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JP2009030598A - 車両用制御装置 - Google Patents

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JP2009030598A
JP2009030598A JP2008183257A JP2008183257A JP2009030598A JP 2009030598 A JP2009030598 A JP 2009030598A JP 2008183257 A JP2008183257 A JP 2008183257A JP 2008183257 A JP2008183257 A JP 2008183257A JP 2009030598 A JP2009030598 A JP 2009030598A
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Koichi Mizutani
浩市 水谷
Kota Otoshi
浩太 大年
Masataka Nishimura
政高 西村
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Toyota Motor Corp
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  • Inverter Devices (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、車両用制御装置に関し、外部負荷への電力供給中に変速操作が行われた際に車両乗員に与える変速ショックの低減を図ることにある。
【解決手段】車載電源から所定の外部負荷へ電力を出力し得る電力出力手段により電力が出力される所定状況下において、出力される電力の増加に応じて車載エンジンのアイドル回転数を通常時に比して増大させる。そして、車載エンジンのアイドル回転数が増大されている状態で変速機の変速操作手段が非走行レンジから走行レンジへ移行操作された場合、その直後に電力出力手段による電力の出力を制限させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用制御装置に係り、特に、車載電源から所定の外部負荷へ商用交流や直流等の電力を出力するうえで好適な車両用制御装置に関する。
従来、直流の車載電源から商用交流電力(AC100V)を生成し、その交流電力を車両に設置されたコンセントを介して外部負荷へ供給するインバータを備える車両システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このシステムにおいては、商用交流発電時、コンセントに接続された外部負荷の状態すなわち商用交流の消費電力に応じた発電能力が得られるように車載エンジンの回転数が調整される。かかる構成によれば、外部負荷の状態にかかわらず、車両の走行性能を著しく低下させることなくその外部負荷の使用を的確に確保することができる。
特開平7−46773号公報
上記した従来のシステムにおいては、車載電源の充放電収支を考慮して、コンセントに高負荷が接続される場合、車載エンジンのアイドル回転数が通常時よりも増大される。しかしながら、車載エンジンがアイドルアップした状態で変速機の変速操作手段が車両運転者により非走行レンジ(例えばニュートラルレンジ)から走行レンジ(例えばDレンジ)へ移行操作された際に、エンジン回転数が十分に低下する前に直ちにその変速機の変速位置が切り替わるものとすると、出力軸トルクが急激に変動し、車両乗員に車両の加速度変化を感じさせるいわゆる変速ショックが発生する不都合が生ずる。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、外部負荷への電力供給中に変速操作が行われた際に車両乗員に与える変速ショックの低減を図ることが可能な車両用制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的は、車載電源から所定の外部負荷へ電力を出力し得る電力出力手段と、前記電力出力手段により電力が出力される所定状況下において変速機の変速操作手段が非走行レンジから走行レンジへ移行操作された直後に、該電力出力手段による電力の出力を制限する電力出力制限手段と、を備える車両用制御装置により達成される。
