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JP2009033529A - 携帯機及び通信制御システム - Google Patents

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JP2009033529A
JP2009033529A JP2007195937A JP2007195937A JP2009033529A JP 2009033529 A JP2009033529 A JP 2009033529A JP 2007195937 A JP2007195937 A JP 2007195937A JP 2007195937 A JP2007195937 A JP 2007195937A JP 2009033529 A JP2009033529 A JP 2009033529A
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Yoshito Mizuno
好人 水野
Shinya Watabe
晋也 渡部
Akira Fushimi
晃 伏見
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

【課題】受信手段側で何ら変更をすることなく、ノイズによる通信障害を有効に回避して受信手段と携帯機との間の無線通信に基づく機器の制御が正常に行われるようにすること。
【解決手段】車両1のユーザにより所持され、該車両1に設けられた機器を制御するための信号を含む電波を、特定周波数帯の周波数の電波を受信可能とされた通信制御装置10に送信する携帯機20である。特定周波数帯に属する電波を送信するVCO23と、VCO23から送信する電波の周波数を設定する携帯機側マイコン21とを備えている。携帯機側マイコン21は、特定周波数帯に属する周波数f1と、該周波数f1の電波が通信制御装置10で受信される際に同特定周波数帯に属するノイズに妨害される場合において、同特定周波数帯に属し、前記ノイズに妨害されることのない周波数f2とに設定可能に構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、対象物のユーザにより所持され、該対象物に設けられた機器を制御するために通信制御装置と無線通信を行う携帯機、及びその携帯機と通信制御装置とを備えてなる通信制御システムに関する。
近年、自動車等の車両(対象物)においては、そのセキュリティレベル(安全性)のさらなる改善とともに車両のユーザの利便性の向上が強く求められている。このため、従来、ユーザが所持する携帯機(電子キー)と車両に設けられた通信制御装置(車載装置)との間で双方向の無線通信を行い、該無線通信が成立したことを条件として、ドア錠の施解錠操作を自動的に行ったり、エンジンの始動を可能としたりする通信制御システム(電子キーシステム)が提案されている。
詳しくは、前記通信制御装置は、該装置に設けられた装置側送信回路(装置側送信手段)により、予め設定されたリクエスト信号(電波)を車両周辺や車両室内に送信してリクエスト信号の送信エリアを形成する。そして、その送信エリアに前記携帯機が進入すると、該携帯機に設けられた携帯機側受信回路(携帯機側受信手段)によってリクエスト信号を受信するとともに、そのリクエスト信号に応答し、該携帯機に設けられた携帯機側マイコンのメモリに記憶されたIDコードを含むIDコード信号(電波)を携帯機側送信回路(携帯機側送信手段)によって通信制御装置に送信する。
そして、前記通信制御装置は、このIDコード信号を該装置に設けられた装置側受信回路(装置側受信手段)で受信すると、該通信制御装置に設けられた装置側マイコンがそのメモリに記憶されたIDコードと前記IDコード信号に含まれるIDコードとの照合を行い、それらIDコード同士が一致したことを条件として携帯機との無線通信が成立したものとし、車両のドア錠を施解錠可能な状態としたり、エンジンを始動可能な状態とする車両制御を行う。
即ち、前記携帯機と通信制御装置との間で自動的に双方向の無線通信が行われ、該無線通信の成立を前提として車両制御が行われる。このため、ユーザは、メカニカル鍵等を用いた手動操作によることなく前記通信制御装置を用いて車両を遠隔で自動制御することができて利便性が向上し、しかも電磁的なID照合が車両制御の開始要件となるため、車両のセキュリティレベルが高められる。
