JP2009023881A - カーボンナノチューブおよびカーボンナノチューブ構造体 - Google Patents
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Abstract
【課題】開口処理を行なうことなく表面積を大きくすることができ、かつ、構造上安定であるカーボンナノチューブ・バンドルおよびカーボンナノチューブ構造体を提供すること。
【解決手段】複数本のカーボンナノチューブをバンドル化してなるカーボンナノチューブ・バンドルは、下記関係式(1)及び(2)を満足する円Aが存在するように、前記バンドルの構造及び前記バンドルを形成するカーボンナノチューブの本数が構成される。
S1<S2 (1)
L1>2×L2 (2)
式中、S1は、前記バンドルの軸方向に対して垂直な平面で当該バンドルを切断した際に、その切断面の面積を表し、L1は、前記切断面の外周長さを表し、S2は、前記円Aの面積を表し、L2は、前記円Aの円周長さを表す。
【選択図】なし
【解決手段】複数本のカーボンナノチューブをバンドル化してなるカーボンナノチューブ・バンドルは、下記関係式(1)及び(2)を満足する円Aが存在するように、前記バンドルの構造及び前記バンドルを形成するカーボンナノチューブの本数が構成される。
S1<S2 (1)
L1>2×L2 (2)
式中、S1は、前記バンドルの軸方向に対して垂直な平面で当該バンドルを切断した際に、その切断面の面積を表し、L1は、前記切断面の外周長さを表し、S2は、前記円Aの面積を表し、L2は、前記円Aの円周長さを表す。
【選択図】なし
Description
本発明は、表面積が大きく、構造上安定なカーボンナノチューブ・バンドル、およびそれを用いた構造体に関わるものである。
カーボンナノチューブ(Carbon NanoTube:以下、CNTと略すことがある)は、炭素原子が六角網目状に配列したグラフェンシートを筒状に丸めた構造を持つ中空物質であり、高い表面積、極めて強靭な機械的特性、優れた電子物性などから様々な分野における応用が期待されている。
CNTは前述の通り、中空物質であるため、ガスやイオンなどを吸着させる場合、その内部も吸着サイトとして利用することが理論上可能である。例えば単層CNTにおいては、内外表面積を合わせて、2600〜3000m2/gと大きな比表面積(片面であればその半分)を得ることができる(比表面積は、C−C間結合距離によって若干異なる)。この大きな比表面積を利用して、水素などのガスや電解質イオンなどを吸着させる研究・開発が行われている(例えば特許文献1〜3参照)。特に従来においては、中空であるという性質を利用してCNT内部を吸着サイトとして利用する研究・開発が盛んに行われてきた。
また、基板上に垂直配向したブラシ状CNTの研究・開発も盛んに行われている。基板に垂直配向したブラシ状CNTは、基板単位面積におけるCNTの表面積を大きくすることが可能であるため、ガスやイオンなどを吸着させる効率を高くすることが可能である。ブラシ状CNTの合成方法としては、基板上にCNTを直接合成することが可能である化学気相堆積(CVD)法を用いることが多い。
比表面積が大きなCNTを被吸着物質として用いる場合、CNT直径およびCNT間隔と、ガスやイオンなどの吸着物の大きさ(直径)との関係が重要となる(例えば特許文献2、3参照)。
中空物質であるCNTの内部および外部を有効に利用するためには、(1)ガスやイオンなどの吸着物が十分に吸着できるだけの空間がCNT内部に必要、であると同時に、(2)ガスやイオンなどの吸着物が十分に吸着できるだけの空間がCNT外部に必要、となる。
CNTの直径は理論的には0.4nm以上であるが、実際にはおおよそ0.7nm以上であることが知られている。水素ガスなどのように、吸着物の直径がCNTの直径と比較して非常に小さい場合は、できるだけ小さな直径のCNTをできるだけ密な間隔で配置することが基板単位面積におけるCNT表面積を最大化する手段の1つとなる。またその手段の1つとして、特許文献2に示すようなバンドル構造が有効であることも示されている。特許文献2には、CNTの直径を制御した上で、CNTをバンドル化させることにより、水素などの直径の小さなガスに対しての吸着サイトを増加させることができる旨記載されている。直径の小さな吸着物に対しては、バンドル化した状態でもバンドル間の空間を利用することが可能であるため、CNTをバンドル化させることが有効手段の1つであることによるものである。
しかしながら、例えば吸着物が溶媒和したイオンであり、直径が1〜2nmほどのものに対しては、吸着物に対して十分大きな直径を有するCNTを用いないとCNT内部を利用することが困難となる。また、CNTをバンドル化させたとしても、バンドル間の空間に吸着物が入り込むことができないため、CNT外部を有効に利用することができない。このため、直径の大きな吸着物に対しては、CNTをバンドル化させることは有効な手段とは考えてこられなかった。以上より、特に吸着物の直径がCNT径程度に大きなものに対しては、バンドル化せずに、CNT径、及びCNT間隔を所定の値に制御する必要があると考えられてきた。