この態様の発明において、車載電源から所定の外部負荷への電力供給が行われている所定状況下において変速機の変速操作手段が非走行レンジから走行レンジへ移行操作された場合、その直後にその所定の外部負荷への電力の出力が制限される。かかる構成においては、変速ショックが予測される状況下で電力出力制限を行うため、車両乗員に与える変速ショックの低減を図ることが可能となる。
ところで、上記した車両用制御装置において、前記電力出力手段により電力が出力される所定状況下において出力される電力の増加に応じて車載エンジンのアイドル回転数を通常時に比して増大させるアイドルアップ手段を備え、前記電力出力制限手段は、前記アイドルアップ手段により前記アイドル回転数が増大されている状態で変速機の変速操作手段が非走行レンジから走行レンジへ移行操作された直後に、該電力出力手段による電力の出力を制限することとすればよい。
また、上記した車両用制御装置において、前記電力出力手段は、前記車載電源からの電力供給を受ける電力入力部と、前記所定の外部負荷に対して電力を出力する電力出力部と、を有することとすればよい。
尚、上記した車両用制御装置において、前記電力出力手段が接続されて該電力出力手段から電力が供給されると共に、前記所定の外部負荷が接続され得るコンセントを備えることとしてもよい。
この場合、前記電力出力手段は、直流電源である前記車載電源を電力変換したうえで前記コンセントに供給するインバータであることとしてもよい。
更に、上記した車両用制御装置において、車載の変速機の操作信号が入力される変速機操作信号入力手段を備え、前記電力出力制限手段は、前記電力出力手段により電力が出力される所定状況下において、前記変速機操作信号入力手段に前記操作信号が入力された場合に、該電力出力手段による電力の出力を制限することとすればよい。
尚、上記した車両用制御装置において、前記アイドルアップ手段により前記アイドル回転数が増大されている状態で変速機の変速操作手段が非走行レンジから走行レンジへ移行操作された直後に、該アイドルアップ手段による前記アイドル回転数の増大を解除するアイドルアップ解除手段と、前記アイドルアップ手段により前記アイドル回転数が増大されている状態で変速機の変速操作手段が非走行レンジから走行レンジへ移行操作された場合、所定時間が経過した後に該変速機の変速位置を該走行レンジへ切り替える実シフト遅延手段と、を備えることとすれば、車両乗員に与える変速ショックの低減を図りつつ、アイドルアップ要求の解除に起因して発電能力が低下した後に車載電源の充電状態が低下し易くなるのを防止することができる。
本発明によれば、外部負荷への電力供給中に変速操作が行われた際に車両乗員に与える変速ショックの低減を図ることができる。
以下、図面を用いて、本発明の具体的な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施例である車両に搭載されるシステムの構成図を示す。本実施例において、車両は、エンジンと電気モータとの特性の異なる2種類の動力源を有するハイブリッド車両である。本実施例のシステムは、電源装置10と、エンジン及び変速機の制御を行うエンジン制御ユニット(以下、EFI−ECUと称す)12と、を備えている。
電源装置10は、車両動力源である電気モータやエンジンスタータ,エアコン等の各種電装部品に電力を供給する高圧バッテリ14及びオルタネータ(交流発電機;図示せず)を備えている。高圧バッテリ14は、例えばDC200乃至300Vの直流電圧を有している。オルタネータは、車両動力源であるエンジンの回転により発電し、エンジンが高回転になるほど多くの電力を発電し得る。高圧バッテリ14は、オルタネータに接続されており、オルタネータの発電する電力を回収し得る。すなわち、高圧バッテリ14は、充放電可能に構成されており、上記した直流電圧で電力の供給及び回収を行う。
高圧バッテリ14には、電源ライン16を介してDC/ACインバータ(以下、単にインバータと称す)18が接続されている。電源ライン16には、イグニションスイッチ20及びイグニションリレー22が設けられている。イグニションスイッチ20は、常態でオフ状態に維持され、車両運転者によるイグニション操作がなされることによりオン状態にされる。イグニションリレー22は、イグニションスイッチ20がオフ状態にある場合にはリレーオフする。この場合、高圧バッテリ14とインバータ18とは非導通となり遮断されるので、インバータ18に高圧バッテリ14からの電力は供給されない。一方、イグニションリレー22は、イグニションスイッチ20がオン状態にある場合に高圧バッテリ14からの電圧印加によりリレーオンする。この場合には、高圧バッテリ14とインバータ18とはヒューズ24を介して導通されるので、インバータ18に高圧バッテリ14からの電力が供給され得る。