ところで、こうした通信制御システムでは、車両の周辺環境に携帯機と通信制御装置との通信を妨害するノイズ(電波)が存在すると、通信障害が発生し、前記した車両制御が正常に行えなくなる。具体的には、前記携帯機から送信されるIDコード信号を含む電波の周波数fiとほぼ同じ周波数fn(fn≒fi)のノイズが車両(通信制御装置)の周辺環境に存在する場合、該ノイズと携帯機からのIDコード信号とが混信し、本来受信すべきIDコード信号の受信レベル(選択比)が低下してしまう。
このようにノイズと携帯機からのIDコード信号とが混信した場合、例えば、特許文献1開示の技術によれば、装置側マイコンにより制御が行われ、装置側受信回路が受信する周波数を複数のチャンネルに対応づけて数100kHz〜数10MHz単位で変更するとともに、該変更後の周波数の電波を携帯機から送信させるべく、チャンネルコード(周波数指令コード)を含む周波数指令信号を装置側送信回路により送信する。そして、この周波数指令信号を携帯機側受信回路が受信することで、携帯機側マイコンにより制御が行なわれ、携帯機側送信回路から送信する電波の周波数が前記チャンネルコードに対応する周波数に設定され、前記無線通信を介して車両制御が正常に行われるようにされている。
特開2007−142886号公報
しかしながら、この技術によれば、装置側受信回路側で複数のチャンネルに対応づけて受信周波数を変更するために、局部発振回路やBPF(Band Pass Filter:バンドパスフィルタ)回路の追加や、携帯機と装置側受信回路との間での送受信周波数の同期制御の新設など、大幅な変更が必要となる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、対象物に設けられた機器を制御するために所定の受信手段と無線通信を行う携帯機において、受信手段側で何ら変更をすることなく、ノイズによる通信障害を有効に回避して当該無線通信に基づく機器の制御が正常に行われる携帯機、及び、その携帯機及び受信手段を備えた通信制御システムを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、対象物のユーザにより所持され、該対象物に設けられた機器を制御するための信号を含む電波を、特定周波数帯の周波数の電波を受信可能とされた所定の受信手段に送信する携帯機において、前記特定周波数帯に属する電波を送信する携帯機側送信手段と、前記携帯機側送信手段から送信する電波の周波数を設定する周波数設定手段とを備え、前記周波数設定手段は、前記特定周波数帯に属する一の周波数と、該一の周波数の電波が前記受信手段で受信される際に同特定周波数帯に属するノイズに妨害される場合において、同特定周波数帯に属し、前記ノイズに妨害されることのない他の周波数とに設定可能に構成されていること、を要旨とする。
同構成によれば、対象物のユーザにより所持される携帯機と特定周波数帯の周波数の電波を受信可能とされた所定の受信手段との間の無線通信を妨害するノイズが、該特定周波数帯に存在する場合において、前記特定周波数帯に属する一の周波数の電波の受信手段による受信が当該ノイズに妨害される場合であっても、特定周波数帯に属する電波の周波数がノイズに妨害されることのない他の周波数に設定される。このため、携帯機と受信手段との間の無線通信がノイズに妨害されることなく正常に行われるようになる。また、受信手段側で受信可能な周波数の範囲は、当該受信手段に元々設定されている特定周波数帯のままで変更がないので、受信手段側では何ら回路上の変更を要さず、携帯機側でのコンデンサの容量変更等の簡単な回路上の変更で済むようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の携帯機において、前記周波数設定手段は、前記各周波数を自動的に変更可能とされているか、又は、スイッチ操作を契機として前記各周波数を変更可能とされていること、を要旨とする。
同構成によれば、対象物のユーザの利便性を損なうことなく、対象物のユーザにより所持される携帯機と特定周波数帯の周波数の電波を受信可能とされた受信手段との間の無線通信が確実に行われるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の携帯機と、該携帯機から送信された電波を受信し、該電波に含まれる信号に基づいて前記対象物に設けられた機器を制御する通信制御装置とを具備する通信制御システム、を要旨とする。
