜F0における膜厚の平均値を、平均膜厚T0と
し、平均膜厚T0と各座標における膜厚との差分を、それぞれ膜厚差分値δTという。
吐出面Saに形成される液膜F0は、部分液膜Fの内縁部分で比表面積を大きくするた
めに、吐出領域Rの内縁部分で相対的に膜厚の厚い部分を形成する。例えば、液膜F0は
、座標X3、X14にあるヒータブロックHBの上に、それぞれ相対的に膜厚の厚い部分
を形成する。また、吐出面Saに形成される液膜F0は、部分液膜Fの縁に向けて膜材料
を流動させるため、その内縁部分の近傍で、相対的に膜厚の薄い部分を形成する。例えば
、液膜F0は、座標X5、X12、X16にあるヒータブロックHBの直上に、相対的に
膜厚の薄い部分を形成する。
図9において、本成膜処理を実行するとき、液滴吐出装置10は、まず、入出力装置3
1から膜厚差分値δTとヒータブロックHBの座標とを関連付けるデータを受信して、膜
厚差分値δTを補償するための階調パターンデータGPDを生成する。
すなわち、液滴吐出装置10は、所定値よりも大きい正の膜厚差分値δTに関連付けら
れるヒータブロックHBに対して、相対的に高い階調値(例えば、階調値「9」)を割り
当てる。また、液滴吐出装置10は、所定値よりも大きい負の膜厚差分値δTに関連付け
られるヒータブロックHBに対して、相対的に低い階調値(例えば、階調値「4」)を割
り当てる。また、液滴吐出装置10は、所定値よりも小さい膜厚差分値δTに関連付けら
れるヒータブロックHBに対して中間の階調値(例えば、階調値「7」)を割り当てる。
例えば、液滴吐出装置10は、図9(a)に示すように、座標X5、X12、X16に
あるヒータブロックHBに、階調値「9」を割り当て、座標X3、X14にあるヒータブ
ロックHBに、階調値「4」を割り当て、座標X5と座標X12との間にあるヒータブロ
ックHBに、階調値「7」を割り当てる。
次いで、液滴吐出装置10は、第一実施形態と同じく、階調パターンデータGPDに二
値化処理を施して温度パターンデータTPDを生成し、該温度パターンデータTPDに基
づくヒータ駆動信号SHを生成して各ヒータブロックHBを駆動する。
例えば、液滴吐出装置10は、図9(b)に示すように、座標X5、X12、X16に
あるヒータブロックHBに二値化データ「1」を割り当て、これにより吐出領域Rの座標
X5、X12、X16にあるヒータブロックHBをオン状態にする。また、液滴吐出装置
10は、座標X3、X14にあるヒータブロックHBに二値化データ「0」をランダムに
分布させて、これにより吐出領域Rの座標X3、X14に対してオフ状態のヒータブロッ
クHBを分散させる。さらに、液滴吐出装置10は、座標X5と座標X12との間にある
ヒータブロックHBに対して、座標X3、X14にあるヒータブロックHBよりも低い頻
度で二値化データ「0」をランダムに分布させる。そして、液滴吐出装置10は、吐出領
域Rの座標X5と座標X12との間に、座標X3、X14よりも低い頻度でオフ状態のヒ
ータブロックHBを分散させる。
これによって、液滴吐出装置10は、テスト温度分布の下で膜厚が厚くなる領域に、よ
り多くの低温部分をランダムに分布させることができ、反対に、テスト温度分布の下で膜
厚が薄くなる領域に、より多くの高温部分をランダムに分布させることができる。
次に、上記のように構成した第二実施形態の効果を以下に記載する。
(5)上記第二実施形態において、液滴吐出装置10は、本成膜処理を実行する前にテ
スト成膜処理を実行し、液膜F0をテスト温度分布の下で乾燥することにより、テスト温
度分布に応じた膜厚差分値δTを得る。そして、液滴吐出装置10は、本成膜処理を実行
するとき、膜厚差分値δTに基づく温度パターンデータTPDを生成し、該温度パターン
データTPDに基づく温度分布の下で、該液膜F0を乾燥する。
したがって、本成膜処理における温度分布は、テスト温度分布の下の乾燥によって相対