イグニションスイッチ20には、上記したイグニションリレー22以外に、メインスイッチ26が接続されている。メインスイッチ26は、一端がイグニションスイッチ20に接続され、他端がインバータ18に接続されたスイッチである。メインスイッチ26は、車両運転者の操作可能な車室内に配置されている。メインスイッチ26は、常態でオフ状態に維持され、車両運転者によりオン操作された際にインバータ18の作動を許可すべくトリガ的にオン状態にされる。
メインスイッチ26の配設位置近傍には、好ましくはそのメインスイッチ26と一体にランプ28が配置されている。ランプ28は、一端がイグニションリレー22とインバータ18との間の端子に接続され、他端が接地された構成を有している。ランプ28は、イグニションリレー22がリレーオンしている状況、すなわち、高圧バッテリ14から電源ライン16を介してインバータ18へ電力が供給され得る状況及び実際に供給されている状況において点灯される。ランプ28は、車両運転者にインバータ18の作動が可能であるか否かを知らせるための表示装置である。
インバータ18は、高圧バッテリ14から電源ライン16を介して供給された直流電力を、商用電源を用いて使用できる一般家庭用の電気製品に対応した商用交流電力(例えばAC100V)に変換する電力変換装置である。インバータ18には、電力供給ライン30を介して、車室内の例えばインストルメントパネル下部や後部クォータトリム等に配設されたコンセント32が接続されている。尚、コンセント32を、複数の電気製品が接続可能に並列に複数設けることとしてもよい。インバータ18から出力される商用交流電力は、コンセント32に供給される。コンセント32は、例えばドライヤやテレビ,冷蔵庫,電子レンジ,携帯電話の充電器,髭剃り器等の一般家庭用の電気製品を接続可能に構成されており、接続された電気製品にインバータ18からの商用交流電圧を印加する機能を有している。
インバータ18は、高圧バッテリ14の直流電圧を所定の電圧(例えばDC144V)まで降圧させる降圧部と、降圧部で降圧された結果得られた電圧をスイッチング素子のスイッチング制御により交流電圧に変換するAC変換部と、インバータ出力としてコンセント32へ供給する交流電力をコントロールする電圧制御部と、を有している。インバータ18は、車両のイグニションスイッチ20がオン状態とされている状態でメインスイッチ26がオン状態になることにより作動許可され、高圧バッテリ14からの直流電力を交流電力に変換し、インバータ出力としてコンセント32へ供給する。尚、インバータ18は、所定操作に従ってAC変換部におけるスイッチング周期を変更することにより、コンセント32へ供給する交流電源の周波数を50Hzと60Hzとの間で切り替えることとしてもよい。
インバータ18には、該インバータ18から電力供給ライン30を介してコンセント32へ出力される出力電圧Vo及び出力電流Io、又は、該インバータ18に高圧バッテリ14から電源ライン16を介して入力される入力電圧Vi及び入力電流Iiが供給される。インバータ18は、出力電圧Voと出力電流Ioとの関係又は入力電圧Viと入力電流Iiとの関係に基づいて、高圧バッテリ14からコンセント32側へ実際に供給されている供給電力W、すなわち、コンセント32に接続されている電気製品が実際に消費している消費電力Wを算出する。
インバータ18には、また、信号線34,36を介して上記したEFI−ECU12が接続されている。インバータ18は、算出した電気製品の消費電力Wが所定値以上に高い場合に、信号線34を介してEFI−ECU12へ向けてエンジンのアイドル回転数を通常時に比して増大させることを要求する信号(以下、アイドルup要求信号と称す)を出力する。EFI−ECU12は、インバータ18からアイドルup要求信号を受信した場合、エンジンのアイドル回転数を通常時に比して増大させる処理(以下、アイドルup処理と称す)を実行する。例えば、アイドル回転数を通常500〜600rpmの回転数から800〜950rpmの回転数へ引き上げる。
EFI−ECU12には、シフトポジションセンサ38が接続されている。シフトポジションセンサ38は、車両の自動変速機の変速位置を切り替えるべく車両運転者により操作されるシフトレバーの操作位置(ドライブ(D)レンジ,ニュートラル(N)レンジ,リバース(R)レンジ,パーキング(P)レンジ)に応じた信号を出力する。EFI−ECU12は、シフトポジションセンサ38の出力信号に基づいて、車両運転者の操作するシフトレバーの操作位置を検出すると共に、その操作位置に応じた信号を信号線36を介してインバータ18へ向けて出力する。