図5に、吸着物と被吸着物の相対関係を示す。吸着物の直径をD1とした場合、CNT外部に限れば、図5に示すように、CNT間の間隔が2×D1程度となる場合にCNT表面積利用効率が高くなると考えられる。ここでCNT間の間隔は、図5(a)に示すように、CNT最外部の間隔と定義している。
また、図6にCNT間隔を一定に保った場合における、CNT直径と、CNT表面積/基板単位面積の比との関係を表すグラフを示す。表面積導出に際しては、垂直配向したブラシ状CNTを基板上に三方最密に配置すると仮定し、CNT直径をパラメータとした。
図6より、CNT直径がCNT間隔と同一の場合に、CNT表面積/基板単位面積の比が最大となることがわかる。例えば、前記のようにCNT間隔が2×D1程度となる場合は、CNT直径も2×D1程度となる場合に表面積が最大になるといえる。しかしながら、CNT内部はCNT外部と比べて曲率が大きく、吸着物の直径を考えると、そのままではすべての表面積を有効に利用することができないと考えられる。このため、図7に示すようにCNT直径は3×D1程度以上となることが望ましいと考えられてきた。
特開2004−96173号公報
特開2004−142365号公報
特開2005−185950号公報
前述のように、吸着物の直径に適したCNT直径、CNT間隔で単一のCNTを配置することで、表面積の向上を実現することが可能である。
ところで、前述の記載ではCNT内部を利用することを前提としていたが、合成直後のCNTは一般的にキャップ構造で閉じているため、CNT内部を利用するためには、CNTの一部を開口する必要がある。開口方法としては、熱処理を行う方法、酸を用いる方法など既知の方法を用いることができるが、いずれにせよ、CNTの合成後に余分な工程を行なう必要があった。このため、コスト増を招く課題が存在した。
また、CNTの開口処理は、合成されたCNTの品質などによって大きく異なり、CNTの合成条件ごとに開口条件を定めなければならず煩雑であるといった課題が存在した。熱処理による開口処理に限って言えば、ある閾値以上の温度で急速にCNTの開口がはじまるため、一定温度以上の負荷を与えてしまうと、CNTが燃えてなくなってしまうということも頻繁におきていた。
さらに単一のCNT、特に単層CNTは、合成後電解液に浸した際などにその形状が変形しまうことが多いと言われている。この場合、図8(b)に示すように、吸着物の直径より一部が小さくなるようにCNTが変形してしまった場合に、仮に開口したとしてもCNT内部に吸着物を導入することが困難となるため、その表面積を大きくすることができないといった課題、および形状が変形する際に応力がかかり、CNTが基板から外れてしまうといった課題が存在した。
以上の理由から、開口処理を行なうことなく、すなわちCNTの内表面を利用することなく、表面積を向上させることのできる構造、および外部の影響に対して安定な構造が必要とされていた。
そこで本発明は、開口処理を行なうことなく表面積を大きくすることができ、かつ、構造上安定であるカーボンナノチューブ・バンドルおよびカーボンナノチューブ構造体を提供することを目的とする。
本発明は前記従来の課題を解決するためになされたものであり、複数本のカーボンナノチューブをバンドル化してなるカーボンナノチューブ・バンドルであって、下記関係式(1)及び(2)を満足する円Aが存在するように、前記バンドルの構造及び前記バンドルを形成するカーボンナノチューブの本数が構成されていることを特徴とするカーボンナノチューブ・バンドルである。
S1<S2 (1)
L1>2×L2 (2)
式中、S1は、前記バンドルの軸方向に対して垂直な平面で当該バンドルを切断した際に、その切断面の面積を表し、L1は、前記切断面の外周長さを表し、S2は、前記円Aの面積を表し、L2は、前記円Aの円周長さを表す。
S1<S2 (1)
L1>2×L2 (2)
式中、S1は、前記バンドルの軸方向に対して垂直な平面で当該バンドルを切断した際に、その切断面の面積を表し、L1は、前記切断面の外周長さを表し、S2は、前記円Aの面積を表し、L2は、前記円Aの円周長さを表す。
ここで、円Aとは、比較対象となる孤立CNTの断面を表すものである。すなわち、前記式(1)及び(2)の意義は、比較対象である孤立CNTの断面積S2よりも本発明のCNTバンドルの断面積S1のほうが小さいにも関わらず、前記孤立CNTの断面の円周長さL2の2倍(すなわち孤立CNTの内表面積及び外表面積の合計)よりも、本発明のCNTバンドルの断面の外周長さL1(すなわちCNTバンドルの外表面積)のほうが大きいという点にある。
このような条件を満足する円Aが存在する場合において、円Aに相当する断面を持ち、かつ開口処理が施されている孤立CNTの代わりに、本発明のCNTバンドルを使用することによって、当該バンドルに開口処理を施さずとも、CNT表面積の向上を達成することができる。ただし、本発明のCNTバンドルと孤立CNTの長さが同一であることを前提にする。