同構成によれば、携帯機と通信制御装置との間で行われる無線通信に基づいて、対象物に設けられた機器を制御する通信制御システムにおいて、通信制御装置側で何ら変更をすることなく、携帯機から発信される電波がノイズに妨害されない周波数に設定され、当該無線通信に基づく機器の制御が正常に行われるようになる。
本発明によれば、対象物に設けられた機器を制御するために所定の受信手段と無線通信を行う携帯機において、受信手段側で何ら変更をすることなく、ノイズによる通信障害を有効に回避して当該無線通信に基づく機器の制御が正常に行われるようになる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。
図1及び図2(a)に示すように、本実施形態の車両用通信制御システム30は、車両1内に配設された無線通信機能を有する通信制御装置10と、該車両1のユーザによって所持され、前記通信制御装置10と双方向に無線通信可能な携帯機20とを備えている。
<通信制御装置10の構成と動作>
図1に示すように、前記通信制御装置10は、CPU、ROM、RAM等から構成された装置側マイコン(装置側マイクロコンピュータ)11、並びに、該マイコン11によってそれぞれ制御可能に接続された装置側送信手段としての装置側送信回路12及び装置側受信手段としての装置側受信回路13を備えている。尚、該マイコン11は不揮発性のメモリ11aを備えており、該メモリ11aには、車両1に固有のリクエストコード及びIDコードが記憶されている。
前記装置側送信回路12は、所定の周波数帯域(ここではLF帯の134kHz)の電波を送信可能に構成されている。この装置側送信回路12は、装置側マイコン11から前記リクエストコードを含むリクエスト信号(送信要求信号)が入力されると、それを前記周波数帯域の電波に変調するとともに、予め設定された間欠周期及び出力強度で外部に発信する。
詳しくは、前記装置側送信回路12は、前記装置側マイコン11により制御され、特定周波数帯(ここではUHF帯の312.150MHz±0.125MHz)の周波数で携帯機20からアンサーバック信号としてのIDコードを含むIDコード信号を送信させるべく、図2(a)に示すように、前記リクエスト信号を車両1のドア及び車室内に設置したアンテナから車両1のドア近傍の車室外検知エリアA1と車室内検知エリアA2とに発信する。尚、装置側送信回路12は、前記装置側マイコン11により制御され、前記車室外検知エリアA1と車室内検知エリアA2に、携帯機20の存在を確認すべくWAKE信号を所定周期で間欠的に発信するようにもなっている。
前記装置側受信回路13は、前記特定周波数帯の周波数の電波をアンテナを介して受信可能に構成されている。詳しくは、この装置側受信回路13は、所謂スーパーヘテロダイン受信機で構成され、前記装置側マイコン11から入力される周波数設定信号に基づいて受信周波数を前記特定周波数帯の中心周波数fである312.150MHzに設定される。そして、装置側受信回路13は、携帯機20等から到来する前記特定周波数帯内の信号(電波)を受信すると該信号を復調し、装置側マイコン11に出力する。
また、前記装置側マイコン11には、車両1にそれぞれ設けられた、エンジンスイッチ14、並びに、制御対象となる機器としてのドア錠装置15及びエンジン制御装置16が電気的に接続されている。
前記エンジンスイッチ14は、車室内の運転席の近傍(例えばインストルメントパネルやステアリングコラム等)に配設された押しボタンスイッチ装置等によって構成され、その操作によりスイッチ操作信号が装置側マイコン11に入力される。
前記ドア錠装置15は、ドア錠を自動的に施解錠する装置であり、装置側マイコン11から解錠許可信号が入力されるとドア錠を解錠する一方、施錠許可信号が入力されるとドア錠を施錠する。また、ドア錠装置15は、ドア錠の施解錠状態を示す施解錠状態信号を装置側マイコン11に出力する。
前記エンジン制御装置16は、図示しないセルモータに接続され、装置側マイコン11からエンジン駆動信号が入力されると同セルモータを駆動してエンジンを始動させるとともに、エンジンの動作状態を示すエンジン状態信号を装置側マイコン11に出力する。
以上により、装置側マイコン11は、前記施解錠状態信号やエンジン状態信号に基づいて、ドア錠の施解錠状態やエンジンの動作状態を認識可能になっている。
そして、装置側マイコン11は、前記リクエスト信号に応答して携帯機20からIDコード信号が送信され、装置側受信回路13で受信されると、該IDコード信号に含まれるIDコードと前記メモリ11aに記憶されたIDコードとの照合(車室外照合)を行い、両IDコードが一致したこと(携帯機20からのIDコードが正規のものであること)を条件として車両制御(ドア錠の施解錠操作)を許可する。