具体的には、EFI−ECU12は、インバータ18のアイドルup要求に従ってエンジンのアイドル回転数を増大させている状態でシフトレバーが非走行レンジ(Nレンジ及びPレンジ)から走行レンジ(Dレンジ及びRレンジ)へ移行操作された場合には、信号線36を介してインバータ18へ向けてその走行レンジを示す信号を出力すると共に、エンジンのアイドルup処理を中止する。インバータ18は、EFI−ECU12からシフト操作位置が走行レンジになった情報を受信した場合、コンセント32に出力するインバータ出力を遮断・制限する。
次に、本実施例のシステムの動作について説明する。
本実施例のシステムにおいて、イグニションスイッチ20がオフ状態にある場合は、高圧バッテリ14とインバータ18との間の電源ライン16が遮断されていると共に、ランプ28が消灯している。この場合、高圧バッテリ14からインバータ18を介したコンセント32への電力供給は禁止されるので、そのコンセント32に電気製品が接続されたとしても、その電気製品は使用不可能であり、また、車両乗員はそのコンセント32への電力供給が禁止されていることをランプ28の表示により認識することができる。
かかる状態からイグニションスイッチ20がオン状態へ変化すると、以後、高圧バッテリ14とインバータ18とが導通されると共に、ランプ28が点灯する。この場合には、高圧バッテリ14からインバータ18への電力供給は可能となると共に、車両乗員はインバータ18が高圧バッテリ14から電力が供給され得る状態にあることをランプ28の表示により認識することが可能となる。かかる状態でメインスイッチ26がオン操作されると、インバータ18の作動が許可される。この場合、インバータ18に供給される直流電力は、商用の交流電力に変換され、その後コンセント32に供給される。そして、この際、コンセント32に電気製品が接続されている場合は、その電気製品に商用交流電力が供給され、その使用が確保されることとなる。
ところで、コンセント32に接続された電気製品が、例えば冷蔵庫や電子レンジ等の消費電力の比較的高い高負荷のものであると、高圧バッテリ14から取り出す電力が増大するので、その充放電収支のバランスが崩れ、高圧バッテリ14の著しい機能低下が招来するおそれがある。
そこで、本実施例のシステムにおいては、かかる不都合を回避すべく、インバータ18が、コンセント32に実際に供給されている供給電力W、すなわち、コンセント32に接続された電気製品の実際の消費電力Wを算出し、その電力Wが所定値以上に高い場合にEFI−ECU12に向けてアイドルup要求信号を供給する。そして、EFI−ECU12が、インバータ18からのアイドルup信号を受信すると、エンジンのアイドル回転数を通常時に比して増大させるアイドルup処理を実行する。
エンジンのアイドルup処理が実行されると、車載エンジンのアイドル回転数が通常時よりも増大し、オルタネータの発電能力が上昇する。オルタネータの発電能力が向上すると、その分の発電電力は、高圧バッテリ14に回収され、或いは、他の電装部品に消費されて高圧バッテリ14からの放電を抑制するので、高圧バッテリ14の充電が促進されることとなる。従って、本実施例のシステムによれば、コンセント32に高負荷の電気製品が接続される場合にも、高圧バッテリ14の充放電収支のバランスを考慮してエンジンのアイドルup処理を行うことにより、その高圧バッテリ14の著しい機能低下を回避することが可能となっている。
また、上記したエンジンのアイドルup処理が行われている状況で、自動変速機のシフトレバーが車両運転者により非走行レンジ(Nレンジ及びPレンジ)から走行レンジ(Dレンジ及びRレンジ)へ移行操作されると、EFI−ECU12は、インバータ18へ向けてその走行レンジを示すシフトポジションの情報を出力すると共に、エンジンのアイドルup処理を中止する。エンジンのアイドルup処理が中止されると、その後、エンジンのアイドル回転数は、徐々に低下し、ある程度の時間が経過した際に通常どおりの回転数に復帰する。
インバータ18は、EFI−ECU12へアイドルup要求信号を出力している状況で、そのEFI−ECU12から走行レンジを示すシフトポジションの情報を受信すると、コンセント32へのインバータ出力を遮断或いは所定電力量よりも小さく制限すると共に、EFI−ECU12へのアイドルup要求信号の出力を中止する。この場合、コンセント32に接続される電気製品の使用は、禁止され或いは所定電力量よりも小さい電力消費に制限されるので、エンジンのアイドルup処理が行われなくなり、オルタネータの発電能力が低下する場合にも、その後高圧バッテリ14の充電状態が低下し易くなるのは防止され、高圧バッテリ14の著しい機能低下を招くことは回避される。