より具体的に述べると、式(1)のS1<S2を満たすことで、単位体積あたりに含まれるバンドル数(比較対象の孤立CNTに関してはCNT数)を増加させることができるので、単位面積あたりのCNT表面積を向上させることができる。さらに、式(2)のL1>2×L2を満たすことによって、開口処理をしていないCNTバンドル1つの外表面積のほうが、比較対象である開口処理を施した孤立CNT1本の内表面積及び外表面積の合計よりも大きくなるので、開口処理をしなくても表面積の大きなCNTを提供することが可能となる。
また、バンドル化することによって、孤立CNTの場合と比較して外部の影響を受けにくく、構造上安定なCNTを提供することができる。
なお、開口処理をせず構造上安定であるメリットを考えれば、L1>2×L2を完全に満たさなくても本発明の効果を得ることができる。少なくともL1>L2を満たせば、従来の孤立CNTの外表面積以上の面積を得ることが可能である。この場合は、孤立CNTの内表面積と外表面積の合計よりも、CNTバンドルの外表面積が大きくなるという効果を得ることはできないが、構造上安定である効果を得ることができる。
また、CNTバンドル全体が上記条件を満たす必要はなく、CNTバンドルの一部において上記条件を満たすバンドルが含まれていれば表面積向上を実現することが可能である。
CNTバンドルの構造としては、三方最密構造、正方最密構造などが挙げられるが、これらに限られるものではない。表面積向上の効果が特に著しいので、三方最密構造が最も好ましい。ここで三方最密構造とは、図1(a)のように隣接する3つの円の中心が正三角形を形成する構造をいい、正方最密構造とは、図11のように隣接する4つの円の中心が正方形を形成する構造をいう。
また、すべて同じ直径のCNTがバンドルする必要はなく、異なる直径のCNTがバンドルしていても問題はない。また、CNTの層数は問わないが、単層のCNTであってよい。
前記バンドルを形成するCNTの本数については、CNTバンドルの構造に応じて簡単に算出することができる。後述のように、三方最密構造においては13本以上、正方最密構造において14本以上である。
本発明においては、前記円Aは、さらに下記関係式(3)をも満足することが好ましい。
Y1≦0.25Y2 (3)
式中、Y1は、前記バンドルを形成するカーボンナノチューブの平均直径を表し、Y2は前記円Aの直径を表す。
Y1≦0.25Y2 (3)
式中、Y1は、前記バンドルを形成するカーボンナノチューブの平均直径を表し、Y2は前記円Aの直径を表す。
このようにバンドルを形成する個々のCNTの平均直径が前記円Aの直径(比較対象である孤立CNTの直径)よりもかなり低いものである場合において、表面積の向上という本発明の効果をより効率的に達成することができる。
なお、前記式(3)における数値0.25は、三方最密構造及び正方最密構造に関して理論的に算出された値である。この点については後述する。
CNTの直径はおおよそ0.7nm以上、100nm以下であるから、前記式(3)を満たす範囲では、0.7≦Y1≦100×0.25であり、かつ2.8≦Y2≦100である。
本発明の具体的な態様として、複数本のカーボンナノチューブをバンドル化してなるカーボンナノチューブ・バンドルであって、前記バンドルの構造が三方最密構造であり、かつバンドルを形成するカーボンナノチューブの本数が13本以上であることを特徴とするカーボンナノチューブ・バンドルが挙げられる。
この構成によって、上述した本発明の効果を、三方最密構造という安定なバンドル構造において効率よく達成することが可能となる。カーボンナノチューブの本数の上限については、特に限定されないが、おおよそ100本程度以下と考えられる。
本発明の別の具体的な態様として、複数本のカーボンナノチューブをバンドル化してなるカーボンナノチューブ・バンドルであって、前記バンドルの構造が正方最密構造であり、かつバンドルを形成するカーボンナノチューブの本数が14本以上であることを特徴とするカーボンナノチューブ・バンドルが挙げられる。
この構成によって、上述した本発明の効果を、正方最密構造という安定なバンドル構造において効率よく達成することが可能となる。カーボンナノチューブの本数の上限については、特に限定されないが、おおよそ100本程度以下と考えられる。
また、本発明において、前記カーボンナノチューブは金属性カーボンナノチューブであることが好ましい。
これによって、電子伝導性を高めることができ、CNTを電極などに用いることが可能となる。なお、すべてのCNTが金属性である必要はない。一般的にCNTは、カイラリティの違いにより半導体性、金属性の両特性を示し、半導体性と金属性を示す割合は、確率的に2:1であることが知られている。この比率(1/3)以上の金属性CNTで構成されることで、通常の場合と比較してより上記効果を得ることができる。
また、本発明において、前記複数本のカーボンナノチューブの少なくとも1部が、互いに、電気的に導通していることが好ましい。