詳しくは、図1及び図2(a)を参照して、装置側マイコン11は、車室外検知エリアA1に送信したリクエスト信号に応答する携帯機20からのIDコード信号が装置側受信回路13で受信され、該IDコード信号に含まれるIDコードが正規のものである場合に、即ち、車室外照合により照合OK(可)の場合に、前記ドア錠装置15に解錠許可信号を出力し、ドアハンドルが操作されたことを条件としてドア錠を解錠させる。一方、装置側マイコン11は、ドア錠の解錠状態において、ドアハンドルに設けられた図示しないロックスイッチが操作されると、前記車室外照合を行い、該照合OKの場合に、ドア錠装置15に施錠許可信号を出力してドア錠を施錠させる。
さらに、装置側マイコン11は、車室内検知エリアA2に送信したリクエスト信号に応答する携帯機20からのIDコード信号が装置側受信回路13で受信され、該IDコード信号に含まれるIDコードが正規のものである場合に、即ち、車室内照合により照合OKの場合に、エンジン始動許可状態となり、さらに該状態においてブレーキペダルとともにエンジンスイッチ14が操作され、エンジンスイッチ14からスイッチ操作信号が入力されると、エンジン制御装置16にエンジン駆動信号を出力してエンジンを始動させる。即ち、装置側マイコン11は、このエンジン始動許可状態とならない限り、エンジンスイッチ14が操作されても車両1のエンジンを始動させないようにしている。
<携帯機20の構成と動作>
図1に示すように、前記携帯機20は、CPU、ROM、RAM等から構成された携帯機側マイコン(携帯機側マイクロコンピュータ)21、並びに、該マイコン21によってそれぞれ制御可能に接続された携帯機側受信手段としての携帯機側受信回路22及び携帯機側送信手段としてのVCO(携帯機側送信回路)23(VCO:Voltage Controlled Oscillator;電圧制御発信機)を備えている。さらに、前記携帯機側マイコン21には、携帯機20から施錠操作コードを含む施解錠操作信号を送信させるための施錠スイッチ24a及び解錠操作コードを含む施解錠操作信号を送信させるための解錠スイッチ24bが電気的に接続されており、さらに図2(b)を参照して、それら施解錠スイッチ24は携帯機20の意匠面上に操作可能な状態で設けられている。尚、該マイコン21は不揮発性のメモリ21aを備えており、該メモリ21aには、施解錠操作コード、並びに、車両1に固有のリクエストコード及びIDコードが記憶されている。
前記携帯機側受信回路22は、前記装置側送信回路12から送信されるWAKE信号及びリクエスト信号(LF帯の電波)を受信可能に構成されている。そして、携帯機側受信回路22は、携帯機20が車室外検知エリアA1又は車室内検知エリアA2に進入し、WAKE信号又はリクエスト信号を受信するとそれらをパルス信号に復調して携帯機側マイコン21に出力する。
前記VCO23は、前記装置側受信回路13が受信可能な特定周波数帯に属する2(複数)種類の周波数(f1=312.145MHz,f2=312.155MHz)の電波を送信可能に構成されている。即ち、VCO23は、携帯機側マイコン21により制御され、通信制御装置10から送信される前記WAKE信号及びリクエスト信号を正常に受信したことを条件としてそれぞれ返信するACK信号及び前記IDコードを含むIDコード信号、並びに、前記施解錠操作信号を、前記2種類の周波数の電波に変調し、それらを車両1に設けられた通信制御装置10に送信可能となっている。
詳しくは、図3に示すように、このVCO23は、所謂コルピッツ形発信回路を構成しており、携帯機側マイコン21の出力側に接続された入力端子22t1と、アンテナに接続された出力端子22t2と、LC発信回路を構成するとともに、増幅部としてのトランジスタ22dに帰還回路を構成するように並列接続されたバリキャップ(可変容量ダイオード)22b及びコンデンサ22cが直列したコンデンサ部と、コイル22aからなるコイル部とを備えている。そして、バリキャップ22bとコンデンサ22cとの間にはトランジスタ22dのエミッタ端子が接続されている。また、前記入力端子22t1は、トランジスタ22dのベース端子に接続されており、前記出力端子22t2は、トランジスタ22dのコレクタ端子に接続されている。そして、前記バリキャップ22bには、携帯機側マイコン21から出力される2種のVCOコントロール電圧(発振周波数調整電圧)Vcが入力端子22t3から信号ライン22sを介して印加され、該2種の電圧Vcに対応した静電容量の変化に基づき、VCO23の発振周波数が前記f1,f2に設定されるように構成されている。