すなわち、本実施例においては、コンセント32に接続された電気製品が高負荷であることに起因してエンジンのアイドルup処理が行われる。また、かかる状況でシフトレバーが非走行レンジから走行レンジに移行操作されると、そのアイドルup処理が中止され、エンジンが通常どおりのアイドル回転数に復帰する。しかしながら、この際、エンジンのアイドル回転数の復帰は、シフトレバーの走行レンジへの移行操作後、ある程度の時間が経過しなければ実現されない。このため、シフトレバーが非走行レンジから走行レンジへ移行操作された場合、エンジンのアイドル回転数が通常どおりの回転数に復帰する前に直ちに自動変速機の変速位置が実際にその走行レンジに切り替わるものとすると、その自動変速機の出力軸トルクが急激に変動し、車両乗員に変速ショックが付与されることとなってしまう。
そこで、本実施例のシステムにおいては、かかる変速ショックの発生を回避すべく、上記の如くシフトレバーが非走行レンジから走行レンジへ移行操作された場合、その直後にEFI−ECU12からインバータ18へそのシフトポジションの情報を出力すると共に、エンジンのアイドルup処理を中止する一方、自動変速機の変速位置の実際の切り替えを、エンジンが通常どおりのアイドル回転数に復帰すると予想される時間だけ遅延させて実行する。
かかる処理によれば、エンジンのアイドル回転数が通常どおりの比較的低い回転数である状態で自動変速機の変速位置が所望の走行レンジに切り替わることとなるので、変速機の出力軸トルクの急激な変動を防止することができる。従って、本実施例のシステムによれば、消費されている商用交流電力が高いことに起因してエンジンのアイドルup処理が行われている状況から、非走行レンジから走行レンジへのシフト操作が行われた場合にも、車両乗員に対する変速ショックを低減することが可能となる。
図2は、上記の機能を実現すべく、本実施例のシステムにおいてインバータ18が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図2に示すルーチンは、その処理が終了するごとに繰り返し起動されるルーチンである。図2に示すルーチンが起動されると、まずステップ100の処理が実行される。
ステップ100では、インバータ18の出力電圧Vo又は入力電圧Viに応じた信号、及び、出力電流Io又は入力電流Iiに応じた信号、並びにEFI−ECU12から供給されるシフトレバーの操作位置に応じた信号を入力する処理が実行される。ステップ102では、上記ステップ100で入力処理された出力電圧Voと出力電流Ioとの関係又は入力電圧Viと入力電流Iiとの関係に基づいて、コンセント32に接続されている電気製品の消費電力Wを算出する処理が実行される。
ステップ104では、上記ステップ102で算出された電気製品の消費電力Wが所定電力W0以上である状態が所定時間T1継続するか否かが判別される。尚、所定電力W0は、エンジンのアイドル回転数が通常の回転数である状況下でその電力消費がある程度長時間継続すると、オルタネータの発電不足に起因して高圧バッテリ14の充放電収支が合わなくなると判断される最小の消費電力量であり、例えば1kWに設定されている。また、所定時間T1は、消費電力が所定電力W0である状態が継続した際にオルタネータの発電不足に起因して高圧バッテリ14の充放電収支が合わなくなると判断される最小の継続時間である。その結果、否定判定がなされた場合は、次に上記ステップ100の処理が繰り返し実行される。一方、肯定判定がなされた場合は、次にステップ106の処理が実行される。
ステップ106では、EFI−ECU12に対してアイドルup要求信号を出力する処理が実行される。本ステップ106の処理が実行されると、以後、EFI−ECU12は、エンジンのアイドルup処理を実行する。
ステップ108では、上記ステップ100で入力処理されたシフトレバーの操作位置がPレンジ及びNレンジの非走行レンジ以外であるか否か、すなわち、Dレンジ又はRレンジの走行レンジであるか否かが判別される。その結果、否定判定がなされた場合は、車両の停車状態が継続していると判断できるので、次に上記ステップ100の処理が繰り返し実行される。一方、肯定判定がなされた場合は、車両の停車状態が解除され、車両が走行し得る状態にあると判断できるので、次にステップ110の処理が実行される。