これによって、例えば基板から一部のCNTが剥れているなど、CNTの導電性が一部失われている状態でも、他のCNTを介して電子伝導を保つことが可能となり、すべてのCNT表面積を有効に利用することができる。
更なる本発明は、基板と、前記カーボンナノチューブ・バンドルとからなる構造体であって、前記バンドルは、その軸方向が前記基板に対して垂直な方向に配向しており、かつ前記バンドルは、前記基板上に、所定間隔で複数配置されている、ことを特徴とする構造体である。
前述したCNTバンドルが基板上に垂直配向することによって、基板単位面積あたりのCNT表面積を効率よく向上させることができる。また、当該バンドルを所定の間隔で配置することによって、バンドル外面の表面積を有効に利用することができる。
なお、CNTバンドルの垂直配向とは基板に対して厳密に垂直であることを意味するものではなく、CNTバンドルの一端が基板に対して直接的又は間接的に固定されており、他端が基板から遊離していればよい。しかし、垂直に近い状態で配置されるほうが、表面積をより向上させることが可能になる。
また、CNTバンドル間の所定の間隔とは、当該構造体が対象とする吸着物が当該バンドルに容易に接近できるような間隔であればよく、先述のように、吸着物の直径の2倍程度もしくはそれ以上であることが好ましい。一方、所定の間隔が広すぎると、基板単位面積あたりのCNT表面積が低下するので、この観点も考慮しつつ適切な間隔を決定すればよい。具体的には、2〜10nm程度の間隔を例示できる。
当該発明の具体的態様を図10において図示している。本発明は、例えば特許文献3のように孤立カーボンナノチューブを所定の間隔を空けて林立させている構造体において、孤立カーボンナノチューブの代わりに、前記カーボンナノチューブ・バンドルを使用することによって、表面積の向上、及び構造上の安定を図ったものである。
本発明では、バンドルを構成する各カーボンナノチューブは、その遊離端において、開口処理が施されていないものであることが好ましい。これによって、上述した、開口処理時の条件を検討する際の煩雑さや、外力によるCNT形状の変形の問題、基板からのCNTの剥落の問題などを回避することができる。また、開口処理が施されていなくとも、当該バンドルの特性によって向上した表面積を達成することができる。
また、本発明において、前記基板は、導電性を有することが好ましい。
これによって、基板をそのまま電極に用いることができ、デバイス応用が可能となる。導電性を有する材料としてはアルミニウム、銅、ステンレス、導電性シリコンなどを挙げることができるが、これらの材料に限られるものではない。
また、本発明において、前記カーボンナノチューブ・バンドルは、前記基板と電気的に導通していることが好ましい。
これによって、CNTバンドルと基板を一体化して電極に用いることが可能である。
また、本発明において、前記基板は、厚みが100μm以下であることが好ましい。
これによって、基板を湾曲させやすくすることが可能となり、捲回型デバイスなどへの応用が容易となる。
さらには、前記基板は、厚みが50μm以下であることが好ましい。
これによって、さらに基板を湾曲させやすくすることが可能である。
本発明では、開口処理をすることがなくても、その表面積を増大させ、構造上安定であるカーボンナノチューブ・バンドルおよびカーボンナノチューブ構造体を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。まず、同一の直径を有する円筒状のCNTが三方最密構造にバンドルしている場合について説明する。なお、本発明においては、異なる直径のCNTがバンドル化していても問題はない。また、完全に三方最密構造となっていなくても、条件を満たすようにバンドル化していれば問題ない。
図1に本発明の1つである三方最密構造にバンドル化したCNT(図1(a))の断面と、従来における孤立CNT(図1(b))の断面とを比較した図を示す。本発明では図1(a)に示すようなバンドル化したCNTを用いて表面積の向上および構造安定化を図る。構造安定化については、複数のCNTが互いに支え合うことによって応力などに強い構造を提供できる。以下、表面積向上について説明する。
図2にカーボンナノチューブのバンドル(図2(a)(b))および孤立した1本のカーボンナノチューブ(図2(c)(d))の斜視図、及び軸方向に対して垂直な平面における断面図を示す。なお、本発明では、孤立した一本のカーボンナノチューブの断面を、円Aに置き換えている。
図3(a)〜(f)にカーボンナノチューブの直径Y、外周長L、及び面積Sを説明する図を示す。それぞれ外周長Lは図3中太線で示した。また面積Sは、網線で示した。
本発明の1つである三方最密構造にバンドル化したCNTの1本の直径をY1、バンドル数をkとしたとき、L1、S1は以下の式で表すことができる。
L1=(1+k/2)πY1
S1=πkY12/4+(√3−π/2)(k−2)Y12/4
次に、比較対象である孤立した1本のCNTの断面(すなわち円A)の直径をY2としたとき、L2、S2は以下の式で表すことができる。