図1に戻り、携帯機側マイコン21は、前記携帯機側受信回路22を介して車両1の通信制御装置10からリクエスト信号を受信すると、該信号に含まれるリクエストコードと、前記メモリ21aに記憶されたリクエストコードとを照合し、両コードが一致したことを条件として、前記メモリ21aに記憶されたIDコードをIDコード信号に変換し、VCO23に出力する。
また、携帯機側マイコン21は、施解錠スイッチ24から当該施解錠スイッチ24の操作内容に応じて施解錠信号が入力されると、リクエスト信号の受信有無にかかわらず、前記メモリ21aに記憶された施解錠操作コードを施解錠操作信号に変換し、IDコード信号とともにVCO23に出力する。
そして、VCO23は、前記携帯機側マイコン21からIDコード信号又は施解錠操作信号が入力されると、該各信号を前記特定周波数帯に属するf1,f2の2種類の周波数の電波に変調し、アンテナから車両1に向けて発信する。
<携帯機20からの電波の送信周波数と車両用通信制御システム30の送受信状態>
次に、車両用通信制御システム30の処理について説明する前に、車両1の周辺環境に狭帯域のノイズ(環境ノイズ)がある場合において、携帯機20から送信される電波の送信周波数f1,f2と、該携帯機20と通信制御装置10との送受信状態との関係について説明する。
図4を参照して、前記通信制御装置10で受信されるノイズと信号の選択比(dB)(=10・log10(ノイズの強度)/(信号の強度))を示すカーブ40の上側では、横軸のノイズ周波数(kHz)において、IDコード信号や施解錠操作信号等の強度に対してノイズの強度が大きく、各信号の受信が正常に行えない。即ち、該カーブ40の上側の領域では、ノイズの混信により各信号の受信が妨害され、装置側マイコン11で各信号を認識できない。つまり、このカーブ40は、携帯機20から送信される各信号の受信が通信制御装置10によって正常に行える選択比の限界を示している。
ここでは、車両1の周辺環境に前記装置側受信回路13で受信される特定周波数帯(312.150MHz±0.125MHz)の中心周波数f(=312.150MHz)と同じ周波数fのノイズが存在しており、図4に示すように、該中心周波数fにおいては、カーブ40は、ベースとなる約0(dB)のラインから約15(dB)落ち込んだ部分40aを形成している。そして、この落ち込んだ部分40aでは、ノイズと信号の混信が甚だしく、前記選択比を例えば−10(dB)程度に高めても、通信制御装置10で信号の受信が正常に行えない。
この信号の受信状態が低下する部分40aの幅は、特定周波数帯の中心周波数fを中心として±10kHzである。つまり、ノイズの周波数が、中心周波数fに一致する場合に、それより少なくとも10kHz離れた周波数で信号を送信すれば、選択比をそれ程高めないでも通信制御装置10によって信号の受信が正常に行えるようになる。
即ち、これは、本実施形態の携帯機20の如く、VCO23を用い、図5に示すように、f1=312.145MHz,f2=312.155MHzの周波数の差が10kHz程度の2種類の送信周波数で信号を送信できるようにしておけば、一方の周波数f1(又はf2)でノイズに妨害されて通信制御装置10による受信が正常に行えない場合でも、それより10kHz大きな送信周波数f2(又はf1)では、選択比をそれ程高めないでも、当該ノイズに妨害されることなく携帯機20からの各種信号の受信が正常に行えることを意味する。
<車両用通信制御システム30の処理>
上述のように車両1の周辺環境に携帯機20と通信制御装置10との正常な通信を妨害するノイズが存在する場合において、本実施形態の車両用通信制御システム30によって行われる処理について、ドア錠の施解錠操作を例に、図6に示すフローチャートに従って説明する。
まず、ステップS1において、通信制御装置10の装置側送信回路12から図2(a)に示す車室外検知エリアA1又は車室内検知エリアA2にWAKE信号が所定周期で完結的に送信される。そして、携帯機20がこの車室外検知エリアA1又は車室内検知エリアA2に進入すると、携帯機側マイコン21は、携帯機側受信回路22を介してWAKE信号を受信したか否かを判断する。