ステップ110では、高圧バッテリ14からコンセント32へ出力するインバータ出力を遮断する処理、或いは、そのインバータ出力を上記した所定電力W0よりも小さく制限する処理が実行される。本ステップ110の処理が実行されると、以後、コンセント32に接続される電気製品の使用が不可能となり、或いは、その使用できる電力が制限され、低消費電力の電気製品しか使用できなくなる。本ステップ110の処理が行われた場合は、次にステップ112の処理が実行される。
尚、本ステップ110の処理によりコンセント32に接続される電気製品の使用が不可能となり或いはその使用が制限された場合にも、車両が実際に走行し始め、オルタネータの発電量が充分になれば、インバータ出力の遮断・制限を解除し、その出力を再開することが、コンセント32を介した電気製品の使用をできるだけ確保するうえで有効である。
ステップ112では、EFI−ECU12に対するアイドルup要求信号の出力を中止する処理が実行される。本ステップ112の処理が実行されると、以後、EFI−ECU12は、エンジンのアイドルup処理を行わない。本ステップ112の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
上記図2に示すルーチンによれば、インバータ18は、コンセント32に接続される電気製品の消費電力が所定電力以上に高い場合に、オルタネータの発電能力を上げて高圧バッテリ14の充電を促進すべく、EFI−ECU12にエンジンのアイドル回転数を通常時に比して増大させることを要求することができる。また、かかる要求をEFI−ECU12に対して行っている状況で、そのEFI−ECU12からシフトレバーが走行レンジになったことを示す情報が供給された場合は、商用交流電力のインバータ出力を遮断或いは制限すると共に、EFI−ECU12への上記した要求を解除することができる。
図3は、上記の機能を実現すべく、本実施例のシステムにおいてEFI−ECU12が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図3に示すルーチンは、その処理が終了するごとに繰り返し起動されるルーチンである。図3に示すルーチンが起動されると、まずステップ200の処理が実行される。
ステップ200では、インバータ18が上記図2に示すルーチン中のステップ106の処理を実行することにより出力するアイドルup要求信号が受信されたか否かが判別される。その結果、否定判定がなされた場合は、インバータ18側がエンジンのアイドル回転数の増大(アイドルアップ)を要求していないと判断できるので、次にステップ202の処理が実行される。一方、肯定判定がなされた場合は、インバータ18側がエンジンのアイドル回転数の増大を要求していると判断できるので、次にステップ204の処理が実行される。
ステップ202では、エンジンのアイドルup処理を中止する処理、すなわち、それまでアイドルup処理が行われていない場合にはその状態を継続し、一方、それまでアイドルup処理が行われていた場合にはそのアイドルup処理を解除する処理が実行される。本ステップ202の処理が実行されると、以後、エンジンのアイドル回転数は通常どおりの回転数に制御されることとなる。本ステップ202の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
ステップ204では、エンジンのアイドルup処理を行う処理が実行される。本ステップ204の処理が実行されると、以後、エンジンのアイドル回転数は、通常時に比して増大されることとなる。この場合には、オルタネータの発電能力が上昇し、高圧バッテリ14の充電が促進されることとなる。
ステップ206では、シフトポジションセンサ38を用いて検出されるシフトレバーの操作位置に基づいて、そのシフトレバーがNレンジ及びPレンジの非走行レンジからDレンジ及びRレンジの走行レンジへ移行操作されたか否かが判別される。その結果、否定判定がなされた場合は、次に上記したステップ200の処理が繰り返し実行される。一方、肯定判定がなされた場合は、次にステップ208の処理が実行される。
ステップ208では、インバータ18に対してシフトレバーの操作位置が非走行レンジ以外の走行レンジになったことを示す信号を出力する処理が実行される。本ステップ208の処理が実行されると、以後、インバータ18は、上記図2に示すルーチン中のステップ110の処理によりコンセント32へのインバータ出力を遮断・制限する処理を実行する。