L2=πY2
S2=πY22/4
ここでは、本発明に関する前記関係式(1)及び(2)を満たすような円Aが存在し得ることを示す。なお、簡単のためCNTの長さはすべて同じと仮定した。
L1=(1+k/2)πY1
S1=πkY12/4+(√3−π/2)(k−2)Y12/4
次に、比較対象である孤立した1本のCNTの断面(すなわち円A)の直径をY2としたとき、L2、S2は以下の式で表すことができる。
L2=πY2
S2=πY22/4
ここでは、本発明に関する前記関係式(1)及び(2)を満たすような円Aが存在し得ることを示す。なお、簡単のためCNTの長さはすべて同じと仮定した。
図4に、前記関係式(1)及び(2)を満たす場合の、バンドル数kとY1/Y2との関係を示す(k≦40で図示)。図4中、▲で示したラインはS1=S2を表し、このラインより下の領域では関係式(1):S1<S2が満たされる。また、×で示したラインはL1=2×L2を表し、このラインより上の領域で関係式(2):L1>2×L2が満たされる。以上より、斜線で示した領域が前記関係式(1)及び(2)双方を満たす範囲である。すなわち図4より、バンドル数を13本以上に設定すると、前記関係式(1)及び(2)双方を満足する円Aが存在することになる。同じく図4より、円Aが存在する場合にはY1/Y2の比は0.25以下となるが、CNTの直径Y1がおおよそ0.7nm以上であることを考慮すると、円Aの直径であるY2は2.8nm以上となる。
次の表1〜表3では、それぞれY2の値を2nm、3nm、又は4nmと仮定した場合の、Y1の範囲、表面積比の範囲、及び条件の成立不成立について記載する。表1〜表3の導出にあたっては、CNTの直径がおおよそ0.7nm以上であることから、Y1>0.7nmの条件を付加した。表中、表面積比の記載は、バンドル化したCNTの外表面積/比較対象である孤立した1本のCNTの内表面積と外表面積の合計、である。
表2より、比較用単一カーボンナノチューブの直径が3nmの場合は、バンドル数k=13からk=17の範囲で条件を満足することがわかる。Y1=0.7nmの場合、バンドル数k=17において表面積比が13%向上することが確認できる。
表3より、比較用単一カーボンナノチューブの直径が4nmの場合は、バンドル数k=13からk=31の範囲で条件を満足することがわかる。Y1=0.7nmの場合、バンドル数k=31において表面積比が45%向上することが確認できる。
次に、同一の直径を有する円筒状のCNTが正方最密構造にバンドル化している場合について説明する。なお、本発明においては、異なる直径のCNTがバンドル化していても問題はない。また、完全に正方最密構造となっていなくても、条件を満たすようにバンドル化していれば問題ない。
図11では、本発明における正方最密構造にバンドル化したCNTの断面図を示す。
正方最密構造にバンドル化したCNTの1本の直径をY1、バンドル数をkとしたとき、L1、S1は以下の式で表すことができる。
L1=(1+k/2)πY1
S1=πkY12/4+(4−π)(k−2)Y12/8
比較対象である孤立した1本のCNTの断面(すなわち円A)の直径をY2としたとき、L2、S2は上述した式で表すことができる。
L1=(1+k/2)πY1
S1=πkY12/4+(4−π)(k−2)Y12/8
比較対象である孤立した1本のCNTの断面(すなわち円A)の直径をY2としたとき、L2、S2は上述した式で表すことができる。
次に、本発明に関する前記関係式(1)及び(2)を満たすような円Aが存在し得ることを示す。なお、簡単のためCNTの長さはすべて同じと仮定した。
図12に、前記関係式(1)及び(2)を満たす場合の、バンドル数kとY1/Y2との関係を示す(k≦40で図示)。図12中、▲で示したラインはS1=S2を表し、×で示したラインはL1=2×L2を表し、斜線で示した領域が前記関係式(1)及び(2)双方を満たす範囲である。すなわち図12より、バンドル数を14本以上に設定すると、前記関係式(1)及び(2)双方を満足する円Aが存在することになる。同じく図12より、円Aが存在する場合にはY1/Y2の比は0.25以下となるが、CNTの直径はおおよそ0.7nm以上であることを考慮すると、円Aの直径であるY2は2.8nm以上となる。
次の表4〜表6では、それぞれY2の値を2nm、3nm、又は4nmと仮定した場合の、Y1の範囲、表面積比の範囲、及び条件の成立不成立について記載する。上記と同様、Y1>0.7nmの条件を付加した。表中、表面積比の記載は、バンドル化したCNTの外表面積/比較対象である孤立した1本のCNTの内表面積と外表面積の合計、である。
表5より、Y2が3nmの場合は、バンドル数k=14からk=16の範囲で条件を満足することがわかる。Y1=0.7nmの場合、バンドル数k=16において表面積比が6%向上することが確認できる。
表6より、Y2が4nmの場合は、バンドル数k=14からk=28の範囲で条件を満足することがわかる。Y1=0.7nmの場合、バンドル数k=28において表面積比が34%向上することが確認できる。