そして、ステップS2において、携帯機側マイコン21は、WAKE信号を受信した場合には、その返信として、VCOコントロール電圧Vcを設定し、VCO23を介してACK信号を前記送信周波数f1,f2のいずれかで(ここでは、送信周波数f1=312.145MHzとする。)、通信制御装置10に返信する。このACK信号が通信制御装置10で受信されると、通信制御装置10はリクエスト信号を前記車室外検知エリアA1又は車室内検知エリアA2に発信する。
ACK信号を送信した後、ステップS3において、携帯機側マイコン21は、通信制御装置10から送信されるリクエスト信号の受信確認のためのタイマーをオンにする。ここでのタイマーの設定時間は、通信制御装置10によるWAKE信号の送信周期(250[msec])より短時間に設定する。
続くステップS4〜S8においては、携帯機側マイコン21は、前記タイマーのタイムアップ期間内にリクエスト信号を受信したか否かを判断する(ステップS4,S5,S8)。
具体的には、携帯機側マイコン21は、携帯機側受信回路22を介して受信したLF帯の電波に、該マイコン21のメモリ21aに記憶されたリクエストコードと一致するリクエストコードが含まれているか否かを判断する。その結果、携帯機側マイコン21は、リクエストコードが含まれていない場合は、リクエスト信号を受信していないと判断し、リクエストコードが含まれていた場合は、リクエスト信号を受信したと判断する。
そして、携帯機側マイコン21がリクエスト信号を受信することなくタイムアップした場合は、同携帯機側マイコン21は、再びWAKE信号を受信したか否かを判断し(ステップS6)、WAKE信号を受信した場合には、前記VCOコントロール電圧Vcを変更し、前回の送信周波数f1と異なる周波数f2(ここでは、送信周波数f2=312.155MHzとする。)で、VCO23を介してACK信号を送信し、以下、リクエスト信号を受信するまでこれを繰り返す(リクエスト信号を受信しなかった場合は処理フローのAの位置に戻る)。
一方、ステップS4において、リクエスト信号を受信したと判断した場合は、続くステップS9において、携帯機側マイコン21は、メモリ21aに記憶されたIDコードをIDコード信号に変換し、VCO23に出力する。
さらに、次のステップS10において、VCO23は、前回送信したACK信号と同じ送信周波数(f1又はf2のいずれか)でIDコード信号を通信制御装置10に向けて送信する。この場合、携帯機20側では、前回送信したACK信号の返信としてリクエスト信号が受信できていることから、通信制御装置10側では、ノイズに妨害されずに携帯機20からのACK信号の受信が正常に行われていることになる。
即ち、携帯機20の携帯機側マイコン21は、VCO23に印加するVCOコントロール電圧Vcを前回ACK信号を送信した電圧Vcで固定し、IDコード信号を当該電圧Vcに対応した送信周波数で、VCO23を介して通信制御装置10に送信する。
そして、ステップS11において、装置側マイコン11は、装置側受信回路13を介してIDコード信号(電波)を受信すると、ステップS12において、該IDコード信号に含まれるIDコードと、装置側マイコン11のメモリ11aに記憶されたIDコードとの照合(車室外照合)を行い、両IDコードが一致したことを条件として、ステップS13にてドア錠の施解錠操作を許可する。尚、ステップS11,S12において、各信号を含む電波の受信が確認されなかったり、前記両IDコードが一致しなかったりした場合には、ここでの処理を一旦終了する。
以上説明したように、本実施形態の携帯機20及び車両用通信制御システム30によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、車両1のユーザにより所持される携帯機20と、車両1に設けられ、特定周波数帯の周波数の電波を受信可能とされた通信制御装置10との間の無線通信を妨害するノイズが、該特定周波数帯に存在する場合において、前記特定周波数帯に属する一の送信周波数f1の電波の通信制御装置10による受信が当該ノイズに妨害される場合であっても、特定周波数帯に属する電波の周波数がノイズに妨害されることのない他の周波数f2に設定される。このため、携帯機20と通信制御装置10との間の無線通信がノイズに妨害されることなく正常に行われるようになる。また、通信制御装置10側で受信可能な周波数の範囲は、当該通信制御装置10に元々設定されている特定周波数帯のままで変更がないので、通信制御装置10側では何ら回路上の変更を要さず、携帯機20側でのバリキャップ22bの追加による簡単な回路上の変更で済むようになる。