ステップ210では、シフトレバーの操作位置が走行レンジになったことに起因してエンジンのアイドルup処理を解除する処理が実行される。本ステップ210の処理が実行されると、以後、エンジンのアイドル回転数は、増大されたアイドル回転数から通常のアイドル回転数へ向けて減少することとなる。
ステップ212では、エンジンのアイドルup処理の解除によりそのアイドル回転数を通常のアイドル回転数へ向けて減少させる処理が開始された後、所定時間が経過するのを待つ処理が実行される。この所定時間は、エンジンのアイドル回転数が、増大されたアイドル回転数から通常のアイドル回転数に達すると予想される最小の時間に設定されている。
そして、ステップ214では、変速機のシフト位置を、シフトレバーの操作位置に従った走行レンジへ実際に切り替える処理が実行される。本ステップ214の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
上記図3に示すルーチンによれば、EFI−ECU12は、インバータ18からエンジンのアイドル回転数の増大を要求する信号が供給された場合、エンジンのアイドル回転数を通常時に比して増大させるアイドルup処理を実行することができる。また、かかるアイドルup処理を行っている状況で、シフトレバーが非走行レンジから走行レンジへ移行操作された場合は、インバータ18へのシフトレバーが非走行レンジにあることを示す情報の供給を停止して、インバータ18にシフトレバーが走行レンジにあることを示す情報を供給すると共に、エンジンのアイドルup処理を中止・解除し、更に、その後所定時間が経過した時点で変速機の変速位置をその走行レンジに実際に切り替えることができる。
このように、本実施例のシステムにおいては、インバータ18によるアイドルup要求に従ってエンジンのアイドルup処理が行われている状況で、車両運転者によりシフトレバーが非走行レンジから走行レンジに移行操作された場合、その直後にインバータ出力が遮断・制限されると共に、アイドルup処理が中止・解除される一方、その後所定時間が遅延した後に変速機の変速位置の切り替えが実際に行われる。
かかる構成においては、エンジンのアイドルup処理が行われている状況で走行レンジへのシフト操作が行われた場合にも、直ちに変速機の変速位置がその走行レンジに切り替わることはないので、エンジンのアイドル回転数が比較的高い状態での切り替えは回避される。すなわち、変速機の変速位置の切り替えは、エンジンが通常どおりのアイドル回転数に復帰した後、その回転数が比較的低い状態で行われる。この場合、変速位置の切り替えに起因する変速機の出力軸トルクの変動は抑制される。
従って、本実施例のシステムによれば、コンセント32で消費されている商用交流電力が比較的高いことに起因してエンジンのアイドルup処理が行われている状況から、シフトレバーが非走行レンジから走行レンジへ移行操作されることによりそのアイドルup処理が中止・解除される状況に至った場合にも、そのシフト操作に起因する変速ショックの低減を図ることができ、これにより、車両乗員の感ずる違和感を防止させることが可能となっている。
また、上記の構成においては、エンジンのアイドルup処理が行われている状況で走行レンジへのシフト操作が行われると、インバータ出力が遮断・制限される。このため、本実施例のシステムによれば、エンジンのアイドルup処理が中止・解除されることに起因してオルタネータの発電能力が低下する場合にも、その後高圧バッテリ14の充電状態が低下し易くなることはなく、その高圧バッテリ14の著しい機能低下を防止することが可能となっている。
尚、上記の実施例においては、高圧バッテリ14が特許請求の範囲に記載した「車載電源」に、コンセント32に接続される電気製品が特許請求の範囲に記載した「所定の外部負荷」に、インバータ18が特許請求の範囲に記載した「電力出力手段」に、自動変速機の変速レバーが特許請求の範囲に記載した「変速機の変速操作手段」に、それぞれ相当している。
また、上記の実施例においては、EFI−ECU12が図3に示すルーチン中ステップ204の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「アイドルアップ手段」が、ステップ210の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「アイドルアップ解除手段」及び「アイドルアップ解除ステップ」が、ステップ212及び214の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「実シフト遅延手段」及び「実シフト遅延ステップ」が、また、インバータ18が上記図2に示すルーチン中ステップ110の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「電力出力制限手段」及び「電力出力制限ステップ」が、それぞれ実現されている。