以上より、本発明は特に吸着物の直径が大きい場合、すなわち従来であればCNT内部の表面積をも有効利用するためにCNT断面の直径を大きくしていた領域(2.8nm以上)において表面積向上の効果が達成されることがわかった。図7に示したように、従来であれば吸着物の直径と比較して3倍程度の直径を有するCNTを合成していたことを考えれば、吸着物の直径が1nm以上の領域において大きな効果を得ることができるといえる。 また、本発明は前述の通り、開口処理を行っていない分、プロセス的に安定であるといった効果を有しており、さらには、複数のCNTがバンドル化しているため、構造的に安定であるという効果を有する。
なお、CNTの直径や、CNTバンドルの外周長、及び面積はTEMなどの手段を用いて評価することができる。例えば、TEM撮影写真から直径、外周長、及び面積を導出し、本発明の効果を確認することが可能である。
(実施の形態)
本実施の形態では、本発明のカーボンナノチューブ構造体の基本的な形態を示す。以下、製造プロセスに沿って、詳細な実施の形態を示す。図9に本実施の形態のフロー図を示す。
(実施の形態)
本実施の形態では、本発明のカーボンナノチューブ構造体の基本的な形態を示す。以下、製造プロセスに沿って、詳細な実施の形態を示す。図9に本実施の形態のフロー図を示す。
901は基板準備工程である。基板には何を用いてもよいが、導電性を有するものが好ましい。また、基板の厚みは100μm以下、さらには50μm以下であることが好ましい。代表的な基板として、Si、SiO2、石英、アルミニウム、銅、SUSなどを用いることができるが、これらに限られるものではない。基板準備工程においては、基板のへき開、洗浄などを行なう。基板のへき開、洗浄ともに任意であるが、洗浄は行なったほうが好ましい。基板洗浄として、有機洗浄、酸洗浄など、状況に応じた洗浄を行なうことができる。
CNTを合成するためには基板上に触媒を配置することが必要である。本発明においては触媒形成の手段は問わない。あらかじめ触媒が形成された基板を基板準備工程で準備してもよいし、902のように基板準備後に触媒を形成してもよい。また、SUSのように触媒成分を含む基板を用いてもよい。
代表的な触媒材料としては、Fe、Ni、Co、Cu、Mo、Mn、Zn、Pd、Pt、Vのいずれか、およびこれらの複合物を挙げることができるが、CNT合成について触媒作用を示せばこれらに限られるものではない。触媒の形成方法としては、真空スパッタリング法、化学蒸着法、物理蒸着法、スクリーンプリント法、電気めっき、ゾルゲル法、アークプラズマガンなどを用いることができるが、これらに制限されるものではない。
CNTバンドルを形成するためには、CNT合成前に触媒を、目的のバンドル構造に合わせてパターニングしておくことが好ましい。パターニングの方法としてはホトリソグラフィー法や電子線描画など様々な方法が可能であるが、目的を果たせばいずれの方法でもかまわない。なお、CNT合成後にバンドル化することも可能であるため、触媒のパターニングが必須なわけではない。
また、基板として触媒担持材料を用いることも可能である。この場合、CNT径の分布を揃えやすいといった利点を有する。代表的な触媒担持材料としては、陽極酸化膜、ゼオライト、メゾポーラスシリカ、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムなどを挙げることができるが、これらに制限されるものではない。
903はカーボンナノチューブ合成工程である。本工程においては、基板上にCNTを合成する。合成方法は、アーク放電法、レーザーアブレーション法、熱CVD法、プラズマCVD法などを用いることができるが、基板上に直接CNTを合成する場合にはCVD法を用いることが好ましい。炭素源としては、メタン、エチレン、アセチレンなどの炭化水素系ガス、メタノール、エタノールなどのアルコール、一酸化炭素などを用いることができる。合成には、炭素源のみを用いず、アルゴンなどの不活性ガスをキャリアガスとして用いることが一般的である。
あらかじめ触媒がパターニングされた基板上にCNTを合成すれば、バンドル化されたCNTを容易に形成することができる。
以下に実施例を掲げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
基板には基板厚30μmのアルミニウム箔を用いる。基板をアセトンで5分間超音波洗浄後、触媒金属であるFeをパターニングして形成する。触媒のパターニングは電子線描画を用いて行う。パターニングは、直径0.7nmの円形の触媒を30個、互いに外接した状態で三方最密構造に配し、これを1単位とし、隣接する単位間の間隔は3nmとして三方最密構造の頂点および中心に配する。その後、カーボンナノチューブの合成を行う。合成は熱CVD法を用いて行い、炭素源にはエチレンガスを、キャリアガスにはアルゴンガスを用いる。合成圧力は大気圧で行い、30分合成を行う。合成温度は650℃で行う。