(2)本実施形態では、携帯機側マイコン21(周波数設定手段)によって、車両1のユーザにより所持される携帯機20から発信される電波の周波数が特定周波数帯に属する周波数f1と、該周波数f1の電波が通信制御装置10で受信される際に同特定周波数帯に属するノイズに妨害される場合において、同特定周波数帯に属し、ノイズに妨害されることのない他の周波数f2とに自動的に変更可能とされている。このため、車両1のユーザの利便性を損なうことなく、車両1のユーザにより所持される携帯機20と特定周波数帯の周波数の電波を受信可能とされた通信制御装置10との間の無線通信が確実に行われるようになる。
(3)本実施形態では、携帯機20と通信制御装置10との間で行われる無線通信に基づいて、車両1に設けられた車載機器を制御する車両用通信制御システム30において、通信制御装置10側で何ら変更をすることなく、携帯機20から発信される電波がノイズに妨害されない周波数に設定され、当該無線通信に基づく車載機器の制御が正常に行われるようになる。
尚、上記実施形態は以下のように変形してもよい。
・上記実施形態では、通信制御装置10(装置側受信手段)が受信可能な特定周波数帯内で、携帯機20が送信する電波の周波数f1又はf2を設定するにあたり、同周波数f1又はf2で送信したACK信号が通信制御装置10によって正常に受信された方の周波数(f1又はf2のいずれか)に設定するようにした。しかし、本発明の技術的思想はこれに限られず、携帯機20が送信する電波の周波数は、例えば、携帯機側マイコン21のクロック周波数に同期した所定の周期にてVCO23に異なるVCOコントロール電圧Vcを印加し、時系列で交互に変更するようにしてもよい。この場合、複数の周波数の電波を交互に発信する必要は必ずしもなく、同一の周波数の電波を連続して発信した後、異なる周波数の電波に切り替えてもよく、さらには、発信間隔も常時等しい間隔でなくともよい。
・上記実施形態では、携帯機20が送信する電波の周波数はf1又はf2の2種とし、その差分は10kHz程度とした。しかし、これに限られず、通信制御装置10側で回路上の変更を要さず、しかも、通信制御装置10が携帯機20からのIDコード信号を受信する際に妨げとなるノイズの影響が効果的に排除できるかぎり、同電波の周波数は、前記差分は10kHz未満(例えば8kHz)であっても、10kHzを超える(例えば20kHz)ようにしてもよい。
・上記実施形態では、携帯機20が送信する電波の周波数はf1又はf2の2種とした。しかし、これに限られず、通信制御装置10側で回路上の変更を要さず、しかも、通信制御装置10が携帯機20からのIDコード信号を受信する際に妨げとなるノイズの影響が効果的に排除できるかぎり、同電波の周波数は、前記特定周波数帯で3種以上としてもよい。
・上記実施形態では、車両用通信制御システム30を、車両1のドア錠の施解錠制御に適用した例について説明したが、該車両1のエンジンの始動を許可するためのエンジン始動制御にも同様に適用できることは勿論である。
・上記実施形態では、セキュリティの対象物を自動車等の車両1とし、通信制御装置10及び携帯機20から構成される通信制御システム30を該車両1のドア錠を施解錠したり、エンジンを始動可能な状態とする車両制御を行うための車両用通信制御システムとした。しかし、本発明の技術的思想はこれに限られず、セキュリティの対象物を住宅等の不動産とし、該住宅のドアに設けられたドア錠の施解錠制御に適用することも可能である。
・上記実施形態では、携帯機20が送信する電波の周波数を当該携帯機20に設けた携帯機側マイコン21及びVCO23を用いて自動的に変更するようにしたが、携帯機20に設けたスイッチの操作により2種の電波を手動操作で変更可能とすることもできる。この場合、車両1のユーザの意思に基づいて携帯機から送信する電波の周波数を変更可能となる。
具体的には、施解錠スイッチ24(施錠スイッチ24a又は解錠スイッチ24b)の操作を契機として、携帯機側マイコン21のクロック周波数(カウンタ)に同期した所定の周期にてVCO23に異なるVCOコントロール電圧Vcを印加し、時系列で交互に変更するようにしてもよい。この場合、例えば、カウンタが奇数の場合は、周波数f1、カウンタが偶数の場合は、周波数f2で送信する。