的に厚い膜になり得る座標を、相対的に低温に補正できる。また、テスト温度分布の下の
乾燥により相対的に薄い膜になり得る座標を、相対的に高温に補正できる。そして、本成
膜処理における温度分布は、局所的な高温部分あるいは低温部分をランダムに分布させる
分だけ、膜材料の流動を抑制させることができる。この結果、液滴吐出装置10は、液滴
Dからなる膜の膜厚均一性を、より確実に向上させることができる。
(6)上記第二実施形態において、+X方向における部分液膜Fの両端部分と中間部分
との間、すなわち座標X5と座標X12の温度が、それぞれ中間部分よりも高温になる。
したがって、部分液膜Fの両端部分(内縁部分)の近傍は、中央部分に比べて高温になる
分だけ、蒸発確率を高くする。よって、両端部分の近傍の膜材料が、両端部分に流動し難
くなるため、液滴吐出装置10は、液膜F0を乾燥させて形成する膜の膜厚均一性を、さ
らに向上させることができる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記第一実施形態において、ヒータブロックHBに割り当てられる階調値は、吐出領
域Rに関わる設計データに基づいて、2つの領域に区画される。これに限らず、ヒータブ
ロックHBに割り当てられる階調値は、吐出領域Rに関わらず、加熱面12aの全体にわ
たり同じ階調値であってもよい。この構成によれば、液滴吐出装置10は、階調パターン
の二値化処理を、より高速に処理することができる。
・上記第二実施形態において、テスト温度分布は、吐出面Saの略全体にわたり均一な
温度を与える温度分布であるが、これに限らず、テスト温度分布は、吐出面Saの所定の
領域を相対的に低温あるいは高温にする温度分布であっても良い。
・上記実施形態において、ヒータブロックHBの出力は、階調データの二値化処理によ
り、二値化データ、すなわちオン状態あるいはオフ状態で表現される。これに限らず、ヒ
ータブロックHBの出力は、階調データにランダムノイズを合成して多値化処理を施すこ
とにより、多値化される構成であってもよい。この構成によれば、液滴吐出装置10は、
より高い精度の下で液膜F0に温度分布を形成することができる。
・上記実施形態において、液滴吐出装置10は、階調データの二値化処理により、低温
領域RLにオフ状態のヒータブロックHBを分散させる。これに限らず、液滴吐出装置1
0は、階調データにランダムノイズを合成して多値化処理を施すことによりヒータブロッ
クHBの出力を多階調で表現し、高温領域RHに、相対的に高い出力のヒータブロックH
Bをランダムに分布させる構成であっても良い。高温部分においては、インクIkの蒸発
確率が高くなるために、膜材料が流動し難くなる。この結果、液膜F0の中央部分では、
高温部分をランダムに分布させる分だけ、膜材料の低濃度化が抑えられ、かつ、膜材料の
偏りが分散される。ひいては、液膜F0の中央部分が膜材料の濃度を高くする分だけ、部
分液膜Fの両端部分が、その厚膜化を抑えることができる。したがって、液滴吐出装置1
0は、液膜を乾燥させて形成する膜の膜厚均一性を向上させることができる。
・上記実施形態においては、ノズル列の数量が一列であるが、これに限らず、ノズル列
の数量は、2列以上であっても良い。
・上記実施形態においては、液滴吐出装置10がシングルスキャン方式を用いる成膜処
理を実行するが、これに限らず、マルチスキャン方式を用いる成膜処理を実行する構成で
あっても良い。
・上記実施形態において、ヒータブロックHBは、液滴Dを吐出するときに吐出面Sa
を加熱する。これに限らず、例えばヒータブロックHBは、液膜F0が形成された後に、
吐出面Saを加熱する構成であっても良い。