(実施例2)
基板には実施例1と同様に基板厚30μmのアルミニウム箔を用い、基板をアセトンで5分間超音波洗浄後、触媒金属であるFeをパターニングして形成する。触媒のパターニングは電子線描画を用いて行う。パターニングは、直径1nmの円形の触媒を15個、互いに外接した状態で三方最密構造に配し、これを1単位とし、隣接する単位間の間隔は3nmとして三方最密構造の頂点および中心に配する。その後、カーボンナノチューブの合成を行う。合成は熱CVD法を用いて行い、炭素源にはエチレンガスを、キャリアガスにはアルゴンガスを用いる。合成圧力は大気圧で行い、30分合成を行う。合成温度は650℃で行う。
(比較例1)
基板には実施例1と同様に基板厚30μmのアルミニウム箔を用いる。基板をアセトンで5分間超音波洗浄後、触媒金属であるFeをパターニングして形成する。触媒のパターニングは電子線描画を用いて行う。パターニングは、直径4nmの円形の触媒を間隔は3nmとして三方最密構造の頂点および中心に配する。その後、カーボンナノチューブの合成を行う。合成は熱CVD法を用いて行い、炭素源にはエチレンガスを、キャリアガスにはアルゴンガスを用いる。合成圧力は大気圧で行い、30分合成を行う。合成温度は650℃で行う。
(実施例1)
基板には基板厚30μmのアルミニウム箔を用いる。基板をアセトンで5分間超音波洗浄後、触媒金属であるFeをパターニングして形成する。触媒のパターニングは電子線描画を用いて行う。パターニングは、直径0.7nmの円形の触媒を30個、互いに外接した状態で三方最密構造に配し、これを1単位とし、隣接する単位間の間隔は3nmとして三方最密構造の頂点および中心に配する。その後、カーボンナノチューブの合成を行う。合成は熱CVD法を用いて行い、炭素源にはエチレンガスを、キャリアガスにはアルゴンガスを用いる。合成圧力は大気圧で行い、30分合成を行う。合成温度は650℃で行う。
(実施例2)
基板には実施例1と同様に基板厚30μmのアルミニウム箔を用い、基板をアセトンで5分間超音波洗浄後、触媒金属であるFeをパターニングして形成する。触媒のパターニングは電子線描画を用いて行う。パターニングは、直径1nmの円形の触媒を15個、互いに外接した状態で三方最密構造に配し、これを1単位とし、隣接する単位間の間隔は3nmとして三方最密構造の頂点および中心に配する。その後、カーボンナノチューブの合成を行う。合成は熱CVD法を用いて行い、炭素源にはエチレンガスを、キャリアガスにはアルゴンガスを用いる。合成圧力は大気圧で行い、30分合成を行う。合成温度は650℃で行う。
(比較例1)
基板には実施例1と同様に基板厚30μmのアルミニウム箔を用いる。基板をアセトンで5分間超音波洗浄後、触媒金属であるFeをパターニングして形成する。触媒のパターニングは電子線描画を用いて行う。パターニングは、直径4nmの円形の触媒を間隔は3nmとして三方最密構造の頂点および中心に配する。その後、カーボンナノチューブの合成を行う。合成は熱CVD法を用いて行い、炭素源にはエチレンガスを、キャリアガスにはアルゴンガスを用いる。合成圧力は大気圧で行い、30分合成を行う。合成温度は650℃で行う。
合成後、開口処理を行うため、酸素雰囲気下で550℃30分の熱処理を行う。
(比較例2)
基板には実施例1と同様に基板厚30μmのアルミニウム箔を用いる。基板をアセトンで5分間超音波洗浄後、触媒金属であるFeをパターニングして形成する。触媒のパターニングは電子線描画を用いて行う。パターニングは、直径4nmの円形の触媒を間隔は3nmとして三方最密構造の頂点および中心に配する。その後、カーボンナノチューブの合成を行う。合成は熱CVD法を用いて行い、炭素源にはエチレンガスを、キャリアガスにはアルゴンガスを用いる。合成圧力は大気圧で行い、30分合成を行う。合成温度は650℃で行う。
(比較例2)
基板には実施例1と同様に基板厚30μmのアルミニウム箔を用いる。基板をアセトンで5分間超音波洗浄後、触媒金属であるFeをパターニングして形成する。触媒のパターニングは電子線描画を用いて行う。パターニングは、直径4nmの円形の触媒を間隔は3nmとして三方最密構造の頂点および中心に配する。その後、カーボンナノチューブの合成を行う。合成は熱CVD法を用いて行い、炭素源にはエチレンガスを、キャリアガスにはアルゴンガスを用いる。合成圧力は大気圧で行い、30分合成を行う。合成温度は650℃で行う。
合成後、開口処理を行うため、酸素雰囲気下で600℃30分の熱処理を行う。
(結果)
上記実施例1で形成されるカーボンナノチューブの一部を基板ごと抜き取り、TEMで評価すると、直径0.7nmのCNTが30本三方最密構造でバンドルし、当該バンドルが3nm間隔で配置していることを確認することができる。
(結果)
上記実施例1で形成されるカーボンナノチューブの一部を基板ごと抜き取り、TEMで評価すると、直径0.7nmのCNTが30本三方最密構造でバンドルし、当該バンドルが3nm間隔で配置していることを確認することができる。