また、施解錠スイッチ24の操作時間の長短で携帯機20からの電波の送信周波数が変更されるように構成することも可能である。この場合、携帯機側マイコン21及びVCO23を用いた制御により、例えば、1秒以内の短時間操作では、電波の送信周波数をf1とし、それを超える長時間操作では、電波の送信周波数をf2とするように構成する。
さらに、施解錠スイッチ24の操作回数の差異により送信周波数を変更することもできる。この場合、携帯機側マイコン21及びVCO23を用いた制御により、1秒間に1回の操作では、電波の送信周波数をf1とし、2回の操作では、電波の送信周波数をf2とするように構成する。
さらには、上述した施解錠スイッチ24(施錠スイッチ24a又は解錠スイッチ24b)の操作による送信周波数の変更の他、別途専用の周波数変更スイッチ(ボタン)を設けて携帯機20からの送信周波数を変更することもできる。
一方、ユーザの意思に基づかない方法として、タイマーを利用し、施解錠スイッチ24を一度操作してタイムアップ(例えば、5秒間)以内に再度操作されたことを条件に携帯機20からの電波の送信周波数を変更することもできる。
さらに、前記した実施形態および変形例より把握できる技術的思想について以下に記載する。
○請求項1又は請求項2のいずれかに記載の携帯機において、前記特定周波数帯の中心周波数は、300MHz以上3GHz以下のUHF(極超短波)帯に属し、且つ、前記各周波数は、それらの差分が10kHz程度に設定されている携帯機。同構成によれば、車両の電子キーシステムに好適に利用される周波数帯の電波を利用でき、且つ前記各周波数は、それらの差分が10kHz程度に設定されているので、電子キーシステムを使用する場合において妨害となる環境ノイズの影響が効果的に回避できるようになる。
○前記対象物が自動車等の車両であって、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の携帯機と、該携帯機から送信された電波を受信し、該電波に含まれる信号に基づいて前記車両に設けられた車載機器を制御する通信制御装置とを具備することを特徴とする車両用通信制御システム。同構成によれば、ローコスト且つ簡単確実な方法によって、車両の盗難防止等のセキュリティレベルを向上させることができ、車両のユーザの利便性に資するとともにセキュリティ上の信頼性も格段に高められるようになる。
本発明の実施形態に係る車両用通信制御システムの概略構成を示す回路ブロック図。 (a)は、車両から発信される電波が携帯機により受信される車室外検知エリアA1と車室内検知エリアA2を示す模式図、(b)は、同携帯機の斜視図。 本発明の実施形態に係るVCO(携帯機側送信回路)の回路図。 本発明の実施形態に係る通信制御装置のノイズ周波数(横軸)に対する2つの受信信号の選択比(ノイズ/信号)(縦軸)を示すグラフ図。 本発明の実施形態に係る携帯機から発信する2種の周波数(VCO発振周波数)の電波を信号レベルで示すグラフ図。 本発明の実施形態に係る車両用通信制御システムの動作を示すフローチャート図。
符号の説明
1…車両、10…通信制御装置、13…受信機、20…携帯機、23…VCO(携帯機側送信回路)、30…車両用通信制御システム。

Claims (3)

  1. 対象物のユーザにより所持され、該対象物に設けられた機器を制御するための信号を含む電波を、特定周波数帯の周波数の電波を受信可能とされた所定の受信手段に送信する携帯機において、
    前記特定周波数帯に属する電波を送信する携帯機側送信手段と、
    前記携帯機側送信手段から送信する電波の周波数を設定する周波数設定手段とを備え、
    前記周波数設定手段は、前記特定周波数帯に属する一の周波数と、該一の周波数の電波が前記受信手段で受信される際に同特定周波数帯に属するノイズに妨害される場合において、同特定周波数帯に属し、前記ノイズに妨害されることのない他の周波数とに設定可能に構成されていることを特徴とする携帯機。
  2. 請求項1に記載の携帯機において、
    前記周波数設定手段は、前記各周波数を自動的に変更可能とされているか、又は、スイッチ操作を契機として前記各周波数を変更可能とされている携帯機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の携帯機と、該携帯機から送信された電波を受信し、該電波に含まれる信号に基づいて前記対象物に設けられた機器を制御する通信制御装置とを具備することを特徴とする通信制御システム。
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