第一実施形態の液滴吐出装置を示す斜視図。 同じく、液滴吐出ヘッドを示す斜視図。 同じく、液滴吐出ヘッドの内部を模式的に示す側面図。 同じく、液滴の吐出位置を示す平面図。 同じく、(a)、(b)は、それぞれヒータブロックを模式的に示す平面図及び側断面図。 同じく、(a)、(b)は、それぞれ階調パターンと温度パターンを模式的に示す平面図。 同じく、液滴吐出装置の電気的構成を示す電気ブロック回路図。 (a)、(b)は、それぞれ第二実施形態における液滴吐出装置のテスト成膜処理と、テスト成膜処理により得られる膜厚分布を示す図。 (a)、(b)は、それぞれ第二実施形態における階調パターンと温度パターンを模式的に示す平面図。 (a)、(b)は、それぞれ従来例の液滴吐出処理を示す平面図、及び側断面図。 (a)、(b)は、それぞれ従来例の液滴吐出処理を示す平面図、及び側断面図。
符号の説明
D…液滴、F0…液膜、H…液滴吐出ヘッド、HB…乾燥部を構成するヒータブロック
、Ik…液状態としてのインク、N…ノズル、R…吐出領域、S…対象物としての基板、
TPD…補正データとしての温度パターンデータ、GPD…階調パターンデータ、10…
液滴吐出装置、30…制御部。

Claims (11)

  1. 膜材料を含む液状体を複数の液滴にして対象物に吐出し、前記対象物上の前記液状体を
    乾燥することにより前記対象物に膜を形成する成膜方法であって、
    前記対象物上の点列の各点に前記液滴を着弾させることにより前記点列の列方向に沿っ
    て液膜を形成する工程と、
    前記液膜を乾燥するための温度に関する温度データにランダムノイズを合成して補正デ
    ータを生成し、前記補正データに基づく温度分布を前記液膜に形成することにより前記液
    膜を乾燥する工程と、
    を有することを特徴とする成膜方法。
  2. 請求項1に記載の成膜方法であって、
    前記液膜を乾燥する工程は、
    前記温度データにランダムノイズを合成して二値化することにより前記補正データを生
    成することを特徴とする成膜方法。
  3. 請求項1又は2に記載の成膜方法であって、
    前記液膜を乾燥する工程は、
    前記液膜における前記列方向の所定幅の両端部分に関わる温度データにランダムノイズ
    を合成して前記補正データを生成することを特徴とする成膜方法。
  4. 請求項3に記載の成膜方法であって、
    前記液膜を乾燥する工程は、
    前記液膜における前記列方向の所定幅の中間部分と前記両端部分との間に関わる温度デ
    ータにランダムノイズを合成して前記補正データを生成することを特徴とする成膜方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つに記載の成膜方法であって、
    前記液膜を形成する工程は、
    前記列方向に配列する複数のノズルの各々から前記点列の各点に同じタイミングで前記
    液滴を着弾させることにより前記液膜を形成することを特徴とする成膜方法。
  6. 請求項5に記載の成膜方法であって、
    前記液膜を形成する工程は、
    前記列方向に配列する複数のノズルの各々から前記点列の各点に同じタイミングで前記
    液滴を着弾させるとともに、前記複数のノズルと前記対象物とを前記列方向と交差する方
    向に相対移動させることにより前記交差する方向に連続する液膜を形成し、
    前記液膜を乾燥する工程は、
    前記列方向における所定幅の両端部分と、前記交差する方向における所定幅の両端部分
    とに関わる温度データにランダムノイズを合成して前記補正データを生成することを特徴
    とする成膜方法。
  7. 膜材料を含む液状体を複数の液滴にして対象物に吐出し、前記対象物上の前記液状体を
    乾燥することにより前記対象物に膜を形成する成膜方法であって、
    対象物上の第一点列の各点に前記液滴を着弾させることにより前記第一点列に第一液膜
    を形成し、前記第一液膜を所定温度で乾燥することにより第一膜を形成する工程と、
    前記第一点列の座標系における前記第一膜の膜厚分布を計測する工程と、
    対象物上の第二点列の各点に前記液滴を着弾させることにより前記第二点列に第二液膜
    を形成する工程と、
    前記第一点列の座標系を前記第二点列の座標系に変換することにより、前記第一膜の膜
    厚分布データを前記第二点列の座標系における膜厚分布データに変換し、前記第二点列の
    座標系における膜厚分布データにランダムノイズを合成して二値化することにより補正デ
    ータを生成し、前記第二液膜に前記補正データに基づく温度分布を形成することにより前
    記第二液膜を乾燥する工程と、
    を有することを特徴とする成膜方法。
  8. 膜材料を含む液状体を複数の液滴にして対象物に吐出する液滴吐出ヘッドと、前記対象
    物上の前記液状体を乾燥することにより前記対象物に膜を形成する乾燥部と、前記液滴吐
    出ヘッドと前記乾燥部とを制御する制御部とを有する成膜装置であって、
    前記制御部は、
    前記液滴吐出ヘッドを駆動して前記対象物上の点列の各点に前記液滴を着弾させること
    により前記点列の列方向に沿って液膜を形成し、
    前記液膜を乾燥するための温度に関する温度データにランダムノイズを合成して補正デ
    ータを生成し、前記乾燥部を駆動して前記補正データに基づく温度分布を前記液膜に形成
    することを特徴とする成膜装置。
  9. 請求項8に記載の成膜装置であって、
    前記制御部は、
    前記液膜を乾燥するための温度に関する温度データにランダムノイズを合成して二値化
    することにより前記補正データを生成し、前記乾燥部を駆動して前記補正データに基づく
    温度分布を前記液膜に形成することを特徴とする成膜装置。
  10. 膜材料を含む液状体を複数の液滴にして対象物に吐出する液滴吐出ヘッドと、前記対象
    物上の前記液状体を乾燥することにより前記対象物に膜を形成する乾燥部と、前記液滴吐
    出ヘッドと前記乾燥部とを制御する制御部とを有する成膜装置であって、
    前記制御部は、
    前記液滴吐出ヘッドを駆動して対象物上の第一点列の各点に前記液滴を着弾させること
    により前記第一点の列方向に沿って第一液膜を形成し、前記乾燥部を駆動して前記第一液
    膜を所定温度で乾燥することにより第一膜を形成し、
    前記液滴吐出ヘッドを駆動して対象物上の第二点列の各点に前記液滴を着弾させること
    により前記第二点の列方向に沿って第二液膜を形成し、
    前記第一点列の座標系を前記第二点列の座標系に変換することにより、前記第一膜の膜
    厚分布データを前記第二点列の座標系における膜厚分布データに変換し、前記第二点列の
    座標系における膜厚分布データにランダムノイズを合成して二値化することにより補正デ
    ータを生成し、前記乾燥部を駆動して前記第二液膜に前記補正データに基づく温度分布を
    形成することを特徴とする成膜装置。
  11. 請求項8〜10のいずれか一つに記載の成膜装置であって、
    前記乾燥部は、前記列方向に配列して前記対象物と熱的に接触する複数のヒータを有し

    前記制御部は、前記複数のヒータの各々を駆動して前記液膜に温度分布を形成すること
    を特徴とする成膜装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018154764A1 (ja) * 2017-02-27 2018-08-30 シャープ株式会社 基板搭載ステージ、インクジェット塗布装置、レベリング装置および有機el表示装置の製造方法
CN113984824A (zh) * 2021-10-25 2022-01-28 标格达精密仪器(广州)有限公司 一种具备视觉识别功能的最低成膜温度试验仪

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