上記実施例2で形成されるカーボンナノチューブの一部を抜き取り、TEMで評価すると、直径1nmのCNTが15本三方最密構造でバンドルし、当該バンドルが3nm間隔で配置していることを確認することができる。
上記比較例1で形成されるカーボンナノチューブの一部を抜き取り、TEMで評価すると、直径4nmのCNTが3nm間隔で配置していることを確認することができる。
上記比較例2では、開口熱処理温度が高すぎるため、ほとんどのカーボンナノチューブが燃えて消失すると考えられる。
上記実施例1、2および比較例1で作製されるカーボンナノチューブのBET評価を行うと、比較例1と比較して、実施例1では約40%の、実施例2では約7%の表面積向上が確認される。
また、上記実施例1、2および比較例1で作製されるカーボンナノチューブ構造体を電極として電気二重層キャパシタを作製すると、比較例1では電解液含浸後にカーボンナノチューブがおよそ半分ほどは剥落すると予想される。キャパシタの容量に関して特性評価を行うと、比較例1と比較して、実施例1では3倍程度の、実施例2では2倍程度の特性向上が確認される。
本発明を用いれば、単位面積あたりのCNTの表面積を向上することができ、構造上安定なCNTを提供することができるため、たとえば、水素吸蔵材料、Li電池の電極材料、電気二重層キャパシタ材料などに利用することができる。
101 バンドル化したカーボンナノチューブ
102 孤立した1本のカーボンナノチューブ
501 カーボンナノチューブ
502 吸着物
801 変形したカーボンナノチューブ
901 基板準備工程
902 触媒形成工程
903 カーボンナノチューブ合成工程
1001 基板
1002 バンドル化したカーボンナノチューブ
102 孤立した1本のカーボンナノチューブ
501 カーボンナノチューブ
502 吸着物
801 変形したカーボンナノチューブ
901 基板準備工程
902 触媒形成工程
903 カーボンナノチューブ合成工程
1001 基板
1002 バンドル化したカーボンナノチューブ
Claims (11)
- 複数本のカーボンナノチューブをバンドル化してなるカーボンナノチューブ・バンドルであって、
下記関係式(1)及び(2)を満足する円Aが存在するように、前記バンドルの構造及び前記バンドルを形成するカーボンナノチューブの本数が構成されていることを特徴とするカーボンナノチューブ・バンドル。
S1<S2 (1)
L1>2×L2 (2)
式中、S1は、前記バンドルの軸方向に対して垂直な平面で当該バンドルを切断した際に、その切断面の面積を表し、L1は、前記切断面の外周長さを表し、S2は、前記円Aの面積を表し、L2は、前記円Aの円周長さを表す。 - 前記円Aは、さらに下記関係式(3)をも満足する、請求項1記載のカーボンナノチューブ・バンドル。
Y1≦0.25Y2 (3)
式中、Y1は、前記バンドルを形成するカーボンナノチューブの平均直径を表し、Y2は前記円Aの直径を表す。 - 複数本のカーボンナノチューブをバンドル化してなるカーボンナノチューブ・バンドルであって、
前記バンドルの構造が三方最密構造であり、かつ1つのバンドルを形成するカーボンナノチューブの本数が13本以上であることを特徴とするカーボンナノチューブ・バンドル。 - 複数本のカーボンナノチューブをバンドル化してなるカーボンナノチューブ・バンドルであって、
前記バンドルの構造が正方最密構造であり、かつ1つのバンドルを形成するカーボンナノチューブの本数が14本以上であることを特徴とするカーボンナノチューブ・バンドル。 - 前記カーボンナノチューブは、金属性カーボンナノチューブであることを特徴とした請求項1〜4のいずれかに記載のカーボンナノチューブ。
- 前記複数本のカーボンナノチューブの少なくとも1部が、互いに、電気的に導通していることを特徴とした請求項1〜5のいずれかに記載のカーボンナノチューブ。
- 基板と、
請求項1〜6のいずれかに記載のカーボンナノチューブ・バンドルとからなる構造体であって、
前記バンドルは、その軸方向が前記基板に対して垂直な方向に配向しており、かつ
前記バンドルは、前記基板上に、所定の間隔で複数配置されていることを特徴とした構造体。 - 前記基板は、導電性を有することを特徴とした請求項7に記載の構造体。
- 前記カーボンナノチューブ・バンドルは、前記基板と電気的に導通していることを特徴とした請求項7又は8に記載の構造体。
- 前記基板は、厚みが100μm以下であることを特徴とした請求項7〜9のいずれかに記載の構造体。
- 前記基板は、厚みが50μm以下であることを特徴とした請求項7〜9のいずれかに記載の構造体。
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-
2007
- 2007-07-20 JP JP2007189665A patent/JP2009023881A/ja active Pending
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