ところで、上記の実施例においては、高圧バッテリ14からインバータ18を介してコンセント32へ商用交流電力を供給する交流発電を行うシステムに適用することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばバッテリからシガーソケット等を介して外部へ直流出力を行うシステムやバッテリから車載電装品に電力を供給するシステムに適用することも可能である。
また、上記の実施例においては、車両が300V程度の高圧バッテリ14を搭載するハイブリッド車両であって、その高圧バッテリ14を用いて100V程度の商用交流電力が出力されるシステムに適用することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、車両が12V程度のバッテリを搭載する通常の車両であって、かかるバッテリを用いて交流電力や直流電力が出力されるシステムに適用することも可能である。
本発明の一実施例である車両に搭載されるシステムの構成図である。 本実施例のシステムにおいて、インバータ側で実行される制御ルーチンのフローチャートである。 本実施例のシステムにおいて、EFI−ECUで実行される制御ルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10 電源装置
12 EFI−ECU
14 高圧バッテリ
18 DC/ACインバータ
32 コンセント

Claims (7)

  1. 車載電源から所定の外部負荷へ電力を出力し得る電力出力手段と、
    前記電力出力手段により電力が出力される所定状況下において変速機の変速操作手段が非走行レンジから走行レンジへ移行操作された直後に、該電力出力手段による電力の出力を制限する電力出力制限手段と、
    を備えることを特徴とする車両用制御装置。
  2. 前記電力出力手段により電力が出力される所定状況下において出力される電力の増加に応じて車載エンジンのアイドル回転数を通常時に比して増大させるアイドルアップ手段を備え、
    前記電力出力制限手段は、前記アイドルアップ手段により前記アイドル回転数が増大されている状態で変速機の変速操作手段が非走行レンジから走行レンジへ移行操作された直後に、該電力出力手段による電力の出力を制限することを特徴とする請求項1記載の車両用制御装置。
  3. 前記電力出力手段は、前記車載電源からの電力供給を受ける電力入力部と、前記所定の外部負荷に対して電力を出力する電力出力部と、を有することを特徴とする請求項1又は2記載の車両用制御装置。
  4. 前記電力出力手段が接続されて該電力出力手段から電力が供給されると共に、前記所定の外部負荷が接続され得るコンセントを備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載の車両用制御装置。
  5. 前記電力出力手段は、直流電源である前記車載電源を電力変換したうえで前記コンセントに供給するインバータであることを特徴とする請求項4記載の車両用制御装置。
  6. 車載の変速機の操作信号が入力される変速機操作信号入力手段を備え、
    前記電力出力制限手段は、前記電力出力手段により電力が出力される所定状況下において、前記変速機操作信号入力手段に前記操作信号が入力された場合に、該電力出力手段による電力の出力を制限することを特徴とする請求項1又は2記載の車両用制御装置。
  7. 前記アイドルアップ手段により前記アイドル回転数が増大されている状態で変速機の変速操作手段が非走行レンジから走行レンジへ移行操作された直後に、該アイドルアップ手段による前記アイドル回転数の増大を解除するアイドルアップ解除手段と、
    前記アイドルアップ手段により前記アイドル回転数が増大されている状態で変速機の変速操作手段が非走行レンジから走行レンジへ移行操作された場合、所定時間が経過した後に該変速機の変速位置を該走行レンジへ切り替える実シフト遅延手段と、
    を備えることを特徴とする請求項3又は6記載の車両用制御装置